JP3000622U - 物品保持具 - Google Patents

物品保持具

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JP3000622U
JP3000622U JP1994001243U JP124394U JP3000622U JP 3000622 U JP3000622 U JP 3000622U JP 1994001243 U JP1994001243 U JP 1994001243U JP 124394 U JP124394 U JP 124394U JP 3000622 U JP3000622 U JP 3000622U
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村 明 夫 北
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ホクメイ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に取り付け取り外しができ、しかも、使
用時には物品を比較的安定して保持することができる、
物品保持具を提供する。 【構成】 物品保持具10は、ゴムなどの弾性材料から
なる円板状の吸着盤12を含む。吸着盤12の裏面には
円錐状の膨出部14が形成され、吸着盤12の表面に
は、その中央から上方に垂直に延びる円柱形の連結部材
22が形成される。連結部材22にはコイルばねが巻回
され、吸着盤12には、吸着盤12の周縁部を押圧する
突出部材30を備えた台座26が被せ設けられる。台座
26の上には、アーム部材34が連結部材22に軸部5
0で回動自在に支持される。アーム部材34を回転させ
ることにより、アーム部材34で台座26が押圧され吸
着盤12が弾性変形する。そのため、吸着盤12とガラ
ス面,タイル面等の平滑面88との間に負圧部87が形
成され、吸着盤12が平滑面88に取り付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は物品保持具に関し、特にたとえば、室内ないし浴室内のタイル,ガ ラス面,金属塗装面および樹脂塗装面等の平滑面からなる壁面または家具面に取 り付けられて用いられ、たとえばタオル,洗濯物,風呂桶,帽子,ハンガー,か ばん,その他各種小物,家庭用具,食卓用具,台所用具,清掃用具等の物品を吊 り掛けて所望の場所に保持することができる、物品保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この考案の背景となる従来の物品保持具では、その多くのものが、物品を吊り 掛ける吊り掛け部とその吊り掛け部分を壁面等に保持する保持部とで構成される 。さらに、物品を吊り掛ける部分を壁面等に保持する手段としては、たとえば以 下に挙げるものが見受けられる。すなわち、(1)保持部をたとえば接着剤およ びビス等により壁面に固着するもの、(2)保持部に脚部が形成され、その脚部 を床面または浴室の浴槽の縁の上に据え置く据え置き型のもの、(3)浴室内に 既設されているシャワーフック等に保持部を差し込んで固定するもの、(4)保 持部を室内の鴨居等に挟み込むことにより壁面に固定するもの、(5)伸縮する 棒を有する保持部であって、その棒を壁面と壁面との間に渡しその棒を伸ばして 突っ張ることにより、それらの壁面間で押圧して固定するもの、および、(6) 押し付けて吸着するだけの吸盤により固定するものなどがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような(1)〜(6)に挙げたような従来の保持具では、 種々の問題点をそれぞれ有していた。すなわち、(1)の場合には、吊り掛ける 物品を使用しない時や取り付け場所を移動したい時に容易に取り外すことができ ず、また、無理矢理取り外した時に、固定されていた壁面等に傷や汚れが残って しまう。(2)の場合には、物品を吊るす部分が低く、背丈のある物品は床面等 に付いてしまう。(3)の場合には、既設のシャワーフックを利用するため、シ ャワーフックが取り付けられた特定の箇所でしか物品を保持することができない 。 また、(4)の場合には、鴨居に取り付けたり、取り外したりするのに手間が かかってしまう。(5)の場合には、たとえばユニットバスの壁面のように強度 の小さい壁面間で使用すると、壁面に穴があいたり壁面を損傷させる恐れがあり 、しかも、タイル面等であっても、押圧部によって壁面を傷つけることがある。 さらに、(6)の場合には、吸盤の吸着力があまり強くないため、長時間使用 するのに不向きである。また、この従来の吸盤では、取り外しの際に、吸着して いる吸盤の円周縁部をたとえば爪などで引き上げることにより、吸盤の吸着面と 壁面等の平滑面との間に空気を流入させて取り外していたので、非常に手間のか かるものである。しかも、使用頻度が多くなると、吸盤の円周縁部が傷ついたり 、吸盤の吸着面が劣化して、吸着力が低下しやすい。
【0004】 それゆえに、この考案の主たる目的は、容易に取り付け取り外しができ、しか も、使用時には物品を比較的安定して保持することができる保持具を提供するこ とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、弾性を有し、その一方主面が取り付け面に吸着される吸着盤と、 吸着盤の一方主面に形成される膨出部と、その一端側が吸着盤の他方主面から延 びて形成される連結部材と、吸着盤の周縁部を押圧する押圧部を有し、吸着盤の 他方主面に被せ設けられる台座と、連結部材の一端側に支持されるアーム部材と を含み、アーム部材で台座を押圧することにより吸着盤が弾性変形され、取り付 け面と前記吸着盤との間に負圧部が形成される、物品保持具である。
【0006】 連結部材は、軸状に形成してもよく、吸着盤の中央部から垂直に延びるように することが好ましい。また、吸着盤は円板状に形成してもよい。 吸着盤と台座との間にたとえばコイルばねなどの付勢部材を形成するようにし てもよく、そのコイルばねは、連結部材の周囲に巻回するように形成することが 好ましい。また、台座に設けられる押圧部は突出部材で形成してもよく、さらに 、その突出部材はたとえば円環状に形成してもよい。 アーム部材は、吊り掛け部を備えたものが好ましく、その吊り掛け部は、たと えば吊り穴ないし凹み部により形成したものを用いてもよい。さらに、アーム部 材は、第1の吊り掛け部とその第1の吊り掛け部に枢軸部で回動自在に形成され る第2の吊り掛け部とで形成してもよい。また、第2の吊り掛け部に設けられる 凹み部には、その表面に複数の突起体を形成することが好ましい。
【0007】
【作用】
アーム部材で台座を押圧することによって、吸着盤の周縁部が台座の押圧部に より押し付けられると同時に、連結部材がその押圧方向と反対側に引き上げられ る。そのため、吸着盤は、連結部材の近傍を中心にして、台座の押圧方向と反対 側に弾性変形する。この場合、吸着盤と取り付け面との間の内部圧力が環境空気 の気圧より低い圧力(負圧)になり、すなわち、吸着盤と取り付け面との間に負 圧部が形成されるため、吸着盤は取り付け面に吸着される。
【0008】 一方、アーム部材による台座への押圧を解除することにより、弾性変形されて いた吸着盤がその弾性力により元の状態に復元される。この場合、吸着盤の一方 主面に設けられた膨出部により、吸着盤と取り付け面との間には隙間が形成され ることとなり、その隙間から容易に空気が流入される。そのため、吸着盤と取り 付け面との間に形成された負圧部の負圧が解除され、吸着盤は取り付け面から取 り外される。
【0009】 連結部材を吸着盤の中央部から垂直に延びるようにすることにより、アーム部 材で台座を押圧したとき、その押圧力が無駄なく吸着盤の周縁部にかかる。 吸着盤と台座との間の連結部材の周囲にたとえばコイルばねなどの付勢部材を 巻回することにより吸着盤の弾性力が増加する。また、台座に設けられる押圧部 をたとえば円環状の突出部材で形成することにより、アーム部材で台座を押圧し たときの押圧力が吸着盤の周縁部に集中して作用する。 アーム部材に設けられるたとえば吊り穴ないし凹み部などの吊り掛け部には、 適宜、物品が吊り掛けられる。さらに、第1の吊り掛け部とその第1の吊り掛け 部に枢軸部で回動自在に形成される第2の吊り掛け部とで構成されるアーム部材 において、その第2の吊り掛け部に設けられる凹み部凹み部の表面に複数の突起 体を形成することにより、凹み部に吊り掛けられる物品との摩擦抵抗が大きくな る。
【0010】
【考案の効果】
この考案によれば、アーム部材で台座を押圧するだけで、吸着盤の周縁部が台 座の押圧方向と反対側に弾性変形して吸着盤と取り付け面との間に負圧部が形成 されるため、吸着盤を取り付け面に容易に取り付けることができる。また、アー ム部材による台座への押圧を解除するだけで、弾性変形されていた吸着盤がその 弾性力により元の状態に復元され、しかも、吸着盤の一方主面に設けられた膨出 部により、吸着盤と取り付け面との間に簡単に隙間が形成されることとなり、そ の隙間から容易に空気が流入されるので、吸着盤と取り付け面との間の負圧を解 除して、吸着盤を取り付け面から容易に取り外される。 そのため、この考案によれば、容易に取り付け取り外しができ、しかも、使用 時には物品を比較的安定して保持することができる保持具が得られる。また、こ の考案の物品保持具では、使用に際して、壁面等を破損したり、汚したりしない 。さらに、吊り掛けられる物品によって、その物品の取り付け場所を自由に設定 することができる。
【0011】 そして、連結部材を吸着盤の中央部から垂直に延びるように形成することによ り、アーム部材で台座を押圧したときの押圧力を無駄なく有効に吸着盤の周縁部 にかけることができる。 吸着盤と台座との間の連結部材の周囲にたとえばコイルばねなどの付勢部材を 巻回することにより吸着盤の弾性力が増加するため、吸着盤とその吸着面が吸着 される取り付け面との間の負圧を大きくして、吸着盤の吸着力を大きくすること ができる。しかも、台座に設けられる押圧部をたとえば円環状の突出部材で形成 することにより、アーム部材で台座を押圧したときの押圧力が有効に吸着盤の周 縁部に集中して作用するので、これまた負圧を大きくすることができ、安定して 吸着盤を取り付け面に吸着できる。
【0012】 さらに、アーム部材にたとえば吊り穴ないし凹み部などの吊り掛け部を設ける ことにより、物品を容易にアーム部材に吊り掛けることができる。しかも、第1 の吊り掛け部とその第1の吊り掛け部に枢軸部で回動自在に形成される第2の吊 り掛け部とでアーム部材を形成し、その第2の吊り掛け部に設けられる凹み部凹 み部の表面に複数の突起体を形成することにより、凹み部に吊り掛けられる物品 が滑り落ちることを防止できる。 このように、この考案によれば、利便性の高い室内または浴室内用の物品保持 具を得ることができる。
【0013】 この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【実施例】
図1はこの考案の一実施例を示す側面図であり、図2はその要部分解斜視図で ある。この物品保持具10は、たとえば円板形の吸着盤12を含む。吸着盤12 は、たとえばゴムなどの弾性を有する材料で形成される。この吸着盤12の裏面 には、たとえば略円錐形の膨出部14が形成される。膨出部14は、吸着盤12 の中央から膨出して形成される。
【0015】 吸着盤12の中には、たとえば図3,図6および図7などに示すように、たと えば円形板16が埋設される。吸着盤12の表面には、円形板16の中央部が露 出するように、たとえば円形の孔からなる露出部20が設けられる。さらに、円 形板16には、その露出部20から露出した円形板16の中央から上方に垂直に 延びて、たとえば金属からなる軸状の連結部材22が形成される。この実施例で は、連結部材22は、たとえば円柱形に形成され、溶接などの方法により円形板 16に固着される。なお、連結部材22は、円柱形の他、角柱形,円筒形,角筒 形などに形成されてもよく、また、円形板16と連結部材22とは、たとえば金 属などで一体的に形成されてもよい。さらに、連結部材22の軸方向の先端部に は、その軸方向に直行する方向に、たとえば円形の貫通孔24が設けられる。
【0016】 この吸着盤12の表面には、連結部材22の上からたとえば平面円形で断面略 U字形の帽子状の台座26が被せ設けられる。台座26は、その中央に連結部材 22の直径よりもわずかに大きい円形の孔28を有し、その孔28の中に連結部 材22を挿入するようにして、吸着盤12の表面に被せ設けられる。台座26の 裏面の周縁部には、押圧部として、たとえば断面略半円形で円環状の突出部材3 0が形成される。なお、台座26は、連結部材22の先端部の貫通孔24が台座 26の表面から突き出るように、連結部材22に挿入される。 また、吸着盤12と台座26との間には、付勢部材としてのたとえばコイルば ね32が配置される。このコイルばね32は、連結部材22の回りを巻回するよ にして、吸着盤12と台座26との間に形成される。
【0017】 さらに、台座26の上には、アーム部材34が連結部材22に対して回動自在 に形成される。アーム部材34は、たとえば断面略I字形で板状の第1の吊り掛 け部36を含む。第1の吊り掛け部36の長手方向の一端側には、たとえば断面 略「コ」の字形の二股状部38が形成される。二股状部38の2つの側面部40 および42には、二股状部38の開放部44に連通する連通孔46および連通孔 48がそれぞれ設けられる。 この実施例では、二股状部38の開放部44の中に、連結部材22が挿入され る。この場合、連結部材22の貫通孔24と、二股状部38の側面部40,42 の連通孔46,連通孔48とが同一の中心線上に並ぶように挿入される。そして 、それらの貫通孔24,連通孔46および連通孔48にたとえばピンからなる軸 部50が挿入されることによって、アーム部材34の二股状部38が連結部材2 2に回動自在に支持される。
【0018】 一方、第1の吊り掛け部36には、その長手方向に間隔を隔てて、たとえば3 つの吊り穴52a,52bおよび52cが設けられる。これらの吊り穴52a〜 52cには、適宜、たとえば衣服用のハンガー等の物品を吊り下げることができ る。また、この吊り掛け部36と二股状部38との間には、たとえば断面略半円 形の凹み部54が形成される。この凹み部54には、たとえば物干し用の棒状部 材が適宜載置される。なお、この凹み部54は、たとえば断面V字形,断面U字 形,断面矩形などに形成されてもよい。
【0019】 さらに、第1の吊り掛け部36の長手方向の他端側には、枢軸部56を介して 、第2の吊り掛け部58が回動自在に形成される。枢軸部56は、第1の吊り掛 け部36に形成される第1の係合部60と、第2の吊り掛け部58に形成される 第2の係合部62と、2つのフランジ部材64,66とで構成される。 すなわち、第1の吊り掛け部36の長手方向の他端には、第1の係合部60が 形成される。第1の係合部60は、2つのリング状部68a,68bを含み、こ の2つのリング状部68a,68bは、第1の吊り掛け部36の長手方向の他端 に、所定の間隔を隔てて対向するようにして形成される。2つのリング状部68 aおよび68bは、その中心軸が一直線上に位置するように形成される。
【0020】 また、第2の吊り掛け部58の長手方向の一端には、第2の係合部62が形成 される。第2の係合部62は、1つのリング状部70を含み、このリング状部7 0は、別の吊り掛け部58の長手方向の一端に形成される。そして、第1の係合 部60の2つのリング状部68aおよび68b間に、第2の係合部62のリング 状部70が挿入される。この場合、第2の係合部62は、第1の係合部60の2 つのリング状部68aおよび68bの孔と、第2の係合部62の1つのリング状 部70の孔とが重なり合うように、挿入される。さらに、その状態で、リング状 部68a,68b,70の孔に、大小2つのフランジ部材64および66が嵌め 込まれる。この2つのフランジ部材64および66は、それぞれ、弾性を有する たとえば合成樹脂材料で形成される。
【0021】 この実施例では、一方のフランジ部材64には、その筒状部72の円周を4等 分するように、軸方向に延びる4つのスリット74,・・・,74が形成される 。同様にして、他方のフランジ部材66にも、その筒状部76の円周を4等分す るように、軸方向に延びる4つのスリット78,・・・,78が形成される。ま た、一方のフランジ部材64の筒状部72の外径が他方のフランジ部材66の筒 状部76の内径よりもわずかに大きく形成される。 さらに、一方のフランジ部材64の筒状部72の内周部には、各スリット74 ,74間に、たとえば4つの断面半円形の凸部80,・・・,80が形成される 。他方のフランジ部材66の筒状部76の外周部には、4つの凸部80に対応し て、たとえば4つの断面半円形の凹部82,・・・,82が形成される。
【0022】 次に、この実施例における吊り掛け部36と別の吊り掛け部58との接続状態 について説明する。 この実施例では、第1の係合部60の2つのリング状部68aおよび68bの 孔と、第2の係合部62の1つのリング状部70の孔とが重なり合うように、リ ング状部70が2つのリング状部68aと68bとの間に挿入される。そして、 リング状部68a,68bおよび70の孔に一方のフランジ部材64が嵌め込ま れる。さらに、他方のフランジ部材66の筒状部76が、一方のフランジ部材6 4の筒状部72内に嵌め込まれる。この場合、一方のフランジ部材64の筒状部 72の内周面の凸部80と、他方のフランジ部材66の筒状部76の内周面の凹 部80とがかみ合うことにより、一方のフランジ部材64と他方のフランジ部材 66とが安定して係合される。
【0023】 すなわち、アーム部材34の第1の吊り掛け部36には、枢軸部56を介して 、第2の吊り掛け部58が回動自在に形成される。なお、アーム部材34の第2 の吊り掛け部58の長手方向の他端には、第1の吊り掛け部36と同様に、たと えば物干し用の棒状部材等を適宜載置するための断面略半円形の凹み部84が形 成される。さらに、第2の吊り掛け部58には、その長手方向に間隔を隔てて、 たとえば2つの円形の吊り穴86aおよび86bが形成される。これらの吊り穴 86a,86bには、適宜、たとえば衣服用のハンガー等が吊り下げられる。
【0024】 次に、本実施例の物品保持具10をたとえばガラス面,タイル面,金属塗装面 および樹脂塗装面等の平滑面88に吸着させるときの各部材の作動状態について 、たとえば図6および図7などを参照しながら説明する。 まず、吸着盤12を平滑面88に取り付ける場合には、吸着盤12の裏面側を 平滑面88に押し当て、吸着盤12と概ね平行になっているアーム部材34を平 滑面88に対して、ほぼ垂直になるように起立させる。言い換えれば、アーム部 材34の第1の吊り掛け部36を軸部50を支点にして回転させることにより、 二股状部38の下端部が台座26の表面を押圧する。この場合、吸着盤12の周 縁部が台座26の突出部材30によって押圧される。それと同時に、連結部材2 2がその押圧方向と反対側に引き上げられる。そのため、吸着盤12は、連結部 材22の軸芯近傍を中心にして、台座26の押圧方向と反対側に弾性変形する。 このとき、吸着盤12の被吸着面と平滑面88との間には、その内部圧力が環境 空気の気圧より低い圧力となり、負圧部87が形成される。つまり、吸着盤12 の被吸着面と平滑面88との間に負圧が発生し、吸着盤12は取り付け面に吸着 される。
【0025】 次に、吸着盤12を平滑面88から取り外す場合には、平滑面88に対して概 ね垂直になっているアーム部材34を、平滑面88に対してほぼ平行な位置まで 変位させる。すなわち、アーム部材34による台座26への押圧を解除すること により、弾性変形されていた吸着盤12がその弾性力により元の状態に復元され る。この場合、吸着盤12の裏面に設けられた突起部14により、吸着盤12の 被吸着面と平滑面88との間に簡単に隙間が形成され、その隙間には空気が流入 される。そのため、吸着盤12の被吸着面と平滑面88との間に形成された負圧 が簡単に解除され、吸着盤12は平滑面88から取り外される。
【0026】 図8,図9および図10は、それぞれ、この考案の物品保持具10の使用例を 示す斜視図である。図8に示す使用例では、物品保持具10がたとえば自動車内 の窓ガラスなどのガラス面からなる平滑面88に取り付けられ、アーム部材34 の吊り掛け部58の吊り穴に、たとえば衣服ハンガー90のフック90aが吊り 下げられる。 図9に示す使用例では、物品保持具10がたとえば家具の化粧合板などの樹脂 塗装面からなる平滑面88に取り付けられる。さらに、アーム部材34の第2の 吊り掛け部58が枢軸部56を支点にして、第1の吊り掛け部36側に折り畳ん だ状態で、その枢軸部56部分にたとえば帽子92などが掛けられる。 図10に示す使用例では、物品保持具10がたとえば浴室内のタイル面などの 平滑面88に間隔を隔てた箇所に2つ取り付けられる。そして、2つの物品保持 具10のアーム部材34の第2の吊り掛け部58,58間には、それらの凹み部 84にたとえば物干し竿などの棒状部材94が載置される。さらに、棒状部材9 4の軸方向の中間部には、たとえばタオル96などが掛けられる。
【0027】 図11は、図1実施例の変形例を示す側面図である。この変形例では、図1実 施例と比べて、特に、アーム部材34の第2の吊り掛け部58の先端部に設けら れた凹み部84の表面に、複数のたとえば断面略半円形の突起体からなる滑り止 め部材98,98,・・・,98が形成されている。そのため、図11に示す物 品保持具10では、その凹み部84にたとえば物干し竿などの棒状部材を載置し た場合に、棒状部材が滑り落ちにくい。なお、滑り止め部材98は、第1の吊り 掛け部36および第2の吊り掛け部58に設けられた吊り穴52a〜52c,8 6a,86bおよび凹み部54の表面にも形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1実施例の要部分解斜視図である。
【図3】図1実施例の要部を示す平面図解図である。
【図4】アーム部材の要部分解斜視図である。
【図5】アーム部材の枢軸部を示す断面図解図である。
【図6】図1実施例の物品保持具を取り外す状態を示す
側面図解図である。
【図7】図1実施例の物品保持具の吸着状態を示す側面
図解図である。
【図8】図1実施例の一使用例を示す斜視図である。
【図9】図1実施例の他の使用例を示す斜視図である。
【図10】図1実施例のさらに他の使用例を示す斜視図
である。
【図11】図1実施例の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 物品保持具 12 吸着盤 14 膨出部 16 円形板 20 露出部 22 連結部材 24 貫通孔 26 台座 28 孔 30 突出部材 32 コイルばね 34 アーム部材 36 第1の吊り掛け部 38 二股状部 40,42 二股状部の側面部 44 開放部 46,48 連通孔 50 軸部 52a,52b,52c,86a,86b 吊り穴 54,84 凹み部 56 枢軸部 58 第2の吊り掛け部 60 第1の係合部 62 第2の係合部 64,66 フランジ部材 68a,68b,70 リング状部 72,76 筒状部 74,78 スリット 80 凸部 82 凹部 87 負圧部 88 平滑面 98 滑り止め部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47K 10/00 9022−2D

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有し、その一方主面が取り付け面
    に吸着される吸着盤、 前記吸着盤の一方主面に形成される膨出部、 その一端側が前記吸着盤の他方主面から延びて形成され
    る連結部材、 前記吸着盤の周縁部を押圧する押圧部を有し、前記吸着
    盤の他方主面に被せ設けられる台座、および前記連結部
    材の一端側に支持されるアーム部材を含み、 前記アーム部材で前記台座を押圧することにより前記吸
    着盤が弾性変形され、前記取り付け面と前記吸着盤との
    間に負圧部が形成される、物品保持具。
  2. 【請求項2】 弾性を有し、その一方主面が取り付け面
    に吸着される吸着盤、 前記吸着盤の一方主面に形成される膨出部、 その一端側が前記吸着盤の他方主面から垂直に延びて形
    成される軸状の連結部材、 前記吸着盤の周縁部を押圧する突出部材からなる押圧部
    を有し、前記連結部材に挿通される台座、 前記吸着盤と前記台座との間に配置される付勢部材、お
    よび前記連結部材の軸方向の一端側に軸部で回動自在に
    支持されるアーム部材を含み、 前記軸部を支点にして前記アーム部材を回転させて、前
    記アーム部材で前記台座を押圧することにより前記吸着
    盤が弾性変形され、前記取り付け面と前記吸着盤との間
    に負圧部が形成される、物品保持具。
  3. 【請求項3】 弾性を有し、その一方主面が取り付け面
    に吸着される吸着盤、 前記吸着盤の一方主面の中央部に形成される膨出部、 その一端側が前記吸着盤の他方主面の中央部から垂直に
    延びて形成される軸状の連結部材、 前記吸着盤の周縁部を押圧する環状の突出部材からなる
    押圧部を有し、前記連結部材に挿通される台座、 前記吸着盤と前記台座との間に配置される付勢部材、お
    よび物品を吊り掛けるための吊り掛け部を有し、前記連
    結部材の軸方向の一端側に軸部で回動自在に支持される
    アーム部材を含み、 前記軸部を支点にして前記アーム部材を回転させて、前
    記アーム部材で前記台座を押圧することにより前記吸着
    盤が弾性変形され、前記取り付け面と前記吸着盤との間
    に負圧部が形成される、物品保持具。
  4. 【請求項4】 弾性を有し、その一方主面が取り付け面
    に吸着される吸着盤、 前記吸着盤の一方主面に形成される膨出部、 その一端側が前記吸着盤の他方主面から垂直に延びて形
    成される軸状の連結部材、 前記吸着盤の周縁部を押圧する環状の突出部材からなる
    押圧部を有し、前記連結部材に挿通される台座、 前記吸着盤と前記台座との間に配置されるコイルばね、
    および前記連結部材の軸方向の一端側に軸部で回動自在
    に支持される第1の吊り掛け部と、前記第1の吊り掛け
    部に枢軸部で回動自在に形成される第2の吊り掛け部と
    を具備するアーム部材を含み、 前記軸部を支点にして前記第1の吊り掛け部を回転させ
    て、前記第1の吊り掛け部の端部で前記台座を押圧する
    ことにより前記吸着盤が弾性変形され、物品保持具。
  5. 【請求項5】 弾性を有し、その一方主面が取り付け面
    に吸着される吸着盤、 前記吸着盤の一方主面に形成される膨出部、 その一端側が前記吸着盤の他方主面の中央部から垂直に
    延びて形成される軸状の連結部材、 前記吸着盤の周縁部を押圧する環状の突出部材からなる
    押圧部を有し、前記連結部材に挿通される台座、 前記連結部材の周囲に巻回されるコイルばね、 前記連結部材の軸方向の一端側に軸部で回動自在に支持
    され、物品を吊り掛けるための吊り穴ないし凹み部を有
    する第1の吊り掛け部と、前記第1の吊り掛け部に枢軸
    部で回動自在に形成され、物品を吊り掛ける吊り穴ない
    し凹み部を有する第2の吊り掛け部材とを具備するアー
    ム部材を含み、 前記軸部を支点にして前記第1の吊り掛け部を回転させ
    て、前記第1の吊り掛け部で前記台座を押圧することに
    より前記吸着盤が弾性変形され、前記取り付け面と前記
    吸着盤との間に負圧部が形成される、物品保持具。
  6. 【請求項6】 弾性を有し、その一方主面が取り付け面
    に吸着される円板状の吸着盤、 前記吸着盤の一方主面の中央部に形成される膨出部、 その一端側が前記吸着盤の他方主面の中央部から垂直に
    延びて形成される軸状の連結部材、 前記連結部材を挿入するための孔と前記吸着盤の周縁部
    を押圧する円環状の突出部材からなる押圧部とを有し、
    前記孔を通して前記連結部材に挿入される台座、 前記吸着盤と前記台座との間に配置され、前記連結部材
    の周囲に巻回されるコイルばね、および前記連結部材の
    軸方向の一端側に軸部で回動自在に支持され、物品を吊
    り掛ける吊り穴ないし凹み部を有する第1の吊り掛け部
    と、前記第1の吊り掛け部の他端側に枢軸部で回動自在
    に形成され、物品を吊り掛ける吊り穴ないしその表面に
    複数の突起体を有する凹み部を有する第2の吊り掛け部
    とを具備するアーム部材を含み、 前記軸部を支点にして前記第1の吊り掛け部を回転させ
    て、前記第1の吊り掛け部の端部で前記台座を押圧する
    ことにより前記吸着盤が弾性変形され、前記取り付け面
    と前記吸着盤との間に負圧部が形成される、物品保持
    具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106657A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Yupiteru Corp 車載機器用の固定具
JP2013027415A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Sharp Corp 洗濯乾燥機
JP2015128688A (ja) * 2015-04-13 2015-07-16 株式会社ロイヤル ハンガーパイプ装置

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