JP2000037565A - ヨーヨー - Google Patents

ヨーヨー

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JP2000037565A
JP2000037565A JP10209698A JP20969898A JP2000037565A JP 2000037565 A JP2000037565 A JP 2000037565A JP 10209698 A JP10209698 A JP 10209698A JP 20969898 A JP20969898 A JP 20969898A JP 2000037565 A JP2000037565 A JP 2000037565A
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淳治 一井
Nobuhiro Arai
信広 新井
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Bandai Co Ltd
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H1/00Tops
    • A63H1/30Climbing tops, e.g. Yo-Yo

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  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊戯中回転体が中心軸より外れる虞がなく、
また、必要に応じ分解することによりメンテナンス作業
の容易なヨーヨーを提供すること。 【解決手段】 内部に空間4を有し互いに対向する一対
の回転体1の中心に軸受部6を形成し、軸受部6に着脱
自在に軸部10を挿入し、回転体1の回転とともに軸部
10を一体的に回転させるようにした。また、回転体1
の間に介装した糸巻き部材16に軸部10を遊挿した。
さらに、少なくとも一対の係止手段を有する係止装置2
0を回転体内部の空間4に設ける一方、軸部10の両端
に被係止部12を設け、一対の係止手段に形成された係
止部21により被係止部12を着脱自在に挟持するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨーヨーの構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】玩具として広く親しまれているヨーヨー
は、例えば米国特許第4895547号公報や特公昭第
57−12633号公報等に開示されている。米国特許
第4895547号公報に記載のヨーヨーは、その両側
に設けられた回転体にインサートをそれぞれ埋設し、ス
プールが回転自在に取り付けられた中心軸の両端を対応
するインサートに螺着しており、両回転体間の隙間は所
定の寸法に維持されている。また、特公昭第57−12
633号公報に記載のヨーヨーは、両回転体に穿設され
た中心孔にスリーブを嵌入させ、このスリーブに中心軸
の両端を嵌入させたスリ−ブ構造を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち前者においては、ヨーヨーの遊戯中に回転体の
急激なる逆回転現象等によりネジが緩んだり、中心軸の
一端がインサートより外れる可能性がある。一方、後者
においては、スリーブ構造により両回転体の完全なる固
定は出来るが、部品交換等のメンテナンス作業が出来な
い構造である。本発明は、従来技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、遊戯中回転体が中
心軸より外れる虞がなく、また、必要に応じ分解するこ
とによりメンテナンス作業の容易なヨーヨーを提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、内部に空
間を有し互いに対向する一対の回転体と、該回転体の中
心に形成された軸受部と、該軸受部に着脱自在に挿入さ
れ上記回転体と一体的に回転する軸部と、上記回転体の
間に介装せしめられ上記軸部が遊挿される糸巻き部材を
備え、少なくとも一つの係止手段を上記空間内に設ける
一方、上記軸部の両端に被係止部を設け、上記少なくと
も一つの係止手段に形成された係止部を上記被係止部に
対し径方向に押圧することにより上記一対の回転体を上
記軸部の両端に保持するようにしたことを特徴とするヨ
ーヨーである。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、内部に空
間を有し互いに対向する一対の回転体と、該回転体の中
心に形成された軸受部と、該軸受部に着脱自在に挿入さ
れ上記回転体と一体的に回転する軸部と、上記回転体の
間に介装せしめられ上記軸部が遊挿される糸巻き部材を
備え、少なくとも一対の係止手段を有する係止装置を上
記空間内に設ける一方、上記軸部の両端に被係止部を設
け、上記少なくとも一対の係止手段に形成された係止部
により上記被係止部を着脱自在に挟持するようにしたこ
とを特徴とするヨーヨーである。
【0006】さらに、請求項3に記載の発明は、上記係
止手段の一部に弾性体を設け、該弾性体の弾性力により
上記係止部を上記被係止部に付勢するようにしたことを
特徴とする。
【0007】また、請求項4に記載の発明は、上記係止
手段が、支点部と、該支点部から延在し上記軸部の両側
に配設される第一及び第二の部材を有し、該第一の部材
に上記係止部を形成し、上記回転体の回転により発生す
る上記第二の部材の遠心力を利用して上記係止部を上記
軸部に押圧するようにしたことを特徴とする。
【0008】また、請求項5に記載の発明は、上記第一
の部材の自由端に上記弾性体を設けたことを特徴とす
る。
【0009】また、請求項6に記載の発明は、上記係止
部を円弧状に形成する一方、上記軸部の両端の円周方向
に形成された溝を上記被係止部として使用したことを特
徴とする。
【0010】また、請求項7に記載の発明は、上記被係
止部を上記軸部の径方向に穿設された孔で構成する一
方、上記係止部を上記係止手段より内方に向かって延び
る突出部により形成したことを特徴とする。
【0011】また、請求項8に記載の発明は、上記係止
手段にロック部を設ける一方、上記回転体に被ロック部
を設け、上記ロック部を上記被ロック部に当接させるこ
とにより上記係止部と上記被係止部との係合の解除を防
止するようにしたことを特徴とする。
【0012】また、請求項9に記載の発明は、上記回転
体を内側に位置するベース部と外側に位置するキャップ
部で構成し、上記ロック部を形成した上記係止手段を上
記ベース部及び上記キャップ部のいずれか一方に取り付
けるとともに、上記被ロック部を上記ベース部及び上記
キャップ部の他方に取り付け、上記ベース部及び上記キ
ャップ部の一方を他方に対し回転させることにより上記
ロック部を上記被ロック部に当接させるようにしたこと
を特徴とする。
【0013】また、請求項10に記載の発明は、上記回
転体を内側に位置するベース部と外側に位置するキャッ
プ部で構成し、上記係止部と上記被係止部との係合を解
除させる係合解除部材を上記キャップ部に取り付けたこ
とを特徴とする。
【0014】また、請求項11に記載の発明は、上記係
合解除部材が傾斜部を有し、該傾斜部の傾斜面を上記係
止部に当接させ、上記係合解除部材を押圧することによ
り上記係止部を径方向外方にスライドさせ上記係止部と
上記被係止部との係合を解除するようにしたことを特徴
とする。
【0015】また、請求項12に記載の発明は、上記係
合解除部材に案内部を形成するとともに上記キャップ部
に回動自在に取り付け、上記案内部を上記係止部に当接
させ、上記係合解除部材を回転することにより上記係止
部を径方向外方にスライドさせ上記係止部と上記被係止
部との係合を解除するようにしたことを特徴とする。
【0016】また、請求項13に記載の発明は、上記回
転体がベ−ス部とキャップ部とを備え、該キャップ部の
外周部に傾斜部で連結された高部と低部とを形成する一
方、上記ベース部の外周部を上記キャップ部の外周部と
対応する形状とし、上記ベース部と上記キャップ部の一
方を他方に対し回転させることにより上記ベース部の外
周部と上記キャップ部の外周部が相対移動することによ
り上記係止手段に軸方向外方の力を付与するようにした
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項14に記載の発明は、上記キ
ャップ部の外周部の高部に凸部あるいは凹部を形成する
一方、上記ベース部の外周部に凹部あるいは凸部を形成
し、上記ベース部と上記キャップ部の一方を他方に対し
回転させることにより上記キャップ部を上記ベース部よ
り離反する方向に移動させ、かつ、上記キャップ部の凸
部あるいは凹部を上記ベース部の凹部あるいは凸部と係
合させることにより上記ベース部と上記キャップ部の相
対移動を阻止するようにしたことを特徴とする。
【0018】また、請求項15に記載の発明は、上記係
止手段を軸方向外方に付勢する付勢部材を上記空間に取
り付け、該付勢部材により上記係止手段を介して上記軸
部の両端に軸方向外方への引張力を付与するようにした
ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1及び図2は本発明の実施の形態1
にかかるヨーヨーを示しており、互いに対向する一対の
回転体1の各々は、樹脂製のベ−ス部2と樹脂製のキャ
ップ部3とを有し、ベース部2とキャップ部3との間に
は空間部4が形成されている。ベース部2とキャップ部
3の材料は、樹脂の場合射出成形等により複雑な形状を
形成することが可能であるが、昨今の金属成形において
も同様の製造が可能であり、金属材料から成るものであ
っても良い。
【0020】ベ−ス部2の中心には、軸部10が着脱自
在に嵌入する軸受部6が一体的に形成されている。軸部
10は円筒形状が製造上最も簡単ではあり低コストとな
るが、一部平面部を有する形状や多角形の断面形状に
し、軸受部6に形成された貫通孔6aの形状を軸部10
の形状と略同一にすると、回転体1と軸部10が一体的
に回転するように軸部10を回転体1に容易に固定する
ことが出来る。軸部10の両端には溝形状の被係止部1
2が形成されており、この被係止部12は、キャップ部
3に取り付けられた係止装置20によりキャップ部3に
係止せしめられる。
【0021】係止装置20は、左右一対の係止手段(図
2では一つだけ示されている)からなり、各係止手段
は、略U字状に形成されたキャップ部3の底部中心より
所定距離離間した位置に植設された支点部22と、軸部
10の被係止部12と係合する円弧状の係止部21が形
成された係合部24と、軸部10から見て係合部24の
反対側に形成され係合部24より質量的に重いバランス
部25と、係合部とバランス部25を一体的に支点部2
2に対し揺動自在に取り付ける取付部23と、係合部2
4の一端24aから外方向に突出した弾性体27と、キ
ャップ部3に取り付けられ弾性体27と当接する保持部
28とを備えている。バランス部25は質量バランスに
おいて係合部24より重いことから、ヨーヨーが回転す
ると外方向の遠心力が働き、支点部22を介して係止部
21は内方向に押圧されるので、軸部10の被係止部1
2は隣接する一対の係止部21により挟持され確実に保
持される。
【0022】2個の回転体1の間には、軸部10の中央
部に遊挿された円筒状のスペーサー14が介装せしめら
れており、スペーサー14はステンレス鋼等の金属製も
しくはポリアセタ−ル樹脂等の樹脂製となっている。ス
ペ−サ−14は回転体1の間の隙間Lを確保すると共
に、軸方向の長さがスペ−サ−4よりわずかに短い略円
筒状の樹脂製あるいは金属製糸巻きロ−ラ16がスペー
サー14の外周面に嵌合保持されている。
【0023】糸巻きロ−ラ16の外周面の略中央部に
は、ヨーヨー操作用の糸18が係止せしめられ軸方向断
面が円弧状の糸保持部17が凹設されている。これは、
ヨーヨーの回転中に糸18をヨーヨー本体の重心部に係
止し、フリ−回転による高度なパフォ−マンスのために
重要な役割を果たすものである。
【0024】図3はヨーヨーの組立・分解前後の係止装
置20の開閉状態を示す断面図である。キャップ部3の
中央には丸孔3aが穿設されており、この丸孔3aには
キャップ部3の内側よりオープナー32が取り付けられ
ている。オープナー32の内面側には傾斜部33が形成
されており、傾斜部33の先端は係止装置20を構成す
る一対の係止手段の係合部24間の隙間に挿入されてい
る。
【0025】ヨーヨーの組立時、図3(a)に示される
ように、オ−プナ−32を内方に向かって押圧すると、
オープナー32の傾斜部33の傾斜面が係止部21と当
接し、弾性体27の弾性力に抗して隣接する一対の係合
部24を外方にスライドさせて両者を拡開するので、図
3(b)に示されるように、軸部10の端部を係合部2
4間の隙間に挿入することにより係止装置20の係止部
21と軸部10の被係止部12を容易に係合させること
ができる。
【0026】ヨーヨーを分解したい場合には、図3
(b)の状態において、オープナー32を内方に向かっ
て押圧すると、対向する一対の係合部24が拡開するの
で、係止部21と被係止部12の係止状態をワンタッチ
で解除することができる。
【0027】オープナー32の外面は平坦でもよいが、
図4に示されるように、径方向に延びる溝部36を形成
するとともに、その傾斜部33の先端に案内リブ37を
形成してもよい。図4に示される構成の場合、キャップ
部3の中心孔3aに回動自在に嵌着されたオ−プナ−3
2の溝部36に回転工具(例えばドライバ−や硬貨等)
を挿入し、回転させると、オープナー32に形成された
案内リブ37も同時に回転する。その結果、隣接する一
対の係合部24は案内リブ37により外方にスライドし
て拡開せしめられ、係止部21と被係止部12との係合
状態が解除されるので、軸部10の係止装置20に対す
る着脱を容易に行うことができる。
【0028】図5はヨーヨーの組立を解除する係止装置
20の変形例を示しており、ベ−ス部2にはオ−プナ−
ピン39が植設される一方、係止装置20のバランス部
25の自由端25aには外方に突出する突設部40が一
体的に形成されている。
【0029】図5のヨーヨーを組立後分解したい場合、
ベ−ス部2及びキャップ部3の一方を他方に対し回転さ
せると、バランス部25の突設部40がオープナーピン
39と当接する。その結果、弾性体27の弾性力に抗し
て係合部24が外方にスライドするので、キャップ部3
に設けられた係止装置20による軸部10の係止が解除
される。これらの構成はベ−ス部2とキャップ部3の位
置関係が逆であってもよい。図中、38はキャップ部3
の中心孔3aを閉塞する閉塞部材を示しているが、図5
の構成の場合、中心孔3a及び閉塞部材38は設ける必
要はない。
【0030】図6乃至図8は本発明にかかるヨーヨーの
組立・分解時の状態を示している。図6乃至図8に示さ
れるように、キャップ部3の外周縁部にはフランジ部4
6が形成されており、このフランジ部46は、高部41
と、低部42と、高部41と低部42とを結ぶ傾斜部4
3と、高部41の移動ストッパ−部44とを備えてい
る。高部41は低部42より0.5mm〜1mm程度高
く形成されており、傾斜部43は略直線状あるいは円弧
状に形成されている。
【0031】一方、ベ−ス部2は断面略U字状の内部
に、キャップ部3のフランジ部46の高低差と略対応す
る形状のガイド部50とストッパー部44に対応する凹
部51とを有している。
【0032】ヨーヨーの組立時、キャップ部3のフラン
ジ部46の低部42をベース部2のガイド部50に対向
させた状態で軸部10の被係止部12を係止装置20の
係止部21に嵌入させると、図7に示されるように、キ
ャップ部3はベース部2の内部に多少没入した状態とな
り、軸部10の軸方向にがたが発生する。
【0033】そこで、キャップ部3をベース部2に対し
図6の矢印方向に回転させると、キャップ部3の傾斜部
43がベース部2のガイド部50に対しスライドする。
この時、図8に示されるように、キャップ部3は係止装
置20とともにベース部2から離反する方向(外方)に
徐々に押し出され、軸部10の被係止部12が係止装置
20の係止部21により外方に引っ張られる。キャップ
部3をベース部2に対しさらに回転させ、キャップ部3
のストッパー部44をベース部2の凹部51に嵌入させ
ると、両回転体1の隙間は多少狭められ、ベース部2は
スペーサー14の端面に押圧されるので、軸部10の軸
方向のがたが解消し、回転体1は確実に固定される。
【0034】なお、図6の構成では、キャップ部3の外
周縁部にフランジ部46を形成し、このフランジ部46
に高部41、低部42、傾斜部43等を設けたが、これ
らを外周縁部以外の部位に設け、この部位と対応するベ
ース部2にガイド部等を形成してもよい。
【0035】図9は図6に示される構成の変形例を示し
ており、高部41、低部42、傾斜部43等をキャップ
部3に設けることなく、キャップ部3に取り付けられた
係止装置20とベース部2との間に圧縮コイルスプリン
グ53を設け、圧縮コイルスプリング53の弾性力によ
り係止装置20を外方に付勢することにより軸部10の
がたを解消している。なお、図9に示される圧縮コイル
スプリング53に代えて、キャップ部3と係止装置20
との間に引張コイルスプリングを設け、引張コイルスプ
リングの引張力を利用して、軸部10のがたを吸収する
こともできる。
【0036】なお、上記実施の形態において、一対の回
転体1の各々に設けられた係止装置20を一対の係止手
段により構成したが、120°あるいは90°間隔で三
つあるいは四つの係止手段を設けることもできる。ま
た、各係止装置20を複数の係止手段で構成したほうが
信頼性の点で好ましいが、例えば図2に示されるように
係止手段を一つだけ設けた構成にすることもできる。
【0037】(実施の形態2)図10及び図11は本発
明の実施の形態2にかかるヨーヨーを示している。図1
0はキャップ部3を取り外し、キャップ部3を内側より
外側に向かって見た図で、係止装置20はキャップ部3
に取り付けられている。
【0038】係止装置20は複数(例えば2個)の係止
手段を有しており(図10では1個のみ示されてい
る)、一方の係止手段の支点部22近傍に他方の係止手
段のフリ−の一端部29を係止することが可能となり、
軸部10固定の信頼度も高められている。
【0039】また、係止装置のバランス部25の自由端
25aにはロック部30が一体的に形成される一方、ベ
−ス部2には被ロック部31が設けられている。かかる
構成において、組立時キャップ部3をベース部2に対し
回転させることにより取り付けると、被ロック部31が
ロック部30に当接するので、組立後の係止装置の動き
は完全に阻止される。したがって、係止部21と軸の被
係止部12は剛体として構成され、ヨーヨー操作中の外
れは無くすることが出来る。
【0040】(実施の形態3)図12は本発明の実施の
形態3にかかるヨーヨーの軸部10と係止装置20の係
合状態を示している。実施の形態1及び2においては、
軸部10両端の外周面に形成された溝状の被係止部12
と係止装置20の円弧状の係止部21との係合により軸
部10をキャップ部3に保持する構成であったが、この
構成に代えて図12に示される構成を採用することもで
きる。
【0041】すなわち、係止装置20の係合部24の弾
性体27が形成された端部24aには、径方向内方に向
かって突出する係止部21aが形成される一方、軸部1
0の対応する端部には径方向に穿設された孔状の被係止
部12aが形成されている。組立時、弾性体27の弾性
力に抗して係合部24の端部24aを外方に押圧した
後、係止部21aを被係止部12aに位置決めし、係止
部21aを被係止部12aに挿入すると、軸部10は係
止部21aと被係止部12aとの係合を介してキャップ
部3に保持される。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、少なくと
も一つの係止手段を回転体内部に設ける一方、軸部の両
端に被係止部を設け、係止手段に形成された係止部を被
係止部に対し径方向に押圧することにより一対の回転体
を軸部の両端に保持するようにしたので、軸部と回転体
を係止手段により作動中(遊戯中)は強固な係合状態と
することができるとともに、押圧を解除することにより
簡単に分解することができ、部品交換等のメンテナンス
が容易である。
【0043】また、請求項2に記載の発明によれば、少
なくとも一対の係止手段を有する係止装置を回転体内部
に設ける一方、軸部の両端に被係止部を設け、一対の係
止手段に形成された係止部により被係止部を着脱自在に
挟持するようにしたので、軸部と回転体を係止装置によ
り作動中(遊戯中)は強固な係合状態とすることができ
るとともに、ヨーヨーの分解・組立も簡単に行うことが
でき、部品交換等のメンテナンスが容易である。
【0044】また、請求項3に記載の発明によれば、係
止手段の一部に弾性体を設け、弾性体の弾性力により係
止部を被係止部に付勢するようにしたので、係止装置に
よる軸部の係合の信頼性を向上させることができる。
【0045】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
係止手段に支点部と軸部の両側に配設される第一及び第
二の部材を設け、回転体の回転により発生する第二の部
材の遠心力を利用して第一の部材に形成された係止部を
軸部に押圧するようにしたので、係止装置により軸部を
確実に保持することができ、ヨーヨーの遊戯中回転体が
外れる虞がない。
【0046】また、請求項5に記載の発明によれば、第
一の部材の自由端に弾性体を設けたので、簡単な構成で
回転体を軸部の両端に確実に保持することができる。
【0047】また、請求項6に記載の発明によれば、係
止部を円弧状に形成する一方、軸部の両端の円周方向に
形成された溝を被係止部として使用したので、回転体と
軸部との係合が確実に行われ、ヨーヨーの遊戯中回転体
が軸部より外れることがない。
【0048】また、請求項7に記載の発明によれば、被
係止部を軸部の径方向に穿設された孔で構成する一方、
係止部を係止手段より内方に向かって延びる突出部によ
り形成したので、回転体と軸部との強固な係合状態を確
実に維持することができる。
【0049】また、請求項8に記載の発明によれば、係
止手段にロック部を設ける一方、回転体に被ロック部を
設け、ロック部を被ロック部に当接させることにより係
止部と被係止部との係合の解除を防止するようにしたの
で、回転体の軸部からの外れ防止を確実に達成すること
ができる。
【0050】また、請求項9に記載の発明によれば、ロ
ック部を形成した係止手段をベース部及びキャップ部の
一方に取り付けるとともに、被ロック部を他方に取り付
け、ベース部及びキャップ部の一方を他方に対し回転さ
せることによりロック部を被ロック部に当接させるよう
にしたので、ヨーヨーの遊戯中における回転体と軸部の
係合を確実に達成することができるとともに、メンテナ
ンスが必要な場合には容易に分解することができる。
【0051】また、請求項10に記載の発明によれば、
回転体を内側に位置するベース部と外側に位置するキャ
ップ部で構成し、係止部と被係止部との係合を解除させ
る係合解除部材をキャップ部に取り付けたので、ヨーヨ
ーの分解をワンタッチで極めて容易に行うことができ
る。
【0052】また、請求項11あるいは12に記載の発
明によれば、係合解除部材に設けられた傾斜部の傾斜面
あるいは案内部を係止部に当接させ、係合解除部材を押
圧あるいは回転することにより係止部を径方向外方にス
ライドさせ係止部と被係止部との係合を解除するように
したので、メンテナンス時の分解・組立を極めて容易に
行うことができる。
【0053】また、請求項13に記載の発明によれば、
キャップ部に傾斜部で連結された高部と低部とを形成す
る一方、ベース部をキャップ部と対応する形状とし、ベ
ース部とキャップ部の一方を他方に対し回転させること
によりベース部とキャップ部を相対移動させて係止手段
に軸方向外方の力を付与するようにしたので、軸部の両
端に外方への引張力が作用し、回転体に対する軸部のが
たを吸収することができる。
【0054】また、請求項14に記載の発明によれば、
キャップ部の凸部あるいは凹部をベース部の凹部あるい
は凸部と係合させることによりベース部とキャップ部の
相対移動を阻止するようにしたので、軸部の両端に一対
の回転体が確実に保持され、回転体が軸部より外れる虞
がない。
【0055】また、請求項15に記載の発明によれば、
係止手段を軸方向外方に付勢する付勢部材を回転体内部
の空間に取り付け、付勢部材により係止手段を介して軸
部の両端に外方への引張力を付与するようにしたので、
回転体に対する軸部のがたを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるヨーヨーの縦
断面図である。
【図2】 図1のヨーヨーの回転体に設けられたキャッ
プ部を取り外し、キャップ部を外側に向かって見た図で
ある。
【図3】 キャップ部の縦断面図であり、(a)は軸部
を係止装置に係止させる前の状態を、(b)は係止させ
た後の状態を示している。
【図4】 キャップ部の斜視図であり、特にキャップ部
に設けられたオープナーの変形例を示している。
【図5】 変形例にかかる係止装置が設けられたキャッ
プ部の正面図である。
【図6】 キャップ部とベース部の側面図である。
【図7】 組立途中の軸部と係止装置との相対位置を示
す断面図である。
【図8】 組立後の軸部と係止装置との相対位置を示す
断面図である。
【図9】 回転体の変形例を示す断面図である
【図10】 本発明の実施の形態2にかかるヨーヨーに
設けられたキャップ部の正面図であり、一対の係止手段
の一つのみ示している。
【図11】 図10のキャップ部に一対の係止手段を組
み込んだ状態の正面図である。
【図12】 本発明の実施の形態3にかかるヨーヨーに
設けられた軸部と係止装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 ベ−ス部 3 キャップ部 4 空間部 6 軸受部 10 軸部 12 被係止部 14 スペ−サ− 16 糸巻きロ−ラ 17 糸保持部 18 糸 20 係止装置 21 係止部 22 支点部 24 係合部 25 バランス部 27 弾性体 28 保持部 30 ロック部 31 被ロック部 32 オープナー 33 傾斜部 36 溝部 37 案内リブ 39 オ−プナ−ピン 40 突設部 41 高部 42 低部 43 傾斜部 44 ストッパ−部 46 フランジ部 50 ガイド部 51 凹部 53 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 信広 東京都台東区駒形2丁目5番4号 株式会 社バンダイ内 Fターム(参考) 2C150 AA05 AA07 AA13 BB01 DA39 DJ06 DK12 EB32 EB35 EB41 EH08 EH09 FB33 FB43 FD24

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間を有し互いに対向する一対の
    回転体と、該回転体の中心に形成された軸受部と、該軸
    受部に着脱自在に挿入され上記回転体と一体的に回転す
    る軸部と、上記回転体の間に介装せしめられ上記軸部が
    遊挿される糸巻き部材を備え、少なくとも一つの係止手
    段を上記空間内に設ける一方、上記軸部の両端に被係止
    部を設け、上記少なくとも一つの係止手段に形成された
    係止部を上記被係止部に対し径方向に押圧することによ
    り上記一対の回転体を上記軸部の両端に保持するように
    したことを特徴とするヨ−ヨ−。
  2. 【請求項2】 内部に空間を有し互いに対向する一対の
    回転体と、該回転体の中心に形成された軸受部と、該軸
    受部に着脱自在に挿入され上記回転体と一体的に回転す
    る軸部と、上記回転体の間に介装せしめられ上記軸部が
    遊挿される糸巻き部材を備え、少なくとも一対の係止手
    段を有する係止装置を上記空間内に設ける一方、上記軸
    部の両端に被係止部を設け、上記少なくとも一対の係止
    手段に形成された係止部により上記被係止部を着脱自在
    に挟持するようにしたことを特徴とするヨーヨー。
  3. 【請求項3】 上記係止手段の一部に弾性体を設け、該
    弾性体の弾性力により上記係止部を上記被係止部に付勢
    するようにした請求項1あるいは2に記載のヨーヨー。
  4. 【請求項4】 上記係止手段が、支点部と、該支点部か
    ら延在し上記軸部の両側に配設される第一及び第二の部
    材を有し、該第一の部材に上記係止部を形成し、上記回
    転体の回転により発生する上記第二の部材の遠心力を利
    用して上記係止部を上記軸部に押圧するようにした請求
    項3に記載のヨーヨー。
  5. 【請求項5】 上記第一の部材の自由端に上記弾性体を
    設けた請求項4に記載のヨーヨー。
  6. 【請求項6】 上記係止部を円弧状に形成する一方、上
    記軸部の両端の円周方向に形成された溝を上記被係止部
    として使用した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    ヨーヨー。
  7. 【請求項7】 上記被係止部を上記軸部の径方向に穿設
    された孔で構成する一方、上記係止部を上記係止手段よ
    り内方に向かって延びる突出部により形成した請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載のヨーヨー。
  8. 【請求項8】 上記係止手段にロック部を設ける一方、
    上記回転体に被ロック部を設け、上記ロック部を上記被
    ロック部に当接させることにより上記係止部と上記被係
    止部との係合の解除を防止するようにした請求項1乃至
    7のいずれか1項に記載のヨーヨー。
  9. 【請求項9】 上記回転体を内側に位置するベース部と
    外側に位置するキャップ部で構成し、上記ロック部を形
    成した上記係止手段を上記ベース部及び上記キャップ部
    のいずれか一方に取り付けるとともに、上記被ロック部
    を上記ベース部及び上記キャップ部の他方に取り付け、
    上記ベース部及び上記キャップ部の一方を他方に対し回
    転させることにより上記ロック部を上記被ロック部に当
    接させるようにした請求項8に記載のヨーヨー。
  10. 【請求項10】 上記回転体を内側に位置するベース部
    と外側に位置するキャップ部で構成し、上記係止部と上
    記被係止部との係合を解除させる係合解除部材を上記キ
    ャップ部に取り付けた請求項1乃至6のいずれか1項に
    記載のヨーヨー。
  11. 【請求項11】 上記係合解除部材が傾斜部を有し、該
    傾斜部の傾斜面を上記係止部に当接させ、上記係合解除
    部材を押圧することにより上記係止部を径方向外方にス
    ライドさせ上記係止部と上記被係止部との係合を解除す
    るようにした請求項10に記載のヨーヨー。
  12. 【請求項12】 上記係合解除部材に案内部を形成する
    とともに上記キャップ部に回動自在に取り付け、上記案
    内部を上記係止部に当接させ、上記係合解除部材を回転
    することにより上記係止部を径方向外方にスライドさせ
    上記係止部と上記被係止部との係合を解除するようにし
    た請求項10に記載のヨーヨー。
  13. 【請求項13】 上記回転体がベ−ス部とキャップ部
    とを備え、該キャップ部の一部に傾斜部で連結された高
    部と低部とを形成する一方、上記ベース部の一部を上記
    キャップ部の上記一部と対応する形状とし、上記ベース
    部と上記キャップ部の一方を他方に対し回転させること
    により上記ベース部の上記一部と上記キャップ部の上記
    一部が相対移動することにより上記係止手段に軸方向外
    方の力を付与するようにした請求項1乃至6のいずれか
    1項に記載のヨーヨー。
  14. 【請求項14】 上記キャップ部の外周部の高部に凸部
    あるいは凹部を形成する一方、上記ベース部の外周部に
    凹部あるいは凸部を形成し、上記ベース部と上記キャッ
    プ部の一方を他方に対し回転させることにより上記キャ
    ップ部を上記ベース部より離反する方向に移動させ、か
    つ、上記キャップ部の凸部あるいは凹部を上記ベース部
    の凹部あるいは凸部と係合させることにより上記ベース
    部と上記キャップ部の相対移動を阻止するようにした請
    求項13に記載のヨーヨー。
  15. 【請求項15】 上記係止手段を軸方向外方に付勢する
    付勢部材を上記空間に取り付け、該付勢部材により上記
    係止手段を介して上記軸部の両端に軸方向外方への引張
    力を付与するようにした請求項1乃至6のいずれか1項
    に記載のヨーヨー。
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