JP2994087B2 - 成形シートの加熱接着方法及び圧締接着成形型 - Google Patents

成形シートの加熱接着方法及び圧締接着成形型

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JP2994087B2 JP3163617A JP16361791A JP2994087B2 JP 2994087 B2 JP2994087 B2 JP 2994087B2 JP 3163617 A JP3163617 A JP 3163617A JP 16361791 A JP16361791 A JP 16361791A JP 2994087 B2 JP2994087 B2 JP 2994087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はモールドパッドにシー
トカバーを包着して圧締接着成形型により圧締接着し
て、成形シートを成形する際の加熱接着方法および圧締
接着成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の成形シートは例えばシー
トクッションのモールドパッド21とシートカバー7と
を接着剤8を用いて、上型2と下型3からなる圧締接着
成形型1により圧締接着固定がなされている。この下型
3には成形面3aより加熱空気あるいはスチームを噴出
したり、真空吸引する複数本の通気孔5と連通する通気
口4が設けられ、また上型2はモールドパッド21を上
から加圧する加圧面21aが形成されている。
【0003】このように形成された上型2と下型3によ
り、図示のようにシートカバー7をその表面が下になる
ように下型3の成形面3aに添設して通気孔5を介して
真空吸引してセットするとともに、その上に接着剤8を
塗布したモールドパッド21を反転して載置し、しかる
後、上型2を降下してモールドパッド21を圧締すると
ともに、下型3の通気孔5より加熱空気あるいはスチー
ムを噴出してシートカバー7の表面を加熱する。この場
合、シートカバー7がファブリック等の通気性を有する
素材であると、加熱空気あるいはスチームがモールドパ
ッド21に塗布した接着剤8に直接吹き付けられること
になり、短時間で接着剤8を加熱溶融することができ
る。こうしてシートカバー7とモールドパッド21の間
の接着剤8を加熱溶融し、その後通気孔5により真空吸
引することで接着剤8を冷却、固化して、シートカバー
7とモールドパッド21とが接着されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな接着方法ではシートカバー7が例えば本革等のよう
に通気性を持たないか、あるいは通気性に乏しい素材の
場合、加熱空気あるいはスチームは直接接着剤8には吹
きかからず素材を介して間接的に加熱することになるた
め、接着剤8が溶融するのに時間を要し、このため加熱
空気あるいはスチームが直接長時間にわたってシートカ
バー7に当たると、素材に変質を生じて劣化を促進する
等の問題点があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めなされたもので、通気性のない又は通気性に乏しい素
材のシートカバーをモールドパッドに圧締接着固定する
際において、素材を変質させることなく、短時間で接着
剤を加熱溶融させることができて成形シートを成形する
ことのできる加熱接着方法および圧締接着成形型を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、複数枚の通気性のない表皮ピースを所
定の形状で縫着したシートカバーにより接着剤を塗布し
たモールドパッドを包着し、接着下型と接着上型からな
る圧締接着成形型により圧締接着する方法において、前
記接着下型に対向配設した接着上型に前記接着下型の成
形面に近接状に複数本の中空状のニードルを垂設し、こ
の接着上型が降下して前記モールドパッドを圧締すると
同時に、前記中空状ニードルにより前記モールドパッド
を刺し通すとともに、この中空状ニードルの先端より加
熱空気あるいはスチームを噴出することにより、モール
ドパッドの内側からモールドパッドに塗布された接着剤
を加熱溶融し、さらにこの中空状ニードルにより真空吸
引して接着剤を冷却固化して、シートカバーとモールド
パッドを接着可能とする成形シートの加熱接着方法であ
り、さらには、シートカバーによりモールドパッドを包
着し、接着固定する接着上型と接着下型から成る圧締接
着成形型であって、前記接着上型の下面には、圧締時に
モールドパッドを刺し通し可能で、かつ接着下型成形面
に近接し、さらに、加熱空気あるいはスチームの噴出お
よび真空吸引可能に複数本の中空状ニードルを垂設する
構成とした圧締接着成形型に存する。
【0007】
【作用】上記構成としたことにより、上型に取付けられ
た中空状ニードルを通じ、モールドパッドの表面に塗布
された接着剤に対してモールドパッドの内側から直接加
熱することになるので、接着剤を短時間で溶融・冷却固
化することができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に従って説明
すると、シートカバー7は従来と同様に複数枚の表皮ピ
ースを所定の形状に縫着されており、モールドパッド2
1も従来と同様に中央の主座部22とその左右にはサイ
ド隆起部23及び後部隆起部24が形成されている。ま
た、上記シートカバー7とモールドパッド21とを圧締
接着する圧締接着成形型11は接着下型13と接着上型
12からなり、この接着下型13にはモールドパッド2
1の主座部22および左右のサイド隆起部23、後部隆
起部24に倣う成形面16が凹設されていて、モールド
パッド21を嵌込み可能に形成されている。このように
形成された接着下型13はベース上に設定されている。
【0009】一方、接着上型12は、接着下型13と対
向状に配置されて図示しない駆動装置により上下動され
るもので、この接着上型12の下面には、モールドパッ
ド21の下面に倣う押圧面17が形成されている。
【0010】さらに、この接着上型12には中空部12
aが形成されるとともに、同上型12の一側には中空部
12aに連通する通気口14が形成され、同通気口14
は図示しない加熱空気あるいはスチーム源および真空吸
引源に切換え操作可能に接続されている。このように形
成された接着上型12には複数本の中空状ニードル15
が垂設されている。
【0011】この中空状ニードル15は所定の径、例え
ば内径が3〜5mm程度のステンレスパイプ等からなる
もので、先端が尖鋭に形成されてモールドパッド21に
刺し通し可能に形成されるとともに、各ニードル15の
長さは同接着下型によりモールドパッド21を刺し通し
て加圧した際に、その先端が接着上型13の成形面16
に添設したシートカバー7に近接した位置(成形面16
に近接した位置)となるように設定され、同中空状ニー
ドル15は中空部12aに連通されている。
【0012】このように形成された圧締接着成形型11
によりモールドパッド21とシートカバー7を接着成形
するには、先ず、モールドパッド21の表面に接着剤8
を塗布するとともに、シートカバー7を包着して、図示
のように反転して接着下型13の成形面16に嵌込み状
にセットする。
【0013】次に、接着上型12を降下していくと、先
ず、中空状ニードル15がモールドパッド21内に刺し
通されるとともに、所定の加圧力で圧締する。この状態
で中空状ニードル15の先端は接着下型13の成形面1
6に添設したシートカバー7に近接されている。しかる
後、接着上型12の通気口14に連携した加熱空気ある
いはスチーム源を操作すると、加熱空気あるいはスチー
ムは中空部12aを経て中空状ニードル15の先端から
モールドパッド21の表面に指向して噴出される。これ
によりモールドパッド21の表面に塗布された接着剤8
はモールドパッド21が多孔質であることから加熱空気
あるいはスチにより直接加熱されて、短時間で溶融する
ことができる。この後、真空吸引装置に切換えるとニー
ドル15を通じて真空吸引することにより接着剤8を冷
却固化し、シートカバー7とモールドパッド21とは接
着固定される。そして、接着上型12を上動することで
シートカバー7を接着したモールドパッド21を取り出
すことができる。以下上記の手順により順次モールドパ
ッド21とシートカバー7とが接着される。
【0014】上述したように、本実施例においては、接
着上型12にニードル15を取付けて、この上型12で
圧締するとともに、ニードル15をモールドパッド21
内に刺し通して、このニードル15の先端からモールド
パッド21の表面指向して加熱空気あるいはスチームを
噴出することによってその表面に塗布された接着剤8を
直接加熱するものであるから、短時間で接着剤8を溶融
することができ、かつシートカバー7の性状の変質を防
止することができる。なお、モールドパッド21にニー
ドル15を刺し通してもモールドパッド21の品質を損
うことはない。
【0015】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたことにより、
接着上型がモールドパッドを圧締すると同時に、接着上
型に取付けた中空状ニードルがモールドパッドを刺し通
して、そのニードルの先端から加熱空気あるいはスチー
ムがモールドパッドの表面近くで噴出して、モールドパ
ッドの表面に塗布された接着剤を直接加熱するものであ
るから、短時間で接着剤を溶融して接着ができ、かつシ
ートカバーの表面の変質を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モールドパッドの斜視図である。
【図2】圧締接着成形型の断面図である。
【図3】接着下型にシートカバーを包着したモールドパ
ッドのセット工程図である。
【図4】接着上型による圧締工程図である。
【図5】接着剤の加熱溶融工程図である。
【図6】接着剤の真空吸引冷却工程図である。
【図7】従来の圧締接着成形型の断面図である。
【符号の説明】
7 シートカバー 8 接着剤 11 圧締接着成形型 12 接着上型 13 接着上型 15 中空状ニードル 16 接着下型の成形面 21 モールドパッド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の通気性のない表皮ピースを所定
    の形状で縫着したシートカバーにより接着剤を塗布した
    モールドパッドを包着し、接着下型と接着上型からなる
    圧締接着成形型により圧締接着する方法において、前記
    接着下型に対向配設した接着上型に前記接着下型の成形
    面に近接状に複数本の中空状のニードルを垂設し、この
    接着上型が降下して前記モールドパッドを圧締すると同
    時に、前記中空状ニードルにより前記モールドパッドを
    刺し通すとともに、この中空状ニードルの先端より加熱
    空気あるいはスチームを噴出することにより、モールド
    パッドの内側からモールドパッドに塗布された接着剤を
    加熱溶融し、さらにこの中空状ニードルにより真空吸引
    して接着剤を冷却固化して、シートカバーとモールドパ
    ッドを接着可能とする成形シートの加熱接着方法。
  2. 【請求項2】 シートカバーによりモールドパッドを包
    着し、接着固定する接着上型と接着下型から成る圧締接
    着成形型であって、前記接着上型の下面には、圧締時に
    モールドパッドを刺し通し可能で、かつ接着下型成形面
    に近接し、さらに、加熱空気あるいはスチームの噴出お
    よび真空吸引可能に複数本の中空状ニードルを垂設する
    構成とした圧締接着成形型。
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