JP3490784B2 - 衣服用ハンガー - Google Patents
衣服用ハンガーInfo
- Publication number
- JP3490784B2 JP3490784B2 JP26749794A JP26749794A JP3490784B2 JP 3490784 B2 JP3490784 B2 JP 3490784B2 JP 26749794 A JP26749794 A JP 26749794A JP 26749794 A JP26749794 A JP 26749794A JP 3490784 B2 JP3490784 B2 JP 3490784B2
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- Japan
- Prior art keywords
- hook
- clothes
- piece
- connecting plate
- engaging
- Prior art date
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- Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ズボン、スカート等の
衣服を挟んだ状態で吊り下げるハンガーに関する。 【０００２】 【従来の技術】クリーニング店においては、クリーニン
グを終了した衣服は、ハンガーに掛けて保管しておき、
客が引き取りに来たときにも、そのままハンガーを付け
た状態で衣服を渡している。客の方においても、それを
着用するまではそのハンガーを利用して衣服を吊り下げ
た状態で保管しておくというのが一般的である。 【０００３】従来においては、ズボンやスカートの場合
は、先端をフック状に曲げた針金製のハンガーの横金に
ズボンやスカートを二つ折りの状態で掛けていたので、
そのままの状態で吊るしておくと、着用したときに折り
目が付いたままになるという欠点があった。したがっ
て、最近では、ズボンの裾部またはスカートのベルト部
をクリップ（挟持片）で挟んで吊るすように考慮したハ
ンガーが歓迎されている。 【０００４】クリップ機構を有するハンガーとしては、
スプリングを用いた２枚の挟持片の間にズボンの裾部を
挟み付け、前記スプリングのバネ力でズボンを保持する
構造のものが従来より存在している。しかしながら、ス
プリングを有する機構は複雑であり、部材および組立工
数を多く必要とするため、コストが嵩むという問題があ
った。 【０００５】特に、クリーニング店において使用するク
リップハンガーは、クリップハンガー自体の価格を顧客
に対する料金として転嫁し難いため、極力、安価である
ことが要求される。したがって、構造が複雑であった
り、組立工数を要するものは、コストアップにつながる
ため、好ましくない。 【０００６】従来のクリップハンガーとしては、本願出
願人が先に提案した実公昭５６−７２３４号公報あるい
は実公平１−３３０７３号公報に記載されたものがあ
る。これらは、中央部を屈曲自在に構成した合成樹脂製
のクリップ本体の上部にフック部を一体に連設したもの
で、クリップ本体の上部に別体の長円状環体を押し込
み、クリップ本体の開きを閉じることにより、衣服を挟
持するというものである。これにより、クリップ本体の
可撓性を利用して衣服を挟持できるため、別にスプリン
グ等の弾圧手段を必要とせず、従来に比べて大幅なコス
トダウンを実現することができた。 【０００７】しかしながら、これらにおいても、長円状
環体を別に必要とするため、金型や組立作業を要し、コ
ストダウンにも限界があった。 【０００８】これを解消するものとして、さらに本願出
願人は、実公平１−３５７５９号公報において、クリッ
プ本体の開閉を、クリップ本体に一体成型したレバー片
で行うようにしたものを提案した。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
公平１−３５７５９号公報において提案したクリップハ
ンガーの構造では、レバー片の操作でクリップ本体の開
閉を行うようにしているため、操作の仕方が一見して分
かりにくい点があった。また、金型成型上、レバー片の
長さを長くできないため、クリップ本体の挟着の操作に
やや大きな力を要するという問題があった。また、レバ
ー片がクリップ本体の側部に張り出すので、一体成型時
の多数個取りの個数に限界があった。 【００１０】本発明が解決すべき課題は、操作の仕方が
分かりやすく、大きな力を要することなく開閉でき、ま
た多数個取り及び一体成型できる安価なクリップを提供
することにある。 【００１１】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の衣服用ハンガーは、連結板の両辺に屈曲自
在に上端よりやや下方部を連設された一対の衣服挟持片
と、前記連結板の一端部に下端を前記衣服挟持片の屈曲
自在方向とは直交する方向に屈曲自在に連結されたフッ
ク片とを有し、前記衣服挟持片の上端内方には鉤部を形
成し、前記フック片の下端及び両辺にはフック片起立時
に前記鉤部を拡開する楔状拡開部及び前記鉤部に係合す
る係合部をそれぞれ形成したものである。 【００１２】 【作用】フック片を起立させると、フック片下端の楔状
拡開部が衣服挟持片の上端の鉤部を押し開く。衣服挟持
片の上端部は連結板の両辺に連設されているため、その
連設部を支点として、てこ作用により、衣服挟持片の下
端が閉じる。衣服挟持片の下端に衣服を挿入しておくこ
とにより、衣服は挟着される。フック片が完全に起立す
ると、フック片の係合部が鉤部に係合するため、外部の
衝撃等で衣服挟持片が開くことはない。その状態でフッ
ク片をバー等に吊るすことができる。 【００１３】衣服を外すときは、フック片両辺の係合部
を手で挟んで両者の間隔を縮めることにより衣服挟持辺
上端の鉤部との係合を解く。 【００１４】 【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照しな
がら具体的に説明する。図１は本発明実施例の正面図、
図２は側面図、図３は平面図である。これらの図におい
て、１，２は一対の衣服挟持片、３は衣服挟持片１，２
の上端よりやや下方部を一体に連結する連結板、４は連
結板３の一端部に下端を衣服挟持片１，２の屈曲自在方
向とは直交する方向に、肉薄のヒンジ部４ｄにて屈曲自
在に連結されたフック片である。衣服挟持片１，２の上
端内方には鉤部１ａ，２ａが形成され、またフック片４
の下端及び両辺にはフック片４が起立した時に鉤部１
ａ，２ａを拡開する楔状拡開部４ｃ及び前記鉤部１ａ，
２ａに係合する係合部４ａ，４ｂを形成している。係合
部４ａ，４ｂ形成部はフック片４の本体部からは二股状
に分岐されており、両係合部４ａ，４ｂに弾力性を与え
ると共に、両係合部４ａ，４ｂを手で挟み付けることに
より、係合を解くことができるようにしている。 【００１５】いま、図２の状態からフック片４を起こす
と、連結板３との連結部のヒンジ部４ｄを支点としてフ
ック片４が回動する。まず、楔状拡開部４ｃが衣服挟持
片１，２の上端内方の鉤部１ａ，２ａに当接し、次いで
鉤部１ａ，２ａを押し開く。これにより衣服挟持片１，
２は連結板３との連結部を支点とするてこ作用により下
部が閉じる。したがって、衣服挟持片１，２の下部に衣
服を挟んでおくことにより、衣服は衣服挟持片１，２の
弾性力により挟持される。フック片４が完全に起立した
状態では、係合部４ａ，４ｂが内側に押された後外側に
拡がり、鉤部１ａ，２ａと係合し、図４に示すように起
立状態が保持される。この状態でフック片４をバー等に
吊るす。 【００１６】衣服を外すときは、係合部４ａ，４ｂを手
で挟み付ければ、係合部４ａ，４ｂと鉤部１ａ，２ａと
の係合が外れるので、フック片４を倒すことにより図２
の状態に戻る。これにより、衣服挟持片１，２の係合状
態が解かれるため、衣服挟持片１，２の下部を開いて衣
服を外すことができる。 【００１７】 【発明の効果】上述したように、本発明によれば、元来
起立状態で使用されるフック片を起こすという、分かり
易くて小さな操作力で衣服を挟持することができ、ま
た、従来のレバー片のような幅方向の突出部がないた
め、同一大きさの金型において多数個取りの本数を多く
とることができ、製品コストを低減することが可能とな
る。
衣服を挟んだ状態で吊り下げるハンガーに関する。 【０００２】 【従来の技術】クリーニング店においては、クリーニン
グを終了した衣服は、ハンガーに掛けて保管しておき、
客が引き取りに来たときにも、そのままハンガーを付け
た状態で衣服を渡している。客の方においても、それを
着用するまではそのハンガーを利用して衣服を吊り下げ
た状態で保管しておくというのが一般的である。 【０００３】従来においては、ズボンやスカートの場合
は、先端をフック状に曲げた針金製のハンガーの横金に
ズボンやスカートを二つ折りの状態で掛けていたので、
そのままの状態で吊るしておくと、着用したときに折り
目が付いたままになるという欠点があった。したがっ
て、最近では、ズボンの裾部またはスカートのベルト部
をクリップ（挟持片）で挟んで吊るすように考慮したハ
ンガーが歓迎されている。 【０００４】クリップ機構を有するハンガーとしては、
スプリングを用いた２枚の挟持片の間にズボンの裾部を
挟み付け、前記スプリングのバネ力でズボンを保持する
構造のものが従来より存在している。しかしながら、ス
プリングを有する機構は複雑であり、部材および組立工
数を多く必要とするため、コストが嵩むという問題があ
った。 【０００５】特に、クリーニング店において使用するク
リップハンガーは、クリップハンガー自体の価格を顧客
に対する料金として転嫁し難いため、極力、安価である
ことが要求される。したがって、構造が複雑であった
り、組立工数を要するものは、コストアップにつながる
ため、好ましくない。 【０００６】従来のクリップハンガーとしては、本願出
願人が先に提案した実公昭５６−７２３４号公報あるい
は実公平１−３３０７３号公報に記載されたものがあ
る。これらは、中央部を屈曲自在に構成した合成樹脂製
のクリップ本体の上部にフック部を一体に連設したもの
で、クリップ本体の上部に別体の長円状環体を押し込
み、クリップ本体の開きを閉じることにより、衣服を挟
持するというものである。これにより、クリップ本体の
可撓性を利用して衣服を挟持できるため、別にスプリン
グ等の弾圧手段を必要とせず、従来に比べて大幅なコス
トダウンを実現することができた。 【０００７】しかしながら、これらにおいても、長円状
環体を別に必要とするため、金型や組立作業を要し、コ
ストダウンにも限界があった。 【０００８】これを解消するものとして、さらに本願出
願人は、実公平１−３５７５９号公報において、クリッ
プ本体の開閉を、クリップ本体に一体成型したレバー片
で行うようにしたものを提案した。 【０００９】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
公平１−３５７５９号公報において提案したクリップハ
ンガーの構造では、レバー片の操作でクリップ本体の開
閉を行うようにしているため、操作の仕方が一見して分
かりにくい点があった。また、金型成型上、レバー片の
長さを長くできないため、クリップ本体の挟着の操作に
やや大きな力を要するという問題があった。また、レバ
ー片がクリップ本体の側部に張り出すので、一体成型時
の多数個取りの個数に限界があった。 【００１０】本発明が解決すべき課題は、操作の仕方が
分かりやすく、大きな力を要することなく開閉でき、ま
た多数個取り及び一体成型できる安価なクリップを提供
することにある。 【００１１】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の衣服用ハンガーは、連結板の両辺に屈曲自
在に上端よりやや下方部を連設された一対の衣服挟持片
と、前記連結板の一端部に下端を前記衣服挟持片の屈曲
自在方向とは直交する方向に屈曲自在に連結されたフッ
ク片とを有し、前記衣服挟持片の上端内方には鉤部を形
成し、前記フック片の下端及び両辺にはフック片起立時
に前記鉤部を拡開する楔状拡開部及び前記鉤部に係合す
る係合部をそれぞれ形成したものである。 【００１２】 【作用】フック片を起立させると、フック片下端の楔状
拡開部が衣服挟持片の上端の鉤部を押し開く。衣服挟持
片の上端部は連結板の両辺に連設されているため、その
連設部を支点として、てこ作用により、衣服挟持片の下
端が閉じる。衣服挟持片の下端に衣服を挿入しておくこ
とにより、衣服は挟着される。フック片が完全に起立す
ると、フック片の係合部が鉤部に係合するため、外部の
衝撃等で衣服挟持片が開くことはない。その状態でフッ
ク片をバー等に吊るすことができる。 【００１３】衣服を外すときは、フック片両辺の係合部
を手で挟んで両者の間隔を縮めることにより衣服挟持辺
上端の鉤部との係合を解く。 【００１４】 【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照しな
がら具体的に説明する。図１は本発明実施例の正面図、
図２は側面図、図３は平面図である。これらの図におい
て、１，２は一対の衣服挟持片、３は衣服挟持片１，２
の上端よりやや下方部を一体に連結する連結板、４は連
結板３の一端部に下端を衣服挟持片１，２の屈曲自在方
向とは直交する方向に、肉薄のヒンジ部４ｄにて屈曲自
在に連結されたフック片である。衣服挟持片１，２の上
端内方には鉤部１ａ，２ａが形成され、またフック片４
の下端及び両辺にはフック片４が起立した時に鉤部１
ａ，２ａを拡開する楔状拡開部４ｃ及び前記鉤部１ａ，
２ａに係合する係合部４ａ，４ｂを形成している。係合
部４ａ，４ｂ形成部はフック片４の本体部からは二股状
に分岐されており、両係合部４ａ，４ｂに弾力性を与え
ると共に、両係合部４ａ，４ｂを手で挟み付けることに
より、係合を解くことができるようにしている。 【００１５】いま、図２の状態からフック片４を起こす
と、連結板３との連結部のヒンジ部４ｄを支点としてフ
ック片４が回動する。まず、楔状拡開部４ｃが衣服挟持
片１，２の上端内方の鉤部１ａ，２ａに当接し、次いで
鉤部１ａ，２ａを押し開く。これにより衣服挟持片１，
２は連結板３との連結部を支点とするてこ作用により下
部が閉じる。したがって、衣服挟持片１，２の下部に衣
服を挟んでおくことにより、衣服は衣服挟持片１，２の
弾性力により挟持される。フック片４が完全に起立した
状態では、係合部４ａ，４ｂが内側に押された後外側に
拡がり、鉤部１ａ，２ａと係合し、図４に示すように起
立状態が保持される。この状態でフック片４をバー等に
吊るす。 【００１６】衣服を外すときは、係合部４ａ，４ｂを手
で挟み付ければ、係合部４ａ，４ｂと鉤部１ａ，２ａと
の係合が外れるので、フック片４を倒すことにより図２
の状態に戻る。これにより、衣服挟持片１，２の係合状
態が解かれるため、衣服挟持片１，２の下部を開いて衣
服を外すことができる。 【００１７】 【発明の効果】上述したように、本発明によれば、元来
起立状態で使用されるフック片を起こすという、分かり
易くて小さな操作力で衣服を挟持することができ、ま
た、従来のレバー片のような幅方向の突出部がないた
め、同一大きさの金型において多数個取りの本数を多く
とることができ、製品コストを低減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明実施例の正面図である。
【図２】 本発明実施例の側面図である。
【図３】 本発明実施例の平面図である。
【図４】 使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
１，２ 衣服挟持片、３ 連結板、４ フック片、１
ａ，２ａ 鉤部、４ａ，４ｂ 係合部、４ｃ 楔状拡開
部、４ｄ ヒンジ部
ａ，２ａ 鉤部、４ａ，４ｂ 係合部、４ｃ 楔状拡開
部、４ｄ ヒンジ部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A47G 25/48
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 連結板の両辺に屈曲自在に上端よりやや
下方部を連設された一対の衣服挟持片と、前記連結板の
一端部に下端を前記衣服挟持片の屈曲自在方向とは直交
する方向に屈曲自在に連結されたフック片とを有し、前
記衣服挟持片の上端内方には鉤部を形成し、前記フック
片の下端及び両辺にはフック片起立時に前記鉤部を拡開
する楔状拡開部及び前記鉤部に係合する係合部をそれぞ
れ形成したことを特徴とする衣服用ハンガー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26749794A JP3490784B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 衣服用ハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26749794A JP3490784B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 衣服用ハンガー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08126569A JPH08126569A (ja) | 1996-05-21 |
| JP3490784B2 true JP3490784B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=17445678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26749794A Expired - Lifetime JP3490784B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 衣服用ハンガー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3490784B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26749794A patent/JP3490784B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08126569A (ja) | 1996-05-21 |
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