JP3002074B2 - 導体接続部製造用の一対の保護シート - Google Patents
導体接続部製造用の一対の保護シートInfo
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Description
い導体接続部を製造するための一対の保護シートに係
り、特に超音波等の振動波により溶融、溶着することに
より、導体接続部を絶縁防水保護するための一対の保護
シートに関する。
続した場合、導体接続部を絶縁防水処理しなくてはなら
ない。従来、その方法として、特開平2−212125
号公報に示す方法が知られている。
導体同士を接続し、この導体接続部分及びその近傍の絶
縁被覆層を上下両面から、表面にホットメルトを塗布し
た保護シートで挟み、この挟み込んだ部分のホットメル
トを超音波により溶融させてモールド絶縁層を形成す
る、というものである。この場合の保護シートは、高融
点材層(例えば塩化ビニルシート)の表面に低融点材層
(ホットメルト層)を形成した二層構造のものである。
明する。
て、まずその中間部の絶縁被覆層1aを剥ぎ取って露出
した導体1bに、分岐線2の端末部の導体2bを導体ス
リーブ3によって圧着接続する。4は保護シートであっ
て、高融点材層4aの片面にホットメルト4bを適宜の
厚さに塗布した二層構造を持つ。5及び6は一対の溶着
用金型であって、それぞれの対向する端面には導体接続
部の絶縁保護形状に対応する溶着溝5a、6aが凹設さ
れている。上側金型5には振動発生源としての超音波ホ
ーン(図示略)が装着され、下側金型6はアンビル(振
動受け部)となっている。もちろん上下逆でもよい。
Jを絶縁保護するには、下金型6の上に、ホットメルト
4bを表にして保護シート4を載せ、その上に、導体接
続部分Jがちょうど溶着溝6aに位置するように置い
て、もう一枚の保護シート4を重ねる。そして、導体接
続部分Jを上下両面からホットメルト4bで挟み込んだ
状態にする。保護シート4による挟み込みは、一枚のシ
ートを二つ折りにして行うこともできる。
させて、適宜の圧力で加圧しながら超音波ホーンにより
超音波を発生させ、溶着溝5a、6a部分を超音波振動
させる。これにより、保護シート4のホットメルト4b
が振動による摩擦熱で溶融して、導体接続部分J、即ち
露出導体1b、2b、導体スリーブ3及び近傍の絶縁被
覆層1aに密着し、冷却により図9に示すようにモール
ド絶縁層Rが形成されて、導体接続部分Jへの外部から
の水等の侵入が遮断される。
して、平板状の高融点材層4aの表面にホットメルト4
bを平坦に塗布した構成のものを用いているが、図1
0、図11に示すように,高融点材層14aの表面に多
数の可撓性突起14cを形成して、その上にホットメル
ト14bを塗布したものを用いる場合もある。そうした
場合には、超音波エネルギーが突起14cの先端部に集
中し、ここから次第に他の部分に熱が伝わっていくの
で、ホットメルト4aが完全に溶融する。また、超音波
で低融点材層を溶融させる方法以外に、高周波で低融点
材層を溶融させる方法もある。
でホットメルト4b、14bを溶融させる場合には、電
線1、2と保護シート4,14間に作用する加圧力が溶
融状態の良否に大きく影響する。したがって、同一条件
の保護シート4を用いた場合には、電線サイズが大きく
接続電線の本数が多いほど溶着溝5a、6a内での上記
加圧力が高くなるため溶融し過ぎて焦げつきを起こしや
すく、また、反対に電線サイズが小さく接続本数が少な
いほど、溶融溝5a、6a内での上記加圧力が低くなる
ため未溶融となり不完全モールドとなりやすかった。こ
のように、従来の保護シート4、14は、電線サイズや
本数の組み合わせによって加圧力が変わりやすいため、
電線サイズや接続本数などによって、ホットメルトの塗
布量などを変えた複数種の保護シートを用意する等の対
策が必要であった。
り溶着しやすいが、絶縁被覆層1aは軟質PVCで構成
されているため、この部分に振動が十分に伝わらず、同
部分が未溶着となりやすかった。また、一般的にアンビ
ル側はホーン側と異なり、振動しないためにシートが溶
けにくく、アンビル側のシートは未溶着となりやすくシ
ールされにくいという問題もあった。
範囲の電線サイズ、組み合わせに対応することができる
と共に、未溶着部分を極力排し、防水、防湿性能の向上
を図ることのできる一対の保護シートを提供することを
目的とする。
の導体接続とその近傍の絶縁被覆層を上下両面から挟
み、この挟み込んだ部分を振動発生源と振動受け部との
間で振動波を付与して溶着させてモールド絶縁層を形成
する導体接続部製造用の一対の保護シートにおいて、全
体が少なくとも前記絶縁被覆層より低い融点であって1
00度〜150度の融点を有するホットメルトからなる
低融点材料のみで形成され、記振動波受け部側に配され
る保護シートの表面が平坦面とされ、前記振動波発生源
側に配される保護シートの表面の前記導体接続部に接す
る部位に、電線の長手方向に対して交差する方向に沿っ
て集中的に形成された凹凸部または凸部が設けられてい
ることを特徴としている。
成されているので、電線のサイズや形状の変化にも柔軟
に対応しやすい。また、振動が伝わりやすく発熱しやす
い導体接続部に接する部位に集中的に、電線の長手方向
に対して交差する方向に沿って凹凸部または凸部がある
ので、その部分で溶けた低融点材料が絶縁被覆層側に広
がり、電線の隙間などに充填される。また、振動受け部
側の保護シートは表面が平坦にされているので、電線と
の密着性が良く、溶融が促進される。
明する。
す。21はアンビル側(振動受け部側)の保護シートで
あり、全体が低融点材料で形成され、表面が平坦面で構
成されている。23はホーン側(振動発生源側)の保護
シートであり、全体が低融点材料で形成され、表面の中
央部に、同一方向に延びる複数の凹凸条(凹凸部)23
aが間隔をおいて集中的に形成されている。
て、導体接続部分Jを絶縁保護するには、図2に示すよ
うにホーン側金型5に保護シート23を配置し、アンビ
ル側金型6に保護シート21を配置する。そして、中央
の凹凸条23と直交する方向に電線1、2を延ばして、
中央に導体接続部Jを位置決めし、従来と同様に超音波
を付与する。そうすると、超音波振動の伝わりやすい硬
質の導体接続部分Jに凹凸条23aが密着しているの
で、図3に示すように当該部分が振動により効率的に溶
融し、絶縁被覆層側に溶融した材料が矢印(イ)で示す
ように広がって溶着する。
も全体が低融点材料で構成されているので、図4(a)
に示すように細物電線11a、11bの導体接続部に適
用しても、図4(b)に示すように太物電線11cの導
体接続部に適用しても、低融点材料25の充填性が良
く、良好なシール状態を確保することができる。また、
凹凸条23を形成することで実質的に中央部が厚くなっ
ているので、導体接続部分Jからの電線の突き出しのお
それもない。
ート23の表面に凹凸条23aを形成したが、図5に示
す保護シート33のように、中央部に肉厚部(凸部)3
3aを山形に形成してもよい。また、三角形の突起を形
成してもよい。さらに、図6に示す保護シート43のよ
うに、凹凸条43aを設ける範囲を、導体接続部分Jの
範囲jに限ってもよい。また、自動車のエンジンルーム
内などに搭載するものの場合は、低融点材料として、1
00度〜150度程度の融点のものを用いてもよい。
トは、低融点材料だけで構成されているので、安価であ
る上、電線サイズや形状の変化に柔軟に対応することが
できる。また、溶け易い部分に集中的に、電線の長手方
向に対して交差する方向に沿って、凹凸部または凸部が
形成されているので、この部分で溶融した材料が絶縁被
覆層まで効果的に広がり、電線間の隙間が封じられて、
シール性能が向上する。さらに、振動受け部側の保護シ
ートの表面が平坦に形成されているので、密着性が向上
し、溶融効果を促進する働きをし、結果的に未溶着部分
を無くしてシール性能が向上する。
る。
続部を絶縁処理している状態を示す斜視図である。
側面図である。
断面構造を示す図であり、(a)は細物電線の場合の断
面図、(b)は太物電線の場合の断面図である。
処理しようとしている状態を示す側面図である。
を絶縁処理しようとしている状態を示す側面図である。
法の説明図である。
続部の外観図である。
製造方法の説明図である。
視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁被覆電線の導体接続とその近傍の絶
縁被覆層を上下両面から挟み、この挟み込んだ部分を振
動発生源と振動受け部との間で振動波を付与して溶着さ
せてモールド絶縁層を形成する導体接続部製造用の一対
の保護シートにおいて、全体が少なくとも前記絶縁被覆
層より低い融点であって100度〜150度の融点を有
するホットメルトからなる低融点材料のみで形成され、
記振動波受け部側に配される保護シートの表面が平坦面
とされ、前記振動波発生源側に配される保護シートの表
面の前記導体接続部に接する部位に、電線の長手方向に
対して交差する方向に沿って集中的に形成された凹凸部
または凸部が設けられていることを特徴とする導体接続
部製造用の一対の保護シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153336A JP3002074B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 導体接続部製造用の一対の保護シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5153336A JP3002074B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 導体接続部製造用の一対の保護シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0714621A JPH0714621A (ja) | 1995-01-17 |
JP3002074B2 true JP3002074B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=15560253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5153336A Expired - Lifetime JP3002074B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 導体接続部製造用の一対の保護シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002074B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100422860B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2004-03-16 | 린나이코리아 주식회사 | 식기세척기 펌프의 리드와이어 커버장치 |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP5153336A patent/JP3002074B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0714621A (ja) | 1995-01-17 |
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