JP3002437U - 磁気カード - Google Patents
磁気カードInfo
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- JP3002437U JP3002437U JP1994004078U JP407894U JP3002437U JP 3002437 U JP3002437 U JP 3002437U JP 1994004078 U JP1994004078 U JP 1994004078U JP 407894 U JP407894 U JP 407894U JP 3002437 U JP3002437 U JP 3002437U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 磁気カードの少なくとも磁気記録面側に白色
UVインキとUVメジュームを主成分とする塗膜形成物
による白色コーティング層hを設けてなる磁気カード。 【効果】本考案によれば、磁気データの読み取りにエラ
ーを生ずることなく意匠性に優れたデザイン印刷が可能
な磁気カードが得られる。
UVインキとUVメジュームを主成分とする塗膜形成物
による白色コーティング層hを設けてなる磁気カード。 【効果】本考案によれば、磁気データの読み取りにエラ
ーを生ずることなく意匠性に優れたデザイン印刷が可能
な磁気カードが得られる。
Description
【0001】
本考案は、例えばテレホンカード(登録商標)等に代表されるプリペイドカー
ド等の磁気カ ードに関する。
ド等の磁気カ ードに関する。
【0002】
従来、この種の磁気カードは、市販のテレホンカードを例にとれば、図1及び 図2に示す通り、ポリエチレンテレフタレート等のベースフィルムaの表面に各 種デザインの表面印刷層bと、表面保護コーティング層cを積層形成すると共に 、ベースフィルムaの裏面に磁気データを記録してある磁性体層dと、磁気デー タを保護する磁気遮蔽層eと、必要情報を表示するために文字印刷を施した裏面 印刷層fと、裏面印刷保護層gとを積層形成して構成されている。 また、前記ベースフィルムaを白色プラスチックで構成し、その表面にデザイ ン印刷を施さずに自由に印刷を施せるようにした所謂ホワイトテレホンカードと して構成されたものもある。 近年テレホンカード等に代表されるプリペイドカード等の磁気カードは、磁気 カードとしての本来の機能に加え、優れた意匠性を要求され、表面印刷層に種々 の意匠性に優れたデザイン印刷を施されたものが出回っている。特に最近では、 更なる意匠性の追求から、今までは発行元や使用法等の必要情報を表示するため に主に文字印刷のみが施されていた裏面印刷層にもデザイン印刷を施した、所謂 両面デザイン印刷タイプの磁気カードの開発が求められている。
【0003】
前記両面デザイン印刷タイプの磁気カードを作製するには、磁気記録面側に直 接デザイン印刷することが考えられるが、磁気記録面側は通常は銀色等、白色以 外の色彩であるため、直接印刷を行っても印刷色がくすんでしまいデザイン上問 題があった。また、印刷を鮮明にするために磁気記録面側に白色コーティング層 を形成し、その上にデザイン印刷を施すことも考えられるが、例えば、白色UV インキを用いてオフセット印刷により白色コーティング層を形成しようとすると 1回の印刷で0.8μm以上の膜厚になってしまい、しかも白色UVインキの性 質からこれを単独で使用した場合には、磁気データの読み取りにエラーが生じて しまうという不都合を有していた。更に、白色UVインキの印刷は、1回の印刷 では必要な白さが得られず0.8μm以上の厚みになる印刷を5回以上繰り返さ なければならないという不都合も有していた。 そこで本考案は、磁気データの読み取りにエラーを生ずることなく磁気記録面 側にも美麗なデザイン印刷を施すことができる磁気カードを提供することを目的 とする。
【0004】
本考案者は、前記課題を解決するために鋭意研究の結果、白色UVインキとU Vメジュームを主成分とする塗膜形成物によれば、これら塗膜形成物には磁気デ ータの読み取りを妨害する性質がなく、しかも必要な白さが得られるまで印刷を 繰り返しても磁気データの読み取りエラーを生じさせない薄膜のコーティング層 を形成できることを知見した。そして、このようにして得られた白色コーティン グ層にデザイン印刷を施した場合には、磁気記録面側に直接印刷を施した場合に 比し、著しく美麗なデザイン印刷が得られることを知見した。 本考案の磁気カードは、かかる知見に基づきなされたもので、磁気カードの少 なくとも磁気記録面側に白色UVインキとUVメジュームを主成分とする塗膜形 成物による白色コーティング層を設けたことを特徴とする。
【0005】 前記白色UVインキは、例えばUVマットホワイト(東洋インキ製造株式会社 製)、オペックホワイト(東洋インキ製造株式会社製)、UV PCD 白 T 改(ザ・インクテック株式会社製)、UV CAR AF 白 YK(ザ・イン クテック株式会社製)等、白色系のUVインキであれば特に限定されるものでは ない。
【0006】 また、これに混合するUVメジュームも、例えばFDカルトンP メジウム ハ(東洋インキ製造株式会社製)、UVメジューム(ザ・インクテック株式会社 製)等、前記白色UVインキと相溶性のUVメジュームであれば特に限定される ものではない。 これらUVメジュームの代表的な組成の一例を示せば、体質顔料10重量%、 ポリエステル系樹脂30重量%、アクリル系オリゴマー45重量%、増感剤10 重量%、添加剤5重量%より構成される。 これら白色UVインキとUVメジュームの混合比は容積比で5:5〜8:2の 範囲とすれば、極めて薄膜に形成でき、磁気データの読み取りエラーが完全に生 じないので好ましい。
【0007】 前記白色コーティング層は、磁気記録面側の裏面印刷保護層上に直接形成する ようにしてもよいが、裏面印刷層を研削除去した面に形成することが磁気データ の読み取りエラーを生じさせないために好ましい。
【0008】 また、前記磁気記録面側の白色コーティング層は、白色印刷や多色デザイン印 刷等により形成された表面印刷層を備える磁気カードに形成しても、あるいは、 白色プラスチックからなるベースフィルムの裏面に磁気記録面を設けた所謂ホワ イトテレホンカードに形成しても、或いは、表面印刷層を研削してそこに表面印 刷層を再形成した磁気カードに形成してもよい。
【0009】 また、前記磁気記録面側の白色コーティング層の上にオフセット印刷等によっ てデザイン印刷層を形成すれば、非常に美麗なカラー印刷面が得られる。
【0010】 前記白色コーティング層は膜厚を0.1μm以下に形成することが好ましく、 この場合、オフセット印刷により複数回印刷して膜厚が0.1μm以下に形成す ることが好ましい。
【0011】
【作用】 白色UVインキとUVメジュームを主成分とする塗膜形成物により、磁気デー タの読み取りエラーが発生しない、薄膜でしかも必要な白さの白色コーティング 層が形成される。この白色コーティング層に各種のデザイン印刷を施して意匠性 に優れる美麗なデザイン印刷を備えた磁気カードが得られる。
【0012】
次に本考案の具体的実施例を比較例と共に説明する。 (実施例1) UV PCD 白 T改(ザ・インクテック株式会社製)とUVメジューム( ザ・インクテック株式会社製)を容積比で7対3の割合で混合し塗膜形成物を調 製した。次にこの塗膜形成物をオフセット印刷により市販のテレホンカードの裏 面、即ち磁気記録面側に5回印刷して最終的な膜厚が0.05μm以下の白色コ ーティング層を形成し、磁気記録面側に白色コーティング層を備えたテレホンカ ードを作成した。 更に、このようにして得られた白色コーティング層の上にUVインキによるオ フセット印刷(4色×0.8μm)を行い、厚み3.2μmのデザイン印刷層を 形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層は鮮明な色彩に印刷 されていた。また、NTT(登録商標) MC−3PN型の電話機で各2回ずつ
連続して実使 用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエラーは全く生じな かった。
連続して実使 用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエラーは全く生じな かった。
【0013】 (実施例2) 実施例1の市販のテレホンカードを市販のホワイトテレホンカードに代えたこ と以外は前記実施例1と同様にして磁気記録面側に白色コーティング層を形成し 、磁気記録面側に白色コーティング層を備えたホワイトテレホンカードを作成し た。 更に、このようにして得られた白色コーティング層の上にUVインキによるオ フセット印刷(4色×0.8μm)を行い、厚み3.2μmのデザイン印刷層を 形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層は鮮明な色彩に印刷 されていた。また、NTT MC−3PN型の電話機で各2回ずつ連続して実使 用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエラーは全く生じな かった。
【0014】 (実施例3) 図1及び図2に示した市販のテレホンカードの裏面の文字印刷を研削した後に 、図3に示すように白色コーティング層hを形成するようにしたこと以外は前記 実施例1と同様にして磁気記録面側に白色コーティング層hを形成し、磁気記録 面側に白色コーティング層hを備えたテレホンカードを作成した。 更に、このようにして得られた白色コーティング層hの上にUVインキによる オフセット印刷(4色×0.8μm)を行い、厚み3.2μmのデザイン印刷層 を形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層は鮮明な色彩に印刷 されていた。また、NTT MC−3PN型の電話機で各2回ずつ連続して実使 用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエラーは全く生じな かった。
【0015】 (実施例4) 市販のホワイトカードの裏面の文字印刷を研削した後に白色コーティング層を 形成するようにしたこと以外は前記実施例2と同様にして磁気記録面側に白色コ ーティング層を形成し、磁気記録面側に白色コーティング層を備えたホワイトテ レホンカードを作成した。 更に、このようにして得られた白色コーティング層の上にUVインキによるオ フセット印刷(4色×0.8μm)を行い、厚み3.2μmのデザイン印刷層を 形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層は鮮明な色彩に印刷 されていた。また、NTT MC−3PN型の電話機で各2回ずつ連続して実使 用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエラーは全く生じな かった。
【0016】 (実施例5) 市販のテレホンカードの表面印刷層と裏面印刷層を研削した後にその両面に白 色コーティング層を形成するようにしたこと以外は前記実施例1と同様にして両 面に白色コーティング層を備えたテレホンカードを作成した。 更に、このようにして得られた各白色コーティング層の上にUVインキによる オフセット印刷(4色×0.8μm)を行い、それぞれ厚み3.2μmのデザイ ン印刷層を形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層は鮮明な色彩に印刷 されていた。また、NTT MC−3PN型の電話機で各2回ずつ連続して実使 用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエラーは全く生じな かった。
【0017】 (実施例6) 前記各実施例の白色コーティング層を0.1μmの膜厚に形成するようにした こと以外は前記各実施例と同様にして白色コーティング層の上にデザイン印刷層 を備えたテレホンカードを作成した。 得られた各テレホンカードにつき、NTT MC−3PN型の電話機で各2回 ずつ連続して実使用してみたところ1000枚のカードで試験しても読み取りエ ラーは全く生じなかった。
【0018】 (比較例1) UV PCD 白 T改(ザ・インクテック株式会社製)を用いてオフセット 印刷により市販のテレホンカードの裏面に1回印刷して膜厚が0.8μmの白色 コーティング層を形成した。更に、このようにして得られた白色コーティング層 の上にUVインキによるオフセット印刷(4色×0.8μm)を行い、厚み3. 2μmのデザイン印刷層を形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層はくすんだ色彩に印 刷されていた。また、NTT MC−3PN型の電話機で各2回ずつ連続して実 使用してみたところ100枚のカードで試験して1回の読み取りエラーが発生し た。
【0019】 (比較例2) UV PCD 白 T改(ザ・インクテック株式会社製)を用いてオフセット 印刷により市販のテレホンカードの裏面に5回印刷して膜厚が4.0μmの白色 コーティング層を形成した。更に、このようにして得られた白色コーティング層 の上にUVインキによるオフセット印刷(4色×0.8μm)を行い、厚み3. 2μmのデザイン印刷層を形成した。 このようにして得られたテレホンカードのデザイン印刷層は鮮明な色彩に印刷 されていた。しかしながら、NTT MC−3PN型の電話機で各2回ずつ連続 して実使用してみたところ100枚のカードで試験して全て読み取りエラーが発 生した。
【0020】
以上説明したとおり、本考案によれば、磁気データの読み取りにエラーを生ず ることなく意匠性に優れたデザイン印刷が可能な磁気カードが得られる。
【図1】磁気カードの正面図
【図2】磁気カードの一部を削除した裏面図
【図3】本考案磁気カードの一実施例の一部を削除した
裏面図
裏面図
a ベースフィルム b 表面印刷層 c 表面保護コーティング層 d 磁性体層 e 磁気遮蔽層 f 裏面印刷層 g 裏面印刷保護層 h 白色コーティング層
Claims (6)
- 【請求項1】 磁気カードの少なくとも磁気記録面側に
白色UVインキとUVメジュームを主成分とする塗膜形
成物による白色コーティング層を設けてなる磁気カー
ド。 - 【請求項2】 前記白色UVインキとUVメジュームの
混合比が容積比で5:5〜8:2の範囲であることを特
徴とする請求項1記載の磁気カード。 - 【請求項3】 前記白色コーティング層は磁気記録面側
の印刷層を除去した面に形成されていることを特徴とす
る請求項1または2記載の磁気カード。 - 【請求項4】 前記白色コーティング層の上にデザイン
印刷層を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何
れかに記載の磁気カード。 - 【請求項5】 前記白色コーティング層は膜厚が0.1
μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
かに記載の磁気カード。 - 【請求項6】 前記白色コーティング層はオフセット印
刷により複数回印刷して膜厚が0.1μm以下に形成さ
れたものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
かに記載の磁気カード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994004078U JP3002437U (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 磁気カード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994004078U JP3002437U (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 磁気カード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3002437U true JP3002437U (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=43138402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994004078U Expired - Lifetime JP3002437U (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 磁気カード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002437U (ja) |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP1994004078U patent/JP3002437U/ja not_active Expired - Lifetime
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