JP3000429B2 - トンネル清掃車の清掃ブラシ装置 - Google Patents

トンネル清掃車の清掃ブラシ装置

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JP3000429B2
JP3000429B2 JP8043536A JP4353696A JP3000429B2 JP 3000429 B2 JP3000429 B2 JP 3000429B2 JP 8043536 A JP8043536 A JP 8043536A JP 4353696 A JP4353696 A JP 4353696A JP 3000429 B2 JP3000429 B2 JP 3000429B2
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル壁面を清
掃ブラシで清掃するトンネル清掃車の清掃ブラシ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】かかるトンネル清掃車の清掃ブラシ装置
は、特開昭60−98100号公報に記載されているよ
うに既に知られている。
【0003】このトンネル清掃車の清掃ブラシ装置は、
トンネル壁面から一定の距離を保つように敷設したレー
ルに前後の車輪を案内されて走行する車体にアームを支
持し、このアームの先端に設けた清掃ブラシをトンネル
壁面に当接させて清掃するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、トンネルの直線部分では清掃ブラシをトンネル壁
面に一定の面圧で当接させることができるが、トンネル
の曲線部分で旋回方向外側の壁面を清掃する場合には清
掃ブラシの面圧が過大になり、また旋回方向内側の壁面
を清掃する場合には清掃ブラシの面圧が過少になって適
切な清掃が困難になる問題があった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、トンネルの曲線部分においても清掃ブラシを一定の
面圧でトンネル壁面に当接させることが可能なトンネル
清掃車の清掃ブラシ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、トンネルの壁面から一定の距離に敷設し
たレールに車輪を案内されて走行する前後一対の台車
と、これら台車上に支持された車体と、前記トンネルの
壁面を清掃する清掃ブラシとを備えたトンネル清掃車の
清掃ブラシ装置であって、前記一方の台車から上方に延
びて前記車体を貫通する旋回軸の上端に旋回フレームを
固定し、この旋回フレームに前記清掃ブラシを支持する
ことにより、前記一方の台車及び清掃ブラシを一体で旋
回可能としたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図18は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はトンネル清掃車の側面図、図2は図1の2
方向矢視図、図3は図1の要部拡大図、図4は図1の要
部拡大図、図5は図4の5方向矢視図、図6は図4の6
方向矢視図、図7は図4の7方向矢視図、図8は図4の
8−8線拡大断面図、図9は制御系のブロック図、図1
0は上り車線のトンネル側壁を清掃する場合の作用説明
図、図11は下り車線のトンネル側壁を清掃する場合の
作用説明図、図12は上り車線のトンネル側壁を清掃す
る場合のフローチャートの第1分図、図13は上り車線
のトンネル側壁を清掃する場合のフローチャートの第2
分図、図14は下り車線のトンネル側壁を清掃する場合
のフローチャートの第1分図、図15は下り車線のトン
ネル側壁を清掃する場合のフローチャート第2分図、図
16は上り車線のトンネル側壁を清掃する場合の清掃ブ
ラシの移動経路の説明図、図17は下り車線のトンネル
側壁を清掃する場合の清掃ブラシの移動経路の説明図、
図18はトンネルのカーブ部分における作用説明図であ
る。
【0009】図10及び図11に示すように、トンネル
Tの内部には左側の走行車線L1 と右側の追越車線L2
とが相隣り合うように設けられており、走行車線L1
左側には一段高い走行車線側監視員通路P1 が設けられ
るとともに、追越車線L2 の右側には一段高い追越車線
側監視員通路P2 が設けられる。走行車線L1 と走行車
線側監視員通路P1 との間及び追越車線L2 と追越車線
側監視員通路P2 との間には、それぞれ略鉛直な監視員
通路下側壁WLが形成される。走行車線側監視員通路P
1 及び追越車線側監視員通路P2 の路面には、トンネル
清掃車を案内するために断面「I」字状のレールR,R
がそれぞれ敷設される。
【0010】走行車線側監視員通路P1 の左側と、追越
車線側監視員通路P2 の右側とに連なるトンネル側壁W
Ua,WUb,WUcの形状は、上り車線と下り車線と
で異なっている。即ち、図10から明らかなように、上
り車線の下側のトンネル側壁WUaは鉛直であり、上側
のトンネル側壁WUbはトンネル中心線側に傾斜してい
る。一方、図11から明らかなように、下り車線のトン
ネル側壁WUcは全体がトンネル中心線側に傾斜してい
る。
【0011】図1及び図2に示すように、トンネル清掃
車は図示せぬ動力車の後部に連結器1を介して連結され
る第1清掃車V1 と、この第1清掃車V1 の後部に連結
器2,3を介して連結される第2清掃車V2 とを備え
る。
【0012】第1清掃車V1 はシャシユニット4を支持
する前部台車5及び後部台車6を備えており、前部台車
5はモータ7により駆動されて監視員通路P1 ,P2
路面上を転動する左右一対の駆動輪8,8と、レールR
の両側面にガイドされる左右各2個のガイド輪9…とを
備えるとともに、後部台車6は監視員通路P1 ,P2
路面上を転動する左右一対の従動輪10,10と、レー
ルRの両側面にガイドされる左右各2個のガイド輪11
…とを備える。第1清掃車V1 のシャシユニット4上に
は、清掃用の水を収納する水タンクユニット12と、配
電盤ユニット13と、監視員通路下側壁WL,WLを清
掃する第1清掃ブラシユニットBU1 とが設けられる。
【0013】第2清掃車V2 はシャシユニット14を支
持する前部台車15及び後部台車16を備えており、前
部台車15はモータ17により駆動されて監視員通路P
1 ,P2 の路面上を転動する左右一対の駆動輪18,1
8と、レールRの両側面にガイドされる左右各2個のガ
イド輪19…とを備えるとともに、後部台車16は監視
員通路P1 ,P2 の路面上を転動する左右一対の従動輪
20,20と、レールRの両側面にガイドされる左右各
2個のガイド輪21…とを備える。第2清掃車V2 のシ
ャシユニット14上には、上り車線の下側のトンネル側
壁WUa及び下り車線のトンネル側壁WUcの下半部を
清掃する第2清掃ブラシユニットBU2と、配電盤ユニ
ット22と、上り車線の上側のトンネル側壁WUb及び
下り車線のトンネル側壁WUcの上半部を清掃する第3
清掃ブラシユニットBU3 と、リンス水を噴射するリン
スノズルユニット23と、オペレータが位置する運転室
24と設けられる。運転室24には、配電盤ユニット2
2の左右両側に設けたCCDカメラ25,25で撮影し
たトンネルT内の映像を映し出すモニター26と、オペ
レータが操作する各種スイッチ類が設けられた操作盤2
7が設けられる。
【0014】次に、本発明の要旨に関連した第2清掃車
2 の第2清掃ブラシユニットBU 2 の構造を、図3〜
図8を参照しながら詳述する。
【0015】図3に示すように、第2清掃車V2 の前部
台車15に立設されてシャシユニット14を貫通する旋
回軸31の上端に板状の旋回フレーム32が設けられ
る。旋回軸31の軸線AX1 は左右の駆動輪18,18
の左右方向中央において該駆動輪18,18の軸線AX
2 と直交している。旋回フレーム32の下面には、旋回
軸31と同軸に配置された2個のボールベアリング2
9,33を介してシャシユニット14の前部が吊り下げ
支持される。従って、直線のレールRに沿って第2清掃
車V2 が直線走行するとき、前部台車15及び旋回フレ
ーム32はシャシユニット14に対して前後方向に整列
しているが、曲線のレールRに沿って第2清掃車V2
曲線走行するとき、レールRに拘束された前部台車15
及び旋回フレーム32はシャシユニット14に対して左
右方向に旋回することになる。
【0016】図4〜図7に示すように、旋回フレーム3
2に立設された左右一対の支柱34,34の上端間に、
水平方向に延びる支軸35が回転自在に架設される。支
柱34,34から前方に延びる左右各3本の支持腕30
…の先端に、該支柱34,34と平行な左右一対のガイ
ド支柱36,36が固定される。各ガイド支柱36の左
右側面に固定した2本の板状のガイドレール37,37
に、それぞれ4個のガイドローラ38…を介して昇降可
能に案内される2枚のブラケット39,39の前端に、
板状の昇降フレーム40の後面が結合される。昇降フレ
ーム40の前面に左右方向に固定した上下一対のガイド
レール41,41と、板状のスライドフレーム42の後
面に左右方向に固定した上下一対のガイドレール43,
43とが、相互に摺動可能に嵌合する。
【0017】旋回フレーム32の上面に設けたブラケッ
ト44にピン45を介して枢支された昇降用シリンダ4
6は、モータ47の回転をネジ機構により出力ロッド4
8の進退動として出力するものであり、その出力ロッド
48の上端が、一端を前記支軸35に固定した「く」字
状の第1リンクアーム49の他端にピン50で枢支され
る。そして一端を前記支軸35に固定した左右一対の第
2リンクアーム51,51の他端に形成した長孔5
1 ,511 が、前記内側のブラケット39,39の内
面に設けた支点ピン52,52に係合する。従って、昇
降用シリンダ46を駆動して出力ロッド48を伸縮駆動
すると、第1リンクアーム49、支軸35、第2リンク
アーム51,51、支点ピン52,52及びブラケット
39…を介して昇降フレーム40がガイドレール37…
に沿って昇降駆動される。
【0018】また昇降フレーム40の後面に設けたスラ
イド用モータ53の出力軸に固定したピニオン54が、
スライドフレーム42の後面に左右方向に設けたラック
55に噛合する。従って、スライド用モータ53を駆動
してピニオン54でラック55を左右に押圧することに
より、昇降フレーム40にガイドレール41,41;4
3,43を介して支持されたスライドフレーム42が左
右にスライドする。
【0019】スライドフレーム42の上端から前方に張
り出す清掃ブラシ支持アーム61の下面に、上板621
と一対の側板622 ,622 とを有する旋回アーム62
が旋回軸63を介して左右旋回自在に支持される。図8
を併せて参照すると明らかなように、旋回アーム62の
一対の側板621 ,621 に突設した2本のクランプピ
ン64L ,64R をクランプすべく、スライドフレーム
42に一対のクランプ手段65L ,65R が設けられ
る。クランプ手段65L ,65R は固定クランプ腕6
6,66と、固定クランプ腕66,66に対して開閉可
能な可動クランプ腕67,67と、可動クランプ腕6
7,67を固定クランプ腕66,66にロックするロッ
クレバー68,68とを備える。
【0020】図5に示すように、旋回アーム62を手動
で前方から左側に90°旋回させ、クランプピン64L
をクランプ手段65L の固定クランプ腕66及び可動ク
ランプ腕67間に把持してロックレバー68でロックす
ることにより、旋回アーム62を左側に90°旋回した
前記位置に固定することができる。また旋回アーム62
を手動で前方から右側に90°旋回させ、クランプピン
64R をクランプ手段65R の固定クランプ腕66及び
可動クランプ腕67間に把持してロックレバー68でロ
ックすることにより、旋回アーム62を右側に90°旋
回した前記位置に固定することができる。
【0021】旋回アーム62の一対の側板621 ,62
1 の下端に設けた一対の枢軸69,69にブラシホルダ
ー70が揺動可能に支持される。ブラシホルダー70
は、一対の側板701 ,701 と上板702 と下板70
3 とを有しており、その側板701 ,701 に前記一対
の枢軸69,69が設けられるとともに、その上板70
2 及び下板703 に清掃ブラシ71の回転軸72が回転
自在に支持される。ブラシホルダー70の上板702
連なるブラケット73に清掃ブラシ用モータ74が支持
されており、この清掃ブラシ用モータ74の出力軸75
に設けた駆動プーリ76と、清掃ブラシ71の回転軸7
2に設けた従動プーリ77と、ブラシホルダー70の上
板702 に設けたテンションプーリ78とに無端ベルト
79が巻き掛けられる。従って、清掃ブラシ用モータ7
4を駆動することにより清掃ブラシ71を回転させるこ
とができる。
【0022】旋回アーム62の一方の側板622 及び該
側板622 に設けたブラケット80に一対のピン81,
81を介して揺動用シリンダ82が枢支されており、こ
の揺動用シリンダ82の出力ロッド83がブラシホルダ
ー70に設けたコ字状のブラケット84にピン85で連
結される。従って、揺動用シリンダ82を伸縮駆動する
ことにより、ブラシホルダー70を枢軸69,69回り
に揺動させることができる。
【0023】尚、図7における符号86…は、前記水タ
ンクユニット12に収納した洗浄水を、第2清掃ブラシ
ユニットBU2 で清掃するトンネル側壁WUa,WUc
に噴射する洗浄水ノズルである。
【0024】図9に示すように、第2清掃ブラシユニッ
トBU2 を制御する制御装置100はマイクロコンピュ
ータからなり、各種の演算処理を行うCPU(中央演算
処理装置)101と、演算結果や各種センサの検出値を
一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)1
02と、演算に必要なプログラムやデータを予め記憶し
たROM(リードオンリーメモリ)103と、各種スイ
ッチやセンサからの信号が入力される入力回路104
と、清掃ブラシ71の作動を制御する信号を出力する出
力回路105とを備える。
【0025】入力回路104には、清掃作業を行う車線
が上り車線か下り車線かを選択する上り車線/下り車線
選択スイッチ106と、清掃作業を行う車線が走行車線
か追越車線かを選択する走行車線/追越車線選択スイッ
チ107と、清掃ブラシ71の張出又は格納を指令する
張出/格納選択スイッチ108と、清掃ブラシ71が下
降位置に達したことを検出する下降位置検出リミットス
イッチ109と、清掃ブラシ71が前記下降位置の手前
の中間位置に達したことを検出する中間位置検出リミッ
トスイッチ110と、昇降フレーム40に対するスライ
ドフレーム42のスライド位置を検出するスライド位置
センサ111と、旋回アーム62に対するブラシホルダ
70の揺動角を検出する揺動角センサ112とが接続さ
れる。
【0026】出力回路105には、清掃ブラシ71を昇
降させるべく昇降フレーム40を昇降駆動する昇降用シ
リンダ46と、清掃ブラシ71をトンネル側壁WUa,
WUb,WUcに対して接近/離間させるべくスライド
フレーム42をスライドさせるスライド用モータ53
と、清掃ブラシ71をトンネル側壁WUa,WUb,W
Ucの傾斜に沿わせるべくブラシホルダ70を傾斜させ
る揺動用シリンダ82とが接続される。
【0027】次に、上り車線の走行車線L1 側の鉛直な
トンネル側壁WUa(図10の左下のトンネル側壁WU
a参照)を第2清掃ブラシユニットBU2 で清掃する手
順を図12及び図13のフローチャート並びに図16の
説明図を参照しながら説明する。このとき、第2清掃ブ
ラシユニットBU2 を有する第2清掃車V2 は図10の
紙面の裏側から表側に走行しながら清掃作業を行うもの
とする。尚、傾斜したトンネル側壁WUbは第3清掃ブ
ラシユニットBU3 により清掃される。
【0028】清掃作業を行わないとき、第2清掃ブラシ
ユニットBU2 は第1清掃車V1 と第2清掃車V2 とを
連結する連結器2,3の上方の空間に格納されている
(図1及び図2参照)。このとき、昇降フレーム40は
上昇位置にあり、スライドフレーム42は車体右側にス
ライドしており、且つ旋回アーム62は清掃ブラシ71
が車体左側を向くようにクランプピン64L がクランプ
手段65L にクランプされている(図4及び図5参
照)。また第2清掃ブラシユニットBU2 を格納すると
き、スライドフレーム42を車体左側にスライドさせ、
且つ清掃ブラシ71が車体右側を向くように旋回アーム
62をクランプピン64R 及びクランプ手段65R でク
ランプすることもできる。旋回アーム62の左右旋回
と、クランプ手段65L ,64R によるクランプは手動
により行われる。
【0029】尚、以下に説明するように、第2清掃車V
2 を図10の紙面の裏側から表側に走行させながら、上
り車線の走行車線側のトンネル側壁WUaを清掃する場
合には、予め第2清掃ブラシユニットBU2 を上記後者
の状態(スライドフレーム42を車体左側にスライドさ
せ、旋回アーム62を清掃ブラシ71が車体右側を向く
ようにクランプした状態)にセットしておく。
【0030】先ず、図示せぬ電源スイッチを閉成し(ス
テップS1)、上り車線/下り車線選択スイッチ106
で「上り車線」を選択し(ステップS2)、走行車線/
追越車線選択スイッチ107で「走行車線」を選択し
(ステップS3)、続いて張出/格納選択スイッチ10
8で「張出」を選択すると(ステップS4)、揺動用シ
リンダ82が作動する。その結果、清掃ブラシ71の下
部がトンネル側壁WUaに接近するとともに上部がトン
ネル側壁WUbから離反するように揺動し、揺動角セン
サ112で検出した揺動角が予め設定した記憶値に達し
た状態で停止する(ステップS5,S6及び図16矢印
a)。
【0031】続いて、スライド用モータ53でスライド
フレーム42を車体右側にスライドさせて清掃ブラシ7
1をトンネル側壁WUa,WUb側に平行移動させ、ス
ライド位置センサ111で検出したスライド位置が予め
設定した記憶値に達した状態で停止させる(ステップS
7,S8及び図16矢印b)。続いて、昇降用シリンダ
46で昇降フレーム40を下降させて清掃ブラシ71を
下向きに平行移動させ、中間位置検出リミットスイッチ
110がONしたときに停止させる(ステップS9,S
10及び図16矢印c)。
【0032】次に、スライド位置センサ111で検出し
たスライド位置が予め設定した記憶値に達するまで清掃
ブラシ71を再度トンネル側壁WUa,WUb側に平行
移動させるとともに(ステップS11,12及び図16
矢印d)、清掃ブラシ71がトンネル側壁WUaに対向
する位置に達して下降位置検出リミットスイッチ109
がONするまで清掃ブラシ71を再度下向きに平行移動
させる(ステップS13,14及び図16矢印e)。続
いて、揺動角センサ112で検出した揺動角が予め設定
した記憶値に達するまで清掃ブラシ71を前述と逆方向
に揺動させ、清掃ブラシ71をトンネル側壁WUaと平
行になる鉛直姿勢に復帰させる(ステップS15,16
及び図16矢印f)。
【0033】そして最後に、スライド位置センサ111
で検出したスライド位置が予め設定した記憶値に達する
まで清掃ブラシ71を再々度トンネル側壁WUa,WU
b側に平行移動させると、清掃ブラシ71は清掃すべき
下側のトンネル側壁WUaに均等に当接する(ステップ
S17,18及び図16矢印g)。而して、第2清掃車
2 を走行させながら清掃ブラシ用モータ74で清掃ブ
ラシ71を回転させ、且つ洗浄水ノズル86…から洗浄
水を噴射することにより、トンネル側壁WUaを清掃す
ることができる。スライド用モータ53及び揺動用シリ
ンダ82は図示せぬ操作レバーにより作動可能であり、
オペレータが目視で清掃ブラシ71の位置を確認しなが
ら前記操作レバーを操作することにより、トンネル側壁
WUaに対する清掃ブラシ71の当接状態を微調整する
ことができる。
【0034】以上、上り車線の走行車線L1 側の下側の
トンネル側壁WUaを清掃する手順を説明したが、追越
車線L2 側の下側のトンネル側壁WUaも同じ手順で清
掃することができる。但し、第2清掃車V2 を図10の
紙面の裏側から表側に走行させながら清掃する場合に
は、清掃ブラシ71が車体左側を向くように旋回アーム
62を手動操作で逆方向に旋回させてクランプする必要
がある。
【0035】次に、下り車線の走行車線L1 側の傾斜し
たトンネル側壁WUc(図11の左側のトンネル側壁W
Ucの下部参照)を第2清掃ブラシユニットBU2 で清
掃する手順を、図14及び図15のフローチャート並び
に図17の説明図を参照しながら説明する。
【0036】下り車線のトンネル側壁WUcは全体が傾
斜しているため、清掃ブラシ71はトンネル側壁WUc
の傾斜に沿うように傾斜した状態で該トンネル側壁WU
cに当接する。従って、この場合のフローチャートは、
既に図12及び図13で説明した上り車線のトンネル側
壁WUaを清掃する場合のフローチャートのステップS
15,S16(つまり、一旦傾斜させたを清掃ブラシ7
1を再び鉛直姿勢に復帰させる図16矢印fの工程)を
削除したものとなり、その他のステップは実質的に同一
である。これにより、傾斜したトンネル側壁WUcに清
掃ブラシ71を均等に当接させることができる。尚、図
12のフローチャートのステップS2における「上り車
線」は、図14のフローチャートのステップS2におい
て「下り車線」に変更されている。
【0037】下り車線の追越車線L2 側のトンネル側壁
WUcの下部も、上述した走行車線L1 側のトンネル側
壁WUcの下部と同じ手順で清掃することができる。但
し、第2清掃車V2 を図11の紙面の裏側から表側に走
行させながら清掃する場合には、清掃ブラシ71が車体
左側を向くように旋回アーム62を手動操作で逆方向に
旋回させてクランプする必要がある。
【0038】清掃ブラシ71を清掃位置から格納位置へ
移動させる手順は、前述した格納位置から清掃位置へ移
動させる手順と逆の手順で行うことができる。
【0039】而して、トンネル側壁WUb,WUcの上
部がトンネルTの中心側に傾斜していても、清掃ブラシ
71を階段状に横移動及び下降させて格納位置から清掃
位置へと移動させることにより、清掃ブラシ71の上端
とトンネル側壁WUb或いはトンネル側壁WUcの上部
との干渉を回避しながら該清掃ブラシ71を清掃位置に
移動させることができる。特に、清掃ブラシ71をトン
ネル側壁WUb,WUcの傾斜に沿うように傾斜させて
階段状に横移動及び下降させることにより、清掃ブラシ
71の上部とトンネル側壁WUb,WUcとの干渉を一
掃効果的に回避することができる。
【0040】また、不使用時に第2清掃ブラシユニット
BU2 を第1清掃車V1 及び第2清掃車V2 を連結する
連結器2,3の上方の空間に格納しているので、シャシ
ユニット14上に第2清掃ブラシユニットBU2 の格納
スペースを確保する必要がなくなって第2清掃車V2
小型化することができるばかりか、連結器2,3と干渉
することなく清掃ブラシ71の直径を大きくすることが
でき、これによりトンネル壁面WUa,WUcに突起物
があっても清掃ブラシ71が引っ掛かり難くすることが
できる。また清掃ブラシ71は連結器2,3の上方の格
納位置から左右方向に移動した後に下降してトンネル壁
面WUa,WUcに当接するので、進行方向の左右両側
のトンネル壁面WUa,WUcを清掃することができる
ばかりか、連結器2,3よりも低い位置にあるトンネル
壁面WUa,WUcをも清掃することができる。
【0041】更に、第2清掃車V2 の進行方向左側のト
ンネル壁面WUa,WUcを清掃する場合には、旋回ア
ーム62を左側に旋回させるとともにスライドフレーム
42を左側にスライドさせて清掃ブラシ71を車体左側
に大きく張り出し、進行方向右側のトンネル壁面WU
a,WUcを清掃する場合には、旋回アーム62を右側
に旋回させるとともにスライドフレーム42を右側にス
ライドさせて清掃ブラシ71を車体右側に大きく張り出
すことができ、しかも不使用時には第2清掃車V 2 の幅
内に第2清掃ブラシユニットBU2 をコンパクトに格納
することができる。
【0042】さて、図18(A)に示すように、監視員
通路P1 ,P2 に敷設されたレールRとトンネル側壁W
Ua,WUcとの距離は、トンネルTの直線部分又はカ
ーブ部分に関わらず一定距離に設定されており、カーブ
部分においてレールRに案内される第2清掃車V2 の前
部台車15の一対の駆動輪18,18の軸線は前記レー
ルR及びトンネル側壁WUa,WUcのカーブの半径方
向に一致している。従って、前部台車15に支持された
第2清掃ブラシユニットBU2 の清掃ブラシ71は、ト
ンネルTのカーブ部分においてもトンネル側壁WUa,
WUcに一定の面圧で当接することができる。
【0043】仮に、図18(B)に示すように、第2清
掃ブラシユニットBU2 が前部台車15ではなくシャシ
ユニット14に支持されている場合には、カーブ部分に
おいてシャシユニット14の左右方向軸線は駆動輪1
8,18の軸線に対して角度αだけずれてしまい、その
結果第2清掃ブラシユニットBU2 の清掃ブラシ71が
トンネル側壁WUa,WUcに強く干渉して該清掃ブラ
シ71が破損する可能性がある。またトンネルTが前述
した状態と逆方向にカーブしている場合には、清掃ブラ
シ71がトンネル側壁WUa,WUcから離反するた
め、清掃ブラシ71の接触面圧が減少して清掃効果が低
下する可能性がある。しかしながら、本実施例によれ
ば、前部台車15に第2清掃ブラシユニットBU2 を支
持したことにより、前記不具合が解消される。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0045】例えば、実施例では前部台車15に清掃ブ
ラシ71を支持しているが、後部台車16に清掃ブラシ
71を支持することもできる。また実施例ではシャシユ
ニット14に2個のボールベアリング29,33を介し
て旋回軸31を支持しているが、旋回軸31の支持のし
かたは適宜選択することができる。また本発明は、監視
員通路下側壁WLを清掃する第1清掃ブラシユニットB
1 や、トンネル側壁WUb及びトンネル側壁WUcの
上部を清掃する第3清掃ブラシユニットBU3に対して
も適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、トンネ
ルの壁面から一定の距離に敷設したレールに車輪を案内
されて走行する前後一対の台車の一方に清掃ブラシを支
持したので、レール及びトンネルの壁面がカーブしてい
ても、前記一方の台車に支持した清掃ブラシとトンネル
の壁面との位置関係を一定に保持することができ、これ
により清掃ブラシがトンネルの壁面に当接する面圧の変
動を回避して清掃効果を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トンネル清掃車の側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】図4の5方向矢視図
【図6】図4の6方向矢視図
【図7】図4の7方向矢視図
【図8】図4の8−8線拡大断面図
【図9】制御系のブロック図
【図10】上り車線のトンネル側壁を清掃する場合の作
用説明図
【図11】下り車線のトンネル側壁を清掃する場合の作
用説明図
【図12】上り車線のトンネル側壁を清掃する場合のフ
ローチャートの第1分図
【図13】上り車線のトンネル側壁を清掃する場合のフ
ローチャートの第2分図
【図14】下り車線のトンネル側壁を清掃する場合のフ
ローチャートの第1分図
【図15】下り車線のトンネル側壁を清掃する場合のフ
ローチャートの第2分図
【図16】上り車線のトンネル側壁を清掃する場合の清
掃ブラシの移動経路の説明図
【図17】下り車線のトンネル側壁を清掃する場合の清
掃ブラシの移動経路の説明図
【図18】トンネルのカーブ部分における作用説明図
【符号の説明】
R レール T トンネル WUa トンネル側壁(壁面) WUc トンネル側壁(壁面) 14 シャシユニット(車体) 15 前部台車(台車) 16 後部台車(台車) 18 駆動輪(車輪) 31 旋回軸 32 旋回フレーム 71 清掃ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松木 浩一 兵庫県西宮市甲子園口六丁目一番四五号 極東開発工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−40261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/00 B08B 3/00 E01H 1/00 B61B 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル(T)の壁面(WUa,WU
    c)から一定の距離に敷設したレール(R)に車輪(1
    8)を案内されて走行する前後一対の台車(15,1
    6)と、これら台車(15,16)上に支持された車体
    (14)と、前記トンネル(T)の壁面(WUa,WU
    c)を清掃する清掃ブラシ(71)とを備えたトンネル
    清掃車の清掃ブラシ装置であって、 前記一方の台車(15)から上方に延びて前記車体(1
    4)を貫通する旋回軸(31)の上端に旋回フレーム
    (32)を固定し、この旋回フレーム(32)に前記清
    掃ブラシ(71)を支持することにより、前記一方の台
    車(15)及び清掃ブラシ(71)を一体で旋回可能と
    したことを特徴とするトンネル清掃車の清掃ブラシ装
    置。
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