JP3032495U - 用紙ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の取り付け取り出しに手数をかけること
がなく、空間に用紙を取り付けることのできるハンガ
ー。 【解決手段】 基部に吸盤等の固定具６を設けた曲折自
在な支持杆１に挾持具１０を取り付ける。挾持具１０
は、スプリング１１の両側にケース１２・１２ａを嵌合
し且つ一方のケース１２を支持杆１の端部に取り付ける
ものからなり、両ケースの離隔部１３に位置するスプリ
ング１１の中間部で用紙２０を挾持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、数枚の用紙を空間で吊架する用紙ハンガーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

メモした用紙などを見やすい場所に取り付ける手段として、マグネットを用い て金属製家具・建具等の側面や、鋲止めによってボードや木壁面に直接固定する といったことは日常行われている。またマグネットや吸盤と一体にした挟み具を 壁面に固定し、用紙を空間で挾持する形式のものもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

マグネットや鋲を用いて家具等に直接用紙を固定するものは、マグネット等を その都度用紙表面に当接するのでそれらが外見されて体裁が悪いのと、マグネッ ト等で用紙表面が押さえられているので一枚目は見えるが重合した二枚目以降は 見づらく確認に手間取るといった不利がある。

【０００４】 一方挟み具を用いたものは、用紙の取り付け取り外しの際にその都度挟み部分 を開閉する手間がかゝるのと、数枚の用紙を取り付けた後に一枚の用紙を取り出 す場合に他の用紙も取り出してしまうといった煩わしさがある。而してこれら従 来の方法では、一旦取り付けた用紙の向きを変えたりはできず、また挟み具等は 不動状となるので変化に乏しく興趣感を満足させるものではなかった。

【０００５】 本考案はこのような従来技術に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、用紙の取り付け取り外しが簡単になされ、壁面等に直接用紙を固定せず 空間で吊架した用紙の方向転換が容易にでき、取り扱いに興趣感が湧くとともに 体裁もよい用紙ハンガーを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案は、基部に吸盤等の固定具を設けた曲折自在 な支持杆に挾持具を取り付けた用紙ハンガーであって、前記挾持具が、スプリン グの両側にケースを嵌合し且つ一方のケースを支持杆の端部に取り付けるものか らなり、両ケースの離隔部に位置するスプリングの中間部で用紙を挾持すること を主旨としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１〜図３において１は支持杆であり、基部に吸盤である固定具６を設け、壁 面や家具等の上面や側面に取り付ける。支持杆１は合成樹脂製の長いロッド２と 短いロッド２ａ、及びこれらを接続するジョイント４によって構成される。ロッ ド２とロッド２ａは両端に球体３を形成してあり、この球体３を取り付ける球面 部５がジョイント４に凹設してある。下端のジョイント４は固定具６に固着し、 上端のジョイント４には挾持具１０を取り付ける。

【０００８】 挾持具１０は、スプリング１１の両側に帽状ケース１２・１２ａを嵌合してな るもので、片側のケース１２をジョイント４に取り付ける。この場合もケース１ ２面に球体を設け、該球体をジョイント４の球面部５と係合させた場合は、挾持 具１０が支持杆１に対し自由な回動ができるようになる。

【０００９】 挾持具１０のケース１２・１２ａに離隔部１３が存在し、スプリング１１の中 間部はこの離隔部１３の間にあって外見される。用紙２０はこのスプリング１１ の中間部に差し込むことができ、差し込まれた用紙２０はスプリング１１の内面 部に当接して位置決めされるとともにスプリングの収縮力が働くことによって挾 持され、自然落下することはない。用紙２０は離隔部１３の幅に等しい枚数を差 し込むことができ、用済後は差し込み方向と逆に引き抜くことによって容易に取 り外すことができる。

【００１０】 而して支持杆１は、長短のロッド２・２ａの球体３がジョイント４の球面部５ と係合しているので曲折自在であり、この支持杆１に取り付けた挾持具１０も支 持杆と同方向に変位できる。

【００１３】 すなわち固定具６を壁面・机上等に固着させると、支持杆１は任意の方向に突 出するので支持杆端部にある挾持具１０が空間に位置し、そこでスプリング１１ に用紙２０を差し込むと該用紙は挾持具１０によって吊架される。支持杆１は、 各ジョイント４を支点として回動可能なロッド２・２ａの向きをかえれば所望方 向に位置決めすることができ、用紙２０を見やすい向きや取り出しやすい位置に 設定することが可能となる。

【００１４】 支持杆１は図４のようにフレキシブル杆としてもよく、この場合は前述のよう なロッドやジョイントは必要がなく、折り曲げ自在であるため多方向へ任意に位 置決めできる。また固定具６は上記した吸盤状のもののほか、図５のようにマグ ネットで構成したり、図示はしないが例えば屋内の桟などへの取り付けにはクリ ップ形状にすると都合がよい。

【００１５】 挾持具１０におけるスプリング１１は正面円形のもの以外にも、例えば四角形 や三角形状のものであっても差し支えがない。また支持杆１の向きによってはス プリング１１を斜め方向や水平方向とすることもでき、用紙２０の抜き差しを一 層容易にすることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のような本考案は以下のような効果を奏する。 （１）用紙は、挾持具におけるスプリング内に差し込むだけで取り付けできるの で手間がかからず、取り外す場合も引き抜くだけですむので取り扱いが頗る能率 的になされる。 （２）用紙が空間に吊架されるので見た目が珍しく飽きを生ずることなく使用さ れるとともに、マグネット止めや鋲止めのように用紙の数か所を止め付けするも のではないので不体裁となることがない。 （３）固定具をどのような場所に取り付けても支持杆は曲折自在となるので、用 紙をいつでも任意位置に設定することができる。 （４）数枚の用紙を取り付けてもそれらの端部は開放状となるので一枚ごと取り 出しができ、また各用紙に記載された事項も吊架状態のまゝで容易に確認するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の概略側面図である。

【図２】 支持杆の一部拡大断面図である。

【図３】 挾持具の拡大断面図である。

【図４】 本考案の他の一例を示す側面図である。

【図５】 固定具をマグネットとした本考案の側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 支持杆 ６ 固定具 １０ 挾持具 １１ スプリング １２ ケース １２ａケース １３ 離隔部 ２０ 用紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基部に吸盤等の固定具を設けた曲折自在
   な支持杆に挾持具を取り付けた用紙ハンガーであって、
   前記挾持具が、スプリングの両側にケースを嵌合し且つ
   一方のケースを支持杆の端部に取り付けるものからな
   り、両ケースの離隔部に位置するスプリングの中間部で
   用紙を挾持することを特徴とする用紙ハンガー。