JP3372582B2 - Ncデータ作成装置、及び方法 - Google Patents

Ncデータ作成装置、及び方法

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JP3372582B2
JP3372582B2 JP02332893A JP2332893A JP3372582B2 JP 3372582 B2 JP3372582 B2 JP 3372582B2 JP 02332893 A JP02332893 A JP 02332893A JP 2332893 A JP2332893 A JP 2332893A JP 3372582 B2 JP3372582 B2 JP 3372582B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC工作機械における
NCデータ、特に加工エリアやCL(Cutter L
ocation:工具経路)データを自動的に作成する
のに好適なNCデータ作成装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、NC工作機械が急速に発達してお
り、ほとんどの工作機械がNC(Numerical
Control:数値制御)化されている。しかも、生
産のプロセスは設計から製造までコンピュータを駆使し
たシステムになってきており、その加工の全てがNCで
行われ、より高精度化と高速度化の技術レベルへと進ん
でいる。
【0003】しかし、従来のNC工作機械では、シャン
ク部等の切れ刃以外の部分も含めて工具の干渉を避けた
り、バリが発生しないような加工エリアを自動的に求め
たり、その加工エリアにおけるCLデータや削り残しデ
ータを自動的に作成することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、シャンク部
等工具の切れ刃以外の部分も含めて工具の干渉を避けた
り、バリが発生しないような加工エリアを作成したり、
その加工エリアにおけるCLデータを作成するために
は、使用者が対話形式で干渉するエリアの指示やバリを
発生させないような工具経路の指示をする必要があり、
高品質のCLデータを作成するには、相当の工数と熟練
度を必要としていた。また,追加工を行なうため、どこ
がどのように削り残ったかを正確に調べるには、同様に
多大な労力を必要としていた。
【0005】本発明は、このような事情の下になされた
もので、第1の目的は、工具の干渉を避け、かつバリが
発生しないような加工エリアを自動的に作成し得るNC
データ作成装置を提供することにある。
【0006】第2の目的は、シャンク部等工具の切れ刃
以外の部分も含めて工具の干渉を避け、かつバリが発生
しないような加工エリアを自動的に作成し得るNCデー
タ作成装置を提供することにある。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、第1の発明によるNCデータ作成装置は、被加
工物の加工目標形状、少なくとも前記被加工物を前記加
工目標形状に加工していく時の高さ方向の位置情報であ
加工高さを含む加工情報を入力する入力手段と、前記
入力手段により入力された加工目標形状を拡張して逃げ
形状を作成する逃げ形状作成手段と、前記入力手段によ
り入力された加工高さより高い形状を干渉臨界形状とし
て作成する干渉臨界形状作成手段と、前記逃げ形状作成
手段、干渉臨界形状作成手段により夫々作成された逃げ
形状、干渉臨界形状に基づいて加工エリアを作成する加
工エリア作成手段とを備えている。
【0010】上記第2の目的を達成するため、第2の発
明によるNCデータ作成装置は、被加工物の加工目標形
状、少なくとも前記被加工物を前記加工目標形状に加工
していく時の高さ方向の位置情報である加工高さを含む
加工情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入
力された加工目標形状を拡張して逃げ形状を作成する逃
げ形状作成手段と、前記入力手段により入力された加工
高さより高い形状を干渉臨界形状として作成する干渉臨
界形状作成手段と、切れ刃以外のシャンク部の工具部分
の干渉を回避するためのシャンク干渉臨界形状を作成す
るシャンク干渉臨界形状作成手段と、前記逃げ形状作成
手段、干渉臨界形状作成手段、シャンク干渉臨界形状作
成手段により夫々作成された前記逃げ形状、干渉臨界形
状、シャンク干渉臨界形状に基づいて加工エリアを作成
する加工エリア作成手段とを備えている。
【0011】
【0012】また、第3の発明では、第1又は第2の発
明における前記逃げ形状作成手段は、逃げ形状を作成す
るために加工目標形状を拡張する際のオフセット量を、
予め加工情報として登録する、或いは工具径に適切な補
正係数を乗算することにより決定する手段を有してい
る。また、第4の発明では、第1又は第2の発明におけ
前記干渉臨界形状作成手段は、加工目標形状から閉領
域を取り出す手段と、取り出された閉領域から加工高さ
より高い部分を切り出し、残し代や抜き勾配情報を加味
したオフセット形状を作成する手段とを有している。ま
た、第5の発明では、第2の発明における前記シャンク
干渉臨界形状作成手段は、加工目標形状から閉領域を取
り出す手段と、取り出された閉領域から(加工高さ+工
具長)より高い部分を切り出し、残り代や抜き勾配情報
を加味したオフセット形状を作成する手段と、前記オフ
セット形状を、(シャンク径−工具径)/2だけ拡大す
る方向にオフセットした形状を作成する手段とを有して
いる。また、第6の発明は、被加工物の加工目標形状、
少なくとも前記被加工物を前記加工目標形状に加工して
いく時の高さ方向の位置情報である加工高さを含む加工
情報を入力し、入力された加工目標形状を拡張して逃げ
形状を作成し、入力された加工高さより高い形状を干渉
臨界形状として作成し、作成された逃げ形状、干渉臨界
形状に基づいて加工エリアを作成するように構成されて
いる。また、第7の発明は、被加工物の加工目標形状、
少なくとも前記被加工物を前記加工目標形状に加工して
いく時の高さ方向の位置情報である加工高さを含む加工
情報を入力し、入力された加工目標形状を拡張して逃げ
形状を作成し、入力された加工高さより高い形状を干渉
臨界形状として作成し、切れ刃以外のシャンク部の工具
部分の干渉を回避するためのシャンク干渉臨界形状を作
成し、作成された前記逃げ形状、干渉臨界形状、シャン
ク干渉臨界形状に基づいて加工エリアを作成するように
構成されている。
【0013】
【作用】第1の発明では、入力手段は、予め記憶されて
いる被加工物の加工目標形状、少なくとも前記被加工物
を前記加工目標形状に加工していく時の高さ方向の位置
情報である加工高さを含む加工情報を読込む等して、前
記加工目標形状、加工情報を入力する。すると、逃げ形
状作成手段は、加工目標形状のエッジにバリが発生する
のを防止すべく、入力された加工目標形状を拡張して逃
げ形状を作成する。また、干渉臨界形状作成手段は、入
力された加工高さより高い形状を干渉臨界形状として作
成する。
【0014】そして、加工エリア作成手段は、例えば、
作成された逃げ形状から干渉臨界形状を減ずることによ
り加工エリアを作成する。この加工エリアは、上記のよ
うにバリ、工具の干渉を考慮したエリアとなっており、
本加工エリア内で工具を移動する限りバリの発生、工具
の干渉が回避されることとなる。
【0015】第2の発明では、入力手段、逃げ形状作成
手段、および干渉臨界形状作成手段は、第1の発明と全
く同様に機能する。シャンク干渉臨界形状作成手段は、
切れ刃以外のシャンク部の工具部分の干渉を回避するた
めのシャンク干渉臨界形状を作成する。
【0016】そして、加工エリア作成手段は、例えば、
作成された逃げ形状から干渉臨界形状、またはシャンク
干渉臨界形状を減ずることにより加工エリアを作成す
る。この加工エリアは、上記のようにバリ、シャンクを
含む工具の干渉を考慮したエリアとなっており、本加工
エリア内で工具を移動する限りバリの発生、シャンクを
も含めた工具の干渉が回避されることとなる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】また、第の発明では、前記逃げ形状作成
手段は、逃げ形状を作成するために加工目標形状を拡張
する際のオフセット量を、予め加工情報として登録す
る、或いは工具径に適切な補正係数を乗算することによ
り決定している。また、第の発明では、前記干渉臨界
形状作成手段は、加工目標形状から閉領域を取り出し、
この閉領域から加工高さより高い部分を切り出し、残し
代や抜き勾配情報を加味したオフセット形状を、干渉臨
界形状として作成している。また、第の発明では、前
記シャンク干渉臨界形状作成手段は、加工目標形状から
閉領域を取り出し、この閉領域から(加工高さ+工具
長)より高い部分を切り出し、残り代や抜き勾配情報を
加味したオフセット形状を作成し、このオフセット形状
を、(シャンク径−工具径)/2だけ拡大する方向にオ
フセットした形状を、シャンク干渉臨界形状として作成
している。なお、第6,7の発明は、それぞれ第1,2
の発明と全く同様に作用する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例によるNCデー
タ作成装置の概略構成を示すブロック図である。このN
Cデータ作成装置は、中央処理装置1を中核としてNC
データ作成処理を行うものであり、中央処理装置1に
は、キーボード、マウス等からなる入力装置2と、半導
体メモリ、磁気ディスク等からなる記憶装置3と、入出
力制御装置4と、グラフィックディスプレイ等からなる
表示装置5とが接続されている。また、入出力制御装置
4には、磁気テープ、フロッピーディスク、磁気ディス
ク等からなる外部記憶媒体6と、NC工作機械7が接続
されており、入出力制御装置4は、中央処理装置1の制
御の下に、本NCデータ作成装置により作成したNCデ
ータをNC工作機械7に出力する、或いは外部記憶媒体
6から工具経路(CL)データ作成用、加工エリア作成
用等の各種アプリケーションプログラムを記憶装置3に
ロードする等の制御を行う。
【0024】記憶装置3は、CAD図形要素に対応する
デ−タ(二次元線分の場合は始点・終点の座標値、二次
元円弧の場合は始点・終点・中心の座標値と回り方向、
二次元円の場合は中心座標と半径などの図形要素を決定
するのに十分な幾何情報及び図形要素の集合と配置情報
など)、CAD図形要素を連結して閉領域化した閉領域
デ−タ、閉領域に高さなどの奥行き方向等の情報を付加
した2.5次元デ−タ、加工工具の形状・使用条件など
の工具デ−タ、加工方法等の加工方法デ−タ、工具の移
動経路を表すCLデ−タなどを記憶する。
【0025】表示装置5には、中央処理装置1の制御の
下にメニューが表示され、このメニューをキーボード、
マウス等の入力装置2により選択・指示しながら対話形
式でCLデータ連結処理を進められるように構成されて
いる。この際、中央処理装置1は、メニューにより選択
・指示されたアプリケーションプログラムを、入出力制
御装置4を介して外部記憶媒体6から記憶装置3に読込
み、そのアプリケーションプログラムに従って、各種の
NCデ−タ作成処理を行う。
【0026】この際、中央処理装置1は、同様に、入力
装置2により入力された上記のような図形データ、加工
データ、工具データ等を記憶装置3に記憶させたり、或
いは外部記憶媒体6に保存したりする。そして、外部記
憶媒体6に保存した場合には、メニューにより選択・指
示された図形データ、加工データ、工具データ等を入出
力制御装置4を介して外部記憶媒体6から記憶装置3に
読込み、必要に応じて表示装置5に表示し、これらデー
タを利用してNCデータ作成処理を行う。
【0027】次に、NCデータの作成動作を図2のフロ
ーチャートを中心にして図3〜図27を参照しながら詳
細に説明する。
【0028】中央処理装置1は、まず、記憶装置3の予
め定められた領域に記憶された加工目標形状や加工情報
を指定するか、或いは入力装置2により指定された外部
記憶媒体6の領域から、入出力制御装置を介して形状
情報(加工目標形状)や加工情報を記憶装置3に読込む
ことにより、被加工物に対する全体の加工目標形状や加
工情報を指定する(ステップS1)。
【0029】加工目標形状としては、図3(a)に示し
たようなXY平面上の1つの外側ループと0〜複数の内
側ループで囲まれた閉領域があり、かつ閉領域にはその
Z方向の形状が付随している。各ループは、線分や円弧
などの図形要素の連続で表される。加工目標形状の中に
は一般に閉領域は複数存在する。また加工目標形状に
は、図3(b)に示したようにループを構成する線分や
円弧などの図形要素に付随する面取り形状や、金型で用
いられる抜き勾配情報なども含まれている。
【0030】また加工情報としては、図4(a)に示し
たように工具が一定のZ値で切削していく時の加工高さ
や、図4(b)に示したような工具径、工具長、シャン
ク径などの工具情報、図4(c)に示したように各閉領
域が現在どのようなZ方向の形状まで加工されているか
を示す加工済形状や、図4(d)にハッチングで示した
ような1つ或いは複数の閉領域全体、または前回削り残
した削り残し部分等のこれから加工を行おうとしている
加工対象形状がある。また、この他、残ししろ情報等が
ある。なお、上記の加工対象形状は、被加工物に対する
全体の加工目標形状の一部を構成するものであるが、以
後、全体の加工目標形状をも含めて加工対象形状とい
う。
【0031】次に、ステップS1で指定された加工対象
形状を広げる処理を行う(ステップS2)。この処理
は、図5(a)に示したように加工対象形状に合致して
加工した場合、加工対象形状のエッジにバリが発生する
可能性があるため、図5(b)に示したように加工対象
形状を広めに加工することでバリを防ぎたいからであ
る。加工対象形状は1つの外側ループと0〜複数の内側
ループとからなり、それを広げるには加工対象形状のオ
フセット図形を求める方法等がある。
【0032】すなわち、図6に破線で示したように、加
工対象形状の外側ループをより外側に、内側ループをよ
り内側にオフセットすることで、加工対象形状を広げる
ことができ、これを以後逃げ形状と呼ぶ。オフセット量
は、例えばステップS1で指定される加工情報に予め設
定してしておくことも可能であるし、また、ステップS
1で指定される加工情報中の工具径に適当な係数をかけ
ることで決定することもできる。求められた逃げ形状は
記憶装置3に記憶する。
【0033】次に、工具の切れ刃部分が干渉するのを防
止すべく、工具(切れ刃部分)が侵入してはならない臨
界の形状(以後,干渉臨界形状という)を作成する(ス
テップS3)。これは、ステップS2で求めた逃げ形状
は、加工対象形状を無条件に拡大したもので、一般にそ
の内部には工具が侵入してはならない部分も含まれてし
まうからである。
【0034】干渉臨界形状は、次のようにして作成す
る。すなわち、ステップS1で指定された加工目標形状
中の閉領域から1つを取出し、同様にステップS1で指
定された加工情報から当該閉領域の加工済形状を得る。
この場合、取出した閉領域が加工対象形状である場合
や、加工対象形状を含む場合は、この閉領域には工具が
侵入して良いことになるため、今回取り出された閉領域
は対象外として、次の閉領域を取出す。
【0035】次に、加工情報中の加工高さと取出された
閉領域の加工済形状を比較し、Z方向の加工済形状の一
部、或いは全部が、加工高さより高い位置にある場合
は、図7にハッチングで示したように、その部分に相当
する閉領域の一部あるいは全部を切出し、さらに、加工
情報中の残ししろや、加工目標形状中の抜き勾配情報等
をもとに、図8に破線で示したように、切出された形状
を必要な量だけオフセットさせる。このオフセットさせ
た形状は、干渉臨界形状として記憶装置3に記憶する。
【0036】この処理を全ての閉領域に対して行い、そ
の干渉臨界形状を逐次、記憶装置3に記憶する。このオ
フセットにより、残ししろや抜き勾配部を工具の侵入か
ら保護できることになる。
【0037】次に、工具の切れ刃以外のシャンク部分等
が干渉するのを防止すべく、シャンク部分等を含めた工
具が侵入してはならない形状(以後,シャンク干渉臨界
形状という)を作成する(ステップS4)。なお、図4
(b)において、シャンク径が工具径以下の場合は、干
渉は発生しないため本ステップをスキップして次のステ
ップへ進む。
【0038】シャンク干渉臨界形状は、次のようにして
作成する。すなわち、図9(a)のように、シャンク部
の干渉を考慮しない場合には、工具のシャンクのP1−
P2点間の幅wが干渉のため食い込んでしまうこととな
る。この食い込みを防ぐには、工具上のp1点が図中の
p2点の残ししろの位置に来るように、工具を右へシフ
トすればよいことになる。このようにシフトした時の工
具の刃先のp3点は、図9(b)に示したように、p2
点からさらに(シャンク径ー工具径)/2だけX軸、ま
たはY軸上で右側に離れた位置に来る。すなわち、この
位置が工具の侵入できない境界となる。
【0039】処理方法はステップS3とほぼ同様とな
り、まず、ステップS1で指定された加工目標形状中の
閉領域から1つを取出し、同様にステップS1で指定さ
れた加工情報から当該閉領域の加工済形状を得る。この
場合、取出した閉領域が加工対象形状である場合や、加
工対象形状を含む場合は、この閉領域には工具が侵入し
て良いことになるため、今回取り出された閉領域は対象
外として、次の閉領域を取出す。
【0040】次に、加工情報中の「加工高さ+工具長」
と取出された閉領域の加工済形状を比較し、Z方向の加
工済形状の一部、或いは全部が、「加工高+工具長」よ
り高い位置にある場合は、その部分に相当する閉領域の
一部あるいは全部を切出し、さらに、加工情報中の残し
しろや、加工目標形状中の抜き勾配情報等をもとに、切
出された形状を必要な量だけオフセットさせる。このオ
フセット図形が、図9(a)でのp2点のXY平面上で
の軌跡である。さらに、このオフセット図形を(シャン
ク径ー工具径)/2だけオフセットさせることにより,
図9(b)でのp3点のXY平面上での軌跡、すなわち
シャンク干渉臨界形状が求められる。このシャンク干渉
臨界形状は、記憶装置3に記憶される。
【0041】この処理を全ての閉領域に対して行い、そ
のシャンク干渉臨界形状をステップS3で記憶された記
憶装置3内の干渉臨界形状に追加していく。なお、図1
0に示すような工具の場合には、ステップS4では、
(Di,Li)の組合せ(但し、i=1〜n)で、上記
処理をn回行うことになる。
【0042】次に、ステップS5では、ステップS2で
作成された逃げ形状と、ステップS3、S4で作成され
た干渉臨界形状、またはシャンク干渉臨界形状の1つを
記憶装置3から読込み、図11に示したように、逃げ形
状から干渉臨界形状、またはシャンク干渉臨界形状を減
ずる。その結果の図形に対し、次の干渉臨界形状または
シャンク干渉臨界形状を記憶装置3から読出し、同様に
逃げ形状から減ずる。この処理を全ての干渉臨界形状、
シャンク干渉臨界形状について繰り返すことにより得ら
れる最終的な形状を加工エリアという。加工エリアは、
逃げ形状から全ての工具侵入不可の部分が取り除かれた
ものとなっており、かつそのエリア内を加工すればバリ
の発生も防ぐことができる。この加工エリアを記憶装置
3に記憶し、表示装置6に表示して、ステップS5の処
理を終了する。
【0043】ここで、ステップS1からステップS5ま
での一連の処理の具体例を図12、図13に示してお
く。図12(a)は、これから加工しようとしている形
状の3次元イメージ図と工具のイメージ図、図12
(b)は、ステップS1で指定した加工対象形状を斜線
で示した図、図12(c)は、ステップS2で作成され
る逃げ形状を示した図、図13()は、ステップS3
で作成される4つの干渉臨界形状を示した図,図13
)は、ステップS4で作成される2つのシャンク干
渉臨界形状を示した図で、右側のシャンク干渉臨界形状
が加工対象形状に入り込んでおり、シャンク干渉が発生
することを示している。図13図()は、ステップS
5で作成される加工エリアを示した図である。
【0044】次に、ステップS5で作成された加工エリ
アを記憶装置3から読込み、それを縮小する方向に、工
具半径分オフセットさせることにより、図14のように
工具中心軌跡を作成する(ステップS6)。工具半径
は、ステップS1で指定された加工情報中の工具径を1
/2して求める。
【0045】一般に、工具中心軌跡は、図15に示した
ように、複数の閉領域に分かれて求められる。そこで、
1〜複数の閉領域に分かれて求められた工具中心軌跡と
その個数を記憶装置3へ記憶して、本ステップの処理を
終了する。また、図16のように、工具径に比べて加工
エリアが狭い場合(狭いポケット部など)は、それを縮
小する方向に工具半径分オフセットすると何もなくな
る、すなわち工具中心軌跡が消滅してしまうことがある
が、これはその加工エリアは、当該工具では加工不可能
(侵入不可能)であることを示している。この場合は、
その旨を示すメッセージ等を表示装置5へ表示して、処
理を中止する。また、径の異なる工具を予め数種類記憶
装置3、或いは外部記憶媒体6に登録してある場合に
は、自動的に径の小さな工具に取りかえて処理を継続で
きるようにしても良い。
【0046】ステップS7からステップS10までは、
上記工具中心軌跡の個数分の繰返し処理となる。以降の
説明で用いるiは,この繰り返しの中でi番目に処理さ
れているという意味で用いる。
【0047】ステップS7では、i番目の工具中心軌跡
を記憶装置3から読出し、ステップS6と同様に工具半
径を求め、工具中心軌跡を拡大する方向に略工具半径分
オフセットさせることにより、輪郭経路を図17に示し
たように求め、i番目の輪郭経路として記憶装置3に記
憶する。このように工具半径分拡大し、加工対象形状に
沿うようにするのは、加工時にNC工作機械のオフセッ
ト機能を利用するためである。
【0048】次に、ステップS7で求められたi番目の
輪郭経路に沿って切削した時に、加工エリア中央部に残
る形状(つぶし切削エリア)を作成する。すなわち、i
番目の工具中心軌跡を記憶装置3から読出し、ステップ
S6と同様に工具半径を求め、工具半径から所定量減じ
た分だけオフセットさせることにより、工具中心軌跡を
縮小してつぶし切削エリアとする。ここで所定量とは、
工具に応じて予め定められた量であり、ステップS1で
読込まれた加工情報の中に設定されているものとする。
【0049】このつぶし切削エリアは、図18に示した
ように、実際に輪郭経路に沿った切削で残るエリアより
は大きくなっているが、これは重複する部分を設けるこ
とにより、切削漏れを防ぐためである。一般には、つぶ
し切削エリアは、図19に示したように複数の閉領域に
分かれる。そこで、個々のつぶし切削エリアを求めて、
各つぶし切削エリアとその個数を記憶装置3に記憶し
て、つぶし切削エリア作成処理を終了する。
【0050】次に、ステップS8で作成されたi番目の
輪郭経路に対応する各つぶし切削エリアを記憶装置3か
ら順に読出し、各つぶし切削エリアについて以下に述べ
るような手順で、つぶし切削経路を作成する。
【0051】すなわち、ステップS1で指定された加工
情報中に工具に応じて予め設定されている工具移動ピッ
チを取出し、そのピッチをもとに図20に示したよう
に、つぶし切削エリアに対してX軸、またはY軸に平行
にハッチングを施し、そのハッチングデータ、すなわ
ち、つぶし切削エリアをX軸、またはY軸方向に工具移
動ピッチで分割した線分の集まりを、つぶし切削経路と
して記憶装置3に記憶する。この場合、どちらの軸に平
行とするかの判定は、例えば図21に示したように、つ
ぶし切削エリアを囲む矩形がX軸方向に長ければX軸、
Y軸方向に長ければY軸とする方法等を用いて行う。な
お、工具移動ピッチは、つぶし残しが生じないように、
工具直径より狭い値となっていることはいうまでもな
い。
【0052】次に、記憶装置3からi番目の輪郭経路
と、その輪郭経路に対してステップS8、S9で作成さ
れたつぶし切削エリア、つぶし切削経路を読込み、以下
に示す手順で工具の動き、すなわち工具経路を示すCL
データを作成する。このCLデータは、図22に示した
ように、工具の動きを(X,Y,Z)の座標値で表した
ものと、工具オフセットのon/off等の各座標値に
付随する情報からなり、記憶装置3に形成されたCLテ
ーブルに登録される。
【0053】CLデータは、次のような経路で工具を移
動させるべく作成する。すなわち、図23(a)に示し
たように、複数個のつぶし切削経路のうちの1つに着目
し、その中の1つのハッチング線分の端点P1へその真
上の点P0から工具を降下させ、前記ハッチング線分の
他方の端点P2へ移動させる。この場合、高さ(工具を
降下させる距離)H0は、ステップS1で指定した加工
情報中に含まれているものとする。
【0054】次に、図23(b)に示したように、端点
P2から最も近い位置にある端点P3へ工具を移動させ
る。端点P2からP3へは、図23(c)に示したよう
に、端点P2とP3を結ぶ線分が、つぶし切削エリア内
にある場合は、その線分上を直線的に移動させることに
より迅速に移動できるようにし、図23(d)に示した
ように、端点P2とP3を結ぶ線分がつぶし切削エリア
からはみ出している場合は、直線的に移動させると干渉
の可能性があるため、つぶし切削エリアに沿って移動さ
せる。端点P3へ移動させた後は、図23(b)に示し
たように端点P4へ移動させる。以下、同様の手順で、
着目している切削経路の全てのハッチング線分を通過す
るまで処理を行なう。
【0055】着目している最終のハッチング線分の端点
において、未処理のつぶし切削経路が残っている場合
は、図23(e)に示したように、ステップS1で指定
した加工情報の中に設定されている上方移動高さH1に
従ってZ軸方向に工具を上昇させ、未処理のつぶし切削
経路のハッチング線分の端点の真上まで移動させ、その
ハッチング線分の端点に降下させ、以後はそのつぶし切
削経路を着目して、同様の方法で工具の動きを決定す
る。これらの処理を繰り返し、全てのつぶし切削経路に
ついてCLデータを求める。
【0056】工具は、最終つぶし切削経路における最終
ハッチング線分の端点から、輪郭経路に乗り移った後、
輪郭経路に沿って動くことになるが、その手順を次に説
明する。
【0057】まず、輪郭経路を構成する線分や円弧など
の図形要素のうち、その中点が現在の工具の位置に最も
近いものを選ぶ。図24(a)に示したように、その輪
郭経路を構成する線分や円弧をE、その中点をCとし、
当該中点Cを通り線分、または円弧Eに垂直な直線Lを
求める。この際、図形要素が円弧の場合は、その始点と
終点を結ぶ線分を想定し、それに垂直な直線として求め
る。
【0058】次に、直線Lとつぶし切削エリアを構成す
る線分や円弧などの図形要素群との交点Q0を求め、図
24(b)に示したように、つぶし切削エリアに沿って
工具を交点Q0へ移動させた後、前記中点Cへ移動させ
る。交点Q0から中点Cへ移動させる時は,工具オフセ
ットを利用するため,CLデータの工具オフセットをO
Nにする。交点Q0から中点Cへの移動は、図24
(c)に示したように、円弧を挿入して行なう方法もあ
るが、この方法で移動させるときは、角度Aや半径Rは
加工情報として予め設定しておく。中点Cへ移動させた
後は、図24(d)に示したように、輪郭経路のループ
に沿って工具を一周させて中点Cへ戻らせ、工具オフセ
ットをOFFにして交点Q0へ戻らせる。
【0059】工具中心軌跡は、一般に複数の閉ループで
構成されるため、それを拡大して作成された輪郭経路も
一般に複数の閉ループで構成される。したがって、前述
のように輪郭経路のループを一周しただけでは未処理の
ループが残ったままとなる。そこで、次のようにして、
未処理のループを処理していく。
【0060】すなわち、未処理の輪郭経路のループを構
成する図形要素のうち、その中点がQ0に最も近いもの
を選び、前述したのと同様の手順で図25に示したよう
に、つぶし切削エリア上の点を求め、その点をQ0’と
する。Q0からQ0’への工具の移動は、図23(e)と
同様に上空を経由して行う。以降は、Q0’を改めてQ0
として前述と同様の手順でそのループを処理し、この繰
返しにより、全ての輪郭経路の閉ループを処理する。最
終閉ループが終了したら、図23(a)におけるH0の
高さまで上昇させる。以上の手順で、i番目の工具中心
軌跡に対応するCLデータが得らると、これをi番目の
CLデータとして記憶装置3に記憶する。
【0061】次に、未処理の工具中心軌跡が残っている
か否を判別し(ステップS11)、未処理の工具中心軌
跡が残っておれば、ステップS7へ戻ることにより、未
処理の工具中心軌跡に対応する輪郭経路、つぶし切削エ
リア、つぶし経路、CLデータを順次作成する。
【0062】一方、全ての工具中心軌跡に対応する輪郭
経路等を作成し終えたときは、各工具中心軌跡毎に作成
されたCLデータを連結することにより、加工対象形状
に対する合成CLデータを作成する(ステップS1
2)。合成CLデータの形式は、図22に示したCLデ
ータと同様であり、次のようにして作成する。
【0063】すなわち、まず1番目のCLデータを記憶
装置3から読込み、その最終の点P1eを求め、次に2
番目のCLデータを記憶装置3から読込み、その先頭の
点P2sを求める。そして、1番目のCLデータと、最
終点P1eから先頭点P2sへ移動するCLデータと、
2番目CLデータとを合成CLデータとして、順次、記
憶装置3に書込む。なお、最終点P1eから先頭点P2
sへ移動するCLデータは、2点間を直線的に移動する
だけのものとして、本ステップで求める。
【0064】工具中心軌跡がn個あるとすると、上記の
ように、i番目のCLデータ、i番目のCLデータの最
終点Pieから(i+1)番目のCLデータの先頭点P
(i+1)sへ移動するCLデータ、(i+1)番目の
CLデータの順で、i=1〜(n−1)回繰り返して、
順次、記憶装置3に形成された合成CLテーブルに登録
していく(図26参照)。
【0065】次に、加工エリアを該当工具で切削した場
合の削り残しを作成する(ステップS13)。輪郭経路
の内側は、輪郭経路に沿って行なわれる切削、および、
つぶし経路に沿って行なわれる切削により、全て加工さ
れることになるので、削り残しは、輪郭経路の外側で、
かつ加工エリアの内側の部分となり、これは加工エリア
から輪郭経路を減ずることで求められる。
【0066】すなわち、まず、記憶装置3から加工エリ
アを読込む。次に、記憶装置3から1番目の輪郭経路を
読込み、加工エリアから減じる。その結果に対し、2番
目の輪郭経路を記憶装置3から読込み、同様に加工エリ
アから減じる。このように、加工エリアから輪郭経路を
次々に減じていき、全ての輪郭経路を処理する。最終的
な結果である削り残しは、図27に示したよううに、複
数の閉領域の集合として求められ、これを削り残しデー
タとして記憶装置3に記憶する。
【0067】次に、ステップS12で作成された合成C
Lデータと、ステップS13で作成された削り残しデー
タを記憶装置3から読込み、記憶装置3内の予め定めら
れた領域や、入出力チャネル5を介して外部記憶媒体6
に格納し、必要に応じて表示装置6に表示して(ステッ
プS14)、NCデータ作成処理を終了する。
【0068】このようにして、切れ刃以外のシャンク部
等も含めて工具の干渉を避け、かつバリが発生しないよ
うな加工エリアを自動的に作成すると共に、その加工エ
リアにおけるCLデータと削り残しデータをも自動的に
作成している。
【0069】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ことなく、例えば、ステップS2、S3、S4は、互い
に独立した処理なので、それらの処理順を入れ換えるこ
とも可能である。また、ステップS3では、干渉形状を
逐次記憶装置3に記憶することなく、予め全ての干渉図
形を合成してしまい、その合成図形を記憶装置3に記憶
し、ステップS5では逃げ形状から合成形状を減算する
ようにしてもよい。また、ステップS4でのシャンク干
渉形状についても同様にのことがいえる。さらに、ステ
ップS7とステップS8,S9も独立しているため、ス
テップS8,S9の処理が終了した後、ステップS7の
処理を実行してもよい。また、ステップS13での削り
残しデータ作成処理は、輪郭経路が作成されておれば求
めることが可能であるため、ステップS7の後に移すこ
とも可能である。その場合は、直前で求められた1つの
輪郭経路を、加工エリアから減じて、その結果を逐次記
憶装置3に記憶し、次回の輪郭経路をそれから減じてい
くようにすればよい。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のN
Cデータ作成装置によれば、バリを発生させず、かつ切
れ刃以外のシャンク部等も含めて工具干渉を生じない加
工エリアの作成を自動的に行うことができ、さらにそれ
に基づくCLデータ、削り残しデータの作成を自動的に
行うことができるので、経験の浅い人間でも高品質なC
Lデータが作成でき、かつ作成時間の大幅な省力化が可
能となる。また、削り残しの形状も、正確かつ漏れなく
自動的に求めることができ、削り残しの形状を調べる手
間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるNCデータ作成装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記NCデータ作成装置によるNCデータ作成
動作を示すフローチャートである。
【図3】加工目標形状を説明するための図である。
【図4】加工情報を説明するための図である。
【図5】逃げ形状を作成する意義を説明するための図で
ある。
【図6】逃げ形状を求めるためのオフセット形状を説明
するための図である。
【図7】干渉する部分を切り出す処理を説明するための
図である。
【図8】干渉臨界形状を作成する方法を説明するための
図である。
【図9】シャンクが干渉しない工具の位置を説明するた
めの図である。
【図10】一般的な工具でのシャンク干渉臨界形状を作
成する方法を説明するための図である。
【図11】逃げ形状より干渉形状またはシャンク干渉臨
界形状を減じて,加工エリアを求めて行く過程を説明す
るための図である。
【図12】図2のステップS1からステップS2までの
一連の処理の具体例を示す図である。
【図13】図2のステップS3からステップS5までの
一連の処理の具体例を示す図である。
【図14】工具中心軌跡を示す図である。
【図15】工具中心軌跡が複数に分かれる場合を示す図
である。
【図16】工具中心軌跡が求められない場合を示す図で
ある。
【図17】輪郭経路を示す図である。
【図18】つぶし切削エリアを示す図である。
【図19】つぶし切削エリアが複数に分かれる場合を示
す図である。
【図20】つぶし切削経路となるハッチング線分の集ま
りを示す図である。
【図21】ハッチング方向の決定方法を説明するための
図である。
【図22】CLテーブルの内容を示す図である。
【図23】つぶし切削経路を工具が動く様子を示す図で
ある。
【図24】つぶし切削経路から輪郭経路に移動し、輪郭
経路に沿って工具が動く様子を示す図である。
【図25】輪郭経路から次の輪郭経路に移動する様子を
示す図である。
【図26】合成CLテーブルの内容を示す図である。
【図27】削り残しデータを示す図である。
【符号の説明】
1:中央処理装置 2:入力装置 3:記憶装置 4:入出力制御装置 5:表示装置 6:外部記憶媒体 7:NC工作機械
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−6605(JP,A) 特開 昭63−127853(JP,A) 特開 平3−103902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 - 15/28 G05B 19/18 - 19/46

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の加工目標形状、少なくとも
    記被加工物を前記加工目標形状に加工していく時の高さ
    方向の位置情報である加工高さを含む加工情報を入力す
    る入力手段と、 前記入力手段により入力された加工目標形状を拡張して
    逃げ形状を作成する逃げ形状作成手段と、 前記入力手段により入力された加工高さより高い形状を
    干渉臨界形状として作成する干渉臨界形状作成手段と、 前記逃げ形状作成手段、干渉臨界形状作成手段により夫
    々作成された逃げ形状、干渉臨界形状に基づいて加工エ
    リアを作成する加工エリア作成手段とを備えたことを特
    徴とするNCデータ作成装置。
  2. 【請求項2】 被加工物の加工目標形状、少なくとも
    記被加工物を前記加工目標形状に加工していく時の高さ
    方向の位置情報である加工高さを含む加工情報を入力す
    る入力手段と、 前記入力手段により入力された加工目標形状を拡張して
    逃げ形状を作成する逃げ形状作成手段と、 前記入力手段により入力された加工高さより高い形状を
    干渉臨界形状として作成する干渉臨界形状作成手段と、 切れ刃以外のシャンク部の工具部分の干渉を回避するた
    めのシャンク干渉臨界形状を作成するシャンク干渉臨界
    形状作成手段と、 前記逃げ形状作成手段、干渉臨界形状作成手段、シャン
    ク干渉臨界形状作成手段により夫々作成された前記逃げ
    形状、干渉臨界形状、シャンク干渉臨界形状に基づいて
    加工エリアを作成する加工エリア作成手段とを備えたこ
    とを特徴とするNCデータ作成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記逃げ形状
    作成手段は、逃げ形状を作成するために加工目標形状を
    拡張する際のオフセット量を、予め加工情報として登録
    する、或いは工具径に適切な補正係数を乗算することに
    より決定する手段を有していることを特徴とするNCデ
    ータ作成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記干渉臨界
    形状作成手段は、加工目標形状から閉領域を取り出す手
    段と、 取り出された閉領域から加工高さより高い部分を切り出
    し、残し代や抜き勾配情報を加味したオフセット形状を
    作成する手段と、 を有することを特徴とするNCデータ作成装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記シャンク干渉臨
    界形状作成手段は、加工目標形状から閉領域を取り出す
    手段と、 取り出された閉領域から(加工高さ+工具長)より高い
    部分を切り出し、残り代や抜き勾配情報を加味したオフ
    セット形状を作成する手段と、 前記オフセット形状を、(シャンク径−工具径)/2だ
    け拡大する方向にオフセットした形状を作成する手段
    と、 を有することを特徴とするNCデータ作成装置。
  6. 【請求項6】 被加工物の加工目標形状、少なくとも
    記被加工物を前記加工目標形状に加工していく時の高さ
    方向の位置情報である加工高さを含む加工情報を入力
    し、 入力された加工目標形状を拡張して逃げ形状を作成し、 入力された加工高さより高い形状を干渉臨界形状として
    作成し、 作成された逃げ形状、干渉臨界形状に基づいて加工エリ
    アを作成することを特徴とするNCデータ作成方法。
  7. 【請求項7】 被加工物の加工目標形状、少なくとも
    記被加工物を前記加工目標形状に加工していく時の高さ
    方向の位置情報である加工高さを含む加工情報を入力
    し、 入力された加工目標形状を拡張して逃げ形状を作成し、 入力された加工高さより高い形状を干渉臨界形状として
    作成し、 切れ刃以外のシャンク部の工具部分の干渉を回避するた
    めのシャンク干渉臨界形状を作成し、作成された前記逃
    げ形状、干渉臨界形状、シャンク干渉臨界形状に基づい
    て加工エリアを作成することを特徴とするNCデータ作
    成方法。
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