JP3021140U

JP3021140U - クリップ具並びにクリップ具を用いたスタンド

Info

Publication number: JP3021140U
Application number: JP1995007899U
Authority: JP
Inventors: 一郎大竹; 敏江部
Original assignee: 株式会社ソーグ
Priority date: 1995-07-31
Filing date: 1995-07-31
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2001-07-31

Abstract

(57)【要約】【課題】止着操作の簡単なクリップ部材Ｋを簡単にワ
ンタッチで所定位置に取り付け固定できる画期的なクリ
ップ具を提供すること。【解決手段】対向する挾持半体１の基端部１Ａを対向
内側方向へ押圧することにより先端部１Ｂが弾性力に抗
して開き、先端部１Ｂの押圧を止めると弾性力の復帰力
により先端部１Ｂが閉じ、この閉じる挾持力により被止
着物２を挾持止着できるクリップ部材Ｋの基端側にパイ
プや杆棒などのパイプ体３に圧入被嵌し得る断面Ｕ字状
若しくは断面Ｃ状の圧入被嵌部４を設けたクリップ具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、クリップ具並びにクリップ具を用いたスタンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

洗濯バサミなどの挾持式のクリップ部材は、単に開いている基端部をバネ力に抗して内側へ押圧して閉じていた先端部を開き、バネによる復帰力により先端部を閉じて被止着物を挾持止着させることができるもので、止着操作が簡単で製作コストがかからず、安価なことから、被止着物を吊り下げるなどの挾持部材として有用である。

【０００３】しかしながら、クリップ部材はこれを止着位置（取り付け位置）に取り付けることが容易ではない。

【０００４】即ち、従来は、例えば図６に示すようにクリップ部材Ｋの枢着部に軸通し孔や掛け止め用リングなどを設け、一方例えばパイプ３に取り付けたい場合には、このパイプ３に並設状態に取付細杆10を付設し、この取付細杆10に前記リングなどを通して取り付けなければならず非常に厄介である。

【０００５】また、取付細杆10に沿ってクリップ部材Ｋが移動しないように左右にストッパーを設けるなどしなければならず、また、取り外しも困難で、クリップ部材Ｋの所定位置への取り付け・取り外しは非常に厄介であった。

【０００６】本考案は、このような問題点を解決し、止着操作の簡単なクリップ部材を簡単にワンタッチで所定位置に取り付け固定できる画期的なクリップ具並びにこのようなクリップ具を用いて簡単に被止着物を吊り下げ保持できる画期的なスタンドを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００８】対向する挾持半体１の基端部１Ａを対向内側方向へ押圧することにより先端部１Ｂが弾性力に抗して開き、先端部１Ｂの押圧を止めると弾性力の復帰力により先端部１Ｂが閉じ、この閉じる挾持力により被止着物２を挾持止着できるクリップ部材Ｋの基端側に、パイプや杆棒などのパイプ体３に圧入被嵌し得る断面Ｕ字状若しくは断面Ｃ状の圧入被嵌部４を設けたことを特徴とするクリップ具に係るものである。

【０００９】また、取付体５の上部に前記圧入被嵌部４を形成し、この取付部５の下部に設けた架設軸部６に前記クリップ部材Ｋを付設したことを特徴とする請求項１記載のクリップ具に係るものである。

【００１０】また、前記取付体５の上部の圧入被嵌部４と前記下部の架設軸部６との間に前記クリップ部材Ｋの基端部が配設される配設空間７が保有されるように取付体５を構成し、この取付体５の下部の架設軸部６に前記クリップ部材Ｋの開閉枢着部を軸着して架設軸部６にクリップ部材Ｋを回動自在に付設したことを特徴とする請求項２記載のクリップ具に係るものである。

【００１１】また、接地して立直状態に保持された立直パイプ体３Ａ若しくはこの立直パイプ体３Ａと直交して所定高さ位置にほぼ水平状態に保持された水平パイプ体３Ｂに、請求項１に記載のクリップ具の前記圧入被嵌部４を圧入被嵌して請求項１記載のクリップ具を付設したことを特徴とするクリップ具を用いたスタンドに係るものである。

【００１２】また、接地して立直状態に保持された立直パイプ体３Ａ若しくはこの立直パイプ体３Ａと直交して所定高さ位置にほぼ水平状態に保持された水平パイプ体３Ｂに、請求項３に記載のクリップ具の前記圧入被嵌部４を圧入被嵌して請求項３記載のクリップ具を付設したことを特徴とするクリップ具を用いたスタンドに係るものである。

【００１３】

【考案の実施の形態】

最良と考える本考案の実施の形態（考案をどのように実施するか）を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。

【００１４】パイプや杆棒などのパイプ体３の所望位置に、クリップ部材Ｋの圧入被嵌部４を圧入被嵌して所望位置にクリップ部材Ｋを取り付け、このクリップ部材Ｋに被止着物２を挾持止着する。

【００１５】従って、所謂ワンタッチでパイプ体３の所望位置にクリップ部材Ｋを取り付け固定でき、このクリップ部材Ｋを利用して簡単に被止着物２を吊り下げ保持できることとなる。

【００１６】

【実施例】

本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。

【００１７】本実施例のクリップ部材Ｋは、所謂洗濯バサミと同様な挾持式のクリップ具であって、具体的には図１に示すように一対の挾持半体１をその中心の枢着部を支点に回動するように設け、基端部１Ａを指当部（指で挟んで内側へ押圧し得る構成）とし、先端部１Ｂを被止着物２を挾持止着できるように構成し、この枢着部１Ｃに先端部１Ｂを閉じる方向に付勢して挾持力を生じせしめる弾性体１Ｄ（コイルバネや板バネ）を設けている。

【００１８】従って、単に対向する挾持半体１の基端部１Ａを対向内側方向へ押圧することにより先端部１Ｂが弾性力に抗して開き、先端部１Ｂの押圧を止めると弾性力の復帰力により先端部１Ｂが閉じ、この閉じる挾持力により被止着物２を挾持止着できるように構成している。

【００１９】また、一方取付体５の上部（クリップ部材Ｋの基端側に位置する）にパイプや杆棒などのパイプ体３に圧入被嵌し得る断面Ｕ字状若しくは断面Ｃ状の圧入被嵌部４を設け、この取付部５の下部にクリップ部材Ｋを軸着する架設軸部６を設け、この圧入被嵌部４と架設軸部６との間に前記クリップ部材Ｋの基端部が配設される配設空間７が保有されるように取付体５を構成し、この取付体５の下部の架設軸部６に前記クリップ部材Ｋの開閉枢着部を軸着して架設軸部６にクリップ部材Ｋを回動自在に付設している。

【００２０】従って、例えばこのような取付体５を樹脂成形し、この取付体５の架設軸部６に前述のような既存のクリップ部材Ｋを付設することでクリップ部材Ｋの基端側に圧入被嵌部４を設けることができ、製作コストもかからず、容易に本考案が実現でき、しかもクリップ部材Ｋは取付体５に対して回動自在に設けられ、取付体５に対して揺動可能であるから、被止着物２を吊り下げる場合には鉛直方向に吊り下げることができ、また被止着物２の取り付け角度に柔軟に対応できることとなる。

【００２１】従って、例えば図２に示すように物干し杆などのパイプ体３の所望位置に圧入被嵌部４を圧入被嵌することで所謂ワンタッチでクリップ具を付設でき、非常に取付操作が簡単となり、また容易に着脱でき、またこのクリップ具に被止着物２を挾持して吊り下げ保持でき、クリップ具の良さを最大限に発揮できる。

【００２２】しかも、取り付けたクリップ具はパイプ体３に沿って容易には移動しないように圧入被嵌部４の圧着度を設定することもできるし、この圧入被嵌部４の圧着度を緩めて圧入被嵌部４がパイプ体３に沿って自由に移動調整できるように設定することもできる。

【００２３】従って、簡単に取り付け変更もできるし、また、場合によってはスライド移動させることにより、簡単にクリップ具の取り付け位置も調整できる画期的なクリップ具となる。

【００２４】図３は、請求項１〜５記載のいずれの発明にも属するもので、この図示したスタンドは、逆Ｌ字状のパイプを立設保持したスタンドの立直パイプ体３Ａの二ヶ所，水平パイプ体３Ｂの二ヶ所にクリップ部材Ｋをワンタッチで圧入止着し、このクリップ部材Ｋに例えば広告シート８を止着保持できるもので、広告スタンドとして利用できる画期的なクリップ具付のスタンドとなる。

【００２５】また、図４，図５にその他の使用例を示すが、例えば図４に示すように脱衣籠の枠杆などのパイプ体３にクリップ部材Ｋを圧入止着してタオルなどの被止着物２を吊り下げ保持できたり、図５に示すように洗濯台の正面枠杆などのパイプ体３にクリップ部材Ｋを圧入止着して連絡用の表示紙などの被止着物２を吊り下げ保持できる。

【００２６】従って、このようにパイプ体３を有するものに単に圧入被嵌部４を圧入することでクリップ部材Ｋを着脱自在にワンタッチで取り付け固定でき、今まで取り付けが厄介で、簡単にして自由に取り付けできなかったクリップ具を極めて簡単に所望位置に着脱でき、クリップ具の商品価値を著しく高める画期的なものとなる。

【００２７】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したから、パイプや杆棒などのパイプ体の所望位置に、クリップ部材の圧入被嵌部を圧入被嵌して所望位置にクリップ部材を取り付けることができ、このクリップ部材を利用して簡単に被止着物を吊り下げ保持できる画期的なクリップ具となる。

【００２８】即ち、止着操作が簡単で便利なクリップ具を簡単に所望位置に取り付け固定できるから、従来のクリップ具の価値を絶大に高めることができる画期的なクリップ具となる。

【００２９】また、請求項２記載の考案は、前記効果を発揮するクリップ具を容易に製作でき、前記考案を容易に実現でき、量産性に秀れ、コスト高とならない安価な製品を提供できるクリップ具となる。

【００３０】また、請求項３記載の考案は、クリップ部材の開閉操作に支障を起たさず、またクリップ部材は揺動可能となるから、一層実用性に秀れたクリップ具となる。請求項４並びに請求項５は、極めて実用性に秀れたスタンドとなり、特にクリップ具に広告用や連絡用のシートを吊り下げ保持するように使用すれば非常に便利な表示スタンドとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の物干し具として使用する例を示した
説明斜視図である。

【図３】本実施例の表示スタンドとして使用する例を示
した説明斜視図である。

【図４】本実施例のその他の使用例を示した説明斜視図
である。

【図５】本実施例のその他の使用例を示した説明斜視図
である。

【図６】従来例（図３に対応）を示した説明斜視図であ
る。

【符号の説明】

１挾持半体１Ａ基端部１Ｂ先端部２被止着物３パイプ体３Ａ立直パイプ体３Ｂ水平パイプ体４圧入被嵌部５取付体６架設軸部７配設空間Ｋクリップ部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】対向する挾持半体の基端部を対向内側方
向へ押圧することにより先端部が弾性力に抗して開き、
先端部の押圧を止めると弾性力の復帰力により先端部が
閉じ、この閉じる挾持力により被止着物を挾持止着でき
るクリップ部材の基端側に、パイプや杆棒などのパイプ
体に圧入被嵌し得る断面Ｕ字状若しくは断面Ｃ状の圧入
被嵌部を設けたことを特徴とするクリップ具。
【請求項２】取付体の上部に前記圧入被嵌部を形成
し、この取付部の下部に設けた架設軸部に前記クリップ
部材を付設したことを特徴とする請求項１記載のクリッ
プ具。
【請求項３】前記取付体の上部の圧入被嵌部と前記下
部の架設軸部との間に前記クリップ部材の基端部が配設
される配設空間が保有されるように取付体を構成し、こ
の取付体の下部の架設軸部に前記クリップ部材の開閉枢
着部を軸着して架設軸部にクリップ部材を回動自在に付
設したことを特徴とする請求項２記載のクリップ具。
【請求項４】接地して立直状態に保持された立直パイ
プ体若しくはこの立直パイプ体と直交して所定高さ位置
にほぼ水平状態に保持された水平パイプ体に、請求項１
に記載のクリップ具の前記圧入被嵌部を圧入被嵌して請
求項１記載のクリップ具を付設したことを特徴とするク
リップ具を用いたスタンド。
【請求項５】接地して立直状態に保持された立直パイ
プ体若しくはこの立直パイプ体と直交して所定高さ位置
にほぼ水平状態に保持された水平パイプ体に、請求項３
に記載のクリップ具の前記圧入被嵌部を圧入被嵌して請
求項３記載のクリップ具を付設したことを特徴とするク
リップ具を用いたスタンド。