JP3000855B2 - 文字図形処理装置及び情報処理装置 - Google Patents

文字図形処理装置及び情報処理装置

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JP3000855B2
JP3000855B2 JP6197353A JP19735394A JP3000855B2 JP 3000855 B2 JP3000855 B2 JP 3000855B2 JP 6197353 A JP6197353 A JP 6197353A JP 19735394 A JP19735394 A JP 19735394A JP 3000855 B2 JP3000855 B2 JP 3000855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字や図形等をディス
プレイ装置に表示するための文字図形処理装置に係り、
特に、ワードプロセッサ装置(以下略してワープロまた
はWPとも言う)、パーソナルコンピュータ(以下略し
てパソコンまたはPCとも言う)等の文字図形処理装置
から出力される文字や図形を、インターレース方式の放
送規格であるNTSC、PAL等用の比較的解像度の低
いディスプレイ装置やテレビ受像機に表示したときに、
ジャギーの目立たない視認性の良い文字や図形を表示す
る文字図形処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ装置等の個人・家庭用の情報処理装置が急速
に普及してきている。そして、これらの情報処理装置か
ら出力される文字や図形を表示するディスプレイ装置
は、種々のものが用いられている。そして、これらは主
に次の3種類に分類することができる。 (1)液晶等を使用した小型・平面型の専用(あるいは
組み込み型)ディスプレイ装置 (2)CRT等を使用したノンインターレース方式の高
解像度ディスプレイ装置 (3)CRT等を使用したインターレース方式の低解像
度ディスプレイ装置 以下、各種の情報処理装置から見たディスプレイ装置の
現状について図18と共に説明する。
【0003】大多数のワードプロセッサ装置やパーソナ
ルコンピュータ等の情報処理装置Aでは、従来から高価
な高解像度ディスプレイ装置(2)が主に使用されてき
た(矢印a)が、近年の携帯型機器の流行に伴い小型デ
ィスプレイ装置(1)の使用(矢印b)が急増してい
る。このような情報処理装置Aに使用される小型ディス
プレイ装置(1)や高解像度ディスプレイ装置(2)は
近年急速にコストダウンが行なわれているが、今だに高
価であり、多人数の観衆に見せるような場合に画面サイ
ズの大きなディスプレイ装置を入手しようとすると非常
に高価なものとなっていた。
【0004】一方、MSX規格に準拠したPC等、NT
SC規格の画像信号出力を持つ一部のパーソナルコンピ
ュータ(NTSC対応PC)Bでは、民生用テレビ受像
機等の低解像度ディスプレイ装置(3)を使用すること
ができるので(矢印c)、高価な高解像度ディスプレイ
装置(2)を購入しなくても、各家庭に普及した低解像
度ディスプレイ装置(3)を利用することができる。
【0005】しかしながら、このディスプレイ装置
(3)は解像度が低いため、小さい画像や文字を表現す
るのが困難であり、例えば画数の多い漢字表示を行なう
ために、一文字を16*16や24*24等のドットで
構成して表示することが多いが、複雑な文字の中には字
画の表現が正しく行なえないものがある。そして、斜め
の線等では、大きな文字の場合でもジャギと呼ばれる境
目にギザギザが生じる現象も生じていた。また、インタ
ーレース方式であるので、例えば1スキャンラインに相
当するような横棒があった場合、フリッカと呼ばれる画
面のちらつきが起こり、画面を非常に見にくくする。こ
のため、これを避けるために偶/奇フィールドの水平走
査位置を強制的に合わせて、見かけ上走査線数を半分に
する、いわゆるペアリング等の方法がしばしば取られて
いる。このように、低解像度ディスプレイ装置(3)を
使用した場合には、総合的な画面の品位を低下させる種
々の問題が存在していた。
【0006】また、一般的なパーソナルコンピュータの
中には、アドオンボードを付加することにより(図中、
C)、高解像度ディスプレイ装置(2)だけでなく(矢
印d)、低解像度ディスプレイ装置(3)に対しても表
示を可能にする(矢印e)ものも少数ではあるが存在す
る。しかし、この場合も上記と同様に低解像度が原因と
なる問題があり、さらに、ボード付加のためのバススロ
ットや拡張スロット類が必要であることから、携帯型機
器に適用することは困難であり、適用可能な機種が限定
されてしまうという問題点がある。
【0007】一方、ビデオタイトラー装置Dの様に、最
初から表示装置として低解像度ディスプレイ装置(3)
だけを考えて(矢印f)、大きな文字や簡単な画像の表
示、ビデオテープの編集等に目的を限定・専用化するこ
とにより、機器の価格を安価に抑えたものもある。しか
しながら、これらの装置は、複雑なプログラム処理を行
うことができず、プレゼンテーションなどに使用するこ
とはできなかった。
【0008】そして、インターレース方式の低解像度デ
ィスプレイ装置(3)を表示装置として使用して、多人
数の観衆にプレゼンテーションを行なったり、簡単なタ
イトル画像等のビデオソースを作成してから、スーパー
インポーズを行ってテロップ画像を作成する様な場合、
近年急速に普及したパーソナルコンピュータやワードプ
ロセッサ装置等の情報処理装置Aを利用すること(矢印
g)ができなかった。このように見てくると、情報処理
装置Aの表示装置として、低解像度ディスプレイ装置
(3)を使用するには、下記に示す3つの課題があると
考えられる。
【0009】第1の課題は、情報処理装置Aに対して文
字のビットマップイメージ等の大量のデータを転送し、
出力信号形態に合わせた処理をするモジュールを付加す
る場合、一般にはボード付加のためのバススロットや拡
張スロット類が必要であるので、携帯型機器に適用する
ことができず、このような方法をとることができるの
は、大型の機器に限定されてしまうことである。
【0010】第2の課題は、ディスプレイの解像度が低
いため、小さい画像や文字の正確な表現が困難であり、
大きな文字の場合でもジャギーやフリッカが発生するこ
とであり、この画像品位に関する問題を解決する必要が
あることである。
【0011】第3の課題は、特にプレゼンテーション等
のためのビデオ編集を考えた場合に、単に実写画面と文
字画面とを切り替え編集するだけでなく、実写画面に文
字を重ねるスーパーインポーズを行った効果的な映像を
作成したいという要求があることである。
【0012】そして、この様な課題を解決するために、
従来からいくつかの提案がされている。
【0013】特開平1-276885号には、ワープロで作成し
た文字図形データをメモリに一時記憶し、入力ビデオ信
号から抽出した同期信号によって同期を取りながらメモ
リから文字図形データを読み出し、ビデオ信号に変換し
てから背景となる入力ビデオ信号に合成して出力するビ
デオテロッパが開示されている。このビデオテロッパ
は、従来、キャラクタジェネレータを使用したテロッパ
装置が(パソコンとほとんど同じ構成であるにもかかわ
らず)、漢字表示が困難であったことを解決するため
に、プリンタI/F(インタフェイス)回路を介して主
として文字コードと制御コードを受け取って、ビデオテ
ロッパ装置側でビットマップ画像に展開すると共に、ビ
ットマップ画像の状態でもプリンタI/F回路を介して
受け取ることができるようにしたものである。しかし、
この発明は、ジャギーやフリッカ等の問題が発生し、画
像品位については何ら言及していない。
【0014】また、特開平3-250872号には、まず、ワー
ドプロセッサから文字データを入力してメモリに記憶
し、入力した映像信号から同期分離した同期信号に対し
て徐々に変化するタイミングで、メモリに記憶されてい
る文字データをキャラクタジェネレータにキャラクタア
ドレスとして送るように制御する。そして、キャラクタ
データを画像データにスーパーインポーズすることによ
り、数画面に渡ってスーパーインポーズしながら文字が
スクロールするスーパーインポーズ装置が開示されてい
る。これは、WPからプリントアウトせずに直接文字デ
ータを入力し、長文のタイトル等をスクロール表示する
ことを目的とし、カメラ一体型VTR等の機器に内蔵し
たキャラクタジェネレータを利用して発生した文字をス
ーパーインポーズすることによって、従来では困難であ
ったスクロール表示を可能にしようとするものである。
ところが、一般的なキャラクタジェネレータは画素のオ
ン/オフのみを表わすドットマトリックスデータを格納
しており、例えば24*24ドット等で1文字が構成さ
れている。そして、公知の様に、2値量子化された画像
にはエリアスあるいはジャギーと呼ばれる現象が発生
し、特に画面上斜めの線や輪郭があった場合など、ギザ
ギザが生じて画像品位を著しく低下させていた。さら
に、特開平3-1777号では、2値のドットで表現されるタ
イトル画像領域を複数個の単位映像領域に分割してメモ
リに記憶し、これを再構成して映像信号に対応してスー
パーインポーズ出力するスーパーインポーズ装置が開示
されている。ビデオ一体型VTRで取り込んだ画像を2
値量子化してスーパーインポーズする場合、活字タイト
ルの作成が困難であり、適正な取り込みを行なうのが難
しかった。そこで、ワープロ等で作成したビットマップ
データをシリアルI/Oから入力して、拡大、太らせ等
の再構成処理を行なってからスーパーインポーズするよ
うにしている。
【0015】一般的なキャラクタジェネレータは、文字
を構成するドットマトリックスのサイズに制約があり、
そのままでは小さすぎてビデオのタイトル画面表示に適
さないことがある。そこで、この提案では、ビットマッ
プデータを入力して拡大表示しようというものである。
しかし、拡大表示するとジャギーがより顕著になり、画
像品位の問題を更に大きくしてしまう。また、ビットマ
ップデータはデータ量が大きいので、1画面に相当する
データを送る場合はかなりの時間がかかるという問題点
がある。
【0016】そして、これと同じことを目的とする特開
平3-195276号には、外部から受け入れたキャラクタデー
タを重畳可能なキャラクタデータに変換して、スーパー
インポーズするスーパーインポーズ装置が開示されてお
り、キャラクタデータが圧縮されている場合は、変換手
段に圧縮復元手段を含むようにしている。そして、この
場合も同様に、少数のドットで構成されるドットパター
ンを拡大して表示するとジャギー等が激しく発生し、見
苦しくなる。また、多数のドットで構成されるドットパ
ターンを転送するようにするとこの点は緩和されるもの
の、転送時間がかかるので、ランレングス符号化などの
方法で圧縮したデータを転送するようにするものであ
る。
【0017】また、倍角処理に伴うジャギーの激化を緩
和し、品位を改善することを目的として、特開平3-1967
79号では、キャラクタデータを倍角処理してスーパーイ
ンポーズする際、縦方向の線を太らせて斜め方向の線を
滑らかに処理するスーパーインポーズ装置が開示されて
いる。しかしながら、このような処理を行なっても、後
述するような本質的な問題が解決されない限り、エリア
スの発生に伴う画像品位の低下は免れない。また、この
発明で行っている斜め線のスムージング処理は完全では
なく、輪郭線等が不自然な蛇行を起こす等、新たな品位
低下を引き起こす要因を含んでおり、確実な画像品位の
向上はできなかった。
【0018】そして、特開平3-297286号では、2種の画
像信号を受信して判別し、重ね合わせてから、さらに映
像信号にスーパーインポーズするスーパーインポーズ装
置が開示されている。これは、文字と同時に外部機器の
高精細グラフィックデータもスーパーインポーズするこ
とを目的としており、シリアルI/Oで受信したデータ
を圧縮されたグラフィックデータであるか、単なるフォ
ントデータであるかを判別し、前者であれば圧縮復元
し、後者であればスムージング等の処理を行なってから
重ね合わせ、その後で、背景画像となる映像信号にスー
パーインポーズするようにしている。そして、この発明
は、2種の画像信号を重ね合わせてスーパーインポーズ
することを目的としており、文字品位については何等言
及していない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように従来から数
多くの提案がなされているが、WPやPC等の情報処理
装置と接続されて低解像度のテレビモニタに高品位の文
字を表示する図形文字処理装置で商品化されたものが皆
無に近いのは、上記した従来技術では、いずれの場合で
も高品位文字を表示することができないためであり、こ
れを達成するためには、次に示すようなアウトラインフ
ォントやアンチエリアス処理などを行う必要があると考
えられる。
【0020】第1に、アウトラインフォントの必要性を
示す。
【0021】一般に、文字図形の拡大縮小や変形を行な
う場合、ビットマップデータを元に行なうと形状の再現
性が悪く、特に変形の元となるビットマップデータが少
ない画素ドットで構成されている場合には、品位低下が
深刻なものとなる。そこで、拡大・縮小した際にも高品
質な文字として表示するために、文字の輪郭をアウトラ
インデータとして保持し、このアウトラインデータをド
ットデータに変換することによって文字の輪郭を描画
し、この文字の輪郭の内部または外部を塗り潰す方法が
採られている。このアウトラインデータの文字を拡大・
縮小してブラウン管等の出力装置に表示させる方法とし
ては、特公昭53-15624号の「文字等発生方式」や特公昭
53-41017号の「高品位文字等の発生方式」等が知られて
いる。そして、アウトラインデータの状態で各種文字図
形の拡大縮小や変形を行なった場合は、輪郭線等は原理
的には1画素精度で決まるため、発生するジャギー成分
は画素単位にまで緩和することができる。
【0022】また転送データ量の観点から見ても、ビッ
トマップデータを一般的な外部I/Fで転送するのは時
間が掛かるので、一般的には1または2バイト表現され
る文字コードやアウトラインデータを転送して表示指示
を行なう方が良い。
【0023】第2にアンチエリアス処理の必要性を示
す。
【0024】ディジタル画像に発生するエリアスあるい
はジャギーの発生原因、およびその対策方法であるアン
チエリアシングについては、国内の公知文献である「実
践コンピュータグラフィックス--基礎手続きと応用--」
山口富士夫監修( 原著:David F. Rogers:'Procedural
Elements for Computer Graphics')等に詳しく述べられ
ており、また日本国内の出願特許でも頻繁に論じられて
いる。
【0025】要点を説明すると、エリアシングの発生は
本質的にはデータが量子化されることに起因する。第1
の問題は、2値化された図形エッジが特に走査方向に対
して斜めになっている場合、走査線本数は有限なので、
ギザギザの細かい段(ジャギー)が発生してしまうこと
である。第2の問題は、量子化間隔に対して小さい図形
や細部の模様は正確に表現されないことである。
【0026】コンピュータグラフィックスやコンピュー
タ合成文字等の表示品位では、第1の問題が主要な要因
となる。また、特に文字図形を縮小した場合等では、細
い線などが消えてしまう第2の問題が生じる。プリンタ
等ではこのような問題を主として量子化間隔を細密にす
る(解像度を上げる)ことにより解決してきた。
【0027】一方、現行テレビ放送方式においては、走
査線本数や輝度/クロマ信号の帯域幅等が規定されてお
り、量子化間隔を細密にすることができない。しかしな
がら、白黒で書かれたテロップ原稿をカメラ等で取り込
んだ場合にはジャギーは生じない。これは、カメラ撮像
管の入射光および走査ビームが一定の広がりを持ってい
るので、これが一種の空間フィルタとしての特性を持つ
と考えられる。したがって、コンピュータ合成文字等に
おいても、テレビカメラが持つような空間フィルタ特
性、言い換えればエッジ部分における中間調表現を行う
ことにより、エリアシングを除去することができる。
【0028】このようにコンピュータ合成画像単独で
は、エッジ部分における中間調表現を行うことにより、
エリアシングを除去することができる。ところが、これ
を背景画像にはめ込み合成する場合、2値キー信号によ
る切り替え処理を行なうと、特に背景画像が動画の場
合、境目部分において目障りなエリアシングを起こして
しまう。
【0029】水平方向に細い線や水平方向のシャープな
エッジ等がある場合には、CRTの飛び越し走査によっ
てフィールド周波数の半分、即ちフレーム周波数で点滅
が起こり、ちらつきが生じるというフリッカ現象も類似
の問題であるが、これに着目して、解決を図ったものは
ほとんど提案されていない。
【0030】そこで本発明は、アウトラインフォントで
表現された文字図形やアンチエリアス処理などを用途や
製品の種類に応じて適宜使用した文字図形処理装置を提
供することにより、低解像度のテレビモニタに高品位の
文字図形を表示することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、少なくとも文字または図形に対応したコ
ード番号と表示の大きさ及び表示位置とを含む情報が入
力される外部インターフェース手段と、前記文字または
図形がアウトラインデータとして格納されるアウトライ
ンデータメモリと、このアウトラインデータメモリから
読み出される前記アウトラインデータを指示された大き
さに対応する座標値に変換してからドットデータに展開
し、塗り潰し処理を行って格納する展開/塗り潰しメモ
リと、この展開/塗り潰しメモリから供給されるドット
データを1表示画素あたり複数ビットで表される多値の
輝度情報に変換するフィルタ手段と、このフィルタ手段
によって変換された前記多値の輝度情報を記憶するグレ
イスケールメモリと、このグレイスケールデータメモリ
より読み出された前記多値の輝度情報を前記外部インタ
ーフェース手段によって指示された表示位置に対応する
画像メモリの位置に格納する画像データ作成手段と、前
記画像メモリから文字または図形のデータを同期読み出
しして文字または図形を示すビデオ信号として出力する
同期読み出し手段とを有することを特徴とする文字図形
処理装置、もしくは、少なくとも文字または図形のアウ
トラインデータと表示の大きさ及び表示位置とを含む情
報が入力される外部インターフェース手段と、前記外部
インターフェース手段から供給される前記文字または図
形のアウトラインデータを指示された大きさに対応する
座標値に変換してからドットデータに展開し、塗り潰し
処理を行って、格納する展開/塗り潰しメモリと、この
展開/塗り潰しメモリから供給されるドットデータを1
表示画素あたり複数ビットで表される多値の輝度情報に
変換するフィルタ手段と、このフィルタ手段によって変
換された前記多値の輝度情報を記憶するグレイスケール
メモリと、このグレイスケールデータメモリより読み出
された前記多値の輝度情報を前記外部インターフェース
手段によって指示された表示位置に対応する画像メモリ
の位置に格納する画像データ作成手段と、前記画像メモ
リから文字または図形のデータを同期読み出しして文字
または図形を示すビデオ信号として出力する同期読み出
し手段とを有することを特徴とする文字図形処理装置を
提供しようとするものである。
【0032】
【作用】公知のグレイスケール文字図形画像は、エリア
ス発生を防止するため、例えば図3(B)に示すように
中間調輝度表現したものである。また、後述するアウト
ライン文字図形の弱点は、展開/塗り潰し等の処理に時
間がかかることである。したがって、対話性が高く、高
速の表示が要求される用途には不向きである。
【0033】
【0034】また、グレイスケールの文字図形の文字図
形の拡大/縮小や変形等を自由に行なうことができな
い。そして、縁取り輪郭等の修飾処理が難しい。
【0035】そこで、請求項1に記載の文字図形処理装
置では、文字図形の形状を、アウトラインデータの形で
装置に内蔵している。そして、少なくとも文字図形コー
ド番号と、表示の大きさ及びと表示位置を指示する情報
とが外部I/F手段より入力され、選択された文字図形
の形状をアウトラインデータメモリから獲得して、座標
値変換を行ない、展開/塗りつぶし処理を行なって、画
像メモリの指示された位置に書き込みを行ない、必要な
文字図形画像を作成している。
【0036】さらに、一般的な文字図形処理装置に内蔵
されたアウトラインデータは、例えばROM等の形で搭
載されていることが多く、書体の変更や追加を自由に行
なうことができない。
【0037】そこで、請求項2に記載の文字図形処理装
置では、少なくとも文字図形のアウトラインデータと、
表示の大きさ及び表示位置を指示する情報とが外部I/
F手段より入力され、供給されたアウトラインデータを
元に、座標値変換を行ない、展開/塗りつぶし処理を行
なって、画像メモリの指示された位置に書き込みを行な
い、必要な文字図形画像を作成している。
【0038】
【実施例】本発明の文字図形処理装置及びその文字図形
処理装置に接続される情報処理装置のいくつかの実施例
を図面と共に説明する。
【0039】図1は本発明の文字図形処理装置及びその
文字図形処理装置に接続される情報処理装置の第1の実
施例を示す構成図である。
【0040】文字図形処理装置2の外部I/F手段21
に供給される表示指示情報は、後述する情報処理装置1
により作成される。そして、この表示指示情報は、少な
くとも文字図形のコード番号と表示位置とを含んでい
る。
【0041】入力解析判断手段22は、外部I/F手段
21から供給される表示指示情報を解析判断し、グレイ
スケールデータメモリ23へは少なくとも文字図形のコ
ード番号を供給し、画像データ作成手段24へは少なく
とも表示位置を供給する。
【0042】グレイスケールデータメモリ23は、与え
られたコード番号に該当する文字図形形状データを出力
する。この文字図形形状データは、1表示画素が複数ビ
ットで表現される多値の輝度情報の集合形式で格納され
ている。
【0043】画像データ作成手段24は、グレイスケー
ルデータメモリ23から供給される文字図形形状データ
を入力解析判断手段22から供給された表示位置情報に
基づいて、画像メモリ25の所定の位置に書き込みを行
なう。その際、必要に応じて着色処理も行なう。この着
色処理は、例えば、画像メモリ25のデータ構成がRG
B3原色形式になっているとすると、RGBのうち少な
くとも1つの原色を文字図形形状データに比例した値に
決定して、画像メモリ25に書き込むようにする。ま
た、文字図形の背景となる部分の色が指定されている場
合は、色の混合処理も行なう。
【0044】画像メモリ25に蓄積された画像情報は、
同期回路27によって作られるマスタークロックや同期
信号に基づいて、同期読み出し回路26によって順次読
み出され、文字図形ビデオ信号として出力される。
【0045】このようにして、ユーザがWP(ワード・
プロセッサ)等の情報処理装置1で作成したタイトル画
面デザイン、WP文書、電子出版文書等は、この文字図
形処理装置によってアンチエリアス処理が施され、ジャ
ギー等が除去された文字図形ビデオ信号としてTVモニ
タやビデオテープレコーダなどに出力される。
【0046】次に、上記したような文字図形の表示を指
示する表示指示情報のほかに、文字図形の背景となる背
景ビデオ信号が供給され、スーパーインポーズして出力
する文字図形処理装置3の構成を図2に示し、以下に説
明する。
【0047】文字図形処理装置3の外部I/F手段31
に供給される表示指示情報は、少なくとも文字図形のコ
ード番号と表示位置とを含んでいる。
【0048】入力解析判断手段32は、外部I/F手段
31から供給される表示指示情報を解析判断し、グレイ
スケールデータメモリ33へは少なくとも文字図形のコ
ード番号を供給し、画像データ作成手段34と混合情報
作成手段38へは少なくとも表示位置を供給する。
【0049】グレイスケールデータメモリ33は、与え
られたコード番号に該当する文字図形形状データを出力
する。この文字図形形状データは、1表示画素が複数ビ
ットで表現される多値の輝度情報の集合形式で格納され
ている。
【0050】画像データ作成手段34は、グレイスケー
ルデータメモリ33から供給される文字図形形状データ
を入力解析判断手段32から供給された表示位置情報に
基づいて、画像メモリ35の所定の位置に書き込みを行
なう。その際、必要に応じて着色処理も行なう。この着
色処理は、例えば、画像メモリ35のデータ構成がRG
B3原色形式になっているとすると、RGBのうち少な
くとも1つの原色を文字図形形状データに比例した値に
決定して、画像メモリ35に書き込むようにする。ま
た、文字図形の周囲に文字背景となる部分の色が指定さ
れている場合は、色の混合処理も行なう。
【0051】混合情報作成手段38は、グレイスケール
データメモリ23から供給される文字図形形状データを
入力解析判断手段22から供給された表示位置情報に基
づいて、混合情報メモリ39の所定の位置に書き込みを
行なう。その際に、文字図形の周囲に背景や縁取り輪郭
が無い場合は文字図形の輪郭がスーパーインポーズの境
界となるように処理し、背景や縁取り輪郭がある場合は
文字図形背景や縁取り輪郭の輪郭がスーパーインポーズ
の境界になるように処理する。
【0052】画像メモリ35と混合情報メモリ39とに
それぞれ蓄積された画像情報(文字図形ビデオ信号)と
混合情報は、同期回路37によって作られるマスターク
ロックや同期信号に基づいて、同期読み出し回路36に
よって順次読み出され、それぞれ混合回路30に供給さ
れる。
【0053】混合回路30は、混合情報メモリ39より
供給される混合情報に基づいて、背景ビデオ信号と画像
メモリ35より供給される文字図形ビデオ信号とを切り
替え混合したスーパーインポーズビデオ信号を出力す
る。
【0054】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置1で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、この文字図形処理装置3によってア
ンチエリアス処理が施され、ジャギー等が除去されて、
背景信号にスーパーインポーズされた文字図形ビデオ信
号としてTVモニタやビデオテープレコーダなどに出力
される。
【0055】ここで、混合回路30において、ビデオア
ンチエリアス処理を行う場合について説明する。なお、
この場合、混合情報作成手段38から出力される混合情
報は、1画素あたり複数ビットによって背景画像と文字
図形画像との混合比を表わしており、混合回路30にて
スーパーインポーズ境界におけるアンチエリアス処理を
行なえるようにしている。
【0056】混合回路30による混合処理の例を図3
(A),(B)と共に説明する。同図(A)は各画素に
おける文字図形画像の輝度(画像メモリ35に記憶され
ている輝度)と混合情報メモリ39に記憶されている文
字図形画像の混合比を示しており、同図(B)は混合処
理を行った結果の画像例を示している。
【0057】図3(A)に示すように、画面中の一部の
画素を取り出したときに、その画素上に点線で示す文字
図形画像の輪郭線aがあり、この輪郭線aの左下側をス
ーパーインポーズされる文字図形画像の領域とし、右上
側を背景画像の領域とする。そして、輝度と混合比の値
をそれぞれ0〜100の間で変化する値として表し、混
合比100の場合は文字図形画像のみを表し、混合比0
の場合は背景画像のみを表すものとする。また、ここで
は、文字図形画像の輝度を100(白)、背景画像の輝
度を0(黒)とする。
【0058】このような場合、文字図形領域内に完全に
含まれていて輪郭線aにかからない各画素は、画像メモ
リ35の値として輝度100、混合情報メモリ39の値
として混合比100に相当する値が記憶されている。し
たがって、混合回路30は、これらの画素については、
文字図形画像と背景画像の輝度信号をそれぞれ100:
0の割合で混合して出力する。その結果、これらの各画
素は、同図(B)の表示画面において、文字図形画像と
しての輝度100の白い画素が表示される。
【0059】輪郭線aにかかった各画素では、文字図形
領域と背景画像領域との面積比に応じて混合比が決定さ
れる。この例の場合、輪郭線aで分割される各画素中の
面積比は全て50:50となっているので、混合情報メ
モリ39には混合比が50として記憶されている。した
がって、混合回路30は、文字図形画像と背景画像の輝
度信号を50:50の割合で混合する。その結果、これ
らの各画素は、同図(B)の表示画面において、輝度5
0のグレーの画素(斜線で示した画素)が表示される。
【0060】また、背景画像領域内に完全に含まれてい
て輪郭線aにかからない各画素は、画像メモリ1には輝
度0、混合情報メモリ2には混合比0に相当する値で記
憶されている。したがって、混合回路30は、文字図形
画像と背景画像の輝度信号を0:100の割合で混合し
て出力する。この場合、文字図形画像の輝度信号は処理
結果に全く含まれないので、これらの各画素は、同図
(B)の表示画面において、背景画像としての輝度0の
黒い画素が表示される。
【0061】なお、一つの画素内の文字図形領域と背景
画像領域との面積比が30:70の場合には、混合情報
メモリ39の値となる混合比は30となる。
【0062】また、文字図形画像の輝度を80とする
と、画像メモリ35の値は80となり、輝度0の背景画
像と混合比50で混合すると、輝度40のグレーの画素
となる。さらに、文字図形画像の輝度が80のとき、背
景画像の輝度が20とすると、画像メモリ35の値は8
0のままであり、混合比50で混合した結果は輝度50
のグレーの画素となる。
【0063】このようにして、混合回路30による文字
図形画像と背景画像の輝度信号の混合出力を行うことに
より、文字図形画像と背景画像の2系統の画像信号の境
界部分において、輝度信号のアンチエリアシングが行な
われるので、視覚的にジャギーやフリッカ現象の無い滑
らかな重畳画像として表示することができる。
【0064】また、コンポジット(複合)映像信号は、
輝度信号に平衡変調されたクロマ信号(搬送色信号)を
重畳合成したものであるので、同時にクロマ信号につい
ても混合出力する。
【0065】クロマ信号は公知のように、周波数(NT
SC方式の場合3.58MHz)が同じで位相が90度
異なる色副搬送波を二つの色差信号で平衡変調して混合
したものであり、例えば、日本放送協会編「NHK カラー
テレビ教科書」に記載されているように、次式で表され
る。
【0066】(ER -EY )*cos(2πfsct)/1.14+(EB -
EY )*sin(2πfsct)/2.03 但し、 ER 、 EB 、 EY はそれぞれ赤色信号、青色信
号、輝度信号を示し、fscは色副搬送波周波数を示して
いてる。
【0067】ここで、例えば従来例のように、2系統の
クロマ信号を境界部分で単純に切り替えると、急峻な波
形変化によって、位相、レベル共に予期せぬ色差成分が
発生することになり、クロスカラー等が発生する原因と
なる。
【0068】そこで本発明では、混合比を適正な緩やか
さで変化させ、これにより相補的なゲイン変化を伴う混
合を行なうことにより、この様な急峻な波形変化による
予期せぬ色差成分の発生を避けることができる。
【0069】このような混合を行ったときの混合結果は
下の式で表わされる。
【0070】 {α* (ER1-EY1)+(1 -α)*(ER2-EY2)}*cos(2πfsct)/1.14 +{α* (EB1-EY1)+(1 -α)*(EB2-EY2)}*sin(2πfsct)/2.03 但し、 ER1、 EB1、 EY1はそれぞれ背景画像の赤色信
号、青色信号、輝度信号を示し、 ER2、 EB2、 EY2はそ
れぞれ文字図形画像の赤色信号、青色信号、輝度信号を
示し、αは混合比を示す。
【0071】そして、輪郭部分においてこのような色混
合を行なうことにより、文字図形が背景に無理無くなじ
み、不自然な画像が発生することがない。
【0072】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置1で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、この文字図形処理装置2によって背
景ビデオ信号とのスーパーインポーズ境界においてもア
ンチエリアス処理が施され、ジャギー等が除去されて、
背景信号にスーパーインポーズされた文字図形ビデオ信
号としてTVモニタやビデオテープレコーダなどに出力
される。
【0073】また、ビデオ信号入出力は、上記したよう
なコンポジット信号形態で行なわれるのが最も一般的で
あった。この場合、文字図形処理装置2の内部でRGB
3原色あるいは輝度/色差等の形式で処理を行なおうと
すると、その度にエンコードとデコードを繰り返すこと
となり、画質の劣化を招いてしまう。このため、コンポ
ジット形式のままで処理を行なうことが多かったが、ク
ロスカラーやドット妨害を完全に除去することができ
ず、処理効果を最良にすることはできなかった。ところ
が、近年、「セパレートY/C信号」方式と呼ばれる輝
度信号とクロマ信号とを分離した状態で信号の送受信を
行う方式が普及して来たため、入出力や内部処理を共に
輝度信号とクロマ信号とに分離したまま個別に取り扱う
ことが容易になってきた。
【0074】そこで、背景ビデオ信号として、輝度信号
とクロマ信号とが分離された状態で入力された場合に、
輝度信号とクロマ信号とを分離したままアンチエリアス
処理を行う混合回路40について、図4と共に説明す
る。
【0075】同図に示す混合回路40は、輝度信号混合
回路40aとクロマ信号混合回路40bとに分けられて
おり、それぞれ輝度信号とクロマ信号とを別々に処理し
ている。
【0076】同期読み出し回路36(図3参照)から
は、読み出しクロックによって背景ビデオ信号の各信号
と同期関係を保った上で、画像メモリ35に蓄積されて
いる文字図形ビデオ信号と混合情報メモリ39に蓄積さ
れている各画素に対応する混合比データとから文字図形
ビデオ信号の輝度信号とクロマ信号及び混合比信号を発
生し、それぞれ混合回路40の輝度信号混合回路40a
とクロマ信号混合回路40bとに出力する。
【0077】なお、輝度信号混合回路40aとクロマ信
号混合回路40bとが乗算器、加算器等で構成されるデ
ィジタル回路である場合は、輝度信号、クロマ信号及び
混合比信号は、ディジタル信号として輝度信号混合回路
40aとクロマ信号混合回路40bとに供給される。そ
して、輝度信号混合回路40aとクロマ信号混合回路4
0bとがフェーダ回路やミキサ等で構成されるアナログ
回路である場合は、D/A変換を施したアナログ信号と
して輝度信号混合回路40aとクロマ信号混合回路40
bとに供給される。
【0078】そして、輝度信号混合回路40aは、背景
画像と文字図形画像のそれぞれの輝度信号を混合情報信
号に従って相補的にゲイン変化させて混合し、混合した
スーパーインポーズ信号の輝度信号として出力する回路
であり、混合処理は、図3を用いて上述した方法により
行われる。
【0079】一方、クロマ信号混合回路40bは、背景
画像と文字図形画像のそれぞれのクロマ信号(搬送色信
号)を混合情報信号に従って相補的にゲイン変化させて
混合し、混合したスーパーインポーズ信号のクロマ信号
として出力する回路であり、やはり上述した方法によ
り、混合処理を行っている。
【0080】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置1で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、この文字図形処理装置2によって輝
度信号とクロマ信号とが分離した状態で供給される背景
ビデオ信号とのスーパーインポーズ境界においてもアン
チエリアス処理が施され、ジャギー等が除去されて、背
景信号にスーパーインポーズされた文字図形ビデオ信号
としてTVモニタやビデオテープレコーダなどに出力さ
れる。
【0081】また、図1に示す情報処理装置1は、PC
(パーソナル・コンピュータ)、WP(ワード・プロセ
ッサ)等であり、文字または図形のデータ処理を行うマ
イクロプロセッサユニット(MPU)14、リードオン
リメモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RA
M)で構成されてシステムソフトウエア等を搭載してい
るプログラムメモリ11、RAMで構成されてプログラ
ムを実行するためのワークメモリ12、キーボードや液
晶ディスプレイ等で構成され、使用者に対して文字また
は図形のデータの入出力を行うユーザーインターフェー
ス手段15等を有するものである。
【0082】そして、プログラムメモリ11に搭載され
るアプリケーションソフトの多くは、ワードプロセッサ
ソフトや作図ソフトであり、ユーザーが好みの文字図形
や文章をレイアウトして文書データを作成し、ディスプ
レイやプリンタ用紙に出力することができるように構成
されている。また、フロッピーディスクやCD−ROM
等により供給される(電子出版の)文書データを出力表
示することができるものもある。
【0083】図1に示した本実施例の情報処理装置1
は、この構成に加えて、上記文書データを文字図形処理
装置2に適合するように変換し、少なくとも文字図形の
コード番号と表示位置とを指示する表示指示情報を作成
する表示指示情報作成手段13と、この表示指示情報を
文字図形処理装置2に送信する外部I/F手段16とを
有している。
【0084】図5は、本発明の文字図形処理装置の第2
の実施例を示す構成図である。この第2の実施例で説明
する文字図形処理装置4は、請求項1に記載の文字図形
処理装置の一実施例である。そして、文字図形処理装置
4の外部I/F手段41に供給される表示指示情報は、
上述した情報処理装置1と同様の装置により作成され
る。なお、この表示指示情報は、上記した文字図形のコ
ード番号と表示位置に加えて、少なくとも表示の大きさ
が含まれている。
【0085】入力解析判断手段42は、外部I/F手段
41から供給される表示指示情報を解析判断し、アウト
ラインデータメモリ43へは少なくとも文字図形のコー
ド番号を供給し、座標値変換手段51へは少なくとも表
示の大きさを供給し、画像データ作成手段44へは少な
くとも表示位置を供給している。
【0086】アウトラインデータメモリ50は、入力解
析判断手段42から供給される文字図形のコード番号に
該当する文字図形のアウトラインデータを出力する。こ
のアウトラインデータは、少なくとも文字図形の輪郭あ
るいは芯線ベクトルを構成する線分の両端点の座標値の
集合を含んでおり、近似曲線の制御点座標等を含んでい
ても良い。
【0087】座標値変換手段51は、アウトラインデー
タメモリ50から供給されるアウトラインデータの座標
値を、入力解析判断手段42から供給される表示の大き
さ等に合わせて拡大、縮小等の変換を行なう。
【0088】そして、座標値変換手段51により座標値
変換されたアウトラインデータは、展開/塗り潰し手段
52に供給され、ビットマップ化が行なわれて、展開/
塗り潰しメモリ53に格納される。
【0089】展開/塗り潰しメモリ53に格納されたビ
ットマップ文字図形データは、それぞれの画素の有無を
表わす情報であり、公知の空間フィルタ等により構成さ
れるフィルタ手段54によって多値の輝度情報に変換さ
れ、グレイスケール画像メモリ43に格納される。
【0090】画像データ作成手段44は、グレイスケー
ル画像メモリ43から供給される文字図形形状データを
入力解析判断手段42から供給された表示位置情報に基
づいて、画像メモリ45の所定の位置に書き込みを行な
う。その際、必要に応じて着色処理も行なう。この着色
処理は、例えば、画像メモリ45のデータ構成がRGB
3原色形式になっているとすると、RGBのうち少なく
とも1つの原色を文字図形形状データに比例した値に決
定して、画像メモリ45に書き込むようにする。また、
文字図形の背景となる部分の色が指定されている場合
は、色の混合処理も行なう。
【0091】画像メモリ45に蓄積された画像情報は、
同期回路47によって作られるマスタークロックや同期
信号に基づいて、同期読み出し回路46によって順次読
み出され、文字図形ビデオ信号として出力される。
【0092】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置1で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、この文字図形処理装置4が格納して
いるアウトライン文字図形を用いて大きさや縦横比等を
自由に変更すると共に、アンチエリアス処理が施されて
ジャギー等が除去された、文字図形ビデオ信号としてT
Vモニタやビデオテープレコーダなどに出力される。
【0093】次に、上記したような文字図形の表示を指
示する表示指示情報のほかに、文字図形の背景となる背
景ビデオ信号が供給され、スーパーインポーズして出力
する文字図形処理装置5の構成を図6に示し、以下に説
明する。
【0094】文字図形処理装置5の外部I/F手段41
に供給される表示指示情報は、少なくとも文字図形のコ
ード番号と表示の大きさ及び表示位置を含んでいる。
【0095】入力解析判断手段42は、外部I/F手段
41から供給される表示指示情報を解析判断し、アウト
ラインデータメモリ50へは少なくとも文字図形のコー
ド番号を供給し、座標値変換手段51には少なくとも表
示の大きさを供給し、画像データ作成手段44と混合情
報作成手段48へは少なくとも表示位置を供給する。そ
して、アウトラインデータメモリ50から出力されるア
ウトラインデータを上記した第2の実施例と同様の処理
を行って、グレイスケール画像メモリ43に文字図形形
状データを格納する。
【0096】また、画像データ作成手段44及び混合情
報作成手段48以降の処理は、図2を用いて説明した文
字図形処理装置3と全く同様であるので、その説明を省
略する。
【0097】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置1で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、この文字図形処理装置5が格納して
いるアウトライン文字図形を用いて大きさや縦横比等を
自由に変更すると共に、アンチエリアス処理が施されて
ジャギー等が除去され、背景信号にスーパーインポーズ
された文字図形ビデオ信号としてTVモニタやビデオテ
ープレコーダなどに出力される。
【0098】また、混合回路55における混合処理を図
3(A),(B)を用いて説明した混合回路30と同じ
処理とすることにより、ユーザがWP等の情報処理装置
1で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、電子出
版文書等は、この文字図形処理装置5が格納しているア
ウトライン文字図形を用いて大きさや縦横比等を自由に
変更すると共に、背景ビデオ信号とのスーパーインポー
ズ境界においてもアンチエリアス処理が施されてジャギ
ー等が除去され、背景信号にスーパーインポーズされた
文字図形ビデオ信号としてTVモニタやビデオテープレ
コーダなどに出力される。
【0099】さらに、背景ビデオ信号として、輝度信号
とクロマ信号とが分離された状態で入力された場合に
は、混合回路55における混合処理を図4を用いて説明
した混合回路40と同じ処理とすることにより、ユーザ
がWP等の情報処理装置1で作成したタイトル画面デザ
イン、WP文書、電子出版文書等は、この文字図形処理
装置5が格納しているアウトライン文字図形を用いて大
きさや縦横比等を自由に変更すると共に、輝度信号とク
ロマ信号とが分離した状態で供給される背景ビデオ信号
とのスーパーインポーズ境界においてもアンチエリアス
処理が施されてジャギー等が除去され、背景信号にスー
パーインポーズされた文字図形ビデオ信号としてTVモ
ニタやビデオテープレコーダなどに出力される。
【0100】図7は情報処理装置の第2の実施例を示す
構成図である。また、図8は本発明の文字図形処理装置
の第3の実施例を示す構成図であり、請求項2に記載の
文字図形処理装置の一実施例である。そして、この図8
に示す文字図形処理装置6は、図7に示す情報処理装置
8から供給される表示指示情報により、文字図形処理を
行っている。
【0101】図7に示す情報処理装置8は、図1に示し
て説明した情報処理装置1と同様のPC、WP等であ
り、文字または図形のデータ処理を行うマイクロプロセ
ッサユニット(MPU)84、リードオンリメモリ(R
OM)やランダムアクセスメモリ(RAM)で構成さ
れ、システムソフトウエア等を搭載しているプログラム
メモリ81、RAMで構成され、プログラムを実行する
ためのワークメモリ82、キーボードや液晶ディスプレ
イ等で構成され、使用者に対して文字または図形のデー
タの入出力を行うユーザーインターフェース手段85の
他に、ROMやディスク状媒体などで構成され、文字図
形のアウトラインデータが記憶されているアウトライン
データメモリ87と、文書データを文字図形処理装置6
に適合するように変換し、少なくとも文字図形のコード
番号と表示の大きさ及び表示位置を指示する表示指示情
報作成手段83と、この表示指示情報作成手段83から
出力される表示の大きさと表示位置及びアウトラインデ
ータメモリ87から供給されるアウトラインデータから
なる表示指示情報を文字図形処理装置6に送信する外部
I/F手段86とを有している。
【0102】そして、アウトラインデータメモリ87
は、表示指示情報作成手段83から供給される文字図形
のコード番号に該当する文字図形のアウトラインデータ
を外部I/F手段86に出力している。このアウトライ
ンデータは、少なくとも文字図形の輪郭あるいは芯線ベ
クトルを構成する線分の両端点の座標値の集合を含んで
おり、近似曲線の制御点座標等を含んでいても良い。そ
して、このアウトラインデータを情報処理装置8から送
信することにより、文字図形処理装置6に内蔵された文
字図形だけではなく、情報処理装置8に記憶している書
体を好みに合わせて選択して使用することができる。
【0103】図7に示した情報処理装置8にて作成され
た表示指示情報は、図8に示す文字図形処理装置6の外
部I/F手段61に供給される。この情報は、少なくと
も文字図形のアウトラインデータと表示の大きさ及び表
示位置を含んでいる。
【0104】入力解析判断手段62は、外部I/F手段
71から供給される表示指示情報を解析判断し、座標値
変換手段71へは少なくとも文字図形のアウトラインデ
ータと表示の大きさを供給し、画像データ作成手段64
へは少なくとも表示位置を供給している。
【0105】座標値変換手段71は、入力解析判断手段
62から供給されるアウトラインデータの座標値を表示
の大きさ等に合わせて拡大、縮小等の変換を行なう。
【0106】そして、座標値変換手段71により座標値
変換されたアウトラインデータは、展開/塗り潰し手段
72に供給され、ビットマップ化が行なわれて、展開/
塗り潰しメモリ73に格納される。
【0107】展開/塗り潰しメモリ73に格納されたビ
ットマップ文字図形データは、それぞれの画素の有無を
表わす情報であり、公知の空間フィルタ等により構成さ
れるフィルタ手段74によって多値の輝度情報に変換さ
れ、グレイスケール画像メモリ63に格納される。
【0108】画像データ作成手段64は、グレイスケー
ル画像メモリ63から供給される文字図形形状データを
入力解析判断手段62から供給された表示位置情報に基
づいて、画像メモリ65の所定の位置に書き込みを行な
う。その際、必要に応じて着色処理も行なう。この着色
処理は、例えば、画像メモリ65のデータ構成がRGB
3原色形式になっているとすると、RGBのうち少なく
とも1つの原色を文字図形形状データに比例した値に決
定して、画像メモリ65に書き込むようにする。また、
文字図形の背景となる部分の色が指定されている場合
は、色の混合処理も行なう。
【0109】画像メモリ65に蓄積された画像情報は、
同期回路67によって作られるマスタークロックや同期
信号に基づいて、同期読み出し回路66によって順次読
み出され、文字図形ビデオ信号として出力される。
【0110】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置8で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、ユーザの好みに応じたアウトライン
文字図形を情報処理装置8で指定して大きさや縦横比等
を自由に変更すると共に、アンチエリアス処理が施され
てジャギー等が除去された、文字図形ビデオ信号として
TVモニタやビデオテープレコーダなどに出力される。
【0111】次に、上記したような文字図形の表示を指
示する表示指示情報のほかに、文字図形の背景となる背
景ビデオ信号が供給され、スーパーインポーズして出力
する文字図形処理装置7の構成を図9に示し、以下に説
明する。
【0112】文字図形処理装置7の外部I/F手段61
に供給される表示指示情報は、少なくとも文字図形のア
ウトラインデータと表示の大きさ及び表示位置を含んで
いる。
【0113】入力解析判断手段62は、外部I/F手段
61から供給される表示指示情報を解析判断し、座標値
変換手段71には少なくとも文字図形のアウトラインデ
ータと表示の大きさとを供給し、画像データ作成手段6
4と混合情報作成手段68へは少なくとも表示位置を供
給する。
【0114】そして、座標値変換手段71以降の処理を
上記した第2の実施例と同様の処理を行って、グレイス
ケール画像メモリ63に文字図形形状データを格納す
る。
【0115】また、画像データ作成手段64及び混合情
報作成手段68以降の処理は、図2を用いて説明した文
字図形処理装置3と全く同様であるので、その説明を省
略する。
【0116】このようにして、ユーザがWP等の情報処
理装置8で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、
電子出版文書等は、ユーザの好みに応じたアウトライン
文字図形を情報処理装置8で指定して大きさや縦横比等
を自由に変更すると共に、アンチエリアス処理が施され
てジャギー等が除去され、背景信号にスーパーインポー
ズされた文字図形ビデオ信号としてTVモニタやビデオ
テープレコーダなどに出力される。
【0117】また、混合回路70における混合処理を図
3(A),(B)を用いて説明した混合回路30と同じ
処理とすることにより、ユーザがWP等の情報処理装置
8で作成したタイトル画面デザイン、WP文書、電子出
版文書等は、ユーザの好みに応じたアウトライン文字図
形を情報処理装置8で指定して大きさや縦横比等を自由
に変更すると共に、背景ビデオ信号とのスーパーインポ
ーズ境界においてもアンチエリアス処理が施されてジャ
ギー等が除去され、背景信号にスーパーインポーズされ
た文字図形ビデオ信号としてTVモニタやビデオテープ
レコーダなどに出力される。
【0118】さらに、背景ビデオ信号として、輝度信号
とクロマ信号とが分離された状態で入力された場合に
は、混合回路70における混合処理を図4を用いて説明
した混合回路40と同じ処理とすることにより、ユーザ
がWP等の情報処理装置8で作成したタイトル画面デザ
イン、WP文書、電子出版文書等は、ユーザの好みに応
じたアウトライン文字図形を情報処理装置8で指定して
大きさや縦横比等を自由に変更すると共に、輝度信号と
クロマ信号とが分離した状態で供給される背景ビデオ信
号とのスーパーインポーズ境界においてもアンチエリア
ス処理が施されてジャギー等が除去され、背景信号にス
ーパーインポーズされた文字図形ビデオ信号としてTV
モニタやビデオテープレコーダなどに出力される。
【0119】ここで、本発明の文字図形処理装置及び
の文字図形処理装置に接続される情報処理装置の応用例
について、図面と共に説明する。
【0120】まず、第1の応用例として、CD−ROM
やフロッピーディスクで供給されるデータを再生するデ
ータ再生装置やWP専用機に本発明を使用した場合につ
いて説明する。
【0121】ここでいうデータ再生装置は、いわゆる電
子ブックと呼ばれるものであり、フロッピーディスクや
CD−ROM等の媒体によってデータソフトウエアが供
給される。そして、1枚の媒体に画像、音声およびテキ
ストの各種情報が収められており、情報検索等の各種用
途に適した機能を提供している。
【0122】このデータ再生装置は、携帯用にデザイン
されており、データ再生装置に組み込まれた小さな液晶
等の平面ディスプレイに情報を表示するように構成して
いる。そして、視認性を損なわないように表示するに
は、文字の大きさをある程度以上のものにしなければな
らず、1画面に表示できる文字数が少なく実用上不足ぎ
みになる等、ソフトウエアの制作や表示内容の大きな制
約となっていた。
【0123】また、データ再生装置の中には、内蔵ディ
スプレイへの表示とは異なる画面構成で出力するビデオ
回路を備え、ビデオ信号を外部に出力してNTSC方式
等の外部ディスプレイに表示可能にしているものもあ
る。しかしながら、この場合も表示される文字の品位は
決して満足の行くものではなかった。
【0124】WP専用機は、内蔵ディスプレイが比較的
大型で、例えばA4サイズ文書の約1/2程度の領域を
同時に表示、編集可能にしているものが多い。そして、
このような能力を活用して、付加されたグラフィック機
能等も併用しながら、小人数ビジネスプレゼンテーショ
ン等にも利用されている。
【0125】ところが、比較的大型とは言え、画面サイ
ズの現状は高々10インチ程度であり、加えて液晶素子
等を使用したディスプレイ装置の場合、視野角が狭く、
多人数のビジネスプレゼンテーション等には不向きであ
るという問題があった。
【0126】一方、近年、液晶ディスプレイ装置等の平
面ディスプレイ装置が多く実用化されるにつれて、携帯
用の情報関連機器類ばかりではなく、標準テレビ方式に
適合する薄型のテレビモニタいわゆる壁掛けテレビ等の
実用化が盛んに試みられている。したがって、今後は、
このような新しいタイプのディスプレイ装置を電子ブッ
ク等のデータ再生装置の表示装置として使用する機会が
増加することが予想される。
【0127】しかし、これら新しいタイプのディスプレ
イ装置、特に液晶、プラズマ、フラットCRT等を使用
した方式は、従来のCRTとは異なり、画素セルの構造
を持つ表示方式であるため、表示しようとする入力ビデ
オ信号がディスプレイ側の画素構成に対応する周期でサ
ンプリングされることになる。一般に、これらのディス
プレイ装置では、画素構成が任意であるので、データ再
生装置から出力されるビデオ信号がディジタル信号であ
るとき、ディスプレイ側が異なる周期で表示されるとき
は再サンプリングすることになる。このとき、データ再
生装置から出力される文字図形信号が適切にアンチエリ
アシングされていないと、異なる周期の再サンプリング
によって画像品位の更に著しい低下を招いていた。
【0128】そこで本応用例では、電子ブック再生装置
(電子ブックプレーヤ)とそのアダプタ装置を用いて、
上記した問題点を解決しようとするものである。なお、
本応用例は、図10に示すように、従来のものに最低限
の拡張機能を加えた電子ブックプレーヤ(情報処理装
置)8aからシリアルデータを出力し、アダプタ装置
(文字図形処理装置)9aによって適切なアンチエリア
ス処理を施した文字図形ビデオ信号に変換して標準テレ
ビ方式用ディスプレイ装置10aや新しいタイプのディ
スプレイ装置に出力するようにしたものである。
【0129】まず、電子ブックプレーヤ8aの構成につ
いて、図11と共に説明する。
【0130】現在使用されている電子ブックプレーヤや
WP専用機におけるハードウエアは、同図に示すよう
に、キーボード等の入力装置101、MPU102、シ
ステムソフトウエアの格納されたプログラムROM10
3、ワーク用のMPU−RAM104、フロッピーディ
スクやCD−ROM等を再生するディスクドライブ10
5、文字図形の形状データを格納したドットデータRO
M106、表示される画像データを記録するV−RAM
107、V−RAM107より内蔵ディスプレイ装置1
10の走査タイミングに合わせて画像情報を読み出す同
期読み出し回路108、同期読み出し回路108に適切
な読み出しクロックや表示同期信号等を供給する同期回
路109、液晶方式等の内蔵ディスプレイ装置110及
びRS−232C方式シリアルI/F等の外部I/F1
11を備えている。
【0131】また、システムソフトウエアは、各ハード
ウエアブロックを駆動するためのBIOS(Basic Input
/Output System:基本入出力システム) ルーチン群と、
データベース検索やワードプロッセサのような各種用途
に対応する機能を提供するアプリケーションソフト群と
から成り、プログラムROM103に格納されている。
【0132】そして、今までの電子ブックプレーヤやW
P専用機では、内蔵ディスプレイ装置110に同時に表
示できる文字数が限られており、外部ディスプレイ装置
に表示可能なものも文字図形の品位が低かったが、本応
用例の電子ブックプレーヤ8aやWP専用機は、これを
解決するために、アダプタ装置9aが作成する画像の表
示指示情報を作成してアダプタ装置9aと通信を行なう
ためのドライバソフトウエアを組み込んでいる。そし
て、この表示指示情報にて表示指示される画像の構成
は、標準テレビ方式ディスプレイ装置の走査線数とアス
ペクト比に適合されており、表示指示する画像の文字数
は、例えば日本語横40文字にする等、一般的な印刷物
1頁分と概略同等の情報量を持つようにする。そのた
め、例えば小説等のデータ表示では、本体に組み込まれ
ている内蔵ディスプレイ装置110で同時に表示できる
部分だけでなく、その前後の部分も同時に表示すること
ができ、読みやすくなる。
【0133】また、従来の電子ブックプレーヤやWP専
用機では、キャラクタ座標系が採用されているが、表示
の自由度が著しく制限され、大画面への表示や自由なレ
イアウトでの表示には適さない。そこで本応用例では、
アダプタ装置9aの画像構成に適合した整数画素座標
系、あるいはこれをさらに正規化した小数座標系で表示
位置を指示している。そして、文字図形のコード番号と
共にこのような表示位置を指示する表示指示情報を作成
し、外部I/F111からアダプタ装置9aに表示指示
情報を出力することができる。この結果、図12に示す
ように、書体や大きさや修飾条件の異なる文字図形列を
混在させて表示でき、斜め縦書きのような特殊なレイア
ウトも可能となる。同図に示す例では、横書きの文字列
92はそれぞれ、文字列の表示開始座標を指定した上
で、1つの文字列を一括表示処理しており、斜め縦書き
の部分93は1文字毎に開始座標を指定して文字毎に表
示指示を行なっている。そして、これらの文字の輪郭部
分は、アダプタ装置9aによってアンチエリアス処理が
施されており、ジャギーのない美しい文字図形の表示が
可能となっている。
【0134】さらに、本応用例では、図12の中央部分
にあるようなビットマップ画像94を転送して表示する
ことが可能である。このビットマップ画像94は2値画
像はもちろんのこと多値画像を用いることにより、ジャ
ギーのない美しい画像を表示することができる。
【0135】また、ビットマップ画像94は、一般的に
データ転送時間が多くかかるが、公知の可逆圧縮/伸張
アルゴリズムを適用して、電子ブックプレーヤ8aやW
P専用機においてデータを圧縮して送信し、受信したア
ダプタ装置9a側でデータ伸張を行なうことによって転
送時間の短縮を行なうことができる。そして、個々の文
字列92,93やビットマップ画像94は、それぞれ個
別に色指定することができ、また、表示全体の背景には
バックカラーを指定することができる。
【0136】この様にして作成されて外部I/F111
から送出する表示指示情報をアダプタ装置9aで受信
し、指示された文字図形画像を作成して、ビデオ信号の
形態で外部のディスプレイ装置に送出することにより、
図12に示すような電子ブックソフトウエアの表示再生
はもとより、商品広告や多人数を相手にしたビジネスプ
レゼンテーションなどに好適な画像表示が可能となる。
【0137】次に、文字図形処理装置であるアダプタ装
置9aについて、図13の構成図と共に説明する。
【0138】アダプタ装置9aは、電子ブックプレーヤ
8aやWP専用機から送信される表示指示情報にしたが
って、実際に画像化する処理を行なう。アダプタ装置9
aが表示する画像は、標準テレビ方式に適合したもので
ある。そして、同時に表示する画像の最大文字数を例え
ば日本語横40文字程度にすることが可能であり、一般
的な印刷物1頁分と概略同等の情報量を持つようにする
ことができる。さらに、適正なアンチエリアス処理を施
しているため、ジャギーやクロスカラー等の画像品位を
低下させる現象が生じず、美しい文字図形の表示を可能
としている。
【0139】そして、図13に示すアダプタ装置9a
は、外部I/F(シリアルI/F)131から供給され
る表示指示情報にしたがって、アダプタ装置9a内でデ
ィジタル的に発生する文字図形やデータ入力されたビッ
トマップ画像を示すカラー画像信号をセパレートY/C
またはコンポジット形式のアナログビデオ信号として外
部に出力するものである。
【0140】表示指示情報の解釈や文字図形信号の発生
は、MPU(マイクロプロセッサユニット)回路130
及びVDP(ビデオディスプレイプロセッサ)回路12
5によって行われている。
【0141】MPU回路130は、シリアルI/F13
1、MPU122、プログラムROM(リードオンリメ
モリ)123、アウトラインデータROM121、ドッ
トデータROM126、MPU−RAM(ランダムアク
セスメモリ)124等で構成されており、シリアルI/
F131より供給される表示指示情報によって表示する
文字図形やその大きさ、表示位置等を指示する。このM
PU回路130の一連の処理シーケンスはMPU122
とプログラムROM123によって行なわれる。
【0142】表示指示情報によって指定された文字図形
の形状は、アウトラインデータROM121上に2次元
の輪郭頂点座標等の形式で格納されており、例えば1文
字毎にMPU122が読み取って、指示された文字図形
の大きさになるように座標値変換処理を行なった後、M
PU−RAM124上に確保された展開/塗り潰しRA
M領域上に、2値の副画素(例えば1表示画素に対し、
2*2副画素が対応する様な)情報で構成される画像デ
ータを作成する。そして、展開/塗り潰し処理された画
像データは、ソフトウエアによって2次元平均化処理を
含むフィルタ処理を施され、MPU−RAM124上に
確保されたグレイスケールRAM領域上に多値の画素情
報(輝度情報)で構成されるグレイスケール画像情報が
作成される。さらに、このグレイスケール画像情報は、
表示指示情報にしたがって該当する画像メモリ上のアド
レスに割り当てられ、着色および混合比決定処理が施さ
れる。
【0143】以上の処理が先に図3(A),(B)を使
用して説明した処理と同じ場合、文字図形本体と縁取り
輪郭のグレイスケール画像情報が、グレイスケールRA
M領域上個別の領域部分に作成されることになる。そし
て、文字図形本体のグレイスケール輝度情報がフルスケ
ールの部分では指示された色に着色され、文字図形本体
と縁取り輪郭の境界においては文字図形本体と縁取り輪
郭に指定された色を文字図形本体のグレイスケール輝度
情報に従って相補的に混合した色に着色される。また、
縁取り輪郭の文字図形本体によってマスクされない部分
では、縁取り輪郭の輪郭部も含めて指示された着色が行
なわれる。なお、縁取り輪郭の輪郭部では、背景信号と
の混ぜ合わせを行なうため、グレイスケール輝度情報が
混合比情報として使用される。
【0144】VDP回路125は、MPUI/F回路、
V−RAM(ビデオRAM)回路、ビデオI/F回路等
を持っている。VDP回路125のMPUI/F回路は
MPU122のI/Oポート等にマッピングされてお
り、MPU122は、VDP回路125を通じて間接的
にV−RAM127に書き込み転送等が行なえる様にな
っている。上で述べたMPU回路130において生成さ
れた、着色済みの多値画像情報と混合比情報はVDP回
路125を通じてV−RAM127に転送される。同一
のV−RAM127上に着色済みの多値画像情報と、混
合比情報とを格納する際に個別のアドレス領域を用意す
ることも可能であるが、これら両者を含め1画素に1デ
ータワードを割り当てることも可能である。例えば、1
6ビットで構成される1データワードに、3原色の値R
GB各4ビット、および混合比情報4ビットを割り当て
るようにする。
【0145】同期回路132から出力される同期信号や
マスタークロックは、VDP回路125やカラーエンコ
ーダ133に供給され、出力ビデオ信号の基準信号とな
る。本応用例では、この同期信号とマスタークロックに
したがって、VDP回路125から同期データバスにV
−RAM127上の画像データが同期出力される。
【0146】ラッチ回路128は、供給されるRGB3
原色画像データおよび混合比情報をラッチし、各DAC
(ディジタルアナログコンバータ)129に供給する。
DA変換されたRGB3原色信号は、カラーエンコーダ
133に供給され、同期信号とマスタークロックに従っ
て輝度信号とクロマ信号にエンコードされて出力され
る。
【0147】このアダプタ装置9aは、整数画素座標系
またはこれをさらに正規化した小数座標系で表示位置を
指示している。そして、このような表示位置を指示する
表示指示情報は文字図形のコード番号と共に外部I/F
131から受け取って、表示処理を行なっている。
【0148】一方、データ検索等の対話性が高く応答速
度が要求される場合では、上記したようなアウトライン
データROM121に蓄積されているアウトラインデー
タばかりではなく、ドットデータROM126に格納さ
れているグレイスケール文字図形データも使用される。
この場合、供給される表示指示情報によって表示する文
字図形やその大きさ、表示位置等が指示されて、一連の
処理シーケンスがMPU122とプログラムROM12
3によって行なわれることは上記したアウトラインデー
タの場合と同様である。そして、表示指示情報によって
指定される文字図形の形状は、ドットデータROM12
6上に、グレイスケール文字図形の形式で格納されてお
り、例えば1文字毎にMPU122が読み取って、着色
および混合比決定処理を施している。以降の処理もアウ
トラインデータの場合と同様である。
【0149】そして、シリアルI/F131よりビット
マップ画像が入力された場合には、2値画像または多値
画像を用いることにより、ジャギーのない美しい画像を
表示することができる。このとき、シリアルI/F13
1より入力した画像データが2値画像であっても、これ
にフィルタ処理を施して多値画像と同様に表示処理する
ことにより、ジャギー等の発生を緩和することができ
る。
【0150】次に、第2の応用例として、ワープロ専用
機やパソコンから出力されるデータをビデオテープレコ
ーダ(VTR)等から供給される背景映像にスーパーイ
ンポーズしてディスプレイ装置に表示したり、他のVT
Rに録画したりする例について図面と共に説明する。
【0151】従来より、文字タイトル画像を作成した
り、文字テロップを動画像などの背景画像にスーパーイ
ンポーズするには、専用の文字テロッパが市販され、使
用されている。しかし、一般消費者にとっては、専用の
文字テロッパに多額の投資を行うことは抵抗感を伴うこ
とが少なくない。
【0152】そして、WP専用機は、文字図形の各種表
示処理能力を有しているが、内蔵ディスプレイ装置に出
力することが前提で設計されているため、標準テレビ方
式の信号出力についてはなにも考慮されていなかった。
【0153】また、いくつかのPCでは、標準方式ビデ
オ信号の出力回路を内蔵しているものがあるが、適切な
アンチエリアス処理が施されていないためジャギーやフ
リッカーが発生し、画像品位は決して満足いくものでは
なかった。
【0154】さらに、PCの中には、アドオンボードを
増設してスーパーインポーズ等を行うことが可能なもの
もあるが、この場合も文字輪郭と背景ビデオ信号との間
で適切なアンチエリアス処理が行われておらず、ジャギ
ーの発生によってスーパーインポーズ画像の品位低下を
招いていた。そして、携帯用にデザインされた小型のP
Cでは、ほとんどのものがMPUバススロット等の拡張
機構を有しておらず、現実的には大多数のユーザーは利
用できなかった。
【0155】そして、いくつかのPCでは、標準方式ビ
デオ信号の出力回路を内蔵しているものがあるが、適切
なアンチエリアス処理が施されていないためジャギーや
フリッカが発生し、画像品位は良くなかった。
【0156】本応用例のWP専用機やPC等の情報処理
装置とそのアダプタ装置(文字図形処理装置)は、これ
らの問題を解決しようとするものである。そして、この
ために、本応用例は、図14に示すように、従来のもの
に最低限の拡張機能を加えた情報処理装置8bからシリ
アルデータを出力し、アダプタ装置9bによって標準テ
レビ方式の文字タイトル画像の作成や文字テロップのス
ーパーインポーズ等に適したアンチエリアス処理を施し
た文字図形ビデオ信号に変換し、標準テレビ方式用ディ
スプレイ装置10aやVTR10bに出力するようにし
たものである。まず、WP専用機やPCなどの情報処理
装置8bのハードウエアは、キーボード等の入力装置1
01、MPU102、システムソフトウエアの格納され
たプログラムROM103、ワーク用のMPU−RAM
104、ハードディスク等のディスクドライブ105、
文字図形の形状データを格納したドットデータROM1
06、表示される画像データを記録するV−RAM10
7、V−RAM107より内蔵ディスプレイ装置110
の走査タイミングに合わせて画像情報を読み出す同期読
み出し回路108、同期読み出し回路108に適切な読
み出しクロックや表示同期信号等を供給する同期回路1
09、液晶方式等の内蔵ディスプレイ装置110及びR
S−232C方式シリアルI/F等の外部I/F111
を備えている。
【0157】また、WP専用機のシステムソフトウエア
は、各ハードウエアブロックを駆動するためのBIOS
ルーチン群と、データベース検索のような各種用途に対
応する機能を提供するアプリケーションソフト群から成
り、プログラムROM103に格納されている。そし
て、PCのシステムソフトウエアは、図16に示すよう
に、BIOSの上層にシステム共通の基本的なサービス
をここのアプリケーションプログラムに提供するOS(O
perating System)が存在し、ハードディスクドライブ等
のディスクドライブ105に格納されている。
【0158】そして、従来の電子ブックプレーヤやWP
専用機では、キャラクタ座標系が採用されているが、表
示の自由度が著しく制限され、大画面への表示や自由な
レイアウトでの表示には適さない。そこで本応用例で
は、アダプタ装置9aの画像構成に適合した整数画素座
標系、あるいはこれをさらに正規化した小数座標系で表
示位置を指示している。そして、文字図形のコード番号
と共にこのような表示位置を指示する表示指示情報を作
成し、外部I/F111からアダプタ装置9aに表示指
示情報を出力することができる。この結果、図12に示
すように、書体や大きさや修飾条件の異なる文字図形列
を混在させて表示でき、斜め縦書きのような特殊なレイ
アウトも可能となる。同図に示す例では、横書きの文字
列92はそれぞれ、文字列の表示開始座標を指定した上
で、1つの文字列を一括表示処理しており、斜め縦書き
の部分93は1文字毎に開始座標を指定して文字毎に表
示指示を行なっている。そして、これらの文字の輪郭部
分は、アダプタ装置9aによって背景色あるいは外部か
ら供給される背景信号との間でアンチエリアス処理が施
されており、ジャギーのない美しい文字図形の表示が可
能となっている。
【0159】さらに、本応用例では、図12の中央部分
にあるようなビットマップ画像94を転送して表示する
ことが可能である。このビットマップ画像94は2値画
像はもちろんのこと多値画像を用いることにより、ジャ
ギーのない美しい画像を表示することができる。
【0160】また、ビットマップ画像94は、一般的に
データ転送時間が多くかかるが、公知の可逆圧縮/伸張
アルゴリズムを適用して、電子ブックプレーヤ8aやW
P専用機においてデータを圧縮して送信し、受信したア
ダプタ装置9a側でデータ伸張を行なうことによって転
送時間の短縮を行なうことができる。そして、個々の文
字列92,93やビットマップ画像94は、それぞれ個
別に色指定することができ、また、表示全体の背景には
バックカラーまたはスーパーインポーズ画面を指定する
ことができる。
【0161】この様にして作成されて外部I/F111
から送出する表示指示情報をアダプタ装置9aで受信
し、指示された文字図形画像を作成して、ビデオ信号の
形態で外部のディスプレイ装置に送出することにより、
図12に示すように商品広告や多人数を相手にしたビジ
ネスプレゼンテーション、さらにはビデオ作品の制作な
どに好適な画像表示が可能となる。
【0162】次に、文字図形処理装置であるアダプタ装
置9bについて、図17の構成図と共に説明する。な
お、図13に示して説明した第1の応用例のアダプタ装
置9aと同一構成部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0163】アダプタ装置9bは、WP専用機やPC8
bから供給される表示指示情報にしたがって、実際に画
像化する処理を行なう。アダプタ装置9bが表示する画
像は、標準テレビ方式に適合し、スーパーインポーズ処
理が可能なものである。そして、背景色や外部背景信号
との間で適正なアンチエリアス処理を施しているため、
ジャギーやクロスカラー等の画像品位を低下させる現象
が生じず、美しい文字図形の表示を可能としている。
【0164】そして、図17に示すアダプタ装置9b
は、外部I/F(シリアルI/F)131から供給され
る表示指示情報にしたがって、アダプタ装置9b内でデ
ィジタル的に発生する文字図形やデータ入力されたビッ
トマップ画像を示すカラー画像信号を作成し、背景入力
信号にスーパーインポーズ処理を行って、セパレートY
/Cまたはコンポジット形式のアナログビデオ信号とし
て外部に出力するものである。
【0165】表示指示情報の解釈や文字図形信号の発生
は、MPU(マイクロプロセッサユニット)回路130
及びVDP(ビデオディスプレイプロセッサ)回路12
5によって行われている。そして、VDP回路125よ
り供給されるRGB3原色画像データおよび混合比情報
は、ラッチ回路128によりラッチされて、各DAC1
29にてDA変換され、カラーエンコーダ133によっ
て輝度信号とクロマ信号にエンコードされて出力され
る。なお、以上の各回路はアダプタ装置9aと同様であ
るので、詳細な説明は省略する。
【0166】また、同期回路132は、入力される背景
信号から同期成分の分離を行ないPLL(フェイズロッ
クドループ)回路等によって、補償済み同期信号やマス
タークロックを発生し、VDP回路125及びカラーエ
ンコーダ133に供給している。
【0167】混合回路135,136は、供給される混
合情報信号に基づいて、カラーエンコーダ133より供
給される文字図形信号と外部から入力される背景信号と
をそれぞれ輝度信号とクロマ信号に分離した状態で、そ
れぞれ相補的に混合処理する。この混合処理の具体的な
内容は、第2の実施例にて説明したのと同様である。ま
たこの応用例でも、メニュー表示等の対話性が高く応答
速度が要求される場合では、アウトラインデータROM
121に蓄積されているアウトラインデータではなく、
ドットデータROM126に格納されているグレイスケ
ール文字図形データを使用することができる。そして、
個々の文字列やビットマップ画像は、それぞれ個別に色
指定ができ、また、表示スクリーン全体にはバックカラ
ーを指定したり、スーパーインポーズを指定したりする
ことができる。
【0168】このようにして、商品広告やビジネスプレ
ゼンテーションさらにビデオ作品制作等に好適な画像表
示および画像処理を行うことができる。
【0169】また、これらの文字の輪郭部分では、背景
色及び入力背景信号との間でアンチエリアス処理を施し
ているので、ジャギーのない美しい文字を表示すること
ができる。
【0170】
【発明の効果】本発明の文字図形処理装置は、タイトル
やスーパーインポーズ画面を作成する際に、アンチエリ
アス処理を施しているので、高品位の図形文字を出力す
ることができる。そして、画像品位の優れたテロッパや
タイトラ等がワードプロセッサ等を利用して簡単に実現
することができる。
【0171】また、小さな文字図形も低解像度のテレビ
モニタに視認性良く表示することができるため、例えば
従来のNTSC方式で出力するパソコンでは実質的に不
可能だった、漢字を含む日本語の1行当たり40文字の
表示等が可能になり、ワードプロセッサ、プレゼンテー
ション用機器、電子ブック等の広範囲な用途に使用する
ことができる。
【0172】さらに、ビデオ一体型VTRに本発明の文
字図形処理装置を組み込むことにより、外部入力からワ
ードプロセッサ等の情報処理装置からり文字図形情報を
取り込んで、タイトルやスーパーインポーズ画像を録画
することも可能となる。
【0173】そして、平面型ディスプレイ等の画素セル
構造を持つディスプレイ装置に表示する際に生じていた
再サンプリングによるエリアス発生という問題点を、画
像発生段階でアンチエリアシングを行うことにより解決
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字図形処理装置及びそれに接続され
情報処理装置の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の文字図形処理装置の第1の実施例を示
す構成図である。
【図3】(A)は各画素における文字図形画像の輝度と
混合比とを示す図、(B)は混合処理を行った結果の画
像例を示す図である。
【図4】混合回路の例を示す構成図である。
【図5】本発明の文字図形処理装置の第2の実施例を示
す構成図である。
【図6】本発明の文字図形処理装置の第2の実施例を示
す構成図である。
【図7】情報処理装置の第2の実施例を示す構成図であ
る。
【図8】本発明の文字図形処理装置の第3の実施例を示
す構成図である。
【図9】本発明の文字図形処理装置の第3の実施例を示
す構成図である。
【図10】本発明の文字図形処理装置及びそれに接続さ
れる情報処理装置の第1の応用例を示す構成図である。
【図11】情報処理装置の第1の応用例を示す構成図で
ある。
【図12】表示画像例を示す図である。
【図13】本発明の文字図形処理装置の第1の応用例を
示す構成図である。
【図14】本発明の文字図形処理装置及びそれに接続さ
れる情報処理装置の第2の応用例を示す構成図である。
【図15】情報処理装置の第2の応用例を示す構成図で
ある。
【図16】情報処理装置の第2の応用例に蓄積されてい
るソフトウエアの構成例を示す図である。
【図17】本発明の文字図形処理装置の第2の応用例を
示す構成図である。
【図18】情報処理装置とディスプレイ装置との関係を
示す模式図である。
【符号の説明】
1,8,8,8a,8b 情報処理装置 2,3,4,5,6,7,9a,9b 文字図形処理装
置 8c,10b VTR(ビデオテープレコーダ) 10a ディスプレイ装置 11,81,103,123 プログラムメモリ(プロ
グラムROM) 12,82,104,124 ワークメモリ(MPU−
RAM) 13,83 表示指示情報作成手段 14,84,102,122 マイクロプロセッサユニ
ット(MPU) 15,85 ユーザーインターフェース手段 16,21,31,41,61,86,111,131
外部I/F手段 22,32,42,61 入力解析判断手段 23,33 グレイスケールデータメモリ 24,34,44,64 画像データ作成手段 25,35,45,65 画像メモリ 26,36,46,66,108 同期読み出し回路 27,37,47,67,109,132 同期回路 30,40,55,70 混合回路 38,48,68 混合情報作成手段 39,49,69 混合情報メモリ 40a 輝度信号混合回路 40b クロマ信号混合回路 43,63 グレイスケール画像メモリ 50,87,112,121 アウトラインデータメモ
リ(アウトラインデータROM) 51,71 座標値変換手段 52,72 展開/塗り潰し手段 53,73 展開/塗り潰しメモリ 54,74 フィルタ手段 101 入力装置 105 ディスクドライブ 106,126 ドットデータROM 107,127 V−RAM 110 内蔵ディスプレイ装置 125 VDP回路 128 ラッチ回路 129 DAC(ディジタルアナログコンバータ) 130 MPU回路 133 カラーエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 1/16 G09G 5/28 610E 5/24 620 5/36 530X 5/28 610 H04N 5/278 5/36 530 G06F 15/20 564Z H04N 5/278 15/72 355U (56)参考文献 特開 平5−303375(JP,A) 特開 平5−19739(JP,A) 特開 平5−120441(JP,A) 特開 平3−154096(JP,A) 特開 平4−139589(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 G06F 17/21 G06T 11/20 G09G 1/16 G09G 5/24 G09G 5/28 G09G 5/36 H04N 5/278

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも文字または図形に対応したコー
    ド番号と表示の大きさ及び表示位置とを含む情報が入力
    される外部インターフェース手段と、 前記文字または図形がアウトラインデータとして格納さ
    れるアウトラインデータメモリと、 このアウトラインデータメモリから読み出される前記ア
    ウトラインデータを指示された大きさに対応する座標値
    に変換してからドットデータに展開し、塗り潰し処理を
    行って格納する展開/塗り潰しメモリと、 この展開/塗り潰しメモリから供給されるドットデータ
    を1表示画素あたり複数ビットで表される多値の輝度情
    報に変換するフィルタ手段と、 このフィルタ手段によって変換された前記多値の輝度情
    報を記憶するグレイスケールメモリと、 このグレイスケールデータメモリより読み出された前記
    多値の輝度情報を前記外部インターフェース手段によっ
    て指示された表示位置に対応する画像メモリの位置に格
    納する画像データ作成手段と、 前記画像メモリから文字または図形のデータを同期読み
    出しして、文字または図形を示す文字図形ビデオ信号と
    して出力する同期読み出し手段とを有し、 前記展開/塗り潰しメモリは、1表示画素に対して少な
    くとも水平・垂直方向のいずれかを複数倍にした複数の
    副画素に対して塗り潰し処理を行った副画素情報を格納
    し、 前記フィルタ手段は、前記1表示画素に対応する複数の
    副画素それぞれの持つ値に対する2次元の平均化処理を
    含む演算を行って前記1表示画素ごとの多値の輝度情報
    を算出することを特徴とする文字図形処理装置。
  2. 【請求項2】少なくとも文字または図形のアウトライン
    データと表示の大きさ及び表示位置とを含む情報が入力
    される外部インターフェース手段と、 前記外部インターフェース手段から供給される前記文字
    または図形のアウトラインデータを指示された大きさに
    対応する座標値に変換してからドットデータに展開し、
    塗り潰し処理を行って、格納する展開/塗り潰しメモリ
    と、 この展開/塗り潰しメモリから供給されるドットデータ
    を1表示画素あたり複数ビットで表される多値の輝度情
    報に変換するフィルタ手段と、 このフィルタ手段によって変換された前記多値の輝度情
    報を記憶するグレイスケールメモリと、 このグレイスケールデータメモリより読み出された前記
    多値の輝度情報を前記外部インターフェース手段によっ
    て指示された表示位置に対応する画像メモリの位置に格
    納する画像データ作成手段と、 前記画像メモリから文字または図形のデータを同期読み
    出しして、文字または図形を示す文字図形ビデオ信号と
    して出力する同期読み出し手段とを有し、 前記展開/塗り潰しメモリは、1表示画素に対して少な
    くとも水平・垂直方向のいずれかを複数倍にした複数の
    副画素に対して塗り潰し処理を行った副画素情報を格納
    し、 前記フィルタ手段は、前記1表示画素に対応する複数の
    副画素それぞれの持つ値に対する2次元の平均化処理を
    含む演算を行って前記1表示画素ごとの多値の輝度情報
    を算出することを特徴とする文字図形処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の文字図形処理装
    置において、 前記同期読み出し手段より出力される文字図形ビデオ信
    号と外部より入力した少なくとも1系統の背景ビデオ信
    号とを重畳処理し、スーパーインポーズ画像信号として
    出力する混合回路を備えたことを特徴とする文字図形処
    理装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の文字図形処理装
    置において、 前記グレイスケールデータメモリから読み出される多値
    の輝度情報の背景映像に対する複数段階の混合比を決定
    処理する混合情報作成手段と、 この混合情報作成手段によって作成された混合比を、所
    定の表示位置に格納する混合情報メモリと、 この混合情報メモリより画像データと同期して読み出さ
    れる混合比信号を制御信号として、前記同期読み出し手
    段より出力される文字図形ビデオ信号と外部より入力し
    た少なくとも1系統の背景ビデオ信号とを相補的にゲイ
    ン変化させて重畳処理し、スーパーインポーズ画像信号
    として出力する混合回路とを備えたことを特徴とする文
    字図形処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の文字図形処理装置におい
    て、 輝度信号とクロマ信号とからなる少なくとも1系統の背
    景ビデオ信号と、前記画像メモリから輝度信号とクロマ
    信号の形で同期読み出しされる文字図形ビデオ信号とが
    前記混合回路に供給され、混合比信号に基づいて、背景
    ビデオ信号及び文字図形ビデオ信号それぞれの輝度信号
    同士を相補的にゲイン変化させて混合合成し、背景ビデ
    オ信号及び文字図形ビデオ信号それぞれのクロマ信号同
    士を相補的にゲイン変化させて混合合成し、スーパーイ
    ンポーズ画像信号としての重畳輝度信号と重畳クロマ信
    号とを出力することを特徴とする文字図形処理装置。
  6. 【請求項6】少なくとも文字または図形に対応したコー
    ド番号と表示の大きさ及び表示位置とを含む情報が入力
    される外部インターフェース手段と、 前記文字または図形がアウトラインデータとして格納さ
    れるアウトラインデータメモリと、 このアウトラインデータメモリから読み出される前記ア
    ウトラインデータを指示された大きさに対応する座標値
    に変換してからドットデータに展開し、塗り潰し処理を
    行って格納する展開/塗り潰しメモリと、 この展開/塗り潰しメモリから供給されるドットデータ
    を1表示画素あたり複数ビットで表される多値の輝度情
    報に変換するフィルタ手段と、 このフィルタ手段によって変換された前記多値の輝度情
    報を記憶するグレイスケールメモリと、 このグレイスケールデータメモリより読み出された前記
    多値の輝度情報を前記外部インターフェース手段によっ
    て指示された表示位置に対応する画像メモリの位置に格
    納する画像データ作成手段と、 前記画像メモリから文字または図形のデータを同期読み
    出しして、文字または図形を示す文字図形ビデオ信号と
    して出力する同期読み出し手段と、 前記グレイスケールデータメモリから読み出される多値
    の輝度情報の背景映像に対する複数段階の混合比を決定
    処理する混合情報作成手段と、 この混合情報作成手段によって作成された混合比を、所
    定の表示位置に格納する混合情報メモリと、 前記同期読み出し手段より輝度信号とクロマ信号の形で
    同期出力される文字図形ビデオ信号と、外部より入力し
    た輝度信号とクロマ信号とからなる少なくとも1系統の
    背景ビデオ信号とが供給され、前記混合情報メモリより
    画像データと同期して読み出される混合比信号を制御信
    号として、背景ビデオ信号及び文字図形ビデオ信号それ
    ぞれの輝度信号同士を相補的にゲイン変化させて混合合
    成し、背景ビデオ信号及び文字図形ビデオ信号それぞれ
    のクロマ信号同士を相補的にゲイン変化させて混合合成
    し、スーパーインポーズ画像信号としての重畳輝度信号
    と重畳クロマ信号とを出力する混合回路とを有すること
    を特徴とする文字図形処理装置。
  7. 【請求項7】少なくとも文字または図形のアウトライン
    データと表示の大きさ及び表示位置とを含む情報が入力
    される外部インターフェース手段と、 前記外部インターフェース手段から供給される前記文字
    または図形のアウトラインデータを指示された大きさに
    対応する座標値に変換してからドットデータに展開し、
    塗り潰し処理を行って、格納する展開/塗り潰しメモリ
    と、 この展開/塗り潰しメモリから供給されるドットデータ
    を1表示画素あたり複数ビットで表される多値の輝度情
    報に変換するフィルタ手段と、 このフィルタ手段によって変換された前記多値の輝度情
    報を記憶するグレイスケールメモリと、 このグレイスケールデータメモリより読み出された前記
    多値の輝度情報を前記外部インターフェース手段によっ
    て指示された表示位置に対応する画像メモリの位置に格
    納する画像データ作成手段と、 前記画像メモリから文字または図形のデータを同期読み
    出しして、文字または図形を示す文字図形ビデオ信号と
    して出力する同期読み出し手段と、 前記グレイスケールデータメモリから読み出される多値
    の輝度情報の背景映像に対する複数段階の混合比を決定
    処理する混合情報作成手段と、 この混合情報作成手段によって作成された混合比を、所
    定の表示位置に格納する混合情報メモリと、 前記同期読み出し手段より輝度信号とクロマ信号の形で
    同期出力される文字図形ビデオ信号と、外部より入力し
    た輝度信号とクロマ信号とからなる少なくとも1系統の
    背景ビデオ信号とが供給され、前記混合情報メモリより
    画像データと同期して読み出される混合比信号を制御信
    号として、背景ビデオ信号及び文字図形ビデオ信号それ
    ぞれの輝度信号同士を相補的にゲイン変化させて混合合
    成し、背景ビデオ信号及び文字図形ビデオ信号それぞれ
    のクロマ信号同士を相補的にゲイン変化させて混合合成
    し、スーパーインポーズ画像信号としての重畳輝度信号
    と重畳クロマ信号とを出力する混合回路とを有すること
    を特徴とする文字図形処理装置。
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