JP2994694B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2994694B2
JP2994694B2 JP2169358A JP16935890A JP2994694B2 JP 2994694 B2 JP2994694 B2 JP 2994694B2 JP 2169358 A JP2169358 A JP 2169358A JP 16935890 A JP16935890 A JP 16935890A JP 2994694 B2 JP2994694 B2 JP 2994694B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、商用交流電圧をチョッパー回路によって直
流電圧に交換し、この直流電圧をインバータ回路によっ
て矩形波電圧に変換して負荷に供給するインバータ装置
に関するものである。
[従来の技術] 従来例1 第11図は従来の一般的なインバータ装置の回路図であ
る。交流電圧Vsの交流電圧は、ダイオードD3〜D6よりな
るダイオードブリッジ回路にて全波整流され、コンデン
サC2,C3の直列回路により平滑されて、直流電圧とな
る。コンデンサC2,C3の直列回路には、トランジスタQ1,
Q2の直列回路が並列的に接続されている。各トランジス
タQ1,Q2には、ダイオードD1,D2が逆並列接続されてい
る。トランジスタQ1,Q2の接続点とコンデンサC2,C3の接
続点の間には、インダクタL3を介して、負荷Rとコンデ
ンサC4の並列回路が接続されている。
第12図は上記回路の動作波形図である。まず、第1の
期間T1では、トランジスタQ1が高周波的にオン・オフさ
れてトランジスタQ2はオフされる。トランジスタQ1がオ
ンされると、コンデンサC2からトランジスタQ1、インダ
クタL3を介してコンデンサC4と負荷Rの並列回路に電流
が流れて、トランジスタQ1がオフされると、インダクタ
L3の蓄積エネルギーによりコンデンサC4と負荷Rの並列
回路、コンデンサC3、ダイオードD2を介して電流が流れ
る。このとき、トランジスタQ1のスイッチングによる高
周波電流はコンデンサC4を介してバイパスされるので、
負荷Rには一方向に直流電流が流れる。
次に、第2の期間T2では、トランジスタQ2が高周波的
にオン・オフされてトランジスタQ1はオフされる。トラ
ンジスタQ2がオンされると、コンデンサC3からコンデン
サC4と負荷Rの並列回路、インダクタL3、トランジスタ
Q2を介して電流が流れて、トランジスタQ2がオフされる
と、インダクタL3の蓄積エネルギーにより、ダイオード
D1、コンデンサC2、コンデンサC4と負荷Rの並列回路を
介して電流が流れる。このとき、トランジスタQ2のスイ
ッチングによる高周波電流はコンデンサC4を介してバイ
パスされるので、負荷Rには上記とは逆方向に直流電流
が流れる。したがって、第1及び第2の期間T1,T2を交
互に繰り返すことにより、負荷Rには第12図に示すよう
な矩形波電流Ilaが流れることになる。
この従来例では、電源電圧の変動に対して負荷電流が
変動する。その原因は、電源電圧が変動すると、それを
整流・平滑したコンデンサC2,C3の電圧VDCが変動するか
らである。したがって、電源変動に対する補償を行うに
は、負荷電流を検出し、その検出値が一定となるように
スイッチング素子を制御する必要がある。
従来例2 第13図は他の従来例の回路図である。この回路図にあ
っては、入力力率を改善するために、ダイオードD3〜D6
よりなるダイオードブリッジ回路の直流出力端とインバ
ータ回路の間に、チョッパー回路を挿入したものであ
る。このチョッパー回路は昇圧型のチョッパー回路であ
り、ダイオードブリッジ回路の直流出力端にインダクタ
L2とトランジスタQ3の直列回路を接続し、トランジスタ
Q3の両端に逆流阻止用のダイオードD7を介してコンデン
サC2,C3の直列回路を接続したものである。トランジス
タQ3は他のドライブ回路により高速でスイッチングされ
る。まず、トランジスタQ3がオンされると、ダイオード
ブリッジ回路の直流出力端をインダクタL2で短絡するこ
とになる。これにより、インダクタL2に流れる電流は、
ダイオードブリッジ回路の直流出力電圧の大きさに比例
した傾きで増加し、インダクタL2にエネルギーが蓄えら
れて行く。次に、トランジスタQ3がオフされると、イン
ダクタL2のエネルギーは放出され、ダイオードD7を介し
てコンデンサC2,C3を充電する。このとき、コンデンサC
2,C3の直列回路には、ダイオードブリッジ回路の直流出
力電圧にインダクタL2の両端に生じる電圧を加えた電圧
が充電されるので、コンデンサC2,C3の直列回路には、
交流電源Vsのピーク値よりも高い直流電圧VDCを得るこ
とができる。
この従来例2では、電源電圧変動に対する負荷電流の
変動補償は、チョッパー回路がコンデンサC2,C3に出力
する電圧VDCを一定に制御することで実現できる。この
ような制御は、例えば、トランジスタQ3の駆動信号のPW
M制御により容易に行える。また、トランジスタQ3を高
速でオンオフさせることで、インダクタL2を介して交流
電源Vsから常に入力電流Iinを流すことができ、インダ
クタL2の電流波形は包絡線が正弦波状となる。これをフ
ィルター回路で電流が連続的になるようにフィルタリン
グすれば、入力電流Iinは入力電圧Vinと同相の正弦波と
なり、入力力率はほぼ1となる。さらにまた、入力電流
Iinの歪率は小さくなり、高調波成分が少なくなる。フ
ィルター回路はインダクタL1とコンデンサC1よりなるロ
ーパスフィルタにて構成されている。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、従来例1では、電源電圧の変動に対し
て負荷電流が変動し、これを補償するには、インバータ
回路のスイッチング素子を制御する必要がある。また、
従来例2では、チョッパー回路の出力電圧を一定化する
ことにより、電源電圧の変動に対する負荷電流の変動を
補償することができるが、一旦、チョッパー回路で直流
電圧VDCを得て、その後、別途設けたインバータ回路で
矩形波電力に変換しているので、チョッパー回路に専用
のトランジスタQ3が必要で、そのドライブ回路も必要と
なり、使用素子数が多くなり、電力損失が大きくなった
り、構成が複雑になったりするという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、チョッパー回路とインバータ
回路とでスイッチング素子を兼用した簡単な構成の矩形
波出力のインバータ装置において、電源変動に対する負
荷変動の補償を容易に実現することにある。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明の基本構成を示す回路図である。以
下、その回路構成について説明する。トランジスタQ1,Q
2はバイポーラ型のトランジスタよりなり、そのベース
には駆動信号S1,S2が供給されている。駆動信号S1,S2
高周波の矩形波信号よりなるが、交流電源Vsが正の半サ
イクル(Vin>0)のときには駆動信号S2が停止し、負
の半サイクル(Vin<0)のときには駆動信号S1が停止
する。トランジスタQ1のエミッタは、トランジスタQ2
コレクタに接続されている。トランジスタQ1,Q2のコレ
クタ及びエミッタには、ダイオードD1,D2のカソード及
びアノードが夫々接続されている。トランジスタQ1のコ
レクタにはダイオードD3のカソードが接続され、ダイオ
ードD3のアノードはダイオードD4のカソードに接続さ
れ、ダイオードD4のアノードはトランジスタQ2のエミッ
タに接続されている。トランジスタQ1のコレクタには、
コンデンサC2の一端が接続され、コンデンサC2の他端は
コンデンサC3の一端に接続され、コンデンサC3の他端は
トランジスタQ2のエミッタに接続されている。トランジ
スタQ1,Q2の接続点とコンデンサC2,C3の接続点の間に
は、インダクタL3を介して負荷Rが接続されている。負
荷Rには、コンデンサC4が並列的に接続されている。ト
ランジスタQ1,Q2の接続点は交流電源Vsの一端に接続さ
れている。交流電源Vsの他端は、インダクタL1,L2を介
して、ダイオードD3,D4の接続点に接続されている。イ
ンダクタL1,L2の接続点と交流電源Vsの一端との間に
は、コンデンサC1が接続されている。インダクタL1とコ
ンデンサC1はフィルター回路を構成している。
第2図は上記回路の動作波形図である。同図に示すよ
うに、交流電源Vsが正の半サイクル(Vin>0)のとき
には、トランジスタQ1が高周波的にオン・オフ駆動さ
れ、トランジスタQ2はオフ状態とされる。また、交流電
源Vsが負の半サイクル(Vin<0)のときには、トラン
ジスタQ2が高周波的にオン・オフ駆動され、トランジス
タQ1はオフ状態とされる。以下、上記回路の動作につい
て詳述する。
まず、交流電源Vsが正の半サイクルのときに、トラン
ジスタQ1がオンすると、インダクタL2、ダイオードD3
トランジスタQ1を通る経路で交流電源Vsからインダクタ
L2に電流IL2が流れ、その電流値は入力交流電圧Vinの瞬
時値に比例した傾きで増加していく。このとき、コンデ
ンサC2からトランジスタQ1、インダクタL3を介して負荷
RとコンデンサC4の並列回路に電流が流れる。次に、ト
ランジスタQ1がオフすると、インダクタL2、ダイオード
D3、コンデンサC2,C3、ダイオードD2、交流電源Vsを通
る経路で、インダクタL2のエネルギーが放出され、コン
デンサC2及びC3が充電される。
このように、交流電源Vsが正の半サイクルでは、トラ
ンジスタQ1がチョッパー用のスイッチング素子と負荷電
流供給用のスイッチング素子を兼ねるものであり、トラ
ンジスタQ2は休止している。なお、トランジスタQ1のス
イッチングによる高周波電流は主としてコンデンサC4
バイパスされるので、負荷Rには電流Ilaが矢印に示す
方向の直流電流として流れる。
次に、交流電源Vsが負の半サイクルのときに、トラン
ジスタQ2がオンすると、交流電源Vs、トランジスタQ2
ダイオードD4、インダクタL2を通る経路で、インダクタ
L2に電流IL2が上記とは逆方向に流れ、その電流値は入
力交流電圧Vinの瞬時値に比例した傾きで増加して行
く。このとき、コンデンサC3から負荷R、インダクタ
L3、トランジスタQ2を通る経路で負荷RとコンデンサC4
の並列回路に電流が流れる。次に、トランジスタQ2がオ
フすると、交流電源Vs、ダイオードD1、コンデンサC2,C
3、ダイオードD4、インダクタL2を通る経路で、インダ
クタL2のエネルギーが放出され、コンデンサC2及びC3
充電する。
このように、交流電源Vsが負の半サイクルでは、トラ
ンジスタQ2がチョッパー用のスイッチング素子と負荷電
流供給用のスイッチング素子の働きを兼ねるものであ
り、トランジスタQ1は休止している。なお、トランジス
タQ2のスイッチングによる高周波電流は主としてコンデ
ンサC4にバイパスされるので、負荷Rには電流Ilaが矢
印とは逆方向の直流電流として流れる。したがって、負
荷Rには交流電源Vsの入力電圧Vinに同期して極性が反
転する矩形波電流が流れることになる。
上記回路にあっては、負荷電流供給用のスイッチング
素子がチョッパー用のスイッチング素子を兼ねて、少な
い素子数で構成されており、電力損失が少なく、回路構
成も簡単になるという利点がある。また、上記回路にあ
っては、交流電源Vsの半サイクル毎に各トランジスタ
Q1,Q2が交互にチョッパー用及び負荷電流供給用のスイ
ッチング素子として働くので、スイッチング素子1個当
たりのストレスが軽減されるという利点があり、2個の
スイッチング素子の電力損失のバランスが取れているの
で、例えば放熱構造は同じで良い。さらに、2個のスイ
ッチング素子はチョッパー用及び負荷電流供給用のスイ
ッチング素子として動作しているから、別個にチョッパ
ー駆動回路を設ける必要がなく、駆動回路の構成も簡単
化される。なお、交流電源VsとインダクタL2の間に、イ
ンダクタL1とコンデンサC1よりなるフィルター回路を挿
入して入力電流Iinを連続的にすることにより、入力電
流歪率を低減することができ、また、入力電流Iinを入
力電圧Vinと同相の正弦波にできるので、入力力率はほ
ぼ1となる。
[作用] 第1図に示す回路においては、負荷Rに流れる電流Il
aが、第2図に示すように、中央部に凹みを有する波形
となり、これにより電源変動に対する負荷変動の補償を
実現できる。その原理は、第3図(a),(b)の破線
で示す経路で交流電源Vsからの電流が負荷Rへ廻り込む
ことにある。つまり、交流電源Vsが正の半サイクルでト
ランジスタQ1がオフしたときには、インダクタL2、ダイ
オードD3、コンデンサC2、コンデンサC4、インダクタ
L3、交流電源Vsを通る経路(第3図(a)参照)で電流
が廻り込む。また、交流電源Vsが負の半サイクルでトラ
ンジスタQ2がオフしたときには、交流電源Vs、インダク
タL3、コンデンサC4、コンデンサC3、ダイオードD4、イ
ンダクタL2を通る経路(第3図(b)参照)で電流が廻
り込む。この破線で示す経路で廻り込む電流の向きは、
負荷Rに本来流れるべき電流とは逆向きであるので、負
荷電流波形に凹みを生じさせるものである。そして、こ
の廻り込む電流は、チョッパー回路のインダクタL2の蓄
積エネルギーに起因するものであるから、入力電圧Vin
の瞬時値が大きくなるにつれて増大するものであり、し
たがって、中央部ほど負荷電流波形の凹みは大きくな
る。また、電源変動によって入力電圧Vinの瞬時値が全
体として増大すれば、それだけ負荷電流波形の凹みも大
きくなるので、負荷電流の変動は抑制される。
第4図(a)は交流電源Vsが正の半サイクル(Vin>
0)のとき、第4図(b)は交流電源Vsが負の半サイク
ル(Vin<0)のときについて、それぞれトランジスタQ
1,Q2のオン・オフ動作と、インダクタL2,L3に流れる電
流IL2,IL3との関係を示している。第4図(a)の場合
においてトランジスタQ1がオフした後、又は第4図
(b)の場合においてトランジスタQ2がオフした後、イ
ンダクタL2に電流IL2が流れている期間をt1とし、イン
ダクタL3に電流IL3が流れている期間をt2とすると、t1
>t2のときには、第3図(a),(b)の破線で示す経
路で電流の廻り込みが生じる。ここで、入力電圧Vin、
負荷電圧Vla、コンデンサ電圧VDCの関係が、VDC<2(V
in+Vla)の関係を満足する期間が存在すれば、必ずt1
>t2となり、交流電源Vsから負荷Rへの電流の廻り込み
が生じる。ただし、上記不等式中の値VDC,Vin,Vlaは全
て大きさを意味しており、符号は考慮に入れない。
第5図は負荷電流Ilaの電源変動に対する波形変化を
示している。まず、定格電圧時には実線で示すように中
央部に凹みを有する矩形波電流Ilaが負荷Rに流れる。
また、電源電圧の増加時には、チョッパー回路の出力電
圧VDCが増大するので、破線で示すように、矩形波電流I
laのピーク値は増大するが、交流電源Vsから負荷Rへの
電流の廻り込みも増大するので、中央部の凹みが大きな
矩形波電流Ilaが負荷Rに流れるものであり、全体とし
て矩形波電流Ilaの実効値は定格電圧時に比べて大きく
変動しない。反対に、電源電圧の減少時には、チョッパ
ー回路の出力電圧VDCが減少するので、一点鎖線で示す
ように、矩形波電流Ilaのピーク値は減少するが、中央
部の凹みが小さな矩形波電流Ilaが負荷Rに流れるもの
であり、全体として矩形波電流Ilaの実効値は定格電圧
時に比べて大きく変動しない。これにより、電源変動に
対する負荷変動を補償できるものである。
[実施例1] 第6図は本発明の第1実施例の回路図である。本実施
例では、VDC検出回路1によりコンデンサC2,C3の直列回
路の両端電圧VDCを検出し、Vin検出回路2により交流電
源Vsからの入力電圧Vinを検出し、Vla検出回路3により
負荷Rの両端電圧Vlaを検出し、各検出電圧VDC,Vin,Vla
を制御回路4に入力している。制御回路4では、加算器
44によりVlaとVinを加算し、定数倍器43により2倍し
て、2(Vla+Vin)を求める。そして、これを比較器42
によりVDCと比較し、常に、VDC<2(Vin+Vla)という
条件が満足されるように、デューティ及び周波数制御部
41で駆動信号S1,S2のデューティ及び周波数又はそのい
ずれか一方を制御する。つまり、駆動信号S1,S2のデュ
ーティ(1スイッチング周期に占めるオン時間の割合)
を変えたり、スイッチングの周波数を変えることによ
り、チョッパー回路の入力電力やインバータ回路の出力
電力を変えることができるので、上記の条件を常に満足
させることが可能となる。
なお、定数倍器43は本質的な構成要素ではなく、Vin,
Vlaの検出レベルを調節して2(Vin+Vla)を検出でき
るように構成すれば良い。
[実施例2] 第7図は本発明の第2実施例の回路図である。本実施
例では、負荷Rとして放電灯laを用いている。トランジ
スタQ1,Q2のスイッチング周波数は、例えば数十KHz程度
であり、スイッチングによる高周波電流は、大部分が放
電灯laに並列接続された平滑用のコンデンサC4にバイパ
スされる。したがって、放電灯laには直流成分のみが流
れるものであり、ランプ電流Ilaは高周波成分の少ない
矩形波電流となる。また、その極性は商用交流電圧Vsに
同期して反転するので、放電灯laとして高圧放電灯を使
用しても、音響的共鳴現象に起因するアークの不安定を
生じることはなく、光出力のちらつきや立ち消えを防止
することができるものである。
また、本実施例では、入力電圧Vinを検出するためのV
in検出回路2を省略し、その検出値に相当する電圧E2
負荷電圧Vlaの検出値に加算している。それ以外の構成
は、第6図に示す第1実施例と同様である。交流電源Vs
の入力電圧Vinは電源の特性として予め分かっているの
で、その検出値に相当する電圧E2を作成して、Vinの検
出値の代わりに用いることができる。これにより、検出
箇所が2箇所になるので、構成が簡単になり、しかも第
1実施例と同様の効果が得られる。
[実施例3] 第8図は本発明の第3実施例の回路図である。本実施
例では、負荷電圧Vlaを検出するためのVla検出回路3を
省略し、その検出値に相当する電圧E3を入力電圧Vinの
検出値に加算している。また、本実施例においても、負
荷として放電灯laを接続している。それ以外の構成は、
第6図に示す第1実施例と同様である。負荷の放電灯la
は定電圧特性を持つので、使用する放電灯laのランプ電
圧Vlaを予め測定しておいて、その測定値に相当する電
圧E3を作成して、Vlaの検出値の代わりに用いることが
できる。これにより、検出箇所が2箇所になるので、構
成は簡単になり、しかも第1実施例と同様の効果が得ら
れる。
[実施例4] 第9図は本発明の第4実施例の回路図である。本実施
例では、入力電圧Vinを検出するためのVin検出回路2
と、負荷電圧Vlaを検出するためのVla検出回路3を省略
し、それらの検出値に相当する電圧E2,E3を加算してい
る。また、本実施例においても、負荷として放電灯laを
接続している。それ以外の構成は、第6図に示す第1実
施例と同様である。交流電源Vsの入力電圧Vinは電源の
特性として予め分かっており、負荷の放電灯laのランプ
電圧Vlaも予め測定しておくことができるので、それら
の検出値に相当する電圧E2,E3を作成して、Vin,Vlaの検
出値の代わりに用いることができる。これにより、検出
箇所が1箇所だけになるので、構成は更に簡単になり、
しかも第1実施例と同様の効果が得られる。
なお、実施例において、トランジスタQ1,Q2としてパ
ワーMOSFETを使用すれば、ダイオードD1,D2はパワーMOS
FETの寄生ダイオードで代用できるので、使用素子数が
減り、回路構成を更に簡単化できるものである。また、
第1及び第2のインダクタンス要素は、トランスであっ
ても構わない。
[実施例5] 第10図は本発明の第5実施例の動作波形図である。上
述のように、第1〜第4実施例では、入力電圧Vinの全
期間にわたって、VDC<2(Vin+Vla)の関係を満足す
るように構成されており、この場合には、負荷電流Ila
は第5図に示すような波形となって、電源変動に対する
負荷電流Ilaの変動補償がなされる。しかしながら、実
際には、入力電圧Vinが所定値以上の期間だけ、上記関
係式を満足するように構成しても、入力電圧Vinの変動
に対する負荷電流Ilaの変動補償は実現できる。
本実施例では、入力電圧Vinが所定値以上の期間だ
け、上記の関係式を満足するようにしており、この場合
の負荷電流Ilaの波形図は第10図に示すようになる。同
図に示すように、入力電圧Vinが減少した場合には、負
荷電流Ilaのピーク値が低く、入力電圧Vinに比例して負
荷電流Ilaを補正する期間taも短く、その補正量も少な
い。それに比べて、定格電圧時には負荷電流Ilaのピー
ク値が高くなるが、補正期間tbが長くなり、その補正量
も多くなる。また、入力電圧Vinが増加した場合には、
負荷電流Ilaのピーク値は更に高くなるが、補正期間tc
が長くなり、その補正量も多くなる。したがって、負荷
電流Ilaの実効値はほぼ一定のままであり、入力電圧Vin
の変動に対する負荷電流Ilaの変動補償が実現できる。
本実施例の回路構成は、第6図〜第9図のいずれを用
いても良い。ただし、本実施例では、VDC<2(Vin+Vl
a)の関係を入力電圧Vinの所定値以上でのみ成り立つよ
うに構成している点が異なる。本実施例のように、入力
電圧Vinの一部の期間でのみVDC<2(Vin+Vla)の関係
が成り立つようにすれば、VDC,Vlaの制約が緩くなっ
て、制御が容易となるという利点がある。
[発明の効果] 本発明にあっては、上述のように、交流電源の第1及
び第2の極性時にそれぞれ高周波的にオン・オフ動作を
行う第1及び第2のスイッチング素子の直列回路に、2
個のダイオードの直列回路を並列逆向きに接続し、且つ
2個のコンデンサの直列回路を並列的に接続し、各スイ
ッチング素子に逆方向通電経路を構成し、スイッチング
素子の接続点とダイオードの接続点の間に第1のインダ
クタンス要素を介して交流電源を接続してチョッパー回
路を構成し、スイッチング素子の接続点とコンデンサの
接続点の間に第2のインダクタンス要素を介して負荷と
コンデンサの並列回路を接続して矩形波インバータ回路
を構成したインバータ装置において、交流電源からの入
力電圧をVin、負荷の両端電圧をVla、上記2個のコンデ
ンサの直列回路の両端電圧をVDCとしたときに、VDC<2
(Vin+Vla)となる期間が生じるように第1及び第2の
スイッチング素子を制御するようにしたから、交流電源
の第1の極性時に第1のスイッチング素子がオフしたと
き、又は第2の極性時に第2のスイッチング素子がオフ
したときに、交流電源から負荷に廻り込む電流により、
負荷電流波形に凹みを生じさせ、この凹みが電源電圧の
増大につれて大きくなることを利用して、電源変動に起
因する出力変動を抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示す回路図、第2図は同上
の動作波形図、第3図(a),(b)は本発明による電
源変動補償の原理を説明するための回路図、第4図
(a),(b)は本発明の作用説明のための波形図、第
5図は本発明による電源変動補償の様子を示す波形図、
第6図は本発明の第1実施例の回路図、第7図は本発明
の第2実施例の回路図、第8図は本発明の第3実施例の
回路図、第9図は本発明の第4実施例の回路図、第10図
は本発明の第5実施例の動作波形図、第11図は従来例の
回路図、第12図は同上の動作波形図、第13図は他の従来
例の回路図である。 Vsは交流電源、D1〜D4はダイオード、Q1,Q2はトランジ
スタ、L1〜L3はインダクタ、C1〜C4はコンデンサ、Rは
負荷、1はVDC検出回路、2はVla検出回路、3はVin検
出回路、4は制御回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 7/42 - 7/98

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2のスイッチング素子を順方向
    が一致するように直列に接続し、各々のスイッチング素
    子に逆方向の通電経路をそれぞれ構成し、2個のダイオ
    ードを順方向が一致するように直列に接続した回路を、
    上記スイッチング素子の直列回路と順方向が逆になるよ
    うに並列的に接続し、第1及び第2のスイッチング素子
    の接続点と上記2個のダイオードの接続点との間に第1
    のインダクタンス要素を介して交流電源を接続し、2個
    のコンデンサの直列回路を第1及び第2のスイッチング
    素子の直列回路の両端に並列的に接続してチョッパー回
    路を構成し、第1及び第2のスイッチング素子の接続点
    と上記2個のコンデンサの接続点との間に第2のインダ
    クタンス要素と負荷の直列回路を接続し、この負荷の両
    端にコンデンサを並列接続してインバータ回路を構成
    し、交流電源の第1の極性時に第1のスイッチング素子
    を高周波的にオン・オフさせて第2のスイッチング素子
    はオフとし、交流電源の第2の極性時に第2のスイッチ
    ング素子を高周波的にオン・オフさせて第1のスイッチ
    ング素子はオフとする制御回路を備えたインバータ装置
    において、交流電源からの入力電圧をVin、負荷の両端
    電圧をVla、上記2個のコンデンサの直列回路の両端電
    圧をVDCとしたときに、VDC<2(Vin+Vla)となる期間
    を有するように第1及び第2のスイッチング素子を制御
    する回路を備えることを特徴とするインバータ装置。
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