JP2999284B2 - シート用クッション体の製造方法 - Google Patents

シート用クッション体の製造方法

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両のシート用クッシ
ョン体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では車両のシート用クッション体の
製造に際し、図8、図9に示すように、縫い合わせ部a
1〜a1によって縫い合わされたシートカバーaを、ホ
ットメルト接着剤を表面に塗布したモールドパッドb上
に重ね、シートカバーaの縫い合わせ部a1を押え治具
dでモールドパッドbの溝部b1内へ押し込んでから、
シートカバーaを加圧、加熱してシートカバーaとモー
ルドパッドbを接着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記方法ではシートカ
バーaの縫い合わせ部a1の位置とモールドパッドbの
溝部b1の位置とが合致していない場合に縫い合わせ部
a1を押え治具cで溝部b1内へ強制的に押込んでも、
シートカバーaとモールドパツドbとの接着後縫い合わ
せ部a1と溝部b1との相対位置がずれてシートカバー
aの外観性が低下する問題点があり、また、シートカバ
ーaをそのままの形態で把持して搬送したり、シートカ
バーaとモールドパッドbとを位置合わせすることがで
きないので、シートカバーaを搬送してモールドパッド
b上にセットする作業の自動化が困難となる問題点があ
る。本発明は上記問題点を解消することを課題とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はシート用クッシ
ョン体の製造に際し、シートカバー成形用の成形型に形
成した適数個のスリット状の差込み孔の配置に合わせて
それぞれ形成した各シートカバーピースを、隣り合う両
シートカバーピースの一部を前記差込み孔上で重ね合わ
せて上下の重なり縁を形成した状態で、前記成形型上に
セットし、次に、前記シートカバーピースに融着可能な
合成樹脂材で帯板状に成形された押え治具を前記両重な
り縁の上から押下げて前記両重なり縁を前記押え治具の
一部とともに前記差込み孔内へそれぞれ押込んでから、
前記押え治具の下端縁付近と前記両重なり縁の下端付近
とが融着された各接合部をそれぞれ形成して押え治具付
シートカバーを成形し、次に、この押え治具付シートカ
バーを、前記押え治具を把持した状態で前記成形型から
取出してモールパッド上にセットしてから、前記押え治
具付シートカバーと前記モールドパッドとを接合し、さ
らに、前記押え治具付シートカバーから前記押え治具の
非融着片を切除するように構成したものである。
【0005】
【作用】シート用クッション体のシートカバーを成形す
るに際し、成形型の差込み孔の配置に合わせて各シート
カバーピースを裁断し、隣り合う両シートカバーピース
の一部を前記差込み孔上で重ね合わせた状態で各シート
カバーピースを前記成形型上にセットし、隣り合う両シ
ートカバーピースの上下の重なり縁を融着性の押え治具
の一部とともに前記差し込み孔内へ押込み、前記押え治
具の下端縁を前記両重なり縁の下端縁に融着して各シー
トカバーピースを接合する各接合部を各差込み孔の位置
でそれぞれ形成し、押え治具付シートカバーを成形す
る。押え治具付シートカバーの成形後、前記押え治具を
把持することによって前記押え治具付シートカバーを成
形型から取出してモールドパッド上にセットし、前記押
え治具付シートカバーとモールドパッドとを接合し、ま
た、前記押え治具付シートカバーから前記押え治具の非
融着片を切除してシート用クッション体を作製する。
【0006】
【発明の効果】上記方法によれば押え治具付シートカバ
ーの各接合部を成形型の各差込み孔の位置に合わせてそ
れぞれ形成することができるので、各接合部の位置精度
をミシン縫いのシートカバーに比して大幅に向上させる
ことができる。従って、モールドパッド上にセットした
押え治具付シートカバーの各接合部の位置と、モールド
パッドの溝部の位置とを常に合致させた状態で押え治具
付シートカバーとモールドパッドとを接合することがで
きるので、接合部の位置ずれによってシートカバーにし
わやたるみが起生したり、接合部が歪曲してシートカバ
ーの外観性が低下する不具合を解消することができる。
また、押え治具付シートカバーに融着した各押え治具に
よって押え治具付シートカバーをそのままの形態で把持
することができるので、押え治具付シートカバーを任意
の位置へ搬送することができるとともに、押え治具付シ
ートカバーとモールドパッドとを正確に位置合わせする
ことができ、シートカバーとモールドパッドとの接合工
程の自動化および省力化が可能となる効果がある。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。シートカバーAとモールドパッドBとが接合
されたシート用クッション体Cを製造するに際し、始め
に、シートカバー用材を、シートカバーAの各接合部を
形成するためにシートカバー用の成形型1に形成したス
リット状の各差込み孔2の配置に合わせてそれぞれ裁断
して各シートカバーピース3を形成する。
【0008】次に、各シートカバーピース3を、隣合う
両シートカバーピース3の一部を差込み孔2上で重ね合
わせて上下の重なり縁4A,4Bをそれぞれ形成した状
態で、成形型1上にセットする(図3参照)。
【0009】続いて、シートカバーピース3に融着可能
な合成樹脂材で差込み孔2内への差込み可能な帯板状に
形成され、把持部5aとこの把持部5aの厚さより縮小
された厚さを有する挿入部5bとが上下に連接された押
え治具5を両重なり縁4A,4Bの上から押下げて両重
なり縁4A,4Bを、この両重なり縁4A,4B間に押
え治具5の下部の挿入部5bを挟み込んだ状態で差込み
孔2内へ押込み、両重なり縁4A,4Bの下端付近およ
び押え治具5の下端縁付近を差込み孔2の下方へ突出さ
せる(図4参照)。押え治具5としては例えば、ポリア
ミド系のホットメルト樹脂で、シートカバーAとモール
ドパッドBとの接合時の加熱温度以上の耐熱性を有する
合成樹脂が適用される。
【0010】次に、差込み孔2の下方へ突出した両重な
り縁4A,4Bの下端付近および押え治具5の下端縁付
近を高周波ウエルダや超音波ウエルダ等の融着装置7の
両加熱部7a間で加熱加圧し(図5参照)、押え治具5
の下端縁付近を両重なり縁4A,4Bの下端付近にそれ
ぞれ融着して各接合部10をそれぞれ形成し、各シート
カバーピース3を各接合部10で接合して押え治具付シ
ートカバー6を成形する。
【0011】この状態で、各ロボットハンド8を各押え
治具5の直上位置から下降させて各押え治具5の把持部
5aを閉じたロボットハンド8によってそれぞれ把持し
てから、各ロボットハンド8を一斉に上昇させて押え治
具付シートカバー6を持上げ、成形型1上から取出す
(図6参照)。
【0012】続いて、各押え治具5を把持した各ロボッ
トハンド8を移動させて押え治具付シートカバー6を、
ホットメルト接着剤が表面に塗布された状態で接着用成
形型の下型11上にセットされたモールドパッドBの直
上位置へ搬送してから、各ロボットハンド8を下降させ
て押え治具付シートカバー6をモールドパッドB上に重
ね、各接合部10をモールドパッドBの溝部B1内の奥
部へそれぞれ差込んで押え治具付シートカバー6をモー
ルドパッドB上にセットする(図7参照)。
【0013】この状態で、各ロボットハンド8を開いて
各押え治具5を解放してから、各ロボットハンド8を下
型11と上型12との間から退去させる。
【0014】続いて、上型12を下降させて押え治具付
シートカバー6およびモールドパッドBを加圧および加
熱し、押え治具付シートカバー6とモールドパッドBと
を接合する。
【0015】次に、接合された押え治具付シートカバー
6およびモールドパッドBを下型11と上型12間から
取出して押え治具付シートカバー6から押え治具5の非
融着片13を切除すると、シートカバーAとモールドパ
ッドBとが接合されたシート用クッション体Cを作製す
ることができる(図1参照)。但し、押え治具5の非溶
着片13を切除し易いように押え治具5に線状の切り込
みやスリットを予め形成しておいてもよい。また、切除
された各非融着片13は溶融して押え治具5に再成形す
ることができる。
【0016】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果を説明する。本例ではシート用クッション体Cを
製造するに際し、シートカバー成形用の成形型1に形成
した適数個のスリット状の差込み孔2の配置に合わせて
それぞれ形成した各シートカバーピース3を、隣り合う
両シートカバーピース3の一部を差込み孔2上で重ね合
わせて上下の重なり縁4A,4Bを形成した状態で、成
形型1上にセットし、次に、シートカバーピース3に融
着可能な合成樹脂材で帯板状に成形された押え治具5を
両重なり縁4A,4Bの上から押下げて両重なり縁4
A,4Bを押え治具5の一部とともに差込み孔2内へそ
れぞれ押込んでから、押え治具5の下端縁付近と両重な
り縁4A,4Bの下端付近とが融着された各接合部10
をそれぞれ形成して押え治具付シートカバー6を成形
し、次に、この押え治具付シートカバー6を、押え治具
5を把持した状態で成形型1から取出してモールパッド
B上にセットしてから、押え治具付シートカバー6とモ
ールドパッドBとを接合し、さらに、押え治具付シート
カバー6から押え治具5の非融着片13を切除する。
【0017】上記方法によれば押え治具付シートカバー
6の各接合部10を成形型1の各差込み孔2の位置に合
わせてそれぞれ形成することができるので、各接合部1
0の位置精度をミシン縫いのシートカバーに比して大幅
に向上させることができる。従って、モールドパッドB
上にセットした押え治具付シートカバー6の各接合部1
0の位置と、モールドパッドBの溝部B1の位置とを常
に合致させた状態で押え治具付シートカバー6とモール
ドパッドBとを接合することができるので、接合部10
の位置ずれによってシートカバーAにしわやたるみが起
生したり、接合部10が歪曲してシートカバーAの外観
性が低下する不具合を解消することができる。
【0018】また、押え治具付シートカバー6に融着し
た各押え治具5を介して押え治具付シートカバー6をそ
のままの形態で把持することができるので、押え治具付
シートカバー6を任意の位置へ搬送することができると
ともに、押え治具付シートカバー6とモールドパッドB
とを正確に位置合わせすることができ、シートカバーA
とモールドパッドBとの接合工程の自動化および省力化
が可能となる効果がある。
【0019】さらに、各押え治具5から切除された各非
融着片13を溶融して押え治具5に再成形すると、非融
着片13を再使用することができるので、押え治具5の
材料コストを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート用クッション体の縦断面図である。
【図2】成形型および押え治具の斜視図である。
【図3】シートカバーピースを成形型上にセットした状
態を示す縦断面図である。
【図4】重なり縁を差込み孔内へ押込んだ状態を示す縦
断面図である。
【図5】接合部を形成するときの状態を示す縦断面であ
る。
【図6】押え治具付シートカバーを取出すときの状態を
示す縦断面図である。
【図7】押え治具付シートカバーをモールドパッド上に
セットしたときの状態を示す縦断面図である。
【図8】従来のシート用クッション体の製造方法を説明
する略体縦断面図である。
【図9】従来の方法で製造したシート用クッション体の
要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形型 2 差込み孔 3 シートカバーピース 4A,4B 重なり縁 5 押え治具 6 押え治具付シートカバー 10 接合部 13 非融着片 A シートカバー B モールドパッド C シート用クッション体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/78 B68G 7/05,7/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートカバー成形用の成形型に形成した
    適数個のスリット状の差込み孔の配置に合わせてそれぞ
    れ形成した各シートカバーピースを、隣り合う両シート
    カバーピースの一部を前記差込み孔上で重ね合わせて上
    下の重なり縁を形成した状態で、前記成形型上にセット
    し、次に、前記シートカバーピースに融着可能な合成樹
    脂材で帯板状に成形された押え治具を前記両重なり縁の
    上から押下げて前記両重なり縁を前記押え治具の一部と
    ともに前記差込み孔内へそれぞれ押込んでから、前記押
    え治具の下端縁付近と前記両重なり縁の下端付近とが融
    着された各接合部をそれぞれ形成して押え治具付シート
    カバーを成形し、次に、この押え治具付シートカバー
    を、前記押え治具を把持した状態で前記成形型から取出
    してモールパッド上にセットしてから、前記押え治具付
    シートカバーと前記モールドパッドとを接合し、さら
    に、前記押え治具付シートカバーから前記押え治具の非
    融着片を切除することを特徴とするシート用クッション
    体の製造方法。
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