JP2746162B2 - 板材加工図形データへの工具配置方法 - Google Patents
板材加工図形データへの工具配置方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Punching Or Piercing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パンチプレス機等の
CAD/CAMシステムに応用される板材加工図形デー
タへの工具配置方法に関する。
CAD/CAMシステムに応用される板材加工図形デー
タへの工具配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、パ
ンチプレス用のCAD/CAMシステムにおいて、自動
プログラミング過程で、板材加工図形データに対して工
具配置を行う場合、線分と工具を指定する方法が一般に
採られている。この場合に、パンチプレスによる加工は
外周加工と内周加工とがあるため、線分の進行方向に対
して左右いずれの側に工具を配置するかを、オペレータ
が判断して指定することが必要となっている。
ンチプレス用のCAD/CAMシステムにおいて、自動
プログラミング過程で、板材加工図形データに対して工
具配置を行う場合、線分と工具を指定する方法が一般に
採られている。この場合に、パンチプレスによる加工は
外周加工と内周加工とがあるため、線分の進行方向に対
して左右いずれの側に工具を配置するかを、オペレータ
が判断して指定することが必要となっている。
【0003】例えば、図9の板取り製品を考えた場合、
外側の矩形の図形G1は外周加工図形となり、他の図形
G2,G3は内周加工図形となる。ソフトウェア内で、
図形データは、配列に始点、終点、中心角、中心、半径
を記述することにより持たれている。そのため、この配
列の状態では、加工線となる一つの線分が指定されたと
きに、そのどちら側を加工すべきなのかを判別できな
い。例えば、図形G1は外周加工図形であるため、その
線分n1に対しては、同図に鎖線で示すように工具Tを
図の右側に配置すべきであるが、前記の図形データだけ
からでは左右いずれに工具Tを配置すべきかが判別でき
ない。そのため従来は、線分と工具の指定に加えて、工
具の配置サイドの指定をオペレータが指定するようにし
ており、そのため操作回数が多くなって、入力操作が煩
雑となっている。また、自動プログラミングの完全自動
化を妨げる要因ともなっている。
外側の矩形の図形G1は外周加工図形となり、他の図形
G2,G3は内周加工図形となる。ソフトウェア内で、
図形データは、配列に始点、終点、中心角、中心、半径
を記述することにより持たれている。そのため、この配
列の状態では、加工線となる一つの線分が指定されたと
きに、そのどちら側を加工すべきなのかを判別できな
い。例えば、図形G1は外周加工図形であるため、その
線分n1に対しては、同図に鎖線で示すように工具Tを
図の右側に配置すべきであるが、前記の図形データだけ
からでは左右いずれに工具Tを配置すべきかが判別でき
ない。そのため従来は、線分と工具の指定に加えて、工
具の配置サイドの指定をオペレータが指定するようにし
ており、そのため操作回数が多くなって、入力操作が煩
雑となっている。また、自動プログラミングの完全自動
化を妨げる要因ともなっている。
【0004】この発明は上記の課題を解消するものであ
り、外周加工図形か内周加工図形かにかかわらず、線分
と工具の指定のみで自動的に適正な工具配置が行える板
材加工図形データへの工具配置方法を提供することを目
的とする。
り、外周加工図形か内周加工図形かにかかわらず、線分
と工具の指定のみで自動的に適正な工具配置が行える板
材加工図形データへの工具配置方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施例
に対応する図1と共に説明する。この板材加工図形デー
タへの工具配置方法は、線データで示される板材加工図
形に対して線分および工具を指定して前記線分に沿う工
具配置を行う方法であって、次の各過程を含む。すなわ
ち、指定された線分を含む閉図形が外周加工図形か内周
加工図形かを判別する過程(S2,S4)と、前記閉図
形における線分の進行方向が時計回りか反時計回りかを
判別する過程(S5,S7)と、判別された進行方向と
閉図形が外周加工図形か内周加工図形かとに応じて進行
方向の左右の所定側に工具を配置する過程(S6,S
8)とを含む。前記時計回りか反時計回りかの判別過程
(S5,S7)は、進行方向に閉図形の線分を辿ったと
きの各頂点の外角または内角の和が正か負かによって時
計回りか反時計回りかを判別する。また、外周加工図形
か内周加工図形かの判別過程(S2,S4)は、複数の
閉図形のうちの最大面積のものを外周加工図形、その他
のものを内周加工図形と判別するようにしても良い。
に対応する図1と共に説明する。この板材加工図形デー
タへの工具配置方法は、線データで示される板材加工図
形に対して線分および工具を指定して前記線分に沿う工
具配置を行う方法であって、次の各過程を含む。すなわ
ち、指定された線分を含む閉図形が外周加工図形か内周
加工図形かを判別する過程(S2,S4)と、前記閉図
形における線分の進行方向が時計回りか反時計回りかを
判別する過程(S5,S7)と、判別された進行方向と
閉図形が外周加工図形か内周加工図形かとに応じて進行
方向の左右の所定側に工具を配置する過程(S6,S
8)とを含む。前記時計回りか反時計回りかの判別過程
(S5,S7)は、進行方向に閉図形の線分を辿ったと
きの各頂点の外角または内角の和が正か負かによって時
計回りか反時計回りかを判別する。また、外周加工図形
か内周加工図形かの判別過程(S2,S4)は、複数の
閉図形のうちの最大面積のものを外周加工図形、その他
のものを内周加工図形と判別するようにしても良い。
【0006】
【作用】この方法によると、線分と工具を指定すると、
指定された線分を含む閉図形が外周加工図形か内周加工
図形かを判別され(S4)、かつその線分の進行方向が
時計回りか反時計回りかが判別され、(S5,S7)、
判別された進行方向と閉図形が外周加工図形か内周加工
図形かとに応じて進行方向の左右の所定側に工具が配置
される(S6,S8)。そのため、線分と工具を指定す
るだけで、自動的に工具が正しく配置され、操作が簡略
化される。進行方向が時計回りか反時計回りかの判別
は、各頂点の外角または内角の和が正か負かによって判
別する。これにより、外角または内角の和を算出するだ
けで進行方向が判別できる。また、外周加工図形か内周
加工図形かの判別を、複数の閉図形のうちの最大面積の
ものを外周加工図形、その他のものを内周加工図形と判
別するようにした場合は、面積の比較だけで外周加工図
形か内周加工図形かの判別が行える。
指定された線分を含む閉図形が外周加工図形か内周加工
図形かを判別され(S4)、かつその線分の進行方向が
時計回りか反時計回りかが判別され、(S5,S7)、
判別された進行方向と閉図形が外周加工図形か内周加工
図形かとに応じて進行方向の左右の所定側に工具が配置
される(S6,S8)。そのため、線分と工具を指定す
るだけで、自動的に工具が正しく配置され、操作が簡略
化される。進行方向が時計回りか反時計回りかの判別
は、各頂点の外角または内角の和が正か負かによって判
別する。これにより、外角または内角の和を算出するだ
けで進行方向が判別できる。また、外周加工図形か内周
加工図形かの判別を、複数の閉図形のうちの最大面積の
ものを外周加工図形、その他のものを内周加工図形と判
別するようにした場合は、面積の比較だけで外周加工図
形か内周加工図形かの判別が行える。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図8と共に
説明する。この工具配置方法は、パンチ加工のNCデー
タの自動プログラミング過程で、工具配置装置2(図8
と共に後述する)により、入力図形データファイル9に
線データで示された板材加工図形に対して工具配置を行
う方法である。図1(A)は、この工具配置方法を示す
流れ図、図2は板材加工図形の例、図7は工具配置され
た結果の説明図である。
説明する。この工具配置方法は、パンチ加工のNCデー
タの自動プログラミング過程で、工具配置装置2(図8
と共に後述する)により、入力図形データファイル9に
線データで示された板材加工図形に対して工具配置を行
う方法である。図1(A)は、この工具配置方法を示す
流れ図、図2は板材加工図形の例、図7は工具配置され
た結果の説明図である。
【0008】図2の板材加工図形と共に、この工具配置
方法を説明する。同図には、外周加工を行う一つの板材
加工図形Aと、その内側に配置された内周加工の複数の
板材加工図形B〜Dとを示す。各図形A〜Dはパンチ加
工の図形であるため、いずれも閉図形となっている。こ
れらの図形A〜Dは、いずれも各辺の線分を示す直線の
線データと円弧または円の線データの配列として、入力
図形データファイル9に記述されている。図形A,B
は、いずれも長方形であるため、各々4本の直線の線デ
ータで示され、図形Cは3本の直線の線データと1つの
円弧の線データとで示され、図形Dは一つの円の線デー
タで示される。直線は、始点と終点の座標で定義され、
円弧は始点と終点の座標および中心角で定義され、円は
中心点の座標と半径で定義されている。入力図形データ
ファイル9において、各図形A〜Dの線データは、CA
D装置等で作画したときの入力順に線データが並んでお
り、したがって複数の図形A〜Dにわたって各線分の線
データが順不同に入り乱れて配列され、かつ始点と終点
の位置関係も特に規則性はない。
方法を説明する。同図には、外周加工を行う一つの板材
加工図形Aと、その内側に配置された内周加工の複数の
板材加工図形B〜Dとを示す。各図形A〜Dはパンチ加
工の図形であるため、いずれも閉図形となっている。こ
れらの図形A〜Dは、いずれも各辺の線分を示す直線の
線データと円弧または円の線データの配列として、入力
図形データファイル9に記述されている。図形A,B
は、いずれも長方形であるため、各々4本の直線の線デ
ータで示され、図形Cは3本の直線の線データと1つの
円弧の線データとで示され、図形Dは一つの円の線デー
タで示される。直線は、始点と終点の座標で定義され、
円弧は始点と終点の座標および中心角で定義され、円は
中心点の座標と半径で定義されている。入力図形データ
ファイル9において、各図形A〜Dの線データは、CA
D装置等で作画したときの入力順に線データが並んでお
り、したがって複数の図形A〜Dにわたって各線分の線
データが順不同に入り乱れて配列され、かつ始点と終点
の位置関係も特に規則性はない。
【0009】このように記述されている入力図形データ
ファイル9の各線データにつき、まず図1のステップS
1の処理において、各閉図形A〜D毎に、連続する線分
が時計回りまたは反時計回りの進行方向で順に並ぶよう
に、進行方向が付与されて整理される。また、この場合
に、各線データにつき、終点座標が次の線データの始点
座標と一致するように、始点から終点へ進む方向も前記
進行方向に一致させられる。この整理は、線データの配
列の変更や線データ中における始点と終点の座標の入替
えで行ってもよく、また線データの配列自体や始点と終
点の座標の入替え行わず、ポインタ等で関連づけしても
良い。また、この整理の過程(S1)で、連続する線分
の終点座標と始点座標とに若干の座標値のずれがあった
り、線分の交差が生じているような場合には、終点座標
と始点座標とが完全に一致するように、座標の一致化や
線分突出部分の削除等を行い、各線分が完全に連続した
閉図形となるように線データの修正を行う。このように
整理の行われた図形データは、整理済み図形データファ
イル10(図8)として保存しておく。
ファイル9の各線データにつき、まず図1のステップS
1の処理において、各閉図形A〜D毎に、連続する線分
が時計回りまたは反時計回りの進行方向で順に並ぶよう
に、進行方向が付与されて整理される。また、この場合
に、各線データにつき、終点座標が次の線データの始点
座標と一致するように、始点から終点へ進む方向も前記
進行方向に一致させられる。この整理は、線データの配
列の変更や線データ中における始点と終点の座標の入替
えで行ってもよく、また線データの配列自体や始点と終
点の座標の入替え行わず、ポインタ等で関連づけしても
良い。また、この整理の過程(S1)で、連続する線分
の終点座標と始点座標とに若干の座標値のずれがあった
り、線分の交差が生じているような場合には、終点座標
と始点座標とが完全に一致するように、座標の一致化や
線分突出部分の削除等を行い、各線分が完全に連続した
閉図形となるように線データの修正を行う。このように
整理の行われた図形データは、整理済み図形データファ
イル10(図8)として保存しておく。
【0010】線データの整理(S1)の後、ステップS
2の処理で、各々閉図形である各図形A〜Dの面積を算
出して比較し、比較の結果、最大面積の図形Aを外周加
工図形とし、その他の各図形B〜Dを内周加工図形とし
て判別する。判別結果は、例えば図6に直線および円弧
の線データ構造例を示すように、各線データの属性デー
タ記述部分に、外周加工図形の場合は外側加工線とし
て、内周加工図形の場合は内側加工線として、その内・
外の区別を示す適宜の符号で示しておく。
2の処理で、各々閉図形である各図形A〜Dの面積を算
出して比較し、比較の結果、最大面積の図形Aを外周加
工図形とし、その他の各図形B〜Dを内周加工図形とし
て判別する。判別結果は、例えば図6に直線および円弧
の線データ構造例を示すように、各線データの属性デー
タ記述部分に、外周加工図形の場合は外側加工線とし
て、内周加工図形の場合は内側加工線として、その内・
外の区別を示す適宜の符号で示しておく。
【0011】この処理(S2)の後、オペレータによる
工具および線分の指定待ち状態(S3)となる。この待
ち状態では、表示手段4のCRT等の画面に図形A〜D
と、各工具のアイコンや工具番号を表示しておく。オペ
レータは、マウス等のポインティングディバイスからな
る入力手段で、工具配置を行うべき線分を指定すると共
に、アイコンのクリックやキーボードからの工具番号の
入力により、配置すべき工具を指定する。
工具および線分の指定待ち状態(S3)となる。この待
ち状態では、表示手段4のCRT等の画面に図形A〜D
と、各工具のアイコンや工具番号を表示しておく。オペ
レータは、マウス等のポインティングディバイスからな
る入力手段で、工具配置を行うべき線分を指定すると共
に、アイコンのクリックやキーボードからの工具番号の
入力により、配置すべき工具を指定する。
【0012】線分および工具が指定されると、外側加工
線か内側加工線か、すなわち指定線分を含む図形が外周
加工図形か内周加工図形かに応じ(S4)、かつ指定線
分を含む閉図形の各頂点の外角の和が正か負かによっ
て、進行方向に対して右側加工か左側加工かが判別され
る(S5,S7)。指定線分に沿って右側加工の場合は
線分の右側に、左側加工の場合は線分の左側に工具T
(図7)が配置される。進行方向とは、連続する線分を
辿る方向であり、各線データの始点から終点に進む方向
で分かる。この外角の和で右側加工か左側加工かを判別
する結果は、進行方向が半時計回りである場合、図5の
図表で示すとおりである。すなわち、外側加工線の場合
は、外角の和が正であると右側加工、負であると左側加
工となる。内側加工線の場合は、外角の和が正であると
左側加工、負であると右側加工となる。なお、進行方向
が時計回りの場合は、図5に示す結果と左右反対の結果
となる。
線か内側加工線か、すなわち指定線分を含む図形が外周
加工図形か内周加工図形かに応じ(S4)、かつ指定線
分を含む閉図形の各頂点の外角の和が正か負かによっ
て、進行方向に対して右側加工か左側加工かが判別され
る(S5,S7)。指定線分に沿って右側加工の場合は
線分の右側に、左側加工の場合は線分の左側に工具T
(図7)が配置される。進行方向とは、連続する線分を
辿る方向であり、各線データの始点から終点に進む方向
で分かる。この外角の和で右側加工か左側加工かを判別
する結果は、進行方向が半時計回りである場合、図5の
図表で示すとおりである。すなわち、外側加工線の場合
は、外角の和が正であると右側加工、負であると左側加
工となる。内側加工線の場合は、外角の和が正であると
左側加工、負であると右側加工となる。なお、進行方向
が時計回りの場合は、図5に示す結果と左右反対の結果
となる。
【0013】図形例で説明すると、長方形の外周加工図
形Aは、図3(A)に示すように、半時計回りの角度を
正と定義すると、各辺の線分m間の外角aがいずれも9
0°の正の値となり、外角aの和は360°で正の値と
なる。したがって、進行方向は各線分mに矢印で示すよ
うに半時計回りであると判別され、図5に示すとおり、
線分mの右側に工具Tが配置されることになる(図1の
ステップS5,S6)。図3(A)に示す図形が内周加
工図形Bであると考えると、外角αの和は360°で正
の値であることから、線分mの左側に工具Tが配置され
ることになる(図1のステップS7,S8)。
形Aは、図3(A)に示すように、半時計回りの角度を
正と定義すると、各辺の線分m間の外角aがいずれも9
0°の正の値となり、外角aの和は360°で正の値と
なる。したがって、進行方向は各線分mに矢印で示すよ
うに半時計回りであると判別され、図5に示すとおり、
線分mの右側に工具Tが配置されることになる(図1の
ステップS5,S6)。図3(A)に示す図形が内周加
工図形Bであると考えると、外角αの和は360°で正
の値であることから、線分mの左側に工具Tが配置され
ることになる(図1のステップS7,S8)。
【0014】図4(A),(B)の図形例で考える。図
4(A)の図形Eは直角三角形であるが、進行方向が半
時計回りであると、直角の頂点における外角aは+90
°、他の2か所の頂点の外角は+135°であり、その
和は+360°となって正の値となる。そのため、図形
Eが外周加工図形であると、工具Tを図示のように線分
の進行方向に対する右側に配置することになり、配置結
果が正しいことが分かる。図4(B)の凸形の図形Fの
場合は、進行方向が半時計回りであると、入隅となる2
箇所の頂点F1,F2における外角aが−90°、残り
6箇所の外角aがいずれも+90°であって、これらの
外角aの和は+360°となり、正の値となる。したが
って、この場合も、図形Fが外周加工図形であると、工
具Tを図示のように線分の進行方向に対する右側に配置
することになり、配置結果が正しいことが分かる。
4(A)の図形Eは直角三角形であるが、進行方向が半
時計回りであると、直角の頂点における外角aは+90
°、他の2か所の頂点の外角は+135°であり、その
和は+360°となって正の値となる。そのため、図形
Eが外周加工図形であると、工具Tを図示のように線分
の進行方向に対する右側に配置することになり、配置結
果が正しいことが分かる。図4(B)の凸形の図形Fの
場合は、進行方向が半時計回りであると、入隅となる2
箇所の頂点F1,F2における外角aが−90°、残り
6箇所の外角aがいずれも+90°であって、これらの
外角aの和は+360°となり、正の値となる。したが
って、この場合も、図形Fが外周加工図形であると、工
具Tを図示のように線分の進行方向に対する右側に配置
することになり、配置結果が正しいことが分かる。
【0015】線分を辿る進行方向が時計回りの場合は、
図3(A)の例では頂点の外角は符号bで示される部分
(1か所の頂点のみ図示)であり、各頂点の外角はいず
れも負の値となって、その和も負の値となる。この外角
の和が負であることから進行方向が時計回りであると判
別され、図5に示す結果と左右逆の加工であると判別さ
れて、その判別結果に従って工具配置が行われる。進行
方向が逆である場合に、このように進行方向に対して左
右逆に工具配置を行うため、図形Aに対する工具配置は
反時計回りの場合と同じとなる。
図3(A)の例では頂点の外角は符号bで示される部分
(1か所の頂点のみ図示)であり、各頂点の外角はいず
れも負の値となって、その和も負の値となる。この外角
の和が負であることから進行方向が時計回りであると判
別され、図5に示す結果と左右逆の加工であると判別さ
れて、その判別結果に従って工具配置が行われる。進行
方向が逆である場合に、このように進行方向に対して左
右逆に工具配置を行うため、図形Aに対する工具配置は
反時計回りの場合と同じとなる。
【0016】外角は、閉図形内に円弧を含む場合は、円
弧の始点および終点における接線とこれら始点および終
点に続く直線とが成す外角に円弧の中心角である作画角
を加えた値を、これら始点および終点の外角の和とす
る。図2の図形Cを例にとれば、図3(B)と共に次に
説明するように外角の和を定める。すなわち、直線m1
の延長線と円弧m2の始点における接線とが成す角a1
および円弧の終点における接線と直線m3とが成す角a
2 を「外角」とし、半径線r1と半径線r2とが成す角
(作画角)a3 も「外角」に含める。したがって、図形
Cの外角の和は、「a1 +a2 +a3 +a4 +a5 」と
なる。また、閉図形が円である場合(例えば図2の図形
D)は、外周加工図形か内周加工図形かのみによって工
具を配置する。図7は、このようにして図2の各図形A
〜Dに工具配置を行った工具配置例を示す。この工具配
置のデータは、工具配置データファイル11(図8)と
して保存される。
弧の始点および終点における接線とこれら始点および終
点に続く直線とが成す外角に円弧の中心角である作画角
を加えた値を、これら始点および終点の外角の和とす
る。図2の図形Cを例にとれば、図3(B)と共に次に
説明するように外角の和を定める。すなわち、直線m1
の延長線と円弧m2の始点における接線とが成す角a1
および円弧の終点における接線と直線m3とが成す角a
2 を「外角」とし、半径線r1と半径線r2とが成す角
(作画角)a3 も「外角」に含める。したがって、図形
Cの外角の和は、「a1 +a2 +a3 +a4 +a5 」と
なる。また、閉図形が円である場合(例えば図2の図形
D)は、外周加工図形か内周加工図形かのみによって工
具を配置する。図7は、このようにして図2の各図形A
〜Dに工具配置を行った工具配置例を示す。この工具配
置のデータは、工具配置データファイル11(図8)と
して保存される。
【0017】この板材加工図形データへの工具配置方法
によると、このように線分と工具を指定するだけで、工
具を指定線分の右側に配置するか左側に配置するかの指
示を行わずに適正な工具配置が行える。なお、前記の実
施例では、進行方向が時計回りか半時計回りかの判別を
外角の和で行うようにしたが、内角の和で判別しても良
い。内角の和で判別する場合は、外角の和で判別する場
合と、正負逆として進行方向を判別する。
によると、このように線分と工具を指定するだけで、工
具を指定線分の右側に配置するか左側に配置するかの指
示を行わずに適正な工具配置が行える。なお、前記の実
施例では、進行方向が時計回りか半時計回りかの判別を
外角の和で行うようにしたが、内角の和で判別しても良
い。内角の和で判別する場合は、外角の和で判別する場
合と、正負逆として進行方向を判別する。
【0018】図8は、この板材加工図形データへの工具
配置方法の実施に用いる工具配置装置2の概念構成例を
示す。自動プログラミング装置1は、入力図形データか
らNCデータを自動生成するコンピュータ装置であり、
工具配置装置2は、この自動プログラミング装置1にお
ける入力図形データファイル9から工具データファイル
11を作成するまでの処理を行う装置である。工具配置
装置2は、線データ整理手段5、内・外判別手段6、お
よび工具配置手段7を有している。線データ整理手段5
は、入力図形データファイル9の図形データにつき、図
1のステップS1で示す線データ整理を行う手段であ
り、整理結果を整理済み図形データファイル10として
出力する。内・外判定手段は、整理済み図形データファ
イル10の図形データに対して、図1のステップS2,
S4の処理を行う手段である。工具配置手段7は、図1
のステップS3,S5,S6,S7,S8の処理を行う
手段であり、このうち、ステップS5,S7の処理を行
う手段が、左右配置判別手段8となる。
配置方法の実施に用いる工具配置装置2の概念構成例を
示す。自動プログラミング装置1は、入力図形データか
らNCデータを自動生成するコンピュータ装置であり、
工具配置装置2は、この自動プログラミング装置1にお
ける入力図形データファイル9から工具データファイル
11を作成するまでの処理を行う装置である。工具配置
装置2は、線データ整理手段5、内・外判別手段6、お
よび工具配置手段7を有している。線データ整理手段5
は、入力図形データファイル9の図形データにつき、図
1のステップS1で示す線データ整理を行う手段であ
り、整理結果を整理済み図形データファイル10として
出力する。内・外判定手段は、整理済み図形データファ
イル10の図形データに対して、図1のステップS2,
S4の処理を行う手段である。工具配置手段7は、図1
のステップS3,S5,S6,S7,S8の処理を行う
手段であり、このうち、ステップS5,S7の処理を行
う手段が、左右配置判別手段8となる。
【0019】
【発明の効果】この発明の板材加工図形データへの工具
配置方法は、指定された線分を含む閉図形が外周加工図
形か内周加工図形かを判別する過程と、前記閉図形にお
ける線分の進行方向が時計回りか反時計回りかを判別す
る過程と、判別された進行方向と閉図形が外周加工図形
か内周加工図形かとに応じて進行方向に対する左右の所
定側に工具を配置する過程とを含む方法であるため、線
分と工具の指定のみで自動的に適正な工具配置が行え、
入力操作が簡略化される。また、自動プログラミングの
完全自動化が図り易くなる。進行方向が時計回りか反時
計回りかの判別は、各頂点の外角または内角の和が正か
負かによって行うようにしたので、外角または内角の和
を算出するだけで進行方向が判別でき、進行方向の判別
の演算が簡単に行える。請求項2の発明は、外周加工図
形か内周加工図形かの判別を、複数の閉図形のうちの最
大面積のものを外周加工図形、その他のものを内周加工
図形と判別するようにしたので、面積の比較だけで判別
できて、外周加工図形か内周加工図形かの判別が簡単な
演算で行える。
配置方法は、指定された線分を含む閉図形が外周加工図
形か内周加工図形かを判別する過程と、前記閉図形にお
ける線分の進行方向が時計回りか反時計回りかを判別す
る過程と、判別された進行方向と閉図形が外周加工図形
か内周加工図形かとに応じて進行方向に対する左右の所
定側に工具を配置する過程とを含む方法であるため、線
分と工具の指定のみで自動的に適正な工具配置が行え、
入力操作が簡略化される。また、自動プログラミングの
完全自動化が図り易くなる。進行方向が時計回りか反時
計回りかの判別は、各頂点の外角または内角の和が正か
負かによって行うようにしたので、外角または内角の和
を算出するだけで進行方向が判別でき、進行方向の判別
の演算が簡単に行える。請求項2の発明は、外周加工図
形か内周加工図形かの判別を、複数の閉図形のうちの最
大面積のものを外周加工図形、その他のものを内周加工
図形と判別するようにしたので、面積の比較だけで判別
できて、外周加工図形か内周加工図形かの判別が簡単な
演算で行える。
【図1】この発明の一実施例にかかる工具配置方法の流
れ図である。
れ図である。
【図2】同工具配置方法を適用する図形例の説明図であ
る。
る。
【図3】同図形例における一部の図形の外角の説明図で
ある。
ある。
【図4】他の図形例による外角の説明図である。
【図5】右側加工か左側加工かの判別結果を示す図表で
ある。
ある。
【図6】線データの構造例の説明図である。
【図7】工具配置結果例の説明図である。
【図8】同工具配置方法を適用する工具配置装置の概念
構成図である。
構成図である。
【図9】従来方法の説明に用いる図形例の説明図であ
る。
る。
9…入力図形データファイル、10…整理済み図形デー
タファイル、11…工具配置データファイル、a,b…
外角、a′…作画角、c…内角、m…線分、A…外周加
工図形、B〜D…内周加工図形、T…工具
タファイル、11…工具配置データファイル、a,b…
外角、a′…作画角、c…内角、m…線分、A…外周加
工図形、B〜D…内周加工図形、T…工具
Claims (2)
- 【請求項1】 線データで示される板材加工図形に対し
て線分および工具を指定して前記線分に沿う工具配置を
行う方法であって、指定された線分を含む閉図形が外周
加工図形か内周加工図形かを判別する過程と、前記閉図
形における線分の進行方向が時計回りか反時計回りかを
判別する過程と、判別された進行方向と閉図形が外周加
工図形か内周加工図形かとに応じて進行方向に対する左
右の所定側に工具を配置する過程とを含み、前記時計回
りか反時計回りかの判別過程は、進行方向に閉図形の線
分を辿ったときの各頂点の外角または内角の和が正か負
かによって時計回りか反時計回りかを判別する板材加工
図形データへの工具配置方法。 - 【請求項2】 前記外周加工図形か内周加工図形かの判
別過程は、複数の閉図形のうちの最大面積のものを外周
加工図形、その他のものを内周加工図形と判別する請求
項1記載の板材加工図形データへの工具配置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339593A JP2746162B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 板材加工図形データへの工具配置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339593A JP2746162B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 板材加工図形データへの工具配置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08187642A JPH08187642A (ja) | 1996-07-23 |
JP2746162B2 true JP2746162B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=18328951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6339593A Expired - Fee Related JP2746162B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 板材加工図形データへの工具配置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2746162B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5338134B2 (ja) * | 2008-05-23 | 2013-11-13 | 村田機械株式会社 | 板材加工図形への工具配置装置および配置方法 |
CN104678893B (zh) * | 2015-01-30 | 2017-09-12 | 华中科技大学 | 一种整体叶轮粗加工周向定切宽走刀路径的规划方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0196703A (ja) * | 1987-10-08 | 1989-04-14 | Nec Corp | 数値制御指令情報の作成装置 |
JPH02260003A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-22 | Ricoh Co Ltd | 外形加工データ作成装置 |
-
1994
- 1994-12-29 JP JP6339593A patent/JP2746162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08187642A (ja) | 1996-07-23 |
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