JPH0942181A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH0942181A JPH0942181A JP19956595A JP19956595A JPH0942181A JP H0942181 A JPH0942181 A JP H0942181A JP 19956595 A JP19956595 A JP 19956595A JP 19956595 A JP19956595 A JP 19956595A JP H0942181 A JPH0942181 A JP H0942181A
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- scroll
- rotary shaft
- frame
- relief valve
- Prior art date
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
- F04C28/28—Safety arrangements; Monitoring
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/021—Control systems for the circulation of the lubricant
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 密閉ハウジング内のフレームにスクロール型
圧縮機構を装着し、密閉ハウジング内の電動機により回
転シャフトを介して駆動すると共に、同回転シャフトに
設けられた油ポンプにより密閉ハウジング内に封入され
た潤滑油を回転シャフト内の給油孔を通して、回転シャ
フトの軸受部及びスクロール型圧縮機構の摺動部に給油
するスクロール型圧縮機において、最高周波数運転時に
おいても、摺動部等へ給油された油が圧力上昇によって
飛散することを防ぎ、油上りを防止する。 【解決手段】 前記フレームに形成され、前記潤滑箇所
に給油された潤滑油が溜まる油溜め室から同潤滑油を前
記密閉ハウジング内に戻す排油孔を前記フレームに複数
個設け、同排油孔の少なくとも１つに前記油溜め室内圧
力が所定圧以上で開くリリーフ弁を設けた。
圧縮機構を装着し、密閉ハウジング内の電動機により回
転シャフトを介して駆動すると共に、同回転シャフトに
設けられた油ポンプにより密閉ハウジング内に封入され
た潤滑油を回転シャフト内の給油孔を通して、回転シャ
フトの軸受部及びスクロール型圧縮機構の摺動部に給油
するスクロール型圧縮機において、最高周波数運転時に
おいても、摺動部等へ給油された油が圧力上昇によって
飛散することを防ぎ、油上りを防止する。 【解決手段】 前記フレームに形成され、前記潤滑箇所
に給油された潤滑油が溜まる油溜め室から同潤滑油を前
記密閉ハウジング内に戻す排油孔を前記フレームに複数
個設け、同排油孔の少なくとも１つに前記油溜め室内圧
力が所定圧以上で開くリリーフ弁を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール型圧縮機
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】空気調和装置では、効率のよい圧縮がで
きるとの利点から、近時、インバータ制御によって回転
数を変え、運転能力を可変としたスクロール型圧縮機が
採用されてきている。
きるとの利点から、近時、インバータ制御によって回転
数を変え、運転能力を可変としたスクロール型圧縮機が
採用されてきている。
【０００３】図４は従来のスクロール型圧縮機の縦断面
図、図５は図４のＡ−Ａ断面図である。図において、密
閉ハウジング８の内部にはその上部にスクロール型圧縮
機構Ｃが、下部に電動機Ｍが収納設置され、これらは回
転シャフト５を介して互いに連動連結されている。スク
ロール型圧縮機構Ｃは固定スクロール１、旋回スクロー
ル２、旋回スクロール２の公転旋回運動を許容するが、
その自転を阻止するオルダムリング等の自転阻止機構
３、固定スクロール１及び電動機Ｍが締結されるフレー
ム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１等からな
る。
図、図５は図４のＡ−Ａ断面図である。図において、密
閉ハウジング８の内部にはその上部にスクロール型圧縮
機構Ｃが、下部に電動機Ｍが収納設置され、これらは回
転シャフト５を介して互いに連動連結されている。スク
ロール型圧縮機構Ｃは固定スクロール１、旋回スクロー
ル２、旋回スクロール２の公転旋回運動を許容するが、
その自転を阻止するオルダムリング等の自転阻止機構
３、固定スクロール１及び電動機Ｍが締結されるフレー
ム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１等からな
る。
【０００４】固定スクロール１は端板１１とその内面に
立設された渦巻き状ラップ１２とを備え、この端板１１
には吐出ポート１３及びこれを開閉する吐出弁１７が設
けられている。旋回スクロール２は端板２１とその内面
に立設された渦巻き状ラップ２２とを備えている。端板
２１の下部外面に立設されたボス２３内にはドライブブ
ッシュ５４が旋回軸受７３を介して回転自在に嵌挿さ
れ、このドライブブッシュ５４に穿設された孔５５内に
回転シャフト５の上端から突出する偏心ピン５３が回転
自在に嵌合されている。固定スクロール１と旋回スクロ
ール２とを相互に所定距離だけ偏心させ、かつ、１８０
度だけ角度をずらせて噛み合わせることによって複数個
の密閉空間２４が形成されている。フレーム６は密閉ハ
ウジング８に固定されており、このフレーム６の上面に
形成されたスラスト部６５と旋回スクロール２の背面と
が摺接して旋回スクロール２を支持している。
立設された渦巻き状ラップ１２とを備え、この端板１１
には吐出ポート１３及びこれを開閉する吐出弁１７が設
けられている。旋回スクロール２は端板２１とその内面
に立設された渦巻き状ラップ２２とを備えている。端板
２１の下部外面に立設されたボス２３内にはドライブブ
ッシュ５４が旋回軸受７３を介して回転自在に嵌挿さ
れ、このドライブブッシュ５４に穿設された孔５５内に
回転シャフト５の上端から突出する偏心ピン５３が回転
自在に嵌合されている。固定スクロール１と旋回スクロ
ール２とを相互に所定距離だけ偏心させ、かつ、１８０
度だけ角度をずらせて噛み合わせることによって複数個
の密閉空間２４が形成されている。フレーム６は密閉ハ
ウジング８に固定されており、このフレーム６の上面に
形成されたスラスト部６５と旋回スクロール２の背面と
が摺接して旋回スクロール２を支持している。
【０００５】電動機Ｍを駆動することによって回転シャ
フト５、偏心ピン５３、ドライブブッシュ５４、ボス２
３等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール２が
駆動され、旋回スクロール２は自転阻止機構３によって
自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公転旋
回運動する。すると、ガスが吸入管８２を経て密閉ハウ
ジング８内に入り、ガス通路８５を通り、吸入通路１５
を経て密閉空間２４内に吸入される。そして、旋回スク
ロール２の公転旋回運動により、密閉空間２４の容積が
減少するのに伴って圧縮されながら中央部に至り、吐出
ポート１３より吐出弁１７を押し開いて吐出キャビティ
１４に入り、ここから吐出管８３を経て外部に吐出され
る。
フト５、偏心ピン５３、ドライブブッシュ５４、ボス２
３等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール２が
駆動され、旋回スクロール２は自転阻止機構３によって
自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公転旋
回運動する。すると、ガスが吸入管８２を経て密閉ハウ
ジング８内に入り、ガス通路８５を通り、吸入通路１５
を経て密閉空間２４内に吸入される。そして、旋回スク
ロール２の公転旋回運動により、密閉空間２４の容積が
減少するのに伴って圧縮されながら中央部に至り、吐出
ポート１３より吐出弁１７を押し開いて吐出キャビティ
１４に入り、ここから吐出管８３を経て外部に吐出され
る。
【０００６】回転シャフト５の下端部には油ポンプ１０
０が設置されている。即ち、回転シャフト５の下端には
これと偏心して下方に伸びる偏心軸１０１が突設され、
この偏心軸１０１はシリンダ１０２によって囲まれてい
る。シリンダ１０２はステイ１１６を介して密閉ハウジ
ング８に支持され、このステイ１１６に設けた補助軸受
１０３によって回転シャフト５の下部が軸承されてい
る。シリンダ１０２の下面はスラストプレート１１７で
覆われ、このスラストプレート１１７はこれを覆うカバ
ー１１１と一緒にシリンダ１０２に固定されている。こ
のスラストプレート１１７の上面は偏心軸１０１の下端
面と摺接して回転シャフト５に作用するスラストを支持
している。
０が設置されている。即ち、回転シャフト５の下端には
これと偏心して下方に伸びる偏心軸１０１が突設され、
この偏心軸１０１はシリンダ１０２によって囲まれてい
る。シリンダ１０２はステイ１１６を介して密閉ハウジ
ング８に支持され、このステイ１１６に設けた補助軸受
１０３によって回転シャフト５の下部が軸承されてい
る。シリンダ１０２の下面はスラストプレート１１７で
覆われ、このスラストプレート１１７はこれを覆うカバ
ー１１１と一緒にシリンダ１０２に固定されている。こ
のスラストプレート１１７の上面は偏心軸１０１の下端
面と摺接して回転シャフト５に作用するスラストを支持
している。
【０００７】偏心軸１０１には、図５に示すように、円
環状のロータ１０４が遊嵌され、このロータ１０４は偏
心軸１０１に押推されてその外周面がシリンダ１０２の
内周面と当接又は近接することによって三日月形のシリ
ンダ室１０５を限界している。シリンダ１０２の内周面
に穿設されたスロット１０６及びロータ１０４の外周面
に穿設されたスロット１０７内にブレード１０８の両端
部が摺動自在に嵌挿され、このブレード１０８によって
ロータ１０４の自転が阻止される他、シリンダ室１０５
が吸油室１０９と排油室１１０とに仕切られている。ス
ラストプレート１１７及びカバー１１１には吸油室１０
９を密閉ハウジング８内底部の油溜り８１に連通する吸
入通路１１２が、また、排油室１１０が偏心軸１０１及
び回転シャフト５の内部に形成された給油孔５２に連通
する吐出通路１１３が各々穿設されている。
環状のロータ１０４が遊嵌され、このロータ１０４は偏
心軸１０１に押推されてその外周面がシリンダ１０２の
内周面と当接又は近接することによって三日月形のシリ
ンダ室１０５を限界している。シリンダ１０２の内周面
に穿設されたスロット１０６及びロータ１０４の外周面
に穿設されたスロット１０７内にブレード１０８の両端
部が摺動自在に嵌挿され、このブレード１０８によって
ロータ１０４の自転が阻止される他、シリンダ室１０５
が吸油室１０９と排油室１１０とに仕切られている。ス
ラストプレート１１７及びカバー１１１には吸油室１０
９を密閉ハウジング８内底部の油溜り８１に連通する吸
入通路１１２が、また、排油室１１０が偏心軸１０１及
び回転シャフト５の内部に形成された給油孔５２に連通
する吐出通路１１３が各々穿設されている。
【０００８】電動機Ｍにより回転シャフト５が駆動され
ると、偏心軸１０１が図５に示す矢印方向に偏心回転運
動する。すると、この偏心軸１０１に押推されてロータ
１０４の外周面がシリンダ１０２の内周面の１箇所と当
接若しくは近接しながら公転旋回運動をする。すると、
吸油室１０９の容積が増加するに伴って密閉ハウジング
８内底部の油溜り８１に貯留されている潤滑油が吸入通
路１１２を通って吸油室１０９内に導かれ、他方排油室
１１０の容積が減少するに伴いこの排油室１１０内の潤
滑油が加圧され、吐出通路１１３を通って偏心軸１０１
及び回転シャフト５の給油孔５２へ吐出される。次いで
潤滑油は、図４に示す給油孔５２を通って補助軸受１０
３、上部軸受７１、偏心ピン５３、旋回軸受７３を潤滑
し、また給油孔５２から旋回スクロール２とフレーム６
との間に形成されている油溜め室６１、油溝６６等を経
てスラスト部６５、自転阻止機構３等の摺動部を潤滑し
た後、排油孔６２を経て油溜り８１に貯留される。
ると、偏心軸１０１が図５に示す矢印方向に偏心回転運
動する。すると、この偏心軸１０１に押推されてロータ
１０４の外周面がシリンダ１０２の内周面の１箇所と当
接若しくは近接しながら公転旋回運動をする。すると、
吸油室１０９の容積が増加するに伴って密閉ハウジング
８内底部の油溜り８１に貯留されている潤滑油が吸入通
路１１２を通って吸油室１０９内に導かれ、他方排油室
１１０の容積が減少するに伴いこの排油室１１０内の潤
滑油が加圧され、吐出通路１１３を通って偏心軸１０１
及び回転シャフト５の給油孔５２へ吐出される。次いで
潤滑油は、図４に示す給油孔５２を通って補助軸受１０
３、上部軸受７１、偏心ピン５３、旋回軸受７３を潤滑
し、また給油孔５２から旋回スクロール２とフレーム６
との間に形成されている油溜め室６１、油溝６６等を経
てスラスト部６５、自転阻止機構３等の摺動部を潤滑し
た後、排油孔６２を経て油溜り８１に貯留される。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来のスクロー
ル型圧縮機においては、圧縮機構Ｃや回転シャフト５の
軸受等の摺動部への給油システムは、容積型の油ポンプ
１００によって、密閉ハウジング８内底部の油溜り８１
から吸い上げた潤滑油を回転シャフト５に穿設された給
油孔５２を経て、補助軸受１０３、上部軸受７１、偏心
ピン５３、旋回軸受７３に給油し、また給油孔５２から
旋回スクロール２とフレーム６との間に形成されている
油溜め室６１、油溝６６等を経てスラスト部６５、自転
阻止機構３等の摺動部に給油する。そして、これら摺動
部を潤滑した潤滑油は油溜め室６１から排油孔６２を経
て圧縮機構Ｃの外部に排出され油溜り８１に戻され、貯
留されるというシステムとなっている。
ル型圧縮機においては、圧縮機構Ｃや回転シャフト５の
軸受等の摺動部への給油システムは、容積型の油ポンプ
１００によって、密閉ハウジング８内底部の油溜り８１
から吸い上げた潤滑油を回転シャフト５に穿設された給
油孔５２を経て、補助軸受１０３、上部軸受７１、偏心
ピン５３、旋回軸受７３に給油し、また給油孔５２から
旋回スクロール２とフレーム６との間に形成されている
油溜め室６１、油溝６６等を経てスラスト部６５、自転
阻止機構３等の摺動部に給油する。そして、これら摺動
部を潤滑した潤滑油は油溜め室６１から排油孔６２を経
て圧縮機構Ｃの外部に排出され油溜り８１に戻され、貯
留されるというシステムとなっている。
【００１０】このため、高周波数運転域となり回転シャ
フト５の回転数が高くなり、これに比例してポンプ給油
量が増加すると、油溜め室６１内の圧力が上昇し、排油
孔６２から排出される油量が増加する。そうすると、排
油孔６２の出口開口から吹き出される油の流出速度が高
くなり、油が飛沫となってより広い範囲に拡散する。こ
の油の飛沫は吸入管８２から密閉ハウジング８内に吸い
込まれた吸入ガスに伴われてガス通路８５及び吸入通路
１５を通って密閉空間２４内に吸入されるので、油上り
量（吐出ガス中に含まれる潤滑油の量をいう）が増加す
るという問題があった。
フト５の回転数が高くなり、これに比例してポンプ給油
量が増加すると、油溜め室６１内の圧力が上昇し、排油
孔６２から排出される油量が増加する。そうすると、排
油孔６２の出口開口から吹き出される油の流出速度が高
くなり、油が飛沫となってより広い範囲に拡散する。こ
の油の飛沫は吸入管８２から密閉ハウジング８内に吸い
込まれた吸入ガスに伴われてガス通路８５及び吸入通路
１５を通って密閉空間２４内に吸入されるので、油上り
量（吐出ガス中に含まれる潤滑油の量をいう）が増加す
るという問題があった。
【００１１】油上り量が増加すると冷凍装置の熱交換器
を汚染してその熱交換性能を悪化させたり、冷凍装置内
に滞留する潤滑油量が多くなって、油溜り８１の油面低
下を招き、油ポンプ１００に潤滑油が吸入されなくなる
等の不具合を誘発する。
を汚染してその熱交換性能を悪化させたり、冷凍装置内
に滞留する潤滑油量が多くなって、油溜り８１の油面低
下を招き、油ポンプ１００に潤滑油が吸入されなくなる
等の不具合を誘発する。
【００１２】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、上
記油溜め室内の圧力が過剰に上昇しないよう、最高周波
数運転時の従来の油溜め室の圧力より低い圧力で油が排
油孔から排出されるようにして、油の飛散による油上り
量の低減、および油溜りの油面低下の防止を図ろうとす
るものである。
記油溜め室内の圧力が過剰に上昇しないよう、最高周波
数運転時の従来の油溜め室の圧力より低い圧力で油が排
油孔から排出されるようにして、油の飛散による油上り
量の低減、および油溜りの油面低下の防止を図ろうとす
るものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、密閉ハウジング内に設けられたフレ
ームにスクロール型圧縮機構を装着し、同スクロール型
圧縮機構を前記密閉ハウジング内に設けられた電動機に
より回転シャフトを介して駆動すると共に、同回転シャ
フトに油ポンプを設け、同油ポンプにより前記密閉ハウ
ジング内に封入された潤滑油を前記回転シャフト内に設
けられた給油孔を通して、前記回転シャフトの軸受部及
び前記スクロール型圧縮機構の摺動部に給油するスクロ
ール型圧縮機において、次の特徴を有するスクロール型
圧縮機に関するものである。
したものであって、密閉ハウジング内に設けられたフレ
ームにスクロール型圧縮機構を装着し、同スクロール型
圧縮機構を前記密閉ハウジング内に設けられた電動機に
より回転シャフトを介して駆動すると共に、同回転シャ
フトに油ポンプを設け、同油ポンプにより前記密閉ハウ
ジング内に封入された潤滑油を前記回転シャフト内に設
けられた給油孔を通して、前記回転シャフトの軸受部及
び前記スクロール型圧縮機構の摺動部に給油するスクロ
ール型圧縮機において、次の特徴を有するスクロール型
圧縮機に関するものである。
【００１４】（１）前記フレームに形成され、前記潤滑
箇所に給油された潤滑油が溜まる油溜め室から同潤滑油
を前記密閉ハウジング内に戻す排油孔を前記フレームに
複数個設け、同排油孔の少なくとも１つに前記油溜め室
内圧力が所定圧以上で開くリリーフ弁を設けた。
箇所に給油された潤滑油が溜まる油溜め室から同潤滑油
を前記密閉ハウジング内に戻す排油孔を前記フレームに
複数個設け、同排油孔の少なくとも１つに前記油溜め室
内圧力が所定圧以上で開くリリーフ弁を設けた。
【００１５】（２）上記（１）項に記載のスクロール型
圧縮機において、電動機をインバータを介して駆動され
る可変速型電動機となすと共に、油ポンプを回転数に比
例して給油量が変化する容積型油ポンプとなした。
圧縮機において、電動機をインバータを介して駆動され
る可変速型電動機となすと共に、油ポンプを回転数に比
例して給油量が変化する容積型油ポンプとなした。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の一形態に係
るスクロール型圧縮機の縦断面図、図２は同圧縮機の要
部拡大縦断面図、図３は上記実施形態の効果を示す線図
である。
るスクロール型圧縮機の縦断面図、図２は同圧縮機の要
部拡大縦断面図、図３は上記実施形態の効果を示す線図
である。
【００１７】図１において、フレーム６には従来の排油
孔６２の他にもう１本の排油孔６３が追加して設けら
れ、その開口部にリリーフ弁機構４０が設置されてい
る。リリーフ弁機構４０は図２に示すように、弁板４
１、円筒コイルばね４２及び円筒４３よりなり円筒４３
の外周には多数の孔４４が設けられている。なお、排油
孔６３の開口部には弁板４１とのシール性を向上するた
め弁座４５が形成されている。なお、一般には排油孔を
複数本設け、その内の１本にリリーフ弁機構を設ければ
よい。
孔６２の他にもう１本の排油孔６３が追加して設けら
れ、その開口部にリリーフ弁機構４０が設置されてい
る。リリーフ弁機構４０は図２に示すように、弁板４
１、円筒コイルばね４２及び円筒４３よりなり円筒４３
の外周には多数の孔４４が設けられている。なお、排油
孔６３の開口部には弁板４１とのシール性を向上するた
め弁座４５が形成されている。なお、一般には排油孔を
複数本設け、その内の１本にリリーフ弁機構を設ければ
よい。
【００１８】図３において、横軸は運転周波数であり、
最低使用周波数Ｌｏから最高使用周波数Ｈｉまで変化す
る。縦軸は油溜め室６１の内圧であり、図中の点線グラ
フは従来の場合の油溜め室６１内圧の変化を示し実線の
グラフは本実施例の場合の油溜め室６１内圧の変化を示
す。即ち、従来の場合には油溜め室６１の内圧は運転周
波数がＬｏからＨｉに変化する間に、Ｐ0 からＰ3 に上
昇するが、本実施例では、円筒コイルばね４２は油溜め
室６１の内圧がＰ0 からＰ1 に上昇すると弁板４１が開
くようにそのばね力が設定されているので、運転周波数
がＭになるとリリーフ弁４０は開となり、新しい排油孔
６３からも潤滑した潤滑油が排出されるので、その後の
油溜め室６１内圧の上昇は鈍化し、最高使用運転周波数
Ｈｉにおける同内圧はＰ2 となり従来の場合より低下さ
せることができる。
最低使用周波数Ｌｏから最高使用周波数Ｈｉまで変化す
る。縦軸は油溜め室６１の内圧であり、図中の点線グラ
フは従来の場合の油溜め室６１内圧の変化を示し実線の
グラフは本実施例の場合の油溜め室６１内圧の変化を示
す。即ち、従来の場合には油溜め室６１の内圧は運転周
波数がＬｏからＨｉに変化する間に、Ｐ0 からＰ3 に上
昇するが、本実施例では、円筒コイルばね４２は油溜め
室６１の内圧がＰ0 からＰ1 に上昇すると弁板４１が開
くようにそのばね力が設定されているので、運転周波数
がＭになるとリリーフ弁４０は開となり、新しい排油孔
６３からも潤滑した潤滑油が排出されるので、その後の
油溜め室６１内圧の上昇は鈍化し、最高使用運転周波数
Ｈｉにおける同内圧はＰ2 となり従来の場合より低下さ
せることができる。
【００１９】このように最高使用運転周波数Ｈｉにおけ
る油溜め室６１の内圧が低下すると、排油孔６２及び６
３の出口開口から噴出する油の流出速度が低下し、油が
飛沫となって拡散する範囲が縮少するので、吸入ガスに
伴われて圧縮機構Ｃに吸い込まれる油量が減少し最高使
用運転周波数Ｈｉにおける油上り量を低減することがで
きる。なお、設計手順としては、先ず最高使用運転周波
数Ｈｉにおける油溜め室６１の内圧Ｐ2 を許容油上り量
を達成できるレベルに設定し、次に、このＰ2になるよ
うに、新規排油孔６３の孔径及びリリーフ弁４０が開弁
する油溜め室６１の内圧Ｐ1 と円筒コイルばね４２のば
ね力を決定する。
る油溜め室６１の内圧が低下すると、排油孔６２及び６
３の出口開口から噴出する油の流出速度が低下し、油が
飛沫となって拡散する範囲が縮少するので、吸入ガスに
伴われて圧縮機構Ｃに吸い込まれる油量が減少し最高使
用運転周波数Ｈｉにおける油上り量を低減することがで
きる。なお、設計手順としては、先ず最高使用運転周波
数Ｈｉにおける油溜め室６１の内圧Ｐ2 を許容油上り量
を達成できるレベルに設定し、次に、このＰ2になるよ
うに、新規排油孔６３の孔径及びリリーフ弁４０が開弁
する油溜め室６１の内圧Ｐ1 と円筒コイルばね４２のば
ね力を決定する。
【００２０】また、従来の場合、排油孔６２の孔径を余
り太くすると、低周波数運転域で排油量が増加しスラス
ト部６５、自転阻止機構３等の摺動部への給油量が減少
するという問題が生じるので、上記油溜め室６１の内圧
Ｐ3 を低下させるためだけで、排油孔６２の孔径は太く
することはできない。従って、本実施例においては、新
規排油孔６３が追加されているので、従来の排油孔６２
を従来の場合より細目に設定することができ、低周波数
運転域での上記摺動部への給油を改善することもでき
る。
り太くすると、低周波数運転域で排油量が増加しスラス
ト部６５、自転阻止機構３等の摺動部への給油量が減少
するという問題が生じるので、上記油溜め室６１の内圧
Ｐ3 を低下させるためだけで、排油孔６２の孔径は太く
することはできない。従って、本実施例においては、新
規排油孔６３が追加されているので、従来の排油孔６２
を従来の場合より細目に設定することができ、低周波数
運転域での上記摺動部への給油を改善することもでき
る。
【００２１】
【発明の効果】本発明においては、旋回スクロールとフ
レームとの間に形成される油溜め室から余剰の潤滑油を
圧縮機構の外に排出するために上記フレームに複数本
（例では２本）の排油孔が穿設され、そのうちの１本に
リリーフ弁が設けられており、圧縮機の運転周波数が上
昇し、上記油溜め室内圧が所定値（図３のＰ1 ）まで上
昇すると、上記リリーフ弁が開弁するので、最高周波数
運転における同内圧を従来のものより低下することがで
きる。
レームとの間に形成される油溜め室から余剰の潤滑油を
圧縮機構の外に排出するために上記フレームに複数本
（例では２本）の排油孔が穿設され、そのうちの１本に
リリーフ弁が設けられており、圧縮機の運転周波数が上
昇し、上記油溜め室内圧が所定値（図３のＰ1 ）まで上
昇すると、上記リリーフ弁が開弁するので、最高周波数
運転における同内圧を従来のものより低下することがで
きる。
【００２２】この結果、最高周波数運転における上記各
排油孔出口開口から噴出する油の流出速度が低下し、油
が飛沫となって拡散する範囲が減少するため吸入ガスに
伴われて圧縮機構に吸い込まれる油量が減少し、油上り
量を低減させることができ、下部の油溜りの油面低下を
防止することができる。また、リリーフ弁が装着されて
いない排油孔の断面積を従来のものより小さくすること
ができるので、低周波数運転域において、圧縮機構内摺
動部への給油状態を改善することもできる。
排油孔出口開口から噴出する油の流出速度が低下し、油
が飛沫となって拡散する範囲が減少するため吸入ガスに
伴われて圧縮機構に吸い込まれる油量が減少し、油上り
量を低減させることができ、下部の油溜りの油面低下を
防止することができる。また、リリーフ弁が装着されて
いない排油孔の断面積を従来のものより小さくすること
ができるので、低周波数運転域において、圧縮機構内摺
動部への給油状態を改善することもできる。
【図１】本発明の実施の一形態に係るスクロール型圧縮
機の縦断面図。
機の縦断面図。
【図２】上記圧縮機の要部拡大縦断面図。
【図３】上記実施形態の効果を示す線図。
【図４】従来のスクロール型圧縮機の縦断面図。
【図５】図４のＡ−Ａ断面図。
Ｃ スクロール型圧縮機構 Ｍ 電動モータ １ 固定スクロール ２ 旋回スクロール ３ 自転阻止機構 ５ 回転シャフト ６ フレーム ８ 密閉ハウジング ４０ リリーフ弁 ４１ 弁板 ４２ 円筒コイルばね ４３ 円筒 ４４ 孔 ４５ 弁座 ５２ 給油孔 ５３ 偏心ピン ５４ ドライブブッシュ ６１ 油溜め室 ６２ 排油孔 ６３ 排油孔（新規） ６５ スラスト部 ７１ 上部軸受 ７３ 旋回軸受 ８１ 油溜り（密閉ハウジング底部） １００ 油ポンプ １０３ 補助軸受
Claims (2)
- 【請求項１】 密閉ハウジング内に設けられたフレーム
にスクロール型圧縮機構を装着し、同スクロール型圧縮
機構を前記密閉ハウジング内に設けられた電動機により
回転シャフトを介して駆動すると共に、同回転シャフト
に油ポンプを設け、同油ポンプにより前記密閉ハウジン
グ内に封入された潤滑油を前記回転シャフト内に設けら
れた給油孔を通して、前記回転シャフトの軸受部及び前
記スクロール型圧縮機構の摺動部に給油するスクロール
型圧縮機において、前記フレームに形成され、前記潤滑
箇所に給油された潤滑油が溜まる油溜め室から同潤滑油
を前記密閉ハウジング内に戻す排油孔を前記フレームに
複数個設け、同排油孔の少なくとも１つに前記油溜め室
内圧力が所定圧以上で開くリリーフ弁を設けたことを特
徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 前記電動機をインバータを介して駆動さ
れる可変速型電動機となすと共に、前記油ポンプを回転
数に比例して給油量が変化する容積型油ポンプとなした
ことを特徴とする請求項１に記載のスクロール型圧縮
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19956595A JPH0942181A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19956595A JPH0942181A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942181A true JPH0942181A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16409948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19956595A Withdrawn JPH0942181A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942181A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6464480B2 (en) | 2001-03-16 | 2002-10-15 | Scroll Technologies | Oil spout for scroll compressor |
| CN102293632A (zh) * | 2010-06-24 | 2011-12-28 | 通用电气公司 | 喉镜 |
| WO2017086105A1 (ja) * | 2015-11-20 | 2017-05-26 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
| CN107401509A (zh) * | 2016-05-18 | 2017-11-28 | 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 | 用于压缩机的供油装置及压缩机 |
| EP3524819A3 (en) * | 2018-02-13 | 2019-08-28 | Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. | Compressor with a positive displacement oil supply pump |
| CN110360103A (zh) * | 2019-07-17 | 2019-10-22 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 涡旋压缩机、空调器及车辆 |
| WO2020017020A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機 |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP19956595A patent/JPH0942181A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6464480B2 (en) | 2001-03-16 | 2002-10-15 | Scroll Technologies | Oil spout for scroll compressor |
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| CN107850069A (zh) * | 2015-11-20 | 2018-03-27 | 三菱重工制冷空调系统株式会社 | 涡旋压缩机 |
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| CN107401509B (zh) * | 2016-05-18 | 2020-03-27 | 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 | 用于压缩机的供油装置及压缩机 |
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| WO2020017020A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機 |
| JPWO2020017020A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2021-05-13 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機 |
| CN110360103A (zh) * | 2019-07-17 | 2019-10-22 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 涡旋压缩机、空调器及车辆 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |