JP2992941B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JP2992941B2
JP2992941B2 JP4156379A JP15637992A JP2992941B2 JP 2992941 B2 JP2992941 B2 JP 2992941B2 JP 4156379 A JP4156379 A JP 4156379A JP 15637992 A JP15637992 A JP 15637992A JP 2992941 B2 JP2992941 B2 JP 2992941B2
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義之 武田
健史 吉田
昌之 角田
保彦 木田
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/60Apparatus which relate to the handling of originals
    • G03G15/602Apparatus which relate to the handling of originals for transporting
    • GPHYSICS
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    • G03G15/60Apparatus which relate to the handling of originals

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機或いは画像
読取機の如き画像処理機に適用される自動原稿搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機或いは画像読取機の如き自動
原稿搬送装置においては、ハウジングの上面にガラス製
でよい透明板が配設されており、複写すべき原稿或いは
読み取るべき原稿は透明板上の所要位置に位置付けられ
ることが必要である。原稿処理操作の自動化のために、
近時においては、複写すべき或いは読み取るべき原稿を
透明板上の所要位置に搬入し、そして更に透明板上から
搬出するための、種々の形態の自動原稿搬送装置が提案
され、実用に供されている。自動原稿搬送装置の典型例
を開示している先行文献としては、例えば特開昭61−
229744号公報及び特開昭63−295334号公
報を挙げることができる。
【0003】自動原稿搬送装置の典型例においては、透
明板の片縁に沿って延びる枠体旋回軸線を中心として閉
位置と開位置との間を旋回自在に、画像処理機のハウジ
ングに枠体が装着されている。枠体は通常下面が開放さ
れた略箱形状であり、閉位置にせしめられると透明板を
覆い、開位置にせしめられると透明板を露呈せしめる。
原稿を手動で透明板上に載置する場合には、枠体を開閉
操作することが必要である。枠体には原稿載置手段及び
原稿受け手段が配設されている。また、枠体内には原稿
載置手段から透明板上に至る原稿搬入路、及び透明板上
から原稿受け手段に至る原稿搬出路が規定されている。
枠体が閉位置に位置せしめられると、その下面には透明
板に沿った原稿移送路が規定され、上記原稿搬入路から
原稿移送路を介して上記原稿搬出路に続く原稿搬送路が
形成される。また、枠体内には原稿搬入路、原稿移送路
及び原稿搬出路を通して原稿を搬送する原稿搬送手段が
配設されている。この原稿搬送手段は、原稿搬入路を通
して原稿を搬送するための原稿搬入手段、原稿移送路を
通して原稿を搬送するための原稿移送手段、及び原稿搬
出路を通して原稿を搬送するための原稿搬出手段を含ん
でいる。
【0004】上記原稿搬入手段は、原稿載置手段上に載
置された原稿を原稿搬入路に送給するための原稿送給手
段、及び2枚以上に原稿が同時に原稿搬入路を通して搬
送されるのを防止するための、原稿送給手段の下流に配
設された原稿重送防止手段を含んでいる。原稿送給手段
は比較的柔軟な合成ゴムの如き材料から形成された搬入
ローラと、比較的剛性の金属板又合成樹脂の如き材料か
ら形成された押圧部材から構成されている。搬入ローラ
は原稿搬入方向に回転駆動される。搬入ローラに対向し
て配設された押圧部材は、電磁ソレノイドの如き適宜に
手段によって、搬入ローラの周表面に向けて偏倚せしめ
られる。原稿載置手段上に載置された原稿は、搬入ロー
ラと押圧部材との間に把持される。原稿重送防止手段は
相互に対向して配設された供給ローラと分離ローラとを
含んでいる。供給ローラは原稿搬送方向に回転駆動され
る。一方、分離ローラは原稿搬送方向に対して反対方向
における伝動トルクを所定値に制限するトルクリミッタ
を介して回転駆動源に接続されており、所定伝動トルク
内で原稿搬送方向に対して反対方向に回転駆動せしめら
れる。原稿重送防止手段には、更に、分離ローラの上流
側にて供給ローラに近接乃至接近する制限部材も配設さ
れている。制限部材の制限作用によって供給ローラと分
離ローラとの間に送給される原稿が少数枚以下に制限さ
れ、そして供給ローラと分離ローラとの協働によって1
枚のみの原稿が前進せしめられる。
【0005】原稿搬入路には複数個の原稿検出器が配設
されており、原稿搬出路にも原稿検出器が配設されてい
る。原稿搬入路に配設されている原稿検出器は、原稿搬
入路を通しての原稿の搬入を検出すると共に搬入される
原稿の寸法を検出する。原稿受け手段に排出される原稿
が順次適切に積層されるようになすことを目的として、
原稿搬出路に配設されている原稿検出器が原稿の後端を
検出すると、原稿搬出手段による原稿搬送速度が通常原
稿搬送速度からそれよりも小さい排出速度に低減され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】而して、従来の自動原
稿搬送装置には次の通りの解決すべき問題がある。
【0007】
【0008】
【0009】第一に、特に原稿の前部が上方に湾曲して
いる場合、従来の自動原稿搬送装置においては、原稿重
送防止手段において原稿が供給ローラの周表面に接触せ
しめられることなく分離ローラのみに接触せしめられて
閉塞する傾向がある。また、特に原稿が比較的腰が弱く
且つ大きい場合に、従来の自動原稿搬送装置において
は、原稿送給ローラの両側部において原稿が幅方向に波
状に湾曲され或いは原稿に皺が生成されることが少なく
ない。
【0010】第二に、原稿が比較的小さい場合に比べて
原稿が比較的大きい場合には、原稿の前半部が原稿受け
手段上に排出された状態において原稿の排出に対向する
抵抗が比較的大きい。かかる事実に起因して、従来の自
動原稿搬送装置においては、原稿が比較的大きい場合
に、原稿受け手段上に原稿が充分に排出されず、原稿の
後端が原稿排出ローラ等に接触したままの状態である排
出不良が発生する傾向がある。
【0011】第三に、原稿受け手段上に原稿が存在しな
い時、換言すれば1枚目の原稿が原稿受け手段上に排出
される時には、排出原稿は原稿受け手段の表面上を移動
せしめられ、従って比較的大きな移動抵抗を受ける。一
方、原稿受け手段上に既に排出された原稿が存在してい
る場合には、次に排出される原稿は先の原稿の表面上を
移動せしめられ、従って比較的小さい移動抵抗を受け
る。かかる事実に起因して、従来の自動原稿搬送装置に
おいては、1枚目の原稿と2枚目以降の原稿との原稿の
排出特性が相当異なり、排出原稿を充分良好に積層せし
めるとができなかった。
【0012】
【0013】
【0014】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その第一の技術的課題は、原稿の前部が上方に湾
曲している場合、或いは原稿が比較的腰が弱く且つ大き
いものである場合でも、閉塞を発生せしめることなく、
そしてまた原稿を幅方向に波状に湾曲せしめ或いは原稿
に皺を生成せしめることなく、充分良好に原稿を搬送す
ることができる、改良された自動原稿搬送装置を提供す
ることである。
【0015】本発明の第二の技術的課題は、原稿が比較
的小さい場合でも比較的大きい場合でも、原稿が原稿受
け手段上に充分良好に排出されるように改良することで
ある。
【0016】本発明の第三の技術的課題は、1枚目の原
稿も2枚目以降の原稿も略同様に原稿受け手段上に排出
することができ、従って充分良好に原稿を積層せしめる
ことができる、改良された自動原稿搬送装置を提供する
ことである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【課題を解決するための手段】上記第一の技術的課題を
達成するために、本発明の第一の局面においては、原稿
送給手段を構成する搬入ローラ及び押圧部材並びに原稿
重送防止手段を構成する供給ローラ及び分離ローラの両
側に、搬入ローラの上流側から供給ローラ及び分離ロー
ラに向けて且つ搬入ローラよりも上方から供給ローラと
分離ローラとのニップ部位よりも下方まで延在する合成
樹脂フィルム製案内部材が配設される。
【0024】即ち、本発明の第一の局面に従えば、原稿
載置手段と、該原稿載置手段から延びる原稿搬入路と、
該原稿載置手段上に載置された原稿を該原稿搬入路に送
給する原稿送給手段と、2枚以上の原稿が同時に該原稿
搬入路を通して搬送されるのを防止するための、該原稿
送給手段の下流に配設された原稿重送防止手段とを具備
し、該原稿送給手段は比較的柔軟な材料から形成され且
つ原稿搬入方向に回転駆動される搬入ローラと、比較的
剛性の材料から形成され且つ該搬入ローラに対向して配
設された押圧部材と、該押圧部材を該搬入ローラの周表
面に向けて偏倚する偏倚手段とを含んでおり、該原稿載
置手段上に載置された原稿の前端部は該搬入ローラと該
押圧部材との間に挟持され、該原稿重送防止手段は相互
に対向して配設され且つ該原稿送給手段の作用によって
両者間に原稿が送給される下側供給ローラと上側分離ロ
ーラとを含んでおり、該供給ローラは原稿搬送方向に回
転駆動され、該分離ローラは該原稿搬送方向に対して反
対方向に回転駆動される自動原稿搬送装置において、該
搬入ローラ及び該押圧部材並びに該供給ローラ及び該分
離ローラの両側には、該搬入ローラの上流から該供給ロ
ーラ及び該分離ローラに向けて且つ該搬入ローラよりも
上方から該供給ローラと該分離ローラとのニップ部位よ
りも下方まで延在する合成樹脂フィルム製案内部材が配
設されている、ことを特徴とする自動原稿搬送装置が提
供される。
【0025】本発明の第二の局面においては、上記第二
の技術的課題を達成するために、搬出される原稿が所定
寸法よりも大きい場合には、原稿搬出速度を排出速度に
低減した後における原稿搬出手段の作動時間を幾分長く
する。
【0026】即ち、本発明の第二の局面に従えば、原稿
載置手段と、原稿受け手段と、該原稿載置手段から延び
る原稿搬入路、該原稿搬入路に続いて且つ画像処理機の
透明板に沿って延びる原稿移送路、及び該原稿移送路か
ら該原稿受け手段まで延びる原稿搬出路を含む原稿搬送
路と、該原稿搬入路を通して原稿を搬送するために原稿
搬入手段、該原稿移送路を通して原稿を移送するために
原稿移送手段、及び該原稿排出路を通して原稿を排出す
るための原稿搬出手段を含む原稿搬送手段と、該原稿搬
入路を通して搬入される原稿を検出するための搬入原稿
検出手段と、該原稿搬出路を通して搬出される原稿検出
手段と、作動制御手段とを具備し、該制御手段は該搬出
原稿検出手段が原稿の後端を検出すると、該原稿搬出手
段による原稿搬出速度を通常搬送速度V1よりも小さい
排出速度V3に減速せしめ且つ所定時間T経過後該原稿
搬出手段の作動を停止せしめる自動原稿搬送装置におい
て、該搬入原稿検出手段が検出する原稿が所定寸法より
も大きい時には該所定時間はT−Lであり、該搬入原稿
検出手段が検出する原稿が所定寸法よりも小さい時には
該所定時間はT−Sであり、該所定時間T−Lが該所定
時間T−Sよりも長い、ことを特徴とする自動原稿搬送
装置が提供される。
【0027】上記第三の技術的課題を達成するために、
本発明の第三の局面においては、搬出される原稿が一枚
目の原稿である場合の排出速度を二枚目の原稿の排出速
度よりも幾分大きくせしめる。
【0028】即ち、本発明の第三の局面に従えば、原稿
載置手段と、原稿受け手段と、該原稿載置手段から延び
る原稿搬入路、該原稿搬入路に続いて且つ画像処理機の
透明板に沿って延びる原稿移送路、及び該原稿移送路か
ら該原稿受け手段まで延びる原稿搬出路を含む原稿搬送
路と、該原稿搬入路を通して原稿を搬送するために原稿
搬入手段、該原稿移送路を通して原稿を移送するために
原稿移送手段、及び該原稿排出路を通して原稿を排出す
るための原稿搬出手段を含む原稿搬送手段と、該原稿搬
入路を通して搬入される原稿を検出するための搬入原稿
検出手段と、該原稿搬出路を通して搬出される原稿検出
手段と、作動制御手段とを具備し、該制御手段は該搬出
原稿検出手段が原稿の後端を検出すると、該原稿搬出手
段による原稿搬出速度を通常搬送速度V1よりも小さい
排出速度V3に減速せしめ且つ所定時間T経過後該原稿
搬出手段の作動を停止せしめる自動原稿搬送装置におい
て、作動開始時から該搬出原稿検出手段が検出する原稿
が1枚目の原稿である時には該排出速度はV3−1であ
り、作動開始時から該搬出原稿検出手段が検出する原稿
が2枚目以降の原稿である時には該排出速度はV3−2
であり、該排出速度V3−1は該排出速度V3−2より
も大きい、ことを特徴とする自動原稿搬送装置が提供さ
れる。
【0029】
【0030】
【0031】
【作用】本発明の第一の局面に従って構成された自動原
稿搬送装置においては、合成樹脂フィルム製案内部材の
案内作用によって、原稿の前端部は供給ローラと分離ロ
ーラのニップ部位よりも供給ローラ側に導かれて供給ロ
ーラの周表面に確実に接触せしめられ、そしてまた搬入
ローラと押圧部材との両側部での原稿の変形乃至皺発生
が案内部材の存在によって充分に抑制され、かくして原
稿の前部が上方に湾曲している場合或いは原稿が比較的
腰が弱く且つ大きいものである場合でも、充分良好に原
稿を搬送することができる。
【0032】本発明の第二の局面に従って構成された自
動原稿搬送装置においては、原稿が比較的大きくて比較
的大きな排出抵抗を受ける場合には、原稿搬出手段の排
出作動が比較的長くせしめられ、かくして原稿が比較的
小さい場合のみならず比較的大きい場合にも原稿受け手
段上に充分良好に原稿を排出することができる。
【0033】本発明の第三の局面に従って構成された自
動原稿搬送装置においては、2枚目以降の原稿に比べて
比較的大きな移動抵抗を受ける1枚目の原稿の場合に
は、2枚目以降の原稿に比べて排出速度が大きくせしめ
られ、かくして1枚目の原稿も2枚目以降の原稿と略同
様に原稿受け手段上に排出せしめられて、排出原稿の充
分に良好な積層が達成される。
【0034】
【実施例】以下、本発明に従って構成された自動原稿搬
送装置の好適実施例を図示している添付図面を参照し
て、更に詳述する。
【0035】図1及び図2を参照して説明すると、図示
の実施例においては、全体を番号2で示す自動原稿搬送
装置は静電複写機4に適用されている。静電複写機4は
略直方体形状のハウジング6を有し、このハウジング6
の上面にはガラス製でよい透明板8(図2)が配設され
ている。複写すべき原稿はこの透明板8上の所要位置に
位置付けられることが必要である。静電複写機4自体は
周知の形態のものでよく、それ故に静電複写機4自体の
構成についての説明は省略する。
【0036】本発明に従って構成された自動原稿搬送装
置2は主枠体10を具備している。この主枠体10は、
透明板8の後縁に沿って延びる主枠体旋回軸線を中心と
して、図1に実線で示す閉位置と図1に2点鎖線で示す
開位置との間を旋回自在に、静電複写機4のハウジング
6上に装着されている。主枠体10は略箱形状である枠
部材12を含んでおり、適宜の合成樹脂から成形するこ
とができる枠部材12の下面は、図2から理解される通
り開放されている。主枠体10の片端部(図2において
左端部)は上方に膨出せしめられており(かかる片端部
内には後述する通り原稿搬入路が形成されている)、同
様に主枠体10の他端部(図2において右端部)も上方
に膨出せしめられている(かかる他端部内には後述する
通り原稿排出路が形成されている)。図1に明確に図示
されている通り、主枠体10の上記片端部において枠部
材12には幅方向(図2において紙面に垂直な方向)に
離隔して配設された直立前壁部14と直立後壁部16と
が形成されている。そして、かかる前壁部14と後壁部
16との間には、図2において右方に延出する原稿載置
手段18が配設されている。この原稿載置手段18は載
置部材20と補助載置部材22とを含んでいる。載置部
材20は略矩形状であり、前壁部14と後壁部16との
間に装着された先端部から図2において右方に延びてい
る。載置部材20の上面には相互に接近及び離隔する方
向に移動自在である一対の幅規制部材24が配設されて
いる。載置部材20の幅方向中央部には凹部26が形成
されており、かかる凹部26の後半部の幅は補助載置部
材22の幅に略対応せしめられている。補助載置部材2
2は、載置部材20の後端の幅方向中央部に、実線で示
す作用位置と2点鎖線で示す非作用位置との間を旋回自
在に装着されている。複写すべき原稿、即ち原稿載置手
段18上に載置される原稿が比較的大きい場合には、補
助載置部材22は載置部材20の後端から更に後方に延
出する作用位置に位置せしめられ、原稿の後端部が補助
載置部材22上に支持される。複写すべき原稿、即ち原
稿載置手段18上に載置される原稿が比較的小さい場合
には、補助載置部材22を載置部材20の凹部26内に
収納される非作用位置にせしめることができる。原稿載
置手段18の下方に位置する、枠部材12の中央主部上
面は、主枠体10の上記膨出他端部から排出される原稿
を受け入れる原稿受け手段30を構成する。原稿受け手
段30を構成する枠部材12の中央主部上面は、長手方
向中央部が隆起、換言すれば図2において左部から中央
部に向かって上方に傾斜して延在し、次いで中央部から
図2において右部に向かって下方に傾斜して延在してい
る。枠部材12の中央主部前面には把持凹部34が形成
されている。図1に実線で示す閉位置と図1に2点鎖線
で示す開位置との間で主枠体10を開閉旋回動せしめる
際には、把持凹部34に片手を掛けることができる。
【0037】図1及び図2と共に図3を参照して説明す
ると、主枠体10の上記片端部において、枠部材12の
直立前壁部14と直立後壁部16との間には、開閉枠体
36が配設されている。開閉枠体36は図1及び図2と
共に図3に実線で示す閉位置と図3に2点鎖線で示す開
位置との間を、図2及び図3において紙面に垂直に延び
る開閉枠体旋回軸線を中心として旋回自在に装着されて
いる(開閉枠体36の装着については後に更に詳述す
る)。
【0038】図4を参照することによって理解される通
り、枠部材12の直立前壁部14は、直立前側板38と
この直立前側板38の前面を覆う前カバー40とを有
し、同様に枠部材12の直立後壁部16は、直立後側板
42とこの直立後側板42の後面を覆う後カバー44と
を有する。図3を参照して説明を続けると、直立前側板
38と直立後側板42との間には案内板46及び48が
装着されている。直立前側板38と直立後側板42との
間にはカバー部材50が付設されている案内板51も装
着されている。案内板51の主部は上記案内板48の下
半部に対向して上下方向に延びている。図3と共に図5
を参照して説明すると、案内板46の下方にて直立前側
板38と直立後側板42との間は幅方向に延在する支持
板52が配設されている。そして、この支持板52には
幅方向に間隔をおいて一対の直立支持壁54及び56が
形成されている。一対の直立支持壁54及び56間には
軸部材58が回転自在に装着されており、かかる軸部材
58は搬入ローラ60が固定されている。搬入ローラ6
0は合成ゴムの如き比較的柔軟な材料から形成されてい
るのが好都合である。搬入ローラ60の両側において、
軸部材58にはカラー部材62が回転自在に装着されて
いることが望ましい。かかるカラー部材62は比較的剛
性の材料、例えばポリアセタール樹脂の如き適宜の合成
樹脂から形成することができる。カラー部材62の外径
D2は両者間に位置する搬入ローラ60の外径D1と実
質上同一乃至これより若干小さい(D1≧D2≧D1−
0.1mm)のが好適である。かようなカラー部材6
2、特にその作用効果については、後に更に言及する。
軸部材58には更にプーリ64が固定されており、かか
るプーリにはタイミングベルト(図示していない)が巻
き掛けらている。このタインミングベルトは電磁クラッ
チでよい搬入クラッチ66(図9)を含む伝動手段を介
して、電動モータでよい搬入部駆動手段68(図2及び
図9)に駆動連結されており、搬入ローラ60は図2及
び図3において反時計方向に選択的に回転駆動せしめら
れる。搬入ローラ60及びその両側に配設されたカラー
部材62は、案内板48に形成されている開口を通って
上方に突出せしめられている。図5には図示していない
が、上記一対の直立支持壁54及び56には軸部材70
(図3)も回転自在に装着されており、この軸部材70
には合成ゴムの如き適宜の材料から形成することができ
る供給ローラ72(図3)が固定されている。軸部材7
0も上記搬入クラッチ66(図9)を介して搬入部駆動
手段68(図2及び図9)に駆動連結されており、供給
ローラ72は図2及び図3において反時計方向に選択的
に回転駆動せしめられる。供給ローラ72も案内板46
の形成されている開口を通って上方に突出している。図
3及び図5を参照して説明を続けると、上記一対の直立
支持壁54及び56間には更に軸部材74も回転自在に
装着されており、この軸部材74には一対のストッパ部
材76が固定されている。ストッパ部材76は幅方向に
おいて上記搬入ローラ60及びカラー部材62よりも外
側に配置されている。軸部材74には電磁ソレノイド7
7(図9)が連結されており、かかる電磁ソレノイド7
7の作用によってストッパ部材76は図3に実線で示す
作用位置と図3に2点鎖線で示す非作用位置とに選択的
に位置付けられる。ストッパ部材76が作用位置に位置
付けられると、搬入ローラ60と供給ローラ72との間
にてストッパ部材76の先端部が案内板46に形成され
ている開口を通って上方に突出する。ストッパ部材76
が非作用位置に位置付けられると、ストッパ部材76の
先端部は案内板46の下方に引っ込められる。
【0039】図3を参照して説明を続けると、案内板4
8に関連せしめて直立前側板38と直立後側板42との
間には、搬送ローラ78が回転自在に装着されている。
かかる搬送ローラ78は案内板48に形成されている開
口を通って図3において左方に突出している。搬送ロー
ラ78は搬送クラッチ80(図9)を介して上記搬入部
駆動手段68に駆動連結されており、図2及び図3にお
いて反時計方向に選択的に回転駆動せしめられる。案内
板48に関連せしめて直立前側板38と直立後側板42
との間には、上記搬送ローラ78よりも幾分上流位置に
おいて幅方向に間隔をおいて配設された原稿検出器8
2、84及び86(図9も参照されたい)が配設されて
いる。これらの原稿検出器82、84及び86は発光素
子と受光素子とを含む反射型光学的検出器から構成され
ており、案内板48に形成されている開口を介して、案
内板48に沿って搬送される原稿を検出する。更に、案
内板51に関連せしめて、押圧ローラ88及び原稿検出
器90が配設されている。押圧ローラ88はばね鋼から
形成された装着部材92を介して装着されており、装着
部材92の弾性偏倚作用によって、案内板51に形成さ
れている開口を通して上記搬送ローラ78に押圧せしめ
られている。原稿検出器90も発光素子と受光素子とを
含む反射型光学的検出器から構成されており、案内板5
1に形成されている開口を介して、案内板51に沿って
搬送される原稿を検出する。
【0040】図3及び図4を参照して説明を続けると、
枠部材12の直立前壁部14と直立後壁部16との間に
配設されている開閉枠体36は、主部材94とカバー部
材96とを含んでいる。図4に明確に図示する通り、主
部材94は幅方向に延在する案内板98とかかる案内板
98の両側に固定された前壁板100及び後壁板102
とを含んでいる。主枠体10における上記直立前側板3
8には実質上水平に延びる円柱状短軸104が装着さ
れ、主枠体10における上記直立後側板42には実質上
水平に延びる円筒状短軸106が装着されており、開閉
枠体36の前壁板100は短軸104に回転自在に装着
され、開閉枠体36の後壁板102は短軸106に回転
自在に装着されている。かくして、開閉枠体36は図3
に実線で示す閉位置と図3に2点鎖線で示す開位置との
間を実質上水平に延びる旋回軸線(即ち短軸104及び
106の中心軸線)を中心として旋回自在に、主枠体1
0に装着されている。開閉枠体36が閉位置に位置せし
められると、原稿搬入路108が規定される。更に詳述
すると、原稿搬入路108の上流部は主枠体10に配設
されている案内板46と開閉枠体36に配設されている
案内板98との間に規定され、そして原稿搬入路108
の下流部は主枠体10に配設されている案内板48と案
内板51との間に規定される。
【0041】図3乃至図5と共に図6を参照して説明す
ると、開閉枠体36における上記案内板98の上流端部
(図2及び図3において右端部)上面上には幅方向に間
隔をおいて上方に突出する一対の突出片109が形成さ
れている。そして、一対の突出片109間には軸部材1
10が回転自在に装着されている。そして、この軸部材
110には、ポリアセタールの如き適宜の合成樹脂或い
は鋼板の如き適宜の金属板等の比較的剛性の材料から形
成されているのが好都合である押圧部材112が固定さ
れている。押圧部材112はその上端部が止めねじ11
4によって軸部材110に固定されている。案内板98
の上流端部の幅方向中央部には切欠116が形成されて
おり、押圧部材112の主部は下方且つ下流に所要形状
で延び、案内板98の切欠116を通って案内板98の
下方に突出せしめられている。軸部材110の一端部は
幅方向外方に突出せしめられており、かかる突出端部に
は止めねじ118によって入力部材120が固定されて
いる。この入力部材120は下方に突出した連結部12
2と下流側に突出した被当接部124とを有する。図6
に明確に図示する如く、押圧部材112に隣接せしめて
案内板98の上面上には断面形状がL字状の装着ブラケ
ット126も固定されている。この装着ブラケット12
6には電磁ソレノイド128の本体部が装着されてい
る。装着ブラケット126の直立壁部にはピン部材13
0が固定されており、このピン部材130には伝動部材
132が旋回自在に装着されている。伝動部材132は
下方に突出する第一アーム134と幅方向内方に突出す
る第二アーム136とを有する。第一アーム134は上
記電磁ソレノイド128の出力ロッドに形成された切欠
に挿通せしめられており、電磁ソレノイド128の出力
ロッドを貫通して延在する連結ピン138を第一アーム
134に形成されているスリット140に挿通せしめる
ことによって、伝動部材132の第一アーム134が電
磁ソレノイド128の出力ロッドに旋回自在に連結され
ている。伝動部材132の第二アーム136は上記入力
部材120の被当接部124の上方を延在している。更
に、装着ブラッケット126の直立壁部と入力部材12
0の連結部122との間には、引張コイルばね144が
張設されている。電磁ソレノイド128が除勢されてい
る状態においては、ばね144の弾性偏倚作用によって
押圧部材112は図2及び図3に実線で示す被作用位置
に位置せしめられている。この被作用位置においては、
押圧部材112の先端部は搬入ローラ60の周表面から
上方に離隔されて、案内板98の下面に当接せしめられ
ている。電磁ソレノイド128が付勢されてその出力ロ
ッドが収縮せしめられると、図6に2点鎖線で示す如
く、伝動部材132が上流側から見て反時計方向に旋回
せしめられ、伝動部材132の第二のアーム136が入
力部材120の被当接部124に当接してこれを下方に
移動せしめ、従って押圧部材112が固定されている軸
部材110が図3において反時計方向に回転せしめら
れ、かくして押圧部材112は電磁ソレノイド128の
磁気収縮力によって規定される偏倚力によって搬入ロー
ラ60に向けて偏倚せしめられる。
【0042】図5に明確に図示する如く、押圧部材11
2の幅方向長さは搬入ローラ60の幅方向長さよりも大
きく、押圧部材112の両端部は上記カラー部材62に
対向して位置する。後に更に言及する通り、原稿載置手
段18上には複数枚の原稿が積層状態で載置され、かか
る複数枚の原稿の前端部が搬入ローラ60及びカラー部
材62と押圧部材112との間に挿入され、押圧部材1
12によって搬入ローラ60及びカラー部材62の周表
面に押圧される。而して、搬入ローラ60は合成ゴムの
如き比較的柔軟な材料から形成されているのに対して、
カラー部材62は合成樹脂の如き比較的剛性の材料から
形成されており、そしてまた回転自在に装着されている
カラー部材60の外径は搬入ローラ60の外径と実質上
同一乃至これより若干小さくせしめられている故に、押
圧部材112から原稿に加えられる押圧力(かかる押圧
力は電磁ソレノイド128の磁気収縮力によって規定さ
れる)は、その特定部(かかる特定部は搬入ローラ60
の弾性変形によって規定される)が搬入ローラ60に伝
えられ、その残部がカラー部材62に伝えられる。積層
状態の原稿の厚さに変動によって押圧力が変動しても、
搬入ローラ60に伝えられる押圧力は略一定に維持さ
れ、原稿の厚さの変動による押圧力の変動はカラー部材
62に伝えられる押圧力を変動せしめる。このように積
層状態の原稿の厚さが変動しても搬入ローラ60に伝え
られる押圧力、即ち積層状態の複数枚の原稿の内の最下
層の原稿と搬入ローラ60の周表面との押圧力は略一定
に維持される故に、後に更に言及する如く、搬入ローラ
60を図2及び図3において反時計方向に回転せしめる
ことによって、積層状態の複数枚の原稿の最下層の原稿
を充分に安定して搬入路へ搬入せしめることができる。
搬入ローラ60の両側にカラー部材60が配設されてい
ない場合には、積層状態の原稿の厚さの変動によって搬
入ローラ60の周表面に伝えられる押圧力が大幅に変動
し、搬入ローラ60の回転による原稿の搬入作用が不安
定になる傾向がある。
【0043】図3及び図4に図示する如く、案内板98
の上流端部上面にはマイクロスイッチから構成されてい
る原稿検出器145も装着されている。この原稿検出器
145の検出アームは案内板98に形成されている開口
を通って下方に突出せしめられており、後に更に言及す
る如く、原稿載置手段18上に載置される原稿を検出す
る。
【0044】図3、図4及び図6を参照して説明を続け
ると、押圧部材112が固定されている上記軸部材11
0には旋回部材146も装着されている。図6に明確に
図示する通り、旋回部材146は幅方向に間隔をおいて
相互に平行に延びる一対のアーム148とかかるアーム
148間を接続している支持壁部150とを有する。一
対のアーム148の各々の自由端部が軸部材110に旋
回自在に装着されており、かくして軸部材110に旋回
部材146が旋回自在に装着されている。旋回部材14
6の支持壁部150の内面には、一対の止めねじ151
によって制限部材152が固定されている。この制限部
材152は剛性金属板154と合成ゴム板156とから
構成されている。金属板154は旋回部材146の支持
壁部150の内面に沿って下方に延びる装着部とこの装
着部に続いて下流側に傾斜して下方に延びる支持部とを
有し、支持部にゴム板156が貼着されている。図3を
参照することによって理解される如く、制限部材152
の下半部は案内板98に形成されている開口を通って下
方に突出せしめられている。図4及び図7に明確に図示
する如く、案内板98の上面には、上記装着ブラケット
126に対応せしめて同様に断面形状がL字状である装
着ブラケット162も固定されている。装着ブラケット
126と装着ブラケット162とは幅方向に整合して延
在せしめられており、上記旋回部材146は幅方向にお
いて装着ブラケット126と装着ブラケット162との
間に配置されている。装着ブラケット126及び162
の直立壁部には滑動部材164が幅方向に移動自在に装
着されておる。更に詳述すると、図4に明確に図示する
通り、滑動部材164に幅方向に間隔をおいて幅方向に
延びるスリット166及び168が形成されており、か
かるスリット166及び168を通して案内ねじ部材1
70及び172が装着ブラケット126及び162の直
立壁部に螺着されている。案内ねじ部材170及び17
2はスリット166及び168の幅に対応した外径を有
する案内軸部を有し、案内ねじ部材170及び172に
対してスリット166及び168が案内移動せしめられ
ることによって、滑動部材164は幅方向に滑動せしめ
られる。制限部材152が固定されている上記旋回部材
146の支持壁部150の外面には下流方向に突出する
被案内ピン174が固定されている。一方、滑動部材1
64には傾斜部を介して相互に接続された下部178及
び上部180を有する案内スリット176が形成されて
おり、かかる案内スリット176に被案内ピン174が
挿入せしめられている。上記滑動部材164の一端と装
着ブラケット162との間には弾性偏倚手段を構成する
引張コイルばね182が張設されている。滑動部材16
4の他端に隣接せしめて案内板98上には、状態変更手
段を構成する電磁ソレノイド184の本体部が固定され
ている。この電磁ソレノイド184の出力ロッドは連結
ピン186を介して滑動部材164の他端部に連結され
ている。電磁ソレノイド184が除勢されている時に
は、ばね182の弾性偏倚作用によって滑動部材164
は実線で示す非変更位置に位置せしめられている。この
場合、旋回部材146に配設されている上記被案内ピン
174は、滑動部材164の案内スリット176の下部
178内に位置せしめられている。そして、この時に
は、制限部材152は図3に実線で示す作用位置に位置
せしめられ、制限部材152の先端は上述した供給ロー
ラ72の周表面に近接乃至接触する(連続原稿搬送状
態)。電磁ソレノイド184が付勢されると、ばね18
2の弾性偏倚作用に抗して滑動部材164が2点鎖線で
示す変更位置に移動せしめられる。かくすると、旋回部
材164に配設されている被案内ピン174は滑動部材
164の案内スリット174の下部178から上部18
0内に位置せしめられることになり、これによって制限
部材152は図3に2点鎖線で示す非作用位置に図3に
おいて時計方向に幾分か旋回せしめられ、制限部材15
2の先端が供給ローラ72の周表面から離隔せしめられ
る(単一原稿搬送状態)。
【0045】図3及び図4を参照して説明すると、案内
板98の上面には、更に、装着ブラケット187が固定
されている。この装着ブラケット187は幅方向に間隔
をおいて上方に突出する一対の突出片188が形成され
ており、かかる突出片188に支持ブラケット190が
旋回自在に装着されている。支持ブラケット190は幅
方向に間隔をおいて配設された一対の側壁部192とか
かる側壁部192間を延在する上壁部194とを有し、
側壁部192の各々の一端部が短軸196を介して上記
装着ブラケット186の突出片188に旋回自在に連結
されている。側壁部192の他端部間には軸部材198
が回転自在に装着されている。そして、この軸部材19
8には、第3図において反時計方向(即ち原稿搬送方向
に対して逆方向)の伝動トルクを所定値に制限するトル
クリミッタ200を介して分離ローラ202が装着され
ている。分離ローラ202は適宜の合成ゴムから形成さ
れているのが好都合である。案内板98に上流端部に
は、上記切欠116の下流側にて上方に突出する突出片
204が形成されている。そして、かかる突出片204
と支持ブラケット190の上壁部194との間には引張
コイルばね206が張設されている。支持ブラケット1
90に装着されている分離ローラ202は、案内板98
に形成されている開口208を通って下方に突出し、ば
ね206の弾性偏倚作用によって供給ローラ72に押圧
される。
【0046】図4及び図7を参照して説明すると、上記
開口208の後方において案内板98の上面上には装着
片210が固定されている。そして、この装着片210
と主部材94の上記後壁板102との間に、伝動軸21
2が回転自在に且つ軸線方向に移動自在に装着されてい
る。この伝動軸212の内側端部は継手手段214を介
して上記軸部材198が接続されている。継手手段21
4は周知のピン継手から構成されており、伝動軸212
の内側端部に装着された接続スリーブ216、伝動軸2
12の内側端部に固定され且つ接続スリーブ216のス
リットに挿通せしめられる接続ピン218、及び軸部材
198の端部に固定され且つ接続スリーブ216のスリ
ットに挿通せしめられる接続ピン220を含んでいる。
上記装着片210と接続スリーブ216との間にて、伝
動軸212には圧縮コイルばね222が被嵌されてい
る。かかるばね222は接続スリーブ216を、従って
伝動軸212を幅方向内側に弾性的に偏倚し、継手手段
214を介する伝動軸212と軸部材198との連結を
弾性的に維持する。
【0047】上記伝動軸212にはフランジ部材224
も固定されている。そして、かかるフランジ部材224
に対応して上記滑動部材164には連動部材226が固
定されている。連動部材226には伝動軸212を受け
入れる切欠を有する垂下部が形成されており、かかる垂
下部がフランジ部材224に隣接して伝動軸212を跨
いでいる。上記電磁ソレノイド184が除勢されていて
滑動部材164が図4に実線で示す非変更位置に位置せ
しめられている時には、連動部材226の垂下部は伝動
軸212のフランジ部材224から幅方向内側に離隔し
て位置し、伝動軸212は図3に実線で示す接続位置に
維持されている。一方、電磁ソレノイド184が付勢さ
れて滑動部材164が図4に2点鎖線で示す変更位置に
移動せしめられると、連動部材226の垂下部がフラン
ジ部材224に当接して伝動軸212を上記ばね222
の弾性偏倚作用に抗して幾分幅方向外側に移動せしめて
分離位置にせしめる。上記伝動軸212の外側端部は開
閉枠体36の主部材94における後壁板102を貫通し
て、後壁板102と主枠体10の直立後側板42との間
に突出せしめられている。そして、伝動軸212のかか
る突出端部には、伝動歯車228が軸線方向に移動自在
に装着されている。伝動歯車228は他の伝動歯車を含
む適宜の伝動手段(図示していない)及び上記搬入クラ
ッチ66(図9)を介して、上記搬入部駆動手段68
(図2及び図9)に接続されている。図8に明確に図示
する如く、伝動歯車228の外側面には環状凹部232
が形成されており、かかる環状凹部232の底面には直
径方向に延びる溝234が形成されている。一方、伝動
軸212の突出端部には直径方向に延びる伝動ピン23
6が装着されている。状態変更手段を構成する上記電磁
ソレノイド184が除勢されていて伝動軸212が接続
位置に維持されている時には、伝動軸212の伝動ピン
236が伝動歯車228の溝234内に位置せしめられ
ている。従って、伝動軸212は伝動歯車228に駆動
連結されており、軸部材198に装着されている分離ロ
ーラ202はトルクリミッタ200、伝動軸212、伝
動歯車228及び搬入クラッチ66を介して搬入部駆動
手段68に接続されている(連続原稿搬送状態)。他
方、電磁ソレノイド184が付勢されて伝動軸212が
幅方向外方に上記分離位置まで移動せしめられると、主
枠体10の直立後側板42によって幅方向外側への移動
が制限される伝動歯車228に対して伝動軸212が幅
方向外側に相対的に移動せしめられ、伝動軸212の伝
動ピン236が伝動歯車228の溝234から離脱して
環状凹部232内に位置する。かくすると、伝動軸21
2は伝動歯車228に対して自由に回転することが可能
になり、従って軸部材198に装着されている分離ロー
ラ202は原稿搬送方向(図3において時計方向)に自
由に回転することができる状態になる(単一原稿搬送状
態)。電磁ソレノイド184が除勢されると、再び伝動
軸212の伝動ピン236が伝動歯車228の溝234
内に進入せしめられて、伝動軸212が伝動歯車228
に駆動連結される。電磁ソレノイド184が除勢された
時点において伝動軸212の伝動ピン236と伝動歯車
228の溝234との角度位置が整合していない場合に
は、伝動ピン236が溝234内に進入することができ
ない。しかしながら、搬入部駆動手段68(図9)によ
って伝動歯車228が回転され始めると、伝動溝234
が伝動ピン236に整合する状態が直ぐに実現され、伝
動ピン236が溝234内に進入される。
【0048】図3及び図5を参照して説明すると、原稿
搬入路108の上流部には一対の案内部材238も配設
されている。かかる案内部材238はポリエステルフィ
ルムの如き適宜の合成樹脂フィルムから形成されてい
る。図5から理解される如く、案内部材238の各々
は、幅方向において上記押圧部材112と上記ストッパ
部材76との間に配設されている。図3に明確に図示す
る通り、案内部材238の上流端部は開閉枠体36に配
設されている案内板98の上流端部下面に貼着されてお
り、かかる上流端部から下流に向かって下方に傾斜して
延在し、下流端部は主枠体10に配設されている案内板
46の上面に接触せしめられている。案内部材238の
下流端部は、上記制限部材152の先端よりも下方を通
って、供給ローラ72と分離ローラ202とのニップ部
位の下方まで延在している。かかる一対の案内部材23
8は、原稿載置手段18上に載置され原稿搬入路108
に搬入される原稿を適切に案内して、原稿の閉塞を効果
的に防止する。また、搬入ローラ60及び押圧部材11
2の両側において原稿に望ましくない変形乃至皺が生成
されるのを効果的に防止する。案内部材238が配設さ
れていない場合には、特に前部が上方に湾曲せしめられ
ている原稿の時に、原稿搬入路108に搬入される原稿
の前端部が供給ローラ72の周表面に接触せしめられる
ことなく分離ローラ202及び/又は制限部材152の
みに接触せしめられ、原稿の進行が阻害されて原稿の閉
塞が発生する傾向がある。また、案内部材238が配設
されていない場合には、特に原稿が比較的腰が弱くて且
つ大きい時に、押圧部材112の作用によって搬入ロー
ラ60の周表面に押圧された原稿中央部の両側領域にお
いて、原稿が波状に湾曲され或いは原稿に皺が生成され
る傾向がある。
【0049】図2を参照して説明すると、主枠体10に
おける枠部材12の、下面が開放されている下部内に
は、全体を番号240で示す搬送ベルト機構が配設され
ている。この搬送ベルト機構240は、搬送方向に間隔
をおいて配設された被駆動ベルトローラ242及び従動
ベルトローラ244と共に、かかる被駆動ベルトローラ
242及び従動ベルトローラ244に巻き掛けられた無
端ベルト246を含んでいる。更に、搬送ベルト機構2
40には複数個の押圧ローラ248も配設されている。
被駆動ベルトローラ242は適宜の伝動手段(図示して
いない)によって電動モータでよい移送部駆動手段25
0に駆動連結されており、かかる移送部駆動手段250
によって搬送ベルト機構240が所要方向に回転駆動せ
しめられる。搬送ベルト機構240自体の構成は周知の
形態でよく、従って搬送ベルト機構240自体の構成に
ついての詳細な説明は省略する。図2に図示する如く、
主枠体10が閉位置に位置せしめられると、搬送ベルト
機構240における無端ベルト246の下側走行部は静
電複写機4の透明板8に沿って位置し、無端ベルト24
6と透明板8との間に原稿移送路252が規定される。
そして、搬送ベルト機構240が回転駆動されると、原
稿移送路252を通して原稿が移送せしめられる。
【0050】図2を参照して説明を続けると、主枠体1
0の上方に膨出せしめられている右端部内には、上記原
稿移送路252に続いて延びる原稿搬出路254が規定
されている。かかる原稿搬出路254は案内板256、
258及び260によって規定されており、原稿移送路
252に続く上流端から上記原稿受け手段30の上流端
の上方に形成されている排出口262まで略逆C字形状
に延びている。かかる原稿搬出路252には、被駆動ロ
ーラ264と従動ローラ266とから成る搬出ローラ対
と、被駆動ローラ268と従動ローラ270とから成る
排出ローラ対とが配設されている。被駆動ローラ264
及び268は適宜の伝動手段(図示していない)を介し
て電動モータでよい搬出部駆動手段272に駆動連結さ
れており、図2において時計方向に回転駆動せしめられ
る。原稿搬出路254には、更に、そこを通る原稿を検
出するための原稿検出器274も配設されている。かか
る原稿検出器274は受光素子と発光素子とを有する光
学的検出器でよい。
【0051】図9に簡略に図示する如く、上述した通り
の自動原稿搬送装置2の作動は、マイクロプロセッサで
よい制御手段276によって制御される。この制御手段
276は、自動原稿搬送装置2が適用される静電複写機
4の制御手段278との接続されている。図10乃至図
14に示すフローチャートを参照して自動原稿搬送装置
2の作動手順を説明すると次の通りである。
【0052】ステップN−1においては、自動原稿搬送
装置2が所要通りの状態に設定されているか否か、更に
詳しくは、主枠体10が図1に2点鎖線で示す開位置で
はなくて図1及び図2に実線で示す閉位置に位置せしめ
られており且つ開閉枠体36が図3に2点鎖線で示す開
位置ではなくて図1、図2及び図3に実線で示す閉位置
に位置せしめられているか否かが、それら自体は周知の
形態でよい複数個の安全スイッチ279(図9)が閉成
されているか否かによって判断される。自動原稿搬送装
置2が所要通りの状態に設定されており安全スイッチ2
79が閉成されている場合にはステップN−2に進行
し、原稿検出器145が原稿を検出しているか否かが判
断される。複写すべき原稿はその前端部を原稿搬入路1
08の上流部内に進入せしめて原稿載置手段18上に載
置され、作用位置に位置せしめられているストッパ部材
76に原稿の前端が当接せしめられる。従って、原稿載
置手段18上に原稿が所要通りに載置されると、原稿検
出器145が原稿を検出する。次に、ステップN−3に
進行し、静電複写機4に配設されている複写開始キー
(図示していない)が手動操作されたか否かが判断され
る。そして、ステップN−4に進行し、開閉枠体36の
上面に配設されている状態変更スイッチ280(図1及
び図9)が手動操作されて単一原稿搬送状態が選定され
たか否が判断される。通常の複数枚の原稿を複写する場
合には、状態変更スイッチ280を手動操作することな
く操作者は連続原稿搬送状態を選定することができる。
他方、複写すべき原稿がトレーシングペーパ等に描かれ
た設計原図等の破損乃至損傷を確実に回避すべき重要度
の高いのである場合には、操作者は状態変更スイッチ2
80を操作して単一原稿搬送状態を設定する。単一原稿
搬送状態が選定されておらず連続原稿搬送状態が選定さ
れている場合にはステップN−5に進行し、搬入部駆動
手段68、移送部駆動手段250及び搬出部駆動手段2
72の出力速度が通常搬送速度V1(原稿搬送速度で例
えば700mm/sec程度)に設定される。一方、単
一原稿搬送状態が選定されている場合にはステップN−
6に進行し、搬入部駆動手段68、移送部駆動手段25
0及び搬出部駆動手段272の出力速度が通常速度の6
0%乃至80%程度でよい低搬送速度V2に設定され
(0.6×V1<V2<0.8×V1)、かくして重要
度の高い原稿を比較的高速で搬送して破損乃至損傷せし
める虞が充分確実に回避される。
【0053】次いで、ステップN−7に進行し、移送部
駆動手段250及び搬出部駆動手段272が付勢され、
そしてまた制御手段276に内蔵されているタイマT1
の計時が開始される。ステップN−8においてはタイマ
T1が800msec程度でよい所定時間を計時したか
否かが判断される。タイマT1が所定時間を計時すると
ステップN−9に進行し、原稿搬出路254に配設され
ている原稿検出器274が原稿を検出するか否かが判断
される。静電複写機4の透明板8上に取り忘れ原稿があ
った場合には、上記ステップN−7において移送部駆動
手段250及び搬出部駆動手段272が付勢される故
に、搬送ベルト機構240の作用、搬出ローラ対264
及び266並びに排出ローラ対268及び270の作用
によって、取り忘れ原稿が原稿移送路252及び原稿搬
出路254を通して搬送され、原稿検出器274が原稿
を検出する。そして、この場合にはステップN−10に
進行し、原稿検出器274が原稿を検出しなくなったか
否か、即ち原稿の後端が原稿検出器274を通過したか
否かが判断される。原稿検出器274が原稿を検出して
いる間にステップN−11に進行し、制御手段276に
内蔵されているフラグF1が1にセットされる。原稿検
出器274が原稿を検出しなくなると、ステップN−1
2に進行し、搬出部駆動手段272の出力速度を通常搬
送速度V1の30%乃至40%程度であるのが好都合で
ある第一の排出速度V3−1に設定し(0.3×V1<
V3−1<0.4×V1)、そしてまた制御手段276
に内蔵されているタイマT2の計時を開始する。ステッ
プN−13においてはタイマT2が500msec程度
でよい所定時間(この所定時間は後端が原稿検出器27
4を通過した取り忘れ原稿を原稿受け手段30上に排出
するのに適した時間である)を計時したか否かが判断さ
れる。そして、タイマT2が所定時間を計時すると、ス
テップN−14に進行して、搬出部駆動手段272を除
勢する。上記ステップN−9において原稿検出器274
が原稿を検出しない時、即ち静電複写機4の透明板8上
に取り忘れ原稿が存在しない時には、ステップN−9か
ら直接ステップN−14に進行する。
【0054】次いで、ステップN−15に進行して原稿
一次搬送が遂行される。図13を参照して原稿一次搬送
について説明すると、ステップP−1においては、単一
原稿搬送状態が選定されたか否かが判断される。単一原
稿搬送状態ではなくて連続原稿搬送状態が選定されてい
る場合にはステップP−2に進行し、制御手段276に
内蔵されているフラグF3の設定値が0か1が判断され
る。原稿載置手段18から搬入される原稿が1枚目の原
稿である場合にはフラグF3の設定値は0であり、この
場合にはステップP−3に進行し、フラグF3の設定値
が1にせしめられ、搬入部駆動手段68が付勢され、搬
入クラッチ66が付勢され、そしてまた制御手段276
に内蔵されているタイマT4の計時が開始される。次い
で、ステップP−4において、タイマT4が300ms
ec程度でよい所定時間計時したか否かが判断される。
タイマT4が計時を終了するまでの時間に渡って搬入部
駆動手段68及び搬入クラッチ66が付勢されると、搬
入ローラ60が原稿搬入方向に回転駆動され、原稿載置
手段18上に載置された原稿の前端がストッパ部材76
に当接せしめられていない時には原稿が幾分か前進せし
められて原稿の前端がストッパ部材76の前端に確実に
当接せしめられる。また、単一原稿搬送状態から連続原
稿搬送状態に戻された場合には、後述する通り状態変更
手段を構成する電磁ソレノイド184が除勢されて伝動
軸212が接続位置に戻されて伝動歯車228と接続さ
れるが、電磁ソレノイド184が除勢された時点におい
て伝動軸212の伝動ピン236と伝動歯車228の溝
234との角度位置が整合していない時には、タイマT
4の計時中における伝動歯車228の回転によって伝動
ピン236と溝234とが直ぐに整合して溝234内に
伝動ピン236が進入せしめられる。次いで、ステップ
P−5に進行して、搬入クラッチ66が除勢されると共
に制御手段276に内蔵されているタイマT5の計時が
開始される。ステップP−6においては、タイマT5が
20msec程度でよい所定時間(かかる所定時間は除
勢された搬入クラッチ66における機械的接続が確実に
解除されることを保証する)を計時したか否かが判断さ
れる。そして、ステップP−7に進行して、ストッパ部
材76に付設されている電磁ソレノイド77が付勢され
(従って、ストッパ部材76が図3に2点鎖線で示す非
作用位置に引っ込められる)、搬入クラッチ66が再び
付勢され、押圧部材112に付設されている電磁ソレノ
イド128が付勢される(従って、押圧部材112が搬
入ローラ60に向けて偏倚されて原稿に押圧される)。
かくすると、原稿載置手段18上に積層状態で載置され
ている原稿の内の最下方の1枚(或いは数枚)の原稿が
原稿搬送方向に回転駆動される搬入ローラ60の作用に
よって原稿搬入路108に搬入される。原稿搬送方向に
回転駆動される供給ローラ72に近接乃至接触せしめら
れている制限部材152は供給ローラ72と分離ローラ
202とのニップ部位に送給される原稿を2枚以下に制
限するように機能する。そして、所定回転トルク値まで
は原稿搬送方向に対して逆方向に回転駆動される分離ロ
ーラ202は、1枚の原稿のみが更に下流に向けて搬送
されるようにせしめる。上記ステップP−2において、
原稿載置手段18から搬入される原稿が2枚以降であ
り、フラグF3の設定値が1である場合には、上記ステ
ップP−2から直接ステップP−7に進行する。
【0055】上記ステップP−1において、搬送すべき
原稿が設計原図等の重要度が高いものである故に単一原
稿搬送状態が選定されている場合には、ステップP−1
からステップP−8に進行し、状態変更手段を構成する
電磁ソレノイド184が付勢される。かくすると、制限
部材152が図3に2点鎖線で示す非作用位置に上昇せ
しめられて供給ローラ72から離隔され、そしてまた伝
動軸212が伝動歯車228から分離されて分離ローラ
202が原稿搬送方向に自由に回転し得る状態にせしめ
られる。しかる後にステップP−7に進行して、原稿載
置手段18上に載置されている原稿の搬送が開始され
る。電磁ソレノイド184が付勢されて単一原稿搬送状
態が設定されると、制限部材152の制限作用が解除さ
れ、そしてまた分離ローラ202の分離作用が解除さ
れ、制限作用及び/又は分離作用の際に原稿が破損乃至
損傷せしめられる虞が充分確実に回避される。
【0056】上記ステップP−7からステップP−9に
進行し、原稿搬入路108に搬入された原稿を原稿検出
器82が検出するか否かが判断される。原稿検出器82
が原稿を検出すると、ステップP−10に進行し、制御
手段276に内蔵されているタイマT6の計時が開始さ
れる。ステップP−11においては、タイマT6が50
msec程度でよい所定時間を計時したか否かが判断さ
れる。そして、タイマT6が所定時間を計時すると、ス
テップP−12に進行し、電磁ソレノイド128が除勢
されて押圧部材112が非作用位置に戻され、そしてま
た搬入クラッチ66が除勢され搬入部駆動手段68が除
勢されて搬入ローラ60、供給ローラ72及び分離ロー
ラ202の回転が停止される。タイマT6が所定時間を
計時する迄に、原稿搬入路108に搬入された原稿の前
端は非作動状態にある搬送ローラ78と押圧ローラ88
のニップ部位に当接せしめられる。かくして、原稿一次
搬送が終了し、メインルーチンに戻る。
【0057】次いで、ステップN−16に進行し、原稿
二次搬送が遂行される。図14を参照して原稿二次搬送
について説明すると、ステップQ−1においては、搬入
部駆動手段68が付勢されると共に搬送クラッチ80が
付勢され、かくして搬送ローラ78が原稿搬送方向に回
転駆動され、一次搬送された原稿の更なる搬送が開始さ
れる。次に、ステップQ−2に進行して、原稿搬入路1
08の下流端部に配設されている原稿検出器90が原稿
を検出するか否かが判断される。そして、原稿検出器9
0が原稿を検出するとステップQ−3に進行し、透明板
8上に搬入される原稿の寸法検出が開始される。ステッ
プQ−4においては、原稿検出器90が原稿を検出しな
くなったか否か、即ち原稿の後端が原稿検出器90を通
過したか否かが検出される。そして、ステップQ−5に
進行して、原稿の寸法検出が終了され、搬入部駆動手段
68が除勢され、搬送クラッチ80が付勢され、そして
また移送部駆動手段250の駆動量に対応して生成され
るパルスの生成数の計数が開始される(移送部駆動手段
250は上記ステップN−7において付勢され、かかる
状態に維持されている)。而して、上記ステップQ−3
で開始される寸法検出においては、原稿搬入路108に
おいて幅方向中心から所定長さ変位せしめて配設された
原稿検出器84及び86が原稿を検出するか否かに応じ
て原稿の幅方向長さが検出され、そしてまた原稿検出器
90が原稿の前端を検出してから原稿の後端が原稿検出
器90を通過するまでの搬入部駆動手段68の駆動量
を、かかる駆動量に対応して生成されるパルスの生成数
を計数して検出することによって原稿の搬送方向長さが
検出される。次いで、ステップQ−6において、上記ス
テップQ−5で開始された計数が所定値まで計数された
か否かが判断される。所定値までの計数が終了する(か
かる時点においては原稿の後端は、透明板8の上流端に
規定されている原稿後端位置付け位置を既に幾分か通過
している)とステップQ−7に進行し、移送部駆動手段
250が除勢され、制御手段276に内蔵されているタ
イマT7が計時を開始する。ステップQ−8において
は、タイマT7が30msecでよい所定時間を計時し
たか否かが判断される。そして、タイマT7が所定時間
を計時するとステップQ−9に進行し、移送部駆動手段
250が逆転駆動されて搬送ベルト機構240が正常原
稿搬送方向に対して逆方向(図2において右から左に向
かう方向)に回転駆動され始め、そしてまた制御手段2
76に内蔵されているタイマT8の計時が開始される。
次いで、ステップQ−10において、タイマT8が10
0msecでよい所定時間を計時したか否かが判断され
る。そして、タイマT8が所定時間を計時するとステッ
プQ−11に進行し、移送部駆動手段250が除勢され
て搬送ベルト機構240の逆方向回転が停止される。タ
イマT8が計時している間に原稿は図2において左方に
幾分移送され、タイマT8が計時を終了して搬送ベルト
機構240が停止せしめられた時点においては、原稿の
後端は透明板8の上流端に規定されている原稿後端位置
付け位置に位置せしめられる。ステップQ−11におい
ては、更に、透明板8上の所定位置に原稿が位置付けら
れたことを示す信号が静電複写機4の制御手段278に
送信され、静電複写機4において複写工程が開始され
る。かくして原稿二次搬送が終了し、メインルーチンに
戻る。
【0058】次に、メインルーチンのステップN−17
において、単一原稿搬送状態が選定されているか否かが
判断される。単一原稿搬送状態が選定されている場合に
はステップN−18に進行し、状態変更手段を構成する
電磁ソレノイド184が除勢され、従って制限部材15
2が作用位置に戻され、伝動軸212が接続位置に戻さ
れる(分離ローラ202が伝動軸212及び伝動歯車2
28を介して搬入部駆動手段68に接続され得る)。次
いで、ステップN−19に進行して、電磁ソレノイド7
7が除勢され、図2及び図3に実線で示すストッパ部材
76が作用位置に戻される。そして、ステップN−20
において、制御手段に内蔵されているフラグF2の設定
値が0に設定される(かかるフラグF2は、一次搬送さ
れている原稿が存在しないときには0に設定され、一次
搬送されている原稿が存在している時には1に設定され
る)。上記ステップN−17において単一原稿搬送状態
ではなくて連続原稿搬送状態が選定されている場合には
ステップN−21に進行し、原稿検出器145が原稿を
検出しているか否か、即ち搬入すべき原稿が原稿載置手
段18上に残留しているか否かが判断される。原稿検出
器145が原稿を検出しない時には上記ステップN−1
9に進行する。一方、原稿検出器145が原稿を検出す
る場合にはステップN−22に進行し、上述して通りの
原稿一次搬送が繰り返し遂行される。そして、ステップ
N−23において、上記フラグF2が1に設定される。
【0059】次に、ステップN−24において、静電複
写機4から原稿交換信号を受信したか否かが判断され
る。先に透明板8上に位置付けられた原稿に関する複写
工程における原稿露光が終了すると、静電複写機4は原
稿交換信号を生成し、かかる信号を制御手段276が受
信すると、ステップN−25に進行する。このステップ
N−25においては、移送部駆動手段250が付勢され
て搬送ベルト機構240が正常原稿搬送方向に回転駆動
され、そしてまた搬出部駆動手段272が付勢されて搬
出ローラ対264及び266並びに排出ローラ対268
及び270が回転駆動され、かくして透明板8上の原稿
が原稿移送路252及び原稿搬出路254を通して搬送
される。ステップN−26においては、原稿搬出路25
4に配設されている原稿検出器274が原稿の後端を検
出したか否か、即ち原稿搬出路254を通して搬送され
ている原稿の後端が原稿検出器274を通過したか否か
が判断される。そして、原稿の後端が原稿検出器274
を通過するとステップN−27に進行し、上記フラグF
1の設定値が1か否かが判断される。原稿搬出路254
を通して搬出される原稿が1枚目であり、フラグF1の
設定値が0の場合には、ステップN−28に進行する。
そして、このステップN−28において、搬出部駆手段
272の出力速度を通常搬送速度V1の30%乃至40
%程度であるのが好都合である上記第一の排出速度V3
−1に設定し、そしてまたフラグF1を1に設定する。
一方、原稿搬出路254を通して搬出される原稿が2枚
目以降であり、上記ステップN−27においてフラグF
1の設定値が1である場合には、ステップN−29に進
行する。そして、このステップN−29において、搬出
部駆動手段272の出力速度を通常搬送速度V1の20
%乃至30%程度であるのが好ましい第二の排出速度V
3−2に設定する(0.2×V1<V3−2<0.3×
V1)。次いで、ステップN−30において、搬出する
原稿が所定寸法よりも大きいか否かが判断される(原稿
の寸法自体は上述した原稿二次搬送におけるステップQ
−3、Q−4、Q−5において検出される)。搬出する
原稿が所定寸法(例えばJIS規格B4)よりも小さい
場合にはステップN−31に進行し、制御手段276に
内蔵されているタイマT3の計時を開始する。そして、
ステップN−32において、タイマT3が400mse
c程度でよい所定時間T−Sを計時したか否かを判断す
る。タイマT3が所定時間を計時するとステップN−3
3に進行し、搬出部駆動手段272が除勢され、搬出ロ
ーラ対264及び266並びに排出ローラ対268及び
270の回転が停止される。一方、上記ステップN−3
0において、搬出される原稿が所定寸法以上である場合
にはステップN−34に進行し、制御手段276に内蔵
されているタイマT4の計時を開始する。そして、ステ
ップN−35において、タイマT2が500msec程
度でよい所定時間T−Lを計時したか否かが判断され
る。タイマT2が所定時間を計時すると上記ステップN
−33に進行する。次いで、ステップN−36に進行
し、上記フラグF2の設定値が1か0かが判断される。
一次搬送されている原稿が存在し、フラグF2の設定値
が1である場合には、上記ステップN−16に戻り、原
稿二次搬送が再び遂行される。上記ステップN−36に
おいてフラグF2の設定値が0である場合にはステップ
N−37に進行し、移送部駆動手段250が除勢され、
上記フラグF1が0に設定され、そして上記フラグF3
が0に設定される。しかる後に、上記ステップN−1に
戻る。
【0060】而して、上述した通りの作動手順における
原稿排出に関しては、次の事実が注目されるべきであ
る。第一に、排出すべき原稿が比較的大きく、それ故に
原稿搬出路254から原稿受け手段30に部分的に排出
された状態において比較的大きな排出抵抗を受ける場合
には、原稿の後端が原稿検出器274を通過した時点か
ら比較的長い時間に渡って搬出部駆動手段272が付勢
され続け、従って排出ローラ対268及び270は比較
的長い時間に渡って回転駆動され続ける。一方、排出す
べき原稿が比較的小さく、それ故に原稿搬出路254か
ら原稿受け手段30に部分的に排出された状態において
受ける排出抵抗が比較的小さい場合には、原稿の後端が
原稿検出器274を通過した時点から比較的短い時間だ
け搬出部駆動手段272が付勢され、従って排出ローラ
対268及び270は比較的長い時間に渡って回転駆動
される。かくして、原稿が比較的小さい場合に搬出部駆
動手段272を必要以上に長時間に渡って付勢続けるこ
となく(かくすると、次の原稿の搬入を開始するまでの
所謂待機時間が必要以上に長くなる)して、比較的小さ
い原稿のみならず、比較的大きい原稿も充分良好に所要
通りに原稿受け手段30上に排出することができる。
【0061】第二に、原稿受け手段30上に既に排出さ
れた原稿が存在しない場合には、原稿搬出路254から
原稿受け手段30上に部分的に排出された原稿は原稿受
け手段30の表面上を移動し、従って比較的大きな移動
抵抗を受ける。これに対して、原稿受け手段30上に既
に排出された原稿が存在する場合には、原稿搬出路25
4から原稿受け手段30上に部分的に排出された原稿は
先の原稿の表面上を移動し、従って受ける移動抵抗は比
較的小さい。かかる事実に鑑み、上述した自動原稿搬送
装置2においては、1枚目の原稿の排出速度V3−1を
2枚目以降の原稿の排出速度よりも幾分大きく設定し、
かくして1枚目の原稿も2枚目以降の原稿の原稿受け手
段30上の所要位置に充分良好に排出されて積層され得
るようにせしめている。
【0062】図10乃至図14のフローチャートには記
載していないが、図示の自動原稿搬送装置2において
は、原稿搬入路108、原稿移送路252及び原稿搬出
路254のいずれかにおいて原稿が閉塞し、(1)搬入
クラッチ66が付勢された時点から所定時間経過しても
原稿検出器82が原稿を検出しない、(2)搬送クラッ
チ80が付勢された時点から所定時間経過しても原稿検
出器90が原稿を検出しない、(3)原稿検出器82が
原稿を検出した時点から所定時間経過しても原稿検出器
82が原稿を検出し続けている、(4)移送部駆動手段
250が付勢された時点から所定時間経過しても原稿検
出器274が原稿を検出しない、或いは(5)原稿検出
器274が原稿を検出した時点から所定時間経過しても
原稿検出器274が原稿を検出し続けている、と原稿閉
塞が検出される。そして、原稿閉塞が検出された時に、
原稿搬入路108の上流端部に配設されている原稿検出
器145が原稿を検出している場合には、状態変更手段
を構成する電磁ソレノイド184が付勢される。かくし
て、制限部材152が供給ローラ72から離隔する非作
用位置にせしめられると共に、分離ローラ202が自由
に回転され得る状態にせしめられる。従って、原稿搬入
路108の上流部に存在する原稿を、破損乃至損傷せし
めることなく充分容易に取り出すことができる。原稿を
取り出すことによって原稿検出器145が原稿を検出し
なくなると、電磁ソレノイド184は除勢される。
【0063】
【0064】
【0065】
【発明の効果】本発明の第一の局面に従って構成された
自動原稿搬送装置においては、原稿の前部が上方に湾曲
している場合或いは原稿が比較的腰が弱く且つ大きいも
のである場合でも、合成樹脂製案内部材の作用により充
分良好に原稿を搬送することができる。
【0066】本発明の第二の局面に従って構成された自
動原稿搬送装置においては、原稿が比較的小さい場合に
搬出部駆動手段の付勢時間を必要以上に長くせしめるこ
となく、原稿が比較的小さい場合のみならず比較的大き
い場合にも充分良好に原稿を排出することができる。
【0067】本発明の第三の局面に従って構成された自
動原稿搬送装置においては、1枚目の原稿も2枚目以降
の原稿と略同様に原稿受け手段上に排出し、かくして全
ての排出原稿を充分良好に積層せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された自動原稿搬送装置の
好適実施例が静電複写機に装備されている状態を示す斜
面図。
【図2】図1の自動原稿搬送装置を示す断面図。
【図3】図1の自動原稿搬送装置における原稿搬入路部
分を示す部分断面図。
【図4】図1の自動原稿搬送装置における原稿搬入路部
分を、一部を切欠いて示す部分斜面図。
【図5】図1の自動原稿搬送装置における搬入ローラ及
び押圧部材並びにこれらの関連構成要素を示す平面図。
【図6】図1の自動原稿搬送装置における搬入ローラ及
び押圧部材並びにこれらの関連構成要素を示す部分斜面
図。
【図7】図1の自動原稿搬送装置における伝動軸及び伝
動歯車並びにこれらの関連構成要を示す平面図。
【図8】図1の自動原稿搬送装置における伝動軸と伝動
歯車との相互関係を示す部分斜面図。
【図9】図1の自動原稿搬送装置における制御関連要素
を示す簡略ブロック線図。
【図10】図1の自動原稿搬送装置の作動手順を説明す
るためのフローチャートのメインルーチンの一部。
【図11】図1の自動原稿搬送装置の作動手順を説明す
るためのフローチャートのメインルーチンの一部。
【図12】図1の自動原稿搬送装置の作動手順を説明す
るためのフローチャートのメインルーチンの一部。
【図13】図1の自動原稿搬送装置の作動手順を説明す
るためのフローチャートの原稿一次搬送サブルーチ。
【図14】図1の自動原稿搬送装置の作動手順を説明す
るためのフローチャートの原稿二次搬送サブルーチ。
【符号の説明】
2:自動原稿搬送装置 4:静電複写機 8:透明板 10:主枠体 12:枠部材 18:原稿載置手段 30:原稿受け手段 36:開閉枠体 60:搬入ローラ 62:カラー部材 72:供給ローラ 76:ストッパ部材 108:原稿搬入路 112:押圧部材 152:制限部材 164;滑動部材 184:電磁ソレノイド(状態変更手段) 200:トルクリミッタ 202:分離ローラ 212:伝動軸 228:伝動歯車 238:案内部材 240:搬送ベルト機構 252:原稿移送路 254:原稿搬出路 276:制御手段 280:状態変更スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 昌之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 木田 保彦 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 原田 博之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−49030(JP,A) 特開 平5−162914(JP,A) 特開 昭57−13036(JP,A) 特開 平5−4712(JP,A) 特開 昭58−55944(JP,A) 特開 平2−52850(JP,A) 特開 昭62−79139(JP,A) 特開 昭61−18651(JP,A) 特開 平3−238250(JP,A) 特開 平1−321249(JP,A) 特開 平1−181646(JP,A) 特開 昭64−8145(JP,A) 特開 昭60−97138(JP,A) 特開 昭63−41328(JP,A) 実開 昭62−203139(JP,U) 実開 平1−162440(JP,U) 実開 平3−64941(JP,U) 実開 平4−5431(JP,U) 実開 昭57−13530(JP,U) 実開 昭54−46347(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 107 B65H 1/06 B65H 3/06 - 3/06 350 B65H 3/66 - 3/68 B65H 23/20 - 29/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置手段と、該原稿載置手段から延
    びる原稿搬入路と、該原稿載置手段上に載置された原稿
    を該原稿搬入路に送給する原稿送給手段と、2枚以上の
    原稿が同時に該原稿搬入路を通して搬送されるのを防止
    するための、該原稿送給手段の下流に配設された原稿重
    送防止手段とを具備し、該原稿送給手段は比較的柔軟な
    材料から形成され且つ原稿搬入方向に回転駆動される搬
    入ローラと、比較的剛性の材料から形成され且つ該搬入
    ローラに対向して配設された押圧部材と、該押圧部材を
    該搬入ローラの周表面に向けて偏倚する偏倚手段とを含
    んでおり、該原稿載置手段上に載置された原稿の前端部
    は該搬入ローラと該押圧部材との間に挟持され、該原稿
    重送防止手段は相互に対向して配設され且つ該原稿送給
    手段の作用によって両者間に原稿が送給される下側供給
    ローラと上側分離ローラとを含んでおり、該供給ローラ
    は原稿搬送方向に回転駆動され、該分離ローラは該原稿
    搬送方向に対して反対方向に回転駆動される自動原稿搬
    送装置において、 該搬入ローラ及び該押圧部材並びに該供給ローラ及び該
    分離ローラの両側には、該搬入ローラの上流から該供給
    ローラ及び該分離ローラに向けて且つ該搬入ローラより
    も上方から該供給ローラと該分離ローラとのニップ部位
    よりも下方まで延在する合成樹脂フィルム製案内部材が
    配設されている、ことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 該原稿重送防止手段は該分離ローラの上
    流側にて該供給ローラに近接乃至接触する制限部材を含
    み、該案内部材は該制限部材の先端よりも下方を延在し
    ている、請求項記載の自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 原稿載置手段と、原稿受け手段と、該原
    稿載置手段から延びる原稿搬入路、該原稿搬入路に続い
    て且つ画像処理機の透明板に沿って延びる原稿移送路、
    及び該原稿移送路から該原稿受け手段まで延びる原稿搬
    出路を含む原稿搬送路と、該原稿搬入路を通して原稿を
    搬送するために原稿搬入手段、該原稿移送路を通して原
    稿を移送するために原稿移送手段、及び該原稿排出路を
    通して原稿を排出するための原稿搬出手段を含む原稿搬
    送手段と、該原稿搬入路を通して搬入される原稿を検出
    するための搬入原稿検出手段と、該原稿搬出路を通して
    搬出される原稿検出手段と、作動制御手段とを具備し、
    該制御手段は該搬出原稿検出手段が原稿の後端を検出す
    ると、該原稿搬出手段による原稿搬出速度を通常搬送速
    度V1よりも小さい排出速度V3に減速せしめ且つ所定
    時間T経過後該原稿搬出手段の作動を停止せしめる自動
    原稿搬送装置において、 該搬入原稿検出手段が検出する原稿が所定寸法よりも大
    きい時には該所定時間はT−Lであり、該搬入原稿検出
    手段が検出する原稿が所定寸法よりも小さい時には該所
    定時間はT−Sであり、該所定時間T−Lが該所定時間
    T−Sよりも長い、ことを特徴とする自動原稿搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 作動開始時から該搬出原稿検出手段が検
    出する原稿が1枚目の原稿である時には該排出速度はV
    3−1であり、作動開始時から該搬出原稿検出手段が検
    出する原稿が2枚目以降の原稿である時には該排出速度
    はV3−2であり、該排出速度V3−1は該排出速度V
    3−2よりも大きい、ことを特徴とする請求項記載の
    自動原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 原稿載置手段と、原稿受け手段と、該原
    稿載置手段から延びる原稿搬入路、該原稿搬入路に続い
    て且つ画像処理機の透明板に沿って延びる原稿移送路、
    及び該原稿移送路から該原稿受け手段まで延びる原稿搬
    出路を含む原稿搬送路と、該原稿搬入路を通して原稿を
    搬送するために原稿搬入手段、該原稿移送路を通して原
    稿を移送するために原稿移送手段、及び該原稿排出路を
    通して原稿を排出するための原稿搬出手段を含む原稿搬
    送手段と、該原稿搬入路を通して搬入される原稿を検出
    するための搬入原稿検出手段と、該原稿搬出路を通して
    搬出される原稿検出手段と、作動制御手段とを具備し、
    該制御手段は該搬出原稿検出手段が原稿の後端を検出す
    ると、該原稿搬出手段による原稿搬出速度を通常搬送速
    度V1よりも小さい排出速度V3に減速せしめ且つ所定
    時間T経過後該原稿搬出手段の作動を停止せしめる自動
    原稿搬送装置において、 作動開始時から該搬出原稿検出手段が検出する原稿が1
    枚目の原稿である時には該排出速度はV3−1であり、
    作動開始時から該搬出原稿検出手段が検出する原稿が2
    枚目以降の原稿である時には該排出速度はV3−2であ
    り、該排出速度V3−1は該排出速度V3−2よりも大
    きい、ことを特徴とする自動原稿搬送装置。
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