JP2993657B2 - フィルム張付方法及び装置 - Google Patents

フィルム張付方法及び装置

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JP2993657B2
JP2993657B2 JP7165198A JP16519895A JP2993657B2 JP 2993657 B2 JP2993657 B2 JP 2993657B2 JP 7165198 A JP7165198 A JP 7165198A JP 16519895 A JP16519895 A JP 16519895A JP 2993657 B2 JP2993657 B2 JP 2993657B2
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弘 長手
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Fujifilm Holdings Corp
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SOMAARU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリント配線用等の
基板の表面にフィルムを張付けるためのフィルム張付装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器に使用される
プリント配線板の製造過程において、プリント配線用基
板の表面に積層体フィルムを張付ける工程がある。
【0003】上記のような積層体フィルムを張付けるた
めのフィルム張付装置は、フィルム供給ロールに装填さ
れている連続フィルムをガイドロールを経て、搬送手段
により搬送されてくる基板の先端に導き、仮付け手段に
よって該基板の先端に仮付けした後、ラミネーションロ
ールにより、フィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送
するようにされている。
【0004】このようなフィルム張付装置として、例え
ば特願平6−1767号に記載される「感光層上に保護
フィルムの付いた感光層付きフィルムの先端から保護フ
ィルムを粘着テープにより剥離する機構と、感光層付き
フィルムと基板を挾持圧着しながら前進させる一対の対
向する熱圧着ローラと、保護フィルムと感光層付きフィ
ルム上の感光層を切断する機構を備えた感光層積層装置
において、保護フィルムを剥離する機構が巻き取り駆動
できる粘着テープロールと、粘着テープを保護フィルム
先端に押付けて後退する押付けバーと、粘着テープのパ
ス長さを調節するダンサロールと、感光層付きフィルム
の送出しロールによる表面摩擦駆動で保護フィルムを巻
き上げる保護フィルム回収ロールを備えたもの」があ
る。
【0005】ここで、前記押付けバーは、先端が鋭角に
なっていて、粘着テープを保護フィルムの先端に押付け
る際に、該粘着テープを引張って、ダンサロールにより
蓄えられていた長さのテープを引張って、押付けるもの
である。
【0006】又、前記保護フィルム及び感光層付きフィ
ルム上の感光層を切断する機構は、丸刃カッター(ディ
スクカッター)を保護フィルム上から押し当ててフィル
ム幅方向に移動させるものである。
【0007】又、前記粘着テープは、通常、フィルムの
幅方向2個所に配置され、前記押付けバーは、一定範囲
で揺動可能且つエアシリンダによって前進、後退するよ
うにされ、このエアシリンダは、フィルム幅方向に左右
一対配置されていて、同期して駆動されるようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般的なフイルム貼り
付け装置の場合、仮付け手段によってフィルムの先端を
基板の先端に仮付けした後、ラミネーションロールによ
りフィルムを基板に圧着しつつ基板を搬送するようにさ
れているが、このとき、前記仮付け手段は基板の先端に
フィルム先端を仮付けした後、該基板から離間し、又フ
ィルムを吸引する負圧が遮断され、仮付け手段上流側の
テンションロールがばねによって引張られることによ
り、基板近傍のフィルムが引張られて弛みが解消され
る。
【0009】しかし、上記のような押し付けバーによっ
て保護フィルムが剥がされるタイプのフィルム貼り付け
装置の場合は、押し付けバーの粘着テープに保護フィル
ムが粘着していて、これが感光層付フィルムの戻りを抑
制するため、テンションロールにより、仮付け直後のフ
ィルムの弛みを低減させることができない。このため、
そのままラミネーションロールによりフィルムを基板に
圧着した場合、該フィルムに皺が発生したり、あるいは
フィルムと基板間に気泡が入り込んだりすることがある
という問題点がある。
【0010】更に、前記押付けバーは、前述の如く左右
の、同期して作動されるエアシリンダによって進退され
るものであるので、押付けバーの左右の押付け力を均等
にすることが調整困難な場合は、押付けバーにより粘着
テープを保護フィルムに押付けてもその片方を剥すこと
ができないことがあるという問題点があった。
【0011】又、エアシリンダによる押付け力を過大に
するとフィルムが損傷してしまうという問題点もある。
更に、粘着テープのパス長さを調整するダンサロール
が、押付けバーと別体に設けられていて、且つ、その揺
動範囲が大きいために装置内でのスペースを大きくとっ
てしまうという問題点があった。
【0012】又、前記丸刃カッターを備えた切断機構
は、フィルムをカッター台上において保持し、これに丸
刃カッターを押付けることによって厚さ方向の一部を切
断するものであるが、丸刃カッターがカッター台に乗り
上げるときにカッター台の角で、集中的衝撃荷重が発生
し、刃こぼれが生じ易く、このため丸刃カッターを頻繁
に交換しなければならないという問題点があった。
【0013】この発明は上記特願平6−1767号の問
題点を解消すべくなされたものであって、フィルム先端
の基板への仮付け後、該フィルムの弛みを低減させて、
ラミネーションロールによるフィルム圧着時に皺や気泡
が発生しないようにすると共に、カバーフィルムを確実
に剥離させることができるようにしたフィルム張付装置
を提供することを目的とする。
【0014】又、この発明は、切断時に刃こぼれが生じ
難く、従って丸刃カッターの交換寿命を長くすることが
できるようにしたフィルム張付装置を提供することを目
的とする。
【0015】更に、この発明は、粘着テープによりカバ
ーフィルムを剥す際に粘着テープのパス長さを調整する
機構を小型化し、その構造を簡単としたフィルム張付装
置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くともベースフィルム、感光層及びこの感光層に積層さ
れたカバーフィルムからなり、フィルム供給ロールに巻
装されている積層フィルムを、テンションロールを経
て、仮付け手段により、搬送手段により搬送されてくる
基板の先端に導いて、カバーフィルムを剥離した状態
で、該基板の先端に仮付けした後、ラミネーションロー
ルにより基板に圧着しつつ、基板を搬送する工程を含
み、前記テンションロールは、揺動アームを介してばね
により積層フィルムを引き戻す方向に付勢され、前記仮
付け手段は、前記基板側先端に、積層フィルムのパスに
沿う鉛直面、この鉛直面の先端から斜めに前記パスから
離間する方向に屈折延在する第1の傾斜面及びこの第1
の傾斜面の先端から、更に、前記パスから離間する方向
に屈折する第2の傾斜面、及び、これら鉛直面と第1及
び第2の傾斜面に積層フィルムを吸引保持する吸引孔と
を備えてなるフィルム張付方法において、前記仮付け手
段に積層フィルムを吸引保持した状態で、前記仮付け手
段の上流位置で、前記カバーフィルム及び感光層を前記
ベースフィルムを残してフィルム幅方向に切断し、前記
積層フィルムに沿って、その幅方向に配置された押付け
ロールに、粘着テープをその粘着面を外にして巻き掛け
て、該押付けロールを前記仮付け手段先端の第1の傾斜
面から第2の傾斜面の先端まで回転させつつ押付けて、
前記粘着テープをカバーフィルムに粘着させ、且つ、第
2の傾斜面先端位置から離間させると共に、前記押付け
ロールの前記第2の傾斜面からの離間時に、前記粘着テ
ープを、前記押付けロールと同期して、傾斜面から離間
する方向に引張り、前記粘着テープに接着され、該粘着
テープの離間によりベースフィルム上の感光層から剥さ
れたカバーフィルムを、接着している粘着テープと共に
巻き取り、前記仮付け手段により前記基板の先端に、前
記カバーフィルムが剥された積層フィルムを仮付けした
後、前記仮付け手段が前記基板からの離間を開始してか
ら前記ラミネーションロールによる積層フィルム圧着開
始までの間の少なくとも一部の時間に、前記テンション
ロールを積層フィルム引張り方向に駆動することにより
該積層フィルムを所定距離引き戻し、前記ラミネーショ
ンロールによる積層フィルム圧着開始時までに前記テン
ションロールの駆動を解除することにより上記目的を達
成するものである。
【0017】又、請求項2の発明は、請求項1の発明に
おいて、前記仮付け手段が前記基板からの離間を開始し
てから、前記積層フィルムの引き戻し開始よりも前又
は、同時に、前記押付けロールからカバーフィルム巻取
り手段までの間で、カバーフィルム及びこれに接着して
いる粘着テープに弛みを付与するようにしたものであ
る。
【0018】又、請求項3の発明は、請求項2の発明に
おいて、前記押付けロールから前記カバーフィルム巻き
取り手段までの間に、ばねによりカバーフィルム及び粘
着テープを巻き取り手段方向に引張るように付勢された
ダンサロールを配置し、このダンサロールを前記押付け
ロール方向に押して、前記弛みを付与させるようにした
ものである。
【0019】又、請求項4の発明は、少なくともベース
フィルム、感光層及びこの感光層に積層されたカバーフ
ィルムからなり、フィルム供給ロールに巻装されている
積層フィルムを、揺動アームを介してばねにより積層フ
ィルムを引き戻し方向に付勢するテンションロールを経
て、搬送手段により搬送されてくる基板の先端に導き、
カバーフィルムを剥離した状態で仮付け手段により該基
板の先端に仮付けした後、ラミネーションロールにより
基板に圧着しつつ、基板を搬送するフィルム張付装置に
おいて、前記仮付け手段の前記基板側先端に、積層フィ
ルムのパスに沿う鉛直面、この鉛直面の先端から斜めに
前記パスから離間する方向に屈折延在する第1の傾斜面
及びこの第1の傾斜面の先端から、更に、前記パスから
離間する方向に屈折する第2の傾斜面を構成し、且つ、
これら鉛直面と第1及び第2の傾斜面に積層フィルムを
吸引保持する吸引孔を形成すると共に、前記仮付け手段
の上流側に配置され、フィルム幅方向に移動して前記カ
バーフィルム及び感光層を、前記ベースフィルムを残し
て切断するハーフカット装置と、前記仮付け手段の近傍
に配置され、前記積層フィルムと平行且つ、移動方向に
粘着テープを供給する粘着テープ供給装置と、前記積層
フィルムに沿って、その幅方向に配置され、前記仮付け
手段先端の前記第1及び第2の傾斜面に対して転接自在
で、且つ、前記粘着テープ供給装置からの粘着テープを
その粘着面を外にして巻き掛ける押付けロールと、この
押付けロールを回転自在に支持すると共に、これを、前
記仮付け手段先端の第1の傾斜面から第2の傾斜面の先
端まで回転させつつ押付けて、前記粘着テープをカバー
フィルムに粘着させ、且つ、第2の傾斜面先端位置から
離間させる押付けロール駆動装置と、前記押付けロール
の前記第2の傾斜面からの離間時に、前記粘着テープ
を、前記押付けロールと同期して、傾斜面から離間する
方向に引張る粘着テープ引戻し手段と、前記粘着テープ
に接着され、該粘着テープの離間によりベースフィルム
上の感光層から剥されたカバーフィルムを、接着してい
る粘着テープと共に巻き取るフィルム・テープ巻き取り
装置と、前記テンションロール及び揺動アームを含む積
層フィルム引張機構に係合自在に配置され、前記カバー
フィルムが剥された積層フィルムを、前記仮付け手段に
より前記基板の先端に仮付けした後、前記仮付け手段が
前記基板からの離間を開始してから前記ラミネーション
ロールによる積層フィルム圧着開始までの間の少なくと
も一部の時間に、前記積層フィルム引張り機構に係合し
て、前記テンションロールを積層フィルム引張方向に所
定距離駆動するフィルム引張装置と、を設けたものであ
る。
【0020】又、請求項5の発明は、請求項4の発明に
おいて、前記押付けロールと前記フィルム・テープ巻き
取り装置との間の、前記粘着テープ及びこれに粘着され
たカバーフィルムを、前記仮付け手段が前記基板からの
離間を開始してから、前記フィルム引張装置によるフィ
ルム引張開始以前又は同時に弛ませる弛み付与装置を設
けたものである。
【0021】又、請求項6の発明は、請求項5の発明に
おいて、前記弛み付与装置を、前記粘着テープ引戻し手
段のダンサロールと前記押付けロール駆動装置との間に
装架され、該押付けロール駆動装置に対して、前記ダン
サロールを、前記押付けロール方向に押出す押し込み装
置としたものである。
【0022】又、請求項7の発明は、請求項6の発明に
おいて、前記粘着テープ引戻し手段を、前記弛み付与装
置側に突出して設けられ、前記押付けロールと一体的に
進退されるガイドシャフトと、このガイドシャフトに摺
動自在、且つ、前記フィルム引戻しばねにより前記押付
けロールから離間する方向に付勢して支持されると共
に、前記ダンサロールを回転自在に支持する軸受け部材
と、を有して構成し、前記押し込み装置は、シリンダ装
置であり、そのシリンダロール及びロッドの一方が前記
ガイドシャフトに、他方が前記軸受け部材に、それぞれ
連結したものである。
【0023】又、請求項8の発明は請求項4乃至7の発
明のいずれかにおいて、前記積層フィルム引張装置を、
前記テンションロールを積層フィルム引張方向に所定距
離駆動した後に、待機位置に復帰されるように構成した
ものである。
【0024】更に、請求項9の発明は、請求項4乃至8
の発明のいずれかにおいて前記粘着テープ引戻し手段
を、前記押付けロール駆動装置に、前記押付けロールと
平行に、且つ、該押付けロールの進退方向に移動自在に
取付けられ、前記押付けロールと前記フィルムテープ巻
き取り装置の間で、前記粘着テープ及びこれによって剥
離されたカバーフィルムが巻き掛けられるダンサロール
と、このダンサロールを押付けロール引込み方向に付勢
し、そのばね力が、前記押付けロール駆動装置による押
付けロール突出時の粘着テープにかかる引張力により縮
められる程度とされたフィルム引戻しばねと、を含んで
構成したものである。
【0025】又、請求項10の発明は、請求項9の発明
において、前記粘着テープ引戻し手段の前記フィルム引
戻しばねを、前記揺動アームを付勢するばねよりも大き
いばね定数としたものである。
【0026】又、請求項11の発明は、請求項4乃至1
0の発明のいずれかにおいて、前記押付けロール駆動装
置を、前記押付けロールと平行に配置された支持シャフ
トと、この支持シャフトの、前記フィルムパス幅方向略
中央に対向する位置に支持された調節フレームと、この
調節フレームの近傍位置で、前記支持シャフトにその軸
線廻りに揺動自在に支持されると共に前記支持シャフト
に沿って両側に延在された支持フレームと、この支持フ
レームの長手方向両端に、前記第1の傾斜面方向に伸縮
自在に支持されると共に先端に前記押付けロールを回転
自在に支持する一対のリニアシャフトと、このリニアシ
ャフトを軸方向に進退させるアクチュエータと、前記調
節フレームと支持フレーム間に配置され、支持フレーム
を、調節フレームに対して、前記リニアシャフト先端の
押付けロールが前記傾斜面に圧接する方向に付勢するロ
ール付勢ばねと、を含んで構成したものである。
【0027】更に又、請求項12の発明は、請求項4乃
至11の発明のいずれかにおいて、前記ハーフカット装
置を、前記積層フィルムと直交し、且つ、該積層フィル
ムの幅方向、且つ、これと直交する面内で回転自在で、
積層フィルムの幅方向に往復動自在のディスクカッター
と、このディスクカッターの移動方向両側に隣接して、
ディスクカッターの回転面と平行な面内で回転自在に一
対設けられ、一対の回転面の積層フィルム側の共通外接
面が、前記ディスクカッターの回転刃先に略外接するガ
イドロールと、を備えるようにしたものである。
【0028】又、請求項13の発明は、請求項12の発
明において、前記ハーフカット装置を、積層フィルムに
沿ってその幅方向に配置されたガイド部材を含む幅方向
駆動装置と、この幅方向駆動装置により、前記ガイド部
材に沿って、積層フィルムの幅方向に往復動自在に支持
されると共に、前記ガイドロールを支持するスライド部
材と、前記ディスクカッターを支持すると共に、前記積
層フィルム方向に一定範囲で進退自在に、前記スライド
部材に支持される可動部材と、この可動部材と前記スラ
イド部材間に装架され該可動部材を積層フィルム方向に
付勢するばねと、このばねの設定長さを調節するばね調
整手段と、を備えたものである。
【0029】又、請求項14の発明は、請求項12又は
13の発明において、前記積層フィルムを間にして、前
記ディスクカッターの走行軌跡に対向する位置に、該デ
ィスクカッターが積層フィルムを介して押付けられる弾
性材からなるカッター台を設けたものである。
【0030】更に、請求項15の発明は、請求項14の
発明において、前記幅方向駆動装置及びカッター台を同
一のユニットフレームに支持するようにしたものであ
る。
【0031】
【作用及び効果】請求項1の発明によれば、仮付け手段
の基板側先端が積層フィルムのパスに沿う鉛直面から第
1の傾斜面及び第2の傾斜面に構成され、ここに、押付
けロールにより粘着テープが、第1の傾斜面から第2の
傾斜面の先端まで押付けられるので、該粘着テープが確
実にカバーフィルムに粘着され、従って確実にカバーフ
ィルムを剥離させることができる。
【0032】又、カバーフィルムを剥離させた後の積層
フィルムの先端を仮付け手段により基板に仮付けして、
該仮付け手段が基板から離間した後、テンションロール
によって積層フィルムを引張るので、積層フィルムの弛
みが低減され、これによってラミネーションロールによ
る積層フィルム圧着時に、該積層フィルムに皺や気泡が
発生することを防止できる。
【0033】請求項2の発明によればテンションロール
によって積層フィルムを引張ると同時又はそれ以前に、
粘着テープ及びこれに粘着されたカバーフィルムに弛み
を形成するので、積層フィルムの引張りが容易となる。
【0034】請求項3の発明によれば、ダンサロールを
押付けロール方向に押すのみで、粘着テープ及びこれに
粘着されたカバーフィルムに弛みを付与することができ
る。
【0035】請求項4の発明によれば、仮付け手段の基
板側先端が積層フィルムのパスに沿う鉛直面から第1の
傾斜面及び第2の傾斜面に構成され、ここに、押付けロ
ールにより粘着テープが、押付けロールにより、第1の
傾斜面から第2の傾斜面の先端まで押付けられるので、
該粘着テープが確実にカバーフィルムに粘着され、且
つ、粘着テープ引戻し手段により、確実にカバーフィル
ムを剥離させることができる。
【0036】又、カバーフィルムを剥離させた後の積層
フィルムの先端を仮付け手段により基板に仮付けして、
該仮付け手段が基板から離間した後、フィルム引張装置
によりテンションロールを介して積層フィルムを引張る
ので、積層フィルムの弛みが低減され、これによってラ
ミネーションロールによる積層フィルム圧着時に、該積
層フィルムに皺や気泡が発生することを防止できる。
【0037】請求項5の発明によればテンションロール
によって積層フィルムを引張ると同時又はそれ以前に、
弛み付与装置により、粘着テープ及びこれに粘着された
カバーフィルムに弛みを形成するので、積層フィルムの
引張りが容易となる。
【0038】請求項6の発明によれば、押し込みシリン
ダを、押し付けロール駆動装置とダンサロール間に取り
付けることによって、容易、且つ確実にダンサロールを
積層フィルム方向に押し出すことができる。
【0039】請求項7の発明によれば、前記押し込みシ
リンダをガイドシャフトの端部に取り付けることによ
り、ダンサロールの軸受部材を押して、ダンサロールを
押し出すことができる。
【0040】請求項8の発明によれば、シリンダ装置に
よってテンションロールを積層フィルム引張り方向に駆
動するので、確実に積層フィルムを引張って、弛みを解
消することができる。又、積層フィルムを所定距離引張
った後に待機位置に復帰されるので、積層フィルムに過
剰な引張り力が発生した場合でも、テンションロールが
これを吸収する方向に変位することが妨げられない。
【0041】請求項9の発明によれば、ダンサロールが
押付けロール駆動装置に設けられているので、ダンサロ
ールのためのスペースを小さくすることができる。
【0042】又、ダンサロールと押付けロール駆動装置
間にばねが配置され、押付けロールによる粘着テープの
カバーフィルムの圧接時にばねに抗して押付けロール駆
動装置方向に移動され、これによってダンサロールに蓄
えられていたフィルムが戻されてカバーフィルムに圧着
され、且つ、押付けロールがカバーフィルム剥離方向に
戻るときには、ばねが延びて、カバーフィルム剥離によ
る粘着テープの弛みを吸収することができる。
【0043】請求項10の発明によれば、前記フィルム
引き戻しばねが揺動アームを付勢するばねよりも大きい
ばね定数であるので、ラミネーションロールによる積層
フィルム圧着時にテンションロールが揺動アームを中心
として揺動する際に、粘着テープ及びこれに粘着された
カバーフィルムがフィルム引き戻しばねに抗してラミネ
ーションロール方向に引き出されることがない。従っ
て、カバーフィルムを安定して剥離することができる。
【0044】請求項11の発明によれば、押付けロール
を、一対のリニアシャフトを介して支持する支持フレー
ムは、押付けロールと平行に配置された支持シャフトの
長手方向略中央部に配置されているので、押付けロール
の左右のバランスの調整が容易であり、従って押付けロ
ールの左右位置における粘着テープの、フィルムへの圧
接力を等しく調整して、該カバーフィルムを確実に剥離
させることができる。
【0045】請求項12の発明によれば、ディスクカッ
ターの回転刃移動方向両側に該回転刃先と同一位置まで
突出した一対のガイドロールが、回転刃の往復動に際し
て常にカバーフィルムに接触し、該カバーフィルムを抑
えると共に回転刃がカッター台に乗り上げる際に、先行
するガイドロールがカッター台に乗り上げて、回転刃を
持上げるので、該回転刃のカッター台等の角部への衝撃
的接触を避けることができ、従って回転刃の刃こぼれを
抑制して、交換寿命を長くすることができる。
【0046】請求項13の発明によれば、ディスクカッ
ターはスライド部材に対してばねにより突出方向に付勢
され、又、ガイドロールはスライド部材に固定的に支持
されているので、ガイドロールにより確実にカバーフィ
ルムを抑えると共に、ディスクカッターは、カッター台
の角部等に乗り上げるときに、ばねに抗して戻され、こ
れによって衝撃的集中荷重が発生することを抑制するこ
とができる。
【0047】又、スライド部材は積層フィルム方向に直
進的に進退自在とされているので、カバーフィルム側の
凹凸の変化に追従が容易であると共に、ばね調整による
切断力の調整が容易である。
【0048】請求項14の発明によれば、ディスクカッ
ターに対して、積層フィルムを介して対向するカッター
台が硬質樹脂又は金属から構成されているので、ディス
クカッターに対して積層フィルムが逃げることを防止し
て、ディスクカッターをカバーフィルムに確実にくい込
ませることができる。
【0049】請求項15の発明によれば、幅方向駆動装
置とカッター台が同一のユニットフレームに支持されて
いるので、組付けが容易であると共に、積層フィルムを
確実に保持してこれを切断することができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0051】図1に示される本発明の実施例に係るフィ
ルム張付装置10は、図17に示されるような、ベース
フィルム12A、感光層12B及びカバーフィルム12
Cを積層してなる積層フィルム12を、フィルム供給ロ
ール14からフィルム引張機構16のテンションロール
16Aを経て、搬送ロールからなる搬送手段18により
搬送されてくる基板20の先端近傍に導き、カバーフィ
ルム12Cを剥離した状態で、仮付け手段22により該
基板20の先端近傍に仮付けした後、ラミネーションロ
ール24により、カバーフィルム12Cを剥がした積層
フィルム12を基板20に圧着しつつ、該基板20を搬
送するものである。
【0052】又、仮付け手段22により積層フィルム1
2を基板20に仮付けしてから、ラミネーションロール
24により圧着を開始するまでの間に、フィルム引張り
装置1により積層フィルム12を引張って弛みを低減さ
せ、このフィルム引張り装置1により積層フィルム12
を引張る際に、弛み付与装置2により後述の粘着テープ
30及びこれに粘着することにより剥離された前記カバ
ーフィルム12Cに弛みを付与して、フィルム引張り装
置1によるフィルム引張りを容易としたものである。
【0053】前記仮付け手段22の前記基板20側先端
には、積層フィルム12のパス13に沿う鉛直面22
A、この鉛直面22Aの先端から斜めに前記パス13か
ら離間する方向に屈折延在する第1の傾斜面22B及び
この第1の傾斜面22Bの先端から更に、前記パス13
から離間する方向に屈折する第2の傾斜面22Cが形成
され、且つ、これら鉛直面22A、第1及び第2の傾斜
面22B、22Cには、積層フィルム12を吸引保持す
る吸引孔(図示省略)が形成されている。
【0054】又、前記仮付け手段22の上流側には、積
層フィルムのパス13に沿って、フィルム幅方向に移動
して、前記積層フイルム12を、ベースフィルム12A
を残して感光層12B及びカバーフィルム12Cを切断
するハーフカット装置28が設けられている。
【0055】更に、前記仮付け手段22の近傍には、前
記積層フィルム12と平行且つ移動方向に粘着テープ3
0を供給する粘着テープ供給装置32が配置されてい
る。この粘着テープ供給装置32は、積層フィルム12
の幅方向両端近傍に一対配置され、従って粘着テープ3
0も、積層フィルム12の幅方向両端近傍位置で、カバ
ーフィルム12Cに対向して供給されるようになってい
る。
【0056】前記粘着テープ供給装置32から供給され
る粘着テープ30は、その粘着面を外にして押付けロー
ル34に巻きかけられている。この押付けロール34
は、積層フィルム12に沿って、その幅方向に配置さ
れ、前記仮付け手段22の第1及び第2の傾斜面22
B、22Cに対して転接自在で、且つ、押付けロール駆
動装置36により回転自在に支持されている。
【0057】この押付けロール駆動装置36は、前記仮
付け手段22先端の第1の傾斜面22Bから第2の傾斜
面22Cの先端まで、押付けロール34を回転させつつ
押付けて、前記粘着テープ30を、第1及び第2の傾斜
面22B、22Cに吸引保持されている積層フィルム1
2におけるカバーフィルム12Cに粘着させ、且つ、第
2の傾斜面22C先端位置から押付けロール34を離間
させるように構成されている。
【0058】前記押付けロール駆動装置36には、前記
押付けロール34の前記第2の傾斜面22Cからの離間
時に、前記粘着テープ30を、前記押付けロール34と
同期して、第1及び第2の傾斜面から離間する方向に引
張る粘着テープ引戻し手段38とが設けられている。更
にフィルム張付装置10の上端には前記粘着テープ30
に接着され、該粘着テープ30の離間によりベースフィ
ルム12A及び感光層12Bから剥がされたカバーフィ
ルム12Cを、接着している粘着テープ30と共に巻き
取るフィルム・テープ巻き取り装置40が設けらていれ
る。
【0059】図1の符号42は回転刃42Aと固定刃4
2Bとによりパス13上の積層フィルム12を切断する
ためのロータリカッターを示す。回転刃42Aは、円柱
状シャフトの外周に螺旋状の刃部を設けて構成され、固
定刃42Bは円柱状シャフトと平行な直線状刃部を有し
ている。
【0060】前記押付けロール駆動装置36は、図2に
示されるように、前記押付けロール34と平行に配置さ
れた断面円形の支持シャフト44と、この支持シャフト
44の、前記フィルムパス13の幅方向略中央に対向す
る位置に支持された調節フレーム46と、この調節フレ
ーム46の両側及び下側を囲むようにして、前記支持シ
ャフト44に、その軸線廻りに揺動自在に支持されると
共に、前記支持シャフト44に沿って両方向に延在され
た支持フレーム48と、この支持フレーム48の長手方
向両端に、前記第1の傾斜面22B方向に進退自在に支
持されると共に、先端に前記押付けロール34を回転自
在に支持する左右一対のリニアシャフト50と、このリ
ニアシャフト50を軸方向に進退させるアクチエータ5
2と、図3に拡大して示されるように、前記調節フレー
ム46と支持フレーム48との間に配置され、支持フレ
ーム48を、調節フレーム46に対して、前記リニアシ
ャフト50の先端の押付けロール34が前記第1及び第
2の傾斜面22B、22Cに圧接する方向に付勢するロ
ール付勢ばね54と、を含んで構成されている。図2及
び図3の符号56は、前記ロール付勢ばね54の設定荷
重を調整するための調節ねじを示す。
【0061】前記調節フレーム46は、前記円柱状の支
持シャフト44の長手方向中央部上面の面取り部分に、
ねじ58によって締付け固定されている。
【0062】一方、前記支持フレーム48は、前記調節
フレーム46を間にして、配置されているが、調節フレ
ーム46の、図3において下側を横断する連結部48A
の上端が前記調節フレーム46の図3において下側面に
当接するストッパ面48Bを構成し、図3においてロー
ル付勢ばね54により、支持シャフト44を中心として
時計方向に付勢された支持フレーム48は、ストッパ面
48Bにおいて調節フレーム46の下側面に当接して、
圧接状態で位置規制されるようになっている。従って、
支持フレーム48が、図3において反時計方向に一定値
以上の力を受けたとき、ロール付勢ばね54を圧縮して
反時計方向に揺動されるものである。
【0063】前記支持フレーム48のアクチエータ52
取付け部よりも中央側には、軸受け60が配置され、こ
の軸受け60には、アクチエータ52と平行に配置され
た前記リニアシャフト50が軸方向往復動自在に支持さ
れている。このリニアシャフト50の、押付けロール3
4と反対側の端部にはアクチエータ52の作動部52A
に連結するジョイント部材64が固着されている。
【0064】前記粘着テープ引戻し手段38は、前記ジ
ョイント部材64から、前記リニアシャフト50と同軸
的に、且つその反対方向に突出して取付けられたガイド
シャフト66と、このガイドシャフト66に、軸線方向
に摺動自在に支持された軸受け部材68と、この軸受け
部材68を前記ジョイント部材64から離間する方向に
付勢するためのフィルム引戻しばね70と、前記軸受け
部材68により、長手方向両端を回転自在に支持された
ダンサロール72と、から構成されている。前記ガイド
シャフト66は、前記リニアシャフト50をジョイント
部材64から更に延長して構成したものである。
【0065】ここで、前記フィルム引戻しばね70は、
前記押付けロール駆動装置36による押付けロール34
の突出時の粘着テープ30にかかる引張り力により縮め
られ得る程度のばね力に設定されている。
【0066】このダンサロール72には、押付けロール
34を経てフィルム・テープ巻き取り装置40に至る、
粘着テープ30及びこれに粘着されたカバーフィルム1
2Cが巻きかけられるものである。
【0067】前記弛み付与装置2は、前記ガイドシャフ
ト66の、前記軸受け部材68から突出した端部に支持
されたブラケット2Aと、このブラケット2Aに支持さ
れたエアシリンダからなる押し込みシリンダ2Bとから
構成されている。押し込みシリンダ2Bの作動ロッド2
Cの先端は前記軸受け部材68に前記フィルム引き戻し
フィルム引戻しばね70と反対方向から当接するように
配置されている。
【0068】前記フィルム引張り装置1は、前記テンシ
ョンロール16Aの、図1において下側に配置されたエ
アシリンダからなる押し上げシリンダ1Aを含んで構成
され、その作動ロッド1Bが前記テンションロール16
Aのフィルム幅方向両端の軸に下方から当接して、これ
を持ち上げるようにされている。
【0069】前記フィルム引張り機構16は、前記テン
ションロール16Aを揺動自在に支持する揺動レバー1
6Bと、この揺動レバー16Bの、前記テンションロー
ル16Aと反対側の端部を、図において下方、即ち積層
フィルム12を引張る方向に付勢するばね16Cとを含
んで構成されている。図1の符号16Dはばね16Cの
セット荷重を調整するための調整機構を示す。
【0070】ここで、前記フィルム引戻しばね70は、
そのばね定数が、前記フィルム引張り機構16における
ばね16Cよりも大きくなるように設定されている。
【0071】又、前記押し込みシリンダ2Bによる押し
付けロール34の突出量は、該押し付けロール34がカ
バーフィルム12Cを引き剥がした後の待機状態でこれ
を押し込んだ時に、押し付けロール34がフィルム12
のパス13に到達しない範囲とされている。
【0072】前記ハーフカット装置28は、図4及び図
5に拡大して示されるように、前記積層フィルム12と
直交し、且つ、該積層フィルム12の幅方向の面内で回
転自在で、積層フィルムの幅方向に往復動自在のディス
クカッター78と、このディスクカッター78の移動方
向両側に隣接して、ディスクカッター78の回転面と平
行な面内で回転自在に一対設けられ、これら一対の回転
面の積層フィルム側の共通外接面が、前記ディスクカッ
ター78の回転刃先78Aに略外接するガイドロール8
0とを備えている。
【0073】又、前記ハーフカット装置28は、積層フ
ィルム12に沿ってその幅方向に配置されたガイド内蔵
型のロッドレスシリンダ82と、このロッドレスシリン
ダ82により積層フィルム12の幅方向に往復動自在に
支持されると共に、前記ガイドロール80を支持するス
ライド部材84と、前記ディスクカッター78を支持す
ると共に、前記積層フィルム12方向に一定範囲で進退
自在に、前記スライド部材84に支持される可動部材8
6と、この可動部材86と前記スライド部材84との間
に装架され、該可動部材86を積層フィルム12方向に
付勢するばね88と、このばね88の設定長さを調整す
るばね調整手段であるマイクロメータ90とを備えてい
る。
【0074】更に、前記ハーフカット装置28は、前記
積層フィルム12を間にして、前記ディスクカッター7
8の走行軌跡に対向する位置に、該ディスクカッター7
8が積層フィルム12を介して押付けられる硬質樹脂あ
るいは金属からなるカッター台92を備えている。
【0075】ここで、前記ロッドレスシリンダ82及び
カッター台92は、同一のユニットフレーム94に支持
されている。
【0076】前記ユニットフレーム94は、前記押付け
ロールと平行に装置を幅方向に横断して配置され、その
両端は、図6に示されるように、装置の側壁96に固定
されている。
【0077】前記スライド部材84は、図4に示される
ように、ロッドレスシリンダ82に、図において上端が
固着されると共に、他端が、可動部材86よりも下方に
突出して、該可動部材86の下側を横断する突出部84
Aを備えている。
【0078】この突出部84Aの、前記可動部材86の
下方を横断して突出した両端には、先端に前記ガイドロ
ール80を回動自在に支持する一対のガイドロール支持
部材98が設けられ、連結されている。
【0079】前記可動部材86は、前記一対のガイドロ
ール支持部材98、98の間において、スライド部材8
4に対してスライドシュー86Aを介して摺動自在に配
置されている。
【0080】前記ばね88は、前記スライド部材84の
突出部84Aと可動部材86から図4において下方に突
出したばね受け86Bとの間に装架され、突出部84A
に対して可動部材86を図4において左方向に付勢する
ように取付けられている。図4、図5の符号88A、8
8Bは、ばね88の設定長さを調整するためのボルト、
ナットを示す。
【0081】前記マイクロメータ90は、前記可動部材
86に取付けられると共に、そのスピンドル90Aの先
端が、前記一対のガイドロール支持部材98の間の位置
において、前記スライド部材84の端面84Bに当接し
て、ばね88の付勢力に抗して可動部材86が図4、図
5において右方向に付勢される際の位置規制をするよう
にされている。
【0082】前記ユニットフレーム94には、図6に示
すように、前記粘着テープ供給装置32がスライド機構
100を介して前記押付けロール34と平行に一定範囲
で移動自在に支持されている。このスライド機構100
は、押付けロール34と平行に配置されたスライドバー
100Aと、スライドバー100Aに沿って移動自在に
摺動されると共に、ブレーキ102を支持するスライド
部材100Bと、このスライド部材100Bをスライド
バー100Aに沿った任意位置で締付け固定するねじ1
00Cとを備えている。
【0083】前記ブレーキ102には、粘着テープロー
ル104を回転自在、且つ着脱自在に保持するロールホ
ルダー106が取付けられている。
【0084】前記ブレーキ102は、ロールホルダー1
06による粘着テープロール104からの粘着テープ3
0の巻き出し時に、その回転速度を規制することによっ
て、該粘着テープ30に一定値以上の張力を付与するも
のである。
【0085】図1、図6の符号108A、108Bは、
前記ダンサロール72から前記フィルム・テープ巻き取
り装置40に至るフィルム及び粘着テープを案内するた
めのガイドロールを示す。これらガイドロール108
A、108Bは、支持プレート110を介して前記ユニ
ットフレーム94に固定されている。
【0086】前記押付けロール駆動装置36における前
記支持シャフト44は、その長手方向両端において、図
7及び図8に示されるように、進退機構112を介し
て、前記仮付け手段22における鉛直面22Aに対して
直交する方向に一定範囲で進退自在に、前記側壁96に
取付け支持されている。
【0087】前記進退機構112は、前記支持シャフト
44の端部を支持するスライド部材112Aと、このス
ライド部材112Aを前記鉛直面22Aと直交する方向
に摺動自在に支持するガイドシャフト112Bと、前記
スライド部材112Aに、ガイドシャフト112Bと平
行に取付けられた第2のガイドシャフト112Cと、こ
の第2のガイドシャフト112を一定範囲で摺動自在に
案内すると共に、締付けハンドル112Dにより締付け
られることによって、前記第2のガイドシャフト112
Cに締付け固定される締付部材112Eとから構成され
ている。
【0088】この進退機構112による、前記支持シャ
フト44及びこれに支持される部材の、鉛直面22Aと
直交する方向の移動範囲は、図1において実線で示され
る状態と二点鎖線で示される状態との間であり、図1に
おいて実線で示される状態では、通常の作動(セット)
位置であり、二点鎖線で示される状態は、積層フィルム
12を手動でセットしたり、ロータリーカッター42
や、仮付け手段22のメンテナンス時に、これを容易と
するために引込みさせる位置である。
【0089】次に上記実施例装置の作用について説明す
る。
【0090】まず、進退機構112により、支持シャフ
ト44を図1の2点鎖線で示される位置に後退させて、
押付けロール34と仮付け手段22の間に隙間を形成
し、ここに積層フィルム12を通してこれをセットす
る。次に支持シャフト44を図1の実線で示される位置
にセットする。
【0091】作業開始に際して、押付けロール34の両
端における、前記第1及び第2の傾斜面22B、22C
への接触圧力のバランスを調整する。押付けロール34
の両端を支持する支持フレーム48は、押付けロール3
4と平行に配置され、且つその略中央部で支持シャフト
に対して取付けられているので、調整作業は容易であ
る。
【0092】まず、図9に示されるように、仮付け手段
22の鉛直面22Aから第1及び第2の傾斜面22B、
22Cまで積層フィルム12を供給し、吸引孔から印加
される負圧によって、積層フィルム12を図9の状態に
固定する。
【0093】このときで、前記ハーフカット装置28に
より、感光層12Bが露出される範囲の後端位置で、カ
バーフィルム12C及び感光層12Bを切断する。この
場合、ベースフィルム12Aを僅かに切込んでもよい。
【0094】この過程は、ハーフカット装置28におけ
るロッドレスシリンダ82によりスライド部材84を駆
動することにより、ディスクカッター78が回転しなが
ら、カッター台92との間の感光層12Bとカバーフィ
ルム12Cにくい込むことによってこれを切断する。
【0095】このとき、ディスクカッター78の前後に
は、該ディスクカッター78の回転刃先78Aと、フィ
ルム厚さ方向に、略等しい位置でガイドロール80が積
層フィルム12をカッター台92に押付けるので、積層
フィルム12を確実に拘束した状態でディスクカッター
78によりカバーフィルム12C及び感光層12Bのみ
を切断することができる。又、先行するガイドロール8
0が例えばカッター台92の角部等に乗り上げることに
よって、ディスクカッター78が持上げられるので、該
ディスクカッター78の回転刃先78Aが角部等に激突
して刃こぼれを生じたりすることがない。更に、カッタ
ー台92は硬質樹脂あるいは金属より形成されているの
で、ディスクカッター78でカバーフィルム12C及び
感光層12Bのみを切断する際に、積層フィルム12全
体が逃げることがなく、又、ディスクカッター78によ
る切込み深さを精密に調節して、確実にカバーフィルム
12C及び感光層12Bのみを切断することができる。
【0096】次に、押付けロール駆動装置36のアクチ
エータ52によりリニアシャフト50を駆動し、その先
端に支持された押付けロール34を前進させ、これを仮
付け手段22の第1の傾斜面22Bから更には第2の傾
斜面22Cの先端まで、粘着テープ30の粘着面を押付
けながら移動させる(図10参照)。この時、粘着テー
プ供給装置32におけるブレーキ102(図6参照)を
作動させ、ロールホルダー106を固定して、粘着テー
プ30の巻き出しを規制すると、粘着テープ30は、フ
ィルム・テープ巻き取り装置40側からダンサロール7
2を経て供給されることになる。
【0097】このとき、フィルム・テープ巻き取り装置
40を拘束しておけば、第1及び第2の傾斜面22B、
22Cに供給される粘着テープ30は、ダンサロール7
2を付勢するフィルム引戻しばね70を圧縮し、粘着テ
ープのパス長さを短くすることによって供給されること
になる。
【0098】次に、図11に示されるように、アクチエ
ータ52によりリニアシャフト50を介して押付けロー
ル34を元の位置に引戻す。このとき、粘着テープ30
は、ダンサロール72を付勢するフィルム引戻しばね7
0が元の長さに復帰することによって引張られる。同時
に、この引張られた粘着テープ30によって、これに粘
着するカバーフィルム12Cのみがベースフィルム12
A及び感光層12Bから引剥がされることになる。
【0099】次に、図12に示されるように、仮付け手
段22を降下させ、その先端に吸着保持されているベー
スフィルム12A及び感光層12Bを、感光層12B側
から、基板20の先端近傍に仮付けし、同時に、仮付け
手段22の下降と同期して、フィルム・テープ巻き取り
装置40により、粘着テープ30及びこれが粘着したカ
バーフィルム12Cを巻き取る。このとき、粘着テープ
供給装置32側からは、ブレーキ102により一定の張
力を付与しつつ、粘着テープ30を巻き出す。
【0100】仮付け手段22は、ベースフィルム12A
及び感光層12Bを基板20の先端近傍に仮付けした後
に、基板20から離間して図13に示される位置に戻
る。
【0101】このとき、仮付け手段22へ印加されてい
た負圧は遮断されるので、積層フィルム12は該仮付け
手段22に吸着されることなく、容易に上方に引張るこ
とができる筈であるが、カバーフィルムが粘着テープ3
0に粘着され、且つこの粘着テープ30が粘着テープ供
給装置32、押し付けロール34、ダンサロール72及
びフィルム・テープ巻き取り装置40間で移動不能に拘
束されているので、積層フィルム12も拘束された状態
となってしまう。
【0102】従って、フィルム引張り機構16のテンシ
ョンロール16Aがばね16Cに引張られていても、こ
のばね16Cのばね定数が前記フィルム引戻しばね70
のばね定数よりも小さい限り、該フィルム引戻しばね7
0に抗して積層フィルム12を引張ることができない。
【0103】従って、積層フィルム12の仮付け先端部
から上昇した仮付け手段22との間で積層フィルム12
が弛んだ状態となり、このままラミネーションロール2
4により圧着すると、皺や気泡が発生してしまうことが
ある。
【0104】この実施例では、図13に示されるよう
に、仮付け手段22による仮付け終了後、これが上昇す
る過程又は上昇後に前記弛み付与装置2における押し込
みシリンダ2Bを駆動して、その作動ロッド2Cによ
り、軸受け部材68をフィルム引戻しばね70に抗して
押し付けロール34方向に押す。
【0105】これにより、粘着テープ30及びこれに粘
着されたカバーフィルム12Cは、押し付けロール34
とダンサロール72との間で弛みが生じ、この弛み分だ
けテンションロール16A方向に引張られることが容易
になる。
【0106】他方、押し込みシリンダ2Bとの動作開始
と同時、あるいは動作終了後に押し上げシリンダ1Aを
駆動して、その作動ロッド1Bによりテンションロール
16Aの両端を、図13において上方に持ち上げて積層
フィルム12を引張り上げる。
【0107】従って、図13に示されるように、仮付け
後弛んでいた積層フィルム12はラミネーションロール
24で圧着した際に皺や気泡が生じない程度に引張り上
げられることになる。
【0108】なお、図13の一点鎖線で示される位置ま
で引張り上げると、ラミネーションロール24による圧
着が不能となるので、図の二点鎖線で示される程度にま
で引張り上げられるように、前記押し込みシリンダ2B
のストロークを調整しておく。
【0109】前記フィルム引張り装置1における押し上
げシリンダ1Aは、その作動ロッド1Bにより前記テン
ションロール16Aを上方に押し上げた後、直ちに引き
込み位置に戻るようにする。テンションロール16A
は、揺動アーム16Bを介してばね16Cによりフィル
ム引張り方向に付勢されているので、押し上げシリンダ
1Aの作動ロッド1Bが引き込んでも基板20方向に戻
ることがない。
【0110】次に、ラミネーションロール24による圧
着開始に先立って、図14に示されるように、ロータリ
カッター42により、前記ディスクカッター78によっ
てカバーフィルム12Cの切断線よりも更に上方位置で
積層フィルム12を幅方向に切断する。
【0111】従って、ベースフィルム12A及び感光層
12Bの後端側にはカバーフィルム12Cが一定長さで
残されることになる。
【0112】この残されたカバーフィルム12Cの範囲
は、図15に示されるように、基板20の後端20Aか
ら一定距離例えば1〜2cmはみ出すようにする。
【0113】このようにすると、基板20の後端20A
からはみ出した部分の感光層12Bは、ベースフィルム
12Aとカバーフィルム12Cとの間に挾み込まれた状
態となり、前記はみ出し部分をニップ装置(図示省略)
により掴むことによって図16に示されるように、後工
程でのベースフィルム12Aの剥離が容易となると共
に、感光層12Bが露出されていないので、ニップ装置
により掴む際に、これに粘着したりすることがない。
【0114】なお、上記実施例において、弛み付与装置
は、ダンサロール72を押付けロール34方向に押し
て、粘着テープ30及びこれに粘着されたカバーフィル
ム12Cに弛みを生じさせるものであるが、本発明はこ
れに限定されるものでなく、押付けロール34とフィル
ム・テープ巻取り装置40との間で粘着テープ30及び
カバーフィルム12Cに弛みを与えるものであればよ
い。従って、例えばダンサロール72とフィルム・テー
プ巻取り装置40との間にフィルムパスを増大するテン
ションロールを設けておいて、このテンションロールを
フィルムパス短縮方向に押し戻して粘着テープ30とカ
バーフィルム12Cに弛みを付与するようにしてもよ
い。又、弛み付与のためのアクチエータはシリンダに限
定されるものでなく、モータであってもよい。
【0115】又、上記実施例において仮付け手段22に
よるフィルム仮付けが終了した後、弛み付与装置2によ
り粘着テープ30及びカバーフィルム12Cに弛みを形
成すると同時又はその後に、フィルム引張り装置1によ
り積層フィルム12を引張るようにするが、本発明はこ
れに限定されるものでなく、弛み付与装置2により弛み
を形成することなく、フィルム引張装置1により積層フ
ィルム12を引張ってもよい。この場合、カバーフィル
ム12C及び粘着テープ30を介して、ダンサロール7
2が、フィルム引戻しばね72の付勢力に抗して押付け
ロール34方向に移動されることになる。
【0116】更に、フィルム引張り装置1の押上げシリ
ンダ1Aは通常エアシリンダを用いるが、これは、油圧
シリンダ、水圧シリンダ、ガスシリンダであってもよ
い。又、シリンダ以外のアクチエータ、例えばモータで
あってもよい。
【0117】又、上記ハーフカット装置28は、スライ
ド部材84がロッドレスシリンダ82により駆動される
が、本発明はこれに限定されるものでなく、ベルト、チ
ェーン、スクリューシャフト等のフィルム幅方向に往復
駆動する装置によりスライド部材84が駆動されるもの
であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るフィルム張付装置を示す
断面図
【図2】同実施例における押付けロール駆動装置の要部
を示す拡大平面図
【図3】図2のIII −III 線に沿う拡大断面図
【図4】同実施例におけるハーフカット装置を示す一部
断面とした側面図
【図5】図4のV −V 線視図
【図6】同実施例の粘着テープ供給装置を示す背面図
【図7】同実施例の粘着テープ供給装置を進退させる機
構を示す一部断面とした正面図
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図
【図9】同実施例装置により、カバーフィルムを剥離さ
せる工程の待機状態を示す断面図
【図10】同剥離工程の粘着テープ押付け過程を示す断
面図
【図11】同剥離工程における押付けロール引込み位置
の状態を示す断面図
【図12】同実施例装置におけるカバーフィルム剥離後
に積層フィルムを仮付けする過程を示す断面図
【図13】同実施例による仮付け後に積層フィルムを引
戻す工程を示す断面図
【図14】同実施例による、積層フィルムの基板への張
付け工程終了直前の状態を示す断面図
【図15】同実施例装置により基板に張付けられた積層
フィルムの状態を示す断面図
【図16】感光層を基板上に残してベースフィルムを剥
がす過程を示す断面図
【図17】積層フィルムを示す拡大断面図
【符号の説明】
1…フィルム引張装置 1A…押上げシリンダ 1B…作動ロッド 2…弛み付与装置 2B…押込みシリンダ 2C…作動ロッド 10…フィルム張付装置 12…積層フィルム 12A…ベースフィルム 12B…感光層 12C…カバーフィルム 13…パス 14…フィルム供給ロール 16…フィルム引張機構 16A…テンションロール 16B…揺動アーム 16C…フィルム引張ばね 18…搬送手段 20…基板 22…仮付け手段 22A…鉛直面 22B…第1の傾斜面 22C…第2の傾斜面 24…ラミネーションロール 28…ハーフカット装置 30…粘着テープ 32…粘着テープ供給装置 34…押付けロール 36…押付けロール駆動装置 38…粘着テープ引戻し手段 40…フィルム・テープ巻き取り装置 44…支持シャフト 46…調節フレーム 48…支持フレーム 52…アクチエータ 54…ロール付勢ばね 56…調節ねじ 58…ねじ 60…軸受け 66…ガイドシャフト 70…フィルム引戻しばね 72…ダンサロール 78…ディスクカッター 78A…回転刃先 82…ロッドレスシリンダ 84…スライド部材 86…可動部材 88…ばね 90…マイクロメータ 92…カッター台 94…ユニットフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 31/18 B29C 65/78 G03F 7/26

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともベースフィルム、感光層及びこ
    の感光層に積層されたカバーフィルムからなり、フィル
    ム供給ロールに巻装されている積層フィルムを、テンシ
    ョンロールを経て、仮付け手段により、搬送手段により
    搬送されてくる基板の先端に導いて、カバーフィルムを
    剥離した状態で、該基板の先端に仮付けした後、ラミネ
    ーションロールにより基板に圧着しつつ、基板を搬送す
    る工程を含み、前記テンションロールは、揺動アームを
    介してばねにより積層フィルムを引き戻す方向に付勢さ
    れ、前記仮付け手段は、前記基板側先端に、積層フィル
    ムのパスに沿う鉛直面、この鉛直面の先端から斜めに前
    記パスから離間する方向に屈折延在する第1の傾斜面及
    びこの第1の傾斜面の先端から、更に、前記パスから離
    間する方向に屈折する第2の傾斜面、及び、これら鉛直
    面と第1及び第2の傾斜面に積層フィルムを吸引保持す
    る吸引孔とを備えてなるフィルム張付方法において、 前記仮付け手段に積層フィルムを吸引保持した状態で、
    前記仮付け手段の上流位置で、前記カバーフィルム及び
    感光層を前記ベースフィルムを残してフィルム幅方向に
    切断し、 前記積層フィルムに沿って、その幅方向に配置された押
    付けロールに、粘着テープをその粘着面を外にして巻き
    掛けて、該押付けロールを前記仮付け手段先端の第1の
    傾斜面から第2の傾斜面の先端まで回転させつつ押付け
    て、前記粘着テープをカバーフィルムに粘着させ、且
    つ、第2の傾斜面先端位置から離間させると共に、 前記押付けロールの前記第2の傾斜面からの離間時に、
    前記粘着テープを、前記押付けロールと同期して、傾斜
    面から離間する方向に引張り、 前記粘着テープに接着され、該粘着テープの離間により
    ベースフィルム上の感光層から剥されたカバーフィルム
    を、接着している粘着テープと共に巻き取り、 前記仮付け手段により前記基板の先端に、前記カバーフ
    ィルムが剥された積層フィルムを仮付けした後、前記仮
    付け手段が前記基板からの離間を開始してから前記ラミ
    ネーションロールによる積層フィルム圧着開始までの間
    の少なくとも一部の時間に、前記テンションロールを積
    層フィルム引張り方向に駆動することにより該積層フィ
    ルムを所定距離引き戻し、前記ラミネーションロールに
    よる積層フィルム圧着開始時までに前記テンションロー
    ルの駆動を解除することを特徴とするフィルム張付方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記仮付け手段が前記
    基板からの離間を開始してから、前記積層フィルムの引
    き戻し開始よりも前又は、同時に、前記押付けロールか
    らカバーフィルム巻取り手段までの間で、カバーフィル
    ム及びこれに接着している粘着テープに弛みを付与する
    ことを特徴とするフィルム張付方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記押付けロールから
    前記カバーフィルム巻き取り手段までの間に、ばねによ
    りカバーフィルム及び粘着テープを巻き取り手段方向に
    引張るように付勢されたダンサロールを配置し、このダ
    ンサロールを前記押付けロール方向に押して、前記弛み
    を付与させることを特徴とするフィルム張付方法。
  4. 【請求項4】少なくともベースフィルム、感光層及びこ
    の感光層に積層されたカバーフィルムからなり、フィル
    ム供給ロールに巻装されている積層フィルムを、揺動ア
    ームを介してばねにより積層フィルムを引き戻し方向に
    付勢するテンションロールを経て、搬送手段により搬送
    されてくる基板の先端に導き、カバーフィルムを剥離し
    た状態で仮付け手段により該基板の先端に仮付けした
    後、ラミネーションロールにより基板に圧着しつつ、基
    板を搬送するフィルム張付装置において、 前記仮付け手段の前記基板側先端に、積層フィルムのパ
    スに沿う鉛直面、この鉛直面の先端から斜めに前記パス
    から離間する方向に屈折延在する第1の傾斜面及びこの
    第1の傾斜面の先端から、更に、前記パスから離間する
    方向に屈折する第2の傾斜面を構成し、且つ、これら鉛
    直面と第1及び第2の傾斜面に積層フィルムを吸引保持
    する吸引孔を形成すると共に、 前記仮付け手段の上流側に配置され、フィルム幅方向に
    移動して前記カバーフィルム及び感光層を、前記ベース
    フィルムを残して切断するハーフカット装置と、 前記
    仮付け手段の近傍に配置され、前記積層フィルムと平行
    且つ、移動方向に粘着テープを供給する粘着テープ供給
    装置と、 前記積層フィルムに沿って、その幅方向に配置され、前
    記仮付け手段先端の前記第1及び第2の傾斜面に対して
    転接自在で、且つ、前記粘着テープ供給装置からの粘着
    テープをその粘着面を外にして巻き掛ける押付けロール
    と、 この押付けロールを回転自在に支持すると共に、これ
    を、前記仮付け手段先端の第1の傾斜面から第2の傾斜
    面の先端まで回転させつつ押付けて、前記粘着テープを
    カバーフィルムに粘着させ、且つ、第2の傾斜面先端位
    置から離間させる押付けロール駆動装置と、 前記押付けロールの前記第2の傾斜面からの離間時に、
    前記粘着テープを、前記押付けロールと同期して、傾斜
    面から離間する方向に引張る粘着テープ引戻し手段と、 前記粘着テープに接着され、該粘着テープの離間により
    ベースフィルム上の感光層から剥されたカバーフィルム
    を、接着している粘着テープと共に巻き取るフィルム・
    テープ巻き取り装置と、 前記テンションロール及び揺動アームを含む積層フィル
    ム引張機構に係合自在に配置され、前記カバーフィルム
    が剥された積層フィルムを前記仮付け手段により前記基
    板の先端に仮付けした後、前記仮付け手段が前記基板か
    らの離間を開始してから前記ラミネーションロールによ
    る積層フィルム圧着開始までの間の少なくとも一部の時
    間に、前記積層フィルム引張り機構に係合して、前記テ
    ンションロールを積層フィルム引張方向に所定距離駆動
    するフィルム引張装置と、 を設けたことを特徴とするフィルム張付装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記押付けロールと前
    記フィルム・テープ巻き取り装置との間の、前記粘着テ
    ープ及びこれに粘着されたカバーフィルムを、前記仮付
    け手段が前記基板からの離間を開始してから、前記フィ
    ルム引張装置によるフィルム引張開始以前又は同時に弛
    ませる弛み付与装置を設けたことを特徴とするフィルム
    張付装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記弛み付与装置は、
    前記粘着テープ引戻し手段のダンサロールと前記押付け
    ロール駆動装置との間に装架され、該押付けロール駆動
    装置に対して、前記ダンサロールを前記押付けロール方
    向に押出す押し込み装置であることを特徴とするフィル
    ム張付装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記粘着テープ引戻し
    手段は、前記弛み付与装置側に突出して設けられ、前記
    押付けロールと一体的に進退されるガイドシャフトと、
    このガイドシャフトに摺動自在、且つ、前記フィルム引
    戻しばねにより前記押付けロールから離間する方向に付
    勢して支持されると共に、前記ダンサロールを回転自在
    に支持する軸受け部材と、を有してなり、前記押し込み
    装置は、シリンダ装置であり、そのシリンダ及びロッド
    の一方が前記ガイドシャフトに、他方が前記軸受け部材
    に、それぞれ連結されたことを特徴とするフィルム張付
    装置。
  8. 【請求項8】請求項4乃至7のいずれかにおいて、前記
    フィルム引張装置は、前記テンションロールを積層フィ
    ルム引張方向に所定距離駆動した後に、待機位置に復帰
    されるように構成されたことを特徴とするフィルム張付
    装置。
  9. 【請求項9】請求項4乃至8のいずれかにおいて、前記
    粘着テープ引戻し手段は、前記押付けロール駆動装置
    に、前記押付けロールと平行に、且つ、該押付けロール
    の進退方向に移動自在に取付けられ、前記押付けロール
    と前記フィルムテープ巻き取り装置の間で、前記粘着テ
    ープ及びこれによって剥離されたカバーフィルムが巻き
    掛けられるダンサロールと、このダンサロールを押付け
    ロール引込み方向に付勢し、そのばね力が、前記押付け
    ロール駆動装置による押付けロール突出時の粘着テープ
    にかかる引張力により縮められる程度とされたフィルム
    引戻しばねと、を含んで構成されたことを特徴とするフ
    ィルム張付装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記粘着テープ引戻
    し手段の前記フィルム引戻しばねは、前記揺動アームを
    付勢するばねよりも大きいばね定数とされたことを特徴
    とするフィルム張付装置。
  11. 【請求項11】請求項4乃至10のいずれかにおいて、
    前記押付けロール駆動装置は、前記押付けロールと平行
    に配置された支持シャフトと、この支持シャフトの、前
    記フィルムパス幅方向略中央に対向する位置に支持され
    た調節フレームと、この調節フレームの近傍位置で、前
    記支持シャフトにその軸線廻りに揺動自在に支持される
    と共に前記支持シャフトに沿って両側に延在された支持
    フレームと、この支持フレームの長手方向両端に、前記
    第1の傾斜面方向に伸縮自在に支持されると共に先端に
    前記押付けロールを回転自在に支持する一対のリニアシ
    ャフトと、このリニアシャフトを軸方向に進退させるア
    クチュエータと、前記調節フレームと支持フレーム間に
    配置され、支持フレームを、調節フレームに対して、前
    記リニアシャフト先端の押付けロールが前記傾斜面に圧
    接する方向に付勢するロール付勢ばねと、を含んで構成
    されたことを特徴とするフィルム張付装置。
  12. 【請求項12】請求項4乃至11のいずれかにおいて、
    前記ハーフカット装置は、前記積層フィルムと直交し、
    且つ、該積層フィルムの幅方向、且つ、これと直交する
    面内で回転自在で、積層フィルムの幅方向に往復動自在
    のディスクカッターと、このディスクカッターの移動方
    向両側に隣接して、ディスクカッターの回転面と平行な
    面内で回転自在に一対設けられ、一対の回転面の積層フ
    ィルム側の共通外接面が、前記ディスクカッターの回転
    刃先に略外接するガイドロールと、を有してなることを
    特徴とするフィルム張付装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、前記ハーフカット
    装置は、積層フィルムに沿ってその幅方向に配置された
    ガイド部材を含む幅方向駆動装置と、この幅方向駆動装
    置により、前記ガイド部材に沿って、積層フィルムの幅
    方向に往復動自在に支持されると共に、前記ガイドロー
    ルを支持するスライド部材と、前記ディスクカッターを
    支持すると共に、前記積層フィルム方向に一定範囲で進
    退自在に、前記スライド部材に支持される可動部材と、
    この可動部材と前記スライド部材間に装架され該可動部
    材を積層フィルム方向に付勢するばねと、このばねの設
    定長さを調節するばね調整手段と、を有してなることを
    特徴とするフィルム張付装置。
  14. 【請求項14】請求項12又は13において、前記積層
    フィルムを間にして、前記ディスクカッターの走行軌跡
    に対向する位置に、該ディスクカッターが積層フィルム
    を介して押付けられる弾性材からなるカッター台が設け
    られたことを特徴とするフィルム張付装置。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記幅方向駆動装
    置及びカッター台は同一のユニットフレームに支持され
    たことを特徴とするフィルム張付装置。
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