JP2993232B2 - ロールショップ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ロールショップに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、圧延機のロールやチョック等
は、定期的な各種メンテナンス、或いは交換等を行うた
めに、ハウジングから取外されてミルヤードからロール
ショップへ送られる。

【０００３】従来においては、図７に示される如く、ミ
ルヤード１２とロールショップ１を仕切る壁１３のミル
ヤード１２側に配設された複数のターンテーブル３８上
に、図示していない各圧延機の上下のロール２５，２６
を回転自在に支承する上下のチョック２７，２８を搬入
出ガイドレール３７を介して誘導せしめ、前記チョック
２７，２８を図示していないクレーンにより搬入出台車
３９上に移載した後、該搬入出台車３９を搬入出口１４
からロールショップ１内へ搬送し、前記チョック２７，
２８をロールショップ１内のクレーンにより所定の作業
場所に送るようにしたり、或いは、図８に示される如
く、各搬入出ガイドレール３７を各ターンテーブル３８
より更に搬入出口１４を介してロールショップ１側へ延
長せしめ、前記各圧延機からターンテーブル３８上に誘
導されたチョック２７，２８を移送台車４０によりロー
ルショップ１内に引き込んだ後、クレーンにより所定の
作業場所に送るようにしたりすることが行われていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図７に
示されるようなものの場合、ターンテーブル３８と搬入
出台車３９との間のチョック２７，２８の受渡し作業、
並びにロールショップ１内に入った搬入出台車３９と所
定の作業場所との間の受渡し作業を、クレーンを作業員
が目視しつつマニュアル操作しなければならず、作業が
面倒であると共に、時間もかかり効率が悪く、しかも搬
入出台車３９とターンテーブル３８とが一対一に対応し
ておらず、一台の搬入出台車３９が複数のターンテーブ
ル３８を受持つ形となっているため、ロールショップ１
へのチョック２７，２８の搬入出作業時にいくつかのタ
ーンテーブル３８において待ち時間が生ずることがあっ
た。

【０００５】又、図８に示されるようなものの場合、各
ターンテーブル３８毎に個別にロールショップ１へのチ
ョック２７，２８の搬入出作業を行えるものの、ロール
ショップ１内においては、図７に示されるものの場合と
同様に、クレーンのマニュアル操作がどうしても必要と
なり、作業が面倒であると共に、時間もかかり効率が悪
かった。

【０００６】本発明は、斯かる実情に鑑み、クレーンの
マニュアル操作をなくし、作業効率の向上を図り得ると
共に、作業の自動化を図り得るロールショップを提供し
ようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
のものは、ミルヤードに隣接して設置され且つ搬入出口
を介して連通されるロールショップにおいて、該ロール
ショップ内に、ミルヤード内の各圧延機から搬入出口を
経てロールショップ内に延びる搬入出ガイドと、該搬入
出ガイドと平行に延びる搬入出誘導ガイドと、前記搬入
出ガイドと直角な方向へ延びる横行ガイドと、前記搬入
出ガイドと平行に延びる引込ガイドと、該引込ガイドと
平行に延びる誘導ガイドとを敷設し、前記各引込ガイド
敷設位置に夫々、保管装置、メンテナンス装置、或いは
再生装置を設置し、前記搬入出ガイドに沿って移動自在
なロールチョックを誘導し得るよう搬入出ガイドに沿っ
て走行可能な移送台車を配設し、更に前記横行ガイドに
沿って横行可能な横行台車と、前記搬入出誘導ガイド及
び誘導ガイドに対し接続可能となるよう前記横行台車に
敷設された走行誘導ガイドと、前記搬入出ガイド及び引
込ガイドに対し接続可能となるよう前記横行台車に敷設
された移載ガイドと、前記走行誘導ガイドに沿って移動
可能に配設された誘導台車と、前記ロールチョックを連
結解除し得るよう前記誘導台車に設けられた固定装置と
を備えてなるロールチョック移動装置を配設し、又前記
移送台車を退避させ得るよう前記搬入出ガイドと平行に
延びる退避ガイドを敷設したことを特徴とするロールシ
ョップにかかるものである。

【０００８】又、本発明の請求項２に記載のものは、ミ
ルヤードに隣接して設置され且つ搬入出口を介して連通
されるロールショップにおいて、該ロールショップ内
に、ミルヤード内の各圧延機から搬入出口を経てロール
ショップ内に延びる搬入出ガイドと、該搬入出ガイドと
平行に延びる搬入出誘導ガイドと、前記搬入出ガイドと
直角な方向へ延びる横行ガイドと、該横行ガイドの搬入
出口側に横行ガイドと平行に延びるシフトガイドと、前
記搬入出ガイドと平行に延びる引込ガイドと、該引込ガ
イドと平行に延びる誘導ガイドとを敷設し、前記各引込
ガイド敷設位置に夫々、保管装置、メンテナンス装置、
或いは再生装置を設置し、前記搬入出ガイドに沿って移
動自在なロールチョックを誘導し得るよう搬入出ガイド
に沿って走行可能な移送台車を配設し、更に前記シフト
ガイドに沿って横行可能なシフト台車と、前記搬入出誘
導ガイドに対し接続可能となるよう前記シフト台車に敷
設されたシフト誘導ガイドと、前記搬入出ガイドに対し
接続可能となるよう前記シフト台車に敷設されたシフト
移載ガイドと、前記シフト誘導ガイドに沿って移動可能
で且つロールチョックを前記搬入出ガイド側からシフト
移載ガイド側に或いはシフト移載ガイド側から搬入出ガ
イド側に移動せしめ得る移載装置とを備えてなるサイド
シフタを配設し、前記横行ガイドに沿って横行可能な横
行台車と、前記シフト誘導ガイド及び誘導ガイドに対し
接続可能となるよう前記横行台車に敷設された走行誘導
ガイドと、前記シフト移載ガイド及び引込ガイドに対し
接続可能となるよう前記横行台車に敷設された移載ガイ
ドと、前記走行誘導ガイドに沿って移動可能に配設され
た誘導台車と、前記ロールチョックを連結解除し得るよ
う前記誘導台車に設けられた固定装置とを備えてなるロ
ールチョック移動装置を配設し、又前記シフト台車上に
移送台車を退避させ得るよう前記シフト移載ガイドと平
行に延びる退避ガイドを敷設したことを特徴とするロー
ルショップにかかるものである。

【０００９】

【作用】従って、請求項１のものにおいて、チョックを
所定の保管装置、メンテナンス装置、或いは再生装置へ
送って、格納、メンテナンス、或いは再生作業を行う場
合には、ロールチョック移動装置をその移載ガイドと搬
入出ガイドとが接続され且つ走行誘導ガイドと搬入出誘
導ガイドとが接続される所定の位置に停止させた状態
で、ミルヤード内の所定の圧延機から搬入出ガイドを介
してチョックが移送台車によりロールショップ内に引き
込まれ、前記移送台車がロールチョック移動装置の移載
ガイド側に完全に乗込んだ所で停止し、移送台車からチ
ョックが切離されると共に、固定装置により前記移送台
車を誘導台車に固定した状態で、横行台車が横行ガイド
に沿って横行し、前記搬入出ガイドに隣接する退避ガイ
ドに移載ガイドが一致する位置で停止し、固定装置によ
る誘導台車と移送台車との固定状態が解除され、移送台
車が移載ガイド上から退避ガイドへ乗移り、前記横行台
車が再び横行して前記チョックを残した位置まで移動
し、この後、誘導台車が走行誘導ガイド上から搬入出誘
導ガイドに乗移ると共に、固定装置により前記チョック
を誘導台車に固定し連結した状態で、前記誘導台車が搬
入出誘導ガイドから走行誘導ガイド上に復帰し、前記横
行台車が横行ガイドに沿って横行し、チョックを送るべ
き所定の装置の設置位置における引込ガイドに移載ガイ
ドが、誘導ガイドに走行誘導ガイドが夫々一致する位置
で停止し、前記横行台車が停止すると、誘導台車が走行
誘導ガイド上を移動して誘導ガイドに乗移ると共に、チ
ョックが誘導台車の動きに連動して移載ガイドから引込
ガイドへ乗移り、チョックが所定の装置側に完全に送り
込まれると、前記誘導台車が停止すると共に、固定装置
による誘導台車とチョックとの連結状態が解除され、前
記誘導台車が誘導ガイドから走行誘導ガイド上に復帰す
る。

【００１０】又、請求項２のものにおいて、チョックを
所定の保管装置、メンテナンス装置、或いは再生装置へ
送って、格納、メンテナンス、或いは再生作業を行う場
合には、サイドシフタの退避ガイド上に移送台車を載置
した状態から、シフト台車がシフトガイドに沿ってシフ
トされ、搬入出誘導ガイドに対し退避ガイドが接続され
ると、移送台車が退避ガイド上から搬入出誘導ガイド上
へ移動し、チョックを連結した後、再び退避ガイド上へ
戻り、チョックをロールチョック内に引き込み、続い
て、移送台車からチョックが切離されると、シフト台車
が元の位置までシフトされ、搬入出ガイドにシフト移載
ガイドが、又搬入出誘導ガイドにシフト誘導ガイドが夫
々接続された状態で、移載装置によりチョックがシフト
台車上に引き込まれ、この後、前述の請求項１の場合と
同様に、ロールチョック移動装置の誘導台車によりチョ
ックが横行台車上に移載され、所定の保管装置、メンテ
ナンス装置、或いは再生装置へ送られる。尚、この場
合、退避ガイド上の移送台車を一旦ロールチョック移動
装置上に乗せ、ロールチョック移動装置をシフト移載ガ
イド側へ横行させた後、移送台車によりチョックをサイ
ドシフタ上に引き込むと共に、移送台車をロールチョッ
ク移動装置上に乗せた状態で、サイドシフタをシフトさ
せ移送台車を退避ガイド上に退避させ、続いて、再びサ
イドシフタをシフトさせ、チョックをロールチョック移
動装置上に乗せるように操作することもできる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。

【００１２】図１〜図４は本発明の一実施例であり、ミ
ルヤード１２に壁１３を隔てて隣接し且つ搬入出口１４
を介して連通されるロールショップ１内に、横行ピット
２と該横行ピット２内に連通するよう横行ピット２長手
方向と直角な方向へ延びる複数の搬入出誘導ピット４１
並びに誘導ピット４とを形成し、前記各搬入出誘導ピッ
ト４１内に横行ピット２と直角な方向へ延びる搬入出誘
導ガイドレール４２を敷設すると共に、前記各搬入出誘
導ピット４１上縁部にミルヤード１２内の各圧延機から
搬入出口１４を経て前記搬入出誘導ガイドレール４２と
平行に延びる搬入出ガイドレール３７を敷設し、前記横
行ピット２内に搬入出ガイドレール３７と直角な方向へ
延びる横行ガイドレール３を敷設し、前記各誘導ピット
４内に搬入出ガイドレール３７と平行に延びる誘導ガイ
ドレール５を敷設すると共に、前記各誘導ピット４上縁
部に誘導ガイドレール５と平行に延びる引込ガイドレー
ル７を敷設し、該各引込ガイドレール７敷設位置に夫
々、保管装置としてのラック６、メンテナンス装置とし
てのロールセパレータ３３やチョックリムーバ３４、或
いは再生装置としてのグラインダ３５を設置し、前記搬
入出ガイドレール３７に沿って移動自在な車輪２４を有
した上下のロール２５，２６用のチョック２７，２８を
ミルヤード１２側からロールショップ１側に或いはロー
ルショップ１側からミルヤード１２側に誘導するための
移送台車４０を図示していない駆動装置により搬入出ガ
イドレール３７に沿って走行可能に配設し、更に、前記
ミルヤード１２から送られてくる前記チョック２７，２
８を前記ラック６等に送り込んだり、或いは、前記ラッ
ク６等から前記チョック２７，２８をミルヤード１２へ
送り返したりするためのロールチョック移動装置３６を
前記横行ピット２内に配設し、又、前記移送台車４０を
退避させ得るよう横行ピット２上縁部から前記搬入出ガ
イドレール３７と平行に延びる退避ガイドレール４５を
敷設する。

【００１３】以下に前記ロールチョック移動装置３６に
ついて詳述する。

【００１４】前記横行ガイドレール３上に、モータ及び
ベベル減速機等の駆動装置８によって駆動される駆動輪
９及び従動輪１０を有した横行台車１１を走行可能に設
け、該横行台車１１に、前記誘導ガイドレール５に対し
接続可能な走行誘導ガイドレール１５を敷設すると共
に、前記搬入出ガイドレール３７及び引込ガイドレール
７に対し接続可能な移載ガイドレール１６を敷設する。

【００１５】前記横行台車１１の走行誘導ガイドレール
１５上に、車輪１７を有した誘導台車１８を駆動装置１
９の作動により移動可能に配設する。前記駆動装置１９
は、横行台車１１に設置されたモータ３２によりベベル
減速機２０を介して駆動されるピニオン２１と、該ピニ
オン２１に噛合するよう誘導台車１８下面に取付けたラ
ック２２とから構成してある。

【００１６】前記誘導台車１８に、前記移送台車４０或
いはチョック２７，２８を前記誘導台車１８に対し連結
解除するための固定装置２９を設ける。前記固定装置２
９は、誘導台車１８に取付けられたモータ３０と、該モ
ータ３０によって回動可能に配設され前記チョック２８
の前端下部並びに後端下部に係合離脱可能なストッパ３
１とから構成してある。

【００１７】尚、図中、４３は移送台車４０に取付けら
れチョック２７，２８を連結解除可能なフック装置、４
４は移送台車４０の車輪である。

【００１８】次に、上記実施例の作動を説明する。

【００１９】例えば、チョック２７，２８を所定のラッ
ク６に格納する場合には、ロールチョック移動装置３６
をその移載ガイドレール１６と搬入出ガイドレール３７
とが接続され且つ走行誘導ガイドレール１５と搬入出誘
導ガイドレール４２とが接続される所定の位置に停止さ
せた状態で、ミルヤード１２内の所定の圧延機から搬入
出ガイドレール３７を介してターンテーブル３８上に移
載されたチョック２７，２８が移送台車４０によりフッ
ク装置４３を介してロールショップ１内に引き込まれ、
前記移送台車４０がロールチョック移動装置３６の移載
ガイドレール１６上に完全に乗込み且つ前記チョック２
７，２８が搬入出誘導ピット４１上に位置した所で前記
移送台車４０が停止する。

【００２０】前記移送台車４０が停止すると、フック装
置４３が図４中仮想線で示す如く作動して移送台車４０
からチョック２７，２８が切離されると共に、固定装置
２９のモータ３０の作動によりストッパ３１が前記移送
台車４０の前端下部並びに後端下部に係合し、この状態
で、ロールチョック移動装置３６の横行台車１１が駆動
装置８の作動により横行ガイドレール３に沿って横行
し、前記搬入出ガイドレール３７に隣接する退避ガイド
レール４５に移載ガイドレール１６が一致する位置で停
止する。

【００２１】前記横行台車１１が停止すると、固定装置
２９のモータ３０の作動によりストッパ３１が回動して
移送台車４０の前端下部並びに後端下部から離脱し、移
送台車４０が移載ガイドレール１６上から退避ガイドレ
ール４５へ乗移る。

【００２２】前記移送台車４０が移載ガイドレール１６
上から退避ガイドレール４５へ乗移ると、前記横行台車
１１が再び横行して前記チョック２７，２８を残した位
置まで移動し、この後、モータ３２によりベベル減速機
２０を介してピニオン２１が回転駆動され、該ピニオン
２１と噛合するラック２２が取付けられた誘導台車１８
が走行誘導ガイドレール１５上を移動して搬入出誘導ガ
イドレール４２に乗移ると共に、固定装置２９のモータ
３０の作動によりストッパ３１が前記チョック２８の前
端下部並びに後端下部に係合し、この後、前記モータ３
２によりピニオン２１が逆方向に回転駆動され、前記誘
導台車１８が搬入出誘導ガイドレール４２から走行誘導
ガイドレール１５上に復帰し、前記横行台車１１が駆動
装置８の作動により横行ガイドレール３に沿って横行
し、チョック２７，２８を格納すべきラック６の引込ガ
イドレール７に移載ガイドレール１６が、誘導ピット４
内の誘導ガイドレール５に走行誘導ガイドレール１５が
夫々一致する位置で停止する。

【００２３】前記横行台車１１が停止すると、モータ３
２によりベベル減速機２０を介してピニオン２１が回転
駆動され、該ピニオン２１と噛合するラック２２が取付
けられた誘導台車１８が走行誘導ガイドレール１５上を
移動して誘導ガイドレール５に乗移ると共に、チョック
２７，２８が誘導台車１８の動きに連動して移載ガイド
レール１６から引込ガイドレール７へ乗移り、チョック
２７，２８が図４中仮想線で示す如くラック６内に完全
に納ると、前記モータ３２が停止すると共に、固定装置
２９のモータ３０の作動によりストッパ３１が回動して
チョック２８の前端下部並びに後端下部から離脱し、こ
の後、前記モータ３２によりピニオン２１が逆方向に回
転駆動され、前記誘導台車１８が誘導ガイドレール５か
ら走行誘導ガイドレール１５上に復帰し、ラック６への
チョック２７，２８の格納作業が完了する。

【００２４】又、チョック２７，２８を所定の装置（ロ
ールセパレータ３３やチョックリムーバ３４、或いはグ
ラインダ３５）へ送り、所定の作業を行う際には、前記
ロールチョック移動装置３６を所定の装置の設置位置に
移動させた後、前述と同様の操作により、チョック２
７，２８がロールチョック移動装置３６上から所定の装
置側へ送り込まれ、メンテナンスや再生作業が行われ
る。尚、メンテナンスや再生作業を行う装置によって
は、その構造上、ロールチョック移動装置３６上からチ
ョック２７，２８を誘導台車１８のストローク以上に反
横行ピット２側へ送り込む必要のあるものもあるが、こ
のような場合には、チョック２７，２８牽引用の自走台
車或いはシリンダ等を前記メンテナンスや再生作業を行
う装置の反横行ピット２側に配設してあり、該自走台車
或いはシリンダ等によってチョック２７，２８が反横行
ピット２側へ更に引き込まれる。

【００２５】尚、ラック６に格納されたチョック２７，
２８、或いはメンテナンスや再生作業を終えたチョック
２７，２８を取出し、ミルヤード１２へ送り返す際に
は、前述と逆の操作が行われる。

【００２６】こうして、クレーンのマニュアル操作なし
にロール２５，２６用のチョック２７，２８の搬送を行
うことができ、作業効率の向上を図れると共に、ロール
ショップ全体の自動化が可能となる。

【００２７】図５、図６は、本発明の他の実施例を示す
ものであって、図中、図１〜図４と同一の符号を付した
部分は同一物を表わしており、ロールショップ１内に、
前記横行ピット２の搬入出口１４側に横行ピット２と平
行に延びるシフトピット４６を形成し、前記複数の搬入
出誘導ピット４１をシフトピット４６内に連通するよう
にし、前記シフトピット４６内に横行ガイドレール３と
平行に延びるシフトガイドレール４７を敷設し、更に、
シリンダ等の駆動装置５３の作動により前記シフトガイ
ドレール４７に沿って横行可能なシフト台車４８と、前
記搬入出誘導ガイドレール４２に対し接続可能となるよ
う前記シフト台車４８に敷設されたシフト誘導ガイドレ
ール４９と、前記搬入出ガイドレール３７に対し接続可
能となるよう前記シフト台車４８に敷設されたシフト移
載ガイドレール５０と、前記シフト誘導ガイドレール４
９に沿って移動可能で且つチョック２７，２８を前記搬
入出ガイドレール３７上からシフト移載ガイドレール５
０上に或いはシフト移載ガイドレール５０上から搬入出
ガイドレール３７上に移動せしめ得る移載装置５１とを
備えてなるサイドシフタ５２を配設し、又、前記シフト
台車４８上に移送台車４０を退避させ得るよう前記シフ
ト移載ガイドレール５０と平行に延びる退避ガイドレー
ル４５を敷設する。

【００２８】前記移載装置５１は、図６に示す如く、前
記シフト台車４８のシフト誘導ガイドレール４９上に、
車輪６０を有し且つチョック２７，２８を連結解除する
ための固定装置５９を有した誘導台車５６を、シフト台
車４８に設置されたモータ（図示せず）によりベベル減
速機５４を介して駆動されるピニオン５５と、該ピニオ
ン５５に噛合するよう誘導台車５６下面に取付けたラッ
ク５７とからなる駆動装置５８の作動により移動可能に
配設して構成してあり、図３に示したロールチョック移
動装置３６の誘導台車１８と略同様の構成としてある。

【００２９】図５、図６に示す実施例において、例え
ば、チョック２７，２８を所定のラック６に格納する場
合には、図５に示す如く、サイドシフタ５２の退避ガイ
ドレール４５上に移送台車４０を載置した状態から、駆
動装置５３の作動によりシフト台車４８がシフトガイド
レール４７に沿ってシフトされ、搬入出誘導ガイドレー
ル４２に対し退避ガイドレール４５が接続されると、移
送台車４０が退避ガイドレール４５上から搬入出誘導ガ
イドレール４２上へ移動し、ターンテーブル３８上のチ
ョック２７，２８をフック装置４３を介して連結した
後、再び退避ガイドレール４５上へ戻り、チョック２
７，２８をロールチョック１内の搬入出誘導ピット４１
上に引き込む。

【００３０】続いて、フック装置４３が作動して移送台
車４０からチョック２７，２８が切離されると、前記駆
動装置５３の作動によりシフト台車４８が図５に示す元
の位置までシフトされ、搬入出ガイドレール３７にシフ
ト移載ガイドレール５０が、又搬入出誘導ガイドレール
４２にシフト誘導ガイドレール４９が夫々接続された状
態で、移載装置５１の誘導台車５６によりチョック２
７，２８がシフト台車４８上に引き込まれる。

【００３１】この後、誘導台車５６のみが搬入出誘導ピ
ット４１内へ退避した状態で、前述の図１〜図４に示し
た実施例の場合と同様に、ロールチョック移動装置３６
の誘導台車１８によりチョック２７，２８が横行台車１
１上に移載され、ラック６や所定の装置（ロールセパレ
ータ３３やチョックリムーバ３４、或いはグラインダ３
５）へ搬送される。

【００３２】こうして、図５、図６に示す実施例におい
ては、図１〜図４に示した実施例の場合と同様、クレー
ンのマニュアル操作なしにロール２５，２６用のチョッ
ク２７，２８の搬送を行うことができ、作業効率の向上
を図れると共に、ロールショップ全体の自動化が可能と
なることに加え、更に、サイドシフタ５２を用いること
により、複数のターンテーブル３８からチョック２７，
２８を同時にロールショップ１内へ搬入することも可能
となり、効率をよりアップさせることも可能となる。

【００３３】尚、図５、図６に示す実施例において、退
避ガイドレール４５上の移送台車４０を一旦ロールチョ
ック移動装置３６上に乗せ、ロールチョック移動装置３
６をシフト移載ガイドレール５０側へ横行させた後、移
送台車４０によりチョック２７，２８をサイドシフタ５
２上に引き込むと共に、移送台車４０をロールチョック
移動装置３６上に乗せた状態で、サイドシフタ５２をシ
フトさせ移送台車４０を退避ガイドレール４５上に退避
させ、続いて、再びサイドシフタ５２をシフトさせ、チ
ョック２７，２８をロールチョック移動装置３６上に乗
せるように操作してもよい。

【００３４】尚、本発明のロールショップは、上述の実
施例にのみ限定されるものではなく、ロールチョック移
動装置の幅を広げ、移載ガイドレールが搬入出ガイドレ
ールに接続された状態で退避ガイドレールに接続される
移送台車専用のガイドレールを前記ロールチョック移動
装置上に設け、移送台車の退避ガイドレールへの復帰動
作とロールチョック移動装置へのチョックの引き込み動
作とを同時に行うようにしてもよいこと、又、横行ピッ
トを設けずにロールチョック移動装置をロールショップ
内の床面上を横行させるようにし、該横行用の通路の両
側にフレーム等を設けてチョック等を走行させるように
してもよいこと、車輪とガイドレールを使用する代りに
摺動面を利用するガイド等を用いてもよいこと等、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。

【００３５】

【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項１
記載のロールショップによれば、クレーンのマニュアル
操作なしにロール用のチョックの搬送を行うことがで
き、作業効率の向上を図れると共に、ロールショップ全
体の自動化が可能となり、又、請求項２記載のロールシ
ョップによれば、前述の効果に加え更にサイドシフタを
用いることにより、複数のチョックを同時にロールショ
ップ内へ搬入することも可能となり、効率をよりアップ
させることも可能となるという優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体概要平面図である。

【図２】図１のＩＩ部詳細図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ方向矢視断面図である。

【図４】図３のＩＶ−ＩＶ方向矢視断面図である。

【図５】本発明の他の実施例の全体概要平面図である。

【図６】図５のＶＩ−ＶＩ方向矢視断面図である。

【図７】従来例の全体概要平面図である。

【図８】他の従来例の全体概要平面図である。

【符号の説明】

１ ロールショップ ３ 横行ガイドレール（横行ガイド） ５ 誘導ガイドレール（誘導ガイド） ６ ラック（保管装置） ７ 引込ガイドレール（引込ガイド） １１ 横行台車 １２ ミルヤード １４ 搬入出口 １５ 走行誘導ガイドレール（走行誘導ガイド） １６ 移載ガイドレール（移載ガイド） １８ 誘導台車 ２５ ロール ２６ ロール ２７ チョック ２８ チョック ２９ 固定装置 ３３ ロールセパレータ（メンテナンス装置） ３４ チョックリムーバ（メンテナンス装置） ３５ グラインダ（再生装置） ３６ ロールチョック移動装置 ３７ 搬入出ガイドレール（搬入出ガイド） ４０ 移送台車 ４２ 搬入出誘導ガイドレール（搬入出誘導ガイド） ４５ 退避ガイドレール（退避ガイド） ４７ シフトガイドレール（シフトガイド） ４８ シフト台車 ４９ シフト誘導ガイドレール（シフト誘導ガイド） ５０ シフト移載ガイドレール（シフト移載ガイド） ５１ 移載装置 ５２ サイドシフタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−111706（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−111707（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−284906（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−9203（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−200309（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−84705（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−51769（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−114363（ＪＰ，Ａ) 特開 昭50−146558（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−143002（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B21B 28/00

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ミルヤードに隣接して設置され且つ搬入
   出口を介して連通されるロールショップにおいて、該ロ
   ールショップ内に、ミルヤード内の各圧延機から搬入出
   口を経てロールショップ内に延びる搬入出ガイドと、該
   搬入出ガイドと平行に延びる搬入出誘導ガイドと、前記
   搬入出ガイドと直角な方向へ延びる横行ガイドと、前記
   搬入出ガイドと平行に延びる引込ガイドと、該引込ガイ
   ドと平行に延びる誘導ガイドとを敷設し、前記各引込ガ
   イド敷設位置に夫々、保管装置、メンテナンス装置、或
   いは再生装置を設置し、前記搬入出ガイドに沿って移動
   自在なロールチョックを誘導し得るよう搬入出ガイドに
   沿って走行可能な移送台車を配設し、更に前記横行ガイ
   ドに沿って横行可能な横行台車と、前記搬入出誘導ガイ
   ド及び誘導ガイドに対し接続可能となるよう前記横行台
   車に敷設された走行誘導ガイドと、前記搬入出ガイド及
   び引込ガイドに対し接続可能となるよう前記横行台車に
   敷設された移載ガイドと、前記走行誘導ガイドに沿って
   移動可能に配設された誘導台車と、前記ロールチョック
   を連結解除し得るよう前記誘導台車に設けられた固定装
   置とを備えてなるロールチョック移動装置を配設し、又
   前記移送台車を退避させ得るよう前記搬入出ガイドと平
   行に延びる退避ガイドを敷設したことを特徴とするロー
   ルショップ。
2. 【請求項２】 ミルヤードに隣接して設置され且つ搬入
   出口を介して連通されるロールショップにおいて、該ロ
   ールショップ内に、ミルヤード内の各圧延機から搬入出
   口を経てロールショップ内に延びる搬入出ガイドと、該
   搬入出ガイドと平行に延びる搬入出誘導ガイドと、前記
   搬入出ガイドと直角な方向へ延びる横行ガイドと、該横
   行ガイドの搬入出口側に横行ガイドと平行に延びるシフ
   トガイドと、前記搬入出ガイドと平行に延びる引込ガイ
   ドと、該引込ガイドと平行に延びる誘導ガイドとを敷設
   し、前記各引込ガイド敷設位置に夫々、保管装置、メン
   テナンス装置、或いは再生装置を設置し、前記搬入出ガ
   イドに沿って移動自在なロールチョックを誘導し得るよ
   う搬入出ガイドに沿って走行可能な移送台車を配設し、
   更に前記シフトガイドに沿って横行可能なシフト台車
   と、前記搬入出誘導ガイドに対し接続可能となるよう前
   記シフト台車に敷設されたシフト誘導ガイドと、前記搬
   入出ガイドに対し接続可能となるよう前記シフト台車に
   敷設されたシフト移載ガイドと、前記シフト誘導ガイド
   に沿って移動可能で且つロールチョックを前記搬入出ガ
   イド側からシフト移載ガイド側に或いはシフト移載ガイ
   ド側から搬入出ガイド側に移動せしめ得る移載装置とを
   備えてなるサイドシフタを配設し、前記横行ガイドに沿
   って横行可能な横行台車と、前記シフト誘導ガイド及び
   誘導ガイドに対し接続可能となるよう前記横行台車に敷
   設された走行誘導ガイドと、前記シフト移載ガイド及び
   引込ガイドに対し接続可能となるよう前記横行台車に敷
   設された移載ガイドと、前記走行誘導ガイドに沿って移
   動可能に配設された誘導台車と、前記ロールチョックを
   連結解除し得るよう前記誘導台車に設けられた固定装置
   とを備えてなるロールチョック移動装置を配設し、又前
   記シフト台車上に移送台車を退避させ得るよう前記シフ
   ト移載ガイドと平行に延びる退避ガイドを敷設したこと
   を特徴とするロールショップ。