JP2982841B2 - 複合型薄膜磁気ヘッド - Google Patents

複合型薄膜磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2982841B2
JP2982841B2 JP4353745A JP35374592A JP2982841B2 JP 2982841 B2 JP2982841 B2 JP 2982841B2 JP 4353745 A JP4353745 A JP 4353745A JP 35374592 A JP35374592 A JP 35374592A JP 2982841 B2 JP2982841 B2 JP 2982841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
film
lead
leads
inductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4353745A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06180823A (ja
Inventor
順一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP4353745A priority Critical patent/JP2982841B2/ja
Publication of JPH06180823A publication Critical patent/JPH06180823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2982841B2 publication Critical patent/JP2982841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク等の磁気
媒体への記録を行うインダクティブヘッドとその磁気媒
体から再生を行う磁気抵抗効果ヘッド(Magneto
Resistive head、以下MRヘッドと称
する)とを組み合わせてなる複合型薄膜磁気ヘッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク等の磁気媒体用の薄
膜磁気ヘッドとして、磁気抵抗効果を利用したMRヘッ
ドが実用化され始めている。
【0003】MRヘッドは、磁気媒体との相対速度に依
存せず大きい再生出力を得ることができるという利点が
あるが、再生専用であるため記録/再生ヘッドとして用
いるためには記録ヘッドと組み合わせた構成とする必要
がある。
【0004】図7は、従来の複合型薄膜磁気ヘッドにお
けるリード及び外部接続用端子の部分を、後端面側(磁
気媒体に対する磁気ヘッドの相対的な走行方向に関して
の後端側)から概略的に表したものである。
【0005】同図において、70はMRヘッド部のMR
膜(磁気抵抗効果膜)、71はこのMRヘッド部の上に
積層されたインダクティブヘッド部のインダクティブコ
イルをそれぞれ示している。
【0006】MR膜70には第1のMR用リード72a
及び72bの一端が接続されており、これら第1のMR
用リード72a及び72bの他端はスルーホール導体7
3a及び73bをそれぞれ介して第2のMR用リード7
4a及び74bの一端にそれぞれ接続されている。第2
のMR用リード74a及び74bの他端は外部接続用端
子(バンプ)75a及び75bにそれぞれ接続されてい
る。インダクティブコイル71にはインダクティブ用リ
ード76a及び76bの一端が接続されており、これら
インダクティブ用リード76a及び76bの他端は外部
接続用端子(バンプ)77a及び77bにそれぞれ接続
されている。
【0007】図からも明らかのように、第1のMR用リ
ード72a及び72bはインダクティブ用リード76a
及び76bを越えてMR膜から遠ざかる方向に伸長して
スルーホール導体73a及び73bにそれぞれ接続され
るように構成されている。
【0008】また、図示されていないが、MRヘッド部
には、MR膜70及び第1のMR用リード72a及び7
2bの一部を絶縁体を介して上下方向から挟む下部磁気
シールド膜及び上部磁気シールド膜が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の複合型薄膜磁気
ヘッドにおいては、第1のMR用リード72a及び72
bの全長がかなり長くなる構成であるため、以下の問題
が生じる。
【0010】即ち、MR膜70に接続される第1のMR
用リード72a及び72bは、ABS面に露出してお
り、従ってその材質として、腐食し易い銅(Cu)や延
びて短絡を起し易い金(Au)を用いることができず、
タングステン(W)等の耐摩耗性の高い導電材を用いる
必要がある。しかしながら、Wは比抵抗が非常に大きい
ため、MR用リード72a及び72bの全長が長くなる
と、MR素子以外の抵抗が非常に大きくなり、定電流で
動作するMRヘッドではその消費電力がかなり大きくな
ってしまう。また、抵抗が大きくなることから、熱雑音
も大きくなる。
【0011】一般に、この種の複合型薄膜磁気ヘッド
は、MR膜及びその両端部に接続された2つの第1のM
R用リードを含む電流回路と、これらを上下方向から挟
む下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜とを有し
ている。従来の複合型薄膜磁気ヘッドでは、2つの第1
のMR用リード間の間隙がかなり広いため、次のごとき
問題をも生じる。
【0012】即ち、磁気媒体の記録磁界によって生じた
磁束は、下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜間
に挟まれて位置する2つの第1のMR用リード間の間隙
を通過する。この場合、これら2つの第1のMR用リー
ドとMR膜とはあたかも1ターンのコイルのごとく動作
し、間隙を通過する磁束が鎖交することによってこの等
価的なコイルに起電力が生じる。これら2つの第1のM
R用リード間の間隙がかなり広いと、磁束の通過する鎖
交面積が大きくなり鎖交磁束数が増えるので起電力も大
きくなる。この起電力が、MRヘッドから得られる本来
の読み出し信号電圧に重畳されるので、読み出し信号が
変動してしまう。
【0013】従って本発明は、従来技術の上述した問題
点を解消するものであり、MRヘッド部における消費電
力を低減すると共に熱雑音も低減できしかも第1のMR
用リード及びMR膜における誘導磁気変換作用を抑制可
能な複合型薄膜磁気ヘッドを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の複合型薄膜磁気
ヘッドは、再生用のMRヘッド部と、このMRヘッド部
に積層して形成された記録用のインダクティブヘッド部
とを有している。MRヘッド部は、MR膜と、一端がM
R膜上に直接形成された2つの第1のリード導体と、一
端が2つの第1のリード導体の他端にスルーホール導体
を介してそれぞれ接続されておりかつ第1のリード導体
より小さな比抵抗を有する異なる材料で形成された2つ
の第2のリード導体と、2つの第2のリード導体の他端
にそれぞれ接続された2つの外部接続用端子と、MR膜
及び2つの第1のリード導体を上下方向から挟んで配置
された下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜とを
有している。インダクティブヘッド部は、インダクティ
ブコイルと、一端がインダクティブコイルにそれぞれ接
続された2つのリード導体と、2つのリード導体の他端
にそれぞれ接続された2つの外部接続用端子とを有して
いる。本複合型薄膜磁気ヘッドにおいては、下部磁気シ
ールド膜及び上部磁気シールド膜に挟まれた部分の2つ
の第1のリード導体の間隔が10μm以下に設定されて
いると共に、第1のリード導体のMR膜に近い側の部分
の幅が第2のリード導体の幅より大きく設定されてお
り、かつスルーホール導体がインダクティブヘッド部の
リード導体よりMR膜側に配置されている。一方の第1
のリード導体、スルーホール導体及び第2のリード導体
の全長が、インダクティブコイル側の一方のリード導体
の長さより短く設定されていることが好ましい。
【0015】
【作用】スルーホール導体がインダクティブヘッド部の
リード導体よりMR膜側に配置されていると共に、MR
膜上に直接形成されておりかつ第2のリード導体(第2
のMR用リード)より大きな比抵抗を有する異なる材料
で形成された第1のリード導体(第1のMR用リード)
のMR膜に近い側の部分の幅が第2のMR用リードの幅
より大きく設定されているので、その構造上から第2の
MR用リードより膜厚を薄くせざるを得ないと共に比抵
抗がより大きく耐摩耗性の高い導電材で形成される第1
のMR用リードの電気抵抗が大幅に小さくなり、その結
果、消費電力の大幅な低減化が図れかつ熱雑音も大幅に
低減できる。また、下部磁気シールド膜及び上部磁気シ
ールド膜に挟まれた部分の2つの第1のMR用リードの
間隔を10μm以下に設定することによりこれら第1の
MR用リード間の間隙による面積が小さくなり、あたか
も1ターンのコイルのように動作する2つの第1のMR
用リード及びMR膜の鎖交磁束数が最小となり、その等
価的なコイルの起電力が無視できるほど小さくなる。一
般に、2つの第1のMR用リード及びMR膜で等価的な
コイルが構成され下部磁気シールド膜及び上部磁気シー
ルド膜でヨークを構成する構造の場合、これら下部磁気
シールド膜及び上部磁気シールド膜に侵入する磁束によ
って誘導起電力がこの等価的なコイルに発生する。MR
ヘッドにおいては、この起電力が雑音となってしまうの
である。つまり、2つの第1のMR用リードの間隔を1
0μm以下とすると共に第1のMR用リードの幅を大き
くとることによって、これら2つの第1のMR用リード
及びMR膜によるコイルの鎖交磁束数を最小とし、MR
ヘッドからの雑音を抑えて、そのMRヘッドから得られ
る本来の読み出し信号電圧の変動を最小としているので
ある。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
【0017】図2は、本発明の一実施例として、複合型
薄膜磁気ヘッドを備えた浮上型磁気ヘッドユニットの概
略構成を示す斜視図である。
【0018】同図に示すように、本実施例の浮上型磁気
ヘッドユニットにおいては、スライダ20の浮上面(A
BS面)側の中央部に磁気媒体に対する磁気ヘッドの相
対的な走行方向に沿って伸長する単一のレール部21が
突設されており、このレール部21の後端面(磁気媒体
に対する磁気ヘッドの相対的な走行方向に関しての後
端)22にはMRヘッド部及びインダクティブヘッド部
が設けられている。
【0019】図1は、図2の複合型薄膜磁気ヘッドにお
けるリード及び外部接続用端子の部分を、同じく後端面
側から概略的に表したものである。
【0020】これらの図において、10はMRヘッド部
のMR膜、11はこのMRヘッド部の上に積層されたイ
ンダクティブヘッド部のインダクティブコイルをそれぞ
れ示している。
【0021】パーマロイ等によって形成されたMR膜1
0の両端部には、W等の耐摩耗性を有する導電材からな
る第1のMR用リード12a及び12bの一端がそれぞ
れ接続されている。これら第1のMR用リード12a及
び12bの他端は、例えばパーマロイ又はCuなどによ
るスルーホール導体13a及び13bをそれぞれ介して
Cu等の良導体による第2のMR用リード14a及び1
4bの一端にそれぞれ接続されている。第2のMR用リ
ード14a及び14bの他端は外部接続用端子(バン
プ)15a及び15bにそれぞれ接続されている。Cu
等の良導体によるインダクティブコイル11には同じく
Cu等の良導体によるインダクティブ用リード16a及
び16bの一端がそれぞれ接続されており、これらイン
ダクティブ用リード16a及び16bの他端は外部接続
用端子(バンプ)17a及び17bにそれぞれ接続され
ている。バンプ15a及び15bとバンプ17a及び1
7bとは、本実施例においては、Cu層の上にAuが被
覆されて形成されている。
【0022】図1からも明らかのように、MRヘッド部
用のバンプ15a及び15bはインダクティブヘッド部
用のバンプ17a及び17bよりそれぞれ内側に設けら
れている。また、第1のMR用リード12a及び12b
はインダクティブ用リード16a及び16bよりMR膜
側にその全長がそれぞれ位置している。換言すれば、こ
の第1のMR用リード12a及び12bの他端に接続さ
れるスルーホール導体13a及び13bが、インダクテ
ィブ用リード16a及び16bよりMR膜側に存在して
おり、MR膜10により近い位置に配置されている。ま
た、同図から明らかのように、第1のMR用リード12
a及び12bのMR膜側の一部における幅は、第2のM
R用リード14a及び14bの幅より大きく設定されて
いる。
【0023】このように構成することにより、第1のM
R用リード12a及び12bの全長が従来技術のものに
比して大幅に短くなると共にその幅が一部で広く取られ
ているので、そのリードに沿った全抵抗が大幅に小さく
なる。その結果、MRヘッドの消費電力の低減化が図れ
ると共に熱雑音の発生を少なくすることができる。
【0024】図3は、本実施例におけるMRヘッド部の
ABS面に近い部分の構成をモデル化して表した平面図
であり、図4は、図3のIV−IV線断面図である。
【0025】これらの図に示すように、MR膜10に近
い部分の第1のMR用リード12a及び12bは、レー
ル部21の後端面22とほぼ平行に互いに横並びに配置
されており、MR膜10とこのMR膜10に近い部分の
第1のMR用リード12a及び12bとは、電気絶縁膜
30及び31をそれぞれ介して上部磁気シールド膜32
及び下部磁気シールド膜33によって上下方向に挟まれ
ている。
【0026】第1のMR用リード12a及び12bのM
R膜10との接続部における間隔TWは、ABS面側に
位置してトラック幅を規定している。これら第1のMR
用リード12a及び12bの間隔TWより後方側(AB
S面から離れる方向)における間隔Dは10μm以下に
設定されている。間隔Dの下限値は、MR用リード12
a及び12bの間の電気的絶縁性の確保や、フォトリソ
グラフィのパターン形成の容易性等によって定まり、実
際的には3μm以上となる。なお、図示の例では、間隔
Dが間隔TWより大きくなっており、これが一般的であ
るが、間隔Dが間隔TWに等しくなることもあり得る。
【0027】このように、第1のMR用リード12a及
び12bの間隔Dを10μm以下に設定することによ
り、下部磁気シールド膜33及び上部磁気シールド膜3
2間に挟まれて位置する2つの第1のMR用リード12
a及び12b間の間隙による面積が小さくなり、磁気媒
体の記録磁界に基づいて発生した磁束φの通過する鎖交
面積が小さくなる。その結果、あたかも1ターンのコイ
ルのように動作する2つの第1のMR用リード12a及
び12b及びMR膜10の鎖交磁束数が最小となり、そ
の等価的なコイルの起電力が無視できるほど小さくな
る。従って、MRヘッドから得られる本来の読み出し信
号電圧の変動が最小となる。
【0028】図5は、本発明の他の実施例における複合
型薄膜磁気ヘッドを備えた浮上型磁気ヘッドユニットの
概略構成を示す斜視図である。
【0029】同図に示すように、本実施例の浮上型磁気
ヘッドユニットにおいては、スライダ50のABS面側
に磁気媒体に対する磁気ヘッドの相対的な走行方向に沿
って互いに平行に伸長する2つのレール部51及び52
が突設されており、その一方のレール部51の後端面5
3にはMRヘッド部及びインダクティブヘッド部が設け
られている。
【0030】図6は、図5の複合型薄膜磁気ヘッドにお
けるリード及び外部接続用端子の部分を、同じく後端面
側から概略的に表したものである。
【0031】これらの図において、60はMRヘッド部
のMR膜、61はこのMRヘッド部の上に積層されたイ
ンダクティブヘッド部のインダクティブコイルをそれぞ
れ示している。
【0032】パーマロイ等によって形成されたMR膜6
0の両端部には、W等の耐摩耗性を有する導電材からな
る第1のMR用リード62a及び62bの一端がそれぞ
れ接続されている。この第1のMR用リード62a及び
62bの他端は、例えばパーマロイ又はCuなどによる
スルーホール導体63a及び63bをそれぞれ介してC
u等の良導体による第2のMR用リード64a及び64
bの一端にそれぞれ接続されている。第2のMR用リー
ド64a及び64bの他端はバンプ65a及び65bに
それぞれ接続されている。Cu等の良導体によるインダ
クティブコイル61には同じくCu等の良導体によるイ
ンダクティブ用リード66a及び66bの一端がそれぞ
れ接続されており、このインダクティブ用リード66a
及び66bの他端はバンプ67a及び67bにそれぞれ
接続されている。バンプ65a及び65bとバンプ67
a及び67bとは、本実施例においては、Cu層の上に
Auが被覆されて形成されている。
【0033】図6からも明らかのように、第1のMR用
リード62a及び62bはインダクティブ用リード66
a及び66bよりMR膜側にその全長がそれぞれ位置し
ている。換言すれば、この第1のMR用リード62a及
び62bの他端に接続されるスルーホール導体63a及
び63bが、インダクティブ用リード66a及び66b
よりMR膜側にそれぞれ存在しており、MR膜60によ
り近い位置に配置されている。また、同図から明らかの
ように、第1のMR用リード62a及び62bのMR膜
側の一部における幅は、第2のMR用リード64a及び
64bの幅より大きく設定されている。
【0034】従って、図1の実施例の場合と同様に、第
1のMR用リード62a及び62bの全長が従来技術の
ものに比して大幅に短くなると共にその幅が一部で広く
取られているので、そのリードに沿った全抵抗が大幅に
小さくなる。その結果、MRヘッドの消費電力の低減化
が図れると共に熱雑音の発生を少なくすることができ
る。
【0035】また、本実施例におけるMRヘッド部のA
BS面に近い部分の構成も、図1の実施例の場合と全く
同様であり、第1のMR用リード62a及び62bのM
R膜60との接続部のトラック幅を規定する間隔TWよ
り後方側(ABS面から離れる方向)における間隔Dは
10μm以下に設定されている。間隔Dの下限値は、M
R用リード62a及び62bの間の電気的絶縁性の確保
や、フォトリソグラフィのパターン形成の容易性等によ
って定まり、実際的には3μm以上となる。なお、図示
の例では、間隔Dが間隔TWより大きくなっており、こ
れが一般的であるが、間隔Dが間隔TWに等しくなるこ
ともあり得る。
【0036】このように、第1のMR用リード62a及
び62bの間隔Dを10μm以下に設定することによ
り、図1の実施例の場合と同様に、あたかも1ターンの
コイルのように動作する2つの第1のMR用リード62
a及び62b及びMR膜60の鎖交磁束数が最小とな
り、その等価的なコイルの起電力が無視できるほど小さ
くなる。従って、MRヘッドから得られる本来の読み出
し信号電圧の変動が最小となる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、MR膜上に直接形成されておりかつ第2のリード導
体より大きな比抵抗を有する異なる材料で形成された第
1のリード導体のMR膜に近い側の部分の幅が、この第
2のリード導体の幅より大きく設定されていると共にス
ルーホール導体がインダクティブヘッド部のリード導体
よりMR膜側に配置されている。このため、その構造上
から膜厚を薄くせざるを得ないと共に比抵抗が大きく耐
摩耗性の高い導電材で形成される第1のMR用リードの
電気抵抗が大幅に小さくなり、その結果、消費電力の大
幅な低減化が図れかつ熱雑音も大幅に低減できる。ま
た、下部磁気シールド膜及び上部磁気シールド膜に挟ま
れた部分の2つの第1のMR用リードの間隔が10μm
以下に設定されているので、下部磁気シールド膜及び上
部磁気シールド膜間に挟まれて位置する第1のMR用リ
ード間の間隙が小さくなり、あたかも1ターンのコイル
のように動作する第1のMR用リード及びMR膜の鎖交
磁束数が最小となり、その等価的なコイルの起電力が無
視できるほど小さくなる。従って、MRヘッドの雑音が
抑制されてこのMRヘッドから得られる本来の読み出し
信号電圧の変動が最小となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の実施例の複合型薄膜磁気ヘッドにおける
リード及び外部接続用端子の部分を後端面側から概略的
に表した図である。
【図2】本発明の一実施例として複合型薄膜磁気ヘッド
を備えた浮上型磁気ヘッドユニットを示す斜視図であ
る。
【図3】図2の実施例におけるMRヘッド部のABS面
に近い部分の構成をモデル化して表した平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の他の実施例として複合型薄膜磁気ヘッ
ドを備えた浮上型磁気ヘッドユニットを示す斜視図であ
る。
【図6】図5の実施例の複合型薄膜磁気ヘッドにおける
リード及び外部接続用端子の部分を後端面側から概略的
に表した図である。
【図7】従来の複合型薄膜磁気ヘッドにおけるリード及
び外部接続用端子の部分を後端面側から概略的に表した
図である。
【符号の説明】
10、60 MRヘッド部 11、61 インダクティブヘッド部 12a、12b、62a、62b 第1のMR用リード 13a、13b、63a、63b スルーホール導体 14a、14b、64a、64b 第2のMR用リード 15a、15b、17a、17b、65a、65b、6
7a、67b 外部接続用端子(バンプ) 16a、16b、66a、66b インダクティブ用リ
ード 30、31 電気的絶縁層 32 上部磁気シールド膜 33 下部磁気シールド膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−107718(JP,A) 特開 平1−109510(JP,A) 特開 昭61−276110(JP,A) 特開 昭57−27419(JP,A) 特公 平1−1846(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/31

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生用の磁気抵抗効果ヘッド部と、該磁
    気抵抗効果ヘッド部に積層して形成された記録用のイン
    ダクティブヘッド部とを有しており、前記磁気抵抗効果
    ヘッド部が、磁気抵抗効果膜と、一端が該磁気抵抗効果
    膜上に直接形成された2つの第1のリード導体と、一端
    が該2つの第1のリード導体の他端にスルーホール導体
    を介してそれぞれ接続されておりかつ該第1のリード導
    体より小さな比抵抗を有する異なる材料で形成された2
    つの第2のリード導体と、該2つの第2のリード導体の
    他端にそれぞれ接続された2つの外部接続用端子と、前
    記磁気抵抗効果膜及び前記2つの第1のリード導体を上
    下方向から挟んで配置された下部磁気シールド膜及び上
    部磁気シールド膜とを有し、かつ前記インダクティブヘ
    ッド部が、インダクティブコイルと、一端が該インダク
    ティブコイルにそれぞれ接続された2つのリード導体
    と、該2つのリード導体の他端にそれぞれ接続された2
    つの外部接続用端子とを有する複合型薄膜磁気ヘッドで
    あって、前記下部磁気シールド膜及び前記上部磁気シー
    ルド膜間に挟まれた部分の前記2つの第1のリード導体
    の間隔が10μm以下に設定されていると共に、該第1
    のリード導体の前記磁気抵抗効果膜に近い側の部分の幅
    が前記第2のリード導体の幅より大きく設定されてお
    り、かつ前記スルーホール導体が前記インダクティブヘ
    ッド部の前記リード導体より磁気抵抗効果膜側に配置さ
    れていることを特徴とする複合型薄膜磁気ヘッド。
JP4353745A 1992-12-15 1992-12-15 複合型薄膜磁気ヘッド Expired - Fee Related JP2982841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4353745A JP2982841B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 複合型薄膜磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4353745A JP2982841B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 複合型薄膜磁気ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06180823A JPH06180823A (ja) 1994-06-28
JP2982841B2 true JP2982841B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=18432937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4353745A Expired - Fee Related JP2982841B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 複合型薄膜磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2982841B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005293663A (ja) 2004-03-31 2005-10-20 Tdk Corp 複合型薄膜磁気ヘッド

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60107718A (ja) * 1983-11-17 1985-06-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 薄膜再生ヘツド
JPS641846A (en) * 1987-06-24 1989-01-06 National House Ind Co Ltd Fitting structure of bearing wall

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06180823A (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5446613A (en) Magnetic head assembly with MR sensor
US5218497A (en) Magnetic recording-reproducing apparatus and magnetoresistive head having two or more magnetoresistive films for use therewith
JP2947172B2 (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド、誘導型・磁気抵抗効果型複合磁気ヘッド、磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH05159234A (ja) 変化する厚さのコイルを備えた薄膜ヘッド
US5312644A (en) Method of making a magnetoresistive head with integrated bias and magnetic shield layer
JP2982841B2 (ja) 複合型薄膜磁気ヘッド
JPH07192227A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JPH06274830A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH064832A (ja) 複合型薄膜磁気ヘッド
JPH087229A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JPS61126618A (ja) 磁気抵抗効果薄膜ヘツド
EP0482642B1 (en) Composite magnetoresistive thin-film magnetic head
JPS62137713A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘツド
JPH07201021A (ja) 複合型磁気ヘッド
JPH06251339A (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド及びバイアス特性測定方法
JPH0845026A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JP2863552B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびこの薄膜磁気ヘッドを用いた記録再生装置
JPH0554340A (ja) 複合型磁気ヘツド
JP2780483B2 (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド
JPH06150258A (ja) 磁気抵抗効果型薄膜ヘッド
JPS63127408A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH0817019A (ja) 磁気抵抗効果ヘッド
JP3297760B2 (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法
JP3040892B2 (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
JPH0562131A (ja) 複合型磁気ヘツド

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970513

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070924

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees