JP2007068828A

JP2007068828A - 物品支持具

Info

Publication number: JP2007068828A
Application number: JP2005260551A
Authority: JP
Inventors: Motoyuki Fujiwara; 元之藤原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-09-08
Filing date: 2005-09-08
Publication date: 2007-03-22

Abstract

【課題】物品を吊り下げ支持する吸盤の吸着力を高める。
【解決手段】吸盤Ｓで物品Ａを吊り下げるめの物品支持具であって、吸盤Ｓは、その吸着面３の背部に永久磁石Ｍが設けられ、その永久磁石Ｍは、その支持面Ｗ１に配置される他の永久磁石１５に吸着結合される。吸盤の吸引力と永久磁石の吸引力」との協働により、吸盤を支持面に堅固に支持することができ、長期の使用によって吸盤が擦れ動いたり、脱落したりする心配がない。また、支持面を傷付けたり、汚損したりすることがない。
【選択図】図２

Description

本発明は、壁面、ガラス面などの支持面に、小物などの物品を支持する、物品支持具に関する。

従来、家庭、事務室、車両の車室などの支持面に、小物などの物品を支持するのに、フックなどの取付部を設けた吸盤が良く用いられている。

ところが、吸盤は、その吸着面と支持面との間の負圧による吸着力を利用しているので、そこに外力が作用したり、時間が経過したりすると、吸盤と支持面との間からの負圧エアが次第に漏れ出して吸着力を減じ、遂には吸着力を失い、吸盤が支持面から擦れ動いたり、脱落することがあるので、支持される物品は、きわめて軽量なもの、落下しても支障のないもを一時的に吊り下げる以外に利用することができないという不都合がある。

本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、吸盤の吸着力を永久磁石の磁力を利用して大幅に高め、比較的重量の大きなものでも支持面に長期にわたり強固に支持できるようにして前記不都合を解消した、新規な物品支持具を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１の発明は、支持面に、物品を支持するための物品支持具であって、吸盤と、これと別体の磁性部材よりなり、前記吸盤は、基端部分の一側に吸着部分を一体に形成してなり、前記吸着部分の吸着面の背部には永久磁石が設けられと共にその基端部分には物品の取付部が設けられ、前記吸盤は支持面に吸着保持され、その永久磁石は、前記支持面に配置される前記磁性部材に吸着結合されることを特徴としている。

また、上記目的を達成するために、請求項２の発明は、前記請求項１のものにおいて、前記磁性部材は、永久磁石よりなることを特徴としている。

さらに、上記目的を達成するために、請求項３の発明は、前記請求項１または２のものにおいて、前記磁性部材は、非磁性体よりなるカバー部材内に収容されることを特徴としている。

さらにまた、上記目的を達成するために、請求項４の発明は、磁性体よりなる支持面に、物品を支持するための物品支持具であって、
基端部分の一側に吸着部分を一体に形成した吸盤を備え、前記吸着部分の吸着面の背部には永久磁石が設けられと共にその基端部分には物品の取付部が設けられ、前記吸盤は、支持面に吸着保持され、その永久磁石は、その支持面に吸着結合されることを特徴としている。

請求項１の発明によれば、吸盤の吸着力と、永久磁石の磁力との協働により、吸盤を支持面に堅固に支持することができ、長期の使用によって吸盤が擦れ動いたり、脱落したりする心配がない。また、支持面を傷付けたり、汚損したりすることがない。

また、請求項２の発明によれば、前記磁性部材は、永久磁石よりなるので、一層強固な吸盤の吸着力が得られる。

さらに、請求項３の発明によれば、前記磁性部材は、非磁性体よりなるカバー部材内に収容されるので、磁性部材を保護することができる共に磁性部材と支持面との直接接触を回避することができる。

さらにまた請求項４の発明によれば、吸盤単独で、その吸着力と、永久磁石の磁力との協働により、吸盤を磁性体よりなる支持面に強固に支持することができ、長期の使用によって吸盤が擦れ動いたり、脱落したりする心配がない。

本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。

まず、図１〜３を参照して、本発明の第１実施例について説明する。

図１〜３は本発明の第１実施例を示すものであり、図１は、物品支持具の図２の１矢視図、図２は、図１の２−２線に沿う断面図、図３は、物品支持具を支持面から分離した状態の図２と同じ図である。

本第１実施例に係る物品支持具は、吸盤Ｓと、これとは別に設けられる磁性部材、すなわち他の永久磁石１５とよりなる。

前記吸盤Ｓは、ゴム材、合成樹脂材などの弾性体により構成され、円筒状の基端部分１と、截頭円錐状の吸着部分２とを一体に形成してなり、その吸着部分２の前面には凹曲面状の吸着面３が形成され、またその中央背部には凹所６が形成され、この凹所６には永久磁石Ｍが着脱可能に嵌着されている。この永久磁石Ｍは、コイン状に形成されていて、その磁力は吸着部分２の壁面を通して前記吸着面３に及ぶようにされている。吸盤Ｓの吸着部分２の背面外周縁には、吸着解除用の突起４が一体に突設されており、この突起４を摘んで吸着部分２を外方の引っ張れば、吸盤Ｓの吸着が解除される。

吸盤Ｓの基端部分１の外周には環状の嵌込溝５が形成され、この嵌込溝５には、物品の取付部１０の取付孔１１が嵌着されている。この取付部１０の下部には、フック１２が上下方向に張り出し、格納可能にヒンジ連結１３され、このフック１２に、小物などの物品Ａが吊り下げられる。

一方、前記吸盤Ｓとは別に設けられる磁性部材１５は、他の永久磁石よりなり薄い盤状に形成されていて、吸盤Ｓに設けた永久磁石Ｍに吸着結合可能とされる。

なお、磁性部材１５は、永久磁石に代えて鉄板などの磁性体により形成してもよい。

つぎに、図１〜４を参照して、吸盤Ｓと他の永久磁石１５とよりなる、物品支持具を、支持面としての非磁性の壁面Ｗ１（コンクリート壁、合成樹脂壁、木壁など）に支持する場合について説明すると、壁面Ｗ１には、裏面に他の永久磁石１５を一体に積層した支持シート１７を貼着する。つぎに、吸盤Ｓの中央部を他の永久磁石１５に対向させて、これを壁面Ｗ１に向けて押圧すれば、吸盤Ｓの吸着面３は、壁面Ｗ１に支持シート１７を挟んで吸着される。また、永久磁石Ｍは、吸着部分２および支持シート１７を挟んで他の永久磁石１５を吸着結合する。これにより、吸盤Ｓは壁面Ｗ１に吸着保持され、その吸着力は、永久磁石Ｍと他の永久磁石１５との吸着結合力により助成されて、長期にわたって変わることがない強固なものとなる。

以上により、物品支持具は、壁面Ｗ１に長期にわたり強固に支持されて、フック１２に吊り下げられる小物などの物品Ａが擦れ動いたり、脱落したりする心配がない。

また、前記離脱用突起４を摘んで吸着部分２の外周縁を外方に引っ張れば、吸盤Ｓの吸着力が解除され、吸盤Ｓは壁面Ｗから容易に分離される。

つぎに、図４，５を参照して、本発明の第２実施例について説明する。

図４は、図５の４矢視図、図５は、図４の５−５線に沿う断面図であり、図中、前記第１実施例と同じ要素には、同じ符号が付されている。

この第２実施例は、ガラス板などの非磁性の支持面としての支持板Ｗ２に、本発明にかかる物品支持具を吸着支持させる場合であり、吸盤Ｓとは別に設けられる他の永久磁石１１５は、合成樹脂材、ゴム材などの非磁性のカバー部材２０内に密封収容される。

吸盤Ｓの吸着部分２を、支持板Ｗ２の表面に押圧して、そこに吸盤Ｓを吸着支持させ、一方、支持板Ｗ２の背面側に設けたカバー部材２０を、吸盤Ｓに対向させると、吸盤Ｓの永久磁石Ｍは、カバー部材２０内の他の永久磁石１１５に吸着結合される。これにより、物品支持具は、支持板Ｗ２に強固に支持され、物品の取付部１０のフック１２を介して取り付けられる小物などの物品Ａが擦れ動いたり、脱落したりする心配がない。

なお、前記他の永久磁石１１５は、鉄板などの磁性体により構成してもよい。

つぎに、図６を参照して、本発明の第３実施例について説明する。

図６は、図２（第１実施例），図５（第２実施例）に対応する図であり、図中、前記第１，２実施例と同じ要素には、同じ符号が付されている。

この第３実施例は、吸盤Ｓの吸着される支持板Ｗ３自体が、鉄板などの磁性体により構成されており、この支持板Ｗ３に本発明にかかる物品支持具を吸着支持させる場合であり、前記第１、第２実施例の、吸盤Ｓと別に設けられる他の永久磁石が不要である。

吸盤Ｓの吸着部分２を支持板Ｗ３の表面に押圧して、そこに吸盤Ｓを吸着支持させ、支持板Ｗ３自体が吸盤Ｓの永久磁石Ｍに吸着結合される。これにより、物品支持具は、支持板Ｗ３に強固に支持され、物品の取付部１０にフック１２を介して取り付けられる小物などの物品Ａが擦れ動いたり、脱落したりする心配がない。

以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。

たとえば、前記実施例では、物品支持具を縦方向の支持面に吸着支持するする場合について説明したが、これを横方向の支持面、あるいは傾斜した支持面にも吸着支持できることは勿論である。

物品支持具の図２の１矢視図（第１実施例）図１の２−２線に沿う断面図物品支持具を支持面から分離した状態の図２と同じ図図５の４矢視図（第２実施例）図４の５−５線に沿う断面図図２，５に対応する図（第３実施例）

符号の説明

１・・・・・・・基端部分（吸盤Ｓの）
２・・・・・・・吸着部分（吸盤Ｓの）
３・・・・・・・吸着面（吸盤Ｓの）
１２・・・・・・物品取付部（フック）
１５；１１５・・他の永久磁石（磁性部材）
２０・・・・・・カバー部材
Ｓ・・・・・・・吸盤
Ｍ・・・・・・・永久磁石
Ａ・・・・・・・物品
Ｗ１・・・・・・支持面（壁面）
Ｗ２；Ｗ３・・・支持板（壁面）

Claims

支持面（Ｗ１；Ｗ２）に物品（Ａ）を支持するための物品支持具であって、吸盤（Ｓ）と、これと別体の磁性部材（１５；１１５）よりなり、
前記吸盤（Ｓ）は、基端部分（１）の一側に吸着部分（２）を一体に形成してなり、前記吸着部分（２）の吸着面（３）の背部には永久磁石（Ｍ）が設けられと共にその基端部分（１）には物品の取付部（１０）が設けられ、
前記吸盤（Ｓ）は支持面（Ｗ１；Ｗ２）に吸着保持され、その永久磁石（Ｍ）は、前記支持面（Ｗ１；Ｗ２）に配置される前記磁性部材（１５；１１５）に吸着結合されることを特徴とする、物品支持具。
前記磁性部材（１５；１１５）は永久磁石よりなることを特徴とする、前記請求項１記載の物品支持具。
前記磁性部材（１５；１１５）は、非磁性体よりなるカバー部材（２０）内に収容されることを特徴とする、前記請求項１または２記載の物品支持具。
磁性体よりなる支持面（Ｗ３）に、物品（Ａ）を支持するための物品支持具であって、基端部分（１）の一側に吸着部分（２）を一体に形成した吸盤（Ｓ）を備え、前記吸着部分（２）の吸着面（３）の背部には永久磁石（Ｓ）が設けられと共にその基端部分（１）には物品（Ａ）の取付部（１２）が設けられ、
前記吸盤（Ｓ）は、支持面（Ｗ３）に吸着保持され、その永久磁石（Ｍ１）は、その支持面（Ｗ３）に吸着結合されることを特徴とする、物品支持具。