JP2998883B2 - 発熱素子用の接続端子および接続回路体 - Google Patents

発熱素子用の接続端子および接続回路体

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JP2998883B2 JP13680094A JP13680094A JP2998883B2 JP 2998883 B2 JP2998883 B2 JP 2998883B2 JP 13680094 A JP13680094 A JP 13680094A JP 13680094 A JP13680094 A JP 13680094A JP 2998883 B2 JP2998883 B2 JP 2998883B2
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中村  剛
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Yazaki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線板等に配設するブ
スバーで構成される回路に、PTC素子のような発熱を
伴う素子を接続する際に使用される放熱性の良好な接続
端子および接続回路体に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される電気接続箱には、電気
回路を構成する回路体として複数のブスバーが絶縁基板
に配設され、これらのブスバーと接続した各種電気部品
が収容されている。電気接続箱内には、所定の回路の過
電流保護のため、ブスバーにPTC素子(ポリマ系等)
を装着しているが、従来の接続構造は放熱効果を考慮し
ていないものが多く、電気接続箱内の収容空間が狭小で
部品密度が高いことから、大電流によるPTC素子の発
熱を放散が不十分となり、PTC素子の特性に悪影響を
及ぼし、その作動が不完全となって過電流保護作用が阻
害される問題点を有していた。
【0003】たとえば、実開昭60−33770号公報
に開示されている図8に示すような、接続端子aを介し
てブスバーbとPTC素子cの電極dとを接続すると、
接続端子aの構造上からPTC素子cの電極dは接続端
子aのキャビティに囲まれるため、素子を流れる電流に
より発生した熱の放散が困難となり、PTC素子cの温
度が異常に上昇する欠点がある。
【0004】また、本出願人が既に出願した特願平5−
266013号の明細書には、図9に示すような、発熱
素子挿着用回路体eが記載されており、ブスバーf、
f′の端部に設けた弾性挟持片g、g′でPTC素子
c′を挟持して、PTC素子c′に発生した熱は放熱部
h、h′から放散させるようにしている。しかし、コー
ティングを施したPTC素子には適用できない欠点があ
る。
【0005】すなわち、PTC素子にコーティングを施
すと、水が浸入した際のリーク防止、および電極の腐
食、破損防止等の効果があるため近時盛んに行われてい
るが、コーティング層は絶縁性を有するため、コーティ
ングを施したPTC素子は、そのままの状態では、発熱
素子挿着用回路体eに挿着しても導通させることができ
ない問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、放熱効果が良好で発熱素
子の特性を安定化することのできる信頼性の高い発熱素
子用の接続端子および接続回路体を提供することを課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、請求項1に記載した発明に係わる発熱素子用の接続
端子は、導電性板体を折曲して基底壁、両側壁、上壁か
らなる角筒状の受入部を形成し、該上壁から一体に湾曲
部を介して受入部内にのびる弾性挟持片を有する雌型の
接続端子において、該基底壁から一体に発熱素子方向に
のびる放熱片を形成してなることを特徴とする。放熱片
には放熱翼を突設することが好ましい(請求項2)。
【0008】請求項3に記載した発明に係わる発熱素子
用の接続回路体は、導電性板体を折曲して形成され、固
定部から起立した保持片を有する一対の回路体から成
り、双方の保持片の側縁部から一体に屈曲部を介して該
保持片の素子保持面に対向する弾性挟持片をそれぞれ形
成し、双方の素子保持面を相対向させて配設すると共
に、少なくとも一方の回路体の保持片と固定部との間に
屈折形成した放熱部を設けてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載した発明の接続端子は、受入部
の基底壁から一体にのびる放熱片を備えており、この放
熱片をPTC素子などの発熱素子に接触させるようにし
ているため、素子に発生した熱は、放熱片に直接伝導し
て大気中に放散され、素子に対する発熱による悪影響を
防止することができる。とくに、放熱片に放熱翼を突設
することにより、熱の放散を著しく向上させることがで
きる。
【0010】請求項3に記載した発明の接続回路体は、
発熱素子として、とくにコーティングを施したPTC素
子に好適であり、コーティング層に設けた接続用溝に合
致する弾性挟持片を回路体の保持片に形成してあるた
め、双方の保持片の素子保持面と弾性挟持片との間でP
TC素子を挟持することにより、PTC素子の発熱を保
持片を介して伝導させ放熱部で放散するようにしてい
る。
【0011】
【実施例】図1は、請求項1に記載した発明の実施例に
係わる接続端子Aを用いてPTC素子1(一部切欠して
示す)と、配線板2に配設されたブスバー3とを接続し
た状態を示す斜視図であり、図2はその縦断面図であ
る。接続端子Aは、導電性金属板を折曲加工して形成さ
れたもので、基底壁4、両側壁5、5′、上壁6からな
る角筒状の受入部7を備えている。受入部7内には、上
壁6の側縁6aから一体に形成され、湾曲部8aを介し
て受入部7内にのびる弾性挟持片8が設けられている。
【0012】受入部7は、PTC素子1とブスバー3を
受け入れて両者を接続する部分であり、一方の開口部7
aからPTC素子1の電極1aが挿入され、他方の開口
部7bからブスバー3のタブ3aが挿入され、電極1a
とタブ3aとが重ね合わされた状態で弾性挟持片8によ
って基底壁4に向かって押圧されることにより両者が電
気的に接続される。
【0013】また、受入部7の開口部7a側の基底壁4
から一体にPTC素子1側に向かってのびる放熱片9が
形成されている。放熱片9は、く字状に屈曲して弾性的
にPTC素子1に接触するようにしてある。PTC素子
1に通電した際に、発生する熱は放熱片9に伝導し、大
気中に放散される。
【0014】図3は、請求項1に記載した発明の他の実
施例に係わる接続端子Bの側面図であり、図4は、その
縦断面図、図5は背面図である。接続端子Bは、接続端
子Aと同様に、導電性金属板を折曲加工して形成された
もので、基底壁10、両側壁11、11′、上壁12か
らなる角筒状の受入部13を備えている。
【0015】受入部13内には、上壁12と一体に形成
され、湾曲部14aを介して受入部13内にのび、その
自由端部を巻き込むように屈曲させて弾性反力部14b
を形成した弾性挟持片14が設けられている。また、基
底壁10から一体にPTC素子1側に向かってのびる放
熱片15には、その両縁部から一体に放熱翼16、1
6′が突設されている。
【0016】接続端子Bは、放熱片15に放熱翼16、
16′を設けてあるので、放熱効果が極めて良好とな
り、PTC素子1の発熱を迅速に放散させることができ
る。図6は、請求項3に記載した発明の実施例に係わる
接続回路体Cを示す斜視図である。接続回路体Cは、主
として、コーティングを施したPTC素子17を挿着す
るための接続回路体である。
【0017】PTC素子17は、図7に示すように、素
子本体17aの全面に絶縁材によるコーティング層18
を形成したもので、電気的な接続を行うため、両面にそ
れぞれ接続用溝19、19′を設けてある。接続用溝1
9、19′は、コーティング層18に切込みを入れて素
子本体17aの表面に達する深さに形成されている。
【0018】接続回路体Cは、導電性板体を折曲して形
成した一対の回路体20、20′から成り、それぞれ固
定部20a、20a′に対して略直角に起立した保持片
21、21′を備えている。固定部20a、20a′
は、配線板22に回路体20、20′を固定して回路を
構成するための部分である。
【0019】一方の保持片21には、その自由端から略
L字状の切込みを入れて側縁部を切り起こすことによ
り、弾性挟持片23が形成されている。弾性挟持片23
は、屈曲部23aを介して端縁23bが保持片21の素
子保持面21aと対向するように設けられている。他方
の保持片20′にも、同様にして弾性挟持片23′が形
成されている。素子保持面21aと端縁23bとの間隙
は、PTC素子17の厚みに従って適宜設定する。
【0020】回路体20、20′の固定部20a、20
a′と保持片21、21′との間には、それぞれ回路体
20、20′と一体に屈折形成した放熱部24、24′
が設けてある。そして、配線板22に回路体20、2
0′を、双方の保持片21、21′の素子保持面21
a、21a′を相対向させて並列に配設し、それぞれ、
素子保持面21a、21a′と弾性挟持片23、23′
との間でPTC素子17を挟持するようにしている。
【0021】PTC素子17の挿着は、図6の矢印に示
すように、PTC素子17の接続用溝19、19′に弾
性挟持片23、23′をそれぞれ合致させ、PTC素子
17を素子保持面21a、21a′の間に挿入すること
により行われ、PTC素子17は弾性挟持片23、2
3′と素子保持面21a、21a′の間で挟持されると
共に、電気的な接続が行われる。
【0022】接続回路体Cは、保持片21、21′と一
体に形成された放熱部24、24′を有するため、PT
C素子17の発熱が直ちに放熱部24、24′に伝導さ
れ、大気中に放散される。放熱部24、24′の面積を
PTC素子の発熱量に応じて増大することにより適切な
放熱効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載した発明の接続端子は、
受入部の基底壁から一体にのびる放熱片をPTC素子な
どの発熱素子に接触させるようにしているため、PTC
素子に発生した熱は、速やかに放熱片に伝導して大気中
に放散される。とくに、放熱片に放熱翼を突設すること
により、熱の放散を著しく向上させることができ、素子
が熱による悪影響を受けることがなくなって、その特性
が安定し信頼性が向上する。
【0024】請求項3に記載した発明の接続回路体は、
コーティングを施したPTC素子の接続に好適であり、
PTC素子のコーティング層に設けた接続用溝に合致す
る弾性挟持片でPTC素子を挟持するようにしているた
め、保持片を介して伝導するPTC素子の発熱が放熱部
で確実に放散されるので、熱による悪影響を受けること
がなくなって、その特性が安定し信頼性が向上すると共
に、コーティング層によって素子が保護され、破損防止
および耐水性、耐腐食性等が向上するなどの利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の実施例に係わる発熱
素子用の接続端子を示す斜視図である。
【図2】図1の接続端子の縦断面図である。
【図3】請求項2に記載した発明の実施例に係わる発熱
素子用の接続端子を示す側面図である。
【図4】図3の接続端子の縦断面図である。
【図5】図3の接続端子の背面図である。
【図6】請求項3に記載した発明の実施例に係わる発熱
素子用の接続回路体を示す斜視図である。
【図7】図6のX−X線断面図である。
【図8】従来の接続端子を示す説明図である。
【図9】従来の発熱素子用の接続回路体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
A 接続端子 B 接続端子 C 接続回路体 4 基底壁 5、5 側壁 6 上壁 7 受入部 8 弾性挟持片 8a 湾曲部 9 放熱片 15 放熱片 16 放熱翼 20、20′ 回路体 20a、20a′ 固定部 21、21′ 保持片 21a、21a′ 素子保持面 23、23′ 弾性挟持片 23a、23a′ 屈曲部 24、24′ 放熱部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性板体を折曲して基底壁、両側壁、
    上壁からなる角筒状の受入部を形成し、該上壁から一体
    に湾曲部を介して受入部内にのびる弾性挟持片を有する
    雌型の接続端子において、該基底壁から一体に発熱素子
    方向にのびる放熱片を形成してなることを特徴とする発
    熱素子用の接続端子。
  2. 【請求項2】 放熱片に放熱翼を突設してなる請求項1
    記載の発熱素子用の接続端子。
  3. 【請求項3】 導電性板体を折曲して形成され、固定部
    から起立した保持片を有する一対の回路体から成り、双
    方の保持片の側縁部から一体に屈曲部を介して該保持片
    の素子保持面に対向する弾性挟持片をそれぞれ形成し、
    双方の素子保持面を相対向させて配設すると共に、少な
    くとも一方の回路体の保持片と固定部との間に屈折形成
    した放熱部を設けてなることを特徴とする発熱素子用の
    接続回路体。
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