JP3029017U - 鉢カバークリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉢の大きさによる制約を受けることのない適
応性に富んだ鉢カバークリップを提供することにある。 【解決手段】 Ｌ形脚（３）の上部を挟持具（２）とし
た複数のペグ（１）と、可撓性小管（８）と、その可撓
性小管（８）にひっ掛けて使われる装飾用シート状物
（９）と、その可撓性小管（８）および装飾用シート状
物（９）を挟む複数のバネ性クリップとを有していて、
上記複数のペグ（１）を鉢内培地に突き差して挟持具
（２）を環状に配設し、各挟持具（２）により上記可撓
性小管（８）および装飾用シート状物（９）を円筒状に
保持することで、上記鉢の外周面をその装飾用シート状
物（９）の円筒状垂下部分で隠蔽する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、円筒状に垂下保持した装飾用シート状物で植木鉢の外周面を隠蔽す ることができるようにした鉢カバークリップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

鉢植えされた植物は、希望の場所へ移動させることが容易であるから、イベン ト等では大量の鉢植えされた植物を並べて、華やかな雰囲気を盛り上げることが 多い。植木鉢には素焼鉢と上薬をかけたものがあるが、通気のよいことを好む草 花用としては、通常、素焼鉢が使用される。ところが素焼鉢その儘では、華やか さを盛り上げるのに好適とはいえないし、鉢周面が汚れていたりすると尚更のこ とである。このことは家庭で使用される場合も同様である。鉢の外周面はその儘 顕出させるのではなしに、綺麗なもので隠蔽するのが好ましい。このため、鉢の 外側に嵌着させることで鉢の外面を隠蔽する従来公知の手段として、複数の短冊 状小片をゴム状弾性紐等で環状に連結した鉢カバーがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記した従来の鉢カバーでは、鉢が大きいと、短冊状小片間から鉢 表面部分が顕出され、完全な隠蔽ができなかったし、鉢の大きさ別に鉢カバーを 準備するとなると経費がかさむ欠点があった。本考案の目的は、鉢の大きさによ る制約を受けることのない適応性に富んだ鉢カバークリップを提供することにあ る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の本考案になる鉢カバークリップは、上部を挟持具とした複数のペグ と、可撓性小管と、その可撓性小管にひっ掛けて使われる装飾用シート状物と、 その可撓性小管および装飾用シート状物を挟み付けるバネ性クリップとを有し、 上記複数のペグを鉢内培地に突き差して環状配設した各挟持具により上記可撓性 小管および装飾用シート状物を円筒状に保持し、上記鉢の外周面を装飾用シート 状物の円筒状垂下部分で隠蔽してなるものである。

【０００５】 請求項２の本考案は、上記挟持具は、枢軸の回りに介装された巻バネによって 挟持力を付与された二つの挟持片を有し、そのうちの一方の挟持片がＬ型脚の上 端部に固着されると共に、その挟持片の下端部分はＬ型脚の水平部分より下方に 突出することを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は、挟持具２と、Ｌ型脚３とからなるペグ１の側面図である。枢軸２ａの 回りに介装された巻バネ４により挟持力を付与された挟持具２の二つの挟持片５ ，６のうち、一方の挟持片５がＬ型脚３の上端部に固着される。他方の挟持片６ は、図示の例では可愛らしい小熊の形をしている。このペグ１は複数本を１セッ トとなし、鉢内の培地に突き刺さすことで複数の挟持具２が環状に配設されるこ とになる（図４参照）。

【０００７】 挟持具２には、二つの挟持片５，６間で且つその枢軸２ａ近傍付近に、比較的 大きな隙間７を形成させることができるから、本考案では、この隙間７に、図１ の二点鎖線で示した装飾用シート状物９をひっ掛けた可撓性小管８を順次挿通保 持させて、装飾用シート状物９の垂れ下がった部分で鉢１１の外周面を隠蔽する のである。装飾用シート状物９の材質としては、布帛、合成樹脂シート、金属箔 等その如何を問わない。

【０００８】 装飾用シート状物９の高さを所望の隠蔽高さにするには、展開した装飾用シー ト状物９の下端縁から隠蔽高さ相当の寸法箇所に上記小管８を添えて、余分の装 飾用シート状物９部分を該小管８箇所にひっ掛けるよう折り返し、図３に示した バネ性クリップ１０を使って適宜箇所を挟み付ける。つぎに、この装飾用シート 状物９をひっ掛けた可撓性小管８を環状にしたものを、上記複数の隙間７内にく わえ込ませ、装飾用シート状物９の懸垂部分で鉢１１の外周面を隠蔽するのであ る。

【０００９】 図１で、Ｌ型脚３の上端部に設けられる挟持片５の下端部分５ａは、Ｌ型脚３ の水平部分３ａより下方に突出させている。こうすると、図４に示したように、 ペグ１を鉢１１内の培地に突き差さす際に、上記挟持片５の下端突出部分５ａを 鉢１１の上端側面に当接させ、Ｌ型脚３の水平部分３ａを鉢１１の上面に当接さ せることで、鉢１１に対する挟持具２の高さと外方位置とが容易に一定に揃えら れるので好都合である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案になる鉢カバークリップは、鉢内の培地に突き差したペグの挟持具でも って、円筒状とした装飾用シート状物を保持し、これによって鉢の外側面を隠蔽 するものであるから、可撓性小管および装飾用シート状物の各長さを長目として おくことで大径の鉢に対する対応ができるばかりか、その重なり部分を大きくす ることで小径の鉢に対する対応も可能である。また、装飾用シート状物の高さを 長目としておくことで、隠蔽高さの高い鉢に対する対応のほか、折り重ね部分を 大きくして隠蔽高さの低い鉢に対する対応も簡単にできる。このように融通性が 大である利点と、取扱が誰でもができる。

【００１１】 また、Ｌ型脚の上端部に固着される側の挟持片の下端部分をＬ型脚の水平部分 より下方に突出させると、鉢に対する挟持具の高さと外方位置とを一定に揃える 治具としての働きを奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案になるペグの側面図である。

【図２】そのペグを上からみた図である。

【図３】バネ性クリップの斜視図である。

【図４】使用状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１はペグ ２は挟持具 ３はＬ型脚 ４は巻バネ ５，６は挟持片 ７は二つの挟持片５，６の間に形成される隙間 ８は可撓性小管 ９は装飾用シート状物 １０はバネ性クリップ １１は鉢

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｌ型脚（３）の上部を挟持具（２）とし
   た複数のペグ（１）と、可撓性小管（８）と、その可撓
   性小管（８）にひっ掛けて使われる装飾用シート状物
   （９）と、その可撓性小管（８）および装飾用シート状
   物（９）を挟むバネ性クリップ（１０）とを有し、上記
   複数のペグ（１）を鉢（１１）内培地に差して環状に配
   設した各挟持具（２）により上記可撓性小管（８）およ
   び装飾用シート状物（９）を円筒状に保持し、その装飾
   用シート状物（９）の円筒状垂下部分によって上記鉢
   （１１）の外周面を隠蔽することを特徴とする鉢カバー
   クリップ。
2. 【請求項２】 挟持具（２）は、枢軸（２ａ）の回りに
   介装された巻バネ（４）によって挟持力を付与された二
   つの挟持片（５，６）を有し、そのうちの一方の挟持片
   （５）がＬ型脚（３）の上端部に固着されると共に、そ
   の挟持片（５）の下端部分（５ａ）がＬ型脚（３）の水
   平部分（３ａ）より下方に突出することを特徴とする請
   求項１に記載の鉢カバークリップ。