JPH0750379Y2 - 糸巻きリール - Google Patents

糸巻きリール

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JPH0750379Y2
JPH0750379Y2 JP7062893U JP7062893U JPH0750379Y2 JP H0750379 Y2 JPH0750379 Y2 JP H0750379Y2 JP 7062893 U JP7062893 U JP 7062893U JP 7062893 U JP7062893 U JP 7062893U JP H0750379 Y2 JPH0750379 Y2 JP H0750379Y2
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Inventor
清市 宇都宮
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株式会社墨運堂
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、糸巻きリールに関し、
より特定的には、軸線を中心として回転可能であり、か
つその回転により糸を巻取りおよび引出し可能な糸巻き
リールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】土地の測量その他において、たとえば正
確な直線をとるために水糸などを巻くための糸巻きリー
ルが使用される。
【0003】従来、測量用の糸巻きリールは、リール本
体の軸心貫通孔に、一体形状を有する支軸が遊挿された
構成を有していた。以下、その従来の糸巻きリールにつ
いて説明する。
【0004】図7は、従来の糸巻きリールの構成を概略
的に示す分解斜視図である。また図8および図9は、従
来の糸巻きリールを構成する保持軸の非係合状態および
係合状態を示す概略斜視図である。
【0005】図7、図8および図9を参照して、従来の
糸巻きリールは、プラスチック製のリール本体30と、
プラスチック製の保持軸110とを有している。
【0006】リール本体30の両端には1対の両端フラ
ンジ部21が設けられている。このリール本体30の軸
心には、両端面を貫通する横断面円形の貫通孔23が設
けられている。
【0007】リール本体30の軸部分(図示せず)に
は、糸40が巻付け可能である。保持軸110は、左右
同形の半体110a、110bよりなっている。各半体
110a、110bは、各々円筒形の軸部103の一方
端に抜止め用のフランジ部101を有し、他方端に連結
部105を有している。連結部105は、それぞれ円周
方向に交互に設けられた複数の凹凸よりなっている。こ
の凸部の内面には爪部109が設けられ、凹部にはルー
プ部107が設けられている。凸部および凹部の円周方
向の幅は実質的に同一寸法であって、各凹部に各凸部が
密に嵌まり込むように設定されている。
【0008】そして、左右1対の半体110a、110
bは、連結部105、105同士を突き合わせるように
対向状に押圧せられる。その結果、一方の半体の凹部に
他方の半体の凸部が密に嵌め込まれる。これとともに、
凹部のループ部107に対向半体の凸部の爪部109が
ループ部107の弾性に抗して強制的に掛け留められ
る。
【0009】かくして、左右1対の半体110a、11
0bは一体的に連結せられ、リール本体30の軸心貫通
孔23に保持軸110が遊挿せられる。またこの遊挿状
態においてフランジ部101が貫通孔から抜け出さない
ようになされている。
【0010】この糸巻きリールを用いて測量を行なう際
には、図10に示すように、保持軸110の両端のフラ
ンジ部103を親指と人指し指で挟んでリールを保持
し、リールを回転自在な状態にしておいて糸40が引き
出される。たとえば糸40が矢印D方向に引き出される
場合には、リール本体20は、保持軸110に対して矢
印C方向に回転することとなる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】従来の糸巻きリールで
は、保持軸110の長さL10は一定であり、この保持軸
110に回転可能にリール本体30が支持されているの
みである。このため、糸40の引出し時において、一
旦、リール本体30が回転し始めると、その回転を停止
させ難い。そのため、引出したい糸の長さに対して、糸
40が過剰に引き出されてしまい、引き出された糸40
が弛んだ状態となる。糸40が弛んでしまっては、測量
時に正確な直線をとることが困難となる。一方、糸40
の弛みを解消するには、リール本体30を逆方向に回転
させて糸40を巻取らねばならず、測量者に多大な負担
(手間)を強いるという問題点があった。
【0012】それゆえ、本考案の目的は、正確に測量で
き、かつ測量者の負担の少ない糸巻きリールを提供する
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案の糸巻きリール
は、軸線を中心として回転可能であり、かつその回転に
より糸を巻取りおよび引出し可能な糸巻きリールであっ
て、リール本体と、環状部材と、1対の保持軸とを備え
ている。リール本体は、両端面から軸線に沿って延びる
孔を有している。1対の環状部材は、リール本体の両端
面側から孔にそれぞれ挿嵌され、かつ軸線に沿う貫通孔
を有している。1対の保持軸は、リール本体の両端面側
から回動可能にかつ軸線方向に移動可能に貫通孔にそれ
ぞれ挿入されている。また保持軸の各々は、軸部分と、
フランジ部分と、係止部分とを含んでいる。軸部分は、
貫通孔より長い寸法を有している。フランジ部分は、軸
部分の一方端に形成され、かつリール本体の各端面に接
触可能に配置されている。係止部分は、軸部分の他方端
に形成され、かつ環状部材を係止させる役割をなしてい
る。また保持軸の各々がリール本体の各端面に接触した
状態で、1対の保持軸は、軸線に沿って所定の距離を隔
てて配置される。
【0014】
【作用】本考案の糸巻きリールでは、1対の保持軸は軸
線方向に移動可能なように貫通孔に挿入されており、そ
の移動によって保持軸のフランジ部の各々がリール本体
の各端面に接触可能である。このため、糸の引出し時に
リール本体が回転しても、1対の保持軸をリール本体側
へ押圧することでリール本体の回転を停止させることが
できる。すなわち、回転するリール本体の各端面に保持
軸の各フランジ部が接することにより摩擦力が生じ、そ
の摩擦力によりリール本体の回転が停止せられる。よっ
て、引出し時において保持軸をリール本体側へ押圧する
だけで容易に所望量の糸の引出しが可能となり、糸の弛
みは生じなくなる。また、弛みが生じないため測量者が
リール本体を逆方向へ回転させて糸を巻取るという労力
も不要となる。したがって、正確に測量でき、かつ測量
者の負担の少ない糸巻きリールを実現することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例について図に基づいて
説明する。
【0016】図1および図2は、本考案の一実施例にお
ける糸巻きリールの構成を概略的に示す分解斜視図およ
び組立斜視図である。また図3および図4は、本考案の
一実施例における糸巻きリールを構成する保持軸と環状
部材の構成を概略的に示す分解斜視図および組立斜視図
である。
【0017】図1、図2、図3および図4を参照して、
本考案の一実施例における糸巻きリールは、各々プラス
チック製の保持軸10と、環状部材20と、リール本体
30とを有している。
【0018】主に図1を参照して、リール本体30は、
その両端に、1対の両端フランジ部21を有している。
この1対の両端フランジ部21の表面には、各々横断面
が正五角形の孔23が軸線に沿って設けられている。ま
た1対の孔23に連結するように横断面が円形の連通孔
25が設けられている。このリール本体30には、その
軸線を中心として糸40が巻付け可能である。
【0019】環状部材20は、リール本体30の孔23
に挿嵌可能なように五角柱形状を有している。また環状
部材20には、その両端を貫通するように横断面が円形
の貫通孔11が設けられている。
【0020】保持軸10は、フランジ部1と、軸部3
と、係止部5とを有している。軸部3の一方端部には、
円板形状のフランジ部1が設けられている。また軸部3
の他方端には環状部材20を係止するための係止部5が
設けられている。また係止部5の端部から軸部3の長さ
方向に沿って複数個の切欠部7が設けられている。軸部
3は略円筒形状を有し、貫通孔11よりも長い寸法を有
し、また軸部3の径は、貫通孔11の径よりも若干小さ
くなるように設定されている。
【0021】主に図3を参照して、保持軸10と環状部
材20との嵌め合わせにおいては、まず環状部材20の
貫通孔11端部に保持軸10の係止部5が当てがわれ
る。この状態で保持軸10が環状部材20側へ押圧せら
れる。その結果、係止部5の径が切欠部7の働きにより
縮小せられ、径止部5が貫通孔11内へ挿入される。
【0022】主に図4を参照して、さらに保持軸10を
環状部材20側へ押圧することにより、係止部5が貫通
孔11の他方端より突出し、軸部3の弾性力により元の
形状に復帰する。すなわち、係止部5の径が広がり、貫
通孔11の径よりも大きくなる。これにより、軸部3が
貫通孔11内に挿嵌され、かつ係止部5により環状部材
20が軸部3から抜けることが防止される。
【0023】主に図2を参照して、このように環状部材
20に保持軸10が嵌め込まれた状態で、環状部材20
はリール本体30の孔23に嵌合されている。この状態
において、リール本体30は、保持軸10に対して、矢
印E、F方向に回転自在に支持されている。また環状部
材20も、リール本体30とともに回転可能なように保
持軸10に支持されている。
【0024】図5は、図2の矢印V−V線に沿う概略断
面図である。図5を参照して、保持軸1は、環状部材2
0に回動可能に、かつ軸線方向(矢印A、B方向)に移
動可能に挿入されている。また軸部3の長さ方向の寸法
は、貫通孔11の寸法よりも大きくなるように設定され
ている。それゆえ、軸部3が貫通孔11に挿入された状
態では、環状部材20の一方端面とフランジ部1との
間、および環状部材20の他方端面と係止部5との間に
いわゆる遊びL1 、L2 が生ずる。また1対の保持軸1
0は、所定の寸法L0 を介在して軸線方向に沿って配置
されている。
【0025】このため、1対の保持軸10は、リール本
体30に対して矢印A、B方向に移動可能である。この
移動により、保持軸10のフランジ部1がリール本体3
0の両端フランジ部21もしくは環状部材20の一方端
面に接触可能である。それゆえ、図2に示すようにリー
ル本体30が矢印EもしくはF方向に回転せられた場
合、保持軸10をリール本体30側へ押圧することによ
り、リール本体30の回転を停止させることができる。
すなわち、回転するリール本体30の両端フランジ部2
1に保持軸10のフランジ部1が接触することによりそ
の接触面に摩擦力が生じ、その摩擦力によりリール本体
30の回転が停止せられる。よって、糸引出し時もしく
は糸巻取り時において、保持軸10をリール本体30側
へ押圧するだけで、容易に所望量の糸の引出しおよび巻
取りが可能となり、引き出された糸40の弛みは生じな
い。また糸40の弛みが生じないため、測量者がリール
本体30を逆方向へ回転させて糸40を巻取るという労
力も不要となる。したがって、正確に測量でき、かつ測
量者の負担が少ない糸巻きリールを実現することができ
る。
【0026】なお本実施例では、保持軸10のフランジ
部1の形状は円板形状であるが、これに限られない。具
体的には、フランジ部1は、図6に示すように八角形の
平板形状を有していてもよい。
【0027】また本実施例では、環状部材11は、横断
面が五角形の形状を有しているが、これに限られるもの
ではない。具体的には、環状部材20の横断面は三角
形、四角形、六角形などの多角形もしくは円形であって
もよい。
【0028】また本実施例では、リール本体30に設け
られた1対の孔23、23と連通孔25とによりリール
本体30を貫通する貫通孔が構成されているが、これに
限られず、リール本体30に設けられる孔はリール本体
30を貫通していなくてもよい。
【0029】また本実施例においては、環状部材20と
リール本体30とが別体として設けられているが、これ
に限定されるものではなく、リール本体30と環状部材
20とが一体的に設けられていてもよい。なお、この場
合のリール本体は、1対の保持軸10が互いに所定の距
離を隔てるように、かつ軸線方向に移動可能なように、
かつリール本体から抜けないように、1対の保持軸10
を保持できる構成を有していればよい。
【0030】
【考案の効果】本考案の糸巻きリールでは、1対の保持
軸は軸線方向に移動可能なように貫通孔に挿入されてお
り、その移動によってフランジ部の各々がリール本体の
各端面に接触可能である。このため、容易に所望量の糸
の引出しおよび巻取りが可能となり、引き出された糸の
弛みは生じない。また糸の弛みが生じないため、測量者
がリール本体を逆方向へ回転させて糸を巻取るという労
力も不要となる。したがって、正確に測量でき、かつ測
量者の負担の少ない糸巻きリールを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における糸巻きリールの構成
を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施例における糸巻きリールの構成
を概略的に示す組立斜視図である。
【図3】本考案の一実施例における糸巻きリールを構成
する保持軸と環状部材の構成を概略的に示す分解斜視図
である。
【図4】本考案の一実施例における糸巻きリールを構成
する保持軸と環状部材の構成を概略的に示す組立斜視図
である。
【図5】図2のV−V線に沿う概略断面図である。
【図6】保持軸のフランジ部が八角形の場合の構成を示
す概略斜視図である。
【図7】従来の糸巻きリールの構成を概略的に示す分解
斜視図である。
【図8】従来の糸巻きリールを構成する保持軸の構成を
概略的に示す分解斜視図である。
【図9】従来の糸巻きリールを構成する保持軸の構成を
概略的に示す組立斜視図である。
【図10】糸巻きリールの使用方法を説明するための概
略斜視図である。
【符号の説明】
1 フランジ部 3 軸部 5 係止部 7 切欠部 10 保持軸 11 貫通孔 20 環状部材 21 両端フランジ部 23 孔 25 連通孔 30 リール本体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を中心として回転可能であり、かつ
    その回転により糸を巻取りおよび引出し可能な糸巻きリ
    ールであって、 両端面から前記軸線に沿って延びる孔を有するリール本
    体と、 前記リール本体の両端面側から前記孔にそれぞれ挿嵌さ
    れ、かつ前記軸線に沿う貫通孔を有する1対の環状部材
    と、 前記リール本体の両端面側から、回動可能にかつ前記軸
    線方向に移動可能に前記貫通孔にそれぞれ挿入される1
    対の保持軸とを備え、 前記保持軸の各々は、 前記貫通孔より長い軸部分と、 その軸部分の一方端に形成され、かつ前記リール本体の
    各端面に接触可能に配置されたフランジ部分と、 前記軸部分の他方端に形成され、かつ前記環状部材を係
    止させる係止部分とを含み、 前記保持軸の各々が前記リール本体の各端面に接触した
    状態で、前記1対の保持軸は前記軸線に沿って所定の距
    離を隔てて配置される、糸巻きリール。
JP7062893U 1993-12-28 1993-12-28 糸巻きリール Expired - Fee Related JPH0750379Y2 (ja)

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