JP3001503B2 - 捺染液及び染色方法 - Google Patents

捺染液及び染色方法

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JP3001503B2
JP3001503B2 JP10149177A JP14917798A JP3001503B2 JP 3001503 B2 JP3001503 B2 JP 3001503B2 JP 10149177 A JP10149177 A JP 10149177A JP 14917798 A JP14917798 A JP 14917798A JP 3001503 B2 JP3001503 B2 JP 3001503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水と共存する状態
で温度によって可逆的に親水性(低温)−疎水性(高
温)に相転移する感熱性ポリアクリルアミド系誘導体の
溶液に撥水撥油剤及び染料、助剤を分散させた捺染液
と、この捺染液を用い、手紡糸、手紬糸などの絹糸を絣
状に染色するための方法に関し、特に従来必要とされて
いた括りの作業を必要とせず、一度の部分捺染と地色の
染色とで絣状の染色が可能な捺染液とそれを使用した染
色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糸及び糸束状の染色方法には浸染、捺染
などがある。また、無地染めと対比される、いわゆるた
たき染めやすり込み捺染、両者を併用した方法、あるい
は型紙捺染という、いわゆる着尺産地で絣染色と総称さ
れる染色方法がある。無地染めが単色であるのに対し、
絣染めは多色に染め分ける方法として着尺の産地では最
も実用に供されている。
【0003】たたき染めは、綿糸やゴムで糸束を図柄模
様となる部分に堅く括りつけ、それ以外の地といわれる
部分を染めるために、棒の先に糸束を結びつけ、染料を
含ませて、板の上にたたきつけ、染色する。例えばその
工程の例を図2に示す。まず糸束に黄色の染料を染色
し、糸束の黄色の色を残したい部分を綿糸やゴムで堅く
括りつける。次に、糸束を脱色する。次に、糸束に赤色
の染料を染色し、糸束の赤色の色を残したい部分を綿糸
やゴムで堅く括りつける。次に、糸束を脱色する。以下
同様にして、青色、緑色、茶色等の部分染色したい色に
ついて浸染−括り−脱色を順次繰り返す。最後に、地色
となる紺色の染料に糸束を浸染し、水洗、乾燥して絣染
めが完了する。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】このように、絣染
めでは、図柄模様となる絣の部分色が多くなれば、その
色の数だけ 染色−括り−脱色という作業工程を繰り返
し、最後にたたき染めにより括った部分以外のところを
染色する。この作業は機屋、染色店の分業であるから当
然両者間をその都度往復し、作業時間以外に要する労力
や時間が大きい。さらに、染色−括り−脱色を繰り返す
ため、細心の注意を払って丁寧に作業を進めても、絣糸
はケバ立ちや分繊などの損傷をうけやすい。
【0005】また、糸束を括る強弱は個人差があり、同
一人であっても作業時の健康状態や温度、湿度による糸
の伸び縮み等により括り強度がちがう。括り強度が違う
と、一様に染色ができないため、個々の括り具合に応じ
て、糸束をたたく回数を加減しながら染色を行なう必要
がある。そのため、絣の染色はきわめて面倒で且つ困難
であった。
【0006】括りの作業は経験と勘とコツが必要とさ
れ、一日に2000カ所あまりも括れる技術者が一反分
の絣を括るのに、一カ月、高級品になると3〜6カ月を
要する。しかも、例え熟練者と言えども、均一に括るこ
とは極めて難しい。そして括られた内部は見えないの
で、染色の途中で括り糸を解きほぐし確認をしながら染
色する必要もある。そのように慎重に作業を進めても、
失敗する例が多く、括った者、染色した者が徒労に終わ
り、責任の所在や弁償問題に頭を悩ませ、経済的な損失
が大きいのが実状である。
【0007】その他にも、たたき染めに適用する染料、
助剤の選定も重要な因子であり、糸への親和性や浸透
性、染着速度、均染性、堅牢度など考慮し限定されたも
のの中から、色相や絣の細かさに応じて選択し、使用し
ている。従って、所望する絣や地色の色相がすべて満た
されるとは言えず、立派にデザイン化した図柄の実現が
出来ないことが多い。
【0008】すり込み捺染は、ステンレス製のへらに染
料液をつけ、糸束状の図柄模様となる部分を多色に染め
分けた後、地となる広い面積の部分を単色に捺染する方
法と、予め地となる部分を無地に染めておき、絣となる
部分をへらに染料液をつけ多色に染め分ける方法が一般
的に行なわれている。広い部分のすり込み捺染は、均一
に染色するのが難しく、そのうえ絵際といわれる地と絣
の境界部分がにじみやすく、図柄模様が不鮮明になりや
すい。そのため、たたき染めと同様に適用する染料、助
剤の選定も重要な因子である。加えて、予め糸に糊付け
を施す適否が作業能率や出来栄えに大きく影響する。
【0009】一部では、すり込み捺染とたたき染めを併
用した絣の作製方法も行なわれている。しかし、前述の
すり込み捺染とたたき染め個々の現状や課題を加味した
ことが当然ながらでてくるので、技術的にも、時間的に
も難しさが倍加し、この方法で絣を作製する技術者は希
少といえる。
【0010】型紙捺染は、予め糸に糊付けをしておき、
捺染台上に所定の長さ、幅に糸を広げておき、図柄模様
を切り抜いた型紙の上から捺染糊をスキージにより、各
色相ごとに型紙を変えて捺染し、乾燥し、蒸熱し、ソー
ピングし、水洗し、乾燥する。型紙は前述のように、各
色相ごとに作製し、それぞれの型紙は寸分の狂いも許さ
れないため、専門的な技術が必要であり、作製に要する
コスト、労力も大きい。
【0011】また、型紙作製は相応な設備とコストがか
かるため、一つの柄で多量のロットを加工しないと型紙
作製の費用がペイしないため、現在の少量多品種生産が
主流である今日、逆行していく傾向となっている。もち
ろん、捺染加工にあたっては適用する染料、助剤の選定
も重要な因子であると共に、熟練した技能、技術が求め
られ、広い作業場が必要である。以上の述べた種々の問
題から、絣の生産地でこれらの課題の解決が強く要請さ
れている。
【0012】本発明では、従来の絣染色における前記の
課題に鑑み、各種形状の絹糸に着色と防染を同時に付与
することを可能とすることを目的とする。これにより、
従来から行なわれてきた、いわゆるたたき染め法やすり
込み捺染法、あるいは両者の併用法に代替し、何れも絣
作製工程における作業労力を軽減し、着色と防染を同時
に行い、あわせて作業の適否を随時確認できるようにす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは、感熱性
ポリアクリルアミド系誘導体の特性と、撥水撥油剤の特
性とを組み合わせて利用し、これを主要成分とする粘調
水溶液を用いて、各種の糸及び糸束に図柄模様となる絣
を染色し、同時に他から汚染しないよう防染する手段に
ついて検討を行なった。特に、従来必要とされていた括
りの作業を必要とせず、しかも一度の部分捺染と地色の
捺染とで絣状の染色が可能な手段について検討を行っ
た。本発明は、この検討の結果なされたものである。
【0014】本発明による捺染液は、水と共存する状態
で転移温度以上の高温で疎水性に、転移温度以下の低温
で親水性に相転移する感熱性ポリアクリルアミド系誘導
体を成分とする溶液に、水に希釈、分散し、加熱処理を
行なうと撥水性を有する性状となる撥水撥油剤と、染
料、助剤を分散させたことを特徴とする。この捺染液の
組成は、相転移する感熱性ポリアクリルアミド系誘導体
が4〜8重量部と、撥水撥油剤が15〜25重量部と、
染料が0.5〜2重量部と、架橋剤が0.5〜2重量部
と、試薬が0.5〜2重量部とであり、これらを61〜
79.5重量部の水に溶融または分散させたものであ
る。
【0015】さらに本発明による染色方法は、前記の捺
染液を使用し、この捺染液を糸に捺染する工程と、捺染
した捺染液を加熱し、乾燥する工程と、糸に捺染液が乾
燥し、付着した状態で地色を浸染する工程と、その後糸
を湿式で加熱し、水洗いする工程とを経て糸を染色する
ことを特徴とする。
【0016】前記のようにして、水と共存する状態で高
温で疎水性、低温にして親水性に可逆的に相転移する感
熱性ポリアクリルアミド系誘導体と撥水撥油剤、染料、
助剤を成分とする捺染液を用い、糸や糸束を部分的に捺
染すると、図柄模様となる絣の着色部分は、捺染液に含
まれる染料により着色される。さらに、この捺染液が付
着した糸や糸束を加熱し、乾燥すると、感熱性ポリアク
リルアミド系誘導体と撥水撥油剤が糸や糸束の着色部分
に定着し、後の地色の浸染に際して防染の作用を呈する
ことになる。従って、その後糸または糸束に地色となる
染料を浸染すると、この染料は先に着色した部分には付
着しない。その後、糸または糸束を湿式で加熱し、水洗
いすることにより、感熱性ポリアクリルアミド系誘導体
と撥水撥油剤が除去され、糸または糸束には、部分着色
した染料と地色の染料のみが残る。これにより、絣状の
染色が可能となる。
【0017】部分的に着色されたところは、異なる色の
染料を含む捺染液を用いて複数個所を染色することがで
き、その後の乾燥だけで、括り工程を必要としない。こ
のため、前記本発明による捺染液を用いた部分着色と地
色のための染料を用いた地色着色と、それに付随する工
程を経るだけで、簡単に絣状の染色が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、具体的且つ詳細に説明する。本発明による染料液の
一つの成分である感熱性ポリアクリルアミド系誘導体は
無色透明で、撥水撥油剤は乳白色である。このため、こ
れらと共に染料を加えることにより、任意の色相に調整
した捺染液が得られ、この捺染液で糸または糸束を捺染
したときの外観や捺染された絣の部分は色の変化がな
く、そのまま視感により確認ができる。なお、撥水撥油
剤は、例えばポリアクリル酸ペルフルオロアルキルエス
テルやフッ化カルボン酸クロム錯塩等の有機フッ素化合
物を使用したフッ素系のものが好適である。
【0019】低温で親水性を有する前記の感熱性ポリア
クリルアミド系誘導体と、加熱前は水で希釈、分散する
前記のフッ素系撥水撥油剤の溶液に、染料を水あるいは
熱湯で溶解し、冷却した後、助剤と共に分散、溶解した
粘調捺染液を、糸あるいは糸束に捺染すると、繊維と染
料の着色及び固着に必要な助剤が糸の繊維に吸着され
る。同時に、感熱性ポリアクリルアミド系誘導体とフッ
素系撥水撥油剤からなる粘調溶液が乾燥すると、感熱性
ポリアクリルアミド系誘導体は固化し、捺染部がフィル
ム化し、薄い層状を形成する。また、感熱性ポリアクリ
ルアミド系誘導体の水溶液は粘調液であるから、撥水撥
油剤、染料、他の助剤の接着剤的な役割もするので、捺
染した部分は安定し、染料のにじみをおさえる。このた
め、模様の絵際が鮮明に、且つマイグレーションを防止
する。さらに、このような捺染液の性質は、糸の捺染後
における各作業時の摩擦や折れに対しても捺染部の脱落
を防止するなど有効な働きをする。
【0020】一方、助剤として添加した酢酸は、糸へ染
料が着色及び固着するのを促進すると共に、感熱性ポリ
アクリルアミド系誘導体、例えばポリ−N−イソプロピ
ルアクリルアミドの転移温度を31℃から26.5℃に
低下させる。このため、部分的な捺染部以外の染色時、
いわゆる地色の染色時には低い温度から染色できる。従
って、広い面積の部分を染色する際、斑染め防止策とし
て後の地色の染色工程で有効に作用する。こうして図柄
模様として捺染された糸ないし糸束を乾燥させた後、乾
燥機中で熱処理を数分行なうと、捺染部に含有されてい
るフッ素系撥水撥油剤が感熱性ポリアクリルアミド系誘
導体中で、または単独で疎水性化し、撥水性を呈する。
【0021】ここで、感熱性ポリアクリルアミド系誘導
体を添加せず、撥水撥油剤のみを捺染液に添加すると、
染料の着色や固着率を低下させると共に、必要以上に撥
水性を帯びるので、短時間のソーピングや水洗では除去
しきれない。そのため、地色染色を行なった後に、製織
の準備工程である糊付け作業時に、撥水撥油剤が残って
いることにより、糊の付着が阻害され、準備工程のその
後の作業に支障をきたす。
【0022】また、撥水撥油剤を添加せず、感熱性ポリ
アクリルアミド系誘導体のみを捺染液に添加すると、撥
水性が乏しく、捺染部分表面からの染料や水分の浸入を
防ぐことはできるが、糸束に平行した横からの染料や水
分の侵入を完全に防ぐことができなくなる。このため、
地色の染色の時に、絣の部分染色部に地色の染料がにじ
むようになり、鮮明な絵際が得られない。
【0023】このような理由から、感熱性ポリアクリル
アミド系誘導体と共にフッ素系撥水撥油剤を使用するこ
とにより、熱的刺激には疎水性や撥水性を有し、低温浴
では疎水性、撥水性をあまり示さないものとすることが
できる。また、捺染、熱処理、浸染、蒸熱などの諸工程
を終了した後、糸や糸束を水洗することにより、防染作
用を示していた感熱性ポリアクリルアミド系誘導体とフ
ッ素系撥水撥油剤を除去することができる。
【0024】さらに詳しく述べれば、感熱性ポリアクリ
ルアミド系誘導体の粘調液中にフッ素系撥水撥油剤、染
料、助剤を混合調整すると、感熱性ポリアクリルアミド
系誘導体の粘調液中にフッ素系撥水撥油剤、染料、助剤
が分散する。こうして得られた捺染液を糸束に捺染する
と、水分、染料、撥水撥油剤は糸の繊維内部に拡散、浸
透する。もちろん、染料や撥水撥油剤は、糸束に付着し
た感熱性ポリアクリルアミド系誘導体の粘調液中にも分
散しているが、それらの染料や撥水撥油剤は、粘調液よ
り粒子が小さく、粘度が低いため、より糸束の内部に拡
散、浸透する。一方、粘度が高い感熱性ポリアクリルア
ミド系誘導体は、糸束の表面近くに集合する。そしてこ
の感熱性ポリアクリルアミド系誘導体は、糊状の高分子
であるから、乾燥すると皮膜を形成する。次に、この皮
膜を熱処理することにより、フッ素系撥水撥油剤が糸束
の内外に撥水性を発現し、次の地色の浸染工程におい
て、染液が捺染部分の繊維に侵入することを防止する。
要するに、地色の浸染工程において、糸束表面近くは感
熱性ポリアクリルアミド系誘導体が、糸束内部では撥水
撥油剤がそれぞれに染液の侵入を防ぐ。
【0025】地色を浸染した後、直ちに糸束の蒸熱を行
なうが、感熱性ポリアクリルアミド系誘導体は、吸湿性
があるので、蒸気中の水分を取込み、ゴム状に軟化し、
糸束の繊維に水分を供給する重要な役割をはたす。この
時、染料の発色や固着に不可欠なのは温度や水分であ
り、どちらか一方が不足すると染色ができないので、大
切な条件の一つといえる。撥水撥油剤は、外部からの染
料の侵入や汚染は防止できるが、前述のように捺染部の
染料の発色や固着に必要な水分の供給がない。従って、
撥水撥油剤のみでは、防染の効果は充分に発揮される
が、着色に対しては阻害する。このように、感熱性ポリ
アクリルアミド系誘導体と撥水撥油剤とがそれぞれの機
能を補完し合い、着色と防染の作用を同時に行なうこと
を可能にしたものである。
【0026】絣や地色部分の染色が終了した後、ソ−ピ
ングや水洗工程で余分に付着した染料や助剤、感熱性ポ
リアクリルアミド系誘導体及び撥水撥油剤の除去を行な
うが、ソ−ピング時にはソ−ピング剤として添加した界
面活性剤により熱湯浴中で撥水撥油剤を除去し、水洗時
には感熱性ポリアクリルアミド系誘導体を除去すること
ができる。このことから、染色後の糊付けや後に続く工
程に何ら支障をきたさない。
【0027】捺染液の好ましい組成は、相転移する感熱
性ポリアクリルアミド系誘導体が4〜8重量部と、フッ
素系撥水撥油剤が15〜25重量部と、染料が0.5〜
2重量部と、架橋剤が0.5〜2重量部と、試薬が0.
5〜2重量部、水が61〜79.5重量である。ここ
で、感熱性ポリアクリルアミド系誘導体は、20重量%
前後の水溶液で添加される。
【0028】感熱性ポリアクリルアミド系誘導体が4重
量部に満たないと、染料による着色や染料の定着が悪く
なるからである。他方、感熱性ポリアクリルアミド系誘
導体が8重量部を越えると、地色の染色の時に、絣の部
分染色部に地色の染料がにじむようになり、鮮明な絵際
が得られにくい。フッ素系撥水撥油剤が15重量部に満
たないと、充分な撥水性が得られず、地色の染色の時
に、絣の部分染色部に地色の染料がにじみやくすなり、
鮮明な絵際が得られない。他方、フッ素系撥水撥油剤が
25重量部を越えると、必要以上に撥水性を帯びるの
で、短時間のソーピングや水洗では除去しきれなくな
り、作業性が悪くなる。
【0029】
【実施例】次に、本発明の実施例について、具体的且つ
詳細に説明する。 (実施例1)染料としてカヤノ−ルミーリングイエロー
MR(日本化薬)1部を水47部に加え、加熱溶解し、
冷却した後、感熱性ポリアクリルアミド系誘導体として
ポリNIPAMの19.3%水溶液(興人)を30重量
部添加した。その後、撥水撥油剤としてアサヒガードA
G710(明成科学)を20重量部、架橋剤としてエマ
フィックスSSS(大日糖化)を1重量部、試薬として
酢酸を1重量部順次加え、合計100部とした。これを
充分撹拌して捺染液を作った。
【0030】次に、絹200デニールの糊付手紬糸を1
00本束ね、ステンレスへらで前記の捺染液を1cm幅
に捺染し、室内で自然乾燥した。捺染した部分はにじみ
もなく、糸束の内外層とも均一にしかも透明感があり、
鮮明な黄色に捺染されているのが観測された。次に、乾
燥機中において、150℃の温度で3分間熱処理した
後、地色の染料としてイルガランブラックBGL(チバ
ガイギー)の2g/lと酢酸の2ml/lを糸重量の1
00倍に薄めた染料液に50℃の温度で2分間浸染し
た。その後糸束を直ちに遠心脱水機で脱水した。この
時、黄色に捺染した部分は黒色の染色浴中にあっても鮮
明に、かつ、汚染されずに残っているのが観測された。
【0031】次に、ステンレス製蒸熱箱中で100℃、
45分間蒸熱した後、ソーピング剤、P−クリンA(モ
ーリン化学)3ml/lを用い、温度50℃中で処理
し、その後、水洗し、乾燥した。この時の捺染部の糊落
ちは良好であった。乾燥の後、黄色に捺染した絣部分は
鮮明に残り、黒色に浸染した部分は純黒として観測さ
れ、最も汚染が目立つ黄色も汚染されず良好な絣として
観測された。また、染色された糸はケバの発生や繊維の
分繊化が見られなかった。
【0032】(比較例1) 前記実施例1において、撥水撥油剤をアサヒガードAG
710の10重量部とした以外は、同実施例1と同様に
して捺染液を手紬糸に捺染し、熱処理し、蒸熱し、ソー
ピングし、水洗した。捺染液の調整時には、粘度が低
く、混合はしやすかったが、すり込み捺染時には、にじ
みやすく、1cmの幅にすり込んだにもかかわらず、乾
燥後には1.2cmとなり、絵際が不鮮明になっている
のが観測された。また、イルガランブラックBGLによ
る地色の染色時には、黄色に捺染した部分が黒色に汚染
されているのが観測された。蒸熱、ソーピング、水洗、
乾燥の各工程を経た後は、黄色に印捺された部分が僅か
に残っているのが観測された。すなわち、絣となる捺染
部分はほとんど黒色となり、図柄模様とはならず、使用
できないことを示した。
【0033】(比較例2)前記実施例1において、捺染
液の感熱性ポリアクリルアミド誘導体をポリNIPAM
の50重量部に、撥水撥油剤をアサヒガードAG710
の30重量部とした以外は、同実施例1と同様にして捺
染液を手紬糸に捺染し、熱処理し、蒸熱し、ソーピング
し、水洗を行なった。捺染液の調整時には、粘度が高
く、混合がしにくく、すり込み捺染時には、すり込みに
くく、捺染液が糸束内部に浸透しなかった。このため、
糸束表面は捺染面積が広く、内部は染色できなかった。
また、イルガランブラックBGLによる地色の染色時に
は、糸束表面の黄色に捺染された部分が鮮明に残ってい
るが、内部は黒色に汚染されているのが観測された。蒸
熱、ソーピング、水洗、乾燥の工程を経た後は、黄色に
捺染された部分が僅かに残っていいるのが観測された。
すなわち、絣となる捺染部分のごくわずかの部分が黄色
で、ほとんど黒色となり、図柄模様とはならず、使用で
きないことを示した。
【0034】(比較例3)前記実施例1において、感熱
性ポリアクリルアミド系誘導体としてマーポローズEM
−400の5%水溶液(松本油脂製薬)の30重量部
を、撥水撥油剤としてダック204(着色防染剤、田中
直染料店)の20重量部を使用した以外は、同実施例1
と同様にして捺染液を手紬糸に捺染し、熱処理し、蒸熱
し、ソーピングし、水洗を行なった。捺染液の調整時に
は粘度が高く、混合しにくく、すり込み捺染時には、捺
染液が糸束内部に浸透しないため、内外のすり込み幅が
異なり、絵際が不鮮明になっているのが観測された。捺
染部分は不透明で白味を帯びた淡い黄色を呈していた。
また、イルガランブラックBGLによる地色の染色時に
は、黄色に印捺した部分が黒色に汚染されているのが観
測された。蒸熱、ソーピング、水洗、乾燥の工程を経た
後は、黄色に捺染された部分が僅かに残っているのが観
測された。すなわち、絣となる捺染部分はほとんど黒色
となり、図柄模様とはならず、使用できないことを示し
た。
【0035】(実施例2)前記実施例1において、染料
としてラニールレッドB(住友化学工業)を使用した以
外は、同実施例1と同様にして、ポリNIPAM、アサ
ヒガードAG710、架橋剤を加えて捺染液を調整し
た。この捺染液は均一に混合でき、液も安定していた。
【0036】その後、実施例1において、染色する糸束
として、糊付手紬糸に代えて糊付絹糸(120デニー
ル)200本/束を使用したこと以外は、同実施例1と
同様にして捺染液を糸束に捺染し、乾燥し、熱処理し、
蒸熱し、ソーピングし、水洗し、乾燥した。捺染時には
染液の浸透もよく、糸束の内外へ均一に、しかも絵際も
鮮明に捺染できた。黒色染料による染色時は、染色浴中
に糸束が浸っていても、絣の色相がそのまま赤色を呈し
ているのが確認でき、汚染していない絣の状態が視感に
より確認できた。蒸熱、ソーピング、水洗、乾燥の工程
を経た後も、絣の捺染部分は鮮明な赤色に、地色の部分
は黒色に染色したのが確認され、捺染部分の糊落ちも良
好であった。
【0037】(比較例4)前記実施例2において、感熱
性ポリアクリルアミド系誘導体としてシーザーガム(2
%水溶液)の20重量部を、撥水撥油剤として浸染用防
染糊G−3(田中直染料店)の30重量部を使用した以
外は、同実施例2と同様にして捺染液を調整した。この
捺染糊は粘度が高く、撹拌しながら混合するのが困難で
あった。
【0038】次に、実施例2と同様にして、捺染液を糊
付絹糸に捺染し、室内で自然乾燥した。捺染糊は粘度が
高いため、捺染がしにくく、糸束の外側が広く、内側が
狭く捺染され、絵際も不鮮明で、捺染部は不透明かつ白
味を帯びた淡いピンク色となっているのが観測された。
次いで、実施例2と同様にして、糸束を熱処理し、浸染
し、蒸熱し、ソーピングし、水洗し、乾燥した。浸染時
には捺染部分が染色開始直後から黒色に汚染し、ソーピ
ング以後の処理においても黒色に汚染した絣の部分は赤
色には復元しなかったのが観測された。
【0039】(実施例3)前記実施例1において、染料
としてカヤノールミーリングブルー2RW(日本化薬)
の1重量部を使用した以外は、同実施例1と同様にし
て、ポリNIPAM、アサヒガードAG710、架橋剤
を加えて捺染剤を調整した。この捺染液は均一に混合で
き、液も安定していた。
【0040】その後、糊付手紬糸に前記実施例1と同様
にして捺染液を捺染し、乾燥した。捺染した部分はにじ
みもなく、糸束の内外層とも均一に、しかも透明感があ
り、鮮明な青色に捺染されているのが観測された。捺染
に要した時間は5分であった。次に、前記実施例1と同
様にして、熱処理し、浸染し、蒸熱し、ソーピングし、
水洗し、乾燥した。青色に捺染した絣部分は鮮明に残
り、黒色に浸染した部分は純黒として観測された。ま
た、染色された糸はケバや繊維の分繊化がみられず、染
色前の糊付手紬糸と同様な糸荒れのないのが観測され
た。
【0041】(比較例5)前記実施例3において、感熱
性ポリアクリルアミド系誘導体としてシーザーガムの
0.5重量部を、撥水撥油剤としてアサヒガードAG7
10及び架橋剤を添加せず、水を97.5重量部とした
以外は、同実施例3と同様にして捺染液を調整した。こ
の捺染液の組成は、茨城県結城地方で通常行なわれてい
る標準的なものである。
【0042】次に、前記実施例3と同様にして糊付手紬
糸に捺染液を捺染し、自然乾燥した後、ステンレス製蒸
熱箱中で45分間蒸熱した。捺染部はにじみもなく、捺
染した部分は鮮明な青色として観測された。次に、捺染
した部分をカタン糸(綿、20番手双糸)で伝統的手法
により、括って、捺染した部分を防染した。この括りに
要した時間は50分であった。次に、前記実施例と同様
な染色浴組成、染色温度の黒色染色浴中で糸束をもみな
がら、括られた部分の間に染料液が浸透するように染色
した。予め青色に捺染した部分は綿糸で括られているの
で染色時には見えなかった。次に、染料液から糸束を引
き上げ、脱水し室内で乾燥した。次いで、綿糸で括った
部分を解きほぐした。予め青色に捺染された部分は鮮明
に残っている部分と、カタン糸で括られた糸と糸の間か
ら染料が侵入し、黒色に汚染した部分とが観測された。
【0043】(実施例4)実施例1において、染料とし
て次の1〜11の各染料の1重量部を使用し、染色する
糸束を糊付手紡糸(絹、160デニール)100本/束
としたこと以外は、同実施例1と同様にして絣の染色を
行った。 1:ポーラーブリリアントブルーRAW 2:スプラノールサイアニン7BF 3:カヤノールミーリングレッドGRA 4:イルガランイエロ−GL 5:PMグリーンGL 6:イルガランバイオレットRL 7:ダイレクトスカーレットB 8:スミライトバイオレットBB 9:イルガノールイエロー3GL 10:カヤノールミーリンググリー5GW 11:カヤノールミーリングバイオレットFBW
【0044】捺染液の調整、糸束への捺染、熱処理、浸
染、蒸熱、ソーピング、水洗、乾燥の各工程において、
実施例1と同様に、鮮明な各々の色相が絣として染色で
きた、黒色染料による汚染もなく、染色されているのが
観測された。因みに、産地で通常行なわれている、すり
込み捺染法により1〜11の各染料について染色したも
のと、実施例4の方法により染色したものについて、染
色堅牢度試験のうち、耐光試験JISL0843、キセ
ノンアーク灯光試験機2.5KW、摩擦試験JISL0
849、摩擦試験機2型、熱湯試験JISL0845、
ビーカー法2号についてそれぞれ試験を行なった。この
時、両者の間には変退、汚染の差がほとんどなく、ほぼ
同等の等級を有していた。このことから、本発明の染色
方法は、通常の染色方法と同様な堅牢度を有しているの
を示している。
【0045】(実施例5)前記実施例1と同様にして調
整した捺染液を使用し、ステンレスへらにより、糊付手
紬糸(絹、200デニール)100本/束に太さ1m
m、間隔を2mmの捺染部を幅3cmで5箇所捺染し、
自然乾燥した。次に、ステンレス製蒸熱箱中で糸束を1
00℃の温度で45分間蒸熱した後、3cmの幅で黄色
に捺染した上から、染料を添加しないこと以外は前記実
施例1と同様にして調整した捺染液をさらに捺染した。
捺染した黄色の部分はにじみもなく、糸束の内外層とも
均一に、しかも透明感があり、鮮明な黄色に捺染してい
るのが観測された。
【0046】次に、乾燥機中において150℃の温度で
3分間熱処理をした後、イルガランブラックBGLを2
g/lと酢酸2mlとの液量100倍の染料液に、50
℃の温度で2分間浸染し、直ちに遠心脱水機で脱水し
た。黄色に捺染した部分と、染料を添加しない白残しの
部分は、黒色の浴中にあっても鮮明に、且つ汚染されず
に残っているのが観測された。
【0047】次に、ステンレス製蒸熱箱中で100℃、
45分間蒸熱した後、ソーピング剤としてP−クリンA
の3ml/lの温度50℃の浴中で10分間ソーピング
処理し、その後水洗し、乾燥した。黄色に捺染した部分
と、染料を添加しない白残しの部分は鮮明に残り黒色に
浸染した部分は純黒として観測され、最も汚染が目立つ
黄色と白色が汚染されず、良好な絣として観測された。
また、染色された糸はケバの発生や繊維の分繊化が見ら
れなかった。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、多
色な色相を必要とする絣模様の染色と防染を一つの工程
で同時に行なうことができるうえ、糸の損傷がなく、脱
色できない染料でも使用できるので、適用染料が多く、
既存の設備がそのまま利用でき、簡便に、しかも早く、
安全に染色することができる。そのうえ、括る作業や絣
解きが不要となるため、工程の短縮と省力化、コストダ
ウンが図れ、多品種少量生産に適した染色が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による染色方法の例を示すフローシート
である。
【図2】従来の括り工程を適用した染色方法の例を示す
フローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−71484(JP,A) 特開 平4−119182(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06P 1/52 D06P 5/00 111 - 117

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と共存する状態で、転移温度以上の高
    温で疎水性に、転移温度以下の低温で親水性に相転移す
    る感熱性ポリアクリルアミド系誘導体が4〜8重量部
    と、フッ素系撥水撥油剤が15〜25重量部と、染料が
    0.5〜2重量部と、架橋剤が0.5〜2重量部と、試
    薬が0.5〜2重量部とを61〜79.5の水に溶融ま
    たは分散させたことを特徴とする捺染液。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の捺染液を使用し、
    糸に部分的に捺染する工程と、捺染した捺染液を加熱
    し、乾燥する工程と、糸に捺染液が乾燥し、付着した状
    態で糸の全体に地色を染色する工程と、その後糸を蒸熱
    し、水洗いする工程とを有することを特徴とする染色方
    法。
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