JP2985409B2 - 染料系の偏光膜 - Google Patents

染料系の偏光膜

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JP2985409B2
JP2985409B2 JP3218540A JP21854091A JP2985409B2 JP 2985409 B2 JP2985409 B2 JP 2985409B2 JP 3218540 A JP3218540 A JP 3218540A JP 21854091 A JP21854091 A JP 21854091A JP 2985409 B2 JP2985409 B2 JP 2985409B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染料系偏光膜に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
偏光膜は、一般的に、延伸配向したポリビニルアルコー
ル又はその誘導体、あるいはポリ塩化ビニルフィルムの
脱塩酸又はポリビニルアルコール系フィルムの脱水によ
りポリエンを生成して配向せしめたポリエン系のフィル
ムに偏光素子としてよう素や二色性染料を含有せしめて
製造されている。
【0003】このうち偏光素子としてよう素を用いたよ
う素系偏光膜は、初期偏光性能は優れるものの、水およ
び熱に対して弱く、高温・高湿の状態で長期間使用する
場合にはその性能が低下する問題がある。耐久性を向上
させるために、ホルマリンあるいはホウ酸を含む水溶液
での処理を強固にしたり、又保護膜として透湿度の低い
高分子フィルムを用いる方法等が考えられているが、ま
だ十分とは言えない。
【0004】また、偏光素子として二色性染料を用いた
染料系偏光膜は、よう素系偏光膜に比べて、水および熱
に対する耐久性は優れるものの、偏光性能が劣る。本発
明の目的は、偏光性能に優れ、かつ、水および熱に対す
る耐久性に優れる染料系偏光膜を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏光膜基材に
遊離酸の形で一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、Q1 及びQ2 は、それぞれ独立に
置換あるいは未置換のフェニル又はナフチル基を示し、
Meは銅、ニッケル、亜鉛又は鉄を示し、Zは水素、ア
ルキル、低級アルコキシ、置換あるいは未置換アミノ又
はスルホを示し、mは0又は1を表わす。)で示される
トリスアゾ化合物を含有してなる染料系偏光膜を提供す
る。
【0008】上記一般式(I)で示されるトリスアゾ化
合物は、可視光線波長領域即ち400nm〜700nm
において、光の吸収領域が広いのみならず、偏光性能が
高く、又高温、高湿状態における変色も起こさない特徴
を有する。
【0009】一般式(I)において、Q1 で表わされる
フェニル基としては、式、
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に
水素、ニトロ、スルホ、スルファモイル、C1 〜C4
ルキル、C1 〜C4 アルコキシ、置換あるいは未置換ア
ミノ、カルボキシ又はハロゲノを表わす。)で表される
フェニル基が好ましく、中でも、ニトロ、スルホ、スル
ファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、カ
ルボキシ又はクロロで置換されているフェニル基が好ま
しい。Q1 で表わされるナフチル基としては、式、
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R3 、R4 およびR5 はそれぞれ
独立に水素、ヒドロキシ又はスルホを表わす。)で表わ
されるナフチル基が好ましく、中でも1〜3個のスルホ
基により置換されたナフチル基が好ましい。
【0014】一般式(I)において、Q2 で表わされる
フェニル基としては、1又は2個の置換もしくは未置換
アミノで置換され、さらに、ヒドロキシ、スルホ、C1
〜C 4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ又はカルボキシ
で置換されていてもよいフェニル基、または1〜3個の
ヒドロキシ基で置換され、さらに、置換もしくは未置換
アミノ、スルホ、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アル
コキシ又はカルボキシで置換されていてもよいフェニル
基が好ましい。置換アミノ基としてはメチル、エチル、
ヒドロキシエチル、シアノエチル、アセチルもしくはカ
ルバモイル基で置換されているアミノ基が例示され、ア
ルキル、アルコキシとしてはメチル、エチル、メトキ
シ、エトキシが例示される。
【0015】一般式(I)において、Q2 が置換基を有
していてもよいナフチル基であるときは、1又は2個の
ヒドロキシで置換され、さらに、スルホ、未置換アミノ
または、アセチル、フェニル、スルホフェニル、ジスル
ホフェニル、ベンゾイルもしくはメチル置換アミノで置
換されていてもよいナフチル基、または、1または2個
の未置換アミノまたはメチル、エチル、ヒドロキシエチ
ル、シアノエチル、アセチルもしくはカルバモイル置換
アミノで置換され、さらに、ヒドロキシまたはスルホで
置換されていてもよいナフチル基が好ましい。
【0016】一般式(I)において、好ましいZとして
は、水素、メチル、メトキシ、エトキシ、アセチルアミ
ノ、メチルスルホニルアミノ、ウレイド、アミノ又はス
ルホ基が例示される。
【0017】一般式(I)で示されるトリスアゾ化合物
は、例えば以下に述べる方法によって容易に製造するこ
とができる。 下記一般式(II) Q1 −NH2 (II) (式中、Q1 は前記の意味を表わす。)で示される化合
物を常法によりジアゾ化し、下記一般式(III)
【0018】
【化7】
【0019】(式中、R6 は水素又は低級アルキル基を
示し、Zは前記の意味を表わす。)で示される化合物と
カップリングさせる。次いでカップリング生成物を常法
によりジアゾ化し、遊離酸の形で下記一般式 (IV)
【0020】
【化8】
【0021】(式中、mは前記の意味を表わす。)で示
される化合物とアルカリ性下でカップリングさせてジス
アゾ化合物を得る。次いで得られたジスアゾ化合物を公
知の方法により銅、ニッケル、亜鉛又は鉄含有ジスアゾ
化合物としたのち、常法によりジアゾ化し、下記一般式
(V) Q2 −H (V) (式中、Q2 は前記の意味を表わす。)とカップリング
させることにより一般式(I)で示されるトリスアゾ化
合物を得ることができる。
【0022】一般式(II)で示される化合物としては、
例えば、1−アミノベンゼン、1−アミノ−2−、3−
又は4−ニトロベンゼン、1−アミノ−2−、3−又は
4−ベンゼンスルホン酸、5−アミノベンゼン−1,3
−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−1,4−ジスル
ホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−ジスルホン酸、
1−アミノ−2−、3−又は4−スルファモイルベンゼ
ン、1−アミノ−2−、3−又は4−安息香酸、1−ア
ミノ−2−、3−又は4−クロルベンゼン、1−アミノ
−2,5−ジクロルベンゼン、1−アミノ−2−、3−
又は4−ブロムベンゼン、1−アミノ−2−、3−又は
4−メチルベンゼン、1−アミノ−2−、3−又は4−
エチルベンゼン、1−アミノ−2−、3−又は4−メト
キシベンゼン、1−アミノ−2−、3−又は4−エトキ
シベンゼン、1,4−ジアミノベンゼン−2−スルホン
酸、4−ジ(β−ヒドロキシエチル)−1−アミノ−ベ
ンゼン、1−アミノナフタレン−4−、5−、6−、7
−又は8−スルホン酸、2−アミノナフタレン−1−、
8−、7−、6−又は5−スルホン酸、1−アミノナフ
タレン−4,7−、4,6−、3,7−、3,8−又は
3,6−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−4,8
−、6,8−、3,6−、1,5−又は5,7−ジスル
ホン酸、1−アミノナフタレン−3,6,8−トリスル
ホン酸、2−アミノナフタレン−3,6,8−又は4,
6,8−トリスルホン酸等が挙げられる。
【0023】一般式(III) で示される化合物としては、
例えば、1−アミノ−2−ヒドロキシベンゼン、1−ア
ミノ−2−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−メトキ
シ−5−メチルベンゼン、1−アミノ−2,5−ジメト
キシベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−エトキ
シベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−ベンゼン
スルホン酸、1−アミノ−2−メトキシ−5−アセチル
アミノベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−カル
バモイルアミノベンゼン、1,3−ジアミノ−6−メト
キシベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−メチル
スルホニルアミノベンゼン等が挙げられる。
【0024】一般式 (IV) で示される化合物としては、
例えば、3−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−
スルホン酸、3−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−
4,6−ジスルホン酸が挙げられる。
【0025】一般式(V)で示される化合物としては、
例えば、アニリン誘導体、フェノール誘導体、アミノフ
ェノール誘導体、ナフトール誘導体、ナフチルアミンス
ルホン酸誘導体、ナトフールスルホン酸誘導体等が挙げ
られる。中でも好ましくは、1−ヒドロキシベンゼン、
1−ヒドロキシ−2−、3−又は4−メチルベンゼン、
1,3−ジヒドロキシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−
メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼ
ン、3−ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノ−1−ヒド
ロキシベンゼン、1−ジ(β−ヒドロキシエチル)アミ
ノベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メチルベンゼン、
1−ヒドロキシ−2−安息香酸、1,3−ジアミノベン
ゼン−6−スルホン酸、1−アセチルアミノ−4−メト
キシ−3−ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノベンゼ
ン、3−ジエチルアミノ−1−ヒドロキシベンゼン、1
−ヒドロキシナフタレン、1−ヒドロキシナフタレン−
4−、5−又は3−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタ
レン−3,8−又は3,6−ジスルホン酸、1−ヒドロ
キシナフタレン−3,6,8−トリスルホン酸、2−ヒ
ドロキシナフタレン、2−ヒドロキシナフタレン−8
−,7−又は6−スルホン酸、2−ヒドロキシナフタレ
ン−6,8−又は3,6−ジスルホン酸、2−アミノ
−、メチルアミノ−、エチルアミノ、アセチルアミノ
−、プロピロニルアミノ−、ベンゾイルアミノ−、カル
バモイルアミノ−、スルファモイルアミノ−又はフェニ
ルアミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン
酸、3−アミノ−、メチルアミノ−、エチルアミノ−、
プロピオニルアミノ−、アセチルアミノ−、ベンゾイル
アミノ−、カルバモイルアミノ−、スルファモイルアミ
ノ−又はフェニルアミノ−8−ヒドロキシナフタレン−
6−スルホン酸、1−アミノ−又はアセチルアミノ−8
−ヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸、1−
アミノ−又はアセチルアミノ−8−ヒドロキシナフタレ
ン−4,6−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキ
シナフタレン−2,4−ジスルホン酸、1,8−ジヒド
ロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸等が挙げられ
る。
【0026】このようにして得られる一般式(I)で示
されるトリスアゾ化合物は、通常ナトリウム塩として用
いられるが、リチウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩、エタノールアミン塩、アルキルアミン塩等として用
いることもできる。
【0027】又、一般式(I)で示されるトリスアゾ化
合物は、他の有機染料と併用することによって色相を補
正し、偏光性能を向上することができる。この場合に用
いられる有機染料としては、本発明に用いるジスアゾ化
合物の吸収波長領域と異なる波長領域に吸収特性を有す
る染料であって二色性の高いものであれば、いかなる染
料でもよく、カラーインデックス(シー・アイ・)に記
載の次のようなものが例示される。 シー・アイ・ダイレクト・イエロー12 シー・アイ・ダイレクト・ブルー202 シー・アイ・ダイレクト・レッド31 シー・アイ・ダイレクト・バイオレット9 シー・アイ・ダイレクト・イエロー44 シー・アイ・ダイレクト・イエロー28 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ107 シー・アイ・ダイレクト・レッド79 シー・アイ・ダイレクト・ブルー71 シー・アイ・ダイレクト・ブルー78 シー・アイ・ダイレクト・レッド2 シー・アイ・ダイレクト・レッド81 シー・アイ・ダイレクト・バイオレット51 シー・アイ・ダイレクト・オレンジ26 シー・アイ・ダイレクト・レッド247 シー・アイ・ダイレクト・ブルー168 シー・アイ・ダイレクト・グリーン85 シー・アイ・ダイレクト・ブラウン223 シー・アイ・ダイレクト・ブラウン106 シー・アイ・ダイレクト・イエロー142 シー・アイ・ダイレクト・ブルー1
【0028】本発明の偏光膜は、二色性染料として一般
式(I)で示されるトリスアゾ化合物を偏光膜基材であ
る高分子フィルムに公知の方法で含有せしめて製造する
ことができる。高分子フィルムとしては、例えば、ポリ
ビニルアルコールおよびその誘導体、これらをエチレ
ン、プロピレン等のオレフィンやクロトン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸等で変性したもの、EV
A(エチレン−ビニルアセテート樹脂)、ケン化EVA
樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂等からなるもの
が利用される。なかでもポリビニルアルコールおよびそ
の誘導体からなるフィルムが染料の吸着性、配向性の点
から好適である。
【0029】このような高分子フィルムに二色性染料を
含有せしめる方法としては、通常、高分子フィルムを染
色する方法が採用される。例えば、一般式(I)で示さ
れるトリスアゾ化合物、または、それと他の有機染料か
らなる二色性染料を水に溶解して染浴を調製する。染浴
中の染料濃度は特に制限されるものではないが、通常、
0.01〜10重量%である。また、必要により染色助
剤を用いてもよく、例えば芒硝を2〜10重量%用いる
のが好適である。このようにして調製した染浴に高分子
フィルムを浸漬し染色を行う。染色温度は、好ましくは
50〜70℃である。
【0030】二色性染料の配向は、該フィルムを延伸す
ることによって行われる。延伸する方法としては、湿式
法にて行う方法、乾式法にて圧縮延伸を行う方法等公知
のいずれの方法を用いて行ってもよい。高分子フィルム
の延伸は、その染色の前に行ってもよい。
【0031】次いで、必要に応じて、公知の方法によっ
てホウ酸処理等の後処理を施す。このような後処理は、
偏光膜の光線透過率および偏光度を向上させる目的で行
われる。ホウ酸処理の条件としては、用いる高分子フィ
ルムの種類、及び用いる二色性染料の種類によって異な
るが、一般的にはホウ酸水溶液のホウ酸濃度を1〜15
重量%、好ましくは5〜10重量%とし、処理は30〜
80℃好ましくは50〜75℃の温度範囲で行われる。
さらに必要に応じて、カチオン系高分子化合物を含む水
溶液でフィックス処理を併用して行ってもよい。
【0032】又、このようにして得られた染料系偏光膜
は、その片面あるいは両面に光学的透明感と機械的強度
に優れた保護膜を貼合して、偏光板とすることができ
る。保護膜を形成する材料としては、従来から使用され
ているセルロースアセテート系フィルム、アクリル系フ
ィルムの他、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン系
共重合体等のフッ素系フィルム、ポリエステル樹脂やポ
リオレフィン樹脂あるいはポリアミド系樹脂からなるフ
ィルムを一軸に延伸配向処理したフィルム等が用いられ
る。
【0033】このようにして、高い偏光性能を有し、か
つ、水および熱に対する耐久性が優れた偏光膜を得るこ
とができる。また、一般式(I)で示されるトリスアゾ
化合物と他の有機染料を併用することによって、同様に
性能が優れた中性色の偏光膜を得ることができる。
【0034】本発明の染料系偏光膜は、よう素を用いた
偏光膜に匹敵する程の高い偏光性能を有し、かつ、耐久
性に優れているので、各種液晶表示体、なかでも高い偏
光性能と耐久性を必要とする車載用途、各種環境で用い
られる工業計器類の表示用途等に好適である。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、これらは例示的なものであり、本発明は、これ
らに限定されるものではない。例中、%は重量%を表
す。
【0036】実施例1 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ
ビニロン♯7500、(株)クラレ製品)を縦一軸に4
倍の延伸を実施し、偏光膜基材とした。このポリビニル
アルコールフィルムを緊張状態に保ったまま、式
【0037】
【化9】
【0038】で表わされるトリスアゾ化合物を 0.025
%、染色助剤である芒硝を 2.0%の濃度とした60℃水
溶液に20分間浸漬した。さらに、ホウ酸濃度を 7.5%
とした65℃水溶液に5分浸漬後、取り出して20℃の
水で20秒間洗浄を行い50℃で乾燥することにより偏
光膜を得た。得られた偏光膜の極大吸収波長λmax は 6
20nmであり、高い偏光度を有し、かつ、高温、高湿の状
態でも長時間にわたる耐久性を示した。
【0039】実施例2 実施例1で用いたトリスアゾ化合物の代わりに、下式、
【0040】
【化10】
【0041】で表わされるトリスアゾ化合物を 0.013
%、および下式、
【0042】
【化11】
【0043】で表わされるトリスアゾ化合物を 0.012%
の濃度で用い、実施例1と同様の方法により偏光膜を得
た。得られた偏光膜の極大吸収波長λmax は 620nmであ
り、幅広い吸収領域を有し、高い偏光度を示した。
【0044】実施例3 実施例1で用いたトリスアゾ化合物の代わりに下表第2
欄のトリスアゾ化合物を用いて、実施例1と同様の方法
により偏光膜を得た。なお、表中のλmax は、偏光膜の
値である。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−80470(JP,A) 特開 平2−75672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 5/30 CAPLUS(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光膜基材に遊離酸の形で一般式(I) 【化1】 (式中、Q1 及びQ2 は、それぞれ独立に置換あるいは
    未置換のフェニル又はナフチル基を示し、Meは、銅、
    ニッケル、亜鉛又は鉄を示し、Zは水素、アルキル、低
    級アルコキシ、置換あるいは未置換アミノ又はスルホを
    示し、mは0又は1を表わす。)で示されるトリスアゾ
    化合物を含有してなる染料系偏光膜。
  2. 【請求項2】Q1 が、 【化2】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ独立に水素、ニト
    ロ、スルホ、スルファモイル、C1 〜C4 アルキル、C
    1〜C4 アルコキシ、置換あるいは未置換アミノ、カル
    ボキシ又はハロゲノを表わす。)で示されるフェニル基
    であるトリスアゾ化合物を含有してなる請求項1に記載
    の偏光膜。
  3. 【請求項3】Q1 が、 【化3】 (式中、R3 、R4 およびR5 はそれぞれ独立に水素、
    ヒドロキシ又はスルホを表わす。)で示されるナフチル
    基であるトリスアゾ化合物を含有してなる請求項1に記
    載の偏光膜。
  4. 【請求項4】Q2 が、1〜3個のヒドロキシ基で置換さ
    れ、さらに、置換あるいは未置換アミノ、スルホ、C1
    〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ又はカルボキシ
    で置換されていてもよいフェニル基であるトリスアゾ化
    合物を含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の偏
    光膜。
  5. 【請求項5】Q2 が、1又は2個の置換あるいは未置換
    アミノで置換され、さらに、ヒドロキシ、スルホ、C1
    〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ又はカルボキシ
    で置換されていてもよいフェニル基であるトリスアゾ化
    合物を含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の偏
    光膜。
  6. 【請求項6】Q2 が、1又は2個のヒドロキシで置換さ
    れ、さらに、置換あるいは未置換アミノ又はスルホで置
    換されていてもよいナフチル基であるトリスアゾ化合物
    を含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の偏光
    膜。
  7. 【請求項7】Q2 が、1又は2個の置換あるいは未置換
    アミノ基で置換され、さらに、ヒドロキシ又はスルホで
    置換されていてもよいナフチル基であるトリスアゾ化合
    物を含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の偏光
    膜。
  8. 【請求項8】一般式(I)で示されるトリスアゾ化合物
    の少なくとも一種およびその他の有機染料の少なくとも
    一種を含有してなる請求項1〜7のいずれかに記載の偏
    光膜。
  9. 【請求項9】偏光膜基材が、ポリビニルアルコール又は
    その誘導体からなるフィルムである請求項1〜8のいず
    れかに記載の偏光膜。
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