JP2999203B2 - 日腔用組成物 - Google Patents
日腔用組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産産業上の利用分野> 本発明は,3−[p−(トランス−4−アミノメチルシ
クロヘキシルカルボニル)フェニル]プロピオン酸(以
下,化合物Aと称する)又はその塩を含有する口腔用組
成物に関する。
クロヘキシルカルボニル)フェニル]プロピオン酸(以
下,化合物Aと称する)又はその塩を含有する口腔用組
成物に関する。
<従来の技術> 一般に歯科領域において,歯肉炎や歯槽膿漏などを含
めた歯周病はう蝕とならんで二大疾患の一つと言われて
おり,現在これらの罹患率は非常に高い。そのため日常
生活上歯口清掃や歯肉マッサージをすることは歯科予防
上きわめて大切であり,その一手段として歯牙汚物除去
と歯肉炎症の発生抑制ならびに口腔内清掃に効果のある
歯磨剤又はパスタ剤を使用することは頗る有効かつ合理
的な手段である。しかしながら従来の歯磨剤及びパスタ
剤ではいずれも一長一短があって,充分満足できるもの
は少ない。例えば歯磨剤及びパスタ剤中での不可欠成分
である発泡剤(アニオン活性剤など)に弱く失活した
り,熱で壊れるもの、あるいは苦味、渋味があったり清
涼感を阻害するなど実用的でないもの,さらには着色,
コスト面,溶解性面,資源的面さらには安全性面などに
問題があるものなどが少なくない。
めた歯周病はう蝕とならんで二大疾患の一つと言われて
おり,現在これらの罹患率は非常に高い。そのため日常
生活上歯口清掃や歯肉マッサージをすることは歯科予防
上きわめて大切であり,その一手段として歯牙汚物除去
と歯肉炎症の発生抑制ならびに口腔内清掃に効果のある
歯磨剤又はパスタ剤を使用することは頗る有効かつ合理
的な手段である。しかしながら従来の歯磨剤及びパスタ
剤ではいずれも一長一短があって,充分満足できるもの
は少ない。例えば歯磨剤及びパスタ剤中での不可欠成分
である発泡剤(アニオン活性剤など)に弱く失活した
り,熱で壊れるもの、あるいは苦味、渋味があったり清
涼感を阻害するなど実用的でないもの,さらには着色,
コスト面,溶解性面,資源的面さらには安全性面などに
問題があるものなどが少なくない。
<発明によって解決された問題点> 本発明者らは以上に述べた問題点を解決すべく鋭意検
討した結果,化合物A又はその塩を含有する口腔用組成
物が目的に叶うことを見いだし,本発明を完成した。
討した結果,化合物A又はその塩を含有する口腔用組成
物が目的に叶うことを見いだし,本発明を完成した。
<発明の構成> 本発明は化合物A又はその塩を含有する口腔用組成物
に関する。
に関する。
本発明にかかわる口腔用組成物としては,練歯磨剤,
液状歯磨剤,パスタ剤等をあげることができる。
液状歯磨剤,パスタ剤等をあげることができる。
化合物Aの塩としては,塩酸,硫酸,フマル酸,マレ
イン酸の如き無機酸又は有機酸の酸付加塩,並びにカル
ボキシル基のナトリウム塩,カリウム塩,カルシウム
塩,マグネシウム塩の如きアルカリ金属塩又はアルカリ
土類金属塩等をあげることができる。
イン酸の如き無機酸又は有機酸の酸付加塩,並びにカル
ボキシル基のナトリウム塩,カリウム塩,カルシウム
塩,マグネシウム塩の如きアルカリ金属塩又はアルカリ
土類金属塩等をあげることができる。
上記の如き口腔用組成物は公知の製剤技術を適宜用い
ることにより製造することができ,該組成物中における
化合物A又はその塩の含有量は通常0.01〜0.1%(重量
比)程度でよい。
ることにより製造することができ,該組成物中における
化合物A又はその塩の含有量は通常0.01〜0.1%(重量
比)程度でよい。
本発明の口腔用組成物は,一日数回その適当量を患部
に塗布し,マッサージをするか又はブラッシングをすれ
ばよい。
に塗布し,マッサージをするか又はブラッシングをすれ
ばよい。
化合物A及びその塩は安全性面においても何ら問題点
はなく,その急性毒性値(LD50)は経口投与の場合マウ
ス(雄)において1600mg/kg以上であった。
はなく,その急性毒性値(LD50)は経口投与の場合マウ
ス(雄)において1600mg/kg以上であった。
<発明の効果> 本発明の口腔用組成物は,歯周組織に対し優れた保護
作用を有すると共に歯周病及びその症状に対し優れた抑
制及び改善効果を有することを歯周炎の動物モデルを用
いた試験(特開昭60−146815号公報参照)により確認し
た。又,本発明の口腔用組成物においては,その有効成
分である化合物A及びその塩は極めて安定に存在しえ
た。更に,本発明の口腔用組成物は,その使用時におい
て,味や清涼感にも優れていた。
作用を有すると共に歯周病及びその症状に対し優れた抑
制及び改善効果を有することを歯周炎の動物モデルを用
いた試験(特開昭60−146815号公報参照)により確認し
た。又,本発明の口腔用組成物においては,その有効成
分である化合物A及びその塩は極めて安定に存在しえ
た。更に,本発明の口腔用組成物は,その使用時におい
て,味や清涼感にも優れていた。
従って,本発明は歯周病用の口腔用組成物として優れ
たものである。
たものである。
以下,本発明を更に実施例及び試験例により説明する
が,本発明はこれらにより限定されるものではない。
が,本発明はこれらにより限定されるものではない。
実施例1 化合物Aの塩酸塩 50mg リン酸水素カルシウム 50 g グリセリン 30 g カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5g ラウリル硫酸ナトリウム 1 g サッカリンナトリウム 0.1g 精 製 水 適 量 計 100 g 上記の処方に従い練歯磨剤を製した。
実施例2 市販練歯磨剤(ホワイト アンド ホワイト:商品
名,ライオン社製)99.9gに化合物Aの塩酸塩0.1gを加
えてよく混和し,総量100gの練歯磨剤を製した。
名,ライオン社製)99.9gに化合物Aの塩酸塩0.1gを加
えてよく混和し,総量100gの練歯磨剤を製した。
実施例3 市販パスタ剤(パラデントエース:商品名,ライオン
社製)99.5gに化合物Aの塩酸塩0.5gを加えてよく混和
し,総量100gのパスタ剤を製した。
社製)99.5gに化合物Aの塩酸塩0.5gを加えてよく混和
し,総量100gのパスタ剤を製した。
試験例1 氷冷下に,化合物Aの塩酸塩とトリス緩衝化生理食塩
水との懸濁液200μlにトロンビン25μgを加え,試験
溶液とした。この試験溶液にストレプトキナーゼ25μg,
ウシフィブリノーゲン100μgを添加し,フィブリンの
溶解時間を37℃にて測定した。フィブリンの溶解(溶
血)するまでの時間(lysis time)が長ければそれだけ
出血予防効果が高いことを意味する。その結果を次の表
1に示した。
水との懸濁液200μlにトロンビン25μgを加え,試験
溶液とした。この試験溶液にストレプトキナーゼ25μg,
ウシフィブリノーゲン100μgを添加し,フィブリンの
溶解時間を37℃にて測定した。フィブリンの溶解(溶
血)するまでの時間(lysis time)が長ければそれだけ
出血予防効果が高いことを意味する。その結果を次の表
1に示した。
上記から明らかなように,化合物Aは優れた出血予防
効果を示した。歯周病においては出血はその代表的な症
状であることから,化合物Aは歯周病の症状に対し優れ
た抑制効果を有することが確認された。
効果を示した。歯周病においては出血はその代表的な症
状であることから,化合物Aは歯周病の症状に対し優れ
た抑制効果を有することが確認された。
試験例2 実施例1〜3の練歯磨剤及びパスタ剤を室温又は40℃
で保存し該製剤中の化合物Aの残存率を以下に示す方法
により検討した。
で保存し該製剤中の化合物Aの残存率を以下に示す方法
により検討した。
検体4gに精製水100mlを加え,約10分間振盪して懸濁
した。この液の一部を遠心分離した後,上澄液を孔径0.
45μmのメンブランフィルターで濾過して試料溶液とし
た。別に化合物A20mgに精製水を加え,溶解させて100ml
とした。この液10mlに精製水を加え50mlとして標準溶液
とした。
した。この液の一部を遠心分離した後,上澄液を孔径0.
45μmのメンブランフィルターで濾過して試料溶液とし
た。別に化合物A20mgに精製水を加え,溶解させて100ml
とした。この液10mlに精製水を加え50mlとして標準溶液
とした。
試料溶液及び標準溶液について,それぞれ10μlづつ
を下記測定条件で液体クロマトグラフィーにより分析し
た。
を下記測定条件で液体クロマトグラフィーにより分析し
た。
(測定条件) 検出器:紫外吸光光度計 波長256nm カラム:コスモシル5C18 4.6φ×150mm 移動相:0.05Mリン酸緩衝液(pH2.5):水:メタノール
=12:48:40 流 量:0.8ml/min. 温 度:40℃ 保存開始時における化合物Aの残存率を100%とし
た。結果を表2に示した。
=12:48:40 流 量:0.8ml/min. 温 度:40℃ 保存開始時における化合物Aの残存率を100%とし
た。結果を表2に示した。
上表から明らかなように,本発明の口腔用組成物はそ
の有効成分の安定性に優れたものであることが確認され
た。
の有効成分の安定性に優れたものであることが確認され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 隆司 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第一製薬中央研究所内 審査官 井上 典之 (56)参考文献 特開 平1−121300(JP,A) 特開 昭57−32219(JP,A) 特開 昭61−243023(JP,A) 特公 昭60−36418(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/16 - 7/28 A61K 31/00 - 31/80 CA(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】3−[p−(トランス−4−アミノメチル
シクロヘキシルカルボニル)フェニル]プロピオン酸又
はその塩を含有する口腔用組成物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22194589A JP2999203B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 日腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22194589A JP2999203B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 日腔用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0383912A JPH0383912A (ja) | 1991-04-09 |
JP2999203B2 true JP2999203B2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=16774618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22194589A Expired - Fee Related JP2999203B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 日腔用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2999203B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018097274A1 (ja) * | 2016-11-28 | 2018-05-31 | ポーラ化成工業株式会社 | シワ改善剤 |
JP7102658B2 (ja) * | 2018-05-29 | 2022-07-20 | ポーラ化成工業株式会社 | 美白用組成物 |
JP7102657B2 (ja) * | 2018-05-29 | 2022-07-20 | ポーラ化成工業株式会社 | シワ改善用組成物 |
US20210196599A1 (en) * | 2018-05-29 | 2021-07-01 | Pola Chemical Industries, Inc. | Skin lightening agent |
-
1989
- 1989-08-29 JP JP22194589A patent/JP2999203B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0383912A (ja) | 1991-04-09 |
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