JP2989204B2 - 二次電池 - Google Patents

二次電池

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JP2989204B2
JP2989204B2 JP1320320A JP32032089A JP2989204B2 JP 2989204 B2 JP2989204 B2 JP 2989204B2 JP 1320320 A JP1320320 A JP 1320320A JP 32032089 A JP32032089 A JP 32032089A JP 2989204 B2 JP2989204 B2 JP 2989204B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、三酸化モリブデン、五酸化バナジウム、二
酸化マンガン、硫化チタン等のような再充電可能な活物
質からなる正極と、リチウムを活物質とする負極と、電
解質とを備えた二次電池に関する。
(ロ) 従来の技術 この種電池の問題点としては、負極活物質であるリチ
ウムが、充電の際に負極表面に樹枝状に成長することに
より正極と接して内部短絡を引起したり、モッシー状に
析出して脱落が生じるため充放電サイクルが極めて短い
ことである。
そこで、特開昭52−5423号公報に示すように、負極を
リチウム−アルミニウム合金で構成することが提案され
ている。
これはリチウム単独の場合、放電によってリチウムが
イオンとなって溶出すると負極表面が凹凸状となり、そ
の後の充電の際、リチウムが凸部に集中的に電析して樹
枝状に成長するのに対し、リチウム−アルミニウム合金
の場合には充電時にリチウムが負極の基体となるアルミ
ニウムと合金を形成するように復元するためリチウムの
樹枝状成長が抑制されるという利点を奏するためであ
る。
しかしながら、この場合には、リチウム−アルミニウ
ム合金の強度が弱いため、充放電の繰り返しにより合金
が微粉化して電気化学的に不活性となる。この結果、や
はりリサイクル特性が劣化するという課題を有してい
た。
そこで、充放電によるリチウム−アルミニウム合金の
微粉化を抑制するために、特開昭63−285865号公報に示
すように、アルミニウム中にマンガン等の金属を添加す
るようなものが提案されている。このような構造とすれ
ば、アルミニウムの強度を高めることができるので、若
干サイクル特性が向上する。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記構造の負極では、アルミニウムと
リチウムとの合金化による体積膨張によって、リチウム
とアルミニウムとの粒界にクラックが生じ、合金の崩壊
が生じる。このため、サイクル特性を格段に向上させる
ことができず、改良の余地がある。
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、リ
チウムとアルミニウムとの粒界にクラックが生じるのを
抑制することによりサイクル特性を飛躍的に向上させる
ことができる二次電池を提供することを目的をする。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、再充電可能な活
物質から成る正極と、リチウムを活物質とする負極と、
電解質とを備えた二次電池において、前記負極はリチウ
ム−アルミニウム−X−Yで表される合金から成り、上
記Xはマンガン、クロムから成る群れから選択され、上
記Yはビスマス、カドミウム、鉛、スズ、タリウムより
成る群から選択されることを特徴とする。
(ホ) 作 用 アルミニウム中にマンガン或いはクロム(アルミニウ
ムに対して0.05wt%以上固溶する金属)を添加すれば、
アルミニウム中の歪みを大きくすることができる。この
ため、上記構成の如くこの合金とリチウムとの合金を負
極に用いれば、リチウム−アルミニウム合金中の歪みも
大きくする事ができるので、リチウム−アルミニウム合
金の強度を高めることが可能となる。
加えて、アルミニウム中にビスマス、カドミウム、
鉛、スズ、タリウムより成る群から選択される金属(ア
ルミニウムに固溶する量が0.1wt%以下、且つアルミニ
ウムと金属間化合物を構成しない金属)を添加すれば、
リチウム−アルミニウム合金の強度を一層高めることが
可能となる。これは、以下に示す理由による。
即ち、上記金属とアルミニウムとの合金は共晶系ある
いは包晶系合金の金属組織を有する合金(アルミニウム
粒子の粒界部に上記金属が存在する組織を有する合金)
となる。したがって、上記合金とリチウムとを合金化さ
せた場合、粒界部に上記金属が存在しているので、この
部分のクラックを抑制することができるという理由によ
る。
但し、アルミニウム中に上記マンガン或いはクロムが
添加されていない場合には、上記効果を十分に発揮させ
ることができない。これは、マンガン等が添加されてい
ない場合にはリチウム−アルミニウム合金の強度が低下
するため、充放電によるリチウムの挿入、脱離によりリ
チウム−アルミニウム合金の粒内にもクラックを生じ、
その結果負極の崩れを生じるという理由による。
(ヘ) 実施例 第1実施例 本発明の第1実施例を、第1図に基づいて、以下に説
明する。
[実施例1] リチウム−アルミニウム−マンガン−ビスマス(Bi)
合金から成る負極2は負極集電体7の内面に圧着されて
おり、この負極集電体7はステンレスから成る断面略コ
字状の負極缶5の内底面に固着されている。上記負極缶
5の周端はポリプロピレン製の絶縁パッキング8の内部
に固定されており、絶縁パッキング8の外周にはステン
レスから成り上記負極缶5とは反対方向に断面略コ字状
を成す正極缶4が固定されている。この正極缶4の内底
面には正極集電体6が固定されており、この正極集電体
6の内面には正極1が固定されている。この正極1と前
記負極2との間には、電解液が含浸されたセパレータ3
が介装されている。尚、上記電解液としては、プロピレ
ンカーボネートに過塩素酸リチウムを1モル/lの割合で
溶解したものを用いている。また、電池寸法は直径25.0
mm、厚み3.0mmである。
ところで、上記正極1は、以下のようにして作製し
た。
先ず、二酸化マンガンと水酸化リチウムとをモル比で
2:1の比に混合した混合物を、375℃で20時間熱処理し活
物質を作製する。次に、この活物質と導電剤としてのア
セチレンブラックと、結着剤としてのフッ素樹脂粉末と
を重量比で80:10:10の割合で混合して正極合剤を作製す
る。次いで、この正極合剤を加圧成型した後、乾燥させ
ることにより作製した。
一方、前記負極2は、以下のようにして作製した。
先ず、MnとBiとを0.1%ずつ含有するアルミニウム合
金を厚さ0.5mmに圧延し、更に直径20mmの円板状に打ち
抜いた後、過塩素酸リチウムを溶解した1,3−ジオキソ
ラン中で電解し、リチウムと上記アルミニウム合金との
合金を作製した。尚、この合金のリチウムとアルミニウ
ムの比率はモル比で35:65としている。
このように作製した電池を、以下A−1電池を称す
る。
[実施例2〜36] 下記第1表に示すように、MnとBiとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Bi共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下A−2〜A−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第1表に示すように、MnとBiとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Biの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下a−1電池〜a
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のA−1電池〜A−36電池及び比較例のa
−1電池〜a−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第2表に示す。尚、実験条件は、3mAで3.3
Vまで充電した後、3mAで5時間放電するという条件であ
り、放電時間内に電池電圧が2.0Vとなった時点で電池寿
命とした。
上記第2表に示すように、Al中にBiのみを添加しただ
けの電池(a−8電池〜a−13電池)では、Al中に何も
添加していない電池(a−1電池)に比べてサイクル特
性が向上せず、且つあまり多く添加すると却ってサイク
ル特性が劣化する。また、Al中にMnを添加しただけの電
池(a−2電池〜a−6電池)ではa−1電池に比べて
サイクル特性は向上するが、著しい向上は認められな
い。これに対して、Al中にBiとMnとを共に添加した電池
(A−1電池〜A−36電池)ではサイクル特性が格段に
向上しているものが多数認められる。但し、Mnの量は0.
5wt%以上3.0wt%以下であることが望ましく、Biの量は
0.1wt%以上5.0wt%以下であることが望ましい。
第2実施例 [実施例1] Biの代わりにCdを用いる他は、前記第1実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下B−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第3表に示すように、MnとCdとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Cd共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下B−2〜B−36
と称する。
[比較例1〜13] 下記第3表に示すように、MnとCdとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Cdの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下b−1電池〜b
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のB−1電池〜B−36電池及び比較例のb
−1電池〜b−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第4表に示す。尚、実験条件は、前記第1
実施例の実験と同一条件である。
上記第4表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にCdとMnとを共に添加した電池(B−1電池〜
B−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Mnの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Cdの量は0.1wt%以上5.0
wt%以下であることが望ましい。
第3実施例 [実施例1] Biの代わりにPbを用いる他は、前記第1実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下C−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第5表に示すように、MnとPbとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合にはMn,Pb共に少なくとも0.1%以上含有されて
いる。
このようにして作製した電池を、以下C−2〜C−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第5表に示すように、MnとPbとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Pbの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下c−1電池〜c
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のC−1電池〜C−36電池及び比較例のc
−1電池〜c13電池のサイクル特性を調べたので、その
結果を下記第6表に示す。尚、実験条件は、前記第1実
施例の実験と同一の条件である。
上記第6表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にPbとMnとを共に添加した電池(C−1電池〜
C−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Mnの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Pbの量は0.1wt%以上5.0
wt%以下であることが望ましい。
第4実施例 [実施例1] Biの代わりにSnを用いる他は、前記第1実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下D−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第7表に示すように、MnとSnとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Sn共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下D−2からD−
36電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第7表に示すように、MnとSnとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Snの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を以下、d−1電池〜d
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のD−1電池〜D−36電池及び比較例のd
−1電池〜d−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第8表に示す。尚、実験条件は、前記第1
実施例の実験と同一の条件である。
上記第8表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にSnとMnとを共に添加した電池(D−1電池〜
D−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Mnの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Snの量は0.1wt%以上5.0
wt%以下であることが望ましい。
第5実施例 [実施例1] Biの代わりにTlを用いる他は、前記第1実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下E−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第9表に示すように、MnとTlとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Tl共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下E−2〜E−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第9表に示すように、MnとTlとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Mn、Tlの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下e−1電池〜e
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のE−1電池〜E−36電池及び比較例のe
−1電池〜e−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記10表に示す。尚、実験条件は、前記第1実
施例の実験と同一の条件である。
上記第10表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にTlとMnとを共に添加した電池(E−1電池〜
E−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Mnの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Tlの量は0.1wt%以上5.0
wt%以下であることが望ましい。
第6実施例 [実施例1] Mnの代わりにCrを用いる他は、前記第1実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下F−1電池を称
する。
[実施例2〜36] 下記第11表に示すように、CrとBiとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Bi共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下F−2〜F−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第11表に示すように、CrとBiとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Biの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下f−1電池〜f
−13電池と称する。
上記本発明のF−1電池〜F−36電池及び比較例のf
−1電池〜f−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第12表に示す。尚、実験条件は、前記第1
実施例の実験と同一の条件である。
上記第12表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Alの中にBiとCrとを共に添加して電池(F−1電池
〜F−36電池)ではサイクル特性が格段に向上している
ものが多数認められる。但し、Crの量は0.5wt%以上3.0
wt%以下であることが望ましく、Biの量は0.1wt%以上
5.0wt%以下であることが望ましい。
第7実施例 [実施例1] Mnの代わりにCrを用いる他は、前記第2実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下G−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第13表に示すように、CrとCdとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Cd共に少なくとも0.1%以上が含有
されている。
このようにして作製した電池を、以下G−2〜G−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第13表に示すように、CrとCdとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Cdの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下g−1電池〜g
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のG−1電池〜G−36電池及び比較例のg
−1電池〜g−13電池のサイクル特性を調べたもので、
その結果を下記第14表に示す。尚、実験条件は、前記第
1実施例の実験と同一の条件である。
上記第14表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にCdとCrとを共に添加した電池(G−1電池〜
G−36電池)ではサイクル特性が格段向上しているもの
が多数認められる。但し、Crの量は0.5wt%以上3.0wt%
以下であることが望ましく、Cdの量は0.1wt%以上5.0wt
%以下であることが望ましい。
第8実施例 [実施例1] Mnの代わりにCrを用いる他は、前記第3実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下H−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第15表に示すように、CrとPbとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Pr、Pb共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下H−2電池〜H
−36電池と称する。
[比較例1〜13] 下記15表に示すように、CrとPbとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Pbの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下h−1電池〜h
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のH−1電池〜H−36電池及び比較例のh
−1電池〜h−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第16表に示す。尚、実験条件は、前記第1
実施例の実験と同一の条件である。
上記第16表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にPbとCrとを共に添加した電池(H−1電池〜
H−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Crの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Pbの量は0.1wt%以上5.0
wt%以下であることが望ましい。
第9実施例 [実施例1] Mnの代わりにCrを用いる他は、前記第4実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下l−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第17表に示すように、CrとSnとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Sn共に少なくとも0.1wt%以上含有
されている。
このようにして作製した電池を、以下l−2〜l−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記17表に示すように、CrとSnとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Snの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下i−1電池〜i
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のl−1電池〜l−36電池及び比較例のi
−1電池〜i−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第18表に示す。尚、実験条件は、前記第1
実施例の実験と同一の条件である。
上記第18表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にSnとCrとを共に添加した電池(l−1電池〜
l−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Crの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Snの量は0.1wt%以上5.0
%以下であることが望ましい。
第10実施例 [実施例1] Mnの代わりにCrを用いる他は、前記第5実施例の実施
例1と同様にして電池を作製した。
このようにして作製した電池を、以下J−1電池と称
する。
[実施例2〜36] 下記第19表に示すように、CrとTlとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Tl共に少なくとも0.1%以上含有さ
れている。
このようにして作製した電池を、以下J−2〜J−36
電池と称する。
[比較例1〜13] 下記第19表に示すように、CrとTlとの比率を変える他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。但し、
この場合には、Cr、Tlの少なくとも一方が全く含まれて
いない。
このようにして作製した電池を、以下j−1電池〜j
−13電池と称する。
[実験] 上記本発明のJ−1電池〜J−36電池及び比較例のj
−1電池〜j−13電池のサイクル特性を調べたので、そ
の結果を下記第20表に示す。尚、実験条件は、前記第1
実施例の実験条件と同一の条件である。
上記第20表に示すように、前記第1実施例の場合と同
様、Al中にTlとCrとを共に添加した電池(J−1電池〜
J−36電池)ではサイクル特性が格段に向上しているも
のが多数認められる。但し、Crの量は0.5wt%以上3.0wt
%以下であることが望ましく、Tlの量は0.1wt%以上5.0
%以下であることが望ましい。
尚、上記実施例では正極活物質としてリチウムを含む
マンガン酸化物を用いているが、マンガン酸化物単体
や、マンガン酸化物とその他の金属との複合酸化物を用
いても上記と同様の効果を奏することは勿論である。
(ト) 発明の効果 以上説明したように本発明によれば、充放電を繰り返
し行った場合であっても、リチウム−アルミニウム合金
の粒子内及び粒界でクラックが発生するのを抑制するこ
とができる。この結果、負極が崩壊するのが防止でき、
サイクル特性を飛躍的に向上させることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の二次電池の半断面図である。 1……正極、2……負極、3……セパレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 10/40 H01M 4/38 - 4/62 H01M 4/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再充電可能な活物質から成る正極と、リチ
    ウムを活物質とする負極と、電解質とを備えた二次電池
    において、 前記負極はリチウム−アルミニウム−X−Yで表される
    合金から成り、上記Xはマンガン、クロムから成る群か
    ら選択され、上記Yはビスマス、カドミウム、鉛、ス
    ズ、タリウムより成る群から選択されることを特徴とす
    る二次電池。
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