JP2994889B2 - アスファルト防水層の構造 - Google Patents

アスファルト防水層の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の屋上(屋根)や
地下室などに施工されるアスファルト防水層の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】屋上等のアスファルト防水層を、1枚の
防水用アスファルトルーフィングによって構成する工法
には、トーチ工法がある。この工法は、防水用アスファ
ルトルーフィングをトーチで加熱して、表層のアスファ
ルトを軟化させつつ転圧ローラ等でコンクリート床版等
の下地に圧着し、アスファルトの接着性により下地に貼
り付ける工法である。
【0003】この工法においては、アスファルトを溶融
して直接、下地に塗布するアスファルト熱工法に比べる
と、工数が少ない上、アスファルト溶融釜が不要で、作
業所に持ち込む材料が少ない、アスファルト溶融時の悪
臭がない等々、多くの利点が認められる反面、隣接する
防水用アスファルトルーフィング同士の接合部が防水性
能上の弱点になるといった問題点があった。
【0004】即ち、従来のトーチ工法によるアスファル
ト防水層では、図9に示すように、合繊の不織布等より
なる芯材aの表裏にアスファルト層b,cが形成された
厚さT3〜4mm程度の防水用アスファルトルーフィング
dが使用されていた。そして、隣接する防水用アスファ
ルトルーフィングd、d同士の接合部においては、適当
幅L0 (通常は約100mmである。)にわたり端部を2
層に重ね合わせて、加熱、圧着を行っていた。従って、
防水用アスファルトルーフィングdが厚くて施工対象面
に対する馴染みが悪いため、接合部での加熱圧着の作業
がしずらい上、アスファルト層b,c同士の接合面Sが
単層となるので、接合の信頼度が低く、僅かな引張力に
よっても、接合面Sが容易に剥離しやすいのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたものであって、その目的とするところ
は、施工が容易で、しかも、隣接する防水用アスファル
トルーフィング同士の接合部が防水性能上の弱点となら
ないアスファルト防水層の構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明が講じた技術的手段は次のとおりである。即
ち、本発明によるアスファルト防水層の構造は、芯材の
表裏にアスファルト層が形成されたルーフィング単位体
の複数枚をそれらのアスファルト層同士が互いに接着し
た状態に積層してなる防水用アスファルトルーフィング
が下地に敷設され、隣接する防水用アスファルトルーフ
ィング同士の接合部においては、前記ルーフィング単位
体の端部同士が適当幅にわたって互いに剥離され、剥離
されたルーフィング単位体の両端部、芯材の表裏にアス
ファルト層を形成してなるテープ状継目シート、剥離さ
れたルーフィング単位体の両端部、芯材の表裏にアスフ
ァルト層を形成してなるテープ状継目シートの順に、少
なくとも4層以上重ね合わせた状態に加熱圧着されてい
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、隣接する防水用アスファ
ルトルーフィング同士の接合部においては、ルーフィン
グ単位体やテープ状継目シートが少なくとも4層以上に
重ね合わせた状態に、加熱圧着されているため、アスフ
ァルト層同士の接合面は少なくとも3層以上となり、多
少の引張力によっては、接合面が剥離する虞れがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、Aは本発明に係るアスファルト
防水層の構造に用いられる防水用アスファルトルーフィ
ングAの一例を示す。この防水用アスファルトルーフィ
ングAは、図2に示すように、合繊の不織布等の芯材1
の表裏にアスファルト層2a,2bが前記芯材1にアス
ファルトを含浸させた状態に形成されたルーフィング単
位体Bの2枚を、それらの相対向するアスファルト層2
a,2b同士が互いに接着した状態に積層し且つ前記ル
ーフィング単位体B,Bの端部3,3同士を適当幅(例
えば、100mm程度)にわたって互いに剥離し、剥離し
た端部3,3間にテープ状離型紙4を挟着して構成した
ものである。5は防水用アスファルトルーフィングAを
ロール状に巻き付けて運搬等を行う際、アスファルト層
2a,2b同士が接着してしまわないようにするための
離型紙であり、アスファルト層2aの表面に貼着されて
いる。防水用アスファルトルーフィングAの厚さは、任
意に設定できるが、この実施例では、各ルーフィング単
位体B,Bを薄肉とし、全体の厚さTを、従来品と同程
度(例えば、約4mm)に設定してある。
【0009】上記の防水用アスファルトルーフィングA
は、例えば、図3に示すように、予め、既知の方法によ
り製造されたルーフィング単位体B,Bを加熱して表層
のアスファルトを軟化させ、2枚合わせにした状態で、
互いに圧着して、アスファルトの接着性により2枚のル
ーフィング単位体B,Bを一体化する際、その両端部
3,3間に約100mm幅のテープ状離型紙4,4を挟み
込み、この状態で圧着することにより製造される。
【0010】図4のCは、本発明に係るアスファルト防
水層の構造に用いられるテープ状継目シートの一例を示
す。このテープ状継目シートCは、上述したルーフィン
グ単位体Bと同じような構成を有するもので、合繊の不
織布よりなる芯材6の表裏にアスファルト層7a,7b
を形成したものであり、幅Lは約150mmに設定されて
いる。厚さは適宜設定することができるが、できるだけ
薄くすることが望ましい。図示しないが、芯材6を厚さ
0.1mm程度のアルミ箔とすることによって、テープ状
継目シートCのより一層の薄肉化が可能である。
【0011】図5は、本発明に係るアスファルト防水層
の構造を示す。Dは屋上コンクリート床版等の下地であ
り、その上面に前記防水用アスファルトルーフィングA
が敷設されている。隣接する防水用アスファルトルーフ
ィングA,A同士の接合部においては、下(又は上)か
ら、剥離されたルーフィング単位体Bの両端部3,3、
テープ状継目シートC、剥離されたルーフィング単位体
Bの両端部3,3、テープ状継目シートCの順に、4層
重ね合わせた状態に加熱圧着されている。従って、1枚
ものの防水用アスファルトルーフィングAを用いた単層
のアスファルト防水層であるにもかかわらず、アスファ
ルト層同士の接合面がS1 ,S2,S3 の3層となり、
多少の引張力では接合面S1 ,S2 ,S3 が剥離せず、
接合部が防水性能上の弱点とならない。
【0012】上記のアスファルト防水層は、図6の
(イ)に示すように、前記防水用アスファルトルーフィ
ングA,Aを下地Dに敷設し、且つ、表面の前記離型紙
5を剥がした後、図6の(ロ)に示すように、前記テー
プ状離型紙4,4を取り去って、剥離された下層のルー
フィング単位体B,Bの両端部3,3にテープ状継目シ
ートCを加熱圧着し、しかる後、図6の(ハ)に示すよ
うに、当該テープ状継目シートCの上に上層のルーフィ
ング単位体B,Bの両端部3,3を加熱圧着し、さら
に、その上に別のテープ状継目シートCを加熱圧着する
ことによって構成される。
【0013】図7、図8は本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、図7に示すように、芯材1の表裏にアス
ファルト層2a,2bが形成されたルーフィング単位体
Bの3枚を、それらの相対向するアスファルト層2a,
2b同士が互いに接着した状態に積層し且つ前記ルーフ
ィング単位体B,B,Bの端部3,3,3同士を100
mm程度の幅にわたって互いに剥離し、剥離した端部3,
3,3間に夫々テープ状離型紙4を挟着して構成した防
水用アスファルトルーフィングAを使用し、図8に示す
ように、隣接する防水用アスファルトルーフィングA,
A同士の接合部においては、下(又は上)から、剥離さ
れたルーフィング単位体Bの両端部3,3、テープ状継
目シートC、剥離されたルーフィング単位体Bの両端部
3,3、テープ状継目シートC、剥離されたルーフィン
グ単位体Bの両端部3,3、テープ状継目シートCの順
に、6層重ね合わせた状態に加熱圧着した点に特徴があ
る。その他の構成は、先の実施例と同じであるため、説
明を省略する。この実施例によれば、アスファルト層同
士の接合面がS1 ,S2 ,S3 ,S4,S5 の5層とな
るので、接合部の防水性能がより一層向上することにな
る。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1枚も
のの防水用アスファルトルーフィングを用いた単層のア
スファルト防水層であるにもかかわらず、隣接する防水
用アスファルトルーフィング同士の接合部においては、
ルーフィング単位体やテープ状継目シートが少なくとも
4層以上に重ね合わせた状態に、加熱圧着されているた
め、アスファルト層同士の接合面は少なくとも3層以上
となり、多少の引張力によっては、接合面が剥離する虞
れがなく、防水用アスファルトルーフィング同士の接合
部が防水性能上の弱点とならない。また、接合部だけを
少なくとも4層以上に重ね合わせるので、下地全体に何
枚もの防水用アスファルトルーフィングを敷設して、端
部同士を重ね合わせる場合やアスファルト熱工法に比し
て、施工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスファルト防水層の構造に用い
られる防水用アスファルトルーフィングの一例を示す斜
視図である。
【図2】上記防水用アスファルトルーフィングの要部拡
大斜視図である。
【図3】上記防水用アスファルトルーフィングの製造方
法の説明図である。
【図4】本発明に係るアスファルト防水層の構造に用い
られるテープ状継目シートの一例を示す断面図である。
【図5】本発明に係るアスファルト防水層の構造の断面
図である。
【図6】アスファルト防水層の施工手順の説明図であ
る。
【図7】防水用アスファルトルーフィングの他の例を示
す断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すアスファルト防水層
の構造の概略断面図である。
【図9】従来例の説明図である。
【符号の説明】
A…防水用アスファルトルーフィング、B…ルーフィン
グ単位体、C…テープ状継目シート、D…下地、1…芯
材、2a,2b…アスファルト層、3…端部、6…芯
材、7a,7b…アスファルト層。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材の表裏にアスファルト層が形成され
    たルーフィング単位体の複数枚をそれらのアスファルト
    層同士が互いに接着した状態に積層してなる防水用アス
    ファルトルーフィングが下地に敷設され、隣接する防水
    用アスファルトルーフィング同士の接合部においては、
    前記ルーフィング単位体の端部同士が適当幅にわたって
    互いに剥離され、剥離されたルーフィング単位体の両端
    部、芯材の表裏にアスファルト層を形成してなるテープ
    状継目シート、剥離されたルーフィング単位体の両端
    部、芯材の表裏にアスファルト層を形成してなるテープ
    状継目シートの順に、少なくとも4層以上重ね合わせた
    状態に加熱圧着されていることを特徴とするアスファル
    ト防水層の構造。
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