JP2986728B2 - 人工血管 - Google Patents

人工血管

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JP2986728B2
JP2986728B2 JP7629396A JP7629396A JP2986728B2 JP 2986728 B2 JP2986728 B2 JP 2986728B2 JP 7629396 A JP7629396 A JP 7629396A JP 7629396 A JP7629396 A JP 7629396A JP 2986728 B2 JP2986728 B2 JP 2986728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工血管に関し、
さらに詳しくは、冠状動物や末梢血管等の小口径血管の
代替血管として用いるのに適した人工血管に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエステル繊維の織物また
は編物や延伸ポリテトラフルオロエチレン(以下、EP
TFEという。)のチューブが人工血管として用いられ
ている。EPTFEチューブは、素材であるポリテトラ
フルオロエチレン自体が抗血栓性に優れる上、延伸によ
って得られる繊維一結節からなる多孔質構造が生体組織
適合性に優れるため、ポリエステルに比べてより小口径
の人工血管に適用されている。
【0003】しかしながら、EPTFEでも抗血栓性は
十分ではなく、内径5mm以下、特に内径4mm以下の人工
血管では十分な開存性は得られていない。そこで、この
問題を解決する方法として、材料自体の抗血栓性を高
める方法、人工血管内に、抗血栓性の組織を培養(播
種)する方法、人工血管を移植後に、内面に抗血栓性
の組織形成を促すように工夫する方法、が検討されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】具体的には、の方法
としては、血栓が付着しない合成高分子材料や、抗血栓
物質を固定化した材料の開発が検討されている(野一色
ら、トランザクションズ・オブ・アサイオ(Trans.
A.S.A.I.O.)、23、253(1977)特開昭5
8−180162号公報、特開昭63−119773号
公報など)。これらの方法では、人工血管を移植した後
に一時的に抗血栓性を付与することができ、開存性が向
上するが、長期間経過すると血栓を形成して閉塞に至る
ため、長期間の移植には適さない。
【0005】の方法としては、人工血管内面に血管内
皮細胞を播種する方法が提案されているが、ヒトの血管
内皮細胞の確保が困難でかつ、培養に数週間を要するこ
とが問題であり実用化されていない。
【0006】の方法としては、生体組織を誘導する物
質として細胞の接着性物質や増殖物質を塗布または共有
結合固定した材料が提案されている。細胞接着性物質、
または細胞接着性物質と増殖物質の両方を塗布した人工
血管が提案されており、若干の組織誘導促進効果は認め
られるものの、内皮細胞の形成の促進および開存性がと
もに実用上満足できるものは得られていない(ルンドグ
レンら、トランザクションズ・オブ・アサイオ、32、
346(1986)、グライスラーら、サージャリー(S
URGERY)、112、244(1992)など)。
【0007】また、細胞接着物質を化学結合によって固
定した多孔質の人工血管が提案されているが、内皮細胞
の形成促進とこれによる開存性の向上に対する効果は不
十分である(特開平5−269198号公報)。さら
に、内皮細胞接着物質と増殖物質の両方を共有結合固定
した材料がインビトロで内皮細胞の形成を促進した、と
の報告があるが、人工血管として移植すると効果は少な
く、実用上十分な開存性は得られない(ジャーナル・オ
ブ・バイオメディカル・マテリアルズ・リサーチ(J.B
iomed.Mater.Res.27、901、(1993)など)。
また、人工血管を移植後、内皮細胞の形成が完了するま
での間の血栓の形成を抑制するために、内皮細胞の接着
物質であるコラーゲンまたはゼラチンを塗布し、血流接
触面にはヘパリンとコラーゲンまたはゼラチンを混合し
た層を塗布して形成した人工血管が提案されているが、
内皮細胞の形成および血栓形成の抑制の各々の効果は人
工血管を実用に供するには不十分であり、十分な開存性
は得られていない(特開昭63−46169号公報)。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者によれば、上記課
題は、繊維と該繊維によって互いに連結された結節とか
らなる繊維状組織を有する延伸ポリテトラフルオロエチ
レン多孔質チューブの内表面、外表面、及び壁内部の繊
維表面の全ての表面に組織誘導性物質を複合化し、さら
にチューブの内表面(血流接触面)の結節部分だけに抗
血栓物質を複合化したことを特徴とする人工血管により
解決でき、移植後の血栓形成を抑制しつつ、内皮細胞の
形成を促進する優れた人工血管を提供できる。
【0009】複合化した抗血栓物質による血栓の抑制効
果と、組織誘導物質による組織誘導促進効果により、血
栓を抑制しながら速やかに生体組織で人工血管を被覆
し、人工血管を移植直後から長期間にわたって優れた開
存成績を得るためには、延伸ポリテトラフルオロエチレ
ンの少なくとも血流接触面に露出した結節間距離が60
μm以上であることが好ましい。また、延伸ポリテトラ
フルオロエチレンの血流接触面に露出する結節間距離が
60μm以上で、かつ結節間距離が20〜40μmである
層を少なくとも一層含む多層構造であることがさらに好
ましい。なお、結節間距離は、走査型電子顕微鏡で、、
結節間距離を測定した平均値を言う。特に、抗血栓効果
と組織誘導促進効果の双方を効果的に得るためには、E
PTFEを構成する繊維とこれを連結する結節のうち、
チューブの内表面(血流接触面)において結節の部分が
占める面積は、チューブの内表面積の5〜50%である
ことが好ましい。
【0010】組織誘導性物質は、細胞接着性物質、また
はこれと細胞増殖性物質の組み合わせであることが好ま
しい。細胞接着性物質としては、例えばコラーゲン、ゼ
ラチン、ラミニン、エラスチンや、フィブロネクチンを
例示できるが、特にフィブロネクチンが好ましい。細胞
増殖性物質としては、TGF−α、トランスフェリン、
インスリン、ECGF(内皮細胞増殖因子)、BPE(脳
下垂体抽出物)、PDGF(血小板由来増殖因子)、FG
F(線維芽細胞増殖因子)等が例示できるが、中でも、T
GF−α、トランスフェリン、インスリン、FGFが好
ましい。
【0011】抗血栓物質としては、ヘパリン、ヒルジ
ン、ヒアルロン酸、アセチルサリチル酸、プロスタサイ
クリンおよびその誘導体、ウロキナーゼ、ストレプトキ
ナーゼ、組織プラスミノーゲンアクチベータ(tPA)、
等が挙げられる。この中で、ヘパリンが最も好ましい。
【0012】本発明の人工血管は次のようにして作製す
ることができる。まず組織誘導性物質をEPTFEチュ
ーブの内面、外面、及び壁内部の繊維表面を含む全ての
表面に組織誘導性物質を複合化する。次にこのEPTF
Eチューブをチューブの長軸方向に圧縮し、繊維−結節
よりなる構造の繊維を屈曲させて、チューブ内面に結節
部分だけが露出するようにした状態で、EPTFEチュ
ーブの内面に抗血栓物質の溶液を流すことにより、チュ
ーブの内面(血流接触面)に露出した結節表面のみに抗血
栓物質を複合化する。最後に圧縮を解く。
【0013】組織誘導性物質や抗血栓物質を固定するた
めには、単に物理的に塗布しても良いし、EPTFE表
面に形成した官能基に化学結合させてもよい。目的の物
質が化学結合によっても活性を失わない物質であれば、
EPTFEの表面に予め導入した官能基に該物質を化学
結合させる方法を用いるのがより好ましい。その方法
は、その官能基に適した方法を選択すればよく、好まし
くは固定することによって活性を失うことがない方法を
選択すればよい。
【0014】EPTFEチューブの多孔質体の壁の内部
の繊維の表面を含む全ての表面に官能基を形成する方法
としては、γ線や電子線などの放射線やグロー放電を用
いても良い。しかしながら、既に知られているように、
γ線による処理では、EPTFEの結晶内部の深い部分
までPTFEが分解されるためPTFEの分子量が低下
し、強度が著しく低下するため、人工血管としての実用
に供するのは難しい[モレル(G.Morel)ら、ジャーナ
ル・オブ・アプライド・ポリマー・サイエンス(J.App
l.Polymer.Sci.)Vol1.24,771(1979)]。
また、グロー放電処理やコロナ放電処理では、EPTF
Eチューブの壁の内部の繊維表面を処理することが難し
く、チューブの外表面または内表面のみしか処理するこ
とができないので、EPTFEチューブの壁の内部の表
面を含む全ての表面に生体組織誘導性物質を複合化する
ことが難しく、人工血管の壁の内部の孔(繊維と繊維の
間隙)への生体組織の侵入を促進することができない。
【0015】これに対し、アルカリ金属処理によれば、
EPTFEの内表面や外表面だけでなく、壁内部の繊維
表面を含む多孔質表面の全面において、表面から約数百
オングストロームの深さだけを処理することができる。
しかも、γ線や電子線などの放射線照射のようにEPT
FEの結晶内部深くまでPTFEを分解することがない
ため強度の低下を招くことがない。このため、生体組織
誘導性物質をEPTFEチューブの内表面、外表面およ
び壁内部繊維表面の全表面に共有結合固定することが可
能であり、本発明による複合化人工血管を作製するため
には、アルカリ金属化合物による処理を採用することが
好ましい。このように、アルカリ金属化合物を用いて脱
フッ素化した後に、分子内にカルボキシル基、水酸基、
アミノ基、エポキシ基等を有する化合物を付加させて、
これらの官能基を導入する。
【0016】アルカリ金属化合物としては、例えばメチ
ルリチウム、n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、
ナトリウム−ナフタレン、ナトリウム−ベンゾフェノ
ン、ビニルリチウムなどが挙げられる。アルカリ金属化
合物は、通常溶液として使用する。溶媒は、化合物の種
類により適宜選択すればよい。ナトリウム−ナフタレ
ン、ナトリウム−ベンゾフェノンは、処理によってEP
TFE表面に黒褐色の層を形成する上、EPTFEの多
孔質表面を均一に処理することが困難であるので、本発
明の人工血管を作製するためには、メチルリチウム、n
−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムを用いるのが好
ましい。メチルリチウム、n−ブチルリチウム、t−ブチ
ルリチウムは、これ自体ではフッ素を引き抜く作用が弱
いので、キレート試薬、例えばヘキサメチルホスホリッ
クトリアミドや、N,N,N,N−テトラメチルエチレン
ジアミン等を添加することが好ましい。
【0017】分子内に水酸基、カルボキシル基、エポキ
シ基またはアミノ基を含有する物質としては、グリセロ
ール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸、グリシジル(メタ)アクリレート、ア
リルアミン等が挙げられる。また、無水マレイン酸等の
酸無水物を付加し、加水分解してもよい。
【0018】これらの官能基のうち、例えば水酸基、カ
ルボキシル基およびアミノ基に対しては脱水縮合によ
り、エポキシ基に対しては付加反応により共有結合を形
成させる。中でもカルボキシル基に対しては、1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド等の水溶性のカルボジイミドの存在下にカルボン酸に
生体組織誘導性物質を反応させても良いし、カルボン酸
に一旦N−ヒドロキシコハク酸イミドを反応させて反応
性の高いN−ヒドロキシこはく酸イミドエステルとした
後に、組織誘導性物質のアミノ基と反応させてもよい。
また水酸基に対しては、そのままカルボジイミドを触媒
として脱水縮合により結合させてもよいし、水酸基を一
旦トリフルオロメタンスルホニルエステルとして反応性
を上げておいてから組織誘導性物質のアミノ基と反応さ
せてもよい。
【0019】これらの中で、カルボン酸のN−ヒドロキ
シコハク酸イミドエステル、または水酸基をトリフルオ
ロエタンスルホニル化したものに生体組織誘導性物質を
反応させるのが最も好ましい。すなわち、アルカリ金属
を用いたグラフト重合によって形成したカルボン酸をN
−ヒドロキシこはく酸イミドエステルとし、あるいは水
酸基をトリフルオロエタンスルホニルエステルとし、こ
れらの官能基に生体組織誘導性物質を反応させ、カルボ
ン酸のN−ヒドロキシこはく酸イミドのアルコール部分
を置換して、あるいは水酸基のトリフルオロエタンスル
ホニル基のスルホン酸エステル部分を置換して生体組織
誘導性物質を共有結合固定すると、人工血管を移植した
後の生体組織誘導性効果が大きく、優れた開存成績が得
られる。
【0020】EPTFEにグラフト重合体によってカル
ボン酸基を形成し、N−ヒドロキシこはく酸イミドエス
テルとしてから生体組織誘導性物質を共有結合固定する
方法をより具体的に説明する。例えば窒素雰囲気下、E
PTFEチューブをメチルリチウムのジエチルエーテル
に浸漬しておき、ここにヘキサメチルホスホリックトリ
アミドを添加して0℃で30分間放置してEPTFEの
フッ素原子を引き抜いた後、反応溶液を除去し、ここに
メタクリル酸のテトラヒドロフラン溶液を加えて、60
℃で10時間反応させる。反応後に余剰のメタクリル酸
またはその重合体を洗浄除去して、メタクリル酸のグラ
フト体を得る。
【0021】このようにして作製したメタクリル酸グラ
フト重合EPTFEを、0℃で、N−ヒドロキシこはく
酸イミドとジシクロヘキシルカルボジイミドの1,4−
ジオキサン溶液に12時間浸漬することによって、N−
ヒドロキシこはく酸イミドエステルとする。この後に、
5%の生体組織誘導性物質のリン酸緩衝溶液(pH1
1)に4時間浸漬して、生体組織誘導性物質を共有結合
させる。
【0022】抗血栓物質の複合化は、それぞれの物質の
抗血栓作用に適した方法で複合化すればよい。すなわ
ち、人工血管に固定された状態で抗血栓作用を発揮する
物質は共有結合固定すればよいし、血液に溶出し抗血栓
作用を発揮する物質については、血液中に徐放するよう
にイオン結合または物理的な吸着によって複合化すれば
よい。
【0023】以下にヘパリンを例にとって、複合化方法
を説明する。先に述べた方法によって生体組織誘導性物
質をEPTFEチューブの壁の内部の繊維の表面を含む
全ての表面に共有結合固定したEPTFEチューブを室
温で延伸軸方向に圧縮し、繊維とこれを連結する結節の
うち、繊維を屈曲させて、チューブの内面には結節のみ
が露出するようにした状態で、ポリアリルアミンのリン
酸緩衝液(pH=11)をチューブ内腔面に12時間環流
して、ポリアリルアミンをEPTFEの内面側の結節部
分のみに共有結合固定する。次に、同様にチューブを圧
縮した状態で、ヘパリンの10%水溶液をチューブの内
面側に還流し、ヘパリンをイオン結合固定する。このよ
うに、EPTFEチューブを圧縮してチューブ内面に結
節だけが露出した状態で抗血栓物質の溶液をチューブ内
面に流すと、抗血栓物質はチューブの内面に突出してい
る結節部分だけと接触し、結節部分だけに固定される。
また、多孔質の孔は、圧縮により繊維が屈曲して塞がれ
ているので、抗血栓物質の溶液は多孔質の孔からチュー
ブの外面側へ流れることがなく、チューブ内面側だけに
固定される。
【0024】
【発明の効果】繊維とこれを連結する結節とからなる多
孔質構造を有する延伸ポリテトラフルオロエチレン多孔
質チューブの内面(血流接触面)に露出した結節表面だけ
に複合化した抗血栓物質により、人工血管の壁の孔の中
への生体組織の侵入を阻害することなく、人工血管上に
おける血栓の形成を抑制する。一方、壁内部の繊維表面
を含む全ての表面に複合化した組織誘導性物質により、
壁の孔(繊維により囲まれた空間)の中への生体組織の
侵入を促進し、早期に組織化、内皮化を完了させること
ができる。このように、EPTFEの多孔質の孔の中へ
の細胞の侵入や内皮の形成を阻害することなく、移植後
初期の血栓形成を抑制し、一方で多孔質の孔の中への細
胞の侵入や内皮の形成を促進して早期に内皮を形成する
ことにより、長期間にわたって優れた開存成績を与える
人工血管を提供する。
【0025】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明の範囲はこれら実施例により何ら制限さ
れるものではない。
【0026】実施例1 内径4mm、外径5mm、結節間距離30μmのEPT
FEチューブ100cmを、−10℃でアルゴン雰囲気
下でメチルリチウムのエーテル溶液(1.4M)20m
lとヘキサメチルホスホリックアミド2mlの混合溶液
に30分間浸漬した後、溶液だけを除去し、メタクリル
酸5gの水20ml中溶液を加え、80℃で10時間反
応させた。この後、余剰のメタクリル酸と重合したメタ
クリル酸を洗浄除去し、メタクリル酸をグラフト重合し
たEPTFEチューブを得た。重量変化の測定を行った
ところ、メタクリル酸のグラフト量はチューブ1cmあ
たり約220μgであった。
【0027】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに1
2時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステル
とした。このエステル化チューブをフィブロネクチン3
0mgのリン酸緩衝液(pH11)100mlに浸漬し
てフィブロネクチン205μg/cmを共有結合固定した。
【0028】次にこのチューブを、延伸軸方向(チュー
ブの長軸方向)に圧縮して、繊維−結節の繊維の部分を
屈曲させ、チューブの内面には結節部分だけが露出した
状態で、ポリアリルアミン(分子量約100、000)
の5%リン酸緩衝溶液(pH=11)をチューブの内面
に12時間流して、チューブの内面の結節部にだけポリ
アリルアミンを共有結合固定した。この間、ポリアリル
アミン溶液はチューブの外面側に漏出することはなかっ
た。次に、同様にチューブを圧縮した状態で、チューブ
内面に5%ヘパリン(SANOFI社)水溶液を1時間
流した後に圧縮を解き、24時間水洗した後凍結乾燥し
た。ヘパリン固定量は17UNIT/cmであった。メチレン
ブルー溶液にチューブを浸漬したところ、EPTFEの
結節の部分だけが染色され、この部分にだけヘパリンが
固定されていることがわかった。
【0029】実施例2 内径4mm、外径5mm、結節間距離60μmのEPT
FEチューブを、−10℃でアルゴン雰囲気下でメチル
リチウムのエーテル溶液(1.4M)20mlとヘキサ
メチルホスホリックアミド2mlの混合溶液に30分間
浸漬した後、溶液だけを除去し、メタクリル酸5gの水
20ml中溶液を加え、80℃で10時間反応させた。
この後、余剰のメタクリル酸と重合したメタクリル酸を
洗浄除去し、メタクリル酸をグラフト重合したEPTF
Eチューブを得た。重量変化の測定を行ったところ、メ
タクリル酸のグラフト量はチューブ1cmあたり約19
5μgであった。
【0030】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに1
2時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステル
とした。このエステル化チューブをフィブロネクチン3
0mgのリン酸緩衝液(pH11)100mlに浸漬し
てフィブロネクチン198μg/cmを共有結合固定した。
【0031】次にこのチューブを、延伸軸方向(チュー
ブの長軸方向)に圧縮して、繊維−結節の繊維の部分を
屈曲させ、チューブの内面には結節部分だけが露出した
状態で、ポリアリルアミン(分子量約100、000)
の5%リン酸緩衝溶液(pH=11)をチューブの内面
に12時間流して、チューブの内面の結節部にだけポリ
アリルアミンを共有結合固定した。この間、ポリアリル
アミン溶液はチューブの外面側に漏出することはなかっ
た。次に、同様にチューブを圧縮した状態で、チューブ
内面に5%ヘパリン(SANOFI社)水溶液を1時間
流した後に圧縮を解き、24時間水洗した後凍結乾燥し
た。ヘパリン固定量は14UNIT/cmであった。メチレン
ブルー溶液にチューブを浸漬したところ、EPTFEの
結節の部分だけが染色され、この部分にだけヘパリンが
固定されていることがわかった。
【0032】実施例3 内径4mm、外径5mm、チューブの内面から250μ
mの厚さまでの部分の結節間距離が60μmで残りの部
分の結節間距離が30μmのEPTFEチューブを、−
10℃でアルゴン雰囲気下でメチルリチウムのエーテル
溶液(1.4M)20mlとヘキサメチルホスホリック
アミド2mlの混合溶液に30分間浸漬した後、溶液だ
けを除去し、メタクリル酸5gの水20ml中溶液を加
え、80℃で10時間反応させた。この後、余剰のメタ
クリル酸と重合したメタクリル酸を洗浄除去し、メタク
リル酸をグラフト重合したEPTFEチューブを得た。
重量変化の測定を行ったところ、メタクリル酸のグラフ
ト量はチューブ1cmあたり約231μgであった。
【0033】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに1
2時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステル
とした。このエステル化チューブをフィブロネクチン3
0mgのリン酸緩衝液(pH11)100mlに浸漬し
てフィブロネクチン211μg/cmを共有結合固定した。
【0034】次にこのチューブを、延伸軸方向(チュー
ブの長軸方向)に圧縮して、繊維−結節の繊維の部分を
屈曲させ、チューブの内面には結節部分だけが露出した
状態で、ポリアリルアミン(分子量約100、000)
の5%リン酸緩衝溶液(pH=11)をチューブの内面
に12時間流して、チューブの内面の結節部にだけポリ
アリルアミンを共有結合固定した。この間、ポリアリル
アミン溶液はチューブの外面側に漏出することはなかっ
た。次に、同様にチューブを圧縮した状態で、チューブ
内面に5%ヘパリン(SANOFI社)水溶液を1時間
流した後に圧縮を解き、24時間水洗した後凍結乾燥し
た。ヘパリン固定量は16UNIT/cmであった。メチレン
ブルー溶液にチューブを浸漬したところ、EPTFEの
結節の部分だけが染色され、この部分にだけヘパリンが
固定されていることがわかった。
【0035】実施例4 内径4mm、外径5mm、チューブの内面から250μ
mの厚さまでの部分の結節間距離が60μmで残りの部
分の結節間距離が30μmのEPTFEチューブを、−
10℃でアルゴン雰囲気下でメチルリチウムのエーテル
溶液(1.4M)20mlとヘキサメチルホスホリック
アミド2mlの混合溶液に30分間浸漬した後、溶液だ
けを除去し、メタクリル酸5gの水20ml中溶液を加
え、80℃で10時間反応させた。この後、余剰のメタ
クリル酸と重合したメタクリル酸を洗浄除去し、メタク
リル酸をグラフト重合したEPTFEチューブを得た。
重量変化の測定を行ったところ、メタクリル酸のグラフ
ト量はチューブ1cmあたり約231μgであった。
【0036】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに1
2時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステル
とした。このエステル化チューブをフィブロネクチン1
5mgとトランスフェリン15mgのリン酸緩衝液(p
H11)100mlに浸漬してフィブロネクチン121
μg/cmとトランスフェリン118μg/cmを共有結合固定
した。
【0037】次にこのチューブを、延伸軸方向(チュー
ブの長軸方向)に圧縮して、繊維−結節の繊 維の部分
を屈曲させ、チューブの内面には結節部分だけが露出し
た状態で、ポリアリルアミン(分子量約100、00
0)の5%リン酸緩衝溶液(pH=11)をチューブの
内面に12時間流して、チューブの内面の結節部にだけ
ポリアリルアミンを共有結合固定した。この間、ポリア
リルアミン溶液はチューブの外面側に漏出することはな
かった。 次に、同様にチューブを圧縮した状態で、チ
ューブ内面に5%ヘパリン(SANOFI社)水溶液を
1時間流した後に圧縮を解き、24時間水洗した後凍結
乾燥した。ヘパリン固定量は16UNIT/cmであった。メ
チレンブルー溶液にチューブを浸漬したところ、EPT
FEの結節の部分だけが染色され、この部分にだけヘパ
リンが固定されていることがわかった。
【0038】実施例5 内径4mm、外径5mm、チューブの内面から250μ
mの厚さまでの部分の結節間距離が60μmで残りの部
分の結節間距離が30μmのEPTFEチューブを、−
10℃でアルゴン雰囲気下でメチルリチウムのエーテル
溶液(1.4M)20mlとヘキサメチルホスホリック
アミド2mlの混合溶液に30分間浸漬した後、溶液だ
けを除去し、メタクリル酸5gの水20ml中溶液を加
え、80℃で10時間反応させた。この後、余剰のメタ
クリル酸と重合したメタクリル酸を洗浄除去し、メタク
リル酸をグラフト重合したEPTFEチューブを得た。
重量変化の測定を行ったところ、メタクリル酸のグラフ
ト量はチューブ1cmあたり約231μgであった。
【0039】1ーエチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド30mg、フィブロネクチン1
5mgとトランスフェリン15mgを100mlの蒸留
水に溶解し、1N塩酸でpH=5とした溶液に、メタク
リル酸をグラフト重合したチューブを24時間浸漬し、
フィブロネクチン131μg/cmとトランスフェリン12
0μg/cmを共有結合固定した。
【0040】次にこのチューブを、延伸軸方向(チュー
ブの長軸方向)に圧縮して、繊維−結節の繊 維の部分
を屈曲させ、チューブの内面には結節部分だけが露出し
た状態で、ポリアリアミン(分子量約100、000)
の5%リン酸緩衝溶液(pH=11)をチューブの 内
面に12時間流して、チューブの内面の結節部にだけポ
リアリルアミンを共有結合固定した。この間、ポリアリ
ルアミン溶液はチューブの外面側に漏出することはなか
った。 次に、同様にチューブを圧縮した状態で、チュ
ーブ内面に5%ヘパリン(SANOFI社)水溶液を1
時間流した後に圧縮を解き、24時間水洗した後凍結乾
燥した。ヘパリン固定量は16UNIT/cmであった。メチ
レンブルー溶液にチューブを浸漬したところ、EPTF
Eの結節の部分だけが染色され、この部分にだけヘパリ
ンが固定されていることがわかった。
【0041】比較例1 内径4mm、外径5mm、結節間距離が30μmのEP
TFEチューブを用意した。
【0042】比較例2 内径4mm、外径5mm、結節間距離30μmのEPT
FEチューブを、−10℃でアルゴン雰囲気下でメチル
リチウムのエーテル溶液(1.4M)20mlとヘキサ
メチルホスホリックアミド2mlの混合溶液に30分間
浸漬した後、溶液だけを除去し、メタクリル酸5gの水
20ml中溶液を加え、80℃で10時間反応させた。
この後、余剰のメタクリル酸と重合したメタクリル酸を
洗浄除去し、メタクリル酸をグラフト重合したEPTF
Eチューブを得た。重量変化の測定を行ったところ、メ
タクリル酸のグラフト量はチューブ1cmあたり約22
0μgであった。
【0043】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g 、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに
12時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステ
ルとした。このエステル化チューブをフィブロネクチン
30mgのリン酸緩衝液(pH11)100mlに浸漬
してフィブロネクチン192μg/cmを共有結合固定し
た。
【0044】次にこのチューブを、実施例のように延伸
軸方向(チューブの長軸方向)に圧縮せずに、通常の状
態でポリアリルアミン(分子量約100、000)の5
%リン酸緩衝溶液(pH=11)に12時間浸漬して、
ポリアリルアミンをチューブの孔の表面を含む全ての表
面に共有結合固定した。次にこのチューブを10%ヘパ
リン(SANOFI社)水溶液に1時間浸漬し、24時
間水洗した後凍結乾燥した。ヘパリン固定量は85UNIT
/cmであった。メチレンブルー溶液にチューブを浸漬し
たところ、EPTFEの全体が染色され、ヘパリンはチ
ューブの孔の表面、内面、外面の全ての面に固定されて
いることがわかった。
【0045】比較例3 内径4mm、外径5mm、結節間距離30μmのEPT
FEチューブを、−10℃でアルゴン雰囲気下でメチル
リチウムのエーテル溶液(1.4M)20mlとヘキサ
メチルホスホリックアミド2mlの混合溶液に30分間
浸漬した後、溶液だけを除去し、メタクリル酸3gの水
20ml中溶液を加え、80℃で10時間反応させた。
この後、余剰のメタクリル酸と重合したメタクリル酸を
洗浄除去し、メタクリル酸をグラフト重合したEPTF
Eチューブを得た。重量変化の測定を行ったところ、メ
タクリル酸のグラフト量はチューブ1cmあたり約22
0μgであった。
【0046】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g 、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに
12時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステ
ルとした。このエステル化チューブをフィブロネクチン
15mg、トランスフェリン15mgのリン酸緩衝液
(pH11)100mlに浸漬してフィブロネクチン1
18μg/cm、トランスフェリン109μg/cmを共有結合
固定した。
【0047】次にこのチューブを、実施例のように延伸
軸方向(チューブの長軸方向)に圧縮せずに、通常の状
態でポリアリルアミン(分子量約100、000)の5
%リン酸緩衝溶液(pH=11)に12時間浸漬して、
ポリアリルアミンをチューブの孔の表面を含む全ての表
面に共有結合固定した。次にこのチューブを10%ヘパ
リン(SANOFI社)水溶液に1時間浸漬し、24時
間水洗した後凍結乾燥した。ヘパリン固定量は83UNIT
/cmであった。メチレンブルー溶液にチューブを浸漬し
たところ、EPTFEの全体が染色され、ヘパリンはチ
ューブの孔の表面、内面、外面の全ての面に固定されて
いることがわかった。
【0048】比較例4 内径4mm、外径5mm、結節間距離が30μmのEP
TFEチューブを、−10℃でアルゴン雰囲気下でメチ
ルリチウムのエーテル溶液(1.4M)20mlとヘキ
サメチルホスホリックアミド2mlの混合溶液に30分
間浸漬した後、溶液だけを除去し、メタクリル酸3gの
水20ml中溶液を加え、80℃で10時間反応させ
た。この後、余剰のメタクリル酸と重合したメタクリル
酸を洗浄除去し、メタクリル酸をグラフト重合したEP
TFEチューブを得た。重量変化の測定を行ったとこ
ろ、メタクリル酸のグラフト量はチューブ1cmあたり
約220μgであった。
【0049】これらチューブを、0℃でNーヒドロキシ
こはく酸イミド2.1g 、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド1.9gの1、4−ジオキサン溶液100mlに
12時間浸漬してNーヒドロキシこはく酸イミドエステ
ルとした。このエステル化チューブをフィブロネクチン
30mgのリン酸緩衝液(pH11)100mlに浸漬
してフィブロネクチン192μg/cmを共有結合固定し
た。
【0050】比較例5 内径4mm、外径5mm、チューブの内面から250μ
m厚までの結節間距離が60μmで残りの部分の結節間
距離が30μmのEPTFEチューブを用意した。
【0051】実施例および比較例で作製した人工血管
(内径4mm、長さ4cm)(各10本)をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と1か月後の開存性、および1か
月後の内皮の被覆面積を評価した。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−300537(JP,A) 特開 昭62−152469(JP,A) 特開 昭62−152468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 27/00 A61F 2/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維と該繊維によって互いに連結された
    結節とからなる繊維状組織を有する延伸ポリテトラフル
    オロエチレン多孔質チューブ内表面、外表面、及び壁内
    部の繊維表面の全ての表面に組織誘導性物質を複合化
    し、さらにチューブの内表面(血流接触面)の結節部分
    だけに抗血栓物質を複合化したことを特徴とする人工血
    管。
  2. 【請求項2】 延伸ポリテトラフルオロエチレンチュー
    ブの血流接触面に露出した結節間距離が60μm以上で
    ある請求項1に記載の人工血管。
  3. 【請求項3】 延伸ポリテトラフルオロエチレンチュー
    ブの血流接触面に露出した結節間距離が60μm以上
    で、かつ結節間距離が20〜40μmである層を少なく
    とも一層含む多層構造である請求項1に記載の人工血
    管。
  4. 【請求項4】 組織誘導性物質がフィブロネクチンであ
    り、抗血栓物質がヘパリンである請求項1〜3のいずれ
    かに記載の人工血管。
  5. 【請求項5】 組織誘導性物質が、TGF−α、トラン
    スフェリン、インスリンおよびFGFからなる群から選
    択される少なくとも一種類の物質とフィブロネクチンと
    の組合せであり、抗血栓性物質がヘパリンである請求項
    1〜3のいずれかに記載の人工血管。
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