JP3003078B2 - 分周比の切換え可能な分周回路 - Google Patents

分周比の切換え可能な分周回路

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JP3003078B2 JP1266225A JP26622589A JP3003078B2 JP 3003078 B2 JP3003078 B2 JP 3003078B2 JP 1266225 A JP1266225 A JP 1266225A JP 26622589 A JP26622589 A JP 26622589A JP 3003078 B2 JP3003078 B2 JP 3003078B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は分周回路に関し、特に分周比を切換え可能と
することで高周波PLL回路に適した分周回路に関する。
(従来の技術) 従来のこの種回路について第5図を参照して説明す
る。この回路は、2相クロックck,▲▼により同時
に動作する縦続接続された2段のDタイプのフリップフ
ロップ回路DF1、DF2と、ゲートスイッチG2、及び2入力
ゲート回路G1とにより構成される。2相クロックck,▲
▼は,入力周波数信号CLKを2相クロックバッファ
回路AM1を通すことで得られる。フリップフロップ回路D
F1、DF2はそれぞれ,2相クロックckにより交互にラッチ
動作とホールド動作を行うように縦続接続された2段の
Dタイプのラッチ回路で構成される。2段目のフリップ
フロップ回路DF2の出力QをゲートスイッチG2及び2入
力ゲート回路G1を介して1段目のフリップフロップ回路
DF1の入力に逆極性で帰還している。また、1段目のフ
リップフロップ回路DF1の出力を2入力ゲート回路G1
を介して1段目のフリップフロップ回路DF1の入力に逆
極性で帰還している。
(発明が解決しようとする課題) この回路では、2段目のフリップフロップ回路DF2の
出力波形が1段目のフリップフロップ回路DF1の入力に
達するまでにゲートスイッチG2及び2入力ゲート回路G1
を通るため遅延時間が多くなり、最高動作周波数が低下
してしまう欠点があった。
本発明の課題は、フリップフロップ回路の出力の帰還
回路からゲートスイッチを分離できるようにして遅延時
間を少なくすることの出来る分周回路を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、2段のDタイプのフリップフロップ回路を
縦続接続して分周比を2分周と3分周に切換え可能な分
周回路であって、前記Dタイプのフリップフロップ回路
は、クロックにより交互にラッチ動作とホールド動作を
行う2段のDタイプのラッチ回路を縦続接続して成り、
これら2段のDタイプのラッチ回路を縦続接続した4段
のDタイプのラッチ回路により前記2段のDタイプのフ
リップフロップ回路を構成し、2段目の前記ラッチ回路
の出力と4段目の前記ラッチ回路の出力とをいずれも逆
極性で1段目の前記ラッチ回路の入力に帰還する入力ゲ
ート回路を備え、3段目の前記ラッチ回路の出力と4段
目の前記ラッチ回路の入力との間に、分周比を2分周と
3分周に切換える第1の分周比切換え信号を一方の入力
とするゲート回路によるスイッチ手段を挿入することに
より、分周比を切換え可能にしたことを特徴とする。
なお、前記4段のラッチ回路は、単相クロックにより
交互にラッチ動作とホールド動作を行う正論理ラッチ回
路と負論理ラッチ回路とを交互に縦続接続したもので実
現できる。
また、3段目の前記ラッチ回路の出力を、他の分周回
路により逐次分周し、該分周した信号と第2の分周比切
換え信号とをゲート回路により合成し、該合成信号を前
記スイッチ手段のための前記第1の分周比切換え信号と
することで分周比の大きな分周回路を実現できる。
(実施例) 以下に本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示す。
本実施例では、4段のDタイプのラッチ回路DL1、DL
2、DL3,DL4が縦続接続され、3段目のラッチ回路DL3と
4段目のDタイプのラッチ回路DL4との間にはオアゲー
ト回路G4が接続されている。2段目と4段目の出力が
それぞれ、オアゲート回路G1に帰還され、オアゲート回
路G1の出力は1段目のラッチ回路DL1の入力端子Dに供
給される。各ラッチ回路DL1〜DL4はそれぞれ、端子cpが
ハイレベルの時はラッチ動作(入力端子Dへの入力を出
力端子Qに伝達)し、端子cpがローレベルの時はホール
ド動作(ラッチ動作時の出力データQを保持)する。モ
ード信号MSは分周比切換えのための信号である。
動作について説明すると、入力周波数信号CLKを2相
クロックバッファ回路AM1を通すことにより互いに逆極
性の2相クロックck、▲▼が得られる。2相クロッ
クckがハイレベルの時はラッチ回路DL1、DL3がラッチ動
作、ラッチ回路DL2、DL4がホールド動作をし、2相クロ
ックckがローレベルの時はラッチ回路DL1、DL3がホール
ド動作、ラッチ回路DL2、DL4がラッチ動作をする。2段
目のラッチ回路出力▲▼と4段目のラッチ回路出力
▲▼とをオアゲート回路G1を通して得られる信号d1
を1段目のラッチ回路DL1の入力端子Dに加え、3段目
のラッチ回路出力q3とモード信号MSとをオアゲート回路
G4を通して得られる信号d4を,4段目のラッチ回路DL4の
入力端子Dに供給している。
出力信号OUTの分周比はモード信号MSのレベルで決ま
る。第1図の各部の信号は第2図に示されており、モー
ド信号MSのレベルがハイレベルの時には2分周動作、ロ
ーレベルの時には3分周動作を行う。但し、図中斜線で
示すように、モード信号MSのレベルがローレベルからハ
イレベルに変化(図中、t1)した後、ラッチ回路DL3の
出力q3のレベルが最初にローレベルからハイレベルに変
化した時点t2で2分周出力に変化する。また、モード信
号MSのレベルがハイレベルからローレベルに変化(図
中、t3)した後、ラッチ回路DL3の出力q3のレベルが最
初にローレベルからハイレベルに変化した時点t4で3分
周出力に変化する。
各ラッチ回路のラッチ動作時間は、入力クロック周期
の1/2であるので、ラッチ回路の動作遅延時間をπ
オアゲート回路の遅延時間をτとすると、最大動作周
波数fHは、 fH=1/2(τ+τ) で与えられる。
一方、第5図の従来回路ではゲート回路を2つ通過す
るため、 fH=1/2(τ+2τ) で与えられ、本実施例より低くなることが明らかであ
る。
なお、第1図の回路ではクロックとして2相クロック
を用いているが、本発明は単相クロックでも実現でき
る。これは正論理のラッチ回路と負論理のラッチ回路と
を交互に4段縦続接続すれば良い。正論理のラッチ回路
は第1図中の端子▲▼の無いタイプであり、負論理
のラッチ回路は第1図中の端子cpの無いタイプである。
2分周/3分周出力を更に他の分周器で分周した出力信
号OUTをモード信号MSに帰還することにより、16分周/17
分周切換え器、32分周/32分周切換え器、64分周/65分周
切換え器、100分周/101分周切換え器等に拡張できる。
第3図は上記のうち16分周/17分周切換え器の一例を
示す。この回路は第1図の回路に,縦続接続した3段の
DタイプのフリップフロップDF11、DF12、DF13による分
周回路とオアゲート回路G11、G12、G13とから成るゲー
ト回路を接続したものである。
3段目のラッチ回路DL3の出力q3を、1段目のDタイ
プのフリップフロップDF11の端子cpに入力している。各
フリップフロップDF11、DF12、DF13はそれぞれ、その出
力Qを次段のフリップフロップの端子cpに入力し、出力
を自己の入力端子Dに帰還することにより、Tタイプ
のフリップフロップとして作用する。モード信号MSを一
方の入力とするオアゲート回路G13に3段目のフリップ
フロップ出力Q(q13)を入力し、オアゲート回路G13の
出力を一方の入力するオアゲート回路G12に2段目のフ
リップフロップ出力Q(q12)を入力している。更に、
オアゲート回路G12の出力を一方の入力とするオアゲー
ト回路G11に1段目のフリップフロップ出力Q(q11)を
入力している。オアゲート回路G11の出力dmは、オアゲ
ート回路G4に入力される。
第3図の各部の信号は第4図に示す通りであり、モー
ド信号MSのレベルがハイレベルの時には16分周動作、ロ
ーレベルの時には17分周動作を行う。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、縦続接続し
た4段のラッチ回路の接続に介在するゲート回路を1つ
で済むようにしたことにより、ゲート回路に起因する遅
延時間を少なくし、動作周波数を高くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成図、第2図は第1
図の実施例の分周動作を説明するために各部の信号を示
した図、第3図は本発明の第2の実施例の構成図、第4
図は第3図の実施例の分周動作を説明するために各部の
信号を示した図、第5図は従来例の構成図。 図中、DF1、DF2、DL1〜DL4はDタイプのラッチ回路、AM
1は2相クロックバッファ回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2段のDタイプのフリップフロップ回路を
    縦続接続して分周比を2分周と3分周に切換え可能な分
    周回路であって、前記Dタイプのフリップフロップ回路
    は、クロックにより交互にラッチ動作とホールド動作を
    行う2段のDタイプのラッチ回路を縦続接続して成り、
    これら2段のDタイプのラッチ回路を縦続接続した4段
    のDタイプのラッチ回路により前記2段のDタイプのフ
    リップフロップ回路を構成し、2段目の前記ラッチ回路
    の出力と4段目の前記ラッチ回路の出力とをいずれも逆
    極性で1段目の前記ラッチ回路の入力に帰還する入力ゲ
    ート回路を備え、3段目の前記ラッチ回路の出力と4段
    目の前記ラッチ回路の入力との間に、分周比を2分周と
    3分周に切換える第1の分周比切換え信号を一方の入力
    とするゲート回路によるスイッチ手段を挿入することに
    より、分周比を切換え可能にしたことを特徴とする分周
    比の切換え可能な分周回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の分周回路において、前記4
    段のラッチ回路が、単相クロックにより交互にラッチ動
    作とホールド動作を行う正論理ラッチ回路と負論理ラッ
    チ回路とを交互に縦続接続したものであることを特徴と
    する分周比の切換え可能な分周回路。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは2記載の分周回路におい
    て、3段目の前記ラッチ回路の出力を、他の分周回路に
    より逐次分周し、該分周した信号と第2の分周比切換え
    信号とをゲート回路により合成し、該合成信号を前記ス
    イッチ手段のための前記第1の分周比切換え信号とする
    ことを特徴とする分周比の切換え可能な分周回路。
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