JP2997384B2 - マスター原盤の製造方法および光ディスクの製造方法 - Google Patents

マスター原盤の製造方法および光ディスクの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク製造用のマ
スター原盤の製造方法および光ディスクの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の発明】光磁気ディスクの基板は、コストや携帯
性の面からプラスチックが主流であるが、通常このよう
な基板には、ポリカーボネート等の透明性のある樹脂材
料が用いられる。基板には、案内溝といわれる微細な溝
(以後グルーブと称す)が形成されており、このような
グルーブ形成には通常、図4に示すような射出成形法が
用いられてきた。即ち、微細な凹凸パターンを有したス
パンパー12と称されるドーナツ状の金属円盤を金型内
に取り付け、キャビティー9内に溶融した樹脂13を注
入して固化させる方法である。溶融した樹脂13は、ス
プールから(図には示していない)、ゲート10を通過
して、キャビティー9に注入される。溶融した樹脂がキ
ャビティーの隅々まで行き渡り、充填完了すると、樹脂
全体が加圧され、微細なグルーブパターンに樹脂が流入
し、固化する。
【0003】微細グルーブパターンを有するスタンパー
12は、通常、図5に示したマスター原盤作製工程と、
その後、図6に示したスタンパー作製工程を経て作製さ
れる。即ち、図5のマスター原盤作製工程では、石英原
盤1を用意・洗浄する工程(a)、石英原盤1上にポジ
型のホト・レジスト等の感光体2を塗布する工程
(b)、ワークマスク7と石英原盤1とを感光体2を介
して接触させ、ワークマスク7側より紫外線5を照射し
感光体2に微細パターンを濳像として記録する露光工程
(c)、アルカリ溶液を用いて微細パターンを形成する
現像工程(d)、感光体2をマスクとして反応性ガス中
でエッチングを行うエッチング工程(e)、感光体2を
2で灰化して除去するアッシング工程(f)からな
る。かかる工程のうち、工程(C)においては、上記の
このように、ワークマスクを用いた密着露光以外に、カ
ッテイング装置による露光工程であっても構わない。
【0004】図6のスタンパー作製工程では、微細パタ
ーンを有する面にNi等の導電膜を形成するスパッタ工
程(g)、該スパッタ膜14からNiメッキを行い所定
の厚みを得る電鋳工程(h)(ここでは、石英原盤と電
鋳膜とは、剥離され、電鋳膜15のみを示した。)電鋳
した後、裏面を研磨する研磨工程(i)、所定寸法にス
タンパーの内径外形を加工する内外径加工工程からな
る。
【0005】以上のように、図5に示したように、石英
原盤を用いてエッチングを行い、マスター原盤を作製す
る方式は、所謂、エッチング方式と呼ばれ、1度マスタ
ー原盤を作製しておれば、このマスター原盤を用いて、
図6のスタンパー作製工程を経て、繰り返しスタンパー
を作製することができる。これに対して、エッチングを
行わず、レジストに微細パターンを形成し、その後、そ
のまま導電膜を形成する、コンパクト・ディスク(=C
D)の作製等で用いられている方式は、所謂、レジスト
方式と称すもので、前者は、後者に比べて、生産性が著
しく向上した。以上のようにして作製したスタンパー
を、図4に示したように、金型に組み込み、成形を行う
と、該スタンパーに対応して、成形ディスク(j)が作
製出来る。この時、マスター原盤のランド部aは、スタ
ンパーのグルーブ部bに、ディスクにおけるランド部c
に対応しており、マスター原盤のグルーブ部a′は、ス
タンパーのランド部b′に、ディスクにおけるグルーブ
部c′に対応していることになる。
【0006】このようなエッチング方式によるマスター
原盤より作製したスタンパーを用いて成形した場合、特
開平5ー198016号公報で示されたように、スタン
パーとディスクとの離型時に、スタンパーの微細凹凸の
一部と成形したディスクの微細凹凸との間で、部分的に
引っ掛かりを生じ、グルーブ形状を歪なものにしてしま
い、グルーブのランド部に変形が生じてしまうことがあ
った。このため前記公報で示したように、マスター原盤
作製において、プリ・ベーク温度を従来よりも高温に
し、かつエッチング時において、反応性イオンガスを混
入する手法により、グルーブの側面に傾斜を設ける手立
てが取られていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法によって、
成形時のスタンパーとディスクとの離型時に生じる欠陥
を防止することができたが、次のような問題が発生し
た。
【0008】上記の方法で作製したディスクを評価した
場合、レジスト方式と異なり、グルーブ側面が傾斜を有
しているので、より高速で、高精度にディスクに情報を
記録・再生を行う場合、グルーブを光が追従する時の追
従性、即ち、トラッキング性が不安定になる問題が生じ
る場合があった。また、光ディスクには、グルーブ以外
に、データの格納場所を示す番地信号の微細なピット・
パターンを有しているが、これらのピット・パターンも
必然的にその側面は傾斜を有することになるが、より高
密度な記録を行う場合には、より微細なピット・パター
ンを形成する必要が生じるので、かかる側面が傾斜を有
することは、正確な番地信号からの情報を得ることが困
難で、番地信号のジッター悪化が生じる場合もあった。
【0009】なお、成形時スタンパーの微細なグルーブ
への樹脂の流入の程度は、金型のスタンパー上に形成さ
れている微細凹凸のグルーブ部の深さに対して、成形さ
れたディスク上での対応するランド部の高さの比(これ
を以下転写率と称す。)で表される。
【0010】かかる観点から、石英原盤を用いたエッチ
ング方式で、グルーブの側面に傾斜を有さずに、かつ、
上記の成形離型時の欠陥が発生しない手法を、開発する
必要があった。そこで、鋭意努力の結果、成形離型時の
欠陥の発生と、スタンパーの微細なグルーブへの樹脂の
流入挙動とに、相関があることが明らかになった。即
ち、成形充填過程で、樹脂がスタンパーの微細グルーブ
に完全に流入し、その後、固化した場合には、離型時に
上記の欠陥が発生するが、成形充填過程で、樹脂が微細
グルーブの途中までしか流入しない場合には、上記のよ
うな欠陥は生じなかった。前者は、樹脂がスタンパーの
グルーブの底まで流入し、収縮によって、転写率が決定
される場合で、通常、転写率は90%以上であった。後
者は、樹脂がスタンパーのグルーブの底まで達せずに固
化してしまう場合で、通常、転写率は90%以下であ
る。
【0011】一般に、転写率は100%に近いほど、ス
タンパーのグルーブ形状を正確に転写したことになる
が、ディスクの他の特性、例えば、複屈折や反り等の制
約から、転写率は80%程度以上であれば十分である。
【0012】従って、スタンパーの微細グルーブへの樹
脂の挙動を明らかにし、成形時の転写率を80〜90%
に制限することによって、かかる問題点を解決すること
が出来る訳である。
【0013】以上のような点を鑑みて、スタンパーの微
細グルーブへの樹脂の挙動を明らかにする為には、スタ
ンパーの微細グルーブの底に微細な凹凸部(以下これを
マーカーと称す)を付加しておけば、その挙動が明らか
になる。即ち、上記マーカーがディスクの対応するグル
ーブのランド部に転写されておれば、樹脂はスタンパー
の微細グルーブの底まで流入したことになる。又、上記
マーカーが転写されてなければ、樹脂はスタンパーのグ
ルーブの底まで流入せず、途中までしか流入していない
ことになる。
【0014】スタンパーのグルーブの底へのマーカー作
製のため、スタンパー自体の表面に、微細な凹凸を作製
する試みがなされた。即ち、カーボン等の微細な異物
を、スタンパーの表面に塗布する方法である。しかし、
この場合には、異物は均一にはスタンパーの表面に広が
ることはなく、場合によっては、スタンパーの微細なグ
ルーブを完全に埋めてしまう場合があった。又、スタン
パーの表面に、先端が鋭い加工治具等で傷を付ける試み
もなされたが、微細凹凸は、サブミクロンのオーダーの
大きさであるので、正確に微細なグルーブの底に傷を付
けることは不可能に近く、又、通常スタンパーは、Ni
のような金属材料が使用されているので、傷を付けるこ
とにより、発生する切り粉がスタンパー表面を汚してし
まった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のマスター原盤の
製造方法は、光ディスク製造時における樹脂の挙動を見
るために案内溝底に微細な凹凸からなるマーカーが形成
されてなるマスター原盤の製造方法において、石英原盤
上に第1のレジストを塗布し、第1のレジストを露光・
現像することにより、第1のレジストを前記マーカーに
対応する微細パターンに形成する工程と、該微細パター
ンをマスクとして、前記石英原盤をエッチングして前記
マーカーのパターンを形成する工程と、第1のレジスト
を除去する工程と、前記マーカーのパターンが形成され
た石英原盤上に、第2のレジストを塗布し、第2のレジ
ストを露光・現像することにより、第2のレジストを前
記案内溝に対応するパターンに形成する工程と、該案内
溝に対応するパターンをマスクとして、前記石英原盤を
エッチングして前記案内溝を形成する工程と、第1のレ
ジストを除去する工程と、を少なくともこの順に含むこ
とを特徴とする。 本発明の光ディスクの製造方法は、請
求項1に記載のマスター原盤の製造方法により製造した
マスター原盤を用いて、スタンパーを製造し、該スタン
パーを用いて光ディスクを製造することを特徴とする。
【0016】即ち、マスター原盤を作製する際、使用案
内溝領域の内側に、マーカー付の案内溝を作製するマー
カー付案内溝作製方法において、石英原盤を洗浄する工
程と、洗浄した石英原盤に感光体を塗布する工程と、塗
布した感光体に微細パターンを密着露光する工程と、露
光後現像によって微細パターンを形成する現像工程と、
微細パターンをマスクとして所定の深さにエッチングす
る工程と、エッチング後、レジストを灰化して除去する
工程と、最終洗浄工程とを有する作製方法であって、マ
ーカー作製のための第1の感光体塗布と、第1の密着露
光と、所定のマーカー深さを形成するための第1のエッ
チング工程と、所定形状のマーカーを作製し、その後、
所定の案内溝パターンを作製のため、第2の感光体塗布
と、第2の密着露光と、第2のエッチング工程とを有す
るマーカー付案内溝作製方法を提供するものである。
【0017】また、最初にマーカーを作製し、その後、
所定の案内溝パターンを作製するマーカー付案内溝作製
方法を提供するものである。
【0018】これにより、マスター原盤のランド部に所
定の深さのマーカーが形成されることになる。かかるマ
スター原盤作製において、最初にマーカー作製を行え
ば、グルーブの形状に左右されずにマーカーを作製する
ことが出来た。
【0019】
【作用】以上の手法により、スタンパーの微細なグルー
ブに、均一なマーカーが作製出来、スタンパー自体やス
タンパーのグルーブを汚したり、損傷したりすることは
ない。
【0020】又、以上の手法により、任意の形状のマー
カーを、任意の形状のグルーブに対して作製することが
出来る。ここで、グルーブの深さがDg、マーカーの深
さがDmとすると、(Dg−Dm)/Dg≒80〜90
(%)となるように、マーカーの深さを決定すれば良
い。上記の手法により、スタンパーのグルーブ底にマー
カーを形成されておれば、ある成形条件下において、8
0〜90%の一定の転写率を保持することが出来、成形
離型時の欠陥の発生を防ぐことが出来る。
【0021】
【実施例】図1に、本発明の第1の実施例を示す。図1
では、本発明のマスター原盤作製工程を示す。直径20
0mm、厚み2.3mmの石英原盤を、純水とイソプロ
ピルアルコールとで超音波洗浄する[洗浄工程
(a)]。次に、スピナーを用いて、シプレイ社製のポ
ジ型感光体、マイクロポジット1400ー27を回転す
る石英原盤1上に滴下し、厚さ約200nmのレジスト
膜を形成する[第1のレジスト塗布工程(b)]。そし
て、110℃で30分ベークして、よく冷却後、マーカ
ー用ワークマスク3と石英原盤1とをレジスト2を介し
て密着させて、紫外線を照射して、密着露光を行う。こ
の時の露光量はLI=1.9である。又、マーカー用ワ
ークマスクのグルーブ・パターンは、グルーブ幅0.4
μm、トラックピッチ0.8μmである[第1の密着露
光工程(c)]。
【0022】密着露光によって濳像として記録された微
細パターンを、シプレイ社製の現像液351によって、
形成させる[第1の現像工程(d)]。95℃、30分
のベーク後、エッチング装置中にサンプルを設置、真空
に引き、反応性ガスCF4ガスによって、深さ20nm
のエッチングを行う[第1のエッチング工程(e)]。
そして、同装置中で、残存したレジストを02ガスで灰
化して除去する[第1のアッシング工程(f)]。以上
で、マーカー作製の工程が終了する。
【0023】次に、上記と同様の洗浄工程を経て、レジ
スト塗布を行う。この時のレジスト膜厚は、約3000
nmである[第2のレジスト塗布工程(g)]。110
℃で30分ベークして、よく冷却後、密着露光を行う。
この時使用したワークマスクは、グルーブ形成用のワー
クマスクで、グルーブ幅0.8μm、トラックピッチ1.
6μmである。他の条件は上記工程(c)と同様である
[第2の密着露光工程(h)]。続いて、工程(d)〜
(f)と同様に、第2の現像工程(i)、第2のエッチ
ング工程(j)、第2のアッシング工程(k)を行い、
洗浄を行う。この時、第2のエッチングでは、グルーブ
の深さは200nmとする。
【0024】この場合、最初に所定グルーブ形状を形成
し、その後、マーカーを形成すると、最初に形成したグ
ルーブの影響を受けて、マーカーがうまく形成されない
場合があった。即ち、グルーブが100nm以上と深い
ので、その上に形成される感光体膜が平坦に塗布され
ず、従って、該感光体塗布後の密着露光時に、十分密着
がされないため、所定形状のマーカーが形成されなかっ
た。従って、まず、最初に、マーカー作製し、その後、
所定のグルーブを作製しなければならなかった。
【0025】第2の密着露光(h)の際、先に形成した
マーカーとグルーブ形成用ワークマスクとは、完全にグ
ルーブ位置を合わせることなく、かつ、過度の偏心を与
えることなく、密着露光を行った。マーカーとグルーブ
との偏心量は、0.1〜0.2mmから10〜20mm程
度がよく、数mm程度がよりよい。マーカー用のワーク
マスクは、グルーブパターンに特に制限はなく、グルー
ブ形成用のワークマスクと同様でも良く、連続したグル
ーブである必要はなく、ピット列のパターンでも構わな
い。グルーブ形成用のワークマスクのグルーブの幅を
W、トラック・ピッチP、マーカー用のワークマスクの
グルーブの幅W′、トラック・ピッチP′とすると、W
≧W′P≧P′であれば、所定グルーブに対して、一様
にマーカーが形成されやすい。
【0026】今回作製したマーカーと、グルーブの形状
は、上記以外に、 (W′,P′)=(0.6,1.2)、(0.8,1.
6)、(1.0,2.0)μm (W,P)=(0.4,0.8)、(0.6,1.2)、
(1.0,2.0)μmというパターンでも行ったが、何
ら支障を来さなかった。
【0027】マーカーの深さ、グルーブの深さは、今回
前者が20nm、後者が200nmであったが、この値
に特に限定する必要はない。使用するグルーブ深さに対
して、80〜90%の所定の転写率を設定し、それに対
するマーカーの深さを設定すれば良い。又、密着露光の
際に使用した上記2種類のワークマスクは、通常のマス
ク作製法でよい。
【0028】図3に、今回用いた埋め込みマスクの作製
工程を示す。各工程は、洗浄工程(a)、レジスト塗布
工程(b)、露光工程(c)、現像工程(d)、エッチ
ング工程(e)、サイドエッチングを行うウエット・エ
ッチング工程(f)、Taスパッター工程(g)、レジ
ストを除去するリフト・オフ工程(h)、Taスパッタ
ー工程(i)である。この場合の露光工程(c)は、図
には示していないが、従来のカッテング装置を用いる手
法で、微細パターンを露光した。図3には親マスクの作
製方法を示したが、この親マスクを用いて、密着露光を
行い、同様な手法にてワークマスクが作製出来る。以上
のようにマスター原盤を作製し、図6に示したように、
マスター原盤の微細パターン上にNi導電膜をスパッタ
ー法等により形成し、電鋳工程により、所定の板厚を形
成、裏面を一定の面粗度に研磨し、内外径を所定の形状
に加工して、スタンパーが作製される。
【0029】又、上記のマーカー付きグルーブの作製
は、マスター原盤のいかなる場所に設けても支障はない
が、成形では通常内周部が外周部に比べて、転写率は高
いので、離型時の欠陥も内周部で発生しやすいので、使
用領域よりも内周側に設けることが望ましい。
【0030】以上のようなマスター原盤を用いて成形を
行い、成形品のマーカー付きグルーブをSTM等で測定
を行い、マーカーの有無により、離型時の欠陥のない成
形条件を選択出来た。成形時の転写率を80〜90%に
制限するには、金型温度、樹脂温度、保圧圧力、保圧時
間等の成形条件を調整すれば可能であった。
【0031】図2に、本発明の第2の実施例を示す。図
2(a)は、本発明のマスター原盤より作製したスタン
パーにおけるグルーブ形状を示した。本図のごとく、デ
ィスク成形後の離型時の引っ掛かりが生ずる側のグルー
ブ形状を2段構成としておくことにより、引っ掛かりが
生ずる側の転写を抑制することが出来る。その結果、離
型時の欠陥を抑制することが出来る。図2(b)は、該
スタンパーと該スタンパーを用いて射出成形法により成
形したディスクとを対比させて示した。図2(c)は、
マスター原盤でのグルーブ形状とそれに対応するディス
クの形状を対比させて示した。図2(a)に示したスタ
ンパ−のグルーブ形状とすることで、成形離型時の欠陥
を防止することが出来た。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、現状のマスター原盤作
製方法に僅かな工程変更を加えるだけで、射出成形時の
転写率の制御が可能となる。又、マーカーの深さはエッ
チング時間によって容易に制御可能で、グルーブの深さ
に対して、任意のマーカー深さが設定出来る。
【0033】以上のような手法により、グルーブの側面
を傾斜させることなく、離型時の欠陥を効率良く防止す
ることが出来る。更に、上記の方法によりスタンパーを
作製すれば、1枚のマスター原盤より同一形状のスタン
パーが精度良く作製出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスター原盤作製方法の説明図であ
る。
【図2】本発明のマスター原盤を用いて作製したディス
クのグルーブ部の断面形状の説明図である。
【図3】本発明で使用したワークマスク作製方法を示す
図である。
【図4】射出成形の概略図である。
【図5】従来のマスター原盤作製方法の説明図である。
【図6】マスター原盤からスタンパーを作製する工程を
示す図である。
【符号の説明】
1 石英原盤 2 感光体 3 マーカー形成用ワークマスク 4 微細グルーブパターン 5 紫外線 6 残存する感光体 7 グルーブ形成用ワークマスク 8 Taスパッター膜 9 キャビティー 10 ゲート 11 金型 12 スタンパー 13 射出された樹脂 14 Niスパッター膜 15 電鋳膜 16 成形されたディスク 17 本発明のマスター原盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山上 真司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 長浦 歳一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−244439(JP,A) 特開 昭63−124246(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26 501 G11B 7/26 511 G11B 7/24 561 G11B 7/24 563 G11B 11/10 541

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク製造時における樹脂の挙動を
    見るために案内溝底に微細な凹凸からなるマーカーが形
    成されてなるマスター原盤の製造方法において、 石英原盤上に第1のレジストを塗布し、第1のレジスト
    を露光・現像することにより、第1のレジストを前記マ
    ーカーに対応する微細パターンに形成する工程と、 該微細パターンをマスクとして、前記石英原盤をエッチ
    ングして前記マーカーのパターンを形成する工程と、 第1のレジストを除去する工程と、 前記マーカーのパターンが形成された石英原盤上に、第
    2のレジストを塗布し、第2のレジストを露光・現像す
    ることにより、第2のレジストを前記案内溝に対応する
    パターンに形成する工程と、 該案内溝に対応するパターンをマスクとして、前記石英
    原盤をエッチングして前記案内溝を形成する工程と、 第1のレジストを除去する工程と、 を少なくともこの順に含むことを特徴とするマスター原
    盤の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマスター原盤の製造方
    法により製造したマスター原盤を用いて、スタンパーを
    製造し、 該スタンパーを用いて光ディスクを製造することを特徴
    とする光ディスクの製造方法。
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