JP2986033B2 - コンクリートパネルの取付構造 - Google Patents

コンクリートパネルの取付構造

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JP2986033B2
JP2986033B2 JP4057654A JP5765492A JP2986033B2 JP 2986033 B2 JP2986033 B2 JP 2986033B2 JP 4057654 A JP4057654 A JP 4057654A JP 5765492 A JP5765492 A JP 5765492A JP 2986033 B2 JP2986033 B2 JP 2986033B2
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fixing
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concrete panel
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則行 梶谷
正和 横田
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DOBOKU KENKYU SENTAA
JIOSUTAA KK
JFE Steel Corp
Kubota Corp
JFE Engineering Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
DOBOKU KENKYU SENTAA
JIOSUTAA KK
Kubota Corp
Nippon Steel Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はおもに、河川や道路に
面して鋼矢板や現場打ちコンクリートによって構築され
る連続壁(以下「護岸壁や擁壁」という)の修復に適用
されるコンクリートパネル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鋼矢板などによって河川などの岸
辺に構築される護岸壁に化粧の目的でコンクリートパネ
ル(以下「化粧パネル」という)を取り付けることがあ
る。また、既存の傷んだコンクリート護岸壁やコンクリ
ート擁壁の修復も化粧パネルを取り付けることによって
よく行われる。
【0003】また、化粧パネルとして、護岸壁や擁壁の
上端部分を覆う水平部分と壁面部分を覆う垂直部分とか
ら逆L字状に一体的に形成された化粧パネルが使用さ
れ、かつ、各化粧パネルは水平部分および垂直部分の下
端部の二個所を護岸壁や擁壁にボルト止めすることによ
って固定されている。
【0004】さらに、護岸壁や擁壁の上端部は平坦でな
い場合が多いため、化粧パネルを単に設置しただけで
は、化粧パネルが護岸壁や擁壁の連続方向(河川にあっ
ては法線方向)若しくはこれと直交する方向(河川にあ
っては法線と垂直方向)、あるいはその両方向に傾き、
さらに、となり合う化粧パネル間に段差が生じて化粧パ
ネルの水平部分および垂直部分が面一にならないため、
各化粧パネルの裏側にライナーを介在してレベル調整を
行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のライナ
ーによるレベル調整は、化粧パネルの裏側にライナーを
挿入したり、引き抜いたりするたびに、その都度、重い
化粧パネルを一時撤去する必要があるため、重労働を強
いられ、また、迅速性に欠け、作業効率ががきわめて悪
いものであった。
【0006】また、化粧パネルの取り付けに際し、垂直
部分の下端部をボルト止めするには、護岸壁の場合、水
面下の作業となる場合が多いため、ダイバーに頼らざる
をえないため作業がおおがかりとなり、また、作業がき
わめて面倒であった。
【0007】この発明はこのような前記従来の課題を解
決するために提案されたもので、護岸壁や擁壁の修復を
コンクリートパネルによって修復する際に、護岸壁や擁
壁上端の不陸に何ら影響されることなくコンクリートパ
ネルのレベル調整を簡単に行うことができて、また、取
り付けに際しては、上端部分の一個所のボルト止めで固
定可能とすることにより、作業性のきわめてよいコンク
リートパネル取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンクリ
ートパネルの取付構造は、鋼矢板若しくは鉄筋コンクリ
ートからなる連続壁に、当該連続壁の上端部および壁面
部を覆うために逆L字状の化粧パネルを取り付けるに際
し、前記連続壁の上端部に複数本の固定ボルトを突設
し、前記化粧パネルに前記固定ボルトがそれぞれ貫通す
る複数個の固定孔を設け、当該固定孔の近くに前記化粧
パネルのレベル調整を行うためのレベル調整ボルトを前
記連続壁の上端部に当接するように螺合し、かつ、前記
固定ボルトの雄ねじ部に固定ナットをそれぞれ螺合する
ことによって前記目的を達成するものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明に係るコンクリートパネルの
取付構造について説明すると、図1は河川に面して構築
された鋼矢板からなる護岸壁の断面図(図面上、左側が
河川、右側が岸である)、図2はその正面図、そして、
図3はその平面図である。
【0010】図において、鋼矢板1の上端部に矩形断面
形をなす笠コンクリート2が鋼矢板1に沿って連続して
打設され、この笠コンクリート2によってとなりあう鋼
矢板1の上端部が一体的に固定され、連結されている。
【0011】笠コンクリート2の上端部には、複数本の
固定ボルト3,3 が垂直に突設されている。固定ボルト3
は4本を一組とし、河川側と岸側とにやや横並びの状態
で、笠コンクリート2の連続方向に所定間隔おきに突設
され、突出部分には雄ねじ部が形成されている。
【0012】なお、固定ボルト3を取り付けるには、笠
コンクリート2の打設前に取り付ける、いわゆる先付け
と笠コンクリート2の打設後に取り付ける、いわゆる後
付けの方法とがあるが、いづれの方法によってでも取り
付けることができる。
【0013】後付け方法としては、例えば、ボルト突設
部に予め円筒形のボイド型枠(図省略)を設置してお
き、笠コンクリート2の打設後、ボイド型枠を引き抜い
て所定深さのアンカー孔形成し、このアンカー孔に固定
ボルト3を建て込みその回りにモルタルを充填する方法
などがある。
【0014】笠コンクリート2の上には、複数枚の化粧
パネル4が笠コンクリート2の連続方向に一枚一枚、左
右突き合わせながら設置されている。
【0015】化粧パネル4は鋼矢板1上端、すなわち、
笠コンクリート2の上端部を覆う水平部5と鋼矢板1の
河川側の壁面部を覆う鉛直部6とから逆L字状に形成さ
れ、鉛直部6の表面には、必要によりタイルや自然石を
取り付けるなどして適当に装飾が施されている。
【0016】また、化粧パネル4の水平部5には各固定
ボルト3に対応して固定ボルト3が貫通可能な複数個の
固定孔7が形成され、この固定孔7に固定ボルト3がそ
れぞれ挿入されている。
【0017】固定孔7は固定ボルト3 より全体にやや大
きめに形成され、固定ボルト3の回りにはグラウト材8
が充填されている。また、固定孔7の上端部には、後述
する固定ナットが完全に埋まる深さの凹部9が固定孔7
より一回り大きく形成され、この凹部9内に固定ボルト
3の雄ねじ部が突設されている。
【0018】固定ボルト3の雄ねじ部には固定ナット10
がそれぞれ螺合され、凹部9内にはモルタル11が充填さ
れ、よって、化粧パネル4は笠コンクリート2に強固に
固定されている。なお、固定孔7の下端部には充填直後
のグラウト材8が回りに漏れないようにパッキン12が介
在され、凹部9の底には固定ナット10の締め付けが確実
になされるようにステンレスなどからなるプレート13が
敷設されている。
【0019】各固定孔7の近くには、レベル調整孔14が
それぞれ形成されている。レベル調整孔14は、後述する
レベル調整ボルトより全体にやや大きめに形成され、下
端部にはインサート15がそれぞれ埋設され、かつ、この
インサート15にレベル調整ボルト16がそれぞれ螺合され
ている。
【0020】レベル調整ボルト16のねじ先16a はレベル
調整孔14の下端部より突出し、笠コンクリート2の上端
面に当たっている。
【0021】そして、このレベル調整ボルト16のねじ先
16a の突出長さを適宜変えることによって化粧パネル4
のレベル調整がされ、レベル調整孔14にはモルタル11が
充填されている。
【0022】つづいて、化粧パネル4の取付方法を順を
おって説明する。
【0023】 あらかじめ、各化粧パネル4の河川側
および岸側のレベル調整ボルト16のねじ先16a を適当な
長さだけ突出させる。
【0024】 つづいて、各化粧パネル4を河川側の
レベル調整ボルト16が支点となるように笠コンクリート
2の上に仮り置きするとともに、各固定ボルト3の雄ね
じ部に固定ナット10を螺合して仮止めする。
【0025】 つづいて、河川側のレベル調整ボルト
16のねじ先16a の突出長さを適当に変えることによって
化粧パネル4の高さおよび護岸壁の連続方向(法線方
向)の傾きを水平になるように調整する。
【0026】 の調整が完了したら、つづいて、岸
側の固定ボルト3の固定ナット10を締め付けたり、緩め
たりすることによって護岸壁の連続方向と直交する方向
(法線と直交する方向)の傾きを水平になるように調整
する。
【0027】 つづいて、岸側のレベル調整ボルト16
のねじ先16a も笠コンクリート2の上端に確実に接して
いることを確認してから各固定ボルト3の固定ナット10
を強く締めつける。
【0028】 つづいて、固定孔7にグラウト材8を
充填し、凹部9およびレベル調整孔14にモルタル11を充
填する。
【0029】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているため、以下に記載するような効果を有する。
【0030】 化粧パネルのレベル調整は、複数本の
レベル調整ボルトのねじ先の突出長さを適宜変えること
により、きわめて簡単に行うことができ、また、化粧パ
ネルを笠コンクリートの上に仮置きしたままの状態で行
うことができるため、調整作業がし易く、作業能率の大
幅な向上が図れる。
【0031】また、従来のライナーによる方法では略不
可能な微調整も簡単に行うことができるため、施工精度
もきわめて高い。
【0032】 各化粧パネルは上端の水平部分のみを
笠コンクリートにボルト止めして固定されているため、
取付作業も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼矢板からなる護岸壁の一部縦断面図である。
【図2】図1に示す護岸壁の一部正面図である。
【図3】図1に示す護岸壁の一部平面図である。
【図4】固定ボルトの設置状態を示す図1における一部
拡大断面図である。
【図5】レベル調整ボルトの設置状態を示す図1におけ
る一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…鋼矢板、2…笠コンクリート、3…固定ボルト、4
…コンクリートパネル(化粧パネル)、5…水平部、6
…鉛直部、7…固定孔、8…グラウト材、9…凹部、10
…固定ナット、11…モルタル、12…パッキン、13…プレ
ート、14…レベル調整孔、15…インサート、16…レベル
調整ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000006655 新日本製鐵株式会社 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 (73)特許権者 000002118 住友金属工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 (73)特許権者 000001052 株式会社クボタ 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47 号 (72)発明者 梶谷 則行 神奈川県三浦郡葉山町一色1494−2 (72)発明者 横田 正和 千葉県松戸市稔台43赤城ハイツ505 (56)参考文献 特開 平3−5509(JP,A) 特開 平4−62233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/02 301 E02B 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼矢板若しくは鉄筋コンクリートからな
    る連続壁に、当該連続壁の上端部および壁面部を覆うた
    めに取り付けられるコンクリートパネルの取付構造にお
    いて、前記連続壁の上端部に複数本の固定ボルトを突設
    し、前記コンクリートパネルの上端部に前記固定ボルト
    がそれぞれ貫通する複数個の固定孔を設け、当該固定孔
    の近くに前記コンクリートパネルのレベル調整を行うた
    めのレベル調整ボルトを前記連続壁の上端部に当接する
    ように螺合し、かつ、前記固定ボルトの雄ねじ部に固定
    ナットをそれぞれ螺合したことを特徴とするコンクリー
    トパネルの取付構造。
JP4057654A 1992-03-16 1992-03-16 コンクリートパネルの取付構造 Expired - Lifetime JP2986033B2 (ja)

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