JP3000868B2 - ボンベの製造方法 - Google Patents

ボンベの製造方法

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JP3000868B2 JP6266242A JP26624294A JP3000868B2 JP 3000868 B2 JP3000868 B2 JP 3000868B2 JP 6266242 A JP6266242 A JP 6266242A JP 26624294 A JP26624294 A JP 26624294A JP 3000868 B2 JP3000868 B2 JP 3000868B2
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誠 林
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カーボンファイバ
ー、グラスファイバー、ナイロン等の高強力糸条よりな
る組物構造体を被覆した高圧の気体等を入れるボンベの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボンベの表面に補強糸条を被覆する方法
として、従来、図4に示すフィラメントワインダーによ
るものが知られている。このフィラメントワインダーに
よる糸条の巻付けは、糸条をマンドレル(ボンベの母
体)Cの中心軸に対してほぼ直交する方向に巻き付ける
フープ巻き及び糸条をほぼマンドレルCの中心軸に沿っ
て巻き付けるポーラ巻きを組み合わせたものであり、そ
れぞれの巻き方によって、ボンベの周方向及び中心軸方
向の強度を確保している。
【0003】このフィラメントワインダーにおいては、
マンドレルCが自転軸20の回りに自転可能に支持され
ると共に、取付けアーム21と共に公転軸22の回りに
公転可能であり、しかも傾動軸23を介して前後方向に
傾動可能である。
【0004】一方、左右移動架台24がレール25に沿
って左右方向に移動可能であり、その上に設けられてい
る前後移動架台26がボールネジ27によって前後方向
に移動可能であり、更にその上に設けられている上下移
動架台28がボールネジ29によって上下方向に移動可
能である。
【0005】従って、上下移動架台28に取付けられて
いるフィードアーム30は、左右、前後及び上下に移動
可能である。しかもフィードアーム30は、その軸回り
に回転可能であるので、この先端に設けられたフィード
アイ31は、これらの方向の動作と同時にフィードアー
ム30の中心軸回りの回転が可能であるから、糸条Yの
送り出し位置を種々調整することができる。それゆえ、
マンドレルCの支持部の干渉を受けることなく、この2
つの巻き方を組み合わせることが可能であり、ボンベの
端部の複雑な形状の巻付けにも対応することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のフィラメントワ
インダーによる補強線材の被覆は、マンドレルCの支持
部の姿勢、動作及びフィードアイ31の位置を様々に変
えるための機構及び制御が複雑である。また、ポーラ巻
きされる糸条の方向をマンドレルCの中心軸に一致させ
ることはできないので、特に中心軸方向の補強強度が物
足りない。
【0007】この発明は、複雑な形状のボンベに対して
も補強糸条を簡単、且つ、確実に被覆し得るようにする
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のボンベの製造方法は、ボンべ母体挟持用の
一方のチャックを支持し所定速度で前進又は後退する駆
動台と、ボンべ母体挟持用の他方チヤックを支持する従
動台と、駆動台と従動台とを連結する部材とよりなる移
動装置を備え、ボンべ母体の移動空間に面する軌道面を
有し、該軌道面上の環状軌道に囲まれた部分に中央糸条
孔が形成されたブレイダーを用い、引出される各糸条を
一方のチヤックとボンべ母体との間に挟み、移動装置に
よってボンべ母体の移動を行い、中央糸条孔より中央糸
条を供給しつつ、2群の糸条を組成するものである。
【0009】
【作用】上記のような構成において、ブレイダーの移動
空間中でボンベ母体を移動させながら、中央糸条孔より
中央糸条を供給しつつ組成すると、ボンベ母体の表面に
は、何れの部分においても中心軸に対して互いに逆方向
に傾いた2群の糸条と中心軸方向に走る糸条群とが相互
に組成される。
【0010】
【実施例】図1ないし図3を参照し、この発明のボンベ
を製造するためのブレイダーA及びマンドレル(ボンベ
の母体)Cの移動装置Bについて説明し、併せてその製
造方法を説明する。
【0011】ブレイダーAは、本出願人によって既に出
願されたものであり、図1に示すように、垂直方向に設
置され、円筒又は球体を輪切りにした形状の軌道面1を
有し、その軌道面1に2群の多数のボビン・キャリア3
が逆方向に走行するための環状軌道2が形成され、環状
軌道2に囲まれた中心に中央糸条を供給するための孔4
が形成されている。
【0012】ブレイダーAの中心は、組成中にマンドレ
ルCが移動するために空洞となっている。軌道面1が球
体を輪切りにしたものである場合には、ボビン・キャリ
ア3からマンドレルC上の組成位置までの距離が、ボビ
ン・キャリア3が環状軌道2上の何れの位置にあって
も、全く等しい。従って、各糸条Yにかかる張力は均一
であり、歪みのない補強層を得ることができる。
【0013】図2は、上方より見た平面図であり、これ
によれば、移動装置Bは、マンドレルCを挟持するため
の一方のチャック5を支持し、タイミングベルト6に連
結された駆動台7と、もう一方のチャック8を支持し、
レール9上を走行する従動台10と、駆動台7と従動台
10とを連結する連結ロッド11よりなっている。
【0014】図2中の12は駆動ギア13を駆動するた
めのパルスモーターであり、14はパルスモーター12
の回転を制御するためのエンコーダーである。また、1
5は、糸条YがマンドレルC上にスムーズに組成し得る
ように案内する環状ガイドである。
【0015】以上説明した装置によるボンベ母体表面へ
の補強糸条の組成は、次のようにしてなされる。
【0016】先ず、ボンベ母体としてのマンドレルCの
各端部をBのチャック5、8間に挟持する。その動作と
共に、各ボビン・キャリア3に装着された各ボビン及び
各孔4より引き出されるそれぞれの糸条Yを一方のチャ
ックとマンドレルCの間に挟み、固定する。そして、装
置のスイッチを入れると、ブレイダーAにおいては、2
群のボビン・キャリア3が、環状軌道2に沿って互いに
逆方向に走行し、移動装置Bにおいては、予め設定され
た態様でパルスモーター12が回転し、タイミングベル
ト6を介して駆動台7、従動台10が前進又は後退す
る。従って、駆動台7、従動台10にチャック5、8を
介して支持されているマンドレルCも前進又は後退す
る。マンドレルCの前進、後退又はその繰り返しは、補
強層の形成を複数とするときに成される。
【0017】その結果、マンドレルCの表面には、図3
に示すように、マンドレルCの中心軸に対して互いに逆
方向に傾いた糸条Y1、Y2と、マンドレルCの中心軸
方向に走る糸条Y3とが相互に組み付けられる。この状
態は、マンドレルCの各端部においても全く変わらず、
図示以外の複雑な形状をしたボンベであっても同様であ
る。
【0018】従って、ボンベが如何なる形状であって
も、どの位置においても糸条間のずれはほとんどなく、
層間剥離は生じない。また、フィラメントワインダーに
よるものに比べて中央糸条Y3がマンドレルCの中心軸
方向に沿っていることもあって、補強構造全体として、
フィラメントワインダーによるものより大きな強度を得
ることができる。
【0019】しかも、このボンベの製造は、フィラメン
トワインダーによるものに比べて制御も楽であり、生産
速度も比較にならない程速い。
【0020】なお、通常、製造の何れかの段階でエポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂が糸条に含浸され、組成後、加
熱によって硬化処理がなされる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0022】即ち、ボンベ母体がどんなに複雑な形状で
あっても、補強糸条を簡単、確実、且つ、高速で被覆す
ることができる。そして、組成された糸条はボンベ母体
のどの位置においてもほとんどずれることがなく、層間
剥離は生じない。中央糸条が中心軸方向に沿っているこ
ともあって、従来のフィラメントワインダーによるもの
に比べて、大きな強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のボンベの製造に用いるブレイダーの
斜視図である。
【図2】この発明のボンベの製造に用いるブレイダー及
び移動装置の平面図である。
【図3】この発明のボンベの図であり、(1)は斜視
図、(2)は部分拡大図である。
【図4】従来のボンベの製造に用いるフィラメントワイ
ンダーの側面図である。
【符号の説明】
A ブレイダー B 移動装置 C マンドレル(ボンベ母体) 1 軌道面 2 環状軌道 4 中央糸条孔 Y1 ボンベ母体の中心軸に対して傾いた糸条 Y2 ボンベ母体の中心軸に対して傾いた糸条 Y3 ボンベ母体の中心軸方向に走る中央糸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−182954(JP,A) 特開 平6−272146(JP,A) 実開 昭62−190198(JP,U) 特公 平3−74594(JP,B2) 特表 平5−508821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F17C 1/00 - 1/06 D04C 3/00 - 3/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンべ母体挟持用の一方のチャックを支
    し所定速度で前進又は後退する駆動台と、ボンべ母体
    挟持用の他方チヤックを支持する従動台と、駆動台と従
    動台とを連結する部材とよりなる移動装置を備え、ボン
    べ母体の移動空間に面する軌道面を有し、該軌道面上の
    環状軌道に囲まれた部分に中央糸条孔が形成されたブレ
    イダーを用い、引出される各糸条を一方のチヤックとボ
    ンべ母体との間に挟み、移動装置によってボンべ母体の
    移動を行い、中央糸条孔より中央糸条を供給しつつ、2
    群の糸条を組成するボンべの製造方法。
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CN102369385B (zh) 2009-04-01 2014-11-19 日产自动车株式会社 压力容器的构造及制造方法
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