JP2854284B2 - 抗血栓性人工血管 - Google Patents
抗血栓性人工血管Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗血栓性人工血管
に関し、さらに詳しくは、ヘパリンのような抗血栓性物
質を固定した人工血管に関する。
に関し、さらに詳しくは、ヘパリンのような抗血栓性物
質を固定した人工血管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヘパリンを徐放させることに
より抗血栓性を付与する人工血管が知られており、例え
ば、 四級アンモニウム塩を含有する物質やプロタミン
を塗布してヘパリンを固定した人工血管が提案されてい
る(例えば、特開昭58−180162、特開昭63−
119773)。この人工血管は、四級アンモニウム塩
や、プロタミンにイオン結合したヘパリンを、人工血管
移植後に徐放させて抗血栓効果を得ようとするものであ
る。
より抗血栓性を付与する人工血管が知られており、例え
ば、 四級アンモニウム塩を含有する物質やプロタミン
を塗布してヘパリンを固定した人工血管が提案されてい
る(例えば、特開昭58−180162、特開昭63−
119773)。この人工血管は、四級アンモニウム塩
や、プロタミンにイオン結合したヘパリンを、人工血管
移植後に徐放させて抗血栓効果を得ようとするものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】人工血管を移植した
後、良好な開存性を得るためには、移植後の必要な期間
に必要な量のヘパリンを徐放させる必要がある。特に、
移植する血管の内径や血流等の生体側の条件によって、
ヘパリンを除放させる必要な期間や必要な量が異なる。
このため、それぞれの人工血管に応じたヘパリンの徐放
量と徐放期間を満足するヘパリン固定人工血管を設計す
る必要がある。しかしながら、従来のヘパリン固定人工
血管においては、単に人工血管の表面に塗布した四級ア
ンモニウム塩やプロタミンにヘパリンをイオン結合させ
ているだけなので、ヘパリンの固定量や徐放性を制御す
ることが難しい。このために、人工血管を開存させるた
めに必要な量のヘパリンを必要な期間だけ徐放させるこ
とが難しく、十分な開存性を得ることができなかった。
後、良好な開存性を得るためには、移植後の必要な期間
に必要な量のヘパリンを徐放させる必要がある。特に、
移植する血管の内径や血流等の生体側の条件によって、
ヘパリンを除放させる必要な期間や必要な量が異なる。
このため、それぞれの人工血管に応じたヘパリンの徐放
量と徐放期間を満足するヘパリン固定人工血管を設計す
る必要がある。しかしながら、従来のヘパリン固定人工
血管においては、単に人工血管の表面に塗布した四級ア
ンモニウム塩やプロタミンにヘパリンをイオン結合させ
ているだけなので、ヘパリンの固定量や徐放性を制御す
ることが難しい。このために、人工血管を開存させるた
めに必要な量のヘパリンを必要な期間だけ徐放させるこ
とが難しく、十分な開存性を得ることができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者らは、グラフト重
合したポリマーを介して、アミノ基を部分的にアセチル
化したポリアミンまたはその塩を延伸ポリテトラフルオ
ロエチレン(以下、EPTFEという。)に共有結合に
よって固定し、ポリアミンまたはその塩にヘパリンなど
の抗血栓性物質をイオン結合させた人工血管が上記従来
技術の問題点を解決し、良好な開存成績を与えることを
見い出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、多
孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブにグラフト重
合したポリマーを介して共有結合により固定したポリア
ミンまたはその塩に、抗血栓性物質をイオン結合により
固定した人工血管により、上記課題を解決するものであ
る。
合したポリマーを介して、アミノ基を部分的にアセチル
化したポリアミンまたはその塩を延伸ポリテトラフルオ
ロエチレン(以下、EPTFEという。)に共有結合に
よって固定し、ポリアミンまたはその塩にヘパリンなど
の抗血栓性物質をイオン結合させた人工血管が上記従来
技術の問題点を解決し、良好な開存成績を与えることを
見い出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、多
孔質ポリテトラフルオロエチレンチューブにグラフト重
合したポリマーを介して共有結合により固定したポリア
ミンまたはその塩に、抗血栓性物質をイオン結合により
固定した人工血管により、上記課題を解決するものであ
る。
【0005】本発明において、ポリアミンとは、アミノ
基を繰り返し単位として有する合成高分子物質を意味す
る。好ましいポリアミンは、ポリアリルアミン、ポリビ
ニルアミン、ポリエチレンイミンまたはその塩、もしく
はそれらの混合物である。
基を繰り返し単位として有する合成高分子物質を意味す
る。好ましいポリアミンは、ポリアリルアミン、ポリビ
ニルアミン、ポリエチレンイミンまたはその塩、もしく
はそれらの混合物である。
【0006】好ましい態様においては、ポリアミンのア
ミノ基は、部分的に、好ましくは90モル%まで、アセ
チル化される。このアミノ基のアセチル化により、ヘパ
リンなどの抗血栓性物質の徐放速度を制御することがで
きる。すなわち、抗血栓性物質の徐放速度は、アミノ基
のアセチル化の割合に依存し、アセチル化率が高いほど
早期にヘパリンが溶出し、アセチル率が低いほどヘパリ
ンが長期にわたって溶出し続ける。その結果、アセチル
化の割合を制御することにより、必要期間に必要なだけ
の量のヘパリンを血中に溶出させることができ、長期間
にわたって良好な開存性を維持することができる。
ミノ基は、部分的に、好ましくは90モル%まで、アセ
チル化される。このアミノ基のアセチル化により、ヘパ
リンなどの抗血栓性物質の徐放速度を制御することがで
きる。すなわち、抗血栓性物質の徐放速度は、アミノ基
のアセチル化の割合に依存し、アセチル化率が高いほど
早期にヘパリンが溶出し、アセチル率が低いほどヘパリ
ンが長期にわたって溶出し続ける。その結果、アセチル
化の割合を制御することにより、必要期間に必要なだけ
の量のヘパリンを血中に溶出させることができ、長期間
にわたって良好な開存性を維持することができる。
【0007】本発明の人工血管に用いるポリアミンは、
予めEPTFE表面に導入したアミノ基と共有結合を形
成する官能基、例えばカルボキシル基、アルデヒド基、
水酸基などにアミンのアミノ基を反応させることによ
り、EPTFE表面に共有結合により固定することがで
きる。
予めEPTFE表面に導入したアミノ基と共有結合を形
成する官能基、例えばカルボキシル基、アルデヒド基、
水酸基などにアミンのアミノ基を反応させることによ
り、EPTFE表面に共有結合により固定することがで
きる。
【0008】予めEPTFE表面に官能基を導入する方
法としては、電子線やγ線等の放射線を用いたグラフト
重合法、プラズマ処理法、レーザー照射法等が知られて
いる。EPTFEの強度を低下させず、EPTFEの微
細な多孔質構造を破壊することなく、EPTFEの多孔
質の壁の内面全面にカルボキシル基、アルデヒド基、水
酸基を形成する方法としては、有機アルカリ金属化合物
を用いる方法が最も好ましい。この有機アルカリ金属化
合物を用いる方法は、特開平5ー269198号公報に
開示されている。
法としては、電子線やγ線等の放射線を用いたグラフト
重合法、プラズマ処理法、レーザー照射法等が知られて
いる。EPTFEの強度を低下させず、EPTFEの微
細な多孔質構造を破壊することなく、EPTFEの多孔
質の壁の内面全面にカルボキシル基、アルデヒド基、水
酸基を形成する方法としては、有機アルカリ金属化合物
を用いる方法が最も好ましい。この有機アルカリ金属化
合物を用いる方法は、特開平5ー269198号公報に
開示されている。
【0009】有機アルカリ金属としては、メチルリチウ
ム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−
ブチルリチウムの他、これらに相当する有機ナトリウム
化合物および有機カリウム化合物も用いることができ
る。これらの有機アルカリ金属化合物に加えて、アルカ
リ金属のキレート作用を有する化合物、すなわちヘキサ
メチルホスホルアミド(HMPA)やN,N,N',N'−
テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)の添加が
必須である。
ム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−
ブチルリチウムの他、これらに相当する有機ナトリウム
化合物および有機カリウム化合物も用いることができ
る。これらの有機アルカリ金属化合物に加えて、アルカ
リ金属のキレート作用を有する化合物、すなわちヘキサ
メチルホスホルアミド(HMPA)やN,N,N',N'−
テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)の添加が
必須である。
【0010】カルボキシル基、アルデヒド基、水酸基な
どを含有する物質としては、グリセロール(メタ)アクリ
レート、2ーヒドロキエチル(メタ)アクリレート、2ー
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリル酸、アクロレインなどを例示
することができる。また、酢酸ビニルをグラフト重合後
に加水分解して水酸基を形成してもよく、無水マレイン
酸をグラフト重合後に加水分解してカルボキシル基を形
成してもよい。
どを含有する物質としては、グリセロール(メタ)アクリ
レート、2ーヒドロキエチル(メタ)アクリレート、2ー
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリル酸、アクロレインなどを例示
することができる。また、酢酸ビニルをグラフト重合後
に加水分解して水酸基を形成してもよく、無水マレイン
酸をグラフト重合後に加水分解してカルボキシル基を形
成してもよい。
【0011】以下に有機アルカリ金属化合物を用いるカ
ルボキシル基の形成方法の一例を示す。アルゴンなどの
不活性ガス雰囲気下、−10〜0℃でHMPAを添加し
たn−ブチルリチウム溶液にEPTFEチューブを30
分間浸漬して、EPTFEからフッ素原子を脱離させた
後、メタクリル酸を加えて60℃で3時間加熱する。E
PTFEに結合していないメタクリル酸重合体を、60
℃で蒸留水により24時間洗浄して除去し、メタクリル
酸をグラフト重合したEPTFEを得る。
ルボキシル基の形成方法の一例を示す。アルゴンなどの
不活性ガス雰囲気下、−10〜0℃でHMPAを添加し
たn−ブチルリチウム溶液にEPTFEチューブを30
分間浸漬して、EPTFEからフッ素原子を脱離させた
後、メタクリル酸を加えて60℃で3時間加熱する。E
PTFEに結合していないメタクリル酸重合体を、60
℃で蒸留水により24時間洗浄して除去し、メタクリル
酸をグラフト重合したEPTFEを得る。
【0012】このようにしてEPTFE表面に形成した
メタクリル酸のCOOH基に、ポリアミンのアミノ基を
脱水縮合反応によって共有結合により固定する。脱水反
応には、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)
−カルボジイミド等のカルボジイミドを用いても良い
し、COOH基をN−ヒドロキシこはく酸イミドエステ
ルとして反応性を高めてかららポリアミンと反応させて
も良い。このようにしてポリアミンを共有結合固定した
EPTFEをヘパリンの水溶液に浸漬することにより、
ポリアミンにヘパリンをイオン結合固定することができ
る。
メタクリル酸のCOOH基に、ポリアミンのアミノ基を
脱水縮合反応によって共有結合により固定する。脱水反
応には、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)
−カルボジイミド等のカルボジイミドを用いても良い
し、COOH基をN−ヒドロキシこはく酸イミドエステ
ルとして反応性を高めてかららポリアミンと反応させて
も良い。このようにしてポリアミンを共有結合固定した
EPTFEをヘパリンの水溶液に浸漬することにより、
ポリアミンにヘパリンをイオン結合固定することができ
る。
【0013】ポリアミンのアセチル化は、ポリアミンを
EPTFEに固定する前に予め行っても良いし、EPT
FEに共有結合固定してから行っても良い。アセチル化
は、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)−カ
ルボジイミドの存在下に、ポリアミンと酢酸を反応させ
ることによって実施できる。アセチル化の割合は、アセ
チル化反応の時間を調整することにより制御することが
できる。アセチル化の割合は、通常0〜90モル%、好
ましくは20〜70%である。
EPTFEに固定する前に予め行っても良いし、EPT
FEに共有結合固定してから行っても良い。アセチル化
は、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)−カ
ルボジイミドの存在下に、ポリアミンと酢酸を反応させ
ることによって実施できる。アセチル化の割合は、アセ
チル化反応の時間を調整することにより制御することが
できる。アセチル化の割合は、通常0〜90モル%、好
ましくは20〜70%である。
【0014】ポリアミンの分子量は、3.5M食塩水中
で、平衡沈降法で求めた重量平均分子量でいうところ
の、通常1000〜100,000である。分子量が1
000未満では抗血栓性物質の結合量が少なくなり、分
子量が100,000を越えると、抗血栓性物質のEP
TFEへの固定効率が低下する。
で、平衡沈降法で求めた重量平均分子量でいうところ
の、通常1000〜100,000である。分子量が1
000未満では抗血栓性物質の結合量が少なくなり、分
子量が100,000を越えると、抗血栓性物質のEP
TFEへの固定効率が低下する。
【0015】抗血栓性物質としては、例えばヒルジン、
ヘパリン、ヘパラン硫酸等の抗凝固薬、t-PAやウロキ
ナーゼ等のプラスミノーゲンアクチベータ、プラスミン
やスブチリシン等の線溶酵素、プロスタサイクリン、ア
スピリン等の抗血小板剤を例示でき、中でも、ヘパリン
が最も好ましい。
ヘパリン、ヘパラン硫酸等の抗凝固薬、t-PAやウロキ
ナーゼ等のプラスミノーゲンアクチベータ、プラスミン
やスブチリシン等の線溶酵素、プロスタサイクリン、ア
スピリン等の抗血小板剤を例示でき、中でも、ヘパリン
が最も好ましい。
【0016】
【発明の効果】EPTFEに共有結合により固定された
ポリアリルアミンにイオン結合した抗血栓性物質は、人
工血管を移植した後、血液中に溶出して抗血栓効果を発
揮する。グラフト重合するポリマーの重合度を高くする
と、ポリアミンの固定量が増加し、抗血栓性物質の固定
量も増加する。グラフト重合するポリマーの重合度が低
いと、ポリアミンの固定量が少なくなり、抗血栓性物質
の固定量も少なくなる。アミノ基のアセチル化の割合が
高いものでは、早期に結合した抗血栓性物質が溶出す
る。アセチル化割合の低いものでは、長期間にわたって
抗血栓性物質が溶出し続ける。以上のように、本発明に
よれば抗血栓性物質の固定量と溶出速度を制御すること
ができる。これにより、人工血管を移植後の必要な期間
に必要な量のヘパリンを徐放させることのできる人工血
管を提供することができる。
ポリアリルアミンにイオン結合した抗血栓性物質は、人
工血管を移植した後、血液中に溶出して抗血栓効果を発
揮する。グラフト重合するポリマーの重合度を高くする
と、ポリアミンの固定量が増加し、抗血栓性物質の固定
量も増加する。グラフト重合するポリマーの重合度が低
いと、ポリアミンの固定量が少なくなり、抗血栓性物質
の固定量も少なくなる。アミノ基のアセチル化の割合が
高いものでは、早期に結合した抗血栓性物質が溶出す
る。アセチル化割合の低いものでは、長期間にわたって
抗血栓性物質が溶出し続ける。以上のように、本発明に
よれば抗血栓性物質の固定量と溶出速度を制御すること
ができる。これにより、人工血管を移植後の必要な期間
に必要な量のヘパリンを徐放させることのできる人工血
管を提供することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明するが、本発明の範囲は、これら実施例に
限定されるものではない。実施例1 内径4mm、外径5mm、長さ30mmのEPTFEチュ−ブ
を、0℃で窒素雰囲気下、メチルリチウムのエ−テル溶
液(1.4M)20mlとヘキサメチルリン酸トリアミド
2mlの混合物に30分間浸漬した後、溶液だけを除去
し、メタクリル酸3gのテトラヒドロフラン20ml中溶
液を加え、60℃で10時間反応させた。この後、未反
応のメタクリル酸や重合したメタクリル酸を洗浄除去
し、メタクリル酸グラフトEPTFEチューブを得た。
メタクリル酸のグラフト量は、チュ−ブ1cmあたり13
2μgであった。
具体的に説明するが、本発明の範囲は、これら実施例に
限定されるものではない。実施例1 内径4mm、外径5mm、長さ30mmのEPTFEチュ−ブ
を、0℃で窒素雰囲気下、メチルリチウムのエ−テル溶
液(1.4M)20mlとヘキサメチルリン酸トリアミド
2mlの混合物に30分間浸漬した後、溶液だけを除去
し、メタクリル酸3gのテトラヒドロフラン20ml中溶
液を加え、60℃で10時間反応させた。この後、未反
応のメタクリル酸や重合したメタクリル酸を洗浄除去
し、メタクリル酸グラフトEPTFEチューブを得た。
メタクリル酸のグラフト量は、チュ−ブ1cmあたり13
2μgであった。
【0018】このメタクリル酸グラフト化EPTFEチ
ューブに、アセチル化率0モル%のポリアリルアミン
を、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)−カ
ルボジイミドの存在下に反応させて共有結合により固定
した。アセチル化ポリアリルアミンの固定量は、チュー
ブ1cmあたり162μgであった。このチューブを10
%ヘパリン水溶液に2時間浸漬し、ヘパリンをイオン結
合により固定した。ヘパリン固定量は、チューブ1cmあ
たり62UNIT/cmであった。
ューブに、アセチル化率0モル%のポリアリルアミン
を、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)−カ
ルボジイミドの存在下に反応させて共有結合により固定
した。アセチル化ポリアリルアミンの固定量は、チュー
ブ1cmあたり162μgであった。このチューブを10
%ヘパリン水溶液に2時間浸漬し、ヘパリンをイオン結
合により固定した。ヘパリン固定量は、チューブ1cmあ
たり62UNIT/cmであった。
【0019】このヘパリン固定EPTFE人工血管から
のヘパリンの徐放性を、in vitroで評価した。このヘパ
リン固定EPTFE人工血管内に、2M(mol/l)のNaC
l水溶液をペリスタポンプを用いて、10mol/分で流
し、一定時間経過後に人工血管に残っているヘパリン量
を測定した。結果を図1に示す。
のヘパリンの徐放性を、in vitroで評価した。このヘパ
リン固定EPTFE人工血管内に、2M(mol/l)のNaC
l水溶液をペリスタポンプを用いて、10mol/分で流
し、一定時間経過後に人工血管に残っているヘパリン量
を測定した。結果を図1に示す。
【0020】このヘパリン固定EPTFE人工血管をイ
ヌの頚動脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調
べた。結果を表1に示す。
ヌの頚動脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調
べた。結果を表1に示す。
【0021】実施例2 実施例1と同様にして、メタクリル酸132μg/cmをE
PTFEチューブにグラフト重合し、これにアセチル化
比率30モル%のポリアリルアミン152μg/cmを共有
結合により固定して、さらにヘパリン56UNIT/cmをイ
オン結合により固定した。このヘパリン固定EPTFE
人工血管からのヘパリンの徐放性を、in vitroで評価し
た。結果を図1に示す。このヘパリン固定EPTFE人
工血管をイヌの頚動脈に移植し、1週間後と4週間後の
開存性を調べた。結果を表1に示す。
PTFEチューブにグラフト重合し、これにアセチル化
比率30モル%のポリアリルアミン152μg/cmを共有
結合により固定して、さらにヘパリン56UNIT/cmをイ
オン結合により固定した。このヘパリン固定EPTFE
人工血管からのヘパリンの徐放性を、in vitroで評価し
た。結果を図1に示す。このヘパリン固定EPTFE人
工血管をイヌの頚動脈に移植し、1週間後と4週間後の
開存性を調べた。結果を表1に示す。
【0022】実施例3 実施例1と同様にして、メタクリル酸132μg/cmをE
PTFEにグラフト重合し、これにアセチル化比率60
モル%のポリアリルアミン138μg/cmをEPTFEに
共有結合固定して、ヘパリン48UNIT/cmをイオン結合
固定した。このヘパリン固定EPTFE人工血管からの
ヘパリンの徐放性をin vitroで評価した。結果を図1に
示す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚
動脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。
結果を表1に示す。
PTFEにグラフト重合し、これにアセチル化比率60
モル%のポリアリルアミン138μg/cmをEPTFEに
共有結合固定して、ヘパリン48UNIT/cmをイオン結合
固定した。このヘパリン固定EPTFE人工血管からの
ヘパリンの徐放性をin vitroで評価した。結果を図1に
示す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚
動脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。
結果を表1に示す。
【0023】実施例4 実施例1と同様にして、メタクリル酸6gをEPTFE
チューブに反応させてチューブ1cmあたり232μgの
メタクリル酸をグラフト重合した。このチューブにアセ
チル化比率0モル%のポリアリルアミン353μg/cmを
共有結合により固定し、ヘパリン105UNIT/cmをイオ
ン結合により固定した。このヘパリン固定EPTFE人
工血管からのヘパリンの徐放性を、in vitroで評価し
た。結果を図1に示す。このヘパリン固定EPTFE人
工血管をイヌの頚動脈に移植し、1週間後と4週間後の
開存性を調べた。結果を表1に示す。
チューブに反応させてチューブ1cmあたり232μgの
メタクリル酸をグラフト重合した。このチューブにアセ
チル化比率0モル%のポリアリルアミン353μg/cmを
共有結合により固定し、ヘパリン105UNIT/cmをイオ
ン結合により固定した。このヘパリン固定EPTFE人
工血管からのヘパリンの徐放性を、in vitroで評価し
た。結果を図1に示す。このヘパリン固定EPTFE人
工血管をイヌの頚動脈に移植し、1週間後と4週間後の
開存性を調べた。結果を表1に示す。
【0024】実施例5 実施例1と同様にして、メタクリル酸6gをEPTFE
チューブに反応させてチューブ1cmあたり232μgの
メタクリル酸をEPTFEにグラフト重合した。このチ
ューブにアセチル化比率30モル%のポリアリルアミン
348μg/cmをEPTFEに共有結合により固定し、ヘ
パリン96UNIT/cmをイオン結合により固定した。この
ヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリンの徐放
性を、in vitroで評価した。結果を図1に示す。このヘ
パリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動脈に移植
し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。結果を表1
に示す。
チューブに反応させてチューブ1cmあたり232μgの
メタクリル酸をEPTFEにグラフト重合した。このチ
ューブにアセチル化比率30モル%のポリアリルアミン
348μg/cmをEPTFEに共有結合により固定し、ヘ
パリン96UNIT/cmをイオン結合により固定した。この
ヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリンの徐放
性を、in vitroで評価した。結果を図1に示す。このヘ
パリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動脈に移植
し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。結果を表1
に示す。
【0025】実施例6 実施例1と同様にして、メタクリル酸6gをEPTFE
チューブに反応させてチューブ1cmあたり232μgの
メタクリル酸をEPTFEにグラフト重合した。このチ
ューブにアセチル化比率30モル%のポリアリルアミン
339μg/cmをEPTFEに共有結合固定し、ヘパリン
88UNIT/cmをイオン結合により固定した。このヘパリ
ン固定EPTFE人工血管からのヘパリンの徐放性を、
in vitroで評価した。結果を図1に示す。このヘパリン
固定EPTFE人工血管をイヌの頚動脈に移植し、1週
間後と4週間後の開存性を調べた。結果を表1に示す。
チューブに反応させてチューブ1cmあたり232μgの
メタクリル酸をEPTFEにグラフト重合した。このチ
ューブにアセチル化比率30モル%のポリアリルアミン
339μg/cmをEPTFEに共有結合固定し、ヘパリン
88UNIT/cmをイオン結合により固定した。このヘパリ
ン固定EPTFE人工血管からのヘパリンの徐放性を、
in vitroで評価した。結果を図1に示す。このヘパリン
固定EPTFE人工血管をイヌの頚動脈に移植し、1週
間後と4週間後の開存性を調べた。結果を表1に示す。
【0026】比較例1 内径4mm、外径5mm、長さ30mmのEPTFEチュ−ブ
をエタノール、続いて水に浸漬した後に、0.1%のプ
ロタミン水溶液に浸漬して1時間放置した。その後、1
%グルタールアルデヒド水溶液に浸漬して架橋した。こ
のチューブを10%ヘパリン水溶液に浸漬し、ヘパリン
をイオン結合により固定した。プロタミンの固定量は1
20μg/cm、ヘパリンの固定量は31UNIT/cmであっ
た。このヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリ
ンの徐放性を、in vitroで評価した。結果を図2に示
す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。
をエタノール、続いて水に浸漬した後に、0.1%のプ
ロタミン水溶液に浸漬して1時間放置した。その後、1
%グルタールアルデヒド水溶液に浸漬して架橋した。こ
のチューブを10%ヘパリン水溶液に浸漬し、ヘパリン
をイオン結合により固定した。プロタミンの固定量は1
20μg/cm、ヘパリンの固定量は31UNIT/cmであっ
た。このヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリ
ンの徐放性を、in vitroで評価した。結果を図2に示
す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。
【0027】比較例2 内径4mm、外径5mm、長さ30mmのEPTFEチュ−ブ
をエタノール、続いて水に浸漬した後に、0.2%のプ
ロタミン水溶液に浸漬して1時間放置した。その後、1
%グルタールアルデヒド水溶液に浸漬して架橋した。こ
のチューブを10%ヘパリン水溶液に浸漬し、ヘパリン
をイオン結合により固定した。プロタミンの固定量は2
20μg/cm、ヘパリンの固定量は51UNIT/cmであっ
た。このヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリ
ンの徐放性を、in vitroで評価した。結果を図2に示
す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。結
果を表1に示す。
をエタノール、続いて水に浸漬した後に、0.2%のプ
ロタミン水溶液に浸漬して1時間放置した。その後、1
%グルタールアルデヒド水溶液に浸漬して架橋した。こ
のチューブを10%ヘパリン水溶液に浸漬し、ヘパリン
をイオン結合により固定した。プロタミンの固定量は2
20μg/cm、ヘパリンの固定量は51UNIT/cmであっ
た。このヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリ
ンの徐放性を、in vitroで評価した。結果を図2に示
す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。結
果を表1に示す。
【0028】比較例3 内径4mm、外径5mm、長さ30mmのEPTFEチュ−ブ
をエタノール、続いて水に浸漬した後に、0.3%のプ
ロタミン水溶液に浸漬して1時間放置した。その後、1
%グルタールアルデヒド水溶液に浸漬して架橋する。こ
のチューブを10%ヘパリン水溶液に浸漬し、ヘパリン
をイオン結合により固定した。プロタミンの固定量は3
20μg/cm、ヘパリンの固定量は53UNIT/cmであっ
た。このヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリ
ンの徐放性を、in vitroで評価した。結果を図2に示
す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。結
果を表1に示す。
をエタノール、続いて水に浸漬した後に、0.3%のプ
ロタミン水溶液に浸漬して1時間放置した。その後、1
%グルタールアルデヒド水溶液に浸漬して架橋する。こ
のチューブを10%ヘパリン水溶液に浸漬し、ヘパリン
をイオン結合により固定した。プロタミンの固定量は3
20μg/cm、ヘパリンの固定量は53UNIT/cmであっ
た。このヘパリン固定EPTFE人工血管からのヘパリ
ンの徐放性を、in vitroで評価した。結果を図2に示
す。このヘパリン固定EPTFE人工血管をイヌの頚動
脈に移植し、1週間後と4週間後の開存性を調べた。結
果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【図1】 実施例1〜6で製造したヘパリン固定EPT
FE人工血管からのヘパリンの徐放性を示すグラフ。
FE人工血管からのヘパリンの徐放性を示すグラフ。
【図2】 比較例1〜3で製造したヘパリン固定EPT
FE人工血管からのヘパリンの徐放性を示すグラフ。
FE人工血管からのヘパリンの徐放性を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 33/00 A61L 27/00
Claims (4)
- 【請求項1】 多孔質ポリテトラフルオロエチレンチュ
ーブの少なくとも血液に接する表面にグラフト重合した
ポリマーを介して共有結合により固定したポリアミンま
たはその塩に、抗血栓性物質をイオン結合により固定し
た人工血管。 - 【請求項2】 ポリアミンが、ポリアリルアミン、ポリ
ビニルアミンおよびポリエチレンイミンからなる群から
選ばれる少なくとも1種のポリアミンである請求項1に
記載の人工血管。 - 【請求項3】 ポリアミンの分子量が、1000〜10
0,000であり、ポリアミンのアミノ基の0〜90モ
ル%がアセチル化されている請求項2に記載の人工血
管。 - 【請求項4】 抗血栓性物質がヘパリンである請求項1
に記載の人工血管。
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EP97102455A EP0790042B1 (en) | 1996-02-15 | 1997-02-14 | Artificial blood vessel |
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AU12682/97A AU709305B2 (en) | 1996-02-15 | 1997-02-14 | Artificial blood vessel |
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---|---|---|---|
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JP8-27825 | 1996-02-15 | ||
JP15388396A JP2854284B2 (ja) | 1996-02-15 | 1996-06-14 | 抗血栓性人工血管 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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US8658707B2 (en) * | 2009-03-24 | 2014-02-25 | W. L. Gore & Associates, Inc. | Expandable functional TFE copolymer fine powder, the expanded functional products obtained therefrom and reaction of the expanded products |
WO2014168198A1 (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-16 | 東レ株式会社 | 抗血栓性を有する人工血管 |
CA2928629C (en) * | 2013-11-28 | 2018-04-17 | Toray Industries, Inc. | Antithrombotic material |
KR102370117B1 (ko) * | 2014-05-09 | 2022-03-04 | 도레이 카부시키가이샤 | 혈관내 치료 보조구 |
CA2987236C (en) * | 2015-05-27 | 2020-08-25 | Toray Industries, Inc. | Antithrombotic material |
JP2020066638A (ja) * | 2017-03-02 | 2020-04-30 | 国立大学法人千葉大学 | ヘパリンの会合体 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15388396A patent/JP2854284B2/ja not_active Expired - Fee Related
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