JPH07102456A - ブレイディング方法 - Google Patents

ブレイディング方法

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JPH07102456A
JPH07102456A JP26962193A JP26962193A JPH07102456A JP H07102456 A JPH07102456 A JP H07102456A JP 26962193 A JP26962193 A JP 26962193A JP 26962193 A JP26962193 A JP 26962193A JP H07102456 A JPH07102456 A JP H07102456A
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JP
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mandrel
composition
joint
main part
braid
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JP26962193A
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English (en)
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Tadashi Uozumi
忠司 魚住
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】接合部を有するマンドレルmの位置及び姿勢を
制御しつつ該マンドレル上に組紐を組成する際に、該マ
ンドレルの接合部J又は接合部近傍を他の部分より多層
に組成するようにしたブレイディング方法に関するもの
である。 【効果】マンドレルの接合部及び接合部近傍を他の部分
より多層に組成したので、接合部及び接合部近傍の糸条
が密となり、従って、接合部の強度が大きい組紐を組成
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の糸条或いは繊維
束等(以下、単に、「糸条」という。)を交錯させて、
接合部又は分岐部を有するマンドレルに組紐を組成する
ブレイディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、T字型の組紐を、別個に
組成した2本の円筒状の組紐をT字型に接合することに
より製造する方法、或いは、T字型マンドレルの位置及
び姿勢を制御したり、T字型マンドレルの把持位置を適
宜変更する等して、ブレイダーにおいて、T字型の組紐
を組成するブレイディング方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の別個に組成した
複数の円筒状の組紐を、縫合或いは接着等の手段により
接合して製造したT字型の組紐は、接合部の強度が十分
ではなく、また、接合に手間がかかるために組紐の生産
性が悪く、従って、組紐が高価なものとなっている。ま
た、ブレイダーにより、T字型マンドレルに、直に、T
字型の組紐を組成するものにあっては、接合部の糸条密
度が粗く、接合部の強度が落ちる等の問題があった。
【0004】本発明の目的は、接合部の強度が十分で、
しかも、生産性の優れた接合部を有する組紐のブレーデ
ィング方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、接合部を有するマンドレルの位置及び
姿勢を制御しつつ該マンドレル上に組紐を組成する際
に、該マンドレルの接合部及び接合部近傍を他の部分よ
り多層に組成するようにしたものである。
【0006】
【実施例】以下に、本発明による組紐のブレーディング
方法の各実施例について説明するが、本発明の趣旨を越
えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではな
い。
【0007】先ず最初に、本発明のブレーディング方法
を実施するための一例としてのブレイダーを、ブレイダ
ーの斜視図である図1、ブレイダーの駆動部等の一部断
面を含む要部拡大図である図2及び主としてT字型のマ
ンドレルの側面図である図3を用いて説明する。
【0008】図1において、Mbはブレイダーであり、
糸条Sが巻回されたボビンbを載置した複数のボビンキ
ャリヤーC(図1においては、例示的に、2個のみのボ
ビンキャリヤーCが示されている。)を、機台Bの上板
1に穿設された環状軌道2に沿って交錯走行させること
により、ボビンbから糸条Sをガイド支柱3を経て引き
出し、引き出された糸条SをT字型のマンドレルm(以
下、単に、「マンドレル」ともいう。)上に交錯させな
がら巻き付け、T字型の組紐を組成するものである。
【0009】Gは環状軌道2と同心的に機台Bの上板1
に配設された環状ガイドであり、環状ガイドGの端部面
G’で糸条Sを案内することにより、糸条Sを組成点に
向けて略水平状態に維持しながら供給するものである。
なお、環状ガイドGに、上下方向或いは水平方向、又は
上下方向と水平方向の複合した振動を与えることによ
り、環状ガイドG上で交錯する糸条S同士の乗り越えを
スムースに行うことができるように構成することが好ま
しい。
【0010】Rはマンドレルmの位置、姿勢或いは駆動
制御等を行うロボットハンド装置であり、マンドレルm
はマンドレル支持部材4の先端部に、図2及び図3に示
されているように、ネジ5で止められており、マンドレ
ル支持部材4の他端は略L字状の回転アーム6の一端に
取着されている。回転アーム6の他端は、ガイドフレー
ムFの垂直フレームf1,f1’に沿って昇降可能な昇
降ブロックUに軸受け7、7’を介して水平状態に配置
されたシャフト8に取着されている。
【0011】図2に示されているように、シャフト8に
は歯車9が取着されており、歯車9は昇降ブロックUに
載置された正逆回転可能なモーターM1のシャフト10
に取着された歯車11と噛み合っている。従って、モー
ターM1を適宜駆動することによりシャフト10を回転
させ、歯車11及び歯車9を介してシャフト8を回転さ
せ、シャフト8に取着されている回転アーム6を回転駆
動するように構成されている。図2及び図3に示されて
いるように、回転アーム6の回転の中心が、T字型のマ
ンドレルmの接合部Jの中心aに一致するように構成さ
れている。なお、ロボットハンド装置Rを、上下に2台
配設し、上下に配設した2台のロボットハンド装置Rの
マンドレル支持部材4間で、マンドレルmの把持の交換
を行うようにすることもできる。
【0012】M2はガイドフレームFの水平フレームf
2に載置された、昇降ブロックUを上下動させるための
正逆回転可能なモーターであり、モーターM2は、ガイ
ドフレームFの上方に取着されたブラケット12に配置
された軸受け13、14及びガイドフレームFの下方に
配置された軸受け15の間に垂直状態に設置されたネジ
溝付きシャフト16の上端部に取着されたプーリPを、
図示されていないベルトを介して回転させるように構成
されている。正逆回転可能なモーターM2の回転速度を
変えることにより、昇降ブロックUの昇降速度を適宜変
えることができる。なお、16’はネジ溝付きシャフト
16のネジ溝が設けられていない部分に取着されたシャ
フトカバーであり、省略することもできる。
【0013】17は昇降ブロックUの前面プレート18
にネジ19、19’により取着されたナット部材であ
る。ナット部材17にはネジ溝付きシャフト16が螺合
されており、従って、正逆回転可能なモーターM2を駆
動し、図示されていないベルトを介してプーリPを回転
させ、プーリPに取着されているネジ溝付きシャフト1
6を適宜正逆回転させることにより、ネジ溝付きシャフ
ト16に螺合しているナット部材17を上下方向に移動
させて昇降ブロックUを昇降自在とするものである。
【0014】以上のように、正逆回転可能なモーターM
1を駆動させることにより回転アーム6を適宜回転さ
せ、また、正逆回転可能なモーターM2を駆動させるこ
とにより昇降ブロックUを適宜上下動させることによ
り、マンドレルmを所望の位置に移動し、また、所望の
姿勢に制御できるように構成されている。
【0015】マンドレルmは2本の円筒状部材をT字型
に接合したものであり、以下の説明においては、図1、
図2及びに示されている一方の円筒状部材(図1、図2
及び図3において垂直状態の部分)の略中間から突設し
ている円筒状部材(図1、図2及び図3において水平状
態の部分)をマンドレルmの分岐部m2と称し、また、
もう一方の円筒状部材(図1、図2及び図3において垂
直状態の部分)をマンドレルmの主部m1と称する。
【0016】マンドレルmは、マンドレルm上で組成さ
れた組紐がマンドレルmから抜去できるように、主部m
1と分岐部m2等とが分解できるように構成することが
好ましい。また、マンドレルmを特定の溶剤で溶解する
ことが可能な或いは水溶性の樹脂で成形し、マンドレル
m上で組紐を組成した後、溶剤或いは水によりマンドレ
ルmを溶解して組紐を取り出すように構成することもで
きる。更には、マンドレルmを熱可塑性樹脂で成形し、
マンドレルm上で組紐を組成した後、マンドレルmを加
熱軟化させて溶出し組紐を取り出すように構成すること
もできる。
【0017】なお、図1において、20は操作盤であ
り、操作盤20の操作によってロボットハンド装置Rを
含めブレイダーMbの動作を制御する。特に、ロボット
ハンド装置Rはティーチング方式によって制御されるよ
うに構成されており、一旦操作盤20による手動操作で
マンドレルmの駆動を行えばその制御プログラムを記憶
し、その後は記憶された制御プログラムに従って自動的
にマンドレルmの駆動が行われるものである。
【0018】以下に、上述したブレイダーMbを使用し
てT字型のマンドレルm上に組紐を組成する組成工程に
ついて、その組成工程の順序を示す図4〜図11を用い
て説明する。
【0019】図4(a)に示されているように、先ず、
マンドレルmの主部m1の一端Xをロボットハンド装置
Rのマンドレル支持部材4に固定し(説明の都合上、マ
ンドレル支持部材4に固定されているマンドレルmの端
部を逆三角形(▽)を付して示した。)、ロボットハン
ド装置RのモーターM1及びモーターM2によって回転
アーム6及び昇降ブロックUを駆動させて、マンドレル
mの主部m1の一端X付近を組成点Wに位置決めすると
ともに、マンドレルmの主部m1の軸線が垂直方向に、
また、マンドレルmの分岐部m2の軸線が水平方向に位
置するようにマンドレルmを配置する。
【0020】図4(a)に示されている状態から、ブレ
イダーMbを駆動し、停止されていたボビンキャリヤー
Cを環状軌道2に沿って走行させるとともに、昇降ブロ
ックUを上昇させ、マンドレルmを垂直方向上方に移動
させて組紐の組成を開始し、図4(b)に示されている
ように、マンドレルmの主部m1と分岐部m2の接合部
Jに向かって組成を行う。
【0021】マンドレルmの主部m1と分岐部m2の接
合部J付近まで組成した後、モーターM1を適宜駆動し
て回転アーム6を回転させて、図4(c)に示されてい
るように、マンドレルmを、接合部Jの中心点aを中心
として反時計方向に回転させ、図4(d)に示されてい
るように、マンドレルmの主部m1の軸線を水平状態に
する。上記のマンドレルmの接合部Jの中心点aを中心
とした回転中にもマンドレルmの引き上げを続行し、組
成点Wが、図4(d)に示されているように、マンドレ
ルmの主部m1の接合部Jよりに位置するようにする。
次いで、昇降ブロックUを上昇させてマンドレルmを垂
直方向へ引き上げ、図4(e)に示されているように、
マンドレルmの分岐部m2の端部Zまで組成する。この
ようにして、マンドレルmの接合部Jに1層目の組成が
行われる。
【0022】図4(e)に示されているように、マンド
レルmの分岐部m2の組成が分岐部m2の端部Zまで行
われると、マンドレルmの移動を停止するとともに、ボ
ビンキャリヤーCの走行を停止し組成を中断する。
【0023】次いで、図5(a)に示されているよう
に、ロボットハンド装置Rのマンドレル支持部材4での
マンドレルmの把持位置を、マンドレルmの主部m1の
一方の端部Xから主部m1の他方の端部Yに変える。こ
のマンドレルmの把持位置の交換は、オペレーターが手
動で行うことも、また、別のロボットハンド装置を設
け、該ロボットハンド装置のマンドレル支持部材にマン
ドレルmの主部m1の端部Yを固定させた後、ロボット
ハンド装置Rのマンドレル支持部材4からマンドレルm
を取り外し、その後の組成工程におけるマンドレルmの
移動、姿勢制御を別のロボットハンド装置によって行わ
せることもできる。
【0024】次いで、ボビンキャリヤーCの走行を再開
させるとともに、マンドレルmを垂直方向に引き下げ
て、図5(b)に示されているように、マンドレルmの
分岐部m2の端部Zからマンドレルmの接合部Jに向け
て折り返して、マンドレルmの分岐部m2の組成を行
う。
【0025】マンドレルmの分岐部m2での組成が、マ
ンドレルmの接合部J付近に達した後に、図5(c)に
示されているように、マンドレルmを接合部Jの中心点
aを中心として反時計方向に回転させ、図5(d)に示
されているように、マンドレルmの主部m1の軸線を垂
直状態にするとともに、マンドレルmの引き下げを続行
し、図5(e)に示されているように、マンドレルmの
主部m1の端部Y付近まで組成を行う。その後、マンド
レルmを引き上げて、マンドレルmの主部m1の端部Y
から折り返して、図5(f)に示されているように、マ
ンドレルmの主部m1の上半分に、再度、組成を行う。
【0026】上述したように、マンドレルmの主部m1
の上半分へ組成を行い、組成点Wがマンドレルmの接合
部J付近に達した時点で、図6(a)に示されているよ
うに、マンドレルmを引き上げを続行しつつ、マンドレ
ルmを接合部Jの中心点aを中心として所定の角度時計
方向に回転させ、次いで、図6(b)に示されているよ
うに、マンドレルmを接合部Jの中心点aを中心として
所定の角度反時計方向に回転させるとともに、組成点W
をマンドレルmの主部m1の下半分側に移行させて、マ
ンドレルmの接合部Jに2層目の組成を行う。
【0027】次いで、マンドレルmを、再度、接合部J
の中心点aを中心として時計方向に回転させて、図6
(c)に示されているように、マンドレルmの主部m1
を垂直状態にし、引き続いて、図6(d)に示されてい
るように、マンドレルmを引き上げて、マンドレルmの
主部m1の下半分の途中まで組成を行い、マンドレルm
の主部m1の下半分の途中まで組成を行った後に、マン
ドレルmを引き下げて、マンドレルmの接合部Jへ向け
て組成を行う。
【0028】マンドレルmの接合部J付近まで組成を行
った後に、マンドレルmの引き下げを続行しつつ、図7
(a)に示されているように、マンドレルmを所定の角
度反時計方向に回転させ、次いで、図7(b)に示され
ているように、マンドレルmを接合部Jの中心点aを中
心として所定の角度時計方向に回転させるとともに、組
成点Wをマンドレルmの主部m1の上半分側に移行させ
て、マンドレルmの接合部Jに3層目の組成を行う。
【0029】次いで、マンドレルmを、再度、接合部J
の中心点aを中心として反時計方向に回転させて、図7
(c)に示されているように、マンドレルmの主部m1
を垂直状態にし、引き続いて、図7(d)に示されてい
るように、マンドレルmを引き下げて、マンドレルmの
主部m1の上半分の途中まで組成を行い、マンドレルm
の主部m1の上半分の途中まで組成を行った後に、マン
ドレルmを引き上げて、マンドレルmの接合部Jへ向け
て組成を行う。
【0030】次いで、マンドレルmの接合部J付近まで
組成を行った後に、図8(a)に示されているように、
マンドレルmの引き上げを続行しつつ、マンドレルmを
時計方向に回転させて、図8(b)に示されているよう
に、マンドレルmの主部m1を水平状態にする。
【0031】この時点でマンドレルmの移動を停止する
とともに、ボビンキャリヤーCの走行を停止して組成を
中断し、再度、ロボットハンド装置Rのマンドレル支持
部材4でのマンドレルmの把持位置を、マンドレルmの
主部m1の一方の端部Yから主部m1の他方の端部Xに
変える。その後、ボビンキャリヤーCの走行を開始しす
るとともに、マンドレルmを引き上げて、図8(c)に
示されているように、マンドレルmの分岐部m2の途中
まで組成を行い、再度、マンドレルmの引き下げて、図
8(d)に示されているように、マンドレルmの接合部
J付近まで組成を行う。
【0032】次いで、図9(a)に示されているよう
に、マンドレルmの引き下げを続行しつつ、マンドレル
mを所定の角度時計方向に回転させるとともに、組成点
Wをマンドレルmの主部m1の上半分側に移行させて、
マンドレルmの接合部Jに4層目の組成を行う。
【0033】マンドレルmの接合部Jに4層目の組成を
行った後、図9(b)に示されているように、マンドレ
ルmを更に時計方向に回転させて、マンドレルmの主部
m1を垂直状態にし、そして、マンドレルmを少し引き
下げて、接合部J近傍のマンドレルmの主部m1の組成
を行う。
【0034】次に、図9(c)に示されているように、
マンドレルmを引き上げつつ、マンドレルmを接合部J
の中心点aを中心として反時計方向に回転させて、図9
(d)に示されているように、マンドレルmの主部m1
を水平状態にするとともに、組成点Wをマンドレルmの
分岐部m2側に移行させて、マンドレルmの接合部Jに
5層目の組成を行う。
【0035】この時点でマンドレルmの移動を停止する
とともに、ボビンキャリヤーCの走行を停止して組成を
中断し、ロボットハンド装置Rのマンドレル支持部材4
でのマンドレルmの把持位置を、マンドレルmの主部m
1の一方の端部Xから主部m1の他方の端部Yに変え
る。
【0036】その後、ボビンキャリヤーCの走行を開始
しするとともに、図10(a)に示されているように、
マンドレルmを引き上げて、接合部J近傍のマンドレル
mの分岐部m2の組成を行い、その後、マンドレルmを
引き下げて、図10(b)に示されているように、マン
ドレルmの接合部Jまで組成するとともに、マンドレル
mを引き下げを続行しつつ、図10(c)に示されてい
るように、マンドレルmを接合部Jの中心点aを中心と
して反時計方向に回転させるとともに、組成点Wをマン
ドレルmの主部m1の上半分側に移行させて、マンドレ
ルmの接合部Jに6層目の組成を行う。マンドレルmの
接合部Jの中心点aを中心とした反時計方向への回転を
続行し、図10(d)に示されているように、マンドレ
ルmの主部m1を垂直状態にし、引き続いて、マンドレ
ルmを引き下げて、接合部J近傍のマンドレルmの主部
m1の組成を行う。
【0037】次いで、図11(a)に示されているよう
に、マンドレルmを引き上げるとともに、マンドレルm
を接合部Jの中心点aを中心として所定の角度時計方向
に回転させて、その後、図11(b)に示されているよ
うに、マンドレルmを引き上げを続行しながら、マンド
レルmを接合部Jの中心点aを中心として所定の角度反
時計方向に回転させるとともに、組成点Wをマンドレル
mの主部m1の下半分側に移行させて、マンドレルmの
接合部Jに6層目の組成を行う。
【0038】マンドレルmの接合部Jの6層目の組成が
終了した後に、図11(c)に示されているように、マ
ンドレルmを接合部Jの中心点aを中心として時計方向
に回転させて、マンドレルmの主部m1を垂直状態に
し、引き続いて、マンドレルmを引き上げて、マンドレ
ルmの主部m1の端部Xまで組成を行い、上述した、一
連の組成工程が終了する。
【0039】上述したT字型のマンドレルmへの組成工
程により、組紐の積層状態を示す図12に示されている
ように、マンドレルmの接合部J及び接合部J近傍に
は、6層の組成が行われ、また、接合部J近傍のマンド
レルmの主部m1及び分岐部m2には、4層の組成が行
われ、更に、マンドレルmの主部m1及び分岐部m2の
端部付近には、2層の組成が行われることになる。上述
した実施例により、T字型マンドレルmの接合部J及び
接合部J近傍を他の部分より多層に組成することができ
る。
【0040】次に、T字型のマンドレルm上に組紐を組
成する組成工程を示す図13〜図15を用いて、本発明
の別の実施例について説明する。
【0041】図13(a)に示されているように、マン
ドレルmの主部m1の一端X付近を組成点Wに位置決め
するとともに、マンドレルmの主部m1の軸線が垂直方
向に、また、マンドレルmの分岐部m2の軸線が水平方
向に位置するようにマンドレルmを配置する。
【0042】図13(a)に示されている状態からブレ
イダーMbを駆動し、停止されていたボビンキャリヤー
Cを環状軌道2に沿って走行させるとともに、昇降ブロ
ックUを上昇させ、マンドレルmを垂直方向上方に移動
させ組紐の組成を開始し、図13(b)に示されている
ように、マンドレルmの接合部Jに向かって組成を行
う。
【0043】図13(b)に示されているように、マン
ドレルmの接合部J付近まで組成した後、図13(c)
に示されているように、マンドレルmを接合部Jの中心
点aを中心として反時計方向に回転させるとともに、マ
ンドレルmの引き上げを続行し、図13(d)に示され
ているように、マンドレルmの主部m1の軸線が水平に
なるまでマンドレルmを反時計方向に回転させる。次い
で、マンドレルmを垂直方向へ引き上げ、図13(e)
に示されているように、マンドレルmの分岐部m2の端
部Z付近まで組成を行い、その後、マンドレルmを引き
下げて、図13(f)に示されているように、マンドレ
ルmの接合部Jまで組成を行う。
【0044】図13(f)に示されているように、マン
ドレルmの接合部Jまで組成が行われた時点で、マンド
レルmの移動を停止するとともに、ボビンキャリヤーC
の走行を停止し組成を中断する。次いで、図14(a)
に示されているように、ロボットハンド装置Rのマンド
レル支持部材4でのマンドレルmの把持位置を、マンド
レルmの主部m1の端部Xから分岐部m2の端部Zに変
える。
【0045】次いで、ボビンキャリヤーCの走行を再開
させるとともに、マンドレルmを下げて、図14(b)
に示されているように、マンドレルmの接合部Jの組成
を行う。その後、図14(c)に示されているように、
マンドレルmを上げてマンドレルmの接合部Jの組成を
再度行う。
【0046】その後、マンドレルmの移動を停止すると
ともに、ボビンキャリヤーCの走行を停止して組成を中
断し、図14(d)に示されているように、ロボットハ
ンド装置Rのマンドレル支持部材4でのマンドレルmの
把持位置を、マンドレルmの分岐部m2の端部Zから主
部m1の端部Yに変える。
【0047】次いで、ボビンキャリヤーCの走行を再開
するとともに、マンドレルmを上げて、図14(e)に
示されているように、マンドレルmの分岐部m2の途中
まで組成を行い、その後、マンドレルmを下げて、図1
4(f)に示されているように、マンドレルmの接合部
J付近まで組成を行う。
【0048】マンドレルmの接合部J付近まで組成を行
った後、マンドレルmの引き下げを続行しつつ、図15
(a)に示されているように、マンドレルmを接合部J
の中心点aを中心として反時計方向に回転させて、図1
5(b)に示されているように、マンドレルmの主部m
1を垂直状態にし、引き続いて、マンドレルmを引き下
げて、図15(c)に示されているように、マンドレル
mの主部m1の端部Y付近まで組成を行う。
【0049】その後、マンドレルmを引き上げて、図1
5(d)に示されているように、マンドレルmの接合部
Jに向けて組成を行う。マンドレルmの接合部J付近ま
で組成が行われた時点で、マンドレルmの引き上げを続
行しつつ、図15(e)に示されているように、マンド
レルmを接合部Jの中心点aを中心として所定の角度時
計方向に回転させ、次いで、図15(f)に示されてい
るように、マンドレルmを接合部Jの中心点aを中心と
して所定の角度反時計方向に回転させるとともに、組成
点Wをマンドレルmの主部m1の下半分側に移行させ
る。
【0050】次いで、再度、マンドレルmを接合部Jの
中心点aを中心として時計方向に回転させて、マンドレ
ルmの主部m1を垂直状態にするとともに、マンドレル
mを引き上げて、図15(g)に示されているように、
マンドレルmの主部m1の端部X付近まで組成を行い、
一連の組成工程が終了する。
【0051】上述したような一連の組成工程によって
も、T字型マンドレルmの接合部J及び接合部J近傍を
他の部分より多層に組成することができる。
【0052】次に、T字型のマンドレルm上に組紐を組
成する組成工程を示す図16及び図17を用いて、本発
明の更に別の実施例について説明する。
【0053】本実施例においては、図4〜図11を用い
て説明した実施例とは、図4(a)から図5(b)まで
の組成工程は同じであるので、従って、図4(a)から
図5(b)までの組成工程の説明は省略する。
【0054】上述したように、マンドレルmの移動を停
止するとともに、ボビンキャリヤーCの走行を停止して
組成を中断し、次いで、図5(a)に示されているよう
に、マンドレル支持部材4でのマンドレルmの把持位置
を、マンドレルmの主部m1の一方の端部Xから主部m
1の他方の端部Yに変えた後、ボビンキャリヤーCの走
行を再開させるとともに、マンドレルmを垂直方向に下
げて、図5(b)に示されているように、マンドレルm
の分岐部m2の組成を行う。
【0055】次いで、水平状態のマンドレルmの主部m
1の軸線を軸にマンドレルmを回転させて、マンドレル
mの平面図である図16(a)に示されているように、
マンドレルmの分岐部m2を上方に垂直状態に位置させ
る。
【0056】この状態で、図16(b)に示されている
ように、マンドレルmを引き上げて、帯状組紐部Eを所
定の長さ組成する。帯状組紐部Eは、マンドレルmの分
岐部m2の主部m1側端部から組成が始まり、マンドレ
ルmの主部m1の直径の略倍程度の長さに組成される。
【0057】次いで、図16(c)に示されているよう
に、帯状組紐部Eが、マンドレルmの接合部Jを鞍状に
跨ぐように、水平状態のマンドレルmの主部m1の軸線
を軸にマンドレルmを回転させて、マンドレルmの分岐
部m2を下方に垂直状態に位置させる。
【0058】この状態から、マンドレルmの引き下げを
続行しつつ、図16(d)に示されているように、マン
ドレルmを接合部Jの中心点aを中心として反時計方向
に回転させて、図16(e)に示されているように、マ
ンドレルmの主部m1を垂直状態にするとともに、図1
6(f)に示されているように、マンドレルmの主部m
1の端部Y付近まで組成する。
【0059】次いで、図17(a)に示されているよう
に、マンドレルmを引き上げて、マンドレルmの接合部
Jに向けて組成を行う。そして、マンドレルmの接合部
J付近まで組成を行った時点で、図17(b)に示され
ているように、マンドレルmの引き上げを続行しつつ、
マンドレルmを接合部Jの中心点aを中心として所定の
角度時計方向に回転させ、次いで、マンドレルmを接合
部Jの中心点aを中心として反時計方向に回転させて、
図17(c)に示されているように、マンドレルmの接
合部Jの組成を行いつつ、再度、マンドレルmを接合部
Jの中心点aを中心として時計方向に回転させて、図1
7(d)に示されているように、マンドレルmの主部m
1を垂直状態にするとともに、マンドレルmを引き上げ
てマンドレルmの主部m1の端部X付近まで組成し、組
成工程が終了する。
【0060】上述したような一連の組成工程によって
も、T字型マンドレルmの接合部J及び接合部J近傍を
他の部分より多層に組成することができる。
【0061】上述した本発明の各実施例で説明したよう
に、本発明においては、T字型のマンドレルmの接合部
J及び接合部J近傍を他の部分より多層に組成したの
で、接合部J及び接合部J近傍の糸条が密となり、接合
部Jの強度が大きいT字型の組紐を組成することができ
る。
【0062】なお、T字型のマンドレルm上にT字型の
組紐を組成する例を用いて、本発明を説明したが、T字
型のマンドレルmに限らず、例えば、Y字型,X字型,
H字型等、分岐部或いは接合部を有する種々の形状のマ
ンドレルに組紐を組成する場合に、本発明を適用するこ
とができるものである。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。マ
ンドレルの接合部及び接合部近傍を他の部分より多層に
組成したので、接合部及び接合部近傍の糸条が密とな
り、従って、接合部の強度が大きい組紐を組成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を実施するための一例としてのブ
レイダーの斜視図である。
【図2】図2は図1に示されているブレイダーの駆動部
等の一部断面を含む要部拡大図である。
【図3】図3は主としてT字型のマンドレルの側面図で
ある。
【図4】図4は組紐を組成する各組成工程におけるマン
ドレルの動きを示す概略図である。
【図5】図5は同じく組紐を組成する各組成工程におけ
るマンドレルの動きを示す概略図である。
【図6】図6は同じく組紐を組成する各組成工程におけ
るマンドレルの動きを示す概略図である。
【図7】図7は同じく組紐を組成する各組成工程におけ
るマンドレルの動きを示す概略図である。
【図8】図8は同じく組紐を組成する各組成工程におけ
るマンドレルの動きを示す概略図である。
【図9】図9は同じく組紐を組成する各組成工程におけ
るマンドレルの動きを示す概略図である。
【図10】図10は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【図11】図11は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【図12】図12は組紐の積層状態を示す概略図であ
る。
【図13】図13は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【図14】図14は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【図15】図15は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【図16】図16は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【図17】図17は同じく組紐を組成する各組成工程に
おけるマンドレルの動きを示す概略図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・・ボビンキャリヤーC G・・・・・・・・・環状ガイド Mb・・・・・・・・ブレイダー S・・・・・・・・・糸条 U・・・・・・・・・昇降ブロック m・・・・・・・・・マンドレル 2・・・・・・・・・環状軌道 4・・・・・・・・・マンドレル支持部材 6・・・・・・・・・回転アーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接合部を有するマンドレルの位置及び姿勢
    を制御しつつ該マンドレル上に組紐を組成する際に、該
    マンドレルの接合部又は接合部近傍を他の部分より多層
    に組成するようにしたことを特徴とするブレイディング
    方法。
JP26962193A 1993-09-30 1993-09-30 ブレイディング方法 Pending JPH07102456A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022117848A1 (fr) * 2020-12-04 2022-06-09 Air Born Procédé de fabrication d'une structure souple en trois dimensions et la structure souple obtenue par le procédé

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