JP2989375B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents
スクロール型流体機械Info
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- JP2989375B2 JP2989375B2 JP4124658A JP12465892A JP2989375B2 JP 2989375 B2 JP2989375 B2 JP 2989375B2 JP 4124658 A JP4124658 A JP 4124658A JP 12465892 A JP12465892 A JP 12465892A JP 2989375 B2 JP2989375 B2 JP 2989375B2
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- JP
- Japan
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- oil
- pin
- thrust portion
- supply groove
- oil supply
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- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機・膨張機等とし
て用いられるスクロール型流体機械に関するものであ
る。
て用いられるスクロール型流体機械に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来のスクロール型流体機械の縦
断面図、図３は図２のＡ−Ａ断面の部分図である。図に
おいて、密閉ハウジング８の内部にはその上部にスクロ
ール型圧縮機構Ｃが、下部に電動モータＭが配設され、
これらは回転シャフト５を介して互いに連動連結されて
いる。電動モータＭはロータＭａとステータＭｂとから
なり、ロータＭａは回転シャフト５に固定され、ステー
タＭｂは密閉ハウジング８に固定されている。スクロー
ル型圧縮機構Ｃは固定スクロール１、旋回スクロール
２、旋回スクロール２の公転旋回運動を許容するが、そ
の自転を阻止するオルダムリンク等の自転阻止機構３、
固定スクロール１及び電動モータＭが締結されるフレー
ム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１及び下部
軸受７２等からなる。
断面図、図３は図２のＡ−Ａ断面の部分図である。図に
おいて、密閉ハウジング８の内部にはその上部にスクロ
ール型圧縮機構Ｃが、下部に電動モータＭが配設され、
これらは回転シャフト５を介して互いに連動連結されて
いる。電動モータＭはロータＭａとステータＭｂとから
なり、ロータＭａは回転シャフト５に固定され、ステー
タＭｂは密閉ハウジング８に固定されている。スクロー
ル型圧縮機構Ｃは固定スクロール１、旋回スクロール
２、旋回スクロール２の公転旋回運動を許容するが、そ
の自転を阻止するオルダムリンク等の自転阻止機構３、
固定スクロール１及び電動モータＭが締結されるフレー
ム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１及び下部
軸受７２等からなる。
【０００３】固定スクロール１は端板１１とその内面に
立設された渦巻き状ラップ１２とを備え、この端板１１
の中央部には吐出ポート１３が設けられている。旋回ス
クロール２は端板２１とこの内面に立設された渦巻き状
ラップ２２とを備え、この端板２１の外面に立設された
ボス２３内にドライブブッシュ５４が旋回軸受７３を介
して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ５４に
穿設された孔５５内に回転シャフト５の上端から突出す
る偏心ピン５３が回転自在に嵌合されている。固定スク
ロール１と旋回スクロール２とを相互に所定距離だけ偏
心させ、かつ、１８０度だけ角度をずらせて噛み合わせ
ることによって複数個の密閉空間２４が形成されてい
る。
立設された渦巻き状ラップ１２とを備え、この端板１１
の中央部には吐出ポート１３が設けられている。旋回ス
クロール２は端板２１とこの内面に立設された渦巻き状
ラップ２２とを備え、この端板２１の外面に立設された
ボス２３内にドライブブッシュ５４が旋回軸受７３を介
して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ５４に
穿設された孔５５内に回転シャフト５の上端から突出す
る偏心ピン５３が回転自在に嵌合されている。固定スク
ロール１と旋回スクロール２とを相互に所定距離だけ偏
心させ、かつ、１８０度だけ角度をずらせて噛み合わせ
ることによって複数個の密閉空間２４が形成されてい
る。
【０００４】フレーム６は密閉ハウジング８に固定され
ており、このフレーム６の上面に形成された円環状のス
ラスト部６５は旋回スクロール２の外面と摺接して旋回
スクロール２を支持している。このスラスト部６５には
図３に示すように放射状に伸びる２本の給油溝６６が穿
設されている。この図３の形の給油溝を第１の例とし後
述の他の形のものと区別する。回転シャフト５の内下部
には遠心式の油ポンプ５１が備えられており、回転シャ
フト５の回転数の増加に伴ってその吐出圧力が増大する
ようになっている。
ており、このフレーム６の上面に形成された円環状のス
ラスト部６５は旋回スクロール２の外面と摺接して旋回
スクロール２を支持している。このスラスト部６５には
図３に示すように放射状に伸びる２本の給油溝６６が穿
設されている。この図３の形の給油溝を第１の例とし後
述の他の形のものと区別する。回転シャフト５の内下部
には遠心式の油ポンプ５１が備えられており、回転シャ
フト５の回転数の増加に伴ってその吐出圧力が増大する
ようになっている。
【０００５】電動モータＭを駆動することによって回転
シャフト５、偏心ピン５３、ドライブブッシュ５４、ボ
ス２３等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール
２が駆動され、旋回スクロール２は自転阻止機構３によ
って自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公
転旋回運動する。すると、ガスが吸入管８２を経て密閉
ハウジング８内に入り、このガスは通路８５を通り吸入
通路１５を経て密閉空間２４内に吸入される。そして、
旋回スクロール２の公転旋回運動により密閉空間２４の
容積が減少するのに伴って、圧縮されながら中央部に至
り、吐出ポート１３より逆止弁１７を押し開いて吐出キ
ャビティ１４内に入り、ここから吐出管８３を経て外部
に吐出される。
シャフト５、偏心ピン５３、ドライブブッシュ５４、ボ
ス２３等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール
２が駆動され、旋回スクロール２は自転阻止機構３によ
って自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公
転旋回運動する。すると、ガスが吸入管８２を経て密閉
ハウジング８内に入り、このガスは通路８５を通り吸入
通路１５を経て密閉空間２４内に吸入される。そして、
旋回スクロール２の公転旋回運動により密閉空間２４の
容積が減少するのに伴って、圧縮されながら中央部に至
り、吐出ポート１３より逆止弁１７を押し開いて吐出キ
ャビティ１４内に入り、ここから吐出管８３を経て外部
に吐出される。
【０００６】これと同時に、密閉ハウジング８の内底部
の油溜り８１に貯留された潤滑油は油ポンプ５１によっ
て吸い上げられ、この回転シャフト５に穿設された給油
孔５２を通って上部軸受７１、偏心ピン５３、旋回軸受
７３に供給され、これらを潤滑する。偏心ピン５３及び
旋回軸受７３を潤滑し又は穴５５内を流過した潤滑油は
フレーム６の上面中央に形成されている室６１に入り、
一部の潤滑油は室６１からスラスト部６５に穿設された
給油溝６６内にその内側端から入り、この中を放射方向
に流れる過程で旋回スクロール２の公転旋回運動によ
り、スラスト部６５に引き出されてスラスト部６５を潤
滑する。そして、スラスト部６５を潤滑し又は給油溝６
６を流過した潤滑油はスラスト部６５の外周縁から流出
して自転阻止機構３を潤滑する。一方、室６１に入った
余剰の潤滑油は排油通路６２を通って排出され油溜り８
１に戻る。
の油溜り８１に貯留された潤滑油は油ポンプ５１によっ
て吸い上げられ、この回転シャフト５に穿設された給油
孔５２を通って上部軸受７１、偏心ピン５３、旋回軸受
７３に供給され、これらを潤滑する。偏心ピン５３及び
旋回軸受７３を潤滑し又は穴５５内を流過した潤滑油は
フレーム６の上面中央に形成されている室６１に入り、
一部の潤滑油は室６１からスラスト部６５に穿設された
給油溝６６内にその内側端から入り、この中を放射方向
に流れる過程で旋回スクロール２の公転旋回運動によ
り、スラスト部６５に引き出されてスラスト部６５を潤
滑する。そして、スラスト部６５を潤滑し又は給油溝６
６を流過した潤滑油はスラスト部６５の外周縁から流出
して自転阻止機構３を潤滑する。一方、室６１に入った
余剰の潤滑油は排油通路６２を通って排出され油溜り８
１に戻る。
【０００７】図４は図２のＡ−Ａ断面の第２の例の部分
図である。この例は放射状に伸びる給油溝６６が４本設
けられている例である。図５は図２のＡ−Ａ断面の第３
の例の部分図である。この例は円環状の給油溝６６Ｘが
穿設され、内周縁に位置する流入口６６ａと外周縁に位
置する排出口６６ｂにそれぞれ通じている。
図である。この例は放射状に伸びる給油溝６６が４本設
けられている例である。図５は図２のＡ−Ａ断面の第３
の例の部分図である。この例は円環状の給油溝６６Ｘが
穿設され、内周縁に位置する流入口６６ａと外周縁に位
置する排出口６６ｂにそれぞれ通じている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスクロール
型流体機械においては、インバータ等で電動モータＭを
介して回転シャフト５の回転速度を増減コントロールす
る場合、これに伴って油ポンプ５１の吐出出力が変動す
る。このため、回転シャフト５の低速回転時にスラスト
部６５に適量の潤滑油を供給できるようにこのスラスト
部６５や排油通路等６２の流路抵抗を設定しておくと、
高速回転時には油ポンプ５１の吐出圧力が上昇するため
スラスト部６５に潤滑油が過剰に供給され、この結果、
多量の潤滑油の飛沫が通路８５及び吸入通路１５を流れ
るガスに伴なわれて密閉空間２４に吸入され易く油上が
り量（吐出ガスに含まれる潤滑油の量をいう）が増大す
る不具合があった。
型流体機械においては、インバータ等で電動モータＭを
介して回転シャフト５の回転速度を増減コントロールす
る場合、これに伴って油ポンプ５１の吐出出力が変動す
る。このため、回転シャフト５の低速回転時にスラスト
部６５に適量の潤滑油を供給できるようにこのスラスト
部６５や排油通路等６２の流路抵抗を設定しておくと、
高速回転時には油ポンプ５１の吐出圧力が上昇するため
スラスト部６５に潤滑油が過剰に供給され、この結果、
多量の潤滑油の飛沫が通路８５及び吸入通路１５を流れ
るガスに伴なわれて密閉空間２４に吸入され易く油上が
り量（吐出ガスに含まれる潤滑油の量をいう）が増大す
る不具合があった。
【０００９】一方、回転シャフト５の高速回転時に適量
給油できるようにスラスト部６５等の流路抵抗を設定し
ておくと、低速回転時にはスラスト部６５に十分な量の
潤滑油を供給できず潤滑不良を招く。
給油できるようにスラスト部６５等の流路抵抗を設定し
ておくと、低速回転時にはスラスト部６５に十分な量の
潤滑油を供給できず潤滑不良を招く。
【００１０】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、回
転シャフトの回転数に関係なく、スラスト部に適量の潤
滑油が供給されるようにしようとするものである。
転シャフトの回転数に関係なく、スラスト部に適量の潤
滑油が供給されるようにしようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、固定スクロールと互に噛み合わせら
れる旋回スクロールを、フレームに形成されたスラスト
部に摺動可能に支持し、同旋回スクロールを駆動する回
転シャフトにその回転によって油溜り部から潤滑油を吸
い上げ吐出する油ポンプを備え、その吐出された潤滑油
を上記スラスト部に穿設された給油溝に供給し、余剰の
潤滑油を上記フレームに穿設された排油通路から排出し
て上記油溜り部へ戻すスクロール型流体機械において、
上記給油溝と排油通路とを連通するスロットを設け、こ
のスロット内にピンを移動可能に嵌装したことを特徴と
するスクロール型流体機械を提供するものである。
したものであって、固定スクロールと互に噛み合わせら
れる旋回スクロールを、フレームに形成されたスラスト
部に摺動可能に支持し、同旋回スクロールを駆動する回
転シャフトにその回転によって油溜り部から潤滑油を吸
い上げ吐出する油ポンプを備え、その吐出された潤滑油
を上記スラスト部に穿設された給油溝に供給し、余剰の
潤滑油を上記フレームに穿設された排油通路から排出し
て上記油溜り部へ戻すスクロール型流体機械において、
上記給油溝と排油通路とを連通するスロットを設け、こ
のスロット内にピンを移動可能に嵌装したことを特徴と
するスクロール型流体機械を提供するものである。
【００１２】
【作用】本発明は、上記のように構成され、スロットと
ピンを設けたので、ピンはその自重と、給油溝及び排油
通路の圧力に基づく力とによってスロット内を自在に移
動し、給油溝及び排油通路のそれぞれの流路を狭め又は
広げる。従って、回転シャフトが低速回転で駆動されて
油ポンプの吐出圧力が低い場合には、ピンがスロット内
を移動して給油溝を広げるとともに排油通路を狭め、こ
れにより、スラスト部への給油量が増加する。一方、回
転シャフトが高速回転で駆動されて油ポンプの吐出圧力
が高い場合には、ピンがスロット内を移動して排油通路
を広げるとともに給油溝を狭め、これによりスラスト部
への給油量が減少する。
ピンを設けたので、ピンはその自重と、給油溝及び排油
通路の圧力に基づく力とによってスロット内を自在に移
動し、給油溝及び排油通路のそれぞれの流路を狭め又は
広げる。従って、回転シャフトが低速回転で駆動されて
油ポンプの吐出圧力が低い場合には、ピンがスロット内
を移動して給油溝を広げるとともに排油通路を狭め、こ
れにより、スラスト部への給油量が増加する。一方、回
転シャフトが高速回転で駆動されて油ポンプの吐出圧力
が高い場合には、ピンがスロット内を移動して排油通路
を広げるとともに給油溝を狭め、これによりスラスト部
への給油量が減少する。
【００１３】
【実施例】図１は本発明の一実施例の部分的縦断面図で
ある。これは従来技術の第１の例（図２，図３）を改良
したものであり、従来技術と同じ部材には同じ符号が付
してある。図において、６８はスラスト部６５の各給油
溝６６と排油通路６２とを連通するようにフレーム６に
穿設されたスロット、６９はこのスロット６８内に嵌装
されているピンである。上記以外の部分は従来技術と同
じである。
ある。これは従来技術の第１の例（図２，図３）を改良
したものであり、従来技術と同じ部材には同じ符号が付
してある。図において、６８はスラスト部６５の各給油
溝６６と排油通路６２とを連通するようにフレーム６に
穿設されたスロット、６９はこのスロット６８内に嵌装
されているピンである。上記以外の部分は従来技術と同
じである。
【００１４】ピン６９はその自重と、給油溝６６及び排
油通路６２の圧力に基づく力とによってスロット６８内
を自在に上下移動し給油溝６６及び排油通路６２のそれ
ぞれの流路を狭め又は広げるようになっている。即ち、
ピン６９の自重をＷ、ピン６９の位置の給油溝６６側圧
力をＰｓ及びピン６９の上部の受圧面積をＡｓ、ピン６
９の位置の排油通路６２側圧力をＰｅ及びピン６９の下
部の受圧面積をＡｅ、ピン６９に働く力をＦとすると、 Ｆ＝Ｗ＋（Ａｓ・Ｐｓ−Ａｅ・Ｐｅ） の式によって力Ｆがバランスしたところでピン６９の上
下方向の位置が決まる。
油通路６２の圧力に基づく力とによってスロット６８内
を自在に上下移動し給油溝６６及び排油通路６２のそれ
ぞれの流路を狭め又は広げるようになっている。即ち、
ピン６９の自重をＷ、ピン６９の位置の給油溝６６側圧
力をＰｓ及びピン６９の上部の受圧面積をＡｓ、ピン６
９の位置の排油通路６２側圧力をＰｅ及びピン６９の下
部の受圧面積をＡｅ、ピン６９に働く力をＦとすると、 Ｆ＝Ｗ＋（Ａｓ・Ｐｓ−Ａｅ・Ｐｅ） の式によって力Ｆがバランスしたところでピン６９の上
下方向の位置が決まる。
【００１５】また、ピン６９は給油溝６６側に対しては
その出口近くに位置し、一方排油通路６２側に対しては
その入口近くに位置しており、給油溝６６側に比べて排
油通路６２側の方が流れの損失に基づく圧力降下を小さ
くしてピン６９に作用する圧力が高くなるように設定さ
れている。なお、便宜上、両者の受圧面積Ａｓ、Ａｅは
等しいものとする。
その出口近くに位置し、一方排油通路６２側に対しては
その入口近くに位置しており、給油溝６６側に比べて排
油通路６２側の方が流れの損失に基づく圧力降下を小さ
くしてピン６９に作用する圧力が高くなるように設定さ
れている。なお、便宜上、両者の受圧面積Ａｓ、Ａｅは
等しいものとする。
【００１６】本装置において、回転シャフト５が低速回
転で駆動されて油ポンプ５１の吐出圧力が低い場合に
は、自重Ｗの項が大きく効きピン６９は下方に押されて
給油溝６６を広げるとともに排油通路６２を狭める。こ
れにより、スラスト部６５への給油量が増加する。一
方、回転シャフト５が高速回転で駆動されて油ポンプ５
１の吐出圧力が高い場合には、圧力Ｐｓ、Ｐｅの項が大
きく効きピン６９は上方に押されて排油通路６２を広げ
るとともに給油溝６６を狭める。これによりスラスト６
５部への給油量が減少する。
転で駆動されて油ポンプ５１の吐出圧力が低い場合に
は、自重Ｗの項が大きく効きピン６９は下方に押されて
給油溝６６を広げるとともに排油通路６２を狭める。こ
れにより、スラスト部６５への給油量が増加する。一
方、回転シャフト５が高速回転で駆動されて油ポンプ５
１の吐出圧力が高い場合には、圧力Ｐｓ、Ｐｅの項が大
きく効きピン６９は上方に押されて排油通路６２を広げ
るとともに給油溝６６を狭める。これによりスラスト６
５部への給油量が減少する。
【００１７】このようにして、回転シャフト５の回転数
が変更されて油ポンプ５１の吐出圧力が上昇又は降下し
た場合にもピン６９がスロット６８内を上下動して給油
溝６６及び排油通路６２の流路を広狭調整するので、ス
ラスト部６５には適量の潤滑油が供給される。なお、図
１には給油溝６６側及び排油通路６２側におけるピン６
９の位置を選定してこのピン６９に作用する圧力を異な
らしめるようになっているが、排油通路６２側に比べて
給油溝６６側のピン６９の受圧面積を小さく設定するこ
とによって低速回転時には排油通路６２を狭める一方、
高速回転時には給油溝６６を狭めるように調整すること
もできる。
が変更されて油ポンプ５１の吐出圧力が上昇又は降下し
た場合にもピン６９がスロット６８内を上下動して給油
溝６６及び排油通路６２の流路を広狭調整するので、ス
ラスト部６５には適量の潤滑油が供給される。なお、図
１には給油溝６６側及び排油通路６２側におけるピン６
９の位置を選定してこのピン６９に作用する圧力を異な
らしめるようになっているが、排油通路６２側に比べて
給油溝６６側のピン６９の受圧面積を小さく設定するこ
とによって低速回転時には排油通路６２を狭める一方、
高速回転時には給油溝６６を狭めるように調整すること
もできる。
【００１８】本実施例によれば、排油通路と給油溝とを
連通するスロットを設け、このスロット内にピンを移動
自在に嵌挿したため、回転シャフトの回転数が変更され
て油ポンプの吐出圧力が上昇又は降下した場合にもピン
がスロット内を移動して給油溝及び排油通路の流路を広
狭調整するのでスラスト部に適量の潤滑油を供給するこ
とができ、この結果、潤滑不良を回避できるとともに油
上がり量を低減でき、信頼性の高い圧縮機を提供するこ
とができる。
連通するスロットを設け、このスロット内にピンを移動
自在に嵌挿したため、回転シャフトの回転数が変更され
て油ポンプの吐出圧力が上昇又は降下した場合にもピン
がスロット内を移動して給油溝及び排油通路の流路を広
狭調整するのでスラスト部に適量の潤滑油を供給するこ
とができ、この結果、潤滑不良を回避できるとともに油
上がり量を低減でき、信頼性の高い圧縮機を提供するこ
とができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明のスクロール型流体機械において
は、給油溝と排油通路とを連通するスロットを設け、こ
のスロット内にピンを移動可能に嵌装してあり、回転シ
ャフトの回転数に関係なく、スラスト部に適量の潤滑油
を供給することができる。
は、給油溝と排油通路とを連通するスロットを設け、こ
のスロット内にピンを移動可能に嵌装してあり、回転シ
ャフトの回転数に関係なく、スラスト部に適量の潤滑油
を供給することができる。
【図１】本発明の一実施例の部分的縦断面図。
【図２】従来のスクロール型流体機械の縦断面図。
【図３】同流体機械のスラスト部の第１の例の平面図。
【図４】同流体機械のスラスト部の第２の例の平面図。
【図５】同流体機械のスラスト部の第３の例の平面図。
１ 固定スクロール ２ 旋回スクロール ５ 回転シャフト ６ フレーム ８ 密閉ハウジング ５１ 油ポンプ ５２ 給油孔 ６１ 室 ６２ 排油通路 ６５ スラスト部 ６６ 放射状の給油溝 ６６Ｘ 円環状の給油溝 ６６ａ 流入口 ６６ｂ 排出口 ６７ 通孔 ６８ スロット ６９ ピン ９０ 開閉弁装置 ９２ バネ受け ９３ 弁体 ９４ コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F04C 18/311 F04C 29/02 321 F04C 29/02 361
Claims (1)
- 【請求項１】 固定スクロールと互に噛み合わせられる
旋回スクロールを、フレームに形成されたスラスト部に
摺動可能に支持し、同旋回スクロールを駆動する回転シ
ャフトにその回転によって油溜り部から潤滑油を吸い上
げ吐出する油ポンプを備え、その吐出された潤滑油を上
記スラスト部に穿設された給油溝に供給し、余剰の潤滑
油を上記フレームに穿設された排油通路から排出して上
記油溜り部へ戻すスクロール型流体機械において、上記
給油溝と排油通路とを連通するスロットを設け、このス
ロット内にピンを移動可能に嵌装したことを特徴とする
スクロール型流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4124658A JP2989375B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | スクロール型流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4124658A JP2989375B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | スクロール型流体機械 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17672299A Division JP3207825B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | スクロール型流体機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05321852A JPH05321852A (ja) | 1993-12-07 |
| JP2989375B2 true JP2989375B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=14890853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4124658A Expired - Fee Related JP2989375B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | スクロール型流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2989375B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5701112B2 (ja) * | 2011-03-15 | 2015-04-15 | 三菱重工業株式会社 | 密閉型圧縮機 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP4124658A patent/JP2989375B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05321852A (ja) | 1993-12-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990427 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990914 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |