JP2842976B2 - 横置式密閉圧縮機 - Google Patents

横置式密閉圧縮機

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JP2842976B2
JP2842976B2 JP5068084A JP6808493A JP2842976B2 JP 2842976 B2 JP2842976 B2 JP 2842976B2 JP 5068084 A JP5068084 A JP 5068084A JP 6808493 A JP6808493 A JP 6808493A JP 2842976 B2 JP2842976 B2 JP 2842976B2
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JP
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oil
housing
lubricating oil
hermetic compressor
sump
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徹三 鵜飼
勝実 広岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は横置式の密閉型圧縮機、特
にその潤滑油供給方式に特徴がある密閉型圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は横置きに設置される従来のスクロ
ール型圧縮機の一例を示す縦断側面図である。密閉ハウ
ジング8の内部は、ディスチャージカバー31によって
高圧側44と低圧側45とに仕切られている。低圧側4
5の内部には、その前部にスクロール型圧縮機構Cが、
後部に電動モータMがそれぞれ配設され、これらは回転
シャフト5によって互いに連動連結されている。電動モ
ータMはロータMaとステータMbとからなり、ロータ
Maは回転シャフト5に固定され、ステータMbは密閉
ハウジング8に固定されている。
【0003】スクロール型圧縮機構Cは固定スクロール
1、旋回スクロール2、旋回スクロール2の公転旋回運
動を許容するがその自転は阻止するオルダムリンク等の
自転阻止機構3、固定スクロール1と旋回スクロール2
を支持するフレーム6、フレーム6に設けられ回転シャ
フト5を軸支する前部軸受71、ステイ84に設けられ
同じく回転シャフト5を軸支する後部軸受72等からな
る。
【0004】固定スクロール1は、端板11とその内面
に立設された渦巻き状ラップ12とを備えている。そし
てこの端板11の中央部には吐出ポート13が設けられ
ている。
【0005】旋回スクロール2は、端板21とこの内面
に立設された渦巻き状ラップ22とを備えている。そし
てこの端板21の外面に立設されたボス23内に、ドラ
イブブッシュ54が旋回軸受73を介して回転自在に嵌
裝され、更にこのドライブブッシュ54に穿設された孔
55内に、回転シャフト5の端部から突出する偏心ピン
53が、回転自在に嵌合されている。
【0006】固定スクロール1と旋回スクロール2とを
相互に所定距離だけ偏心させ、かつ、180度だけ角度
をずらせて噛み合わせることによって、複数の密閉空間
24が形成されている。
【0007】回転シャフト5の後端部には、油ポンプ5
1が備えられている。この油ポンプ51の吸入口56
は、密閉ハウジング8の下部に開口している。また図示
しない吐出口は、回転シャフト5に穿設された給油孔5
2に連通している。
【0008】電動モータMを駆動することによって、回
転シャフト5、偏心ピン53、ドライブブッシュ54、
ボス23等からなる公転旋回機構を介して、旋回スクロ
ール2が駆動される。そうすると、旋回スクロール2
は、自転阻止機構3によって自転を阻止されながら、公
転旋回半径の円軌道上を公転旋回運動する。そうする
と、吸入管82を経てガスが低圧側45に入り、このガ
スは通路61を通って低圧室43を経た後、密閉空間2
4内に吸入される。そして、旋回スクロール2の公転旋
回運動により密閉空間24の容積が減少するのに伴っ
て、圧縮されながら中央部に至り、吐出ポート13より
逆止弁17を押し開いて高圧室42から高圧側44に入
り、ここから吐出管83を経て外部に吐出される。
【0009】これと同時に、密閉ハウジング8内下部に
貯留された潤滑油は、油ポンプ51によって吸入口56
から吸い上げられ、給油孔52を通って後部軸受72、
前部軸受71、偏心ピン53、旋回軸受73等の摺動部
に供給され、これらを潤滑した後、排油孔62を通って
密閉ハウジング8の下部に戻る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の横置式密閉
型圧縮機においては、密閉ハウジング8内に十分な量の
潤滑油を封入した場合、油面が高くなってロータMaが
浸漬し易い。その結果、ロータMaが潤滑油を掻き揚げ
るため、動力の浪費となる。また、潤滑油の飛沫が密閉
ハウジング8内のガスに同伴されて密閉空間24に吸入
されるので、油上り量(吐出ガスに含まれる潤滑油の量
をいう)が増加する。
【0011】一方、上記問題を回避するために潤滑油の
封入量を少なくすると、密閉ハウジング8内の潤滑油量
が変動した時、摺動部の潤滑不良を招くおそれがあり、
信頼性に欠ける問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題を解決するために、密閉ハウジングに内蔵された摺動
部に油ポンプにより給油される横置式の密閉圧縮機にお
いて、上記密閉ハウジングよりも低い位置に同密閉ハウ
ジングの吸入圧力側と連通する油溜め器を付設するとと
もに、上記油ポンプの吸入口を上記油溜め器内に開口さ
せたことを特徴とする横置式密閉圧縮機;ならびに密閉
ハウジングに内蔵された摺動部に油ポンプにより給油さ
れる横置式の密閉圧縮機において、上記密閉ハウジング
よりも低い位置に油溜め器を付設し、上記油ポンプの吸
入口を上記油溜め器内に開口させるとともに、一端が上
記油溜め器の上部に開口する流入管の他端を上記密閉ハ
ウジングの吸入圧力側の油面位置に開口させたことを特
徴とする横置式密閉圧縮機を提案するものである。
【0013】
【作用】本発明は前記手段を講じた結果、次のような作
用を生ずる。即ち、前記第1の解決手段においては、密
閉ハウジングよりも低い位置に油溜め器を付設したこと
により、ここに十分な量の潤滑油を貯留できるので、密
閉ハウジング内の油面高さを低く保つことができる。し
たがって、電動モータのロータが潤滑油に浸漬する事態
を回避できる。
【0014】また前記第2の解決手段においては、上記
作用のほか、流入管の他端を密閉ハウジングの油面位置
に開口させて潤滑油中に没しないようにしたことによ
り、摺動部を潤滑した潤滑油が密閉ハウジングから油溜
め器内に流れ込む過程で流入管におけるガスロックを防
止することができ、潤滑油を油溜め器内にスムーズに流
し込むことができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明を横置式のスクロール型密閉圧
縮機に適用した一実施例を示す縦断側面図、図2は同じ
く密閉ハウジング、油溜め器および流入管の位置関係を
示す正面図である。これらの図において、前記図2によ
り説明した従来のものと同様の部材については、冗長に
なるのを避けるため、同じ符号を付け詳しい説明を省
く。
【0016】本実施例では、圧縮機を横置きに設置した
密閉ハウジング8よりも低い位置に、潤滑油を貯留する
油溜め器9が付設されている。この油溜め器9は、ロー
タMaが密閉ハウジング8内に貯留される潤滑油に浸漬
することがないように、その容量と位置が決定される。
【0017】油溜め器9内には、ステイ84に穿設され
た吸入通路84aを経由して油ポンプ51の吸入口56
が開口している。また、油溜め器9の上部に一端91a
が開口した流入管91の他端91bが、密閉ハウジング
の低圧側45即ち吸入圧力側の下部に開口している。
この開口部91bは、密閉ハウジング8に貯留される潤
滑油の油面高さに位置し、潤滑油中に没しないようにな
っている。また、流入管91は油溜め器9から密閉ハウ
ジング8に向けて傾斜して配されている。
【0018】油溜め器9内の潤滑油は、油ポンプ5によ
って吸入口56から吸い上げられ、給油孔52を通って
後部軸受72、前部軸受71、偏心ピン53、旋回軸受
73等の摺動部に供給されて、これらを潤滑する。摺動
部を潤滑した潤滑油は、排油孔62から密閉ハウジング
の低圧側45に落下し、次いで流入管91に溢流して
油溜め器9内に流れ込む。
【0019】このように本実施例では、密閉ハウジング
8よりも低い位置に油溜め器9を付設したことにより、
十分な量の潤滑油をここに貯留でき、密閉ハウジング8
内の油面高さを低く保つことができる。この結果、ロー
タMaが潤滑油に浸漬して潤滑油を掻き揚げ、動力が浪
費されたり、油上り量が増加したりする事態を、回避で
きる。
【0020】また、流入管91の流入端91bを密閉ハ
ウジング8の低圧側45の油面位置に開口させて、開口
部が潤滑油中に没しないようにしたことにより、摺動部
を潤滑した潤滑油が密閉ハウジング8の低圧側45から
油溜め器9内に流れ込む過程で流入管91におけるガス
ロックを防止することができ、潤滑油は油溜め器9内に
スムーズに流れ込む。したがって油ポンプ51による摺
動部への給油量を確保できる。
【0021】
【発明の効果】本発明においては、密閉ハウジングより
も低い位置に油溜め器を付設することによって、ここに
十分な量の潤滑油を貯留するようにしたので、密閉ハウ
ジング内の油面を低く保つことができる。その結果、電
動モータのロータが潤滑油に浸漬する事態を回避できる
ので、動力の浪費を防止でき、かつ油上がり量を低下で
きる。更に、起動時等、圧力が急激に低下した時でも、
油溜め器内はフォーミングせず、油面を安定させること
ができる。また、密閉ハウジングの吸入圧力側と油溜め
器とを連通したので油溜め器内は低圧となり、同油溜め
器の板厚を最小限に抑えることができる。また起動時に
吸入圧力側の油が発泡するので、これを別個の油溜めに
入れることにより、油の巻き上げを防止できる。
【0022】また、流入管の流入端を密閉ハウジングの
油面位置に開口させて潤滑油中に没しないようにした場
合は、摺動部を潤滑した潤滑油を密閉ハウジングから油
溜め器内にスムーズに流し込むことができる。その結
果、油ポンプによる摺動部への給油量を確保でき、摺動
部の潤滑不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る横置式密閉圧縮
機を示す縦断側面図である。
【図2】図2は上記実施例における密閉ハウジング、油
溜め器および流入管の位置関係を示す正面図である。
【図3】図3は従来の横置式密閉圧縮機の一例を示す縦
断側面図である。
【符号の説明】
8 密閉ハウジング 9 油溜め器 C 圧縮機構 M 電動モータ 51 油ポンプ 56 吸入口 53 偏心ピン 71 前部軸受 72 後部軸受 73 旋回軸受 91 流入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ハウジングに内蔵された摺動部に油
    ポンプにより給油される横置式の密閉圧縮機において、
    上記密閉ハウジングよりも低い位置に同密閉ハウジング
    の吸入圧力側と連通する油溜め器を付設するとともに、
    上記油ポンプの吸入口を上記油溜め器内に開口させたこ
    とを特徴とする横置式密閉圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉ハウジングに内蔵された摺動部に油
    ポンプにより給油される横置式の密閉圧縮機において、
    上記密閉ハウジングよりも低い位置に油溜め器を付設
    し、上記油ポンプの吸入口を上記油溜め器内に開口させ
    るとともに、一端が上記油溜め器の上部に開口する流入
    管の他端を上記密閉ハウジングの吸入圧力側の油面位置
    に開口させたことを特徴とする横置式密閉圧縮機。
JP5068084A 1992-04-09 1993-03-26 横置式密閉圧縮機 Expired - Lifetime JP2842976B2 (ja)

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JP8876492 1992-04-09
JP4-88764 1992-04-09
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JPH0617774A JPH0617774A (ja) 1994-01-25
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JPS516511U (ja) * 1974-07-03 1976-01-17

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