JP2984585B2 - カウルトップカバー - Google Patents

カウルトップカバー

Info

Publication number
JP2984585B2
JP2984585B2 JP7238809A JP23880995A JP2984585B2 JP 2984585 B2 JP2984585 B2 JP 2984585B2 JP 7238809 A JP7238809 A JP 7238809A JP 23880995 A JP23880995 A JP 23880995A JP 2984585 B2 JP2984585 B2 JP 2984585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top cover
cowl top
fitting
end rubber
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7238809A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0976941A (ja
Inventor
重広 桶本
定男 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON PURASUTO KK
Original Assignee
NIPPON PURASUTO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON PURASUTO KK filed Critical NIPPON PURASUTO KK
Priority to JP7238809A priority Critical patent/JP2984585B2/ja
Publication of JPH0976941A publication Critical patent/JPH0976941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2984585B2 publication Critical patent/JP2984585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
ウィンドシールドとフロントフード(ボンネット)との
間に取り付けられるカウルトップカバーに関し、特にそ
のフロントウィンドシールド側の端縁にエンドラバーが
取り付けられたカウルトップカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】カウルトップカバーはフロントウィンド
シールドの下端縁とフロントフード(ボンネット)との
間に取り付けられ、ウィンドワイパーの回動軸を挿通す
るための挿通孔、通気用のスリット及び排水案内用溝な
どを有している。カウルトップカバーはその長尺縁の一
方をフロントウィンドシールドの下縁端の形状に合わせ
て、緩やかな曲線を描いて形成されると共に、フロント
ウィンドシールドに当接する箇所には軟質の樹脂により
構成されるエンドラバーが取り付けられている。
【0003】このエンドラバーは軟質材から構成される
のに対し、カウルトップカバーは硬質材から構成される
が、カウルトップカバーの構造が複雑であるためエンド
ラバーとカウルトップカバーとを一体に成形できず、従
来はこれら部材の端縁同士を接着材により接着固定して
いた。
【0004】しかしながら、剛性が異なりしかも長尺で
ある部材同士を接着材により接着固定する際には、位置
合わせが困難で作業効率が低下する。更には軟質材から
なるエンドラバーは熱による伸縮が大きいため、カウル
トップカバーとの接着部が剥がれてしまうこともある。
【0005】そこでエンドラバーとカウルトップカバー
との取付構造に関しては様々な提案がなされている。例
えば実開平7−17615号公報には、カウルトップカ
バーへの取付部を硬質材料で構成すると共に、フロント
ウィンドシールドに接するリップ部分を軟質材料で構成
し、且つ取付部とリップ部分とが一体に形成されてなる
エンドラバーが開示されている。このエンドラバーとカ
ウルトップカバーとは硬質材料同士を接着剤で接着固定
するためその接着は強固なものとなる。
【0006】更に、同公報にはエンドラバーの硬質材料
で構成された取付部の長さ方向に沿って嵌合凹部が形成
され、同嵌合凹部の底面に向けてカウルトップカバーの
端縁を押し込み嵌着により取り付ける構造も開示されて
いる。この嵌着による取り付けはその作業が簡単であ
り、更に接着剤による接着固定よりも取付強度が大き
い。
【0007】かかる他の従来技術としては、例えば特開
平7−232666号公報に開示されたものがある。同
公報にはエンドラバーの硬質材料で構成された取付部は
断面が略J字状を横にした形状をなす嵌合凹部として形
成され、その上下の端縁にはそれぞれ内側に向けて斜め
に突出する係合突条部が突設されている。前記嵌合凹部
の前後端にはエンドラバーが延設されている。硬質材料
で構成されたカウルトップカバーには前記係合突条部を
係合させる係合溝部が形成されている。カウルトップカ
バー本体とエンドラバーの取付部とを取り付けるには、
カウルトップカバーの前記係合溝部の端部にエンドラバ
ーの前記係合突条部の端部を長さ方向に挿入し、相対的
に摺動させて嵌着する。
【0008】かかる嵌着構造は、エンドラバーの前記係
合突条部がカウルトップカバーの前記係合溝部を多面で
包持するように構成されるため、エンドラバーがカウル
トップカバーから外れることがなく、エンドラバーの前
記嵌合凹部の外面がエンドラバーにより被覆されている
ため、材質の異なる嵌合凹部とエンドラバーとの接合面
での境界線が表面には現れず、外観が損なわれることが
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
嵌着によるカウルトップカバーとエンドラバーとの取付
構造においては、その取り付けのために、エンドラバー
の嵌合凹部が同部に嵌着されるカウルトップカバーの嵌
合端縁よりも寸法的に大きく形成されるため、取付状態
において同嵌合凹部に間隙を生じ、エンドラバーとカウ
ルトップカバー本体との間でガタが生じる。更には、成
形及び温度変化などのために嵌合寸法が一定せず、エン
ドラバーがカウルトップカバー本体から離脱するといっ
た問題が生じる。また、カウルトップカバー本体とエン
ドラバーの取付部とは硬質材料で構成されているため、
嵌着作業時に嵌合凹部が過大に変形した場合には、もと
の形状に復帰できなくなり、所望の嵌着力が得られなく
なることもある。
【0010】更に、カウルトップカバー本体とエンドラ
バーの取付部とは硬質材料からなる長尺材で構成されて
いるため、カウルトップカバー本体とエンドラバーを長
さ方向に相対的に摺動させて嵌着する場合には摩擦抵抗
が徐々に増大して摺動しにくくなり、これがため過大な
力がエンドラバーに加わり、エンドラバーのねじれや損
傷等が生じやすくなる。
【0011】発明は上述の問題点を解決するためにな
されたものであり、その具体的な目的はカウルトップカ
バー本体とエンドラバーとの取付作業が簡略化され且つ
その取付状態においてがたつきがなく、強固な取付強度
が確保できる取付構造を備えたカウルトップカバーを提
供することにあり、更には外観をも向上させたカウルト
ップカバーを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は硬質材製のカウルトップカバー本体と、軟質材
製のリップ部及び硬質材製のカウルトップカバー本体取
付部からなるエンドラバーとから構成され、前記カウル
トップカバー本体及びカウルトップカバー本体取付部は
互いに嵌着すると共に前記カウルトップカバー本体の長
さ方向に沿った連続的な嵌合凹部と嵌着部とを備えてな
るカウルトップカバーにおいて、前記嵌合凹部の断面の
一部に前記嵌着部の対応する断面部分より僅かに大きな
寸法部分を有し、前記嵌着部の前記対応する小寸法部分
には所定の間隔をおいて前記嵌合凹部の一部内壁面に弾
接する突出部材が突設されてなることを主要な構成とす
る。
【0013】例えばカウルトップカバー本体の長さ方向
の端縁に沿って嵌着部を備え、エンドラバーのカウルト
ップカバー本体取付部には嵌合凹部を備えており、カウ
ルトップカバー本体とエンドラバーとを取り付けるに
は、エンドラバーの嵌合凹部の端部からカウルトップカ
バー本体の嵌着部の一端を長さ方向に挿入し、相対的に
摺動させて嵌着する。
【0014】嵌着部に突設する突出部材は、嵌合凹部に
取り付けられた状態において嵌合凹部の内壁面を押圧す
るため、カウルトップカバー本体とエンドラバーとの取
付強度を増加させると共にズレやがたつきを防止する。
【0015】また好ましくは、前記嵌合凹部に係合突条
部を、一方の嵌着部には係合溝部をそれぞれ形成し、こ
れらを互いに係合させることにより、カウルトップカバ
ー本体とエンドラバーとが容易に分離しないようにする
と共に、更なるがたつきをも防止する。
【0016】また、前記突出部材を構成する樹脂材料で
はあっても、その取付状態において相手方のカウルトッ
プカバー本体取付部との間には、通常も僅かながら相対
的に弾性変形は可能であるが、その突出寸法を積極的に
減じる方向に弾性変形を可能に構成すると共に、その先
端面を嵌合凹部に容易に案内される案内面として構成す
ることが好ましい。このような案内面を有することによ
り、エンドラバーとカウルトップカバー本体との嵌着作
業において、嵌着部から突出している突出部材を嵌合凹
部の挿入口に引っ掛けることなく、円滑に嵌合凹部内へ
挿入することを可能にする。同時に、突出部材をその突
出寸法が減じる方向に弾性変形可能とすると、更にその
挿入、摺動作業が円滑になされる。また、硬質材からな
る嵌合凹部及び嵌着部は無理な変形力が作用せず、その
ためこれら部材は永久変形により発生する割れや破損を
防止して外観と共に耐久性を向上させる。
【0017】エンドラバーの嵌合凹部に弾接する突出部
材の表面がラチェット歯状に形成されると、カウルトッ
プカバー本体の嵌着部を相対的にエンドラバーの嵌合凹
部に挿入するとき突出部材の表面と嵌合凹部の内壁面と
の間に食い込み力が作用せず、円滑な挿入を可能にする
が、逆の方向へはラチェット状歯が嵌合凹部の内壁面に
食い込むように作用し、一旦挿入が終えるとカウルトッ
プカバー本体の嵌着部をエンドラバーの嵌合凹部から引
き抜きにくくする。
【0018】通常は、前記変形可能な突出部材をカウル
トップカバー本体に一体に成形するが、例えばバネ鋼材
のように弾性変形がしやすい材料からなる別部材をカウ
ルトップカバー本体に一体に取り付けることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に示した実施例に基づき説明する。図1は本発明
のカウルトップカバー1を取り付けた車両の一部分を示
す斜視図であり、図2は本発明のカウルトップカバー1
の斜視図である。
【0020】カウルトップカバー1は、自動車のフロン
トウィンドシールド2の下端縁とフロントフード(ボン
ネット)3との間に自動車の車幅の全長にわたって取り
付けられている。カウルトップカバー1はカウルトップ
カバー本体10とエンドラバー20とから構成されてい
る。
【0021】カウルトップカバー本体10はウィンドワ
イパーの回動軸を挿通するための挿通孔、通気用のスリ
ット及び排水案内用構造などを備えており、熱可塑性樹
脂、例えばABS樹脂、変性PPO樹脂などを射出成形
により成形される。カウルトップカバー本体10のエン
ジンルーム側の長尺縁付近には所定の間隔で複数の取付
通孔が穿設されたており、カウルトップカバー本体10
の他方の長尺端縁はフロントウィンドシールド2の下端
縁の形状に合わせた緩やかな曲線を描いて形成されてお
り、その全長にわたってエンドラバー20が取り付けら
れている。
【0022】エンドラバー20もフロントウィンドシー
ルド2の下端縁の形状に合わせた緩やかな曲線を描いて
おり、カウルトップカバー本体10への取付部が硬質の
熱可塑性樹脂で構成され、フロントウィンドシールド2
との接触縁は軟質熱可塑性樹脂で構成されている。硬質
熱可塑性樹脂としては例えばポリプロピレン、ポリアミ
ドなどを使用し、軟質の熱可塑性樹脂としては例えば塩
化ビニル、各種エラストマー樹脂を使用し、これらはエ
ンドラバー20として一体に押し出し成形される。
【0023】以下、カウルトップカバー本体10とエン
ドラバー20との取付構造を中心に、本発明の実施例に
ついて図面を参照して詳細に説明する。図3〜5は本発
明の第1実施例を示す。図3はカウルトップカバー本体
10とエンドラバー20との取付構造の一部を示す分解
斜視図である。
【0024】エンドラバー20は扁平な長尺材からな
り、フロントウィンドシールドに接する軟質熱可塑性樹
脂製のリップ部21と、カウルトップカバー本体10に
取り付ける硬質熱可塑性樹脂からなるの取付部22とに
より構成される。
【0025】カウルトップカバー本体取付部22は上壁
部22aと、前記上壁部22aと平行に配された下壁部
22bと、同上壁部22a及び下壁部22bの一端縁を
連結する側壁部22cとから構成され、前記下壁部22
bの側壁部22cに対する奥行きは上壁部22aのそれ
より長く設定されており、断面が略J字状をなしてい
る。その上壁部22a、下壁部22b及び側壁部22c
により囲まれる空間部が嵌合凹部23として形成され
る。本実施例によると、上壁部22aの開放側の端縁か
らは下壁部22bに向けて略垂直に第1係合突条部22
dが延設されており、下壁部22bの開放側端縁には上
壁部22aに向けて斜めに突出する鈎状の第2係合突条
部22eが延設されている。
【0026】リップ部21はカウルトップカバー本体取
付部22の側壁部22cの外面から延設され、先端に向
けて先細り下方に垂れ下がるように形成されている。
【0027】カウルトップカバー本体10のエンジンル
ーム側とは反対側の長端縁11の下面からはその全長に
わたって嵌着部12が延設されている。嵌着部12はそ
の断面形状がカウルトップカバー本体取付部22に形成
された上記嵌合凹部23に嵌着するように、その断面形
状と前記嵌合凹部23の断面形状と略同一であり、同嵌
着部12には上記第1係合突条部22dと係合する係合
溝部12b及び第2係合突条部22eが係合する楔状の
係合溝部12cが形成されている。但し、嵌着部12の
奥行きは嵌合凹部23の奥行きよりも短く設定されてお
り、そのため図4に示すように、嵌着部12を嵌合凹部
23に嵌着したとき、嵌着部12の側端面12aと嵌合
凹部23の側壁部22cの内面との間に奥行きdの空間
部が形成される。
【0028】本実施例にあっては、複数個の突出部材1
3が前記側端面12aには、その長さ方向に所定の間隔
をおいて水平方向に一体に突設されている。この突出部
材13は嵌着部12が嵌合凹部23に挿入されやすくす
るため、少なくともその挿入方向に向けて徐々に突出寸
法を減少させるような形状を採用している。図示例によ
れば、同突出部材13は半径がdより僅かに大きい半円
柱状をなしており、先端面は案内円弧面13aを構成す
る。この突出部材13の形状は半円柱に限定されるもの
ではなく、カウルトップカバー本体10の長さ方向にそ
の突出幅を漸増させる形状であればよい。従って半円柱
の他にも、三角柱や、半球等の多様な変形が可能であ
る。
【0029】カウルトップカバー本体10とエンドラバ
ー20とを取り付けるには、カウルトップカバー本体1
0の嵌着部12を、その一端からエンドラバー20のカ
ウルトップカバー本体取付部22に形成された嵌合凹部
23に挿入し、両部材を相対的に摺動させてカウルトッ
プカバー本体10とエンドラバー20とを嵌合一体化す
る。このとき嵌着部12の側端面12aの側では前記嵌
合凹部23の側壁部22cの内面に接触する部分が上記
突出部材13の先端面だけとなるため、摺動時の接触摩
擦を少なくし嵌着作業を円滑にする。
【0030】また、エンドラバー20のカウルトップカ
バー本体取付部22に形成された嵌合凹部23にカウル
トップカバー本体10の嵌着部12を挿入するにあたっ
て、突出部材13の先端面が上記形状を有しているた
め、嵌合凹部23の挿入口において同突出部材13は引
っ掛かることなく、円滑に嵌合凹部23内へ挿入するこ
とを可能にする。
【0031】更に、カウルトップカバー本体10とエン
ドラバー20との取付作業が、嵌着部12の軸線を嵌合
凹部23の軸線に一致させるようにして一端から挿入さ
せてなされるものであるため、従来の嵌着部を嵌合凹部
に平行に配して同嵌着部の全長を嵌合凹部に押し込むこ
とにより生じていた嵌合凹部の変形による係着力の低下
を防止することができ、製品品質を向上させる。
【0032】また、エンドラバー20とカウルトップカ
バー本体10が嵌着した状態においては、エンドラバー
20の第1係合突条部22dはカウルトップカバー本体
10の第1係合溝部12bに係合し、エンドラバー20
の第2係合突条部22eはカウルトップカバー本体10
の楔状の第2係合溝部12cに係合する。即ち、カウル
トップカバー本体10とエンドラバー20とは2箇所に
おいて係合して嵌着されるため、その取付強度は強力な
ものとなる。更に、第1係合突条部22dと第1係合溝
部12bとの係合は、カウルトップカバー本体10とエ
ンドラバー20との水平方向のがたつきをなくし、第2
係合突条部22eと楔状の第2係合溝部12cの係合は
カウルトップカバー本体10とエンドラバー20との上
下方向でのがたつきをなくす。
【0033】また、エンドラバーは2種類の異なる材質
を有する樹脂材料から構成されるが、硬質材からなる部
分の表出面を軟質材で被覆することもでき、この場合に
は、両材料間の境界線が表出せず、外観を損なうことが
なくなると共に、表出面の被覆により異材質間の接触面
積が増大するため、同接合部分における接合強度が増大
する。更にまた、カウルトップカバー本体取付部とリッ
プ部との接合部において、被覆する部分からリップ部本
体にかけて軟質材の断面積を漸増させる場合には、接合
面積が更に増大することになるため接合強度を増大させ
ると共に、急激な断面積の変化がなくなるため同接合部
分における収縮差により生じるひけ(シンクマーク)を
防止する。
【0034】更にカウルトップカバー本体取付部の少な
くとも下面の一部をリップ部の構成材料と同一の軟質材
により被覆すると、カウルトップカバーをフロントウィ
ンドシールドに装着した場合に、ガラス製のフロントウ
ィンドシールドにはエンドラバーの軟質材からなる部分
のみが接触し、硬質材からなるカウルトップカバー本体
取付部がフロントウィンドシールドに直接接触すること
がなくなり、ビビリ音の発生を防止する。
【0035】更に、本実施例では突出部材13の突出寸
法は側端面12aと側壁部22cの内面との間に形成さ
れた空間部の奥行きdよりも僅かに大きく設定されてい
る。そのため、突出部材13は側壁部22cの内面を押
圧して弾接し、カウルトップカバー本体10とエンドラ
バー20とを強固に嵌着させると共に、水平方向におけ
るがたつきを完全に防止する。
【0036】また突出部材13はカウルトップカバー本
体10の長さ方向の全長にわたって所定の間隔で複数形
成されているため、その嵌着が長さ方向で均一且つ強固
になされ、取り付け時においては摺動摩擦が過大になり
すぎることがなく、挿入作業が円滑に行われる。
【0037】次に本発明の第2実施例について、図6及
び図7を参照して説明する。なお、第2実施例のエンド
ラバー20の構成は第1実施例と同一であるため、その
説明は省略する。
【0038】図6は第2実施例のカウルトップカバー本
体30の斜視図である。同図に示すように、カウルトッ
プカバー本体30は第1実施例のカウルトップカバー本
体10と嵌着部102の構成を異ならせている。カウル
トップカバー本体30のエンジンルーム側とは反対側の
長端縁11の下面からは第1実施例と同様にその全長に
わたって嵌着部102が延設されている。そして、嵌着
部102の係合凹部102bの奥行きを第1実施例より
も大きく設定し、係合凹部102bの奥壁面102dと
第1係合突条部22dの内面との間にも奥行きd′の新
たな空間部を形成している。
【0039】前記係合凹部102bの奥壁面102dか
らも複数個の第2突出部材13′が前記奥壁面102d
の長さ方向に所定の間隔をおいて第1突出部材13と交
互にそれぞれ水平方向に一体に突設されている。この第
2突出部材13′は第1突出部材13と同様に嵌着部1
02を嵌合凹部23に挿入しやすくするため、少なくと
もその挿入方向に向けて徐々にその突出寸法を減少させ
るような形状を採用する。図示例によれば、同突出部材
13′も半径がd′より僅かに大きい半円柱状をなして
おり、その先端面を案内円弧面13a′としている。
【0040】カウルトップカバー本体30とエンドラバ
ー20とを取り付けるには、カウルトップカバー本体3
0の嵌着部102を、その一端からエンドラバー20の
カウルトップカバー本体取付部22に形成された嵌合凹
部23に挿入し、両部材を端部から相対的に摺動させて
カウルトップカバー本体30とエンドラバー20とを嵌
合一体化する。このとき嵌着部12の側端面12aの側
では前記嵌合凹部23の側壁部22cの内面に接触する
部分が上記突出部材13の先端面だけであることに加
え、前記嵌合凹部23の第1係合突条部22dの内面に
接触する部分も上記突出部材13′の先端面だけとなる
ため、摺動時の接触摩擦が第1実施例よりも更に少なく
なり摩擦抵抗が極端に減少して嵌着作業を円滑にする。
【0041】また、エンドラバー20のカウルトップカ
バー本体取付部22に形成された嵌合凹部23にカウル
トップカバー本体30の嵌着部102を挿入するにあた
って、突出部材13及び突出部材13′が上記形状を有
するため、嵌合凹部23の挿入口において同突出部材1
3,13′は引っ掛かることがなく、円滑に嵌合凹部2
3内へ挿入することを可能にする。
【0042】また、図7に示す例では一方の突出部材1
3の突出寸法が嵌着部12の端縁12aと側壁部22c
との間に形成される空間部の奥行きdよりも僅かに大き
く設定されているため、カウルトップカバー本体30を
エンドラバー20に取り付けた状態にあって、突出部材
13は側壁部22c内面を押圧して弾接する。更には、
他方の突出部材13′も係合凹部102bの奥壁面10
2dと第1係合突条部22dの内面との間に形成される
空間部の奥行きd′よりも僅かに大きく設定されている
ため、突出部材13′は第1係合突条部22dの内面を
押圧して弾接する。そのため、カウルトップカバー本体
30とエンドラバー20とが強固に嵌着すると共に、水
平方向におけるがたつきを完全に防止する。
【0043】続いて、本発明の第3実施例について図8
〜図13を参照して説明する。本実施例においてもエン
ドラバー20は第1実施例と同一構成であるため、その
説明は省略する。
【0044】図8は第3実施例のカウルトップカバー本
体31の斜視図である。同図に示すように、カウルトッ
プカバー本体31は第1実施例のカウルトップカバー本
体10とその構成は異なっている。この実施例にあって
もカウルトップカバー本体31のエンジンルーム側とは
反対側の長端縁11の下面には、その全長にわたって嵌
着部112が延設されている。同嵌着部112の形状も
第1実施例と略同一であるが、この実施例にあっては同
突出部材13の形成部位において、突出部材13を含ん
でその周辺を所定の間隙を形成しながら略L字状に切り
込んで、突出部材13を含む弾接部14が形成される。
更に、本実施例では前記弾接部14の根元に前記突出部
材13の突出方向と平行に切欠部14′を形成してい
る。この切欠部14′の形成は前記弾接部14の弾性変
形を容易にするためであり、その弾性変形の容易性は同
切欠部14′の切込み長さによって調整される。こうし
て構成される前記弾接部14は突出部材13を含んで構
造的に弾性変形が可能であり、突出部材13をその突出
寸法を減じる方向に大きく押し込むことを可能にする。
その変形量は突出部材13の近辺で最も大きくなる。
【0045】図9は上記第3実施例における嵌着作業途
中にあるカウルトップカバー本体31とエンドラバー2
0との嵌着時の、エンドラバー20の一部を切除して示
す部分的な斜視図、図10は同作業状態において上部を
一部切除した上面図である。カウルトップカバー本体3
1とエンドラバー20とを互いに摺動させて取り付ける
際に、カウルトップカバー本体31は図9及び図10に
おいて右から左に摺動させ、エンドラバー20が相対的
に左から右に摺動して取り付けられる。このとき、弾接
部14から突出する突出部材13の先端面は上述の案内
円弧面13aとされているため、弾接部14の基端を中
心として突出部材13の突出寸法を減じる方向に徐々に
弾性変形されて押し込まれる。従って、突出部材13が
存在するにも係わらず、嵌合凹部23の挿入口において
も引っ掛からず同部材13による摺動摩擦も殆ど生じる
ことがなくなり、嵌合凹部23と嵌着部112との相対
的な摺動操作が滑らかになされる。図11は嵌合凹部2
3と嵌着部112との嵌着状態を示しており、図12は
この嵌着状態における突出部材13が非形成部位の断面
図、図13は同じく嵌着状態にあるときの突出部材13
の形成部位における断面図を示している。
【0046】第3実施例の突出部材13にあっても第1
実施例のそれと同様に、突出部材13の突出寸法は嵌着
部112の端縁112aと側壁部22cの内面との間に
形成される空間部の奥行きdより僅かに大きく設定され
るため、突出部材13は側壁部22cの内面を弾性的に
押圧している。そのため、カウルトップカバー本体10
とエンドラバー20との係合を強固にすると共に、水平
方向におけるがたつきを防止する。
【0047】図14に、上記第3実施例の変形例である
カウルトップカバー本体32を示す。カウルトップカバ
ー本体32は第3実施例と同様に案内円弧面13aを有
する突出部材13の周囲に切欠14を設けて、同突出部
材13をその突出寸法を減じる方向に弾性変形可能に構
成するものである。
【0048】更に突出部材13はその案内円弧面13a
に各歯を反挿入方向に向けたラチェット状歯15が形成
されている。そのため突出部材13はエンドラバー20
の挿入方向(図14においては右から左の方向)に対し
ては各歯が滑らかに弾性変形しながら嵌合凹部23の側
壁部22cに当接して移動するが、反挿入方向に摺動さ
せようとした場合には、ラチェット状歯15が側壁部2
2cに食い込むように弾接し、その摺動を阻止する。そ
のため、カウルトップカバー本体32とエンドラバー2
0との取り付けが終了したのちには、簡単には嵌着部1
12を嵌合凹部23から抜き取り難くしている。
【0049】図15及び図16は本発明の第4実施例で
あるカウルトップカバー本体33を示す。この実施例に
あっても、同図に示すようにカウルトップカバー本体3
3の嵌着部122と第1実施例のカウルトップカバー本
体10の嵌着部12とは、その構成を異ならせている。
カウルトップカバー本体33のエンジンルーム側とは反
対側の長端縁11の下面からは、その全長にわたって嵌
着部122が延設されている。図示例によれば、前記嵌
着部122の端縁122aと嵌合凹部23の側壁部22
cの内面との間には奥行きdの空間部が形成されと共
に、嵌着部122の上面と嵌合凹部23を形成する上壁
部22aの内面との間にも奥行きd″の空間部が形成さ
れている。
【0050】この第4実施例にあっては、第1実施例の
カウルトップカバー本体10において嵌着部122の端
縁122aから突設されている突出部材13を備えてお
らず、嵌着部122の上面と嵌合凹部23を形成する上
壁部22aの内面との間に形成された奥行きd″の空間
部内に、本発明の突出部材である略直角3角形状の突起
16が長さ方向に沿って所定の間隔で突設されている。
【0051】この突起16はカウルトップカバー本体3
3の挿入方向には徐々にその突出寸法を増大させるよう
に滑らかに傾斜した傾斜面16aを有し、挿入方向とは
逆の方向には略垂直に近い角度の急斜面16bを有して
いる。突起16の最大突出寸法は、嵌着部122の上面
と上壁部22aの内面との間に形成された空間部の奥行
きd″よりも僅かに大きく設定されている。
【0052】嵌合凹部23の端部から嵌着部122を挿
入し、互いに摺動させてカウルトップカバー本体33と
エンドラバー20とを嵌着する際には、嵌合凹部23の
上壁部22a内面に対して嵌着部122の上面から突出
する突起16の先端が弾接するだけであるため、挿入時
の摩擦抵抗が大幅に減少し、円滑な挿入操作を可能にす
ると共に、突起16が摺動方向に緩やかな傾斜面16a
を案内面としているため、突起16は嵌合凹部23の挿
入口に引っ掛かることなく円滑に挿入される。一方、嵌
着部122を嵌合凹部23から抜き出そうとしても、突
起16の急斜面側の先端部が摺動を妨げ、簡単には抜脱
することができない。
【0053】また、上記突起16の最大突出寸法を上記
空間部の高さd″よりも僅かに大きく設定すると、図1
6に示すようにカウルトップカバー本体33とエンドラ
バー20が取り付けられた状態において、突起16の上
壁部22aに対する弾性的な押圧力が増し、強固な取り
付けがなされると共に、ガタ、ズレなどが防止され、特
に上下方向におけるがたつきは完全に防止できる。
【0054】第4実施例のカウルトップカバー本体33
においては、第1実施例の側方の突出部材13を排除し
て上方の突起16のみを形成しているが、突出部材13
と突起16との両方を形成することも可能である。突出
部材13と突起16とを形成する場合には、取付時の摺
動摩擦が多少は増大するものの、取付強度はより強固な
ものとなり、また水平方向及び上下方向のがたつきを完
全に回避することが可能となる。
【0055】図17には本発明の第5実施例のカウルト
ップカバー本体34を示す。カウルトップカバー本体3
4のエンジンルーム側とは反対側の長端縁11の下面か
らはその全長にわたって嵌着部132が延設されてい
る。同嵌着部132は板状をなし、同嵌着部132とカ
ウルトップカバー本体34との重畳部分の一部に、嵌着
部132とカウルトップカバー本体34との間に楔状の
第2係合溝部12cが形成されている。嵌着部132の
奥行き寸法は、嵌合凹部23の奥行き寸法と略同一であ
る。なお、本実施例にあってエンドラバー20の構成は
上記第1実施例と一部が異なるものの実質的に同一の構
成を備えている。
【0056】本実施例にあっては、前記嵌着部132の
上面には長さ方向に沿って所定の間隔をおいて本発明の
突出部材である略直角3角形状の係合突出片17が、そ
の直角を挟む2辺をそれぞれカウルトップカバー本体3
4の長端縁11と嵌着部132の上面とに向けると共に
前記長端縁11と直交させて突設されている。この係合
突出片17の突設高さは、嵌着部132の上面と嵌合凹
部23の上壁部22aの内面との間に形成される空間部
の高さよりも僅かに大きく設定されている。そして、前
記係合突出片17と前記長端縁11との間には所定の間
隙をもつ切欠部17′が形成されている。
【0057】一方、本実施例におけるエンドラバー20
のカウルトップカバー本体取付部22は断面が略J字状
を横にした形状をなしており、その上下の端縁にはそれ
ぞれ内側に向けて突出する第1係合突条部22d及び第
2係合突条部22eが突設されている。前記第1係合突
条部22dは上記係合突出片17と前記長端縁11との
間に形成された切欠部17′に係合し、前記第2係合突
条部22eは上記嵌着部132とカウルトップカバー本
体34との間に形成される楔状の第2係合溝部12cに
係合する。そのため、前記第1係合突条部22dの肉厚
は前記切欠部17′の間隙にほぼ等しく設定されてい
る。
【0058】カウルトップカバー本体34とエンドラバ
ー20とを取り付けるには、カウルトップカバー本体3
4の嵌着部132をエンドラバー20のカウルトップカ
バー本体取付部22に形成された嵌合凹部23の一端部
から挿入して両部材を相対的に摺動させてカウルトップ
カバー本体10とエンドラバー20とを嵌着する。この
とき嵌着部132の上面は嵌合凹部23と接触する部分
が少ないため摺動摩擦が生じず、嵌着作業は円滑になさ
れる。
【0059】またエンドラバー20とカウルトップカバ
ー本体34が嵌着した状態においては、嵌着部132の
楔状の第2係合溝部12cにはエンドラバー20の嵌合
凹部23の第2係合突条部22eが係合すると共に、嵌
着部132に突設された係合突出片17と前記長端縁1
1との間に形成された切欠部17′には上述のように嵌
合凹部23の第1係合突条部22dが係合する。即ち、
カウルトップカバー本体34とエンドラバー20とは2
箇所において係合して取り付けられるため、その取付強
度は強力なものとなる。更に、楔状の第2係合溝部12
cと第2係合突条部22eとの係合は、カウルトップカ
バー本体34とエンドラバー20との上下方向へのがた
つきを防止し、係合片17の切欠部17bと第1係合突
条部22dとの係合はカウルトップカバー本体34とエ
ンドラバー20との水平方向でのがたつきを防止する。
【0060】本実施例においては、係合片17の突設高
さは、嵌着部132の上面と嵌合凹部23の上壁部22
aの内面との間に形成される空間部の高さよりも僅かに
大きく設定されているため、斜辺17aの頂点が嵌合凹
部23の上壁部22aに弾性的に押圧接触し、取り付け
が強固になされるものであり、特に上下方向のがたつき
を効果的に防止できる。
【0061】更に本実施例の変形例として、嵌着部13
2の奥行き寸法を、嵌合凹部23の奥行き寸法とよりも
小さく設定し、係合片17の一端を嵌着部132の端縁
から突出させた場合には、嵌着部132の端縁132
a′が嵌合凹部23の側壁部22cに接することがない
ため、摺動摩擦を大幅に減少させることができる。ま
た、この場合に係合片17の突出した端部が嵌合凹部2
3の側壁部22cに弾接するため、更に取付強度が増
し、特に水平方向のがたつきをも確実に防止する。
【0062】図18に本発明の第6実施例のカウルトッ
プカバー本体35を示す。本実施例のカウルトップカバ
ー本体35もエンジンルーム側とは反対側の長端縁11
の下面からはその全長にわたって嵌着部142が延設さ
れている。同嵌着部142の断面構造は上記第1実施例
における嵌合凹部23と略同一であり、第1係合溝部1
2b及び楔状の第2係合溝部12cを有している。な
お、エンドラバー20は第1実施例と実質的に同一の構
成を備えている。
【0063】第6実施例においては、第1実施例におけ
る突出部材13とは異なる突出部材40を備えている。
即ち、嵌着部142の上面にはその端縁142aにかけ
て開放する略T字状の凹陥部18が形成されており、同
凹陥部18には略く字状に屈曲された突出部材としての
バネ鋼材40が凹陥部18内に弾着支持されて、その屈
曲部を嵌着部142の端縁142aから外方に突出させ
て取り付けられている。このバネ鋼材40の屈曲部にお
ける前記端縁142aからの突出寸法は、同端縁142
aと嵌合凹部23の側壁部20c内面との間に形成され
た空間部の奥行きdよりも僅かに大きく設定されてい
る。
【0064】嵌合凹部23に嵌着部142を嵌着するに
際して、バネ鋼材40がく字状に屈曲され、同屈曲部を
前記端縁142aから突出させて取り付けられ、その突
出寸法は挿入方向に徐々に増大するため、バネ鋼材40
は嵌合凹部の挿入口に引っ掛からずに円滑に挿入され
る。また、バネ鋼材40は挿入作業時にその突出寸法を
減じる方向に押し込められるように弾性変形するため、
挿入作業が円滑に行える。
【0065】嵌着が完了した状態においては、バネ鋼材
40はもとの状態に復帰しようとするが、このバネ鋼材
40の屈曲部における突出寸法は、嵌着部142の端縁
142aと嵌合凹部23の側壁部22c内面との間に形
成された空間部の奥行きdよりも僅かに大きく設定され
ているため、バネ鋼材40の屈曲部が前記側壁部22c
の内面を弾性的に押圧する。そのため、カウルトップカ
バー本体35とエンドラバー20とが強固に嵌着される
と共に、水平方向におけるがたつきを完全に防止する。
更に、本実施例においては所要の弾性を備えた突出部材
を別体として取り付けているため、嵌着部142を構成
する材料に特別な弾性をもたせる必要はなく、その材料
の選択の幅が広がるものである。
【0066】また図19に第6実施例の変形例であるカ
ウルトップカバー本体36を示す。本変形例において
は、上記略T字状の凹嵌部18に代えて略L字状の凹陥
部18′が形成され、同凹陥部18′には突出部材とし
て波状に折り曲げられた全体が略L字状のバネ鋼材4
0′の一端が嵌着されている。また、同バネ鋼材40′
の他端はフック状に曲げられており、その屈曲端部を嵌
着部142の上記端縁142aから外方に向けて突出し
ている。このバネ鋼材40′の最大突出寸法も端縁12
aと側壁部22cの内面との間に形成された空間部の奥
行きdよりも僅かに大きく設定されている。本実施例に
おいても上述の第6実施例と同様の効果を得ることがで
きる
【0067】た、以上の実施例で説明したように、エ
ンドラバーはカウルトップカバー本体の長さ方向の一端
部から摺嵌するように取り付けられる他にも、実施例の
態様により、例えばカウルトップカバーの長端縁にエン
ドラバーを予め沿わせるようにして嵌合させることもで
き、或いは予め摺動による位置修正しろを見込んで嵌合
させ、更に取付位置を摺動調節するなどの取付手法を採
用することも可能である。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は硬質材からなるカウルトップカバー本体及びカウル
トップカバー本体取付部は互いに嵌着する嵌合凹部と嵌
着部とを備えており、前記嵌合凹部の断面の一部に前記
嵌着部の対応する断面部分より僅かに大きな寸法部分を
有し、前記嵌着部の前記対応する小寸法部分には所定の
間隔をおいて前記嵌合凹部の一部内壁面に弾接する突出
部材が突設されているため、カウルトップカバー本体と
エンドラバーとは、嵌合凹部にその一端から嵌着部の一
端を長さ方向に挿入し、相対的に摺動させて簡単に且つ
取り付け強度を確保して取り付けられる。
【0069】即ち、本発明によれば前記嵌着部の側端面
の側では前記嵌合凹部の内壁面に接触する部分が上記突
出部材の先端面だけとなるため、摺動時の接触摩擦が少
なくなり、嵌着作業が円滑になされるようになる。更
に、この突出部材は、嵌合凹部の内壁面を弾性的に押圧
するため、カウルトップカバー本体がエンドラバーとの
間で強固に嵌着されると共に、がたつきも完全に防止さ
れる。
【0070】また、カウルトップカバー本体とエンドラ
バーとの取付作業は、嵌着部の軸線を嵌合凹部の軸線に
一致させるようにして一端から挿入させてなされるもの
であるため、従来の嵌着部を嵌合凹部に平行に配して同
嵌着部の全長を嵌合凹部に押し込むことによって生じて
いた嵌合凹部の変形による係着力の低下が防止され、高
品質の製品が得られる。
【0071】また、前記嵌合凹部の内部に係合突条部
を、一方の嵌着部には前記係合突条部と係合する係合溝
部をそれぞれ形成し、これらを互いに係合させることに
より、カウルトップカバー本体とエンドラバーとが容易
に分離しないようにすると共に、更なるがたつきが防止
される。
【0072】突出部材の先端面が案内面を有している場
合には、嵌合凹部に嵌着部を挿入するにあたって、嵌合
凹部の挿入口において同突出部材は引っ掛かることな
く、円滑に嵌合凹部へ挿入することが可能になる。同時
に、突出部材をその突出寸法が減じる方向に弾性変形可
能に構成する場合には、更にその挿入、摺動作業が円滑
になされるようになる。また、硬質材からなる嵌合凹部
及び嵌着部は無理な変形力が作用せず、そのため割れや
破損が防止され外観と共に耐久性を向上させることがで
きる。
【0073】エンドラバーの嵌合凹部に弾接する突出部
材の表面がラチェット歯状に形成される場合には、カウ
ルトップカバー本体の嵌着部を相対的にエンドラバーの
嵌合凹部に挿入するとき突出部材の表面と嵌合凹部の内
壁面との間に食い込み力が作用せず、円滑な挿入を可能
にするが、逆の方向へはラチェット状歯が嵌合凹部の内
壁面に食い込むように作用し、一旦挿入が終えたカウル
トップカバー本体の嵌着部はエンドラバーの嵌合凹部か
ら引き抜きにくくなる。
【0074】通常は、前記変形可能な突出部材をカウル
トップカバー本体に一体に成形するが、例えばバネ鋼材
のように弾性変形がしやすい材料からなる別部材をカウ
ルトップカバー本体に一体に取り付けることもでき、嵌
着部を構成する材料に特別な弾性をもたせる必要はな
く、その材料の選択の幅が広がるものである
【0075】品の量産成形用金型を製作する際にも、
カウルトップカバー本体の金型の突起形状を成形する箇
所のみを微調節するだけで、エンドラバーの所期の組み
付け精度を得ることができるため、製造コストを低減で
き、高品質の製品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカウルトップカバーを取り付けた車両
の一部分を示す斜視図である。
【図2】本発明のカウルトップカバーの全体斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例であるエンドラバーとカウ
ルトップカバー本体の長尺縁とを示す分解斜視図であ
る。
【図4】カウルトップカバー本体とエンドラバーとの取
付状態におけるカウルトップカバー本体の突出部材が形
成されていない部位の断面図である。
【図5】カウルトップカバー本体とエンドラバーとの取
付状態におけるカウルトップカバー本体の突出部材が形
成されている部位の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すカウルトップカバー
本体の斜視図である。
【図7】同カウルトップカバー本体とエンドラバーとの
取付状態におけるカウルトップカバー本体の突出部材が
形成されている部位の断面図である。
【図8】第3実施例のカウルトップカバー本体の斜視図
である。
【図9】同カウルトップカバー本体とエンドラバーとの
取付け時のエンドラバーの一部を切除して示す斜視図で
ある。
【図10】同カウルトップカバー本体とエンドラバーと
の取付け時の上部を一部切除して示す上面図である。
【図11】同カウルトップカバー本体とエンドラバーと
の取付状態における上部を一部切除して示す上面図であ
る。
【図12】同カウルトップカバー本体とエンドラバーと
の取付状態におけるカウルトップカバー本体の突出部材
が形成されている部位の断面図である。
【図13】同カウルトップカバー本体とエンドラバーと
の取付状態におけるカウルトップカバー本体の突出部材
が形成されている部位の断面図である。
【図14】第3実施例の変形例のカウルトップカバー本
体とエンドラバーとの取付状態における上部を一部切除
して示す上面図である。
【図15】本発明の第4実施例であるカウルトップカバ
ー本体の斜視図である。
【図16】同カウルトップカバー本体とエンドラバーと
の取付状態における断面図である。
【図17】本発明の第5実施例であるカウルトップカバ
ー本体の斜視図である。
【図18】本発明の第6実施例であるカウルトップカバ
ー本体の斜視図である。
【図19】本発明の第6実施例の変形例であるカウルト
ップカバー本体の斜視図である。
【符号の説明】
1 カウルトップカバー 2 フロントウィンドシールド 3 フロントフード(ボンネット) 10 カウルトップカバー本体 11 長端縁 12 嵌着部 12a,12a′ 側端面 12b 係合溝部 102b 係合溝部 12c 楔状係合溝部 102d 奥壁面 13,13′ 突出部材 14 弾接部 14′ 切欠部 15 ラチェット状歯 16 突出部材 17 係合片 17′ 切欠部 18,18′ 凹陥部 20 エンドラバー 21 リップ部 22 カウルトップカバー本体取付部 22a 上壁部 22b 下壁部 22c 側壁部 22d 第1係合突条部 22e 第2係合突条部 23 嵌合凹部 30,31,32,33,34,35 カウルト
ップカバー本体 40,40′ バネ鋼材 102,112,122,132,142 嵌着部 132a 端縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質材製のカウルトップカバー本体と、
    軟質材製のリップ部及び硬質材製のカウルトップカバー
    本体取付部からなるエンドラバーとから構成され、前記
    カウルトップカバー本体及びカウルトップカバー本体取
    付部は互いに嵌着すると共に前記カウルトップカバー本
    体の長さ方向に沿った連続的な嵌合凹部と嵌着部とを備
    えてなるカウルトップカバーにおいて、前記嵌合凹部の
    断面の一部に前記嵌着部の対応する断面部分より僅かに
    大きな寸法部分を有し、前記嵌着部の前記対応する小寸
    法部分には所定の間隔をおいて前記嵌合凹部の一部内壁
    面に弾接する突出部材が突設されてなることを特徴とす
    るカウルトップカバー。
  2. 【請求項2】 前記嵌合凹部と嵌着部とが互いに係合す
    る係合溝部と係合突条部とを少なくとも1組以上有して
    なる請求項1記載のカウルトップカバー。
  3. 【請求項3】 前記突出部材が突出寸法を減じる方向に
    弾性変形可能で且つその先端面を嵌合凹部に対する案内
    面としてなる請求項1記載のカウルトップカバー。
  4. 【請求項4】 前記突出部材の先端面がラチェット歯状
    に形成されてなる請求項3記載のカウルトップカバー。
  5. 【請求項5】 前記変形可能な突出部材はカウルトップ
    カバー本体に一体に成形され、一部に弾性変形しやすい
    部分を有してなる請求項3又は4記載のカウルトップカ
    バー。
  6. 【請求項6】 前記変形可能な突出部材はカウルトップ
    カバー本体に一体に取り付けられ、弾性変形しやすい材
    料からなる請求項3又は4記載のカウルトップカバー。
JP7238809A 1995-09-18 1995-09-18 カウルトップカバー Expired - Fee Related JP2984585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7238809A JP2984585B2 (ja) 1995-09-18 1995-09-18 カウルトップカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7238809A JP2984585B2 (ja) 1995-09-18 1995-09-18 カウルトップカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0976941A JPH0976941A (ja) 1997-03-25
JP2984585B2 true JP2984585B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=17035614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7238809A Expired - Fee Related JP2984585B2 (ja) 1995-09-18 1995-09-18 カウルトップカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2984585B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030655A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Toyoda Gosei Co Ltd プロテクタ
JP5584063B2 (ja) * 2010-09-10 2014-09-03 槌屋ティスコ株式会社 カウルルーバ
GB2493444B (en) * 2011-08-01 2013-12-11 Nihon Plast Co Ltd Structure of mounting cowl-top cover
JP6314440B2 (ja) * 2013-11-19 2018-04-25 スズキ株式会社 モールの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0976941A (ja) 1997-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH078313Y2 (ja) 車両用ルーフモールディングとそのクリップ
US5176420A (en) Molding for front glass for vehicle
US6560941B1 (en) Multi-component window shutter system
JP2984585B2 (ja) カウルトップカバー
JP3849441B2 (ja) サッシュモールディング
JP2002193051A (ja) フードガーニッシュ構造
JP3357830B2 (ja) ドアウェザーストリップの取付構造
JP3101212B2 (ja) 自動車用モールディング
JP2003096997A (ja) 竪樋支持装置
JP6858740B2 (ja) ウェザーストリップ、ウェザーストリップの取付構造、およびウェザーストリップの取付方法
JP3249683B2 (ja) 車両用ドアトリム構造
JP3206792B2 (ja) ピラーガーニッシュ取付構造
JPH0513661Y2 (ja)
JP2502194Y2 (ja) 樹脂バンパにおけるリインホ―スメントの取付構造
JP5137560B2 (ja) ルーフモール
JP2760073B2 (ja) 車両用ウインドウ
JPH0311046Y2 (ja)
JP4604375B2 (ja) ルーフモールディングの取付構造
JP3693148B2 (ja) 樹脂製外装部品のシール材取付け構造
JP3377133B2 (ja) サイドシルスカッフの取付構造
JPH0645870U (ja) バンパー構造
JPH08172Y2 (ja) 自動車のドアトリム構造
JPH09240390A (ja) 自動車ドア用ワイヤハーネスの取付構造
JPH0364323B2 (ja)
JPH0245373Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070924

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees