JP2985569B2 - ワイヤ放電加工用ncデータ作成方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工用ncデータ作成方法

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JP2985569B2
JP2985569B2 JP5098040A JP9804093A JP2985569B2 JP 2985569 B2 JP2985569 B2 JP 2985569B2 JP 5098040 A JP5098040 A JP 5098040A JP 9804093 A JP9804093 A JP 9804093A JP 2985569 B2 JP2985569 B2 JP 2985569B2
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electric discharge
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由香子 斉木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工用NC
データ作成方法に関するものであり、特に、金型CAD
/CAMシステム等を使用するワイヤ放電加工用NCデ
ータ作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の金型CAD/CAMシステ
ムを示す図である。図において、1は金型CAD/CA
Mシステムであり、1aは金型の図面を作成する金型設
計システム(CADシステム)、1bはCADシステム
1aに基づきNCデータを作成するNCデータ作成シス
テム(CAMシステム)であり、2は金型加工用のNC
データである。図5に示すように、金型CAD/CAM
システム1は、金型設計システム(CADシステム)1
aと、NCデータ作成システム(CAMシステム)1b
とを備えている。なお、各システム1a,1bは別々の
装置で構成されることもある。
【0003】かかる金型CAD/CAMシステム1にお
いて、CADシステム1aは、入力された製品形状を基
に製品配置、ステージ数、ピッチ等を設計する。その
後、CAMシステム1bは、その形状を基に加工順序、
加工速度、イニシャルホール点、アプローチ点等を定義
し、NCデータ2を自動で作成して出力する。なお、形
状はワイヤカット放電加工機で加工されるから、CAM
システム1bはワイヤカット放電加工用のNCデータ2
を作成して出力する。CAMシステム1bは、CADシ
ステム1aで作成された形状データを、そのままワイヤ
の通る軌跡としてNCデータ2を作成する。
【0004】図6は従来の形状全周加工を示す図であ
る。例えば、図6に示すように、抜き型の形状DFをC
ADシステム1aによって作成したとすれば、CAMシ
ステム1bは抜き型の形状DFのイニシャルホールP0
で位置決めを行なった後、ポイントP1→P2→P3→
P4→P5→P1→P0の順で、この抜き型の形状のN
Cデータ2を作成する。
【0005】ここで、ワイヤ放電加工方法の工程別の種
類について説明する。まず、ワイヤ放電加工方法とし
て、所謂、切残し、逃げという加工方法がある。図7は
従来の切残加工を示す図である。かかる加工方法は、図
7に示すように、形状の加工終点P1の直前に切残量K
(|P6−P1|=K)をもうけ、また、形状からの逃
げ量N(|P7−P6|=N)をもうけて、作業者が誤
って形状を不安定のまま切落してしまうことを防ぐもの
である。
【0006】また、ワイヤ放電加工方法として、もう一
つ拡大加工という機能がある。図8は従来の拡大加工を
示す図である。この機能は、図8に示すように、最終加
工形状を基に、それより内側にピッチ量P分だけずれた
加工形状を順次計算して、加工軌跡を求める加工方法で
ある。実際の加工はワイヤがその形状の中心から、ワイ
ヤ径にある係数T(0<T<1)だけ掛けたピッチ量分
オフセットされた形状を、外側に向かって順に全周加工
していく。この種の拡大加工では、切落す抜き型がない
ので、作業者がそれを取除く必要がない。
【0007】図9は従来の複数形状の加工経路を示す図
である。図において、3は被加工物であるワーク、4は
加工の経路、DF1〜DF5はワーク3に各々抜き加工
される形状である。こうした加工形状が複数ある場合の
加工指定方法は、例えば、図9のワーク3上にある多数
個形状をCADシステム1aによって作成したとすれ
ば、CAMシステム1bでは、加工する形状の指定を最
初はDF1、二番目にDF2、三番目にDF3、四番目
にDF4、最後にDF5の順で指定したとすると、DF
1のイニシャルホールI1位置指定→DF1のアプロー
チ要素A1指定→DF2のイニシャルホールI2位置指
定→DF2のアプローチ要素A2指定→DF3のイニシ
ャルホールI3位置指定→DF3のアプローチ要素A3
指定→DF4のイニシャルホールI4位置指定→DF4
のアプローチ要素A4指定→DF5のイニシャルホール
I5位置指定→DF5のアプローチ要素A5指定の順
で、この多数個の形状の加工指定を行なう。更に、各加
工形状に加工工程を形状DF4とDF5は拡大加工、D
F1乃至DF3は切落加工を行なうものとすると、DF
1の加工工程指定(切落加工)→DF2の加工工程指定
(切落加工)→DF3の加工工程指定(切落加工)→D
F4の加工工程指定(拡大加工)→DF5の加工工程指
定(拡大加工)と指定を行なう。そして、経路4のよう
なNCデータを作成する。通常、作業者は、こうした加
工指定を行なうとき、加工形状の面積によって拡大加工
を行なうか、或いは切落加工にするかの判別を行なう。
面積の大きなものは拡大加工を行なうのには、余りに時
間がかかり過ぎるため、切落加工を行ない、比較的面積
の小さなものは時間も余りかからないので拡大加工を行
なう。
【0008】図10は切落加工と拡大加工のアプローチ
を示す図である。アプローチ要素は、図10に示すよう
に、加工効率を考えて、切残加工を行なう場合は、その
アプローチ距離を少なくするために、形状の短手方向
(イニシャルホールからアプローチ要素までの距離の短
い方向)に付ける(図10の(a))。一方、拡大加工
の場合は、小さな形状ではアプローチ加工で予め加工し
てしまうことで歪を取るという精度上の観点から、形状
の長手方向(イニシャルホールからアプローチ要素まで
の距離の長い方向)に付ける(図10の(b))。
【0009】また、切落し後の切りかすであるスクラッ
プを磁石で除去する自動スクラップ処理機能を有するワ
イヤ放電加工機においては、作成されるNCデータをエ
ディタ画面でNCデータの切落位置に、この自動スクラ
ップ処理機能機能のコード(例えば、M52)を作業者
が挿入することによりデータを編集して使用している。
【0010】なお、この他にも、従来のこの種のワイヤ
放電加工用NCデータ作成方法に関連するものとして、
特開平3−111124号、特開平1−205928号
公報に掲載の技術がある。前者の公報には、「コアレス
加工」領域を予め定義しておき、ワイヤを下穴位置から
コアレス加工領域の中心に移動した後、コアレス加工領
域の輪郭と相似形の軌跡を順次拡大して加工する「ワイ
ヤ放電加工用におけるコアレス加工用NCデータ作成方
式」が開示されている。また、後者の公報には、CAD
で作成された図形情報を読込んで図形の種類(穴加工か
外形加工か)を認識し、輪郭と入出力点の指定により、
入出力データを自動的に作成するNCワイヤカット加工
装置が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のワイヤ放電加工用NCデータ作成方法では、こう
したワイヤ放電加工指定を行なうのに、形状が複数個あ
る場合、形状毎に作業者が拡大加工か、或いは切残加工
かの区別をし、それぞれ適切な方向にイニシャルホール
位置とアプローチ要素を指示する必要があり、形状が1
00個以上ある加工等は多くの時間がかかっていた。ま
た、自動スクラップ処理を行なう時には、NCデータ編
集で、例えばM52コードを挿入する必要があり、長い
NCデータの中から切落位置を探し出し、そこにコード
を挿入するという作業は大変な手間を要していた。
【0012】そこで、本発明は、上記のような作業者に
手間がかからないようにし、より効率的な加工指定をす
るためになされたもので、加工判別や加工指定を自動的
に行なうことで、作業時間の短縮化、機械加工の自動化
を促進でき、また、自動スクラップ処理コードを自動で
出力し、NCデータを編集することなく、適切な位置で
スクラップ処理を行なうコードを出力することにより、
加工において切落し時に、作業者がわざわざスクラップ
を取除く必要がなく、加工の自動化ができるワイヤ放電
加工用NCデータ作成方法の提供を課題とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のワイヤ
放電加工用NCデータ作成方法は、ワイヤ放電加工用の
加工形状を設計し、前記設計された加工形状を基に、形
状毎に加工工程を設定し、前記加工形状を抽出するとき
に、形状の大きさに応じて拡大加工か、或いは切落加工
かを判別し、前記判別された加工が拡大加工の場合には
加工形状の長手方向に、切落加工の場合には加工形状の
短手方向にアプローチの設定を行なうものである。
【0014】請求項2の発明のワイヤ放電加工用NCデ
ータ作成方法は、ワイヤ放電加工用の加工形状を設計
し、前記設計された加工形状を基に、形状毎に加工工程
を設定し、前記加工形状を抽出するときに、形状の大き
さに応じて拡大加工か、或いは切落加工かを判別し、前
記判別された加工が切落加工の場合には、加工形状の切
落し時に自動スクラップ処理位置を設定するものであ
る。
【0015】
【作用】請求項1の発明のワイヤ放電加工用NCデータ
作成方法においては、加工形状を抽出するときに、形状
の大きさに応じて拡大加工か、或いは切落加工かを自動
で判別するとともに、この判別で拡大加工の場合には加
工形状の長手方向に、切落加工時には短手方向にアプロ
ーチの設定を自動で行なうものであるから、加工毎に作
業者がアプローチ要素を指示することなく、加工形状に
応じた適正なアプローチの設定が自動でできる。
【0016】請求項2の発明のワイヤ放電加工用NCデ
ータ作成方法においては、加工形状を抽出するときに、
形状の大きさに応じて拡大加工か、或いは切落加工かを
自動で判別するとともに、この判別で切落加工の場合に
は、加工形状の切落し時に自動スクラップ処理位置を自
動で設定するものであるから、作業者がNCデータ編集
で自動スクラップ処理コードを挿入することなく、NC
データの形状切落し直後の位置で適正なスクラップ処理
がされる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉 図1は本発明の一実施例であるワイヤ放電加工用NCデ
ータ作成方法に使用される金型設計用のCAD/CAM
システムを示すブロック図である。図5は本実施例の金
型CAD/CAMシステムを示す図であり、上記従来例
と共通である。図において、11aは中央演算処理装置
として機能するプロセッサ、11bは所定のプログラム
等が格納されている読出し専用のメモリであるROM
(リードオンリーメモリ)、11cは各種のデータ等が
一時的に格納される読書可能なメモリであるRAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)、12は加工形状等をグラフィ
ク表示するグラフィックディスプレイ装置、13は図形
入力装置であるタブレット装置、14aはキーボード、
14bは図形出力装置であるX−Yプロッタ、14cは
フロッピーディスクドライブ、15は金型設計用の各種
データファイルや自動作成されたNC情報等を蓄積する
大容量記憶装置である。CRTはディスプレイ画面、D
Fは抜き形状、即ちダイ形状である加工の形状である。
タブレット装置13のタブレット面13aにはメニュー
表13bが貼付けられており、該メニュー表13bに書
込まれている所定の項目をマウス(スタイラスペン)1
3cでピックして各種項目やデータ等を入力する。そし
て、このマウス(スタイラスペン)13cやキーボード
14aを用いて、ダイ形状である形状DFの図形をディ
スプレイ画面CRT上で設計した後、イニシャルホール
P0を始点に、ダイ形状DFの加工定義を行ない、NC
データの作成を行なうコマンドをマウス(スタイラスペ
ン)13cによってピックして、その形状DFの外周に
沿ったNCテープを自動的に作成する。
【0018】次に、上記構成の金型CAD/CAMシス
テムによるワイヤ放電加工用NCデータ作成方法を図2
乃至図4を参照しながら説明する。図2は本発明の一実
施例であるワイヤ放電加工用NCデータ作成方法による
形状加工のワイヤ加工経路を示す図である。
【0019】図2の(a)において、ワーク3には10
個の加工の形状DF1〜DF10があり、それぞれの形
状DF1〜10の中心I1〜I10、形状DF1〜DF
6の重心J1〜J6が各々示されている。図2の(b)
には、それらの形状DF1〜DF10を加工するための
ワイヤの加工経路4が示されている。この加工経路4は
金型CAD/CAMシステム1で自動的に決定され、ま
た、同時に各形状DF1〜DF10の加工方法も自動的
に決定される。それが、システムの内部でどのように決
定されるのかを、図2の(b)を使って下記に具体的に
述べる。
【0020】この加工の順序は、画面左下から順にX方
向にシステムが自動で決定する。まず、形状DF1はそ
の形状の面積が設定値より大きな値であることから、切
落加工であると自動で判別し、この形状DF1について
自動で抽出された中心点I1(DF1のイニシャルホー
ル)から、その最短アプローチを求める。この場合、形
状DF1は真円であるため、水平にアプローチし、形状
DF1を加工する。この形状DF1の切落し時に、その
抜き型を自動スクラップ処理するため、磁石等をその形
状DF1の重心点J1へ移動し、抜き型を除去(スクラ
ップ処理コードを出力)する。同様に、形状DF2の自
動抽出された中心点I2へ移動し、形状DF2を加工
し、この形状DF2の切落し時に、その重心点J2へ磁
石等を移動後、自動スクラップ処理を行なう。次に、加
工の形状DF5も同様に、形状DF5の中心点I5に移
動し、切落加工であることから、その最短アプローチ要
素A5へ垂直にアプローチし、形状DF5を加工する。
そして、この形状DF5の切落し時に、自動スクラップ
処理用の磁石等をその形状の重心点J5へ移動し、抜き
型を除去する。次に、形状DF7の中心点I7へ移動す
る。形状DF7は、その形状DF7の面積が設定値より
小さな値であることから、拡大加工であると自動で判別
し、中心点I7から要素A7へ垂直にアプローチしなが
ら拡大加工を行なう。上記と同様にして、形状DF8、
DF9、DF10、DF6、DF4、DF3と順次加工
を行ない終了する。
【0021】図3は本発明の一実施例であるワイヤ放電
加工用NCデータ作成方法による加工設定動作全般を示
すフローチャートであり、上記の加工設定全般を示す。
図において、まず、ステップS1でCADシステム1a
によってNCデータを作成するための図形を描く。次
に、ステップS2で加工形状を切落加工にするか、或い
は拡大加工にするかを判別するための判定値を設定す
る。判別は形状の面積で判定し、設定した設定値より大
きいものは切落加工を、小さいものは拡大加工を行な
う。ステップS3では、ステップS2で判別された切落
加工、或いは拡大加工についてそれぞれに対応する加工
工程を自動で付加するための加工工程を設定する。加工
工程では、その形状の加工を何回加工するかを設定した
り、オフセット量などの加工条件を設定したりする。ス
テップS4では、メニュー表13bからマウス13cに
より、コマンド”自動加工指定”を選択する。すると、
金型CAD/CAMシステム1が自動的に各形状のイニ
シャルホール位置、アプローチ要素、加工工程、加工順
を決定する。ステップS5で、ステップS4で決定され
た加工順を変更したいときは、形状の加工順を変更す
る。ステップS6で、NCデータ作成時の絶対値/相対
値の選択や、加工コードの出力選択等の出力条件を設定
する。そして、ステップS7でNCデータを自動的に作
成する機能名”NCデータ作成”をメニュー表13bか
らマウス13cにより選択することで、これまで設定し
てきた加工パスを自動的に作成する。そして、ステップ
S8では、ステップS7で生成されるNCデータで変更
があれば、エディタを使って変更する。最後に、ステッ
プS9でNCデータをフロッピーディスクなり、ケーブ
ル転送なりして、ワイヤ放電加工機に出力する。
【0022】図4は本発明の一実施例であるワイヤ放電
加工用NCデータ作成方法による加工NCデータを示す
図であり、図3で作成したNCデータを示す。図におい
て、N1では形状DF1を加工するNCデータのサブプ
ログラムN21を呼出す。N21の中で、形状DF1は
切落加工であるので、切落し時、N21aでワイヤ切
断、形状DF1の重心位置J1まで移動、自動スクラッ
プ処理コードM52の出力を行なう。次に、N2で加工
の形状DF2のイニシャルホールI2まで、絶対値で移
動する。N3で形状DF2を加工するNCデータのサブ
プログラムN21を呼出す。形状DF2は形状DF1と
同形状であるので、DF1と同様、N21のプログラム
を実行する。次に、N4で加工の形状DF5のイニシャ
ルホールI5まで、絶対値で移動する。N5で形状DF
5を加工するNCデータのサブプログラムN22を呼出
す。N22の中で、形状DF5も切落加工であるので、
切落し時、N22aでワイヤ切断、形状DF5の重心位
置J5まで移動、自動スクラップ処理コードM52の出
力を行なう。次に、N6で加工の形状DF7のイニシャ
ルホールI7まで、絶対値で移動する。N7で形状DF
7を加工するNCデータのサブプログラムN23を呼出
す。形状DF7は拡大加工であるので、そのプログラム
N23を実行する。同様に、N8で加工の形状DF8の
イニシャルホールI8まで、絶対値で移動する。N9で
形状DF8を加工するNCデータのサブプログラムN2
3を呼出す。形状DF8は形状DF7と同形状であるの
で、DF7と同様、N23のプログラムを実効する。こ
うして、N10からN19まで、順次各形状を加工して
いく。そして、最後に、N20で加工を終了する。
【0023】このように、本実施例のワイヤ放電加工用
NCデータ作成方法は、金型CAD/CAMシステム1
のCADシステム1aによりワイヤ放電加工用の加工形
状を設計する形状設計手段(図3のステップS1の処
理)と、前記形状設計手段で設計された加工形状を基に
金型CAD/CAMシステム1のCAMシステム1bに
より形状毎に加工工程を設定する加工工程設定手段(図
3のステップS3の処理)と、前記CAMシステム1b
による加工形状抽出時に、形状の面積(形状の大きさ)
に応じて拡大加工か、或いは切落加工かを自動判別する
判別手段(図3のステップS2の処理)とを備えて
る。
【0024】したがって、金型CAD/CAMシステム
1による加工形状抽出時に、形状に応じて拡大加工か、
或いは切落加工かが自動で判別され、従来のように形状
毎に作業者が拡大加工か、或いは切落加工かの区別をし
て指定する必要がないので、煩しい判別操作がなくな
り、加工定義時間を短縮できる。この結果、作業者の手
間が省け、より効率的な加工指定が可能になり、加工判
別や加工指定を自動的に行なうことで、作業時間の短縮
化、機械加工の自動化を促進できる。
【0025】特に、本実施例のワイヤ放電加工用NCデ
ータ作成方法では、前記判別手段で判別された加工が拡
大加工の場合には加工形状の長手方向に、切落加工の場
合には加工形状の短手方向にアプローチの自動設定を行
なうアプローチ設定手段(図3のステップS4の処理)
を備えている。そして、金型CAD/CAMシステム1
による加工形状抽出時に、形状の大きさに応じて拡大加
工か、或いは切落加工かを自動で判別するとともに、こ
の判別が拡大加工の場合には加工形状の長手方向に、切
落加工の場合には短手方向にアプローチの設定を自動で
行なう。
【0026】したがって、従来のように加工毎に作業者
がアプローチ要素を指示することなく、加工形状に応じ
た適正なアプローチの設定が自動でできるので、形状が
多数ある加工等においても、加工時間を短縮でき、加工
精度を向上できる。
【0027】しかも、本実施例のワイヤ放電加工用NC
データ作成方法では、前記判別手段で判別された加工が
切落加工の場合には、加工形状の切落し時に自動スクラ
ップ処理位置を自動設定するスクラップ処理位置設定手
段(図3のステップS3の処理)を備えている。そし
て、金型CAD/CAMシステム1による加工形状抽出
時に、形状の大きさに応じて拡大加工か、或いは切落加
工かを自動で判別するとともに、この判別が切落加工の
場合には、加工形状の切落し時の自動スクラップ処理位
置を自動で設定するものである。
【0028】したがって、従来のように作業者がNCデ
ータ編集で自動スクラップ処理コードを挿入する必要が
なく、データ編集画面で長い加工データの中から切落位
置を探す作業がなくなり、NCデータの形状切落し直後
の位置で適正なスクラップ処理がされるので、加工にお
いて切落し時に、作業者がわざわざスクラップを取除く
必要がなく、加工定義時間を短縮でき、加工の自動化が
できる。
【0029】〈第二実施例〉 上記第一実施例では、イニシャルホールの位置を形状の
中心位置としたが、イニシャルホール位置を重心位置と
してもよい。この場合も、上記第一実施例と同様の作用
効果を奏する。
【0030】〈第三実施例〉 上記第一実施例では、自動スクラップ処理位置を重心位
置としたが、作業者が好きな位置に任意に指定するよう
にしてもよい。この場合も、上記第一実施例と同様の作
用効果を奏する。
【0031】ところで、上記各実施例では、金型CAD
/CAMシステムを使用するワイヤ放電加工用NCデー
タ作成方法について説明したが、金型用以外のCAD/
CAMシステムにも当然応用できる。また、上記各実施
例では、NC装置とは別個のCAD/CAMシステムを
使用するワイヤ放電加工用NCデータ作成方法について
説明したが、CAD/CAMシステム機能を組込んだワ
イヤ放電加工機用のNC装置にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
ワイヤ放電加工用NCデータ作成方法は、加工形状を抽
出するときに、形状の大きさに応じて拡大加工か、或い
は切落加工かを自動で判別することにより、形状毎に作
業者が拡大加工か、或いは切落加工かの区別をして指定
する必要がないので、煩しい判別操作がなくなり、加工
定義時間を短縮でき、作業時間の短縮化、機械加工の自
動化を促進できる。更に、加工形状を抽出するときに、
形状の大きさに応じて拡大加工か、或いは切落加工かを
自動で判別するとともに、この判別が拡大加工の場合に
は加工形状の長手方向に、切落加工の場合には加工形状
の短手方向にアプローチの設定を自動で行なうことによ
り、加工毎に作業者がアプローチ要素を指示することな
く、加工に応じた適正なアプローチの設定が自動ででき
るので、形状が多数ある加工等においても、加工時間を
短縮でき、加工精度を向上できる。
【0033】請求項2の発明のワイヤ放電加工用NCデ
ータ作成方法は、加工形状を抽出するときに、形状の大
きさに応じて拡大加工か、或いは切落加工かを自動で判
別することにより、形状毎に作業者が拡大加工か、或い
は切落加工かの区別をして指定する必要がないので、煩
しい判別操作がなくなり、加工定義時間を短縮でき、作
業時間の短縮化、機械加工の自動化を促進できる。更
に、加工形状を抽出するときに、形状の大きさに応じて
拡大加工か、或いは切落加工かを自動で判別するととも
に、この判別が切落加工の場合には、加工形状の切落し
時に自動スクラップ処理位置を自動で設定することによ
り、作業者がNCデータ編集で自動スクラップ処理コー
ドを挿入することなく、NCデータの形状切落し直後の
位置で適正なスクラップ処理がされるので、加工におい
て作業者が切落し時に、わざわざスクラップを取除く必
要がなく、加工定義時間を短縮でき、加工の自動化がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例であるワイヤ放電加
工用NCデータ作成方法を用いた金型設計用のCAD/
CAMシステムを示すブロック図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例であるワイヤ放電加
工用NCデータ作成方法による形状加工のワイヤ加工経
路を示す図である。
【図3】 図3は本発明の一実施例であるワイヤ放電加
工用NCデータ作成方法による加工設定動作全般を示す
フローチャートである。
【図4】 図4は本発明の一実施例であるワイヤ放電加
工用NCデータ作成方法による加工NCデータを示す図
である。
【図5】 図5は金型CAD/CAMシステムを示す図
である。
【図6】 図6は形状全周加工を示す図である。
【図7】 図7は切残加工を示す図である。
【図8】 図8は拡大加工を示す図である。
【図9】 図9は複数形状の加工経路を示す図である。
【図10】 図10は切落加工と拡大加工のアプローチ
を示す図である。
【符号の説明】
1 金型CAD/CAMシステム 1a CADシステム 1b CAMシステム 2 NCデータ 3 ワーク 4 加工経路 11a プロセッサ 11b ROM 11c RAM 12 グラフィックディスプレイ装置 13 タブレット装置 13a タブレット面 13b メニュー表 13c マウス 14a キーボード 14b X−Yプロッタ 14c フロッピーディスクドライブ 15 大容量記憶装置 CRT ディスプレイ画面 DF,DF1〜DF10 形状 I1〜I10 イニシャルホール A1〜A7 アプローチ要素 J1〜J6 重心位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ放電加工用の加工形状を設計し、 前記設計 された加工形状を基に、形状毎に加工工程を設
    し、 前記加工形状を抽出するときに、形状の大きさに応じて
    拡大加工か、或いは切落加工かを判別し、 前記判別 された加工が拡大加工の場合には加工形状の長
    手方向に、切落加工の場合には加工形状の短手方向にア
    プローチの設定を行なうことを特徴とするワイヤ放電加
    工用NCデータ作成方法。
  2. 【請求項2】 ワイヤ放電加工用の加工形状を設計し、 前記設計 された加工形状を基に、形状毎に加工工程を設
    し、 前記加工形状を抽出するときに、形状の大きさに応じて
    拡大加工か、或いは切落加工かを判別し、 前記判別 された加工が切落加工の場合には、加工形状の
    切落し時に自動スクラップ処理位置を設定することを特
    徴とするワイヤ放電加工用NCデータ作成方法。
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