JP2985637B2 - 洗車機の洗浄方法 - Google Patents

洗車機の洗浄方法

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JP2985637B2 JP6008026A JP802694A JP2985637B2 JP 2985637 B2 JP2985637 B2 JP 2985637B2 JP 6008026 A JP6008026 A JP 6008026A JP 802694 A JP802694 A JP 802694A JP 2985637 B2 JP2985637 B2 JP 2985637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被洗浄車両と洗車機本体
を相対移動させてトップブラシにより被洗浄車両の上面
を洗浄する洗車機の洗浄方法、特にワゴン車の洗浄方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の洗車機によるワゴン車の洗浄方法
図9に基づいて説明する。図示するように、一定経路
上を往復走行自在な洗車機本体81に、アーム82の一端に
回転するブラシ83、他端にバランス用のウエイト84を取
付け、アーム82の回転支点Xを中心にブラシ83を上下し
て被洗浄車両の上面をブラシ83で洗車するトップブラシ
86を配置し、ワゴン車85の上面の洗浄に際しては、ブラ
シ83を矢印Dで示す反時計回りに回転させながら洗車機
本体81を矢印Fで示す前方向に自走させ、2点鎖線で示
す軌跡のように、ワゴン車85のフロント部Aにブラシ83
を引っ掛ける事故を起こさないように、フロント部Aを
回避し、その後アーム82を回転させることによりブラシ
83を上下に制御してワゴン車85の天井面の先端に適度に
接触させ、この天井面からワゴン車85の形状に合わせて
上面の洗浄を行っている。
【0003】被洗浄車両の上面(洗浄面)の形状にあわ
せて車両の上面を最適に洗浄できるようトップブラシ86
を制御する方法としては、ブラシ83の自重とブラシ83の
回転による洗浄面との反発バランスによる方法、あるい
はアーム82の角度変化をセンサにて検知して制御する方
法などがとられている。
【0004】また、洗車機本体81には、被洗浄車両を検
知する機能を有し、左右方向(洗車機本体81の移動方向
と直角な方向)に対称に移動する一対の回転軸87にそれ
ぞれブラシ88を取付けたサイドブラシ89が配置されてお
り、この一対のサイドブラシ89によりワゴン車85のフロ
ント部Aの下部、両側面、およびリア下部が洗浄され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のワ
ゴン車の洗浄方法では、ワゴン車85のフロント部Aに洗
い残しができるため、洗浄終了後、手洗いで洗浄作業を
行わなければならず、手間と時間がかかるという問題が
あった。
【0006】このような問題を解決するため、図10に示
すように、自動でフロント部Aを洗浄できる洗車機の洗
浄方法が考えられている。すなわち、図10に2点鎖線で
示す軌跡のように、洗車機本体81を矢印Fで示す前方向
に自走させ、被洗浄車両をワゴン車85と判断すると、ト
ップブラシ86を、一旦上昇させて、前進中のフロント部
Aへの接触を回避し、サイドブラシ89が車体を検知する
と、トップブラシ86をワゴン車85の天井面へ下降させ、
洗車機本体81を後進させてワゴン車85のフロント部Aを
天井面から下部に下降させながら洗浄し、この洗浄終了
後、洗車機本体81を前進させ、トップブラシ86を再度上
昇させて前進中のフロント部Aへの接触を回避し、所定
時間後ワゴン車85の天井面へ下降させてブラシ83による
洗浄を再開している。
【0007】しかし、この方法では洗車機本体61を一旦
後進させなければならないため、制御が複雑になるとい
う問題があった。さらに、たとえば特開平3−9045
6号公報に開示されている如く、被洗浄車両を車両搬送
装置で搬送しながら連続洗車する洗車機(以下、連続洗
車機と称す)では、車両搬送装置に後続の被洗浄車両が
載置されているために、図10に2点鎖線で示す軌跡とな
るように、車両搬送装置によりトップブラシで洗浄中の
被洗浄車両を後進させると、後続の被洗浄車両が車両搬
送装置から降りてしまうという問題があった。
【0008】本発明は上記問題を解決するものであり、
ワゴン車のフロント部にトップブラシのブラシを引っ掛
ける事故を防止するとともに、ワゴン車のフロントウイ
ンドウ部のトップブラシによる自動洗浄を行うことがで
き、さらに連続洗車機においても使用可能な洗車機の洗
浄方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明の洗車機の洗浄方法は、洗車機本体内に、上下揺
動自在なアームの一端に、水平軸回りに回転する回転ブ
ラシを取付けて形成したトップブラシを配設し、被洗浄
車両と前記本体を相対移動させてトップブラシにより被
洗浄車両の上面を洗浄する洗車機の洗浄方法であって、
前記被洗浄車両がワゴン車のとき、前記被洗浄車両と前
記本体の相対移動開始時に前記トップブラシのアームを
下限位置まで下降させ、被洗浄車両と本体との相対運動
により、トップブラシのアームが水平となると、被洗浄
車両と洗車機本体の相対速度とワゴン車のフロント部の
水平面からの平均角度により設定する上昇速度で、この
トップブラシのアームを上限位置まで上昇させ、前記回
転ブラシがワゴン車の天井面の先端位置に達すると、ア
ームを下降させることを特徴とするものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】上記本発明の洗車機の洗浄方法により、被洗浄
車両と本体の相対移動開始時にトップブラシのアームは
下限位置まで下降され、被洗浄車両と本体との相対運動
により、トップブラシのアームが水平となると、被洗浄
車両と洗車機本体の相対速度とワゴン車のフロント部の
水平面からの平均角度により設定する上昇速度で、この
トップブラシのアームは上限位置まで上昇され、回転ブ
ラシがワゴン車の天井面の先端位置に達すると、アーム
は下降されるよってトップブラシのアームが水平とな
ると、回転ブラシはワゴン車のフロント部の水平面から
の平均角度方向へ移動し、回転ブラシはフロント部に引
っ掛かることなくフロント部が洗浄される。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明の一実施例における洗車機の洗浄
方法を使用した洗車機の内部の構成を示す側面図、図3
は同洗車機の内部の構成を示す平面図である。
【0016】図示するように、床面1には、据置型の洗
車機本体2と、前方から洗車機本体2を貫通して後方に
達する左右一対のローラコンベヤ(車両移動装置)3と
が設置されている。上記洗車機本体2は門形状に形成さ
れ、洗車機本体2内には、前部から順に洗浄部4,ワッ
クス塗付部5,乾燥部6が形成されている。また、洗車
機本体2の前端部には被洗浄車両7の車高を検出するソ
ニックセンサ8が取付けられ、前面と後面にはそれぞれ
操作パネル9,10が設けられている。
【0017】上記ローラコンベヤ3のうち、被洗浄車両
7の搬送方向右側(右方と略す)のローラコンベヤ3a
は被洗浄車両7の右方の前後輪11a,11bを支持搬送す
るものであり、被洗浄車両7の搬送方向左側(左方と略
す)のローラコンベヤ3bは被洗浄車両7の左方の前後
輪11c,11dを支持搬送するものである。尚、右方のロ
ーラコンベヤ3aの搬送面の幅W1は狭く形成され、車
種に関係なく被洗浄車両7の右側面の位置をほぼ一定位
置として、被洗浄車両7の右側面と洗車機本体2の間隔
を一定としており、右方のローラコンベヤ3bの搬送面
の幅W2は広く形成され、多様な車幅に対応できるよう
している。
【0018】上記洗浄部4は、被洗浄車両7の両側面下
部および前後輪9の側面を洗浄する左右一対の洗浄用サ
イド兼ロッカーブラシ12と、被洗浄車両7の上面を洗浄
する洗浄用トップブラシ13と、被洗浄車両7の前面、後
面、および両側面を洗浄する左右一対のサイドブラシ14
と、洗浄水を噴射する洗浄水アーチ15と、洗剤を噴射す
る洗剤アーチ16から形成されている。また、図2の仮想
線に示すように、右方の洗浄用サイド兼ロッカーブラシ
12aは洗車機本体2に固定されるとともに前後方向に揺
動自在であり、左方の洗浄用サイド兼ロッカーブラシ12
bは、図3の仮想線に示すように揺動アーム12cを介し
て右方の洗浄用サイド兼ロッカーブラシ12aに対し接近
離間自在に取付けられ、かつ前後方向にも揺動自在であ
る。また、右方のサイドブラシ14aは洗車機本体2に固
定され、左方のサイドブラシ14bは被洗浄車両7の前
面、左側面、および後面を移動する駆動機構を備えてい
る。
【0019】また上記ワックス塗付部5は、被洗浄車両
7の上面にワックスを塗付するワックス用トップブラシ
17と、被洗浄車両7の両側面および車輪11の側面にワッ
クスを塗付する左右一対のワックス用サイド兼ロッカー
ブラシ18と、液体ワックスを噴射するワックスアーチ19
と、ワックスの下地剤を噴射するワックス下地アーチ20
と、フッソコート剤を噴射するフッソコートアーチ21か
ら形成されている。
【0020】また上記乾燥部6は、被洗浄車両7の上面
を乾燥させる昇降自在なトップノズル24と、トップノズ
ル24とワックス用ロッカーブラシ18との間に設けた、エ
アカーテンを形成する昇降自在な副トップノズル25と、
上記トップノズル24の後方に設けた、被洗浄車両7の両
側面を乾燥させる左右一対のサイドノズル26および被洗
浄車両7の上側面を乾燥させる左右一対の副サイドノズ
ル27と、トップノズル24とサイドノズル26と副サイドノ
ズル27にエアを供給する左右一対の第1ブロワ装置28
と、副トップノズル25にエアを供給する左右一対の第2
ブロワ装置29から形成されている。
【0021】洗浄用トップブラシ13の構造とその駆動系
の一例を図4に示す。トップブラシ13は、アーム31の一
端に水平軸回りに回転するブラシ32、他端にバランス用
のウエイト33を取付け、アーム31の回転支点Xを中心に
ブラシ32を上下して被洗浄車両7の上面をブラシ32で洗
浄するようにしたものであり、ブラシ32は、アーム31の
ウエイト33と回転支点X間に取付けられたモータ34の回
転力がブラシ32の水平軸に固定されたスプロケット35と
の間に張設されたチェーン36を介して伝達されることに
より回転される。
【0022】またトップブラシ13の昇降は、第1および
第2のオイルタンク37,38からシリンダ39にオイルを供
給・排出して行う構成となっており、トップブラシ13を
上昇させる際は切替スイッチ40のソレノイドAおよび切
替スイッチ41のソレノイドBをともにオフとし、コンプ
レッサ42からサイレンサ43を介して第1のオイルタンク
37にエアを供給し、第1のオイルタンク37内のオイルを
加圧押出してシリンダ39へオイルを供給し、また保持す
る(昇降をロックする)際はソレノイドAをオンとし、
さらに下降させる際はソレノイドAをオフ、ソレノイド
Bをオンとして逆止弁44、サイレンサ45を介して第1の
オイルタンク37内のエアを排気ノズル46から排出し、シ
リンダ39から第1のオイルタンク37にオイルを戻してい
る。また、ソレノイドAをオンとして昇降をロックして
いる状態の時、トップブラシ13を上方へ押し上げる力が
働いた場合、外気を吸い込ませシリンダ39の動きを軽く
させるためにチェック弁47が設けられ、さらにブラシ32
のトルク検出装置48が設けられている。このブラシ32の
トルク検出装置48は、ブラシ32を駆動するモータ34の電
流によりトルクを検出し、ブラシ32の自重と、ブラシ32
の回転による被洗浄車両7の洗浄面との反発バランスを
検出している。また、アーム31の下限位置を検出する下
限位置検出装置49と、アーム31の水平位置を検出する水
平位置検出装置50と、アーム31の上限位置を検出する上
限位置検出装置51が設けられている。これら位置検出装
置49〜51は、たとえば近接センサや光電スイッチなどに
より構成される。また、トルク検出装置48のトルク検出
信号と、位置検出装置49〜51の位置検出信号は制御装置
30に入力される。また、トップブラシ13を上昇させる速
度は、ローラコンベヤ3による被洗浄車両7の搬送速度
と、ワゴン車のフロント部Aの平均角度により設定され
ている。
【0023】また、両ローラコンベヤ3a,3bの始端
側には被洗浄車両7を円滑に乗り込ませるための前部ス
ロープ52が設置され、終端側には被洗浄車両7を円滑に
排出させるための後部スロープ53が設置されている。さ
らに、ローラコンベヤ3a,3bの駆動モータ54が設け
られている。
【0024】操作パネル9には、図5に示すように、そ
の左半分に自動洗車データを入力するスイッチとして、
洗車コース選択スイッチ61、被洗浄車両7が特殊な車種
であること、あるいは特殊な部品が取付けてあることを
入力する車種入力スイッチ62、洗車スタートOKランプ
63、洗車スタート/ストップスイッチ64,65、が設けら
れ、右半分には表示ランプや作業員の手作業などを設定
するスイッチとして、表示用のディジタル表示装置66、
異常を表示する表示ランプ(チェックモニター)67、デ
ータ入力用のテンキースイッチ68、ディジタル表示装置
66に表示されるエラーコードなどの確認スイッチ69、設
定値などのデータのチェックスイッチ70、洗車後に作業
員が行う手作業を選択する付属メニュー選択スイッチ7
1、洗車中にマニュアルで洗車操作を実行するマニュア
ルスイッチ72、および管理・点検時に入力するファンク
ションスイッチ73が設けられている。なお、上記スイッ
チはパネルスイッチにより構成され、スイッチには対応
するランプが付属されている。また、これら操作パネル
9のスイッチ61,62,63〜65,69〜73、ランプ,スイッ
チのランプ61〜67,69〜73は、後述する制御装置30に接
続されている。また、上記車種入力スイッチ62には、そ
の1つとして、「ワゴンドアミラー」の入力スイッチ74
が設けられている。
【0025】図6に本実施例の洗車機の制御系のブロッ
ク図を示す。洗車機の制御系は、大きく、洗車機本体2
に内蔵され、入力インターフェイス部30a,出力インタ
ーフェイス部30b,データとプログラムを記憶したメモ
リ部30cおよび制御コントロール部30dを有すマイクロ
コンピュータからなる上記制御装置30、操作パネル9,
10、ソニックセンサ8やトルク検出装置48や位置検出装
置49〜51などからなるセンサ系55、コンベヤ3を駆動す
るモータ(コンベヤモータ)54や切替スイッチ40のソレ
ノイドAおよび切替スイッチ41のソレノイドBやブラシ
32の回転用モータ34などからなる駆動系56から構成され
ており、制御装置30は、操作パネル9,10からの起動,
停止などの操作信号、センサ系55の検出信号を入力して
記憶し、操作信号および検出信号に応じて、上記駆動系
56を制御して洗車機本体2全体の動作を制御している。
【0026】以下、本発明の要部である、被洗浄車両7
がワゴン車7’の場合の制御装置30による洗浄部4のト
ップブラシ13の駆動方法について図7,図8のフローチ
ャートにしたがって詳細に説明する。なお、操作パネル
9から被洗浄車両7の洗浄部4における動作を行う設定
がされ、ソニックセンサ8の車高検出信号により被洗浄
車両7がワゴン車7’と判断される車高値が設定され、
またローラコンベヤ3により一定速度VT でワゴン車
7’が搬送されているものとする。
【0027】まず、ソニックセンサ8により被洗浄車両
7の車高が検出されると(ステップ−1)、その車高値
により被洗浄車両7がワゴン車7’であるかを判断し
(ステップ−2)、ワゴン車7’であると判断される
と、車種入力スイッチ62の「ワゴンドアミラー」の入力
スイッチ74が選択されているかを確認する(ステップ−
3)。
【0028】このスイッチ74が選択されていない場合、
すなわちミラーなしの場合、トップブラシ13のモータ34
へ回転駆動信号を出力してブラシ32を回転させ(ステッ
プ−4)、次にソレノイドAをオフ、ソレノイドBをオ
ンとしてブラシ32を下降させ(ステップ−5)、下限位
置検出装置49の動作を確認すると(ステップ−6)、ソ
レノイドAをオンとしてブラシ32の位置を保持する(昇
降をロックする)(ステップ−7)。
【0029】この状態でブラシ32がワゴン車7’のフロ
ント部Aに接触すると、ブラシ32へ上方へ押し上げる力
が働き、ワゴン車7’のフロント部Aに沿ってブラシ32
の自重と釣合いながら水平高さまで上昇し、この高さに
設置された水平位置検出装置50が動作する。
【0030】次に水平位置検出装置50の動作を確認する
と(ステップ−8)、ソレノイドAとソレノイドBをと
もにオフとしてブラシ32を上昇させ(ステップ−9)、
第1タイマーを動作させる(ステップ−10)。この第1
タイマーが所定時間となると(タイムアップすると)
(ステップ−11)、後述するブラシ32がワゴン車7’の
天井面に最適に接触するようにトルク一定制御を行う
(ステップ−12)。そして、下限位置検出装置49が動作
すると(ステップ−13)、モータ34へ停止信号を出力し
てブラシ32を停止させ(ステップ−14)、ソレノイドA
とソレノイドBをともにオフとしてブラシ32を上昇させ
る(ステップ−15)。そして、上限位置検出装置52が動
作すると(ステップ−16)、ソレノイドAをオンとして
ブラシ32の位置を保持し(ステップ−17)、第1タイマ
ー、および後述する第2タイマーをリセットして(ステ
ップ−18)、終了する。
【0031】上記ステップ−9におけるブラシ32の上昇
速度VL は、ワゴン車7’のフロント部Aの水平面から
の平均角度をΘとすると、 VL =|VT |*tanΘ となるように設定されている。ブラシ32がこの上昇速度
L で上昇し、ワゴン車7’がローラコンベヤ3により
一定速度VT で搬送されることにより、ブラシ32の軌跡
はワゴン車7’のフロント部Aの水平面からの平均角度
Θの方向に一致する。また、第1タイマーの設定時間
は、ブラシ32が水平位置から上昇されて、ブラシ32がワ
ゴン車7’の天井面の先端位置に到達するまでの時間で
あり、コンベヤ3の速度と、ソニックセンサ8により検
出されるワゴン車7’のフロント部の先端と天井面の先
端位置の距離により設定される。
【0032】また、ステップ−3にて、「ワゴンドアミ
ラー」の入力スイッチ74が選択されている場合、モータ
34を回転させ(ステップ−19)、第2タイマーを動作さ
せる(ステップ−20)。この第2タイマーが所定時間と
なると(タイムアップすると)(ステップ−21)、ステ
ップ−12へ入る。第2タイマーの設定時間は、ブラシ32
がワゴン車7’の天井面の先端位置に到達するまでの時
間であり、コンベヤ3の速度と、ソニックセンサ8によ
り検出された天井面の先端位置までの距離により設定さ
れる。上記トルク一定制御方法を図7のフローチャート
にしたがって説明する。
【0033】すなわち、トルク検出装置48のトルク検出
信号を確認し(ステップ−S1)、トルクJが一定の範
囲(JA ≦J≦JB )内にあれば、ソレノイドAをオン
として保持し(昇降ロックし)(ステップ−S2)、ト
ルクJが小さくなると(J<JA )、ブラシ32をワゴン
車7’の天井面に押付けるように、ソレノイドAをオ
フ、ソレノイドBをオンとしてブラシ32を下降させ(ス
テップ−S3)、トルクが大きくなると(JB <J)、
ブラシ32をワゴン車7’の天井面から離すように、ソレ
ノイドA,Bをともにオフとしてブラシ32を上昇させる
(ステップ−S4)。
【0034】上記制御装置30によるトップブラシ13の駆
動により、洗浄する被洗浄車両7がワゴン車7’と判断
され、ミラーなしが確認されると、図1に2点鎖線で示
す軌跡のように、トップブラシ13は、ブラシ32を回転さ
せながら、アーム31が下限位置となるまで下降して、コ
ンベヤ3の駆動により前進中のワゴン車7’のフロント
部へ接触し、ブラシ32と自重と釣り合いながら水平高さ
まで上昇すると、ブラシ32をワゴン車7’のフロント部
Aの平均角度Θの方向に上昇させ、第1タイマー時間経
過後、すなわちブラシ32がワゴン車7’の天井面の先端
位置に到達すると、トルク一定制御によりワゴン車7’
の天井面へ下降してブラシ32による洗浄を行う。また、
ワゴン車7’と判断されても、ミラー有りが確認される
と、ブラシ32を上限位置に保持し、第2タイマー時間経
過後、すなわちブラシ32がワゴン車7’の天井面の先端
位置に到達すると、トルク一定制御によりワゴン車7’
の天井面へ下降してブラシ32による洗浄を再開する。
【0035】このように、ブラシ32をフロント部Aに沿
って上昇させることで全面を自動洗浄することができ、
従来のように洗浄終了後、手洗いでワゴン車7’のフロ
ント部の洗浄作業を行う手間と時間が必要なくなり、作
業能率を改善することができる。また従来のように、被
洗浄車両7を後進させることがないため、被洗浄車両7
をコンベヤ3で搬送しながら連続洗車を行う連続洗車機
に適用できる。さらにワゴン車7’のフロント部Aに沿
ってブラシ32の自重と釣合いながら水平高さまで上昇す
ると、強制的に上昇させることにより、以後フロント部
Aにブラシ32を引っ掛ける事故を防止できる。
【0036】また、ワゴン車7’がミラー付きのとき、
トップブラシのアームを上限位置に保持し、被洗浄車両
と本体との相対運動により、回転ブラシがワゴン車の天
井面の先端位置に達すると、アームを下降させることに
より、ワゴン車7’がミラー付きのとき、ミラーがブラ
シ32により破損することを防止できる。
【0037】なお、本実施例では、トップブラシ13の洗
浄方法を連続洗車機に適用しているが、洗車機本体を移
動させながらトップブラシにより被洗浄車両を洗浄する
洗車機にも適用できる。また、ソニックセンサ8の車高
検出信号により、被洗浄車両7の車種がワゴン車7’で
あるかを判断しているが、操作パネル9からの車種入力
スイッチ62の選択信号により、直接被洗浄車両7の車種
がワゴン車7’であることを判断し、上記制御を行うこ
ともできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被洗浄車
両と本体の相対移動開始時にトップブラシのアームは下
限位置まで下降され、被洗浄車両と本体との相対運動に
より、トップブラシのアームが水平となると、被洗浄車
両と洗車機本体の相対速度とワゴン車のフロント部の水
平面からの平均角度により設定する上昇速度で、このト
ップブラシのアームは上限位置まで上昇され、回転ブラ
シはワゴン車のフロント部の水平面からの平均角度方向
へ移動することにより、回転ブラシはフロント部に引っ
掛かることなく、フロント部全面を自動洗浄することが
でき、従来のように洗浄終了後、手洗いでワゴン車のフ
ロント部の洗浄作業を行う手間と時間が必要なくなり、
作業能率を改善することができる。また従来のように、
車両を後進させることがないため、被洗浄車両を車両搬
送装置で搬送しながら連続洗車を行う連続洗車機に適用
できる。
【0039】
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における洗車機の洗浄方法を
使用した洗車機の被洗浄車両の洗浄時のトップブラシの
軌跡図である。
【図2】同洗車機の内部の構成を示す側面図である。
【図3】同洗車機の内部の構成を示す平面図である。
【図4】同洗車機のトップブラシの構造、およびその駆
動系を示す図である。
【図5】同洗車機の操作パネルの平面図である。
【図6】同洗車機の制御系のブロック図である。
【図7】同洗車機の制御装置によるトップブラシ制御の
フローチャート図である。
【図8】同洗車機の制御装置によるトップブラシ制御の
フローチャート図である。
【図9】従来の被洗浄車両の洗浄時のトップブラシの軌
跡図である。
【図10】従来の被洗浄車両の洗浄時のトップブラシの軌
跡図である。
【符号の説明】
1 床面 2 洗車機本体 3 ローラコンベヤ 4 洗浄部 5 ワックス塗布部 6 乾燥部 7’ ワゴン車 8 ソニックセンサ 9 前面操作パネル 10 後面操作パネル 13 トップブラシ 30 制御装置 31 アーム 32 ブラシ 33 ウエイト 34 回転モータ 37,38 オイルタンク 39 シリンダ 40,41 切替スイッチ 42 コンプレッサ 48 トルク検出装置 49 下限位置検出装置 50 水平位置検出装置 51 上限位置検出装置 62 車種入力スイッチ 74 ワゴンドアミラーの入力スイッチ Θ フロント部の平均角度 A ワゴン車のフロント部 F ワゴン車の移動方向 X 回転支点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗車機本体内に、上下揺動自在なアーム
    の一端に、水平軸回りに回転する回転ブラシを取付けて
    形成したトップブラシを配設し、被洗浄車両と前記本体
    を相対移動させてトップブラシにより被洗浄車両の上面
    を洗浄する洗車機の洗浄方法であって、 前記被洗浄車両がワゴン車のとき、 前記被洗浄車両と前記本体の相対移動開始時に前記トッ
    プブラシのアームを下限位置まで下降させ、 被洗浄車両と本体との相対運動により、トップブラシの
    アームが水平となると、被洗浄車両と洗車機本体の相対
    速度とワゴン車のフロント部の水平面からの平均角度に
    より設定する上昇速度で、このトップブラシのアーム
    上限位置まで上昇させ、 前記回転ブラシがワゴン車の天井面の先端位置に達する
    と、アームを下降させることを特徴とする洗車機の洗浄
    方法。
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