JPH087093A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JPH087093A
JPH087093A JP6159656A JP15965694A JPH087093A JP H087093 A JPH087093 A JP H087093A JP 6159656 A JP6159656 A JP 6159656A JP 15965694 A JP15965694 A JP 15965694A JP H087093 A JPH087093 A JP H087093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image
binary
display device
picture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6159656A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Ogawara
澄夫 小川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6159656A priority Critical patent/JPH087093A/ja
Publication of JPH087093A publication Critical patent/JPH087093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家庭用テレビ程度の解像度を有する表示デバ
イスに、画質劣化の少ない2値画像を再現表示できる画
像表示装置を提供する。 【構成】 2値画像データ、図形データまたは文字デー
タの少なくとも一つを入力する入力手段1、12、16と、
多値画像のデータを入力する多値画像入力手段19と、多
値画像表示デバイス11、21とを備えた画像表示装置にお
いて、必要な幾何学変換が施された2値画像データ、図
形データまたは文字データの2値データを格納するビッ
ト・マップ・メモリ6と、このビット・マップ・メモリ
のm*n(m、nは正の整数)画素の2値データを多値
画像の1画素のデータに変換する解像度変換手段8とを
設け、この解像度変換手段の変換したデータにより表わ
される多値画像と、多値画像入力手段から入力した多値
画像とを多値画像表示デバイスで表示する。m*n画素
のブロックの2値データが多階調の低解像度信号に変換
されるので滑らかな色調の表示画面となり、走査線によ
るギザギザが目立たない。インタレース時の走査線の輝
度の違いも目立たなくなり、フリッカーが減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用テレビ等の多階
調表示を行なうデバイスに、ファクシミリ等の2値の入
力画像の表示を可能にする画像表示装置に関し、特に、
画質劣化の少ない画像を再現できるように構成したもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面CRTテレビや、ライト・
バルブ・プロジェクタでは、多値画像であるフルカラー
画像の表示だけでなく、文字テキストや設計図面等の2
値画像をスクリーン上に表示する機能を備えた機種が作
られている。こうした機能を画像表示装置に持たせるこ
とにより、動画や静止画のフルカラー画像に加えて文字
をスクリーン上に一緒に表示してプレゼンテーション効
果を高めたり、ファクシミリの受信データ等をスクリー
ンでモニタし必要な画面だけをハードコピー化したり、
大容量記憶/通信のメディアと共存させて、2値画像デ
ータを直ぐに画面表示できる特徴を活かしてペーパレス
化を実現したりすることができる。
【0003】こうした2値画像と多値画像とを表示する
従来の画像表示装置は、図6に示すように、ファクシミ
リデータ等の2値画像を入力する2値画像入力手段31
と、2値画像を見易い大きさに拡大したりスクリーンか
ら溢れている部分を画面を移動して表示したりする2値
補間拡大/スクロール手段32と、テレビジョン信号等の
多値画像を入力する多値画像入力手段33と、多値画像を
拡大縮小したり移動したりするズーミング/スクロール
手段34と、スクリーン上に表示するディジタル・データ
を格納するビデオRAM35と、ビデオRAM35から読出
したディジタル・データをアナログ信号に変換するDA
C(ディジタル・アナログ・コンバータ)36と、そのア
ナログ信号を表示デバイスの解像度に整合させる走査変
換手段37と、CRTやライト・バルブ・プロジェクタか
ら成る多値表示デバイス38とを備えている。なお、走査
変換手段37には、テレビ・ゲーム器、パソコンあるいは
ワークステーションの画面を前記のテレビまたはプロジ
ェクタで拡大表示するためのスキャン・コンバータ等も
それに含まれ、こうした製品は数十社から商品化されて
いる。
【0004】この装置では、2値画像信号が2値画像入
力手段31から入力すると、これを直接、または、必要に
応じて2値補間拡大/スクロール手段32により画像の拡
大や移動等、画像を見やすくするための変換処理を行な
った後に、2値のまま多階調表示デバイスのビデオRA
M35に書込む。次いでDAC(ディジタル・アナログ・
コンバータ)36でディジタル信号をアナログ信号に変換
し、必要に応じて走査変換手段37により、ノン・インタ
レースからインタレースへの変換など、多値表示デバイ
ス38の走査方式に整合させるための処理を行ない、次い
で多値表示デバイス38により2階調の画像を表示する。
【0005】また、テレビやビデオ・カメラからのフル
カラー映像やスキャナからの静止画データが多値画像信
号として多値画像入力手段33に入力した場合は、この信
号を直接、または必要に応じてズーミング/スクロール
手段により画像を見やすくするための変換処理を行なっ
た後に、ビデオRAM35に書込み、DAC36及び走査変
換手段37での信号処理を行なった後、多値表示デバイス
38により多階調の画像を表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の画
像表示装置は、以下の問題点を有している。 (1)2値画像の信号が2値のまま多階調表示デバイスに
入力し、このデバイスにより2階調の画像が表示される
ため、その画像の斜線や円弧の部分に走査線の単位での
階段状のギザギザが現われ画質が劣化する。特に小さな
文字を見やすくするために拡大した場合には、ギザギザ
が目立つ。 (2)インタレース走査の場合にはフリッカー(ちらつ
き)が目立つ。 (3)走査線の単位での階段状のギザギザやフリッカーを
無くすためには、解像度を高めたり、走査方式をノン・
インタレース走査に代えたりすることが必要となり、表
示デバイスが非常に高価になる。 (4)フリッカーの低減に効果を発揮する畳み込みディジ
タル・フィルタを走査変換手段37に組込もうとすると、
走査変換手段37に入力するアナログ信号を再びディジタ
ル化するADC(アナログ・ディジタル・コンバータ)
が必要になり、コストが増大する。 (5)多値画像入力手段33から入力したフルカラー画像
は、ズーミング/スクロール手段34、ビデオRAM35、
DAC36及び前記ADCを経由してから、フリッカーを
低減する畳み込みディジタル・フィルタに印加されるた
めに、このフィルターの影響でカラー・バランスが崩れ
る。
【0007】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、家庭用テレビ程度の解像度を有する表示
デバイスに、画質劣化の少ない2値画像を再現表示する
ことができる画像表示装置を提供することを目的として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、2
値画像データ、図形データまたは文字データの少なくと
も一つを入力する入力手段と、多値画像のデータを入力
する多値画像入力手段と、多値画像表示デバイスとを備
えた画像表示装置において、必要な幾何学変換が施され
た2値画像データ、図形データまたは文字データの2値
データを格納するビット・マップ・メモリと、このビッ
ト・マップ・メモリのm*n(m、nは正の整数)画素
の2値データを多値画像の1画素のデータに変換する解
像度変換手段とを設け、この解像度変換手段の変換した
データにより表わされる多値画像と、多値画像入力手段
から入力した多値画像とを多値画像表示デバイスで表示
するように構成している。
【0009】また、幾何学変換を行なうため、入力した
2値画像データを2値画像の輪郭を表わすアウトライン
・ベクトル・データに変換するベクトル変換手段と、変
換されたアウトライン・ベクトル・データを幾何学変換
する幾何学変換手段と、幾何学変換後のアウトライン・
ベクトル・データを2値データに変換した後に輪郭内部
を塗り潰す手段とを設けている。
【0010】また、幾何学変換を行なうため、文字デー
タの輪郭を表わすアウトライン・フォント・データを集
めたバッファ・メモリと、入力した文字データのアウト
ライン・フォント・データをこのバッファ・メモリから
選択する選択手段と、選択されたアウトライン・フォン
ト・データを幾何学変換する幾何学変換手段と、幾何学
変換後のアウトライン・フォント・データを2値データ
に変換した後に輪郭内部を塗り潰す手段とを設けてい
る。
【0011】また、解像度変換手段を、多値画像のデー
タを与える1または複数のテーブルと、m*n画素の2
値データの組み合わせに応じてこのテーブルのアドレス
を出力する畳込みフィルタとで構成している。
【0012】また、多値画像表示デバイスの走査方式ま
たは表示特性に応じて、多値画像のデータを与えるテー
ブルを切替えるように構成している。
【0013】また、解像度変換手段を、m*n画素の2
値データの入力に対応して多値画像の1画素のデータを
出力する畳込みフィルタによって構成している。
【0014】また、畳込みフィルタが、多値画像におけ
る対象の画素の出力値として、その画素の周辺の画素の
データを加味した値を出力するように構成している。
【0015】さらに、解像度変換手段の変換したデータ
により表わされる2値画像データ、図形データまたは文
字データの各多値画像と、多値画像入力手段から入力し
た多値画像とを、それぞれ独立に、表示位置、濃度また
は色を指定して多値画像表示デバイスに表示するように
構成している。
【0016】
【作用】そのため、2値画像、図形及び文字について
は、複数(m*n)の画素を含むブロックの2値データ
の組み合わせが多階調の低解像度信号に変換されて表示
されるので、滑らかな表示画面となり、斜線や円弧部分
での走査線によるギザギザが目立たなくなる。これは、
明瞭な2階調における輝度差に比べて多階調の輝度差の
方が目立ちにくいことや、低解像度信号への変換で、2
値データの配列の異なる複数のブロックが1つの多階調
データに集約されるために、多階調画面には、2値図形
上の細かな輝度の変化が現われないことなどが原因して
いる。また、同じ理由により、インタレース時の走査線
の輝度の違いも目立たなくなり、フリッカーが減少す
る。
【0017】また、2値画像、図形及び文字の幾何学変
換は、それらを解像度と無関係なベクトル・データに変
換して実施し、幾何学変換後に再び2値データに再変換
している。そのため、再変換後の2値データには、元の
2値データの解像度が保存されるので、図形や文字を拡
大する場合でも、ギザギザが明瞭になる事態が避けられ
る。
【0018】また、m*n画素の2値データから多値画
像の1画素のデータへの変換には、入力信号を遅延して
所定の係数を乗算したのちに加算する畳込みフィルタ
と、多値画像の画素データを記憶する複数のテーブルと
が用いられる。テーブルは、表示デバイスの走査方式が
インタレースかノン・インタレースかによって別の種類
に切換えられ、また、表示デバイスの輝度や濃度のガン
マ特性などの違いによっても切換えられる。
【0019】畳込みフィルタは、m*n画素の2値デー
タを入力信号として、選択されたテーブルのアドレスを
出力し、テーブルの該当するアドレスのデータが多値画
像の画素データとして出力される。
【0020】また、畳込みフィルタの係数の設定を変更
して、畳込みフィルタから、直接、多値画像の画素デー
タが出力されるように構成することもできる。
【0021】また、表示デバイスがインタレース走査方
式を採るときに、奇数と偶数のフィールドの対応する走
査線における画素の輝度(または濃度)の差分がある一
定値以上の場合に、畳込みフィルタは、多値画像の対象
の画素の出力値を算出するに際して、その画素の周辺の
画素のデータを加味することにより、走査線相互の重み
付け加算を行なう。こうすることにより、多値カラー画
像の画質に影響を与えること無く、フリッカーの一層の
軽減が可能になる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例における画像表示装置は、図
1に示すように、ファクシミリ受信出力部に代表される
2値画像入力手段1と、2値画像をページ単位で格納す
る2値画像ビット・マップ・メモリ2と、表示したい領
域を2値画像ビット・マップ・メモリ2から取出し2値
画像の輪郭部を抽出し一括してベクトル符号化するアウ
トライン・ベクトル変換部3と、そこで符号化された輪
郭ベクトル・データを格納する2値画像ベクトル・デー
タ・バッファ・メモリ4と、輪郭ベクトル・データに拡
大や回転等の幾何学変換を施した後、輪郭内部を塗り潰
して表示したい形の2値画像を再生する2値画像ベクト
ル・データ・ラスタライザ5と、パソコン、ワード・プ
ロセッサや文字放送テレビチューナなどからの文字コー
ドを受信する文字入力手段12と、編集された文字テキス
トのデータを格納する文字テキスト・コード・バッファ
・メモリ13と、全ての文字の輪郭を表わすアウトライン
・フォント・データを格納しているアウトライン・フォ
ント・メモリ14(なお、アウトライン・フォント・デー
タは、各文字の拡大や縮小などの幾何学変換を行なった
ときにギザギザのない解像度フリーの2値のビット・マ
ップ文字フォントを再現できる)と、そのメモリ14から
入力文字コードのアウトライン・フォント・データを読
出して1文字毎に指定された形状の2値のビット・マッ
プ文字フォントを作成するアウトライン・フォント・ラ
スタライザ15と、コンピュータで作成された設計図面を
入力するCAD図形入力手段16と、ベクトル表示の設計
データを格納するCADベクトル・データ・バッファ・
メモリ17と、このベクトル・データをビット・マップに
展開するCADベクトル・データ・ラスタライザ18とを
備えている。
【0023】さらに、この画像表示装置は、2値画像ベ
クトル・データ・ラストライザ5、アウトライン・フォ
ント・ラストライザ15及びCADベクトル・データ・ラ
ストライザ18で作成された2値画像を格納するビット・
マップ・メモリ6と、複数(m*n(m,nは正の整
数))の2値データを1つの多値データに変換するため
にm*n画素の矩形ブロックの2値データを一時的に格
納するブロック・バッファ・メモリ7と、メモリ7に格
納されたm*n画素のデータを用いて1画素の多値階調
データを作り出す2値/多値解像度変換部8と、テレビ
・カメラからのフルカラー動画映像やスキャナからの多
値静止画を入力する多値画像入力手段19と、表示する多
値画像に拡大、縮小、回転などの幾何学変換を施すズー
ミング/回転処理部20と、表示デバイスに印加する多値
階調データを保持するビデオRAM9と、ディジタル多
値階調データをアナログ多値信号に変換するDAC(デ
ィジタル・アナログ・コンバータ)10と、CRTやライ
ト・バルブ・プロジェクタに代表される動画及び静止画
をフルカラー表示する多値表示デバイス11と、レーザ・
プリンターに代表される多階調表示デバイス21と、ディ
ジタル多値階調データによってレーザ・ダイオードをパ
ルス幅変調するDAC(ディジタル・アナログ・コンバ
ータ)22とを備えている。
【0024】なお、表示デバイス11が、その解像度によ
りp個の画素数を再現でき、また、階調ビット数がq、
色数がr(例えば、加法混色のときはR赤,G緑,B青
のr=3、減法混色のときはC空,M紫,Y黄,Bk黒
のr=4)のフル・カラーを表示できるときには、ビデ
オRAM9には、p*q*rビットの容量が必要となる
(ただし、多値表示デバイスに強誘電性液晶のような記
憶機能がある場合は不要となる)。
【0025】次ぎに、実施例の画像装置の動作につい
て、図5の処理フローを用いて説明する。
【0026】ステップ1;2値画像入力手段1に2値ラ
スタ画像が入力すると、 ステップ2;この信号は、空間フィルタによるノイズ除
去または平滑化が行なわれた後、2値画像ビット・マッ
プ・メモリ2にぺージ単位で格納される。
【0027】ステップ3;アウトライン・ベクトル変換
部3は、次のアウトライン・ベクトル化(ラスタ・ベク
トル変換)の処理時間を短縮するために、表示に必要な
2値画像のみを2値画像ビット・マップ・メモリ2から
取り出す。また、ステップ1からステップ3までの処理
結果を確認するために、取り出した信号を多階調デバイ
ス11に表示する(ステップ15)。
【0028】ステップ4;アウトライン・ベクトル変換
部3は、取り出した2値画像の輪郭部を抽出し、この輪
郭を一括してベクトル符号化し、その輪郭ベクトル・デ
ータを2値画像ベクトル・データ・バッファ・メモリ4
に格納する。
【0029】ステップ5;文字入力手段12に編集済みテ
キストの文字コードが入力すると、それらは文字テキス
ト・コード・バッファ・メモリ13に格納され、 ステップ6;そのテキストの文字コードに対応するアウ
トライン・フォント・データがアウトライン・フォント
・メモリ14から1文字ずつ読出される。
【0030】ステップ7;また、表示したいCAD図形
ベクトル・データがCAD図形入力手段16に入力する
と、CADベクトル・データ・バッファ・メモリ17に格
納される。
【0031】ステップ8;2値画像ベクトル・データ・
ラストライザ5、アウトライン・フォント・ラストライ
ザ15及びCADベクトル・データ・ラストライザ18は、
それぞれ、2値画像のアウトライン・ベクトル、文字フ
ォントのアウトライン・ベクトル及びCAD図形ベクト
ルの各々に対して、予め入力段階で設定されているパラ
メータに従って、それぞれのベクトル形式に応じた拡大
/縮小/斜形/回転等の幾何学変換処理を実行し、 ステップ9;さらに、幾何学変換処理後の各ベクトル
に、それぞれのベクトル形式に応じたベクトル・ラスタ
変換処理を実行して、ラスタ画像を再生し、得られた2
値画像をビット・マップ・メモリ6にラスタ展開して格
納する。
【0032】ステップ10;また、2値画像ベクトル・
データ・ラストライザ5及びアウトライン・フォント・
ラストライザ15は、ビット・マップ・メモリ6にラスタ
展開した2値画像及び文字フォントのアウトライン内部
を塗り潰す処理を実行する。但し、CAD図形のデータ
は線図形のため塗り潰しが不要であり、CADベクトル
・データ・ラストライザ18は、ステップ10をスキップ
する。
【0033】ステップ11;2値/多値解像度変換部8
は、ビット・マップ・メモリ6から読出した1ブロック
(m*n)の画素の2値ラスタ画像データを多階調表示
デバイスの1画素に対応させる解像度変換を実行する。
【0034】この解像度変換では、ビット・マップ・メ
モリ6から1ブロックの画素の2値データが次々とブロ
ック・バッファ・メモリ7に一時的に読出され、この読
出されたデータとその他のいくつかの情報とに基づい
て、表示画像を見る人の目に最適に映る1画素の多値階
調データが順次作り出される。
【0035】この解像度変換で参照される情報は、対象
となるブロックのm*n画素におけるビットの組み合わ
せの他に、対象ブロックの周辺に位置するブロックの多
値化データ、表示デバイスの走査方式(インターレース
かノンインターレースか)、解像度、階調や濃度のガン
マ特性あるいは残像特性等である。
【0036】ここで、2値/多値解像度変換部8の内部
構成について説明すると、この2値/多値解像度変換部
8は、図2に示すように、ディジタル畳込みフィルタか
ら成る組合わせ・順序回路83と、それに付属する、複数
種類のテーブルを備えた変換テーブル84とで構成され、
組合わせ・順序回路83には、表示デバイスの走査線の1
画素に対応するm*nブロックの2値データ81と、適用
する表示デバイスの走査方式の違いや発光輝度または記
録再現濃度の階調表示特性等に対応して変換テーブル84
におけるテーブルの選択を切り替えるテーブル切り替え
制御信号82とが入力し、組み合わせ・順序回路83は、こ
れらの入力情報に基づいて、テーブルを索引するアドレ
スを出力する。なお、テーブル切り替え制御信号82は、
図1の画像表示装置全体を制御するマイクロプロセッサ
(MP)(図示を省略)から出力される。
【0037】組み合わせ順序回路83は、図3に例示する
ように、ブロックXを構成するm*n画素(なお、m=
n=2またはm=2,n=3が最適であり、m=n=3
以上にしても改善度は上がらない)の2値データから、
このブロックXに対応する1つの多値化データを生成す
る場合に、表示デバイスの画面において隣接する3走査
線(i番目,j番目およびk番目の各走査線)上のX周
辺に位置するA,B,C,D,E,F,GおよびHの8
ブロックの多値化データを必要に応じて参照する。従っ
て、Xの多値化データ“Q”は、Q=f(X,A,B,
C,D,E,F,G,H)と表わされる。この参照すべ
き周辺ブロックは、表示デバイスの特性に応じて設定さ
れ、ノンインタレース走査の場合にはXだけでもよく、
また、インタレース走査の場合でも8ブロック全てを用
いる必要は無い。Xによる画素と周辺の参照画素との輝
度差があるレベルより大きい場合には、インタレース走
査の周期でフリッカが目立つようになるが、このように
周辺画素を参照してXの多値化データを決めることによ
り、フリッカを防止することができる。
【0038】また、2値のm*n画素1ブロックから多
値の1画素Xを生成するための変換テーブル84は、RO
MまたはRAMに収められており、そこに書き込むテー
ブルの内容は、感覚テストを通じて決められる。このテ
ストでは、一つの表示デバイス毎に変換テーブルの候補
を複数作成し、複数の2値画像サンプルを用いて多値デ
ータへの変換を実施したときの複数の被験者による評価
を統計的に処理して最良のテーブル値を求める。なお、
2次元畳み込みフィルタ83のスムージングまたはアンチ
エーリアシング効果により、表示デバイスに再現される
画像のギザギザが低減し、またインタレース走査におけ
る奇数ラインと偶数ラインとの画素間のレベル差を小さ
くするテーブル値を用いることによりフリッカが低減す
るが、反面、そうした場合には解像度が低下してしま
う。被験者の評価は、この画像のギザギザやフリッカの
低減と、解像度との兼合いを判断することになる。
【0039】なお、テーブルは、前記多値表示デバイス
の輝度または濃度のガンマ特性に合わせて、多値画像の
1画素のデータとして、非直線の離散値に変換するもの
であっても良い。
【0040】また、多値表示デバイスの走査方式または
表示特性に対応して、ブロックのm*nの数や形状を切
り替えるように構成しても良い。
【0041】また、多値表示デバイスに対応したROM
またはRAMのテーブル値が決定した後では、2値/多
値解像度変換部8の内部構成を、変換テーブル84を持た
ない、ディジタル畳み込みフィルタだけの組み合わせ・
順序回路83として構成し、そのテーブル値をフィルタ係
数として乗算させることもできる。
【0042】図4には、2値/多値解像度変換部8が、
1ブロックの2値データを1画素の多値データに変換す
る例を示している。ここでは、m=n=2であり、周辺
参照画素を用いていない。テーブルの階調精度は4ビッ
ト以下でよく、3ビット8階調あれば充分である。図4
において、■は黒画素、□は白画素、また、輝度レベル
の#1は一番暗い輝度、#5は一番明るい輝度を表して
いる。この例では、m*n画素ブロック内の黒画素の面
積率により疑似的にm*n+1レベルの階調表示が行な
われているが、この原理は、インクをオンオフ制御する
イックジェット・プリンタなどで使われよく知られてい
る面積階調法と同じである。このように2値/多値解像
度変換では、異なるm*n画素ブロックのいくつかが一
つの輝度レベルに変換される。その結果、多値画像の表
示画面では、ギザギザやフリッカーが目立たなくなる。
【0043】さて、こうして2値/多値解像度変換部8
で変換された多値データは、 ステップ12;予め入力段階で設定されているパラメー
タに従って表示位置アドレスとカラーの指定が行なわ
れ、それらの指定データとともにビデオRAM9に書き
込まれる。
【0044】ステップ13;また、テレビやビデオ・カ
メラからのフルカラー映像及びスキャナからの静止画等
の多値画像は、多値画像入力手段19から取り込まれ、 ステップ14;ズーミング/回転処理部20により、多値
画像のズーミングや回転等の幾何学変換が行なわれた
後、ビデオRAM9に書き込まれる。
【0045】ステップ15;多値画像入力手段19から入
力した多値画像は、DAC10でアナログ信号に変換され
た後、CRTやライト・バルブ・プロジェクタに代表さ
れる多値表示デバイス11に表示される。また、2値ラス
タ画像入力手段1、文字入力手段12及びCAD図形入力
手段16から入力し、多値データに変換された3種類の画
像は、ビデオRAM9上で合成され、その結果が多階調
表示デバイス11や、レーザ・プリンタに代表される多値
表示デバイス21に印加されて可視化される。なお、レー
ザ・プリンタでは、レーザ・ダイオードのパルス幅を変
調することにより、斜線や円弧のスムージングや多階調
記録が可能である。
【0046】このように、実施例の画像表示装置では、
2値画像、文字及び図形の3種類の2値図形について、
それぞれ独立に幾何学変換を行なうことができ、それら
の幾何学変換では、解像度が元のまま保存される。ま
た、3種類の2値図形の多階調解像度変換は、一つの畳
込みフィルタを用いて行なわれ、この多階調解像度変換
により、滑らかな、斜線や円弧部分にギザギザが無く、
フリッカーも少ない高品質の多階調画像が得られる。
【0047】なお、実施例において、2値画像と文字フ
ォントのアウトライン・ベクトルの形式を同じにするこ
ともできる。この場合には、ステップ7の幾何学変換及
びステップ9のラスタ展開を共通に行なうことができ、
それぞれの高速処理に必要な積和ハードウエアを削減す
ることができる。
【0048】また、2値画像から変換した多値画像をN
TSC方式に代表される標準テレビのスクリーン上に表
示することもできる。この場合には、ビデオRAM9の
出力をNTSCエンコーダを介して標準テレビの外部映
像入力端子に入力する。
【0049】また、実施例の画像表示装置では、表示デ
バイスとして、異なる変調方式の表示デバイスを複数収
容し、振幅、パルス幅またはパルス数が各変調方式に対
応する複数のDACを設けているが、それらをそれぞれ
一つにすることもできる。
【0050】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、本発明の画像表示装置は、2値画像、図形、文
字等の2値図形を多階調表示デバイスに高い画質で再生
することができ、斜線や円弧部分のギザギザやフリッカ
ーの少ない品質の高い画像を表示することができる。そ
のため、15ポイントぐらい迄の小さな文字の判読も可
能である。
【0051】また、これらの2値図形に拡大、縮小、回
転等の幾何学変換を加えた場合にも、同じ画質を保つこ
とができる。
【0052】また、多階調表示デバイスがインタレース
走査を行なう場合でも、2次元畳み込みフィルタによる
走査線相互間の重み付け加算により、フリッカーの一層
の低減が可能になる。
【0053】また、入力した多値画像データは、2次元
畳み込みフィルタ等を経由しないため、画質の低下が避
けられる。
【0054】この多階調表示デバイスには、家庭用テレ
ビ等の低解像度のデバイスを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における画像表示装置の構成を
示すブロック図、
【図2】実施例の画像表示装置の2値/多値解像度変換
部の構成を示すブロック図、
【図3】前記2値/多値解像度変換部が参照する画素配
列を示す図、
【図4】前記2値/多値解像度変換部による変換例、
【図5】実施例の画像表示装置の処理フローを示す図、
【図6】従来の画像表示装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 2値画像入力手段 2 2値画像ビット・マップ・メモリ 3 アウトライン・ベクトル変換部 4 2値画像ベクトル・データ・バッファ・メモリ 5 2値画像ベクトル・データ・ラスタライザ 6 ビット・マップ・メモリ 7 ブロック・バッファ・メモリ 8 2値/多値解像度変換部 83 組合せ順序回路 84 変換テーブル 9、35 ビデオRAM 10、22、36 DAC 11、21、38 多値表示デバイス 12 文字入力手段 13 文字テキスト・コード・バッファ・メモリ 14 アウトライン・フォント・メモリ 15 アウトライン・フォント・ラスタライザ 16 CAD図形入力手段 17 CADベクトル・データ・バッファ・メモリ 18 CADベクトル・データ・ラスタライザ 19、33 多値画像入力手段 20 ズーミング/回転処理部 32 2値補間拡大/スクロール手段 34 ズーミング/スクロール手段 37 走査変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/00 520 V 9377−5H 5/36 520 J 9377−5H G06F 15/68 400 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像データ、図形データまたは文字
    データの少なくとも一つを入力する入力手段と、多値画
    像のデータを入力する多値画像入力手段と、多値画像表
    示デバイスとを備えた画像表示装置において、 必要な幾何学変換が施された前記2値画像データ、図形
    データまたは文字データの2値データを格納するビット
    ・マップ・メモリと、 前記ビット・マップ・メモリのm*n(m、nは正の整
    数)画素の2値データを多値画像の1画素のデータに変
    換する解像度変換手段とを設け、前記解像度変換手段の
    変換したデータにより表わされる多値画像と、前記多値
    画像入力手段から入力した多値画像とを前記多値画像表
    示デバイスで表示することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記幾何学変換を行なうため、入力した
    前記2値画像データを2値画像の輪郭を表わすアウトラ
    イン・ベクトル・データに変換するベクトル変換手段
    と、変換された前記アウトライン・ベクトル・データを
    幾何学変換する幾何学変換手段と、幾何学変換後のアウ
    トライン・ベクトル・データを2値データに変換した後
    に輪郭内部を塗り潰す手段とを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記幾何学変換を行なうため、文字デー
    タの輪郭を表わすアウトライン・フォント・データを集
    めたバッファ・メモリと、入力した前記文字データのア
    ウトライン・フォント・データを前記バッファ・メモリ
    から選択する選択手段と、選択された前記アウトライン
    ・フォント・データを幾何学変換する幾何学変換手段
    と、幾何学変換後のアウトライン・フォント・データを
    2値データに変換した後に輪郭内部を塗り潰す手段とを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記解像度変換手段が、前記多値画像の
    データを与える1または複数のテーブルと、前記m*n
    画素の2値データの組み合わせに応じて前記テーブルの
    アドレスを出力する畳込みフィルタとを備えることを特
    徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記多値画像表示デバイスの走査方式ま
    たは表示特性に応じて、前記多値画像のデータを与える
    テーブルを切替えることを特徴とする請求項4に記載の
    画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記解像度変換手段が、前記m*n画素
    の2値データの入力に対応して前記多値画像の1画素の
    データを出力する畳込みフィルタから成ることを特徴と
    する請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記畳込みフィルタが、前記多値画像に
    おける対象の画素の出力値として、前記画素の周辺の画
    素のデータを加味した値を出力することを特徴とする請
    求項4または6に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記解像度変換手段の変換したデータに
    より表わされた前記2値画像データ、図形データまたは
    文字データの各多値画像と、前記多値画像入力手段から
    入力した多値画像とを、それぞれ独立に、表示位置、濃
    度または色を指定して前記多値画像表示デバイスに表示
    することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
JP6159656A 1994-06-20 1994-06-20 画像表示装置 Pending JPH087093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6159656A JPH087093A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6159656A JPH087093A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH087093A true JPH087093A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15698477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6159656A Pending JPH087093A (ja) 1994-06-20 1994-06-20 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH087093A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121735A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Kyocera Corp データ表示装置およびデータ表示方法
JP2020086341A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 名古屋電機工業株式会社 情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121735A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Kyocera Corp データ表示装置およびデータ表示方法
JP2020086341A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 名古屋電機工業株式会社 情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6256068B1 (en) Image data format conversion apparatus
US8031205B2 (en) Image data set with embedded pre-subpixel rendered image
US7046862B2 (en) Image processing apparatus and program
US6229521B1 (en) Method for antialiasing fonts for television display
US5663772A (en) Gray-level image processing with weighting factors to reduce flicker
US5164717A (en) Method and apparatus for the dithering of antialiased vectors
US6535221B1 (en) Image enhancement method and apparatus for internet printing
US5832141A (en) Image processing method and apparatus using separate processing for pseudohalf tone area
JPH03120981A (ja) 高分解能表示システム
US4454506A (en) Method and circuitry for reducing flicker in symbol displays
JP2001056673A (ja) 複雑な文字を表示するための技術
JP2806086B2 (ja) 画像データ処理装置
EP0581594B1 (en) Display controlling apparatus
JPH05346953A (ja) 画像データ処理装置
JPH1188700A (ja) カラー画像信号の符号化方法、復号化方法およびカラー画像処理装置
US5539866A (en) Method and apparatus for accurately rendering half-bitted image pixels
US20010048771A1 (en) Image processing method and system for interpolation of resolution
US5691746A (en) Digital video format conversion by upsampling decompressed data using on-the-fly interpolation and color conversion
JPH01321578A (ja) 画像表示装置
JP4672821B2 (ja) 補間用のラインバッファを画素のルックアップテーブルとして用いる方法及び装置
CN1169345C (zh) 将数字多能盘(dvd)图象映射在高分辨率计算机显示装置上的方法和设备
JPH087093A (ja) 画像表示装置
JP3000855B2 (ja) 文字図形処理装置及び情報処理装置
JP3277818B2 (ja) 多値画像2値化装置
JP4024643B2 (ja) 画像信号処理装置