JP3175401B2 - Cad/cam装置 - Google Patents
Cad/cam装置Info
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- JP3175401B2 JP3175401B2 JP12265793A JP12265793A JP3175401B2 JP 3175401 B2 JP3175401 B2 JP 3175401B2 JP 12265793 A JP12265793 A JP 12265793A JP 12265793 A JP12265793 A JP 12265793A JP 3175401 B2 JP3175401 B2 JP 3175401B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CAD/CAM装置
に関し、さらに詳しくは、加工時間を短縮できると共に
削り残しを生じない加工経路を生成しうるCAD/CA
M装置に関する。
に関し、さらに詳しくは、加工時間を短縮できると共に
削り残しを生じない加工経路を生成しうるCAD/CA
M装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のCAD/CAM装置の概
略構成図である。このCAD/CAM装置700は、中
央演算処理装置(以下、「CPU」という。)701
と、このCPU701へ入力データ,指令データを入力
する入力装置2と、CPU701の演算結果に基づいて
図形データ,形状データおよびパスをグラフィック表示
する表示装置3と、CPU701の演算プログラムデー
タおよび演算結果を記憶する記憶装置4と、表示装置3
に表示された内容を印字装置等により出力する出力装置
5とからなる。
略構成図である。このCAD/CAM装置700は、中
央演算処理装置(以下、「CPU」という。)701
と、このCPU701へ入力データ,指令データを入力
する入力装置2と、CPU701の演算結果に基づいて
図形データ,形状データおよびパスをグラフィック表示
する表示装置3と、CPU701の演算プログラムデー
タおよび演算結果を記憶する記憶装置4と、表示装置3
に表示された内容を印字装置等により出力する出力装置
5とからなる。
【0003】前記CPU701は、装置全体の制御演算
処理を行う中央演算部11と、ワークの除去形状生成の
ための曲線を定義する曲線定義部12と、この曲線に対
してZ軸方向の取り代,荒加工,仕上げ加工の指定およ
び工具の切り込み量,送り速度等を定義する加工工程定
義部713と、これらの加工工程をもとにパスを生成す
るパス生成部715とからなる。
処理を行う中央演算部11と、ワークの除去形状生成の
ための曲線を定義する曲線定義部12と、この曲線に対
してZ軸方向の取り代,荒加工,仕上げ加工の指定およ
び工具の切り込み量,送り速度等を定義する加工工程定
義部713と、これらの加工工程をもとにパスを生成す
るパス生成部715とからなる。
【0004】図8は、CAD/CAM装置700の加工
手順を示すフローチャートである。ワークWを、一部分
が壁で残りの部分が開いた形状(以下、「開領域形状」
という。)に加工する場合、通常のポケット加工のパス
で加工することになる。
手順を示すフローチャートである。ワークWを、一部分
が壁で残りの部分が開いた形状(以下、「開領域形状」
という。)に加工する場合、通常のポケット加工のパス
で加工することになる。
【0005】ステップ81では、図9に示すように、座
標t0,t1,t2および径方向の工具のはみ出し量H
より、曲線C0aを構成する図形要素の端点座標t1
0,t11,t12を計算する。そして、これらの座標
t10,t11,t12と、t3およびt4間の図形要
素を円弧とする指令と、この円弧の半径r0とを入力装
置2より曲線定義部12に入力し、曲線C0aを定義す
る。
標t0,t1,t2および径方向の工具のはみ出し量H
より、曲線C0aを構成する図形要素の端点座標t1
0,t11,t12を計算する。そして、これらの座標
t10,t11,t12と、t3およびt4間の図形要
素を円弧とする指令と、この円弧の半径r0とを入力装
置2より曲線定義部12に入力し、曲線C0aを定義す
る。
【0006】ステップ82では、図10に示すように、
除去形状V2aと、これに対応する加工工程Klaを生
成する命令と、前記曲線C0aを加工範囲の指定とする
命令とを入力装置2から入力する。同時に、除去形状V
2の上面高さZ0および下面高さZ1と、径方向,Z軸
方向の仕上げ代CrおよびCz,工具の切り込み量Pr
およびPz,送り速度FrおよびFzと、工具回転数S
と、「渦巻き状」のパスのパタン名称Ptとを入力す
る。以上の様にして、加工工程定義部713において、
除去形状V2と加工工程K1aを定義する。
除去形状V2aと、これに対応する加工工程Klaを生
成する命令と、前記曲線C0aを加工範囲の指定とする
命令とを入力装置2から入力する。同時に、除去形状V
2の上面高さZ0および下面高さZ1と、径方向,Z軸
方向の仕上げ代CrおよびCz,工具の切り込み量Pr
およびPz,送り速度FrおよびFzと、工具回転数S
と、「渦巻き状」のパスのパタン名称Ptとを入力す
る。以上の様にして、加工工程定義部713において、
除去形状V2と加工工程K1aを定義する。
【0007】ステップ5では、パス生成部715にパス
生成の指令を入力する。すると、ステップ8において、
このパス生成部715は前記除去形状V2および加工工
程K1aからパスPaを生成する。まず、パス曲線C0
aをオフセットしてパスP0aを生成する。この時のオ
フセット量は、仕上げ代Cr+工具半径Trである。次
に、パスP0aをオフセットしてパスP1aを生成す
る。この時のオフセット量は、径方向の切り込み量Pr
である。以下同様に、パスP2a〜P4aを生成する。
さらに、パスP0a〜P4aの一角にて接続するパスP
11a〜P15aを生成する。前記パスP0a〜P4
a,パスP11a〜P15aを除去形状V2の内側から
外側に向けてパスP15a,P4a,P14a,P3
a,P13a,P2a,P12a,P1a,P11a,
P0aの順に接続し、パスPa(図11参照)を生成す
る。
生成の指令を入力する。すると、ステップ8において、
このパス生成部715は前記除去形状V2および加工工
程K1aからパスPaを生成する。まず、パス曲線C0
aをオフセットしてパスP0aを生成する。この時のオ
フセット量は、仕上げ代Cr+工具半径Trである。次
に、パスP0aをオフセットしてパスP1aを生成す
る。この時のオフセット量は、径方向の切り込み量Pr
である。以下同様に、パスP2a〜P4aを生成する。
さらに、パスP0a〜P4aの一角にて接続するパスP
11a〜P15aを生成する。前記パスP0a〜P4
a,パスP11a〜P15aを除去形状V2の内側から
外側に向けてパスP15a,P4a,P14a,P3
a,P13a,P2a,P12a,P1a,P11a,
P0aの順に接続し、パスPa(図11参照)を生成す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のCAD/C
AM装置では、開領域形状を加工する場合でも、通常の
ポケット加工のパスで加工している。従って、図11に
示すように、パスPaのパタンは「渦巻き状」となる。
AM装置では、開領域形状を加工する場合でも、通常の
ポケット加工のパスで加工している。従って、図11に
示すように、パスPaのパタンは「渦巻き状」となる。
【0009】しかし、例えば最外周のパスP0aの一部
が加工範囲外にはみ出していると共にそこだけ工具の送
り速度を上げられないから、無駄な時間がかかる。さら
に、パスP11a〜P15aでは、パスP0a〜P4a
よりも工具の切り込み量が大きくなるから、当該工具の
送り速度を減速しなければならない。また、ポケット加
工ではドリルとエンドミルを使用する必要があるから、
加工工程が増す。以上のことから、加工時間がかかって
効率が悪い問題点がある。
が加工範囲外にはみ出していると共にそこだけ工具の送
り速度を上げられないから、無駄な時間がかかる。さら
に、パスP11a〜P15aでは、パスP0a〜P4a
よりも工具の切り込み量が大きくなるから、当該工具の
送り速度を減速しなければならない。また、ポケット加
工ではドリルとエンドミルを使用する必要があるから、
加工工程が増す。以上のことから、加工時間がかかって
効率が悪い問題点がある。
【0010】また、特開昭62−120505号公報に
おいては、開領域形状の加工について開示されている
が、上記の問題点については言及していない。また、特
開昭63−316206号公報においては、図12に示
すように、X軸又はY軸に平行なパスを蛇行状につない
だ加工経路が開示されているが、この場合には、実壁に
削り残しKが生じる問題点がある。
おいては、開領域形状の加工について開示されている
が、上記の問題点については言及していない。また、特
開昭63−316206号公報においては、図12に示
すように、X軸又はY軸に平行なパスを蛇行状につない
だ加工経路が開示されているが、この場合には、実壁に
削り残しKが生じる問題点がある。
【0011】そこで、この発明の目的は、加工時間を短
縮できると共に削り残しを生じない加工経路を生成しう
るCAD/CAM装置を提供することにある。
縮できると共に削り残しを生じない加工経路を生成しう
るCAD/CAM装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1に、この発明は、定
義されている除去形状をもとに加工経路を生成するCA
D/CAM装置において、前記除去形状の工具径方向の
加工範囲を示す線よりも工具をはみ出させて加工するた
めのはみ出し量を「前記はみ出し量>工具半径」の範囲
で入力するはみ出し量入力手段と、ワークを一部分が壁
で残りの部分が開いた開領域形状に加工する場合に加工
経路を生成する基となるパス線として前記壁の部分の形
状線を指定するパス線指定手段と、前記パス線を「前記
はみ出し量−前記工具半径」だけ延長すると共に除去側
に「仕上げ代+前記工具半径」だけオフセットして第1
のパスを生成し次に第1のパスを除去側に径方向の切り
込み量だけオフセットして第2のパスを生成しこれを繰
り返して生成された各パスの間を前記除去形状外でつな
ぐピック経路を生成し、生成された各パスおよび各ピッ
ク経路を仕上げ形状の外側から前記基となるパス線に向
かう方向に並べ換えて順に接続して加工経路とする加工
経路生成手段とを具備することを特徴とするCAD/C
AM装置を提供する。
義されている除去形状をもとに加工経路を生成するCA
D/CAM装置において、前記除去形状の工具径方向の
加工範囲を示す線よりも工具をはみ出させて加工するた
めのはみ出し量を「前記はみ出し量>工具半径」の範囲
で入力するはみ出し量入力手段と、ワークを一部分が壁
で残りの部分が開いた開領域形状に加工する場合に加工
経路を生成する基となるパス線として前記壁の部分の形
状線を指定するパス線指定手段と、前記パス線を「前記
はみ出し量−前記工具半径」だけ延長すると共に除去側
に「仕上げ代+前記工具半径」だけオフセットして第1
のパスを生成し次に第1のパスを除去側に径方向の切り
込み量だけオフセットして第2のパスを生成しこれを繰
り返して生成された各パスの間を前記除去形状外でつな
ぐピック経路を生成し、生成された各パスおよび各ピッ
ク経路を仕上げ形状の外側から前記基となるパス線に向
かう方向に並べ換えて順に接続して加工経路とする加工
経路生成手段とを具備することを特徴とするCAD/C
AM装置を提供する。
【0013】第2に、この発明は、上記のCAD/CA
M装置において、前記ピック経路での送り速度を前記パ
スでの送り速度とは独立に入力可能な送り速度入力手段
を具備することを特徴とするCAD/CAM装置を提供
する。
M装置において、前記ピック経路での送り速度を前記パ
スでの送り速度とは独立に入力可能な送り速度入力手段
を具備することを特徴とするCAD/CAM装置を提供
する。
【0014】
【作用】上記第1のCAD/CAM装置では、工具径方
向の加工範囲を示す線からの工具のはみ出し量を「はみ
出し量>工具半径」の範囲で入力する。また、加工経路
を生成する基となるパス線として開領域形状の壁の部分
の形状線を指定する。そして、指定したパス線を「前記
はみ出し量−前記工具半径」だけ延長すると共に除去側
に「径方向の切り込み量」だけ順次オフセットして各パ
スを生成し、それらパスを前記除去形状外でつなぐピッ
ク経路を生成し、生成された各パスおよび各ピック経路
を仕上げ形状の外側から前記基となるパス線に向かう方
向に並べ換えて順に接続して加工経路とする。以上によ
り、前記除去形状の実壁の形状線に沿ったパスの繰り返
しによる加工経路(図6参照)を生成できる。このた
め、「渦巻き状」(図11参照)の加工経路に比べる
と、工具が加工範囲からはみ出して移動する距離が短縮
され、加工時間を短縮できる。また、「平行状」(図1
2参照)の加工経路に比べると、実壁の形状線に沿った
パスの加工経路をとるため、削り残しを生じなくなる。
向の加工範囲を示す線からの工具のはみ出し量を「はみ
出し量>工具半径」の範囲で入力する。また、加工経路
を生成する基となるパス線として開領域形状の壁の部分
の形状線を指定する。そして、指定したパス線を「前記
はみ出し量−前記工具半径」だけ延長すると共に除去側
に「径方向の切り込み量」だけ順次オフセットして各パ
スを生成し、それらパスを前記除去形状外でつなぐピッ
ク経路を生成し、生成された各パスおよび各ピック経路
を仕上げ形状の外側から前記基となるパス線に向かう方
向に並べ換えて順に接続して加工経路とする。以上によ
り、前記除去形状の実壁の形状線に沿ったパスの繰り返
しによる加工経路(図6参照)を生成できる。このた
め、「渦巻き状」(図11参照)の加工経路に比べる
と、工具が加工範囲からはみ出して移動する距離が短縮
され、加工時間を短縮できる。また、「平行状」(図1
2参照)の加工経路に比べると、実壁の形状線に沿った
パスの加工経路をとるため、削り残しを生じなくなる。
【0015】また、上記第2のCAD/CAM装置で
は、ピック経路での送り速度をパスでの送り速度より速
く指定できるので、さらに加工時間を短縮できる。
は、ピック経路での送り速度をパスでの送り速度より速
く指定できるので、さらに加工時間を短縮できる。
【0016】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。図1は、この発明の一実施例のCAD/C
AM装置の概略構成図である。このCAD/CAM装置
100は、CPU1と、このCPU1へ入力データ,指
令データを入力する入力装置2と、CPU1の演算結果
に基づいて図形データ,形状データおよびパスをグラフ
ィック表示する表示装置3と、CPU1の演算プログラ
ムデータおよび演算結果を記憶する記憶装置4と、表示
装置3に表示された内容を印字装置等により出力する出
力装置5とからなる。
に説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。図1は、この発明の一実施例のCAD/C
AM装置の概略構成図である。このCAD/CAM装置
100は、CPU1と、このCPU1へ入力データ,指
令データを入力する入力装置2と、CPU1の演算結果
に基づいて図形データ,形状データおよびパスをグラフ
ィック表示する表示装置3と、CPU1の演算プログラ
ムデータおよび演算結果を記憶する記憶装置4と、表示
装置3に表示された内容を印字装置等により出力する出
力装置5とからなる。
【0017】前記CPU1は、装置全体の制御演算処理
を行う中央演算部11と、ワークの除去形状生成のため
の曲線を定義する曲線定義部12と、この曲線に対して
Z軸方向の取り代,荒加工,仕上げ加工の指定および工
具の切り込み量,送り速度等を定義する加工工程定義部
13と、パスを生成するもととなる曲線を指定するパス
曲線指定部14と、これらをもとにパスを生成するパス
生成部15とからなる。
を行う中央演算部11と、ワークの除去形状生成のため
の曲線を定義する曲線定義部12と、この曲線に対して
Z軸方向の取り代,荒加工,仕上げ加工の指定および工
具の切り込み量,送り速度等を定義する加工工程定義部
13と、パスを生成するもととなる曲線を指定するパス
曲線指定部14と、これらをもとにパスを生成するパス
生成部15とからなる。
【0018】図2は、CAD/CAM装置100の加工
手順のフローチャートである。ステップ1では、図3に
示すように、座標t0,t1,t2と、t3およびt4
間の図形要素を円弧とする指令と、この円弧の半径r0
とを入力装置2より曲線定義部12に入力し、曲線C0
を定義する。次に、図4に示すように、この曲線C0の
図形要素のうち、曲線定義部12により除去形状V1の
壁の部分に相当する図形要素e1,e2,e3を指定
し、曲線C1を定義させる。
手順のフローチャートである。ステップ1では、図3に
示すように、座標t0,t1,t2と、t3およびt4
間の図形要素を円弧とする指令と、この円弧の半径r0
とを入力装置2より曲線定義部12に入力し、曲線C0
を定義する。次に、図4に示すように、この曲線C0の
図形要素のうち、曲線定義部12により除去形状V1の
壁の部分に相当する図形要素e1,e2,e3を指定
し、曲線C1を定義させる。
【0019】ステップ2では、加工工程定義部13で、
図5に示すように、除去形状V1と、これに対する加工
工程Klを生成する命令と、前記曲線C0を加工範囲と
する命令とを入力する。同時に、除去形状V1の上面高
さZ0および下面高さZ1と、径方向,Z軸方向の仕上
げ代CrおよびCz、工具の切り込み量PrおよびP
z,送り速度FrおよびFzと、ピック経路での送り速
度である送り速度2Fr2と、工具回転数Sと、はみ出
し量Hと、「渦巻き状」或いは「平行状」等のパスのパ
タン名称Ptとを入力する。以上の様にして、除去形状
V1と加工工程K1を定義する。
図5に示すように、除去形状V1と、これに対する加工
工程Klを生成する命令と、前記曲線C0を加工範囲と
する命令とを入力する。同時に、除去形状V1の上面高
さZ0および下面高さZ1と、径方向,Z軸方向の仕上
げ代CrおよびCz、工具の切り込み量PrおよびP
z,送り速度FrおよびFzと、ピック経路での送り速
度である送り速度2Fr2と、工具回転数Sと、はみ出
し量Hと、「渦巻き状」或いは「平行状」等のパスのパ
タン名称Ptとを入力する。以上の様にして、除去形状
V1と加工工程K1を定義する。
【0020】ステップ3では、除去形状V1が開領域形
状かどうか判断する。
状かどうか判断する。
【0021】ステップ4では、開領域形状と判断した場
合、パス曲線指定部14に曲線C1をパス曲線として指
定する。
合、パス曲線指定部14に曲線C1をパス曲線として指
定する。
【0022】ステップ5では、加工工程K1および除去
形状V2に基づいて、パスの生成命令をする。ステップ
6では、パス曲線の指定があると、当該パス曲線をオフ
セットしてパスPを生成する。ステップ7では、パス曲
線C1の両端を延長した後、パス曲線C1をオフセット
してパスP0を生成する。この時の延長量は、はみ出し
量H−工具半径Trであり、オフセット量は、仕上げ代
Cr+工具半径Trである。次に、パスP0をオフセッ
トしてパスP1を生成する。この時のオフセット量は、
径方向の切り込み量Prである。以下同様に、パスP2
〜P9を生成する。さらに、パスP0〜P9を端点にて
接続するパスP10〜P18を生成する。前記パスP0
〜P9,パスP10〜P18を仕上げ形状V1の外側か
ら曲線C1に向かう方向に並べ換えてパスP9,P1
8,P8,P17,P7,P16,P6,P15,P
5,P14,P4,P13,P3,P12,P2,P1
1,P1,P10,P0の順に接続し、図6に示すよう
なパスPを生成する。
形状V2に基づいて、パスの生成命令をする。ステップ
6では、パス曲線の指定があると、当該パス曲線をオフ
セットしてパスPを生成する。ステップ7では、パス曲
線C1の両端を延長した後、パス曲線C1をオフセット
してパスP0を生成する。この時の延長量は、はみ出し
量H−工具半径Trであり、オフセット量は、仕上げ代
Cr+工具半径Trである。次に、パスP0をオフセッ
トしてパスP1を生成する。この時のオフセット量は、
径方向の切り込み量Prである。以下同様に、パスP2
〜P9を生成する。さらに、パスP0〜P9を端点にて
接続するパスP10〜P18を生成する。前記パスP0
〜P9,パスP10〜P18を仕上げ形状V1の外側か
ら曲線C1に向かう方向に並べ換えてパスP9,P1
8,P8,P17,P7,P16,P6,P15,P
5,P14,P4,P13,P3,P12,P2,P1
1,P1,P10,P0の順に接続し、図6に示すよう
なパスPを生成する。
【0023】ステップ8では、パス曲線の指定がなけれ
ば、従来同様のパスのパターンに従ってパスを生成す
る。
ば、従来同様のパスのパターンに従ってパスを生成す
る。
【0024】以上のCAD/CAM装置100によれ
ば、ワークを開領域形状に加工する場合に、「渦巻き
状」でも「平行状」でもなく、実壁の形状線(C1)に
沿ったパス(P0〜P8)の加工経路をとりうるため、
工具が加工範囲からはみ出して移動する距離が短縮さ
れ、加工時間を短縮できる。また、削り残しを生じない
ようになる。さらに、加工開始点をワークの外側に設け
られるから、切り込み量が均一となり、工具の送り速度
が均一になる。また、ドリルを用いる必要はない。これ
らよっても、加工時間を短縮できる。
ば、ワークを開領域形状に加工する場合に、「渦巻き
状」でも「平行状」でもなく、実壁の形状線(C1)に
沿ったパス(P0〜P8)の加工経路をとりうるため、
工具が加工範囲からはみ出して移動する距離が短縮さ
れ、加工時間を短縮できる。また、削り残しを生じない
ようになる。さらに、加工開始点をワークの外側に設け
られるから、切り込み量が均一となり、工具の送り速度
が均一になる。また、ドリルを用いる必要はない。これ
らよっても、加工時間を短縮できる。
【0025】また、ピック経路(P10〜P18)での
送り速度Fr2をパス(P0〜P8)での送り速度Fr
より速く指定できるので、さらに加工時間を短縮でき
る。
送り速度Fr2をパス(P0〜P8)での送り速度Fr
より速く指定できるので、さらに加工時間を短縮でき
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1のCAD/CAM装置によれ
ば、ワークを開領域形状に加工する場合の加工時間を短
縮できると共に削り残しを生じなくなる。特に、ロット
加工では有用である。請求項2のCAD/CAM装置に
よれば、さらにワークの加工時間を短縮できる。
ば、ワークを開領域形状に加工する場合の加工時間を短
縮できると共に削り残しを生じなくなる。特に、ロット
加工では有用である。請求項2のCAD/CAM装置に
よれば、さらにワークの加工時間を短縮できる。
【図1】この発明の一実施例のCAD/CAM装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】図1のCAD/CAM装置の加工手順を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図3】図1の曲線定義部において定義したパス曲線を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】図1のパス曲線指定部において指定したパス曲
線を示す説明図である。
線を示す説明図である。
【図5】除去形状と、これに対応する加工工程を示す説
明図である。
明図である。
【図6】生成したパスを示す説明図である。
【図7】従来のCAD/CAM装置の概略構成図であ
る。
る。
【図8】図7のCAD/CAM装置の加工手順を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図9】図7の曲線定義部において定義したパス曲線を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図10】除去形状と、これに対応する加工工程を示す
説明図である。
説明図である。
【図11】生成したパスを示す説明図である。
【図12】「平行状」の加工経路を示す図である。
100 CAD/CAM装置 1 CPU 2 入力装置 3 表示装置 4 記憶装置 5 出力装置 11 中央演算部 12 曲線定義部 13 加工工程定義部 14 パス曲線指定部 15 パス生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B23Q 15/00 - 15/28
Claims (2)
- 【請求項1】 定義されている除去形状をもとに加工経
路を生成するCAD/CAM装置において、 前記除去形状の工具径方向の加工範囲を示す線よりも工
具をはみ出させて加工するためのはみ出し量を「前記は
み出し量>工具半径」の範囲で入力するはみ出し量入力
手段と、ワークを一部分が壁で残りの部分が開いた開領
域形状に加工する場合に加工経路を生成する基となるパ
ス線として前記壁の部分の形状線を指定するパス線指定
手段と、前記パス線を「前記はみ出し量−前記工具半
径」だけ延長すると共に除去側に「仕上げ代+前記工具
半径」だけオフセットして第1のパスを生成し次に第1
のパスを除去側に径方向の切り込み量だけオフセットし
て第2のパスを生成しこれを繰り返して生成された各パ
スの間を前記除去形状外でつなぐピック経路を生成し、
生成された各パスおよび各ピック経路を仕上げ形状の外
側から前記基となるパス線に向かう方向に並べ換えて順
に接続して加工経路とする加工経路生成手段とを具備す
ることを特徴とするCAD/CAM装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のCAD/CAM装置に
おいて、前記ピック経路での送り速度を前記パスでの送
り速度とは独立に入力可能な送り速度入力手段を具備す
ることを特徴とするCAD/CAM装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12265793A JP3175401B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | Cad/cam装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12265793A JP3175401B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | Cad/cam装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06332517A JPH06332517A (ja) | 1994-12-02 |
JP3175401B2 true JP3175401B2 (ja) | 2001-06-11 |
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ID=14841407
Family Applications (1)
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JP12265793A Expired - Fee Related JP3175401B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | Cad/cam装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3175401B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016088100A (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-23 | 周 文三 | シール・ポンプアップ装置構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5606886B2 (ja) * | 2010-11-25 | 2014-10-15 | 株式会社ブリヂストン | 工具経路作成方法及び工具経路作成装置 |
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1993
- 1993-05-25 JP JP12265793A patent/JP3175401B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016088100A (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-23 | 周 文三 | シール・ポンプアップ装置構造 |
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Publication number | Publication date |
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JPH06332517A (ja) | 1994-12-02 |
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