JP2983508B2 - 包装雁擬 - Google Patents

包装雁擬

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JP2983508B2
JP2983508B2 JP10007796A JP779698A JP2983508B2 JP 2983508 B2 JP2983508 B2 JP 2983508B2 JP 10007796 A JP10007796 A JP 10007796A JP 779698 A JP779698 A JP 779698A JP 2983508 B2 JP2983508 B2 JP 2983508B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、崩した豆腐に、刻
んだゴボウ、ニンジン、アサの実、昆布などを加えて丸
め、油で揚げて成り簡単に食することの出来る雁擬に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、雁擬は、おでんその他の煮物
料理に多く用いられ、含有する具の多さや独特の風味に
よる秀でた存在感により、鍋料理においては人気の高い
食材の一つとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雁擬
は、他の食材と比べて味のしみ込みが悪く、中の隅々に
まで味を行き亘らせるには調理時間が長くかかる為に、
日常手軽に食するわけにはいかなかった。この様に、雁
擬は、煮込まないと美味しく食べられないという認識が
一般的に存在する為に、調理方法が限定される他、製造
工程の複雑さ故に細菌にも汚染されやすく日持ちが悪い
ことが相俟って、消費は煮物料理が好まれる寒い季節に
ほぼ集中して行われるという傾向があった。その上、雁
擬は従来より包装されることなく出荷されることが多い
ので、衛生面や取扱面で流通が制限されるという問題も
あった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みて成されたもので
あって、雁擬自体の食感をより向上させ、食する際には
ダシの味が程よくしみ込み、しかも極めて簡素な調理法
によって短時間で手軽に食することのできる食品衛生上
高品質な包装雁擬の提供を目的とし、請求項3にあって
は、取扱い性や積み重ね性を容易にすることによって、
流通面での制限を小さくする事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明による包装雁擬は、雁擬自体の食感を
より向上させるべく、出来立ての木綿豆腐を細断する木
綿豆腐裁断工程と、当該木綿豆腐裁断工程を経た豆腐片
を約15℃の水に浸漬し当該水と同じ温度にまで冷却す
る予備浸漬工程と、当該水を氷温近くの水に取換え更に
前記予備浸漬工程を経た豆腐片を当該氷温近くの水と同
じ温度にまで冷却する本浸漬工程を経た改質豆腐片を素
材とする雁擬を、ダシ漬けにして密封したことを特徴と
する。
【0006】調理された製品として雁擬とダシとの一体
感を出す上でも、食品衛生上においても、密封後更にボ
イル殺菌を施すことが望ましい。尚、雁擬に混入する具
は特に限定するものでは無く、雁擬のサイズにあって
も、例えば、消費対象として設定した年齢層や目的とす
る料理の種類に応じて適宜調整すれば良い。雁擬と共に
充填するダシの味にあっても、醤油、塩その他から適当
に選択すれば良く、ダシの素も昆布、鰹、煮干し等の既
存のものから適宜選択すれば良い。
【0007】一方、包装の態様は特に限定するものでは
無いが、大きく分けて一般にボイル・イン・バッグ、或
いはクイック・イン・パウチと呼ばれる非定形容器(袋
等)6に封入する方法(図2参照)と、定形容器に封入
する方法(図1参照)とが存在する。いずれにしても、
耐熱性、耐寒性、耐湿性、ガスバリア性等に優れ、シー
ル強度も大きい素材を用いる必要があり、ポリエステル
フィルムに高・中・低密度ポリエチレンやポリカーボネ
ートをラミネートしたフィルムが好ましいと思われる。
この他ポリエステル−アルミ箔−ポリオレフィンの複合
ラミネートフィルムでも良いが、内容物の状態を消費者
が目視できる透明フィルムが望ましい。定形容器にあっ
ても、基本的には先に挙げた樹脂による射出成形容器と
なるが、耐荷重性、保形性の点を考慮すればポリプロピ
レンや高密度ポリエチレンを定形容器の本体とするのが
好ましいと言える。積み重ね可能な定形容器の形状とし
ては、密封した際に上下面が平たくなる方形状が最も簡
素であるが、上下或いは左右に相重なった容器相互の接
した面が相互に嵌まり合う形状でも良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による包装雁擬の実
施の形態を図面に基づき説明する。図1に示す包装雁擬
は、出来立ての木綿豆腐から図3のフローチャートに示
す工程を経て作られた約160gの雁擬1を、鰹節、煮
干し、昆布、アミノ酸などの旨味調味料と、醤油、砂
糖、みりんなどを調合したダシ2と共に、定形容器3の
本体たるポリプロピレン製の透明な方形パック(W95
×L95×H38mm)4へ収め、当該方形パックの開
口部をヒートシール包装機によりナイロン層とポリプロ
ピレン層より成る複層フィルムシート5で封じ、約84
℃で50分間ボイルし冷却したものである。透明な容器
を選択することによって、内容物たる雁擬1及びダシ2
の状態を、消費前や食前にしっかり確認することができ
る。
【0009】雁擬1を製造するにあたっては、先ず出来
立ての木綿豆腐生地(W440×L710×H35m
m)を、ところてんを細断すると同様の方式できしめん
状又はサイコロ状の豆腐片を形成し(木綿豆腐細断工
程)、この時点で約40℃の温度にある豆腐片を約15
℃の水(井戸水)に約10分から15分間浸し、当該水
と同じ温度にまで冷却する(予備浸漬工程)。更に、前
記水を氷温近く(約2〜3℃)の水に取換え豆腐片を当
該水と同じ温度にまで冷却する(本浸漬工程)。
【0010】次に、前記浸漬工程を終えた改質豆腐片
を、その水分含有率:約70〜75%となる様に脱水
し、結合剤たるとろろ粉及び野菜類を加え良く混ぜ合わ
せる(混合工程)。更に、計量工程を経て雁擬を所定の
サイズに分割し、続く成形工程において素材の形状を整
える(通常は球が上下に潰れた形)。その際、同時に魚
介類や山菜等の具を混ぜ、最後に当該素材を揚げること
によって雁擬1が完成する。
【0011】以上の工程のうち、前記予備浸漬工程と本
浸漬工程の二つの浸漬工程を経ることで、前記混合工程
においては、(改質)豆腐片の弾力性と柔軟性が高まり
結合力が増加している為に、とろろ粉の配合量が大幅に
減少させることができる。その結果、成形工程において
は、とろろ粉の添加による素材の粘着性が従来と比較し
て大幅に少なくなる為に、加工性が大きく向上すること
となる。そして、その結果得られる雁擬1自体にあって
も、従来の雁擬のようにパサパサした感じがなく、且つ
きめの細かい滑らかな食感が得られこととなる。
【0012】上記の如く製造された雁擬1は、従来の雁
擬1と同様に揚げ工程において殺菌されており、ダシ2
についてもその製造工程においてボイル殺菌されている
ので、適当に殺菌された容器へ密封するだけでも衛生上
問題はない。しかしながら、密封後更にボイルすること
によって、製品全体がより確実に殺菌されるのみなら
ず、調理された製品として雁擬1とダシ2との一体感が
増し、単に、ダシ2に雁擬1を浸しておいただけでは生
まれない味の深みが生じることとなる。そして、そのダ
シ2に浸されたまま店頭に陳列されるので、雁擬1の全
体に亘って味が浸み込んだ状態で消費者へ供給されるこ
ととなる。
【0013】
【発明の効果】以上の如く本発明による包装雁擬は、包
装容器内でダシ汁が雁擬にしみ込んでいるので、電子レ
ンジやコンロを使って軽く暖めるだけで、暖かい雁擬を
手軽に食することができる他、この様に暖めなくとも、
仮に冷やした状態で適当な大きさに切り、例えば野菜サ
ラダに混ぜ合る等の新しい食べ方にも耐えうる風味・食
感を持つこととなる。流通面では、ダシと共に密封され
ているため、雁擬が表面から乾燥しないばかりか衛生的
で日持ちが良く、更に、請求項2の如く密封後にボイル
殺菌が成されていれば、製品全体がより確実に殺菌され
るのみならず、単に、ダシに雁擬を浸しておいただけで
は生まれない味の深みが生じることとなる。更に、請求
項3の如く積み重ね可能な定形容器に封入すれば、各種
運送手段への積載が容易となって流通に載せやすく、売
り場への陳列も容易と成る。上記雁擬は、出来立ての木
綿豆腐を細断し予備浸漬と本浸漬とから浸漬工程を施し
た改質豆腐片を主な素材とする雁擬を用いたものである
から、雁擬の生地自体にパサパサ感がなく、弾力性が高
いために、快い歯触りを得ることができる他、細かく切
った際にも、各雁擬片がくずれないので、細かく切って
煮物料理、或いは冷やした料理として食するなど多彩な
調理方法が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による包装雁擬の一例を示す概略図であ
る。
【図2】本発明による包装雁擬の一例を示す概略図であ
る。
【図3】本発明による包装雁擬に用いる雁擬の製造工程
の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 雁擬,2 ダシ,3 定形容器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出来立ての木綿豆腐を細断する木綿豆腐
    裁断工程と、当該木綿豆腐裁断工程を経た豆腐片を約1
    5℃の水に浸漬し当該水と同じ温度にまで冷却する予備
    浸漬工程と、当該水を氷温近くの水に取換え更に前記予
    備浸漬工程を経た豆腐片を当該氷温近くの水と同じ温度
    にまで冷却する本浸漬工程を経た改質豆腐片を素材とす
    る雁擬(1)を、ダシ(2)漬けにして密封した包装雁
    擬。
  2. 【請求項2】 出来立ての木綿豆腐を細断する木綿豆腐
    裁断工程と、当該木綿豆腐裁断工程を経た豆腐片を約1
    5℃の水に浸漬し当該水と同じ温度にまで冷却する予備
    浸漬工程と、当該水を氷温近くの水に取換え更に前記予
    備浸漬工程を経た豆腐片を当該氷温近くの水と同じ温度
    にまで冷却する本浸漬工程を経た改質豆腐片を素材とす
    る雁擬(1)を、ダシ(2)漬けにして密封し、ボイル
    殺菌を施した包装雁擬。
  3. 【請求項3】 出来立ての木綿豆腐を細断する木綿豆腐
    裁断工程と、当該木綿豆腐裁断工程を経た豆腐片を約1
    5℃の水に浸漬し当該水と同じ温度にまで冷却する予備
    浸漬工程と、当該水を氷温近くの水に取換え更に前記予
    備浸漬工程を経た豆腐片を当該氷温近くの水と同じ温度
    にまで冷却する本浸漬工程を経た改質豆腐片を素材とす
    る雁擬(1)を、ダシ(2)漬けにして積み重ね可能な
    定形容器(3)に密封し、ボイル殺菌を施した包装雁
    擬。
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JPH11196806A JPH11196806A (ja) 1999-07-27
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