JP2527870Y2 - 導体接続部製造用の溶着装置 - Google Patents

導体接続部製造用の溶着装置

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JP2527870Y2
JP2527870Y2 JP1991100452U JP10045291U JP2527870Y2 JP 2527870 Y2 JP2527870 Y2 JP 2527870Y2 JP 1991100452 U JP1991100452 U JP 1991100452U JP 10045291 U JP10045291 U JP 10045291U JP 2527870 Y2 JP2527870 Y2 JP 2527870Y2
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茂彦 小林
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、絶縁性及び防水性の高
い導体接続部を製造するための溶着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば絶縁被覆電線に他の電線を分岐接
続した場合、導体接続部を絶縁防水処理しなくてはなら
ない。従来、その方法として、特開平2−212125
号公報に示す方法が知られている。この方法は、絶縁被
覆電線の被覆を剥いで導体同士を接続し、この導体接続
部分及びその近傍の絶縁被覆層を上下両面から、表面に
ホットメルトを塗布した保護シートで挟み、この挟み込
んだ部分のホットメルトを超音波や高周波により溶融さ
せてモールド絶縁層を形成する、というものである。こ
の場合の保護シートとしては、通常、塩化ビニルシート
(高融点材層)の表面にホットメルト(低融点材層)を
塗布したものが用いられている。
【0003】以下、この方法を図面を用いて具体的に説
明する。
【0004】図5、図6において、1は絶縁被覆電線で
あって、まずその中間部の絶縁被覆層を剥ぎ取って露出
した導体に、分岐線2の端末部の導体を導体スリーブ3
によって圧着接続する。4は絶縁保護材としての保護シ
ートであって、片面に溶融させる絶縁保護材としてのホ
ットメルト4aを適宜の厚さに塗布した二層構造を持
つ。5及び6は一対の溶着用金型であって、それぞれの
対向する面には導体接続部の絶縁保護形状に対応する溶
着溝5a、6aが凹設されている。そして、下方の金型
6には超音波ホーン7が装着されている。
【0005】絶縁被覆電線1と分岐線2の導体接続部分
Jを絶縁保護するには、図5に示すように、下金型6の
上に、ホットメルト4aを表にして保護シート4を載
せ、その上に、導体接続部分Jが溶着溝6a内に位置す
るように置き、もう一枚の保護シート4をホットメルト
4aを下にして重ね、導体接続部分Jを上下両面からホ
ットメルト4aで挟み込んだ状態にする。なお、保護シ
ート4による挟み込みは、一枚のシートを二つ折りにし
て行うこともできる。
【0006】次いで、図6に示すように上金型5を下降
させて、適宜圧力で加圧しながら超音波ホーン7により
超音波を発生させ、溶着溝5a、6a部分を超音波振動
させる。これにより、保護シート4のホットメルト4a
が振動による摩擦熱で溶融し、導体接続部分J、即ち露
出導体、導体スリーブ3及び近傍の絶縁被覆層に密着
し、冷却により図7に示すようにモールド絶縁層Rが形
成され、導体接続部分Jへの外部からの水等の侵入が遮
断される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、溶着の際の
上金型5と下金型6の対向面間の間隙は、両保護シート
4を足した厚さよりも小さく設定される。これは、保護
シート4の重ね合わせ部分に圧力を加えて、溶融あるい
は軟化した保護シート材料を溶着溝5a、6a内に入り
込ませ、溶着溝5a、6a内における保護シート材料の
充填度を高めるためである。
【0008】しかし、従来の超音波溶着装置で溶着作業
を行った場合、図8に示すように、溶融あるいは軟化し
たホットメルト4aが上下金型5、6に圧縮されて溶着
溝5a、6a内に入り込む以外に、上下金型5、6の幅
方向両側端の隙間から外にはみ出す状態となる。このた
め、外にはみ出す分だけ、溶着溝5a、6a側への入り
込みが少なくなり、溶着溝5a、6a内での電線1ない
しは導体接続部分回りのホットメルト4aの充填量が不
十分、不安定になることがあった。特に、溶着溝5a,
6aの大きさに比べて細い電線の絶縁保護を行う場合に
は、充填量が不十分になりやすく、高いシール性を確保
することが難しかった。
【0009】本考案は、そのような事情を考慮し、超音
波等を用いた溶着により導体接続部を保護シートで絶縁
保護した場合に、導体接続部回りの絶縁保護材料の充填
量を高めることができ、それによりシール性を向上させ
ることができる溶着装置を提供することを目的とする。
【0010】本考案は、上記の課題を解決するため、絶
縁被覆電線の導体接続部を挟んだ保護シートの絶縁保護
部材を超音波により溶融させてモールド絶縁層を形成す
る溶着装置において、互いに対向配置されかつ対向面間
に前記保護シート及び導体接続部を挟む上金型と下金型
とからなり、これらの上金型又は下金型の幅方向側端縁
部に、両金型を組み合わせたときに他方の金型の幅方向
両側端縁部に重合する突状部を設け、該突上部の先端部
に下金型の幅方向側端縁部から突出する保護シートを切
断可能な刃を設けたことを特徴としている。
【0011】本考案の溶着装置を用いた場合、両突状部
によって上下金型の幅方向側端部間が重合するので、溶
融した絶縁保護材の金型外へのはみ出しが押さえられ
る。よって、金型の内側に回り込む分が増加し、導体接
続部回りの絶縁保護材の充填量が高まる。また、両突条
部の先端部の刃によって、下金型の幅方向側端部からは
み出している保護シートは切断される。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0013】図1は本考案の第1実施例の溶着装置を用
いて絶縁電線の導体接続部を製造する際の略全体を斜視
図で示している。実施例の金型は、上金型15と、下金
型6とからなり、上金型15は、その幅W1が下金型6
の幅W2よりも大きめに設定されている。上金型15の
下面の幅方向中央、また下金型6の上面の幅方向中央に
は、それぞれ図5に示した従来例と同様に、奥行方向に
延びる溶着溝15a、6aが形成されている。
【0014】また、上金型15の両側端縁部には、下向
きに突出した突条部16、16が形成されている。これ
ら突条部16、16の内寸W3は、下金型6及び保護シ
ート4の幅W2、W4よりもわずかに大きめに設定され
ている。また、この突条部16の突出高さHは、上下両
金型15、6を溶着時の組み合わせ状態にしたときに、
下金型6の両側端縁部に十分重合する寸法に設定されて
いる。
【0015】このような構成の溶着装置を用いて導体接
続部を製造する場合は、図1に示すように、従来と同様
に導体接続部分Jを保護シート4、4で挟んで上下金型
15、6を組み合わせ、適宜圧力で加圧しながら超音波
ホーン7により超音波を発生させる。
【0016】そうすると、保護シート4の絶縁保護材と
してのホットメルト4aが振動による摩擦熱で溶融し、
保護シート4の基材(高融点材)もその熱の影響等によ
り軟化する。そして、図2(a)または(b)に示すよ
うに、保護シート4の重ね合わせ部分4´が圧縮される
ことにより、この部分で溶融あるいは軟化したホットメ
ルト4aが溶着溝15a、6a側に入り込む。この際、
上下金型15、6の対向面間の間隙は側端部両側が突条
部16の重合により塞がれているので、溶融あるいは軟
化したホットメルト4aは、ほとんどが溶着溝15a、
6a側に入り込む。よって、溶着溝15a,6a内の絶
縁保護材つまりホットメルト4aの充填量が高まる。そ
して、導体接続部分J、即ち露出導体、導体スリーブ3
及び近傍の絶縁被覆層が、高充填度のモールド絶縁層R
で覆われることになる。
【0017】このように、導体接続部のモールド絶縁層
Rの充填度を高くすることができるので、図2の(a)
のように対象となる電線が単線の場合でも十分な充填度
を保つことができ、また、(b)のように対象となる電
線が複数本ある場合でも、電線間に絶縁保護材料が良く
充填されるようになる。したがって、電線の本数やサイ
ズの幅をある程度広げても十分な充填量を確保して高い
シール性を持たせることができる。
【0018】次に、本考案の第2実施例を説明する。
【0019】図3(a)は本考案の第2実施例の金型を
用いて超音波溶着している状態の概略断面図、図3
(b)は第2実施例の金型の斜視図を示す。この実施例
では、上金型15´に設けた突条部16の先端に刃16
aが形成されていることが、上記第1実施例のものとの
相違点である。刃16aは突条部16の内側の角部に設
けられ、下金型6の側面に沿って突条部16が下降した
際に、下金型6からはみ出した保護シート4の端部4″
を切断するようになっている。
【0020】この実施例の金型を用いると、例えば図4
に示すように、保護シート4をリール巻きにし、金型1
5´、6間へ連続的に供給するシステムを構成する場合
に有利となる。
【0021】なお、上記実施例においては、突条部16
を上金型15(15´)に設けた場合を示したが、突条
部16は下金型6の幅方向両側端縁部に設けてもよい。
また、両方の突条部16の一方を上金型に設け、他方を
下金型に設けてもよい。いずれにしろ、両金型を組み合
わせたときに、突条部が重合して隙間を塞ぐように設け
ればよい。ホットメルト4aの溶融には、超音波の他、
高周波等を用いることもできる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の溶着装置
によれば、突条部の重合によって上下金型の幅方向両側
端縁部間の隙間を塞ぐので、絶縁保護材の金型外へのは
み出しが押さえられ、金型内部に回り込む分が増加し
て、導体接続部回りの絶縁保護材の充填量が高まる。し
たがって、細い線、多線いずれの絶縁保護を行う場合に
も、十分な充填量を保ってシール性を向上させることが
できる。また、これにより適用可能な電線の本数及びサ
イズが広がる利点も得られる。さらに、突条部の先端部
の刃により金型からはみ出している保護シートを切断で
きて外観形状を統一できると共に、リール巻きした保護
チューブを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の溶着装置を用いて導体接続
部を製造する状態の分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例の溶着装置を用いて導体接続
部を製造している状態を示す概略断面図であり、(a)
は対象となる電線が単線の場合の断面図、(b)は対象
となる電線が多線の場合の断面図である。
【図3】本考案の他の実施例の溶着装置を用いて導体接
続部を製造している状態を示す断面図である。
【図4】本考案の他の実施例の溶着装置を用いることで
可能となる保護シート供給システムの概念図である。
【図5】従来の超音波溶着装置を用いた導体接続部製造
方法の説明斜視図である。
【図6】同じく従来の超音波溶着装置を用いた導体接続
部製造方法の説明斜視図である。
【図7】従来の方法により製造した導体接続部の外観斜
視図である。
【図8】従来の超音波溶着装置を用いた場合の問題点の
説明断面図である。
【符号の説明】
1,2 絶縁被覆電線 4 保護シート 4a ホットメルト(絶縁保護材) 6 下金型 6a 溶着溝 15,15´ 上金型 15a 溶着溝 16 突条部 J 導体接続部分 R モールド絶縁層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁被覆電線の導体接続部を挟んだ保護
    シートの絶縁保護部材を超音波により溶融させてモール
    ド絶縁層を形成する溶着装置において、互いに対向配置
    されかつ対向面間に前記保護シート及び導体接続部を挟
    む上金型と下金型とからなり、これらの上金型又は下金
    型の幅方向側端縁部に、両金型を組み合わせたときに他
    方の金型の幅方向両側端縁部に重合する突状部を設け、
    該突上部の先端部に下金型の幅方向側端縁部から突出す
    る保護シートを切断可能な刃を設けたことを特徴とする
    導体接続部製造用の溶着装置。
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JPH02212125A (ja) * 1988-10-20 1990-08-23 Yazaki Corp 導体接続部の製造方法

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