JP2994385B1 - 糸巻きリ―ル - Google Patents
糸巻きリ―ルInfo
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- JP2994385B1 JP2994385B1 JP6329899A JP6329899A JP2994385B1 JP 2994385 B1 JP2994385 B1 JP 2994385B1 JP 6329899 A JP6329899 A JP 6329899A JP 6329899 A JP6329899 A JP 6329899A JP 2994385 B1 JP2994385 B1 JP 2994385B1
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Abstract
【要約】
【課題】保持軸中央部でリール本体を回転自在に保持
し、リール本体の回転に伴う保持軸との摺接摩擦の変化
を極力小さくしてリール本体の回転を円滑にする。 【解決手段】リール本体1軸心に設けた貫通孔2で、そ
の中央部から一方の孔端に掛けてテーパ孔部2aを形成
し、該テーパ孔部2aに連続して他方の孔端に掛けてス
トレート径孔部2bを形成し、貫通孔2に緩挿される保
持軸3に、テーパ軸部3aとストレート径軸部3bを一
体に形成するとともに、テーパ軸部3aとストレート径
軸部3bとの連接部で保持軸3に肩部3cを形設し、貫
通孔2に保持軸3を緩挿して貫通孔2内に軸保持部材5
を止着し、該軸保持部材5の内端5aを前記肩部3cに
当接させて保持軸3中央部でリール本体1を回転自在に
保持する。
し、リール本体の回転に伴う保持軸との摺接摩擦の変化
を極力小さくしてリール本体の回転を円滑にする。 【解決手段】リール本体1軸心に設けた貫通孔2で、そ
の中央部から一方の孔端に掛けてテーパ孔部2aを形成
し、該テーパ孔部2aに連続して他方の孔端に掛けてス
トレート径孔部2bを形成し、貫通孔2に緩挿される保
持軸3に、テーパ軸部3aとストレート径軸部3bを一
体に形成するとともに、テーパ軸部3aとストレート径
軸部3bとの連接部で保持軸3に肩部3cを形設し、貫
通孔2に保持軸3を緩挿して貫通孔2内に軸保持部材5
を止着し、該軸保持部材5の内端5aを前記肩部3cに
当接させて保持軸3中央部でリール本体1を回転自在に
保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、糸の巻かれ
たリールを使用者が手に持ってリールから糸を引き出し
て使用する糸巻きリールに関するものである。
たリールを使用者が手に持ってリールから糸を引き出し
て使用する糸巻きリールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、土地の測量等において、正確な直
線をとるのに使用される水糸の糸巻きリールとして、実
公平7−4499号公報に記載されたものがある。
線をとるのに使用される水糸の糸巻きリールとして、実
公平7−4499号公報に記載されたものがある。
【0003】図4は、この公報に記載されたリールの使
用状態を示す斜視図である。この糸巻きリールは、図4
に示されるように、リール本体1の軸心に設けた貫通孔
2に、その両側から分割構成の保持軸3を緩挿して貫通
孔内で結合し、この保持軸3の両端に設けた抜け止め用
のフランジ部4をリール本体1側面に当接させて保持軸
3に対しリール本体1を回転自在に保持する構成のもの
で、その使用は、使用者が親指と人差し指で保持軸3の
両端部、すなわち、保持軸3の両方のフランジ部4を挟
むようにして持ち、この状態でリール本体1に巻回され
た糸Aを引き出して使用するものである。
用状態を示す斜視図である。この糸巻きリールは、図4
に示されるように、リール本体1の軸心に設けた貫通孔
2に、その両側から分割構成の保持軸3を緩挿して貫通
孔内で結合し、この保持軸3の両端に設けた抜け止め用
のフランジ部4をリール本体1側面に当接させて保持軸
3に対しリール本体1を回転自在に保持する構成のもの
で、その使用は、使用者が親指と人差し指で保持軸3の
両端部、すなわち、保持軸3の両方のフランジ部4を挟
むようにして持ち、この状態でリール本体1に巻回され
た糸Aを引き出して使用するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記する従
来例のものは、例えば、使用者が保持軸を水平になるよ
うに持ち、この状態でリール本体から糸を引き出して使
用する場合、保持軸及びリール本体の振らつき具合や糸
の引き出し方向、糸への力の掛かり具合などにより、リ
ール本体が保持軸上を随時移動することから、リール本
体の回転は、ほとんどの場合、リール本体の一方の側面
が対応するフランジ部に摺接しての回転となる。また、
保持軸上でのリール本体の回転には、保持軸長手方向に
保持軸面と貫通孔内面との線接触的な摺接もある。
来例のものは、例えば、使用者が保持軸を水平になるよ
うに持ち、この状態でリール本体から糸を引き出して使
用する場合、保持軸及びリール本体の振らつき具合や糸
の引き出し方向、糸への力の掛かり具合などにより、リ
ール本体が保持軸上を随時移動することから、リール本
体の回転は、ほとんどの場合、リール本体の一方の側面
が対応するフランジ部に摺接しての回転となる。また、
保持軸上でのリール本体の回転には、保持軸長手方向に
保持軸面と貫通孔内面との線接触的な摺接もある。
【0005】このように保持軸上でリール本体が回転す
る時には、リール本体側面と保持軸のフランジ部との摺
接摩擦や、保持軸面と貫通孔内面との摺接摩擦を生じ、
これがリール本体から糸を引き出す時のリール本体の回
転に対するブレーキとして作用する。また、リール本体
が振らつく等して回転しながら保持軸のフランジ部に摺
接する瞬間には、摺接摩擦が衝撃的に大きくなるもの
で、これもリール本体の回転に対するブレーキ作用を大
きくする原因になる。
る時には、リール本体側面と保持軸のフランジ部との摺
接摩擦や、保持軸面と貫通孔内面との摺接摩擦を生じ、
これがリール本体から糸を引き出す時のリール本体の回
転に対するブレーキとして作用する。また、リール本体
が振らつく等して回転しながら保持軸のフランジ部に摺
接する瞬間には、摺接摩擦が衝撃的に大きくなるもの
で、これもリール本体の回転に対するブレーキ作用を大
きくする原因になる。
【0006】さらに、土地の測量等に使用される水糸の
糸巻きリールの使用環境として、埃等が多く発生するよ
うな作業現場に糸巻きリールを持ち込んで使用する時
は、外部に露出するリール本体側面や保持軸のフランジ
部面等に埃類が付着し易く、これも少なからずリール本
体の回転に対するブレーキ作用を大きくする。
糸巻きリールの使用環境として、埃等が多く発生するよ
うな作業現場に糸巻きリールを持ち込んで使用する時
は、外部に露出するリール本体側面や保持軸のフランジ
部面等に埃類が付着し易く、これも少なからずリール本
体の回転に対するブレーキ作用を大きくする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本発明の糸巻きリールは、軸心に貫通孔を
有するリール本体と、該リール本体の貫通孔に保持軸を
緩挿してリール本体を回転自在に保持した糸巻きリール
において、前記貫通孔の中央部から一方の孔端に掛けて
テーパ孔部を形成し、該テーパ孔部に連続して他方の孔
端に掛けてストレート径孔部を形成し、前記保持軸に、
貫通孔のテーパ孔部に対応してテーパ軸部を、ストレー
ト径孔部に対応してストレート径軸部を一体に形成する
とともに、該テーパ軸部とストレート径軸部との連接部
で保持軸に肩部を形設し、貫通孔に保持軸を緩挿して貫
通孔内に軸保持部材を止着し、該軸保持部材の内端を前
記肩部に当接させて保持軸中央部でリール本体を保持し
たことを特徴とする。
するために、本発明の糸巻きリールは、軸心に貫通孔を
有するリール本体と、該リール本体の貫通孔に保持軸を
緩挿してリール本体を回転自在に保持した糸巻きリール
において、前記貫通孔の中央部から一方の孔端に掛けて
テーパ孔部を形成し、該テーパ孔部に連続して他方の孔
端に掛けてストレート径孔部を形成し、前記保持軸に、
貫通孔のテーパ孔部に対応してテーパ軸部を、ストレー
ト径孔部に対応してストレート径軸部を一体に形成する
とともに、該テーパ軸部とストレート径軸部との連接部
で保持軸に肩部を形設し、貫通孔に保持軸を緩挿して貫
通孔内に軸保持部材を止着し、該軸保持部材の内端を前
記肩部に当接させて保持軸中央部でリール本体を保持し
たことを特徴とする。
【0008】ここで、リール本体、保持軸および軸保持
部材を構成する資材としては、アルミニュームなどの軽
金属等で作ることも可能であるが、一般的には、プラス
チック資材で成型したものが適切である。
部材を構成する資材としては、アルミニュームなどの軽
金属等で作ることも可能であるが、一般的には、プラス
チック資材で成型したものが適切である。
【0009】このように構成した本発明の糸巻きリール
によれば、リール本体は保持軸中央部で保持され、使用
時にリール本体や保持軸が振らつくようなことがあって
も、両者の摺接摩擦は大きく変化するようなことがない
ので、リール本体に巻回された糸の引き出しが円滑に行
われて作業性を向上する。
によれば、リール本体は保持軸中央部で保持され、使用
時にリール本体や保持軸が振らつくようなことがあって
も、両者の摺接摩擦は大きく変化するようなことがない
ので、リール本体に巻回された糸の引き出しが円滑に行
われて作業性を向上する。
【0010】また、貫通孔の奥まった保持軸中央部でリ
ール本体は保持されるので、埃等が多く発生するような
作業現場で使用する時に、保持軸と貫通孔の隙間から埃
類が保持軸中央部までは侵入し難く、埃類がリール本体
の回転に対するブレーキ作用を大きくするようなことも
なく、長期間に亘り安定した性能を発揮する。
ール本体は保持されるので、埃等が多く発生するような
作業現場で使用する時に、保持軸と貫通孔の隙間から埃
類が保持軸中央部までは侵入し難く、埃類がリール本体
の回転に対するブレーキ作用を大きくするようなことも
なく、長期間に亘り安定した性能を発揮する。
【0011】貫通孔内での保持軸の位置決めと、抜け止
めを図る軸保持部材は、保持軸のストレート径軸部が緩
挿される管体で構成し、該軸保持部材の外面に突設した
係止突起を貫通孔壁に設けた係止孔に係止させて軸保持
部材を貫通孔内に止着した構成にすると、軸保持部材の
成型時に、係止突起は軸保持部材にコ字状の切込みを設
けて簡単に形成できる。また、この係止突起の上面を傾
斜案内面を形成すると、糸巻きリールを組立てる際に、
貫通孔に保持軸を緩挿した後で、軸保持部材を貫通孔に
押し込むように挿入すると、係止突起は弾性的に引っ込
んだ状態で貫通孔内に入り込み、係止孔に達して確実に
係止されるので、糸巻きリールを組立て作業が簡単にな
る。
めを図る軸保持部材は、保持軸のストレート径軸部が緩
挿される管体で構成し、該軸保持部材の外面に突設した
係止突起を貫通孔壁に設けた係止孔に係止させて軸保持
部材を貫通孔内に止着した構成にすると、軸保持部材の
成型時に、係止突起は軸保持部材にコ字状の切込みを設
けて簡単に形成できる。また、この係止突起の上面を傾
斜案内面を形成すると、糸巻きリールを組立てる際に、
貫通孔に保持軸を緩挿した後で、軸保持部材を貫通孔に
押し込むように挿入すると、係止突起は弾性的に引っ込
んだ状態で貫通孔内に入り込み、係止孔に達して確実に
係止されるので、糸巻きリールを組立て作業が簡単にな
る。
【0012】前記貫通孔のテーパ孔部と保持軸のテーパ
軸部との関係において、両者の軸心に対する傾斜角を、
貫通孔のテーパ孔部の軸心に対する傾斜角に比べ、保持
軸のテーパ軸部の軸心に対する傾斜角を僅かに大きく設
定し、保持軸上でリール本体の僅かな移動を許容した構
成にすると、保持軸上でリール本体が保持軸のストレー
ト径孔部側に寄る移動では、貫通孔のテーパ孔部端が保
持軸のテーパ軸部面に当接して移動が制限されるが、貫
通孔のテーパ孔部と保持軸のテーパ軸部との間には、軸
心に対する傾斜角に差があって両者間にがた付きを生じ
るので、貫通孔のテーパ孔部と保持軸のテーパ軸部がリ
ール本体の回転を不能にするような嵌合関係に陥ること
はない。また、保持軸上でリール本体が保持軸のテーパ
軸部側に寄る移動では、軸保持部材の内端が保持軸の肩
部に当接して移動が制限される。こうして、保持軸のテ
ーパ軸部面と貫通孔のテーパ孔部端との当接及び軸保持
部材の内端と保持軸の肩部との当接以外の所では保持軸
とリール本体(軸保持部材を含む)間に接触が生じない
ので、使用時において両者の当接部(保持部)における
摺接摩擦がほぼ一定になり、また、使用条件等によって
急変することもなく、リール本体の回転に対するブレー
キ作用を安定させてこの面からも糸の引き出しが円滑に
行われる。
軸部との関係において、両者の軸心に対する傾斜角を、
貫通孔のテーパ孔部の軸心に対する傾斜角に比べ、保持
軸のテーパ軸部の軸心に対する傾斜角を僅かに大きく設
定し、保持軸上でリール本体の僅かな移動を許容した構
成にすると、保持軸上でリール本体が保持軸のストレー
ト径孔部側に寄る移動では、貫通孔のテーパ孔部端が保
持軸のテーパ軸部面に当接して移動が制限されるが、貫
通孔のテーパ孔部と保持軸のテーパ軸部との間には、軸
心に対する傾斜角に差があって両者間にがた付きを生じ
るので、貫通孔のテーパ孔部と保持軸のテーパ軸部がリ
ール本体の回転を不能にするような嵌合関係に陥ること
はない。また、保持軸上でリール本体が保持軸のテーパ
軸部側に寄る移動では、軸保持部材の内端が保持軸の肩
部に当接して移動が制限される。こうして、保持軸のテ
ーパ軸部面と貫通孔のテーパ孔部端との当接及び軸保持
部材の内端と保持軸の肩部との当接以外の所では保持軸
とリール本体(軸保持部材を含む)間に接触が生じない
ので、使用時において両者の当接部(保持部)における
摺接摩擦がほぼ一定になり、また、使用条件等によって
急変することもなく、リール本体の回転に対するブレー
キ作用を安定させてこの面からも糸の引き出しが円滑に
行われる。
【0013】また、貫通孔のテーパ孔部端に、円弧状断
面の当接面を形成すると、保持軸のストレート径孔部側
を下にして保持軸を立てるようにして使用する時に、貫
通孔のテーパ孔部端の円弧状当接面が保持軸のテーパ軸
部面上に載る形でリール本体が回転するので、保持軸の
傾きに関係なくリール本体の回転を安定させることがで
きる。また、保持軸に形設した肩部を、テーパ面に形成
すると、保持軸のテーパ軸部側を下にして保持軸を立て
るようにして使用する時に、貫通孔に止着した軸保持部
材の内端が保持軸の肩部上に載る形でリール本体が回転
するので、ここでも保持軸の傾きに関係なくリール本体
の回転を安定させることができる。
面の当接面を形成すると、保持軸のストレート径孔部側
を下にして保持軸を立てるようにして使用する時に、貫
通孔のテーパ孔部端の円弧状当接面が保持軸のテーパ軸
部面上に載る形でリール本体が回転するので、保持軸の
傾きに関係なくリール本体の回転を安定させることがで
きる。また、保持軸に形設した肩部を、テーパ面に形成
すると、保持軸のテーパ軸部側を下にして保持軸を立て
るようにして使用する時に、貫通孔に止着した軸保持部
材の内端が保持軸の肩部上に載る形でリール本体が回転
するので、ここでも保持軸の傾きに関係なくリール本体
の回転を安定させることができる。
【0014】前記するように、貫通孔のテーパ孔部端に
円弧状断面の当接面を形成し、保持軸に形設した肩部を
テーパ面に形成した構成にすると、保持軸を水平にして
の使用時に、保持軸上でリール本体が回転しながら保持
軸のストレート径孔部側に寄る移動では、保持軸のテー
パ軸部と貫通孔のテーパ孔部との間の隙間が小さくなる
ことから保持軸に対するリール本体の傾きを自然に解消
する自動姿勢修正機能が発揮される。同じく、保持軸を
水平にしての使用時に、リール本体が回転しながら保持
軸のテーパ軸部側に寄る移動では、保持軸に形設した肩
部のテーパ面が軸保持部材の中孔内に入り込み状になる
ことから、ここでも保持軸に対するリール本体の傾きを
自然に解消する自動姿勢修正機能が発揮される。こうし
て、保持軸上でリール本体が回転しながら移動すると、
保持軸に対するリール本体の傾きを自然に解消する自動
姿勢修正機能が働くので、回転するリール本体の振らつ
きを軽減できる。
円弧状断面の当接面を形成し、保持軸に形設した肩部を
テーパ面に形成した構成にすると、保持軸を水平にして
の使用時に、保持軸上でリール本体が回転しながら保持
軸のストレート径孔部側に寄る移動では、保持軸のテー
パ軸部と貫通孔のテーパ孔部との間の隙間が小さくなる
ことから保持軸に対するリール本体の傾きを自然に解消
する自動姿勢修正機能が発揮される。同じく、保持軸を
水平にしての使用時に、リール本体が回転しながら保持
軸のテーパ軸部側に寄る移動では、保持軸に形設した肩
部のテーパ面が軸保持部材の中孔内に入り込み状になる
ことから、ここでも保持軸に対するリール本体の傾きを
自然に解消する自動姿勢修正機能が発揮される。こうし
て、保持軸上でリール本体が回転しながら移動すると、
保持軸に対するリール本体の傾きを自然に解消する自動
姿勢修正機能が働くので、回転するリール本体の振らつ
きを軽減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0016】図1は糸巻きリールの縦断面図、図2は糸
巻きリールの分解斜視図、図3は他の実施の形態を示す
糸巻きリールの縦断面図である。
巻きリールの分解斜視図、図3は他の実施の形態を示す
糸巻きリールの縦断面図である。
【0017】なお、本発明の糸巻きリールについて、前
述の図4と共通部分もしくは対等部分については同一符
号を付けて説明する。
述の図4と共通部分もしくは対等部分については同一符
号を付けて説明する。
【0018】図において、1はリール本体、2はリール
本体1の軸心に設けた貫通孔、3は貫通孔2に挿入され
てリール本体1を回転自在に保持する保持軸、5は貫通
孔2内に止着した保持軸3の抜け止め用の軸保持部材を
示す。
本体1の軸心に設けた貫通孔、3は貫通孔2に挿入され
てリール本体1を回転自在に保持する保持軸、5は貫通
孔2内に止着した保持軸3の抜け止め用の軸保持部材を
示す。
【0019】リール本体1、保持軸3および軸保持部材
5は、ともにプラスチック資材で成型され、これらの大
きさは、使用上の便利さを考慮して適切な大きさに設定
される。
5は、ともにプラスチック資材で成型され、これらの大
きさは、使用上の便利さを考慮して適切な大きさに設定
される。
【0020】前記貫通孔2は、その中央部から一方の孔
端に掛けて漸進的に縮径したテーパ孔部2aを形成し、
このテーパ孔部2aに連続して他方の孔端に掛けてスト
レート径孔部2bを形成している。
端に掛けて漸進的に縮径したテーパ孔部2aを形成し、
このテーパ孔部2aに連続して他方の孔端に掛けてスト
レート径孔部2bを形成している。
【0021】前記保持軸3は、貫通孔2のテーパ孔部2
aに対応してテーパ軸部3aと、貫通孔2のストレート
径孔部2bに対応してストレート径軸部3bを一体に形
成し、保持軸3の中央部にあってテーパ軸部3aとスト
レート径軸部3bとの連接部に、軸保持部材5の内端5
aが当接する肩部3cを形設している。実施の形態で
は、この肩部3cをテーパ面に形成している。
aに対応してテーパ軸部3aと、貫通孔2のストレート
径孔部2bに対応してストレート径軸部3bを一体に形
成し、保持軸3の中央部にあってテーパ軸部3aとスト
レート径軸部3bとの連接部に、軸保持部材5の内端5
aが当接する肩部3cを形設している。実施の形態で
は、この肩部3cをテーパ面に形成している。
【0022】前記貫通孔2のテーパ孔部2a及び保持軸
3のテーパ軸部3aの軸心に対する傾斜角は、貫通孔2
のテーパ孔部2aの傾斜角に比べ、保持軸3のテーパ軸
部3aの傾斜角を僅かに大きく設定し、貫通孔2のスト
レート径孔部2b側から保持軸3を緩挿して、保持軸3
のテーパ軸部3aの内端部と貫通孔2のテーパ孔部2a
の内端部を当接させてリール本体1を回転自在に保持す
るようにしている。図3に示す実施の形態では、貫通孔
2のテーパ孔部2aの内端部を断面円弧状の当接面2c
に形成し、この円弧状当接面2cが保持軸3のテーパ軸
部3aの内端部面に当接するようにしている。
3のテーパ軸部3aの軸心に対する傾斜角は、貫通孔2
のテーパ孔部2aの傾斜角に比べ、保持軸3のテーパ軸
部3aの傾斜角を僅かに大きく設定し、貫通孔2のスト
レート径孔部2b側から保持軸3を緩挿して、保持軸3
のテーパ軸部3aの内端部と貫通孔2のテーパ孔部2a
の内端部を当接させてリール本体1を回転自在に保持す
るようにしている。図3に示す実施の形態では、貫通孔
2のテーパ孔部2aの内端部を断面円弧状の当接面2c
に形成し、この円弧状当接面2cが保持軸3のテーパ軸
部3aの内端部面に当接するようにしている。
【0023】前記軸保持部材5は、保持軸3のストレー
ト径軸部3bが緩挿される中孔を有する管体で構成さ
れ、その周面上に係止突起6を突設している。この係止
突起6は、軸保持部材5の周面2箇所にコ字状に形設し
た切込み7により形成し、その上面に傾斜案内面6aを
形成している。また、この軸保持部材5を貫通孔2内に
止着するために、貫通孔2のストレート径孔部2bの所
定の位置に係止突起6が係止する係止孔8を設けてい
る。
ト径軸部3bが緩挿される中孔を有する管体で構成さ
れ、その周面上に係止突起6を突設している。この係止
突起6は、軸保持部材5の周面2箇所にコ字状に形設し
た切込み7により形成し、その上面に傾斜案内面6aを
形成している。また、この軸保持部材5を貫通孔2内に
止着するために、貫通孔2のストレート径孔部2bの所
定の位置に係止突起6が係止する係止孔8を設けてい
る。
【0024】上記構成において、糸巻きリールを組立て
る時に、貫通孔2に保持軸3を緩挿した後、軸保持部材
5を保持軸3のストレート径軸部3b側から貫通孔2
内、すなわち、貫通孔2のストレート径孔部2bに押し
込むように挿入すると、係止突起6が弾性的に引っ込ん
だ状態で貫通孔2内に入り込み、所定の位置で係止孔8
に突出して係止し、貫通孔2内における保持軸3の位置
決めと抜け止めが図られ、この状態でリール本体1は保
持軸3上で軸心方向へ僅かな移動を許容して軸保持部材
5の内端5aを保持軸3の肩部3cに当接させる。従っ
て、リール本体1が保持軸3のストレート径孔部3b側
に寄る移動では、貫通孔2のテーパ孔部2a端が保持軸
3のテーパ軸部3a面に当接して回転自在とし、他方、
保持軸3上でリール本体1が保持軸3のテーパ軸部3a
側に寄る移動では、軸保持部材5の内端5aが保持軸3
に形設した肩部3cに当接して回転自在とする。なお、
ここで、貫通孔2のテーパ孔部2aと保持軸3のテーパ
軸部3aは、軸心に対する傾斜角に差があるので、リー
ル本体1が保持軸3のストレート径孔部3b側に寄る移
動では、両者間に生じるがた付きで貫通孔2のテーパ孔
部2aと保持軸3のテーパ軸部3aがリール本体1の回
転を不能にするような嵌合関係に陥ることはない。こう
して保持軸3中央部にリール本体1は回転自在に保持さ
れる。
る時に、貫通孔2に保持軸3を緩挿した後、軸保持部材
5を保持軸3のストレート径軸部3b側から貫通孔2
内、すなわち、貫通孔2のストレート径孔部2bに押し
込むように挿入すると、係止突起6が弾性的に引っ込ん
だ状態で貫通孔2内に入り込み、所定の位置で係止孔8
に突出して係止し、貫通孔2内における保持軸3の位置
決めと抜け止めが図られ、この状態でリール本体1は保
持軸3上で軸心方向へ僅かな移動を許容して軸保持部材
5の内端5aを保持軸3の肩部3cに当接させる。従っ
て、リール本体1が保持軸3のストレート径孔部3b側
に寄る移動では、貫通孔2のテーパ孔部2a端が保持軸
3のテーパ軸部3a面に当接して回転自在とし、他方、
保持軸3上でリール本体1が保持軸3のテーパ軸部3a
側に寄る移動では、軸保持部材5の内端5aが保持軸3
に形設した肩部3cに当接して回転自在とする。なお、
ここで、貫通孔2のテーパ孔部2aと保持軸3のテーパ
軸部3aは、軸心に対する傾斜角に差があるので、リー
ル本体1が保持軸3のストレート径孔部3b側に寄る移
動では、両者間に生じるがた付きで貫通孔2のテーパ孔
部2aと保持軸3のテーパ軸部3aがリール本体1の回
転を不能にするような嵌合関係に陥ることはない。こう
して保持軸3中央部にリール本体1は回転自在に保持さ
れる。
【0025】このような構成で、使用時に保持軸3の両
端部を親指と人差し指で挟むように持ち、保持軸3を水
平にした状態で、リール本体1から糸Aを引き出すと、
糸Aの引き出しに伴うリール本体1の回転は、保持軸3
中央部で当接する、保持軸3のテーパ軸部3a面と貫通
孔2のテーパ孔部2a端部との摺接摩擦と、保持軸3の
肩部3cと軸保持部材5の内端5aとの摺接摩擦だけで
リール本体1は円滑に回転する。また、リール本体1が
回転しながら保持軸3上を移動する時には、保持軸3に
対するリール本体1の傾きを自然に解消するような自動
姿勢修正機能も発揮されてリール本体1の回転を安定さ
せる。
端部を親指と人差し指で挟むように持ち、保持軸3を水
平にした状態で、リール本体1から糸Aを引き出すと、
糸Aの引き出しに伴うリール本体1の回転は、保持軸3
中央部で当接する、保持軸3のテーパ軸部3a面と貫通
孔2のテーパ孔部2a端部との摺接摩擦と、保持軸3の
肩部3cと軸保持部材5の内端5aとの摺接摩擦だけで
リール本体1は円滑に回転する。また、リール本体1が
回転しながら保持軸3上を移動する時には、保持軸3に
対するリール本体1の傾きを自然に解消するような自動
姿勢修正機能も発揮されてリール本体1の回転を安定さ
せる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、本発明によれば、通常使用時において、親指と
人差し指で保持軸両端を挟むようにして持ち、リールを
水平にした状態では、保持軸中央部でリール本体が保持
されて安定し、糸の引き出しに伴う回転するリール本体
と保持軸との摺接摩擦の変化を少なくしてリール本体の
円滑な回転を実現する。また、保持軸上でリール本体の
僅かな移動を許容し、両者間に生じるがた付きによりリ
ール本体の回転を不能にするような嵌合関係に陥ること
はなく、保持軸上でリール本体が回転しながら移動して
保持軸に対するリール本体の傾きを自然に自動修正する
機能も働くので、この面からもリール本体の回転を安定
させて作業性を向上できる。さらに、リール本体は貫通
孔の奥まった保持軸中央部で保持されて回転するので、
埃等が多く発生するような作業現場で使用する時に、こ
の保持軸中央部まで侵入する埃類が少なく、この面から
リール本体の回転に対するブレーキ作用を大きくするよ
うなこともなく、長期間に亘り安定した性能を発揮す
る。
施され、本発明によれば、通常使用時において、親指と
人差し指で保持軸両端を挟むようにして持ち、リールを
水平にした状態では、保持軸中央部でリール本体が保持
されて安定し、糸の引き出しに伴う回転するリール本体
と保持軸との摺接摩擦の変化を少なくしてリール本体の
円滑な回転を実現する。また、保持軸上でリール本体の
僅かな移動を許容し、両者間に生じるがた付きによりリ
ール本体の回転を不能にするような嵌合関係に陥ること
はなく、保持軸上でリール本体が回転しながら移動して
保持軸に対するリール本体の傾きを自然に自動修正する
機能も働くので、この面からもリール本体の回転を安定
させて作業性を向上できる。さらに、リール本体は貫通
孔の奥まった保持軸中央部で保持されて回転するので、
埃等が多く発生するような作業現場で使用する時に、こ
の保持軸中央部まで侵入する埃類が少なく、この面から
リール本体の回転に対するブレーキ作用を大きくするよ
うなこともなく、長期間に亘り安定した性能を発揮す
る。
【図1】本発明の実施の形態を示す糸巻きリールの縦断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す糸巻きリールの分解
斜視図である。
斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す糸巻きリールの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】従来の糸巻きリールの使用状態を示す斜視図で
ある。
ある。
1 リール本体 2 貫通孔 2a テーパ孔部 2b ストレート径孔部 2c 円弧状当接面 3 保持軸 3a テーパ軸部 3b ストレート径軸部 3c 肩部 5 軸保持部材 5a 軸保持部材の内端 6 係止突起 6a 傾斜案内面 7 切込み 8 係止孔
Claims (5)
- 【請求項1】軸心に貫通孔を有するリール本体と、該リ
ール本体の貫通孔に保持軸を緩挿してリール本体を回転
自在に保持した糸巻きリールにおいて、前記貫通孔の中
央部から一方の孔端に掛けてテーパ孔部を形成し、該テ
ーパ孔部に連続して他方の孔端に掛けてストレート径孔
部を形成し、前記保持軸に、貫通孔のテーパ孔部に対応
してテーパ軸部を、ストレート径孔部に対応してストレ
ート径軸部を一体に形成するとともに、該テーパ軸部と
ストレート径軸部との連接部で保持軸に肩部を形設し、
貫通孔に保持軸を緩挿して貫通孔内に軸保持部材を止着
し、該軸保持部材の内端を前記肩部に当接させて保持軸
中央部でリール本体を保持したことを特徴とする糸巻き
リール。 - 【請求項2】軸保持部材が管体からなり、該軸保持部材
の外面に突設した係止突起を貫通孔壁に設けた係止孔に
係止させて軸保持部材を貫通孔内に止着したことを特徴
とする請求項1記載の糸巻きリール。 - 【請求項3】貫通孔のテーパ孔部の軸心に対する傾斜角
に比べ、保持軸のテーパ軸部の軸心に対する傾斜角を僅
かに大きく設定し、保持軸上でリール本体の僅かな移動
を許容したことを特徴とする請求項1記載の糸巻きリー
ル。 - 【請求項4】貫通孔のテーパ孔部端に、円弧状断面の当
接面を形成したことを特徴とする請求項1記載の糸巻き
リール。 - 【請求項5】保持軸に形設した肩部を、テーパ面に形成
したことを特徴とする請求項3記載の糸巻きリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6329899A JP2994385B1 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 糸巻きリ―ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6329899A JP2994385B1 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 糸巻きリ―ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2994385B1 true JP2994385B1 (ja) | 1999-12-27 |
JP2000258161A JP2000258161A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13225279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6329899A Expired - Lifetime JP2994385B1 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 糸巻きリ―ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994385B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5793599B1 (ja) * | 2014-05-02 | 2015-10-14 | 株式会社たくみ | 水糸用リール |
-
1999
- 1999-03-10 JP JP6329899A patent/JP2994385B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000258161A (ja) | 2000-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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