JP2984521B2 - 溶湯容器のノズル接合部のシ−ル材 - Google Patents

溶湯容器のノズル接合部のシ−ル材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶湯容器に取付けら
れるノズル接合部のシ−ル材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶湯容器の溶湯排出部に取付けら
れるスライドゲ−トにおけるノズル接合部の目地材に
は、モルタルやモルタルにセラミックファイバ−を配合
したものが用いられてきた。しかしながら、これらの目
地材では、その接合部に微細な隙間ができる恐れがあっ
た。そして、一旦目地に隙間ができるとその隙間は最後
まで塞がれることがなかった。また、これら従来の目地
は、ノズルの交換の際に古い目地材をきれいにかき落と
すことが難しく、作業性が悪くその改善が求められてい
た。
【0003】こうした問題を解決するものとして、アル
ミナ−シリカを主成分とした可塑性板(実公平1−17
421)、耐火材料および耐火繊維に酢酸ビニルを含浸
したシ−ル材本体部と、黒鉛、耐火材料および耐火繊維
からなる黒鉛質部とからなる多層一体構造(特公平1−
20943)の目地が提案されている。
【0004】これらによれば、ノズル交換の際の目地部
の引剥がしはスム−ズに出来て、従来の問題点は解消さ
れたが、しかしこれらの目地材にあっても目地部のシ−
ル特性の点ではなお問題点を残すものであった。
【0005】即ち、上記の如きシ−ル材では、ノズルの
接合の際に目地部に微小な隙間が存在すると、使用中に
減圧状態となるノズル内部にこの隙間から空気が引き込
まれ、これがノズル内を流れる溶湯と接触して溶湯の酸
化を生じ、溶湯の品質を悪化させるという問題を生じて
いた。したがって、ノズルの接合の際に仮に目地部に微
小な隙間が生じても、使用中にこの隙間が自然と塞がる
ようなシ−ル材の出現が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ノズルの
接合の際に仮に目地部に微小な隙間が生じても、使用中
にノズルの温度が上昇すると、それにともなってシ−ル
材が軟化しこの隙間を自然と塞ぐようなシ−ル材を得よ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、アルミナ粉
末4〜6重量%と、シリカ粉末43〜65重量%と、R
2 O(RはNa,Kを表す。)7〜12重量%と、アル
ミナ−シリカ系ファイバ−24〜36重量%との混合物
に、有機バインダ−を外割りで16〜24重量%加え混
合してなる溶湯容器のノズル接合部のシ−ル材(請求項
1)、アルミナ粉末、シリカ粉末の粒径がいずれも0.
01〜1mmである請求項1記載の溶湯容器のノズル接合
部のシ−ル材(請求項2)およびアルミナ粉末、シリカ
粉末の平均粒径がいずれも0.1mm以下である請求項1
記載の溶湯容器のノズル接合部のシ−ル材(請求項3)
である。以下に、これらの発明をさらに説明する。
【0008】この発明のシ−ル材は、アルミナ粉末、シ
リカ粉末、R2 O(RはNa,Kを表す。)、アルミナ
−シリカ系ファイバ−、有機バインダ−の混合物からな
るものである。アルミナ粉末の配合比は4〜6重量%で
ある。これが4重量%未満では融点が低下し、目的の温
度(最高1400℃)において形状が保たれず、またこ
れが6重量%を超えると融点が上昇し、目的の温度(最
低600℃)において必要な粘性が得られない。
【0009】シリカ粉末は43〜65重量%である。こ
れが43重量%未満では目的の温度においてグレ−ズ化
せず、またこれが65重量%を超えると目的の温度にお
いて形状を保つことができない。
【0010】アルミナ粉末、シリカ粉末は粒径は0.0
1〜1mmの範囲が好ましい。この範囲を外れた微粒であ
ると軟化したとき微細間隙から流れ出てここに大きな間
隙が発生する原因となり、またその上限を超えるとザラ
ザラして密接性が悪化し始め間隙ができる恐れがある。
アルミナ粉末、シリカ粉末の平均粒径は0.1mm以下が
好ましい。
【0011】溶湯付近は1600〜1400℃の高温に
なる場合があるが、アルミナ粉末、シリカ粉末を上記の
粒径に制御すれば、シ−ル材は溶湯付近より順にガス化
し、溶融層、半溶融層、未溶融層が順に形成され、シ−
ル性を高めることができる。
【0012】R2 Oは、例えばNa2 OやK2 O、また
はこれらの混合物で、配合比は7〜12重量%とする。
これが7重量%未満では融点が上昇し、目的の温度にお
いて粘性が得らず、また12重量%を超えると融点が低
下し、目的の温度に達する以前に軟化、流出しシ−ル材
としての役目を果たさなくなって好ましくない。
【0013】アルミナ−シリカ系フアイバ−は、24〜
36重量%とする。これが24重量%未満ではシ−ト形
状を保つことが難しく、また36重量%を超えると成形
することが困難となる。アルミナ−シリカ系ファイバ−
は、融点コントロ−ルが行いやすく安価であるためこの
発明に特に適する。アルミナ−シリカの割合は約55:
45が最も好ましい。
【0014】有機バインダ−は、前記のアルミナ粉末、
シリカ粉末、R2 O、アルミナ−シリカ系ファイバ−の
合量に対し16〜24重量%とする。これが16重量%
未満ではシ−ト状に成形することができず、また24重
量%を超えると必要とするゴム粘土状の粘性が得られ
ず、高温下ではバインダ−が消化しポ−ラス質となり好
ましくない。
【0015】セラミックフアイバ−(アルミナ−シリカ
系ファイバ−)を配合することによってシ−トの保形性
がさらに良好となり、使用するノズルに嵌合できる形に
あらかじめ成形しておくことが容易にできる。
【0016】有機バインダ−は、例えばメチルセルロ−
スを主成分とするセランダ−(ユケン工業(株)商品
名)が好適に用いられる。このシ−ル材は、アルミナ粉
末、シリカ粉末、R2 O、アルミナ−シリカ系ファイバ
−の4種類の原料の配合比率によって融点、粘性、グレ
−ズ状態を調整する。
【0017】上記の原料混合物は、これをよく混練して
ゴム粘土状の堅さになるように混練してシ−ト状にす
る。このシ−ル材は、常温から800℃程度の温度では
柔らかく、また内部には微細な気孔を有しているが、1
000℃程度の高温になるとシ−ル材が流動性を帯びて
きて内部に存在していた気孔も消滅してなくなる。特
に、溶湯容器のノズル内は使用時に負圧となるから、高
温で軟化し流動性を帯びてきたシ−ル材は、ノズルの内
側へ吸引されるようになり、目地として使用されたシ−
ル材に隙間が生じた場合でも、その隙間は使用中に自然
と密閉されることになる。
【0018】使用中におけるノズルの昇温は、溶湯温
度、ノズルの材質その他で相違するので、使用温度に見
合った原料配合比が選択されることが好ましい。その一
例を示すと使用温度が1000℃で、アルミナ粉末4重
量%,シリカ粉末60重量%,R2 O 10重量%,ア
ルミナ−シリカ系ファイバ−26重量%、1200℃
で、アルミナ粉末5重量%,シリカ粉末55%,R2
10重量%,アルミナ−シリカ系ファイバ−30重量
%、1400℃で、アルミナ粉末6重量%,シリカ粉末
50%,R2 O 8重量%,アルミナ−シリカ系ファイ
バ−36重量%である。例えばセランダ−をバインダ−
として用いた場合の好ましい添加量は、それぞれの温度
で、16,20,24重量%(外掛け)である。
【0019】軟化したシ−ル材は、ノズルの内側の方向
に吸引されながらシ−ル材の隙間に入り込むようにして
その気孔を閉塞していくが、過度の流動性を帯びて目地
の外に流れ出すようなことはない。また、このシ−ル材
を冷却するとガラス状になって凝固し、その除去は容易
に出来るようになる。
【0020】なお、本発明のシ−トはノズルとの接合面
の離型性をよくするため、シ−トの片面に窒化けい素耐
火物のシ−ト或いは黒鉛質シ−トを積層して成形しても
よい。
【0021】
【作用】この発明は、アルミナ、シリカ、アルカリ、或
いは更にセラミックフアイバ−の所定量に、有機バイン
ダ−を特定した配合比で混合した混合物でノズル接合部
のシ−ル材とし、ノズルの使用時の加熱によってシ−ル
材自体が流動性を帯びるようにしたもので、このシ−ル
材で形成された目地に隙間が生じても使用中に流動化し
たシ−ル材が自然とこの隙間を埋めることになる。その
場合、ノズルは内側が減圧状態となるために、軟化して
流動化したシ−ル材は隙間に吸引された状態となり、シ
−ルは一層確実に行われることになる。
【0022】
【実施例】(実施例1) 粒度分布が1〜0.01mmで平均粒径が0.1mmのAl
5重量%、粒度分布および平均粒径が同じの
SiO55重量%、同じ粒度分布および平均粒径の
NaO、KO含有鉱物10重量%、アルミナ−
シリカ系セラミックファイバー30重量%を混合した。
上記の混合原料に対しバインダーとしてセランダー(上
述の商品名)を外割で20重量%添加して、これを混練
してシール材とした。このシール材は、ゴム状の硬さを
有するものであったが溶鋼容器の目地に充填することが
出来た。これを1200℃に加熱したところ著しく軟化
したが、流動化して目地から流れ出ることはなかった。
その後、これを常温まで冷却したところガラス化してこ
のシール材は容易に取り除くことが出来た。 (実施例2) 粒度分布が0.01〜1mmで平均粒径が0.1mmのアル
ミナ粉末5重量%、粒度分布および平均粒径が同じシリ
カ粉末55重量%、同じ粒度分布および平均粒径のNa
O、KO含有鉱物10重量%、アルミナ−シリ
カ系ファイバー30重量%に、バインダーとして外掛け
で25重量%のセランダー(上記の商品名)を添加して
混練してシール材とした。このシール材を下部ノズルと
ロングノズルの間に用い、1530℃の溶鋼を1チャー
ジした。ノズル孔近傍は完全にガラス化して溶融し、ガ
スの侵入を防止した。鋼片のN含有量を調査したと
ころ、従来のシール材に比べ約15%減少した。
【0023】
【効果】以上の本発明のシ−ル材によると、溶鋼容器の
目地部の気密性が一層確実となって接合部からの空気の
侵入がなくなり、溶融金属が酸化されてその品質を低下
させることが防止出来るようになった。
【0024】また、本発明のシ−ル材を用いると、ノズ
ルの交換を行う場合でも、シ−ル材が冷却後ガラス化し
て容易に剥離できるので、従来のようにこれが頑固に接
着して剥離してこの部分を清掃するのに長時間を要する
ようなことがなくなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 35/80 C04B 35/80 A (56)参考文献 特開 平3−216266(JP,A) 特開 平4−22545(JP,A) 特公 平2−12664(JP,B2) 実公 平1−33259(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/10 320 B22D 11/10 360 B22D 41/56 C04B 35/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ粉末4〜6重量%と、シリカ粉
    末43〜65重量%と、R2 O(RはNa,Kを表
    す。)7〜12重量%と、アルミナ−シリカ系ファイバ
    −24〜36重量%との混合物に、有機バインダ−を外
    割りで16〜24重量%加え混合してなる溶湯容器のノ
    ズル接合部のシ−ル材。
  2. 【請求項2】 アルミナ粉末、シリカ粉末の粒径がいず
    れも0.01〜1mmである請求項1記載の溶湯容器のノ
    ズル接合部のシ−ル材。
  3. 【請求項3】 アルミナ粉末、シリカ粉末の平均粒径が
    いずれも0.1mm以下である請求項1記載の溶湯容器の
    ノズル接合部のシ−ル材。
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