JP2990586B2 - 主軸移動式自動旋盤 - Google Patents

主軸移動式自動旋盤

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JP2990586B2
JP2990586B2 JP7148735A JP14873595A JP2990586B2 JP 2990586 B2 JP2990586 B2 JP 2990586B2 JP 7148735 A JP7148735 A JP 7148735A JP 14873595 A JP14873595 A JP 14873595A JP 2990586 B2 JP2990586 B2 JP 2990586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC機構により、2つ
の主軸の一方におけるワークの着脱操作と、前記両主軸
の他方における旋盤加工操作とを並行して行える主軸移
動式自動旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動旋盤としては、本出
願人が先に提案し実願平2−90565号に掲載したよ
うなものがある。この従来の自動旋盤は、図5に示すよ
うに、機台1上に左右方向へ所定間隔をもった一対の主
軸2、3を載設し、この両主軸2、3の前方の機台1上
に両主軸2、3に接近自在なサドル4を設け、さらに、
このサドル4の上に横送り台5を介して左右方向へ移動
自在な刃物台6を設けている。
【0003】そして、例えば一方の主軸2で加工を終え
た刃物台6は、一方の主軸2の前方へ移動して一方の主
軸2から離れ、さらに、右方へ移動して未加工ワークを
装着した他方の主軸3の前方で停止し、さらに、他方の
主軸3に接近してワークの加工を行うようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動旋盤にあっては、一方の主軸2の加工を
終えて他方の主軸3の加工を行う際、刃物台6が一方の
主軸2から前方へ移動して所定位置で停止する第1の行
程と、刃物台6が一方の主軸2の前方位置から未加工ワ
ークを装着した他方の主軸3の前方位置に右方へ移動す
る第2の行程と、刃物台6が他方の主軸3の前方位置か
ら他方の主軸3に接近する第3の行程との3つの行程を
要するので、刃物台6の機動性が下がり、一方の主軸2
の加工を終えてから他方の主軸3の加工に取りかかるま
での時間が長くなってしまうという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、このような従来の自動
旋盤の実情に鑑みてなされたもので、一方の主軸の加工
を終えてから他方の主軸の加工に取りかかるまでの時間
を短縮して、作業性を向上した主軸移動式自動旋盤の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
に本発明は、旋盤の機台に横方向へ往復移動自在に設置
された刃物台と、横方向に所定の間隔をもって平行に配
設され、前記刃物台に対して前進後退自在な2つの主軸
と、前記一方の主軸の上方に横設され、前記一方の主
ら横方向へ延び前記一方の主軸寄りの前記機台の端縁
から一端を突出したワーク供給用ラックと、前記他方の
主軸の上方に横設され、前記他方の主軸から横方向へ延
び前記他方の主軸寄りの前記機台の端縁から一端を突出
したワーク回収用ラックと、前記ワーク供給用ラックに
沿って横方向へ摺動自在に付設されたワーク供給用ワー
ク取付手段と、前記ワーク回収用ラックに沿って横方向
へ摺動自在に付設されたワーク回収用ワーク取付手段
と、前記一方の主軸、前記他方の主軸、前記ワーク供給
用ラックの前記主軸寄りの端部、及び前記ワーク回収用
ラックの前記主軸寄りの端部の間に、前記両主軸と平行
に配設され、前進後退自在なアーム回転軸と、前記アー
ム回転軸に固着され、前記アーム回転軸から径方向へ張
り出した棒状支持部と、該棒状支持部の回転面内で該棒
状支持部の張出端の左右両側に突出したワーク供給用取
付座およびワーク回収用取付座とを有し、前記ワーク供
給用ワーク取付手段に取り付けられた未加工ワークを前
記両主軸に移送し、さらに、前記両主軸に取り付けられ
た加工済ワークを前記ワーク回収用ワーク取付手段に移
送するアームと、を備えて成ることとした。
【0007】また、前記アームは、前記ワーク供給用取
付座にはチャックを設け、前記ワーク回収用取付座には
ワークを着脱する吸着パッドを設け、前記両主軸の前端
面にはワークを着脱する吸引孔を穿設し、前記ワーク供
給用ワーク取付手段は、ワーク供給用ワーク取付部材に
ワークを着脱する吸着パッドを有し、前記ワーク回収用
ワーク取付手段は、ワーク回収用ワーク取付部材にワー
クを吸着するパッドを有してなることとした。
【0008】
【作用】上記手段によれば、本発明に係る自動旋盤はN
C機構により次のような手順に従って動作される。ワー
ク供給用取付手段に装着された未加工ワークは、ワーク
供給用ラックに沿って機台の中央部のワーク供給用ラッ
クの他端部に移送される。
【0009】次いで、ワーク供給用ラックの他端部に移
送された未加工ワークは、アームのチャックに把持され
た後、アームが一方の主軸の前方位置まで例えば右回転
することにより、一方の主軸に装着される。
【0010】次いで、未加工ワークを一方の主軸に移送
したアームは左回転し、前述したワーク供給用ラックの
他端部においてチャックが未加工ワークを把持した位置
(以下「上側垂直位置」という)に停止する。
【0011】次いで、アームのチャックが、新たにワー
ク供給用ラックの他端部に移送された未加工ワークを把
持した後、アームが他方の主軸の前方位置まで左回転し
て、チャックに把持された未加工ワークを他方の主軸に
装着する。
【0012】次いで、アームが右回転して上側垂直位置
に復帰した後、上記と同様に、アームのチャックが、新
たにワーク供給用ラックの他端部に移送された未加工ワ
ークを把持する。
【0013】また、上述した一方の主軸に未加工ワーク
を移送したアームが上側垂直位置に復帰すると、刃物台
が右方へ移動して一方の主軸の前方位置で停止する。
【0014】次いで、未加工ワークを装着した一方の主
軸が回転し、かつ刃物台に向かって前進して所定の切削
加工を行う。
【0015】次いで、一方の主軸の未加工ワークの切削
加工が完了すると、一方の主軸が後退して所定位置で停
止する。
【0016】次いで、刃物台が左方へ移動して他方の主
軸の前方位置で停止する。
【0017】次いで、未加工ワークを装着した他方の主
軸が回転し、かつ刃物台に向かって前進して所定の切削
加工を行う。
【0018】一方、切削加工を完了した一方の主軸が後
退し所定位置で停止すると、上側垂直位置に停止してい
るアームが右回転して一方の主軸の前方位置で停止し、
加工済ワークをアームの吸着パッドで吸着する。次い
で、アームは、左回転しアームのチャックに把持された
未加工ワークを一方の主軸に装着した後、さらに左回転
し上側垂直位置に復帰する。
【0019】次いで、アームに装着された加工済ワーク
は、ワーク回収用ラックの他端部のワーク回収用取付手
段に装着されて、機台の外部に突出したワーク回収用ラ
ックの一端部に移送される。また、この加工済ワークの
移送と同時に、新たな未加工ワークがアームに装着され
る。
【0020】このような一連の動作は、例えば、ワーク
供給手段により未加工ワークをワーク供給用ワーク取付
手段に供給し、ワーク回収手段によりワーク回収用ワー
ク取付手段から加工済ワークを回収すれば、繰り返し行
うことができる。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜図4は、本発明に係る主軸移動式自動旋盤の
一実施例を示す。図1において、11は機台、12は機
台11の上に載設した主軸台である。この主軸台12の
上面には、横方向(左右方向)に所定の間隔をもち前後
方向へ延びる2対のガイドレール13a、13bを配設
してある。
【0022】左側の1対のガイドレール13a上には、
第1主軸支持体15aを前後方向へ摺動自在に設け、さ
らに、この第1主軸支持体15aに前後方向へ延びる第
1主軸17aを回転自在に設けてある。この第1主軸1
7aの後端には、図2に示すように、第1主軸支持体1
5aに固着され第1主軸17aを回転駆動する第1主軸
回転駆動用サーボモータ18aを直結してある。
【0023】第1主軸支持体15aの底面にはボール螺
子を設けたナット19aを垂設し、また、このナット1
9aに螺合し前後方向へ延びる螺子棒20aを、主軸台
12に軸支させ、さらに、この螺子棒20aの後端に
は、主軸台12に固着され螺子棒20aを回転駆動する
第1主軸直線駆動用サーボモータ21aを直結してあ
る。従って、第1主軸直線駆動用サーボモータ21aに
より、螺子棒20aを正回転又は逆回転駆動すると、ナ
ット19aを介して第1主軸支持体15aすなわち第1
主軸17aが前進又は後退できるようになっている。
【0024】また、主軸台12の右側部分も、上述した
左側部分と同様な構成をなしている。すなわち、主軸台
12の右側部分には、左側の1対のガイドレール13
a、第1主軸支持体15a、第1主軸17a、第1主軸
回転駆動用サーボモータ18a、第1主軸直線駆動用サ
ーボモータ21a、ナット19a及び螺子棒20aと左
右対称な右側の1対のガイドレール13b、第2主軸支
持体15b、第2主軸17b、第2主軸回転駆動用サー
ボモータ18b、第2主軸直線駆動用サーボモータ21
b、ナット19b及び螺子棒20bを設けてある。従っ
て、第2主軸17bも、上述した第1主軸17aと同様
な動作を行うことができる。すなわち、第2主軸直線駆
動用サーボモータ21bにより、螺子棒20bを正回転
又は逆回転駆動すると、ナット19bを介して第2主軸
支持体15bすなわち第2主軸17bが前進又は後退で
きるようになっている。
【0025】第1主軸17a及び第2主軸17bの前方
の機台11の上面には、図2及び図3に示すように、横
送り台22を介して第1主軸17aと第2主軸17bと
の間を横方向へ往復移動自在な刃物台23を設け、この
刃物台23に対して第1主軸17a及び第2主軸17b
の各々の前端が前進後退できるようになっている。
【0026】さらに、第1主軸17a及び第2主軸17
bの各々の前端面には、所定数の吸引孔(図示せず)を
穿設してあり、この吸引孔によりワークを吸引して第1
主軸17a及び第2主軸17bの各々の前端面に取り付
け、また、第1主軸17a及び第2主軸17bの各々の
前端面とワークの間の吸着状態を解除することにより、
第1主軸17a及び第2主軸17bの各々の前端面に吸
着されたワークを第1主軸17a及び第2主軸17bの
各々の前端面から取り外すことができるようにしてあ
る。
【0027】第1主軸支持体15aの左側と第2主軸支
持体15bの右側の機台11の上面には、第1主軸17
a及び第2主軸17bの上方を横架する門形状の架台2
4を立設してある。
【0028】架台24を構成している梁24cの底面中
央部には、アーム取付座25を垂設し、このアーム取付
座25の下端部に横方向へ所定の間隔を保ち前後方向へ
延びる一対のガイド部材27を垂設し、さらに、この一
対のガイド部材27にアーム支持体28を前後方向へ摺
動自在に垂設してある。このアーム支持体28には、図
2に示すように、前後方向へ延びるアーム回転軸29を
回転自在に軸支させ、このアーム回転軸29の後端部
に、アーム支持体28に固着されアーム回転軸29を回
転駆動するアーム回転軸回転駆動用サーボモータ30を
直結してある。
【0029】アーム支持体28には、ボール螺子を設け
たナット31を付設し、また、このナット31に螺合し
前後方向へ延びる螺子棒32をアーム支持体28に軸支
させ、さらに、この螺子棒32の後端には、アーム支持
体28に固着され螺子棒32を回転駆動するアーム回転
軸直線駆動用サーボモータ33を直結してある。従っ
て、アーム回転軸直線駆動用サーボモータ33により、
螺子棒32を正回転又は逆回転駆動すると、ナット31
を介してアーム支持体28すなわちアーム回転軸29が
前進又は後退できるようになっている。
【0030】架台24を構成している左側の柱24aの
上端部前面には、架台24の梁24cの中央部から梁2
4cに沿って左方へ延び機台11の外方へ張り出した角
パイプ状のワーク回収用ラック34aを固着してある。
このワーク回収用ラック34aの横方向へ延びる前面に
は、その左右両端部の間で摺動自在に支持されたブロッ
ク状の摺動部材35aを付設し、さらに、この摺動部材
35aの前面には、右方へ(つまり架台24の梁24c
の中央へ)突出した矩形板状のワーク回収用取付部材3
7aを取り付けてある。
【0031】また、摺動部材35aには、図2に示すよ
うに、ワーク回収用ラック34aの内部に突出しボール
螺子を設けたナット38aを固着し、また、このナット
38aに螺合し、ワーク回収用ラック34aの内部で横
方向へ延びる螺子棒39aを、ワーク回収用ラック34
aの右端部に軸支させ、さらに、この螺子棒39aの左
端には、ワーク回収用ラック34aに固着され螺子棒3
9aを回転駆動するワーク回収用サーボモータ40aを
直結してある。従って、ワーク回収用サーボモータ40
aにより、螺子棒39aを正回転又は逆回転すると、ナ
ット38a及び摺動部材35aを介してワーク回収用取
付部材37aがワーク回収用ラック34aの左右両端部
の間で左方又は右方へ移動できるようになっている。
【0032】摺動部材35aから右方へ突出したワーク
回収用取付部材37aの端部には、正三角形の頂点をな
す位置から前方へ突出した3本の管状の吸着パッド41
aを突設してある。この吸着パッド41aは、ワークを
吸引して吸着パッド41aに取り付け、また、吸着パッ
ド41aに吸着されたワークは、吸着パッド41a内の
真空度を下げることにより、ワークを吸着パッド41a
から取り外すことができるようにしてある。
【0033】摺動部材35aには、ワーク回収用ラック
34aの上方へ突出し、さらに、その上端で後方へ折曲
して形成される断面逆L字状のブラケット42aを固着
し、また、ワーク回収用ラック34aの上面には、その
横方向の中央部から左端まで延びる断面凹状のガイド部
材43aを載設してある。このガイド部材43aには、
可撓性の真空用チューブ44aなどを収納してあり、こ
の可撓性の真空用チューブ44aはブラケット42aと
ガイド部材43aの右端部とで固定されており、この真
空用チューブ44aの末端は、3本の吸着パッド41a
に接続してある。なお、ワーク回収用取付部材37a、
吸着パッド41a等により、ワーク回収用ワーク取付手
段36aが構成される。
【0034】また、架台24を構成している梁24cの
右側部分も、上述した梁24cの左側部分と同様な構成
をなしている。すなわち、梁24cの右側の部分には、
上述した左側のワーク回収用ラック34a、摺動部材3
5a、ワーク回収用取付部材37a、ナット38a、螺
子棒39a、ワーク回収用サーボモータ40a、管状の
吸着パッド41a、ブラケット42a、ガイド部材43
a及び真空用チューブ44aと左右対称な右側のワーク
供給用ラック34b、摺動部材35b、ワーク供給用取
付部材37b、ナット38b、螺子棒39b、ワーク供
給用サーボモータ40a、管状の吸着パッド41b、ブ
ラケット42b、ガイド部材43b及び真空用チューブ
44bを設けてある。
【0035】従って、ワーク供給用サーボモータ40b
により、螺子棒39bを正回転又は逆回転すると、ナッ
ト38b及び摺動部材35bを介してワーク回収用取付
部材37bがワーク回収用ラック34aの左右両端部の
間で左方又は右方へ移動できるようになっている。な
お、ワーク供給用取付部材37b、吸着パッド41b等
により、ワーク供給用ワーク取付手段36bが構成され
る。
【0036】さらに、ワーク供給用取付部材37bが梁
24cの中央部となるワーク供給用ラック34bの左端
部に移動したとき、3本の吸着パッド41bの設置位置
が作る正三角形の中心点P1 、ワーク回収用取付部材3
7aが架台24の梁24cの中央部となるワーク回収用
ラック34aの右端部に移動したとき、3本の吸着パッ
ド41aの設置位置が作る正三角形の中心点P2 、第1
主軸17aの軸心P3及び第2主軸17bの軸心P
4 を、図1においてアーム回転軸29の軸心を中心とす
る円周X上に配置してある。
【0037】アーム回転軸29の前端には、図4に示す
ように、その軸心からアーム回転軸29の径方向に張り
出した棒状支持部45と、この棒状支持部45の回転面
内で棒状支持部45の張出端の左右両側に突出したワー
ク供給用取付座47及びワーク回収用取付座48とを備
える略T字状のアーム49を固着してある。さらに、ワ
ーク供給用取付座47及びワーク回収用取付座48がア
ーム回転軸29の上方になり、かつ、アーム49の棒状
支持部45が垂直となったときは、図1において、ワー
ク供給用取付座47が右側(ワーク供給用ラック34b
側)になり、ワーク回収用取付座48が左側(ワーク回
収用ラック34a側)になるようにしてある。なお、以
下の説明においては、説明を簡単にするために、このよ
うなアーム49の位置を「上側垂直位置」と称するもの
とする。
【0038】アーム49のワーク供給用取付座47の後
面には、未加工ワークを第1又は第2主軸17a又は1
7bに正確に装着するため、後方に突出し空気圧操作に
より開閉し得るチャック50を固着してあり、また、ワ
ーク回収用取付座48の後面には、正三角形の頂点をな
す位置から後方へ突出した3本の管状の吸着パッド51
を突設してある。チャック50の中心と、アーム49の
3本の吸着パッド51の設置位置が作る正三角形の中心
は、上述した図1における円周X上に配置され、さら
に、アーム49が上側垂直位置になったときは、ワーク
供給用取付座47のチャック50の中心がワーク供給用
取付部材37bの3本の吸着パッド41bの中心点P1
に対向すると共に、ワーク回収用取付座48の3本の吸
着パッド51の中心点が、ワーク回収用取付部材37a
の3本の吸着パッド41aの中心点P2 に対向するよう
にしてある。
【0039】なお、第1主軸17aと第2主軸17bの
軸心間隔は、ワーク供給用取付座47のチャック50の
中心が第1主軸17aの軸心線上にあるとき、ワーク回
収用取付座48が第2主軸17bに接触しないような間
隔にしてある。また、52は機台11の前面に設けられ
た操作盤であり、この操作盤には稼働スイッチ、NC機
構などを備えてある。
【0040】次に、本実施例の主軸移動式自動旋盤の動
作を説明する。本実施例の自動旋盤の動作は、NC機構
により、下記のような手順に従って行われる。先ず、本
実施例に係る自動旋盤の作業開始前の所定の状態、つま
り、ワーク供給用取付部材37bがワーク供給用ラック
34bの右端部にあり、ワーク回収用取付部材37aが
ワーク回収用ラック34aの右端部にあり、アーム回転
軸29が前進してアーム49が上側垂直位置にあり、か
つ、第1主軸17a及び第2主軸17bが後退した位置
にある状態(以下、このような状態を「初期状態」とい
う)にない場合は、稼働スイッチを入れると、自動旋盤
はその各部が上記位置に移動して初期状態となる。
【0041】自動旋盤が初期状態になると、図示しない
ワーク供給台に置かれた未加工ワークが、ワーク供給手
段(図示せず)によりワーク供給用ラック34bのワー
ク供給用取付部材37bに搬送されて、吸着パッド41
bに吸着される。次いで、未加工ワークを吸着したワー
ク供給用取付部材37bが、左方向へ移動しワーク供給
用ラック34bの左端部に停止する。
【0042】次いで、アーム49が後退して、ワーク供
給用取付座47のチャック50がワーク供給用取付部材
37bに吸着された未加工ワークを把持する。このと
き、ワーク供給用取付部材37bの吸着パッド41b内
の真空度が低下し、吸着パッド41bと未加工ワークの
吸着状態が解除される。
【0043】次に、未加工ワークを把持したアーム49
が前進して吸着パッド41bから離れた所定位置で停止
する。このとき、ワーク供給用取付部材37bがワーク
供給用ラック34bの右端部に移動する。
【0044】次いで、未加工ワークを把持したアーム4
9が右回転して第2主軸17bの前方位置で停止した
後、後退して未加工ワークを第2主軸17bの前端面に
当接する。このとき、第2主軸17bの前端面が未加工
ワークを吸着すると共に、未加工ワークを把持したチャ
ック50が開き、未加工ワークをチャック50から開放
する。
【0045】次いで、アーム49が前進して所定位置で
停止した後、左回転して上側垂直位置に復帰すると共
に、刃物台23が右方へ移動して第2主軸17bの前方
位置に停止すると、第2主軸17bが回転する。
【0046】次いで、回転している第2主軸17bを前
進させて、未加工ワークを刃物台23に取り付けられた
工具に当接し所定の切削加工を行う。
【0047】一方、上側垂直位置に復帰したアーム49
のチャック50は、上記と同様な過程により、図示しな
いワーク供給台に置かれた未加工ワークを新たに把持す
る。
【0048】次いで、未加工ワークを新たに把持したア
ーム49が左回転して第1主軸17aの前方位置で停止
した後、後退して未加工ワークを第1主軸17aの前端
面に当接する。このとき、第1主軸17aの前端面が未
加工ワークを吸着すると共に、その未加工ワークを把持
したチャック50が開き、未加工ワークをチャック50
から開放する。
【0049】次いで、アーム49が前進して第1主軸1
7aの前方の所定位置で停止した後、右回転して上側垂
直位置に復帰する。
【0050】次いで、アーム49のチャック50は、上
記と同様な過程により、図示しないワーク供給台に置か
れた未加工ワークを新たに把持する。
【0051】次いで、第2主軸の未加工ワークの切削加
工が完了すると、第2主軸が所定位置に後退した後、新
たな未加工ワークを把持したアーム49が上側垂直位置
から右回転し、アーム49のワーク回収用取付座48が
第2主軸17bの前方位置に停止する。
【0052】次いで、アーム49が後退し、アーム49
のワーク回収用取付座48の吸着パッド51が第2主軸
17bの加工済ワークに当接して加工済ワークを吸着す
る。このとき、第2主軸17bの前端面の吸引孔の真空
度が低下して、第2主軸17bの前端面と加工済ワーク
の吸着状態が解除される。
【0053】次いで、加工済ワークを吸着したアーム4
9が前進して所定位置で停止した後、左回転し、未加工
ワークを把持したアーム49のワーク供給用取付座47
が第2主軸17bの前方位置に停止する。
【0054】次いで、上記と同様に、アーム49に把持
された未加工ワークを、第2主軸17bの前端面に装着
した後、加工済ワークを吸着したアーム49が左回転し
て上側垂直位置に復帰する。
【0055】次いで、加工済ワークを吸着したアーム4
9が後退し、その加工済ワークがワーク回収用ラック3
4aのワーク回収用取付部材37aの吸着パッド41a
に当接して吸着される。このとき、アーム49のワーク
回収用取付部材座48の吸着パッド51内の真空度が低
下し、吸着パッド51と加工済ワークの吸着状態が解除
される。
【0056】また、この加工済ワークのワーク回収用取
付部材37aへの移送と同時に、アーム49のチャック
50は、上記と同様な過程により、図示しないワーク供
給台に置かれた未加工ワークを新たに把持する。
【0057】次いで、アーム49が前進して上側垂直位
置に停止すると、加工済ワークを装着したワーク回収用
取付部材37aがワーク回収用ラック34aの左端部に
移動して停止する。
【0058】次いで、ワーク回収用ラック34aの左端
部に移送された加工済ワークは、ワーク回収手段(図示
せず)により搬送されて、所定位置に設置されたワーク
回収台(図示せず)の上に収集される。次いで、加工済
ワークをワーク回収手段に移送したワーク回収用取付部
材37aは、右方へ移動しワーク回収用ラック34aの
右端部に復帰する。
【0059】また、前述した第2主軸17bの未加工ワ
ークの切削加工が完了し、第2主軸17bが所定位置に
後退すると、刃物台23が左方へ移動して第1主軸17
aの前方位置に停止した後、第1主軸17aが回転す
る。
【0060】次いで、回転している第1主軸17aを前
進させて、未加工ワークを刃物台23に取り付けられた
工具に当接し所定の切削加工を行う。
【0061】次いで、第1主軸17aの未加工ワークの
切削加工が完了すると、第1主軸17aが所定位置に後
退した後、未加工ワークを把持したアーム49が上側垂
直位置から左回転し、アーム49のワーク回収用取付座
48が第1主軸17aの前方位置に停止する。
【0062】次いで、上記と同様に、アーム49の吸着
パッド51が第1主軸17aの加工済ワークを吸着した
後、アーム49が左回転し、アーム49に把持された未
加工ワークを第1主軸17aの前端面に装着する。
【0063】次いで、上記と同様に、加工済ワークを装
着したアーム49は、右回転して上側垂直位置に停止し
た後、加工済ワークをワーク回収用ラック34aのワー
ク回収用取付部材37aに移送すると同時に、ワーク供
給用ラック34bのワーク供給用取付部材37bから新
たな未加工ワークが装着される。
【0064】一方、上述した第1主軸17aの未加工ワ
ークの切削加工が完了して、第1主軸17aが所定位置
に後退すると、刃物台23が右方へ移動して第2主軸1
7bの前方位置に停止する。
【0065】次いで、上記と同様に、第2主軸17bが
回転し、刃物台23へ向かって前進し、未加工ワークが
切削加工される。
【0066】以下、同様にして、一連の動作が繰り返し
行われる。このような反復動作により、ワーク供給台に
載せられた未加工ワークは、自動的に次々と所定の切削
加工がなされてワーク回収台に収集される。
【0067】このように、本実施例の自動旋盤は、刃物
台23が一方の主軸に装着されたワークの切削加工を完
了すると、既にワークを吸着した他方の主軸の前方位置
に移動して他方の主軸に装着されたワークを切削加工で
きるので、ワークを主軸に装着するための待ち時間が零
となり、作業効率を著しく向上することができる。
【0068】さらに上記に加えて、本実施例では、一方
の主軸に装着されたワークの切削加工を終えて他方の主
軸に装着されたワークの切削加工を行う際、両主軸17
a、17bを刃物台23に対して前進後退させ、刃物台
23を両主軸17a、17bの間で横方向へ往復移動の
みさせるようにしたので、従来例に比べ、一方の主軸の
切削加工を終えてから他方の主軸の切削加工に取りかか
るまでに要する時間が短縮されて、従来例よりも一層、
作業効率を向上することができる。
【0069】また、従来例では、刃物台6が主軸2、3
に対して前進後退できるので、ワークの加工時に、サド
ル4が主軸2、3の下方に進入してワークの切り屑がサ
ドル4の上に積もり、旋盤がワークの切り屑で汚れ、乱
雑になってしまうという不具合があった。これに対し
て、本実施例では、刃物台23に対してワークを装着し
た第1及び第2主軸17a、17bを接近させるように
したので、ワークの加工時に、切り屑が横送り台22な
どの上に積もることがなく、切り屑による自動旋盤の故
障の虞れがなくなり、延いては作業員の安全性を向上す
ることができる。
【0070】なお、本実施例では、ナット38bに螺合
する螺子棒39bをワーク供給用サーボモータ40bに
より回転駆動させて、ワーク供給用取付部材37bをワ
ーク供給用ラック34bに沿って往復移動させたが、こ
れに限定されるものではなく、エアシリンダ或いは油圧
シリンダを用いてワーク供給用取付部材37bをワーク
供給用ラック34bに沿って往復移動させることもでき
る。また、ワーク回収用取付部材37aも、上記のワー
ク供給用取付部材37bと同様に、エアシリンダ或いは
油圧シリンダを用いてワーク回収用ラック34aに沿っ
て往復移動させることもできる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一
方の主軸に装着されたワークの切削加工を終えて他方の
主軸に装着されたワークの切削加工を行う際、両主軸を
刃物台に対してそれぞれ前進後退させ、刃物台を両主軸
の間で横方向へ往復移動のみさせるようにしたので、従
来例に比べ、一方の主軸の切削加工を終えてから他方の
主軸の切削加工に取りかかるまでに要する時間が短縮さ
れて、作業効率を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る主軸移動式自動旋盤の概略正面図
である。
【図2】図1の主軸移動式自動旋盤の一部破断平面図で
ある。
【図3】第1主軸が刃物台に対して前進し、かつ、アー
ムが上側垂直位置にあるときの状態を示す図1の主軸移
動式自動旋盤の側面図である。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】従来の自動旋盤の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
11 機台 12 主軸台 17a 第1主軸 17b 第2主軸 18a 第1主軸回転駆動用サーボモータ 18b 第2主軸回転駆動用サーボモータ 19a、19b、31、38a、38b ナット 20a、20b、32、39a、39b 螺子棒 21a 第1主軸直線駆動用サーボモータ 21b 第2主軸直線駆動用サーボモータ 23 刃物台 24 架台 29 アーム回転軸 30 アーム回転軸回転駆動用サーボモータ 33 アーム回転軸直線駆動用サーボモータ 34a ワーク回収用ラック 34b ワーク供給用ラック 36a ワーク回収用ワーク取付手段 36b ワーク供給用ワーク取付手段 37a ワーク回収用取付部材 37b ワーク供給用取付部材 40a ワーク回収用サーボモータ 40b ワーク供給用サーボモータ 41a、41b、51 吸着パッド 45 棒状支持部 47 ワーク供給用取付座 48 ワーク回収用取付座 49 アーム 50 チャック 52 操作盤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋盤の機台に横方向へ往復移動自在に設
    置された刃物台と、 横方向に所定の間隔をもって平行に配設され、前記刃物
    台に対して前進後退自在な2つの主軸と、 前記一方の主軸の上方に横設され、前記一方の主軸か
    横方向へ延び前記一方の主軸寄りの前記機台の端縁から
    一端を突出したワーク供給用ラックと、 前記他方の主軸の上方に横設され、前記他方の主軸か
    横方向へ延び前記他方の主軸寄りの前記機台の端縁から
    一端を突出したワーク回収用ラックと、 前記ワーク供給用ラックに沿って横方向へ摺動自在に付
    設されたワーク供給用ワーク取付手段と、 前記ワーク回収用ラックに沿って横方向へ摺動自在に付
    設されたワーク回収用ワーク取付手段と、 前記一方の主軸、前記他方の主軸、前記ワーク供給用ラ
    ックの前記主軸寄りの端部、及び前記ワーク回収用ラッ
    クの前記主軸寄りの端部の間に、前記両主軸と平行に配
    設され、前進後退自在なアーム回転軸と、 前記アーム回転軸に固着され、前記アーム回転軸から径
    方向へ張り出した棒状支持部と、該棒状支持部の回転面
    内で該棒状支持部の張出端の左右両側に突出したワーク
    供給用取付座およびワーク回収用取付座とを有し、前記
    ワーク供給用ワーク取付手段に取り付けられた未加工ワ
    ークを前記両主軸に移送し、さらに、前記両主軸に取り
    付けられた加工済ワークを前記ワーク回収用ワーク取付
    手段に移送するアームと、 を備えて成り、 NC機構により、前記両主軸の一方におけるワークの着
    脱操作と、前記両主軸の他方における旋盤加工操作とを
    並行して行えるようにしたことを特徴とする主軸移動式
    自動旋盤。
  2. 【請求項2】 前記アームは、前記ワーク供給用取付座
    にはチャックを設け、前記ワーク回収用取付座にはワー
    クを着脱する吸着パッドを設け、前記両主軸の前端面に
    はワークを着脱する吸引孔を穿設し、 前記ワーク供給用ワーク取付手段は、ワーク供給用ワー
    ク取付部材にワークを着脱する吸着パッドを有し、 前記ワーク回収用ワーク取付手段は、ワーク回収用ワー
    ク取付部材にワークを着脱する吸着パッドを有して成る
    ことを特徴とする請求項1記載の主軸移動式自動旋
    盤。
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