JP3008193U

JP3008193U - ハンガの固定リング

Info

Publication number: JP3008193U
Application number: JP1994011952U
Authority: JP
Inventors: 茂勝巫
Original assignee: 茂勝巫
Priority date: 1994-08-23
Filing date: 1994-08-23
Publication date: 1995-03-07
Anticipated expiration: 2000-08-23

Abstract

(57)【要約】【目的】ハンガを物干し竿に固定する固定リングの提
供。【構成】本体の外形は半円形の円筒状とし、該本体外
周の底の開口部の両側をそれぞれ下斜め方向に延伸し
て、弯曲し内縮する形状の弯曲部を有する夾持柄とし、
該本体の中空部は物干し竿の嵌め入れに供し、各夾持柄
の弯曲部の中央には貫通する穴を設け、上記本体の外周
上端の両側には斜めに伸出し、ハンガのフック部を夾持
できる夾持溝を設け、上記本体外周上部の、ハンガのフ
ック部との接触部分は、摩擦係数の大きい材料層を貼っ
て覆う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一種の衣類用ハンガの固定リングに関し、特に、物干し竿にハンガをかける時に、滑り落ちたり、風で吹き飛ばされて落ちるのを防ぐものであり、底端に伸縮性を有する夾持柄を有して該夾持柄上に弯曲部を形成し、ハンガの弯曲したフック部を該弯曲部に伸入して固定し、上記夾持柄でハンガのフック部を支持し、及び物干し竿がハンガのフック部の頂端を圧迫する力によりハンガを物干し竿に固定できるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より衣服を干すには、衣服をハンガに掛けてこれを物干し竿に掛ける方法がよく用いられている。しかし、従来には、簡単にハンガを物干しに固定できる簡単な構造の固定装置はなかったため、衣服がハンガと共に強風により吹き飛ばされて地面に落ち、再度洗濯が必要となったり、他人の家屋の上に落ちて使用者を困らせることとなった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題】

本考案は、簡単な操作でハンガを物干し竿に固定することができる簡単な構造のハンガの固定リングを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の固定リングの本体の外形は半円形の円筒状とし、該本体外周の底の開口部の両側をそれぞれ下斜め方向に延伸して、弯曲し内縮する形状の弯曲部を有する夾持柄とし、該本体の中空部は物干し竿を嵌め入れることができるものとし、上記２つの夾持柄の弯曲部の中央には貫通する穴を設け、上記本体の外周上端の両側には斜めに伸出する夾持座を設け、該夾持座内には夾持溝を形成する。

【０００５】上記２つの夾持座の夾持溝はハンガの弯曲するフック部を挟んで固定できるものとし、固定リング本体外周上部の、ハンガのフック部との接触部分は、摩擦係数の大きい材料層を貼って覆う。

【０００６】

【作用】

本考案は、簡単な構造で、しかも簡単な操作でハンガを物干し竿に固定することができる。

【０００７】

【実施例】

図１に示すように、本考案は固定リングの本体（１）は、プラスチックの一体射出加工により製造し、その外観は円筒の外周の一部を切り欠いた形状とし、並びに該本体外周において開口とされた底部の両側をそれぞれ下斜めに延伸して弯曲し内縮する形状の弯曲部（１２２）を有する二つの夾持柄（１２）を形成する。本体（１）の中空部（１３）には物干し竿に嵌め入れることができ、二つの夾持柄（１２）の弯曲部（１２２）の中央にはそれぞれ一つの貫通する穴（１２）を設ける。本体（１）の外周の上部両側には二つの斜めに伸出する夾持座（１４）を設ける。該夾持座（１４）内には夾持溝（１４ａ）を形成する。

【０００８】本考案の操作方式には２種類ある。まずその一つは、直径が約３ｍｍ程度のハンガを使用する場合に適用するものであり、まず固定リングの夾持柄末端を上に向け、本体（１）の中空部（１３）に物干し竿（２）を嵌める。次に衣服を掛けたハンガ（３）のフック部（３１）を２つの夾持柄（１２）に設けた穴（１２１）に通し、さらに本体（１）を反対方向に９０°回転させ、ハンガのフック部（３１）を二つの夾持座（１４）の間に貫通させて設けられるようにし、一つの固定力を受けて左右に揺動しないようにする（図２も同時に参照）。またハンガのフック部（３１）が二つの夾持座（１４）の夾持溝（１４ａ）の間に固定されるため、本体上端とハンガのフック部（３１）の接触部分は摩擦係数の大きな材料を貼って覆い、ハンガが風で揺動する時ハンガと固定リングが同期に回転し、よってハンガは固定リングから離脱しない。よって強風が吹いても、ハンガ（３）を物干し竿（２）上に掛けておくことができる。

【０００９】また、もしハンガを取り外したいときには、ただ本体（１）をハンガのフック部の挿入方向に沿って９０°回転し、衣類を固定リングから取り外すことができる。

【００１０】さらに、本考案のもう一つの使用方法は図４に示す。その操作方法は図３に示し、これは外径が１０ｍｍ程度のハンガに適用する。該操作方法は先ず、下に１８０°本体（１）を回転して夾持柄（１２）を下に垂らす。二つの夾持柄（１２）は弾性を有するため、夾持柄（１２）が開いた状態の時にはハンガ（３）のフック部（３１）を一回で夾持柄（１２）の穴（１２１）に通すことは難しい。そのため使用者は、手でハンガ（３）のフック部（３１）を水平状態として夾持柄（１２）の穴（１２１）内へと挿入する。このとき使用者は、もう一つの手で二つの夾持柄（１２）を相互に圧迫し、フック部（３１）が二つの穴（１２１）を貫通してから手を放す。するとハンガ（３）は下に９０°回転しハンガ（３）の弯曲部（３１）は自然に下垂状態となる。夾持柄（１２）の弯曲部（１２２）の弯曲形状は、ハンガのフック部（３１）の外周形状と同じく設け、及びフック部（３１）は二つの夾持柄（１２）の斜め上向きに開く弾力を受けることができ、これにより弯曲部（２２）の両側はハンガ（３）のフック部（３１）を圧迫し、同時にフック部（３１）を上に押し上げ、３方向の作用力の相互の平衡状態を形成し（図４の左上に付した拡大断面部分参照）、これによりハンガ（３）を固定リングで物干し竿に固定し、ハンガの揺れや物干し竿からの脱落を防ぐことができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、簡単な構造で、しかも簡単な操作でハンガを物干し竿に固定することができ、ハンガの物干し竿からの脱落を防ぐ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の操作方法を説明する正面図である。

【図３】本考案のもう一つの操作方法を説明する斜視図
である。

【図４】上記図３の実施例における使用状態を説明する
斜視図である。

【符号の説明】

１・・・本体１２２・・・弯曲部１２・・・夾持柄
１３・・・中空部１２・・・穴１４・・・夾持座１４ａ・・・夾持溝３・・・ハンガ３１・・・フック部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】固定リングの本体の外形は半円形の円筒
状とし、該本体外周の底の開口部の両側をそれぞれ下斜
め方向に延伸して、弯曲し内縮する形状の弯曲部を有す
る夾持柄とし、該本体の中空部は物干し竿を嵌め入れる
ことができるものとし、上記２つの夾持柄の弯曲部の中
央には貫通する穴を設け、上記本体の外周上端の両側に
は斜めに伸出する夾持座を設け、該夾持座内には夾持溝
を形成する、ハンガの固定リング。
【請求項２】２つの夾持座の夾持溝はハンガの弯曲す
るフック部を挟んで固定できるものとし、固定リング本
体外周上部の、ハンガのフック部との接触部分は、摩擦
係数の大きい材料層を貼って覆う、請求項１に記載のハ
ンガの固定リング。