JP2982675B2 - 新規なホスフィン化合物およびその用途 - Google Patents

新規なホスフィン化合物およびその用途

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JP2982675B2
JP2982675B2 JP34232395A JP34232395A JP2982675B2 JP 2982675 B2 JP2982675 B2 JP 2982675B2 JP 34232395 A JP34232395 A JP 34232395A JP 34232395 A JP34232395 A JP 34232395A JP 2982675 B2 JP2982675 B2 JP 2982675B2
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哲治 池
健 井上
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YOSHITOMI SEIYAKU KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機材料の安定剤
として有用な新規なホスフィン化合物またはホスフィン
オキサイド化合物、およびそれらの用途に関する。
【0002】
【従来の技術】天然高分子、合成高分子、油脂、潤滑
油、作動油などの有機材料は酸化を受けて有用性を減じ
るので、種々の酸化防止剤が工夫されて、これら有機材
料中に添加されている。たとえば、フェノール系酸化防
止剤、硫黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、リ
ン系酸化防止剤などの安定化剤を単独で、あるいは複数
の組合せで用いると安定化効果のあることが知られてい
る。特に、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂などの合成樹脂は熱、酸素、光などの作用により劣化
し、変色したり、機械的強度を低下させたりして使用寿
命が極端に短くなることが知られている。その劣化防止
のために多種類の酸化防止剤が開発されているが、その
なかでリン系酸化防止剤は樹脂の変色を防止し、耐熱
性、耐候性を増加させるため多用されてきた。最近は高
速成型のための高温化やエンジニアリングプラスチック
などとのアロイによる高温成型などのため、高温で揮散
しにくい耐熱性、加工安定性の優れた酸化防止剤の要求
が高まってきており、その目的のためにリン系酸化防止
剤としてホスファイトやホスホナイト化合物が開発、商
品化されている。すなわち、特公昭50−35096号
公報には、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトを代表と
する4,4’−ビフェニレンジホスホナイト化合物が、
特開平1−254744号公報には、テトラキス(2,
4−ジ第3級ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレ
ンジホスホナイトと対応するモノホスホナイトを含有す
る組成物が、特開平2−270892号公報には、テト
ラキス(2,4−ジ第3級ブチル−6−メチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトなどから
なる組成物が、特開平5−202078号公報には、テ
トラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンジホスホネートなどからなる組成物
が、更に特開平5−178870号公報には、テトラキ
ス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチルフェニル)−
4,4’−ビフェニレンジホスホナイト化合物が、それ
ぞれ開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら既存の
リン系酸化防止剤においてもなお、化合物自体の熱安定
性および有効成分を配合した樹脂組成物の非着色性、熱
安定性などの点で満足されるものはない。また、前記組
成物による安定化効果も満足すべきものではなかった。
【0004】また、リン系酸化防止剤は、樹脂の変色を
防止するなどの耐熱性、耐候性を増加させ、有機材料の
安定化効果の向上に主眼をおいて開発されてきたが、リ
ン系酸化防止剤が有機材料より移行し、酸化防止剤を添
加した有機材料の酸化防止効果が早期に消失する問題点
があった。したがって、本発明の目的は、それ自体が、
熱安定性に優れ、かつ、有機材料に配合することにより
優れた安定化効果をもたらし、加えて、有機材料中より
当該酸化防止剤の移行(Migration)を制御
し、その酸化防止効果を維持できる、新規なホスフィン
化合物またはホスフィンオキサイド化合物およびその用
途を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
実状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、特に、熱安定性が
優れたホスフィン化合物またはホスフィンオキサイド化
合物を見いだし、更に有機材料に添加することにより有
機材料の熱に対する安定性を極めて改良することを見い
出し、加えて、有機材料中より当該酸化防止剤の移行を
制御し、その酸化防止効果を維持できることを見い出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、
【0006】(1):一般式(I)
【0007】
【化36】
【0008】(式中、X1 、X2 およびX4 は、それぞ
れ独立して、式
【0009】
【化37】
【0010】(式中、Rは水素原子またはメチル基を示
す。)を示し、X3 はそれぞれの繰り返し単位について
独立して式
【0011】
【化38】
【0012】(式中、Rは水素原子またはメチル基を示
す。)を示し、pは0または1を示し、qはそれぞれの
繰り返し単位について独立して0または1を示し、mは
2〜10の整数を示す。)により表されるホスフィン化
合物またはホスフィンオキサイド化合物(以下、化合物
(I)ともいう)、
【0013】(2):一般式(II)
【0014】
【化39】
【0015】(式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX
5 はそれぞれ独立して
【0016】
【化40】
【0017】(式中、Rは水素またはメチル基を示
す。)を示し、p、qおよびrはそれぞれ独立して0ま
たは1の整数を示す。)により表されるホスフィン化合
物またはホスフィンオキサイド化合物(以下、化合物
(II)ともいう)、
【0018】(3):一般式(III)
【0019】
【化41】
【0020】(式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX
5 はそれぞれ独立して式
【0021】
【化42】
【0022】(式中、Rは水素またはメチル基を示
す。)を示し、p、qおよびrはそれぞれ独立して0ま
たは1の整数を示す。)により表されるホスフィン化合
物またはホスフィンオキサイド化合物(以下、化合物
(III)ともいう)、
【0023】(4):化合物(I)、化合物(II)ま
たは化合物(III)により表されるホスフィン化合物
またはホスフィンオキサイド化合物からなる有機材料用
安定剤、 (5):化合物(I)、化合物(II)または化合物
(III)により表されるホスフィン化合物またはホス
フィンオキサイド化合物を含有してなる安定化された有
機材料、 (6):化合物(I)、化合物(II)または化合物
(III)により表されるホスフィン化合物またはホス
フィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止剤、
硫黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン
系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有してな
る有機材料用安定剤、 (7):化合物(I)、化合物(II)または化合物
(III)により表されるホスフィン化合物またはホス
フィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止剤、
硫黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン
系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有してな
る安定化された有機材料に関する。化合物(I)、化合
物(II)または化合物(III)により表される化合
物においては、各リン原子の原子価は、それぞれ独立し
て3価または5価、すなわち、
【0024】
【化43】
【0025】または
【0026】
【化44】
【0027】であり、各リン原子に結合される式
【0028】
【化45】
【0029】(式中、Rは水素原子またはメチル基を示
す。)におけるRは、それぞれ独立して水素またはメチ
ル基である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(I)、化合物
(II)または化合物(III)により表されるホスフ
ィン化合物またはホスフィンオキサイド化合物は、たと
えば次の方法によって製造される。
【0031】ビフェニルとハロゲン化リン(三塩化リ
ン、三臭化リン、三ヨウ化リンなど)を高温気相で、ま
たはルイス酸(塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、
ヨウ化アルミニウム、塩化ガリウム、臭化ガリウム、塩
化インジウム、臭化インジウム、塩化スズ、塩化チタ
ン、塩化ジルコニウム、塩化ロジウム、フッ化アンチモ
ン、塩化アンチモン、塩化タングステン、塩化鉄、塩化
亜鉛、フッ化ホウ素、塩化ホウ素、塩化ニオブなど)な
どの触媒の存在下、溶媒(ベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン、ヘプタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼンなど)中、または、好ましくは前記に例示し
たハロゲン化リンまたはオキシ塩化リンを溶媒と兼ねて
使用して、冷却下または室温から用いる溶媒の沸点まで
の温度、好ましくは加熱還流下に反応させ、次いで得ら
れたビフェニルハロホスフィンと化学量論的量もしくは
それ以上の量の一般式
【0032】
【化46】
【0033】(式中、Rは水素またはメチル基を示
す。)により表される化合物(以下、化合物(IV)と
もいう)を、アミン(ジメチルホルムアミド、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、モルホリン、ジメチルア
ニリン、ピリジン、キノリン、コリジン、アミノピリジ
ン、1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタリン、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
など)の存在下、溶媒(ベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン、ヘプタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロトルエン、クロロベンゼンなど)中、冷却下または室
温から用いる溶媒の沸点までの温度で30分から24時
間反応させることによって製造することができる。
【0034】なお、化合物(IV)により示される化合
物としては、2,4−ジ第3級ブチルフェノール、2,
4−ジ第3級ブチル−5−メチルフェノール、2,4−
ジ第3級ブチル−6−メチルフェノールが好ましい。得
られた目的化合物は再結晶法、クロマトグラフィー法な
どの通常の手段により精製することができる。
【0035】本発明の化合物(I)、化合物(II)ま
たは化合物(III)により表されるホスフィン化合物
またはホスフィンオキサイド化合物としては、例えば、
下記の化合物A
【0036】
【化47】
【0037】、化合物B
【0038】
【化48】
【0039】、化合物C
【0040】
【化49】
【0041】、化合物D、化合物E、化合物F、化合物
G、化合物H、化合物I、化合物J、化合物K、化合物
L、化合物M、化合物N、化合物O、化合物P、化合物
Q、化合物Rなど(化合物Dから化合物Rは下記に示
す。)が挙げられ、好ましくは、化合物A、化合物B、
化合物Cが挙げられる。これらの化合物において、各リ
ン原子の原子価はそれぞれ独立して3価または5価、す
なわち
【0042】
【化50】
【0043】または
【0044】
【化51】
【0045】であり、また、各リン原子に結合される式
【0046】
【化52】
【0047】(式中、Rは水素原子またはメチル基を示
す。)におけるRは、それぞれ独立して水素原子である
か、5位がメチル基または6位がメチル基である。本発
明の化合物(I)、化合物(II)または化合物(II
I)は、特に、熱安定性に優れた特徴を有し、高温揮散
性が少なく、有機材料の酸化劣化を防止する安定剤とし
て有用であり、特に、化合物A、化合物Bまたは化合物
Cが有用である。本発明の化合物(I)、化合物(I
I)または化合物(III)は1種でも用いられるが、
2種以上、たとえば、化合物Aの場合は、化合物D
【0048】
【化53】
【0049】、化合物E
【0050】
【化54】
【0051】、化合物F
【0052】
【化55】
【0053】、化合物G
【0054】
【化56】
【0055】、化合物H
【0056】
【化57】
【0057】から選ばれた1種以上の化合物と、化合物
Bの場合は、化合物I
【0058】
【化58】
【0059】、化合物J
【0060】
【化59】
【0061】、化合物K
【0062】
【化60】
【0063】、化合物L
【0064】
【化61】
【0065】、化合物M
【0066】
【化62】
【0067】
【0068】から選ばれた1種以上の化合物と、それぞ
れ併用または混合して用いることもできる。さらに、こ
れらに、化合物N
【0069】
【化63】
【0070】、化合物O
【0071】
【化64】
【0072】、化合物P
【0073】
【化65】
【0074】、化合物Q
【0075】
【化66】
【0076】、化合物R
【0077】
【化67】
【0078】などの化合物をそれぞれ併用または混合し
て用いることもできる。
【0079】本発明化合物により安定化される有機材料
は、高分子重合体、油脂、鉱油など自体およびこれより
なるものに代表されるものであり、このうち高分子重合
体としては、ポリオレフィン、含ハロゲン合成樹脂、石
油樹脂、クマロン樹脂、ポリスチレン、スチレン系共重
合体、スチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラー
ル、アクリル樹脂、メタクリレート樹脂、ポリアクリロ
ニトリル、直鎖ポリエステル、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレ
ンオキシド、ポリアセタール、ポリウレタン、繊維素系
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート、強化ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスルホン系
樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィ
ッド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリ
オキシベンゾイル、ポリイミド、ポリマレイミド、ポリ
アミドイミド、天然ゴム、合成ゴムおよびこれらのブレ
ンド品などがあげられる。
【0080】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン
(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、線状中密度ポリエチレンなど)、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリペンテン、ポリ−3−メ
チルブチレンなどのα−オレフィン重合体、ポリスチレ
ンおよびポリエチレンとポリプロピレンと他の相溶性重
合体との混和物またはエチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体などがあげられる。当該
ポリオレフィンは重合後、触媒残渣を除去する工程を入
れた僅かに精製処理を行ったものや、比較的高度に精製
したもののほかに、高活性触媒を用い、触媒除去工程を
経ていないか、または簡略化して得られる触媒残渣を含
有するポリオレフィン、特に、ハロゲン含有マグネシウ
ム化合物を触媒担体とするチグラー型触媒やクロム系触
媒を用いて得られ、未だ触媒残留物除去工程を経ていな
い結晶性ポリオレフィンであってもよい(特公昭62−
4418号公報、特公平3−56245号公報、米国特
許第4115639号明細書参照)。さらに、メタロセ
ン系シングルサイト触媒によって得られる分子量分布の
非常に狭いポリオレフィンであってもよい〔ジャーナル
・オブ・ポリマー・サイエンス・ポリマー・ケミストリ
ー・エディション(Journal of Polym
er Science.Polymer Chemis
try Edition)第23巻,2151頁(19
85年)〕。
【0081】含ハロゲン合成樹脂としては、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ臭化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリフッ化ビニリデン、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、臭素化ポリエチレン、塩化
ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、
塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチ
レン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、
塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三元共重合
体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イ
ソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元
共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル
−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、内部可塑性ポリ塩化ビニルなどが
あげられる。
【0082】スチレン系共重合体としては、スチレンと
他の単量体との共重合体であって、他の単量体として
は、無水マレイン酸、ブタジエン、アクリロニトリルな
どがあげられる。スチレン系樹脂としては、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン樹脂、アクリル酸エステ
ル−ブタジエン−スチレン樹脂、メタクリル酸エステル
−ブタジエン−スチレン樹脂などがあげられる。
【0083】合成ゴムとしては、イソプレンゴム、ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム
などがあげられる。
【0084】本発明化合物により安定化される有機材料
のうち、好ましくは前記した高分子重合体であり、より
好ましくはポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状中密度ポ
リエチレンなど)、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂、ポリカーボネート、変性ポリフェニレン
オキサイドなどがあげられる。
【0085】本発明化合物は、上記に示した有機材料と
の相溶性が良好であり、有機材料より本発明化合物が移
行を制御でき、長期に渡り、有機材料中に本発明化合物
が残存することにより、有機材料を安定化させる優れた
効果を持続することができると考えられる。本発明化合
物を有機材料用安定剤として用いる場合、有機材料に対
し、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは
0.01〜5重量%の割合で配合するのがよい。
【0086】さらに、本発明の安定剤化合物は、特に、
フェノール系酸化防止剤または硫黄系酸化防止剤と組合
せることにより、さらに、熱安定性に優れた有機材料を
得ることができる。本発明において、これらフェノール
系酸化防止剤または硫黄系酸化防止剤の1種以上を組合
せて、有機材料用安定剤として用いる場合、それら酸化
防止剤を有機材料に対し、好ましくはそれぞれ0.01
〜10重量%、より好ましくは0.01〜5重量%の割
合で配合するのがよい。併用する場合には、別々に添加
してもよい。また、予め本発明化合物と上記以外の他の
参加防止剤とを混合して添加してもよく、それらの酸化
防止剤の混合割合は、本発明化合物に対し、0.1〜1
0倍量の範囲が好ましい。
【0087】フェノール系酸化防止剤としては、2,6
−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール、4−ヒドロ
キシメチル−2,6−ジ第3級ブチルフェノール、2,
6−ジ第3級ブチル−4−エチルフェノール、ブチル化
ヒドロキシアニソール、n−オクタデシル・3−(4−
ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェニル)プロピ
オネート、ジステアリル・(4−ヒドロキシ−3−メチ
ル−5−第3級ブチル)ベンジルマロネート、没食子酸
プロピル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、トコ
フェロール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6
−第3級ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−第3級ブチルフェノール)、4,
4’−メチレンビス(2,6−ジ第3級ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデンビス(6−第3級ブチル−
m−クレゾール)、4,4’−チオビス(6−第3級ブ
チル−m−クレゾール)、スチレン化フェノール、N,
N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、ビス(3,5−ジ
第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチ
ルエステル)カルシウム、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−第3級ブチルフェニル)ブ
タン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、テトラキス〔3−(3,5−ジ第3級ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチ
ル〕メタン、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕、2,2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス〔6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−ク
レゾール〕、1,3,5−トリス(4−第3級ブチル−
3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシア
ヌル酸、1,3,5−トリス(3,5−ジ第3級ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル酸、トリエチ
レングリコール−ビス〔3−(3−第3級ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、
2,2’−オキザミドビス〔エチル・3−(3,5−ジ
第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチル
アニリノ)−2,4−ジオクチルチオ−1,3,5−ト
リアジン、ビス〔2−第3級ブチル−4−メチル−6−
(2−ヒドロキシ−3−第3級ブチル−5−メチルベン
ジル)フェニル〕テレフタレート、3,9−ビス〔2−
〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチル
エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
〔5.5〕ウンデカンまたは3,9−ビス〔2−〔3−
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル〕−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウン
デカンなどがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0088】好ましいフェノール系酸化防止剤として
は、2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール、
n−オクタデシル・3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
第3級ブチルフェニル)プロピオネート、テトラキス
〔3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシメチル〕メタン、トリエチレ
ングリコール−ビス〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、
4,4’−ブチリデンビス(6−第3級ブチル−m−ク
レゾール)、4,4’−チオビス(6−第3級ブチル−
m−クレゾール)、1,3,5−トリス(3,5−ジ第
3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル
酸、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−第3級ブチルフェニル)ブタン、3,9−ビス
〔2−〔3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジ
メチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ〔5.5〕ウンデカンなどがあげられる。
【0089】硫黄系酸化防止剤としては、チオアルカン
酸のエステルであって、ジラウリルエステル、ジミリス
チルエステル、ジステアリルエステル、ジドコシルエス
テルなどや、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリスヒ
ドロキシエチルイソシアヌレートなどの多価アルコール
とのエステルがあげられる。
【0090】好ましい硫黄系酸化防止剤としては、ジラ
ウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロ
ピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ペン
タエリスリトール−テトラキス(β−ラウリルチオプロ
ピオネート)があげられる。
【0091】また、本発明の安定剤化合物と共に、有機
材料の耐候性をされに向上させるために、紫外線吸収剤
や光安定剤などを併用させることもできる。
【0092】これら紫外線吸収剤および光安定剤として
は、フェニルサリチレート、p−第3級ブチルフェニル
サリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−アセトキシエトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒド
ロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−イソオクチルオキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキ
シ−5,5’−ジスルホベンゾフェノン・2ナトリウ
ム、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタ
クリルオキシ)プロポキシベンゾフェノン、2−(2−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3−第3級ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジ第3級ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−〔2−ヒドロキシ−5−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、
n−ヘキサデシル・3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、2,4−ジ第3級ブチルフェニル
・3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、エチル・2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート、{2,2’−チオビス〔4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)フェノラート〕}−n−ブチルア
ミン・ニッケル、{2,2’−チオビス〔4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)フェノラート〕}ニ
ッケル、ビス(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルホスホン酸エチル)ニッケル、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ぺリジル)−2−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、ビス
(1−アクリロイル−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピぺリジル)・ビス(3,5−ジ第3級ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)マロネート、テトラキス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ
{〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミ
ノ−s−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキ
サメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ぺリジル)イミノ〕}、ポリ{(6−モルホリノ−s−
トリアジン−2,4−ジイル)〔(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピぺリジル)イミノ〕ヘキサメチレン
〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ〕}、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸縮合物、
塩化シアヌル/第3級オクチルアミン/1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン縮合物などに代表されるサリチル酸系、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリ
レート系、ニッケル化合物系もしくは2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン系化合物などがあげられる。
【0093】好ましい紫外線吸収剤および光安定剤とし
ては、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾ
フェノン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−
第3級ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第
3級ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ポリ{〔6−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)イミノ−s−トリアジン−2,4−
ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕}などがあげ
られる。
【0094】さらに本発明化合物は、他のリン系酸化防
止剤と組み合わせることにより、有機材料の酸化劣化を
防止する安定剤として使用することができる。他のリン
系酸化防止剤としては、テトラキス(2,4−ジ第3級
ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナ
イト、トリス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)ホス
ファイト、ビス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)−
4−ビフェニルホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ
第3級ブチル−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフ
ェニレンジホスホナイト、トリス(2,4−ジ第3級ブ
チル−5−メチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,
4−ジ第3級ブチル−5−メチルフェニル)−4−ビフ
ェニルホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ第3級ブ
チル−6−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
ジホスホナイト、トリス(2,4−ジ第3級ブチル−6
−メチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ第
3級ブチル−6−メチルフェニル)−4−ビフェニルホ
スホナイト、ビス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−
ジ第3級ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,
6−ジ第3級ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホ
スファイトまたはそれらの混合物などがあげられる。
【0095】好ましいリン系酸化防止剤としては、テト
ラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)−4,4’
−ビフェニレンジホスホナイト、トリス(2,4−ジ第
3級ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ
第3級ブチルフェニル)−4−ビフェニルホスホナイ
ト、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、
トリス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチルフェニ
ル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ第3級ブチル−5
−メチルフェニル)−4−ビフェニルホスホナイト、テ
トラキス(2,4−ジ第3級ブチル−6−メチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、トリス
(2,4−ジ第3級ブチル−6−メチルフェニル)ホス
ファイト、ビス(2,4−ジ第3級ブチル−6−メチル
フェニル)−4−ビフェニルホスホナイトまたはそれら
の混合物があげられる。
【0096】本発明において、化合物Aを有機材料用安
定剤として用いる場合、化合物D、化合物E、化合物
F、化合物Gおよび化合物Hの他に、2,4−ジ第3級
ブチルフェノール、ビス(2,4−ジ第3級ブチルフェ
ニル)−4−ビフェニルホスホナイト、トリス(2,4
−ジ第3級ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス
(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)−4,4’−ビフ
ェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ第3
級ブチルフェニル)−4,4−ビフェニレンジホスホネ
ート、および、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチルフ
ェニル)−4,4−ビフェニレンジホスホネートホスホ
ナイトから選ばれる1種以上の化合物と併用することも
できる。
【0097】化合物Bを有機材料用安定剤として用いる
場合、化合物I、化合物J、化合物K、化合物Lおよび
化合物Mの他に、2,4−ジ第3級ブチル−5−メチル
フェノール、ビス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチ
ルフェニル)−4−ビフェニルホスホナイト、トリス
(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチルフェニル)ホス
ファイト、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5−
メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナ
イト、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチ
ルフェニル)−4,4−ビフェニレンジホスホネート、
および、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メ
チルフェニル)−4,4−ビフェニレンジホスホネート
ホスホナイトから選ばれる1種以上の化合物と併用する
こともできる。
【0098】さらに、化合物Cを有機材料用安定剤とし
て用いる場合、化合物Aまたは化合物Bと同様に、化合
物Cの各リン原子の原子価は、それぞれ独立して3価ま
たは5価、すなわち、
【0099】
【化68】
【0100】または
【0101】
【化69】
【0102】である化合物と、それぞれ併用または混合
して用いてもよい。また、これらの化合物に、2,4−
ジ第3級ブチル−6−メチルフェノール、ビス(2,4
−ジ第3級ブチル−6−メチルフェニル)−4−ビフェ
ニルホスホナイト、トリス(2,4−ジ第3級ブチル−
6−メチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,
4−ジ第3級ブチル−6−メチルフェニル)−4,4’
−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−
ジ第3級ブチル−6−メチルフェニル)−4,4−ビフ
ェニレンジホスホネート、および、テトラキス(2,4
−ジ第3級ブチル−6−メチルフェニル)−4,4−ビ
フェニレンジホスホネートホスホナイトから選ばれる1
種以上の化合物と併用することもできる。
【0103】さらに、化合物Nのように、4,4’−ビ
フェニレンジホスホナイト化合物以外の、例えば、3,
3’−ビフェニレンジホスホナイト化合物などを用いる
こともでき、また、化合物O、化合物P、化合物Q、化
合物Rのように、4個以上11個以下のリン原子を分子
内に含むホスフィン化合物を用いることもできる。
【0104】本発明において紫外線吸収剤、光安定剤、
リン系酸化防止剤などの安定剤をそれぞれ少なくとも1
種以上組合せて有機材料用安定剤として用いる場合、こ
れら安定剤は有機材料に対し、好ましくはそれぞれ0.
01〜10重量%、より好ましくは0.01〜5重量%
の割合で配合するのがよい。
【0105】このように、本発明化合物の1種または2
種以上と、フェノール系酸化防止剤、硫黄系酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン系酸化防止剤か
ら選ばれる少なくとも1種とからなる有機材料の安定剤
が提供される。また、それら安定化剤を配合してなる有
機材料も提供される。
【0106】本発明化合物の1種または2種以上、また
は本発明化合物とその他の酸化防止剤または紫外線吸収
剤、光安定剤などの安定剤の1種以上を併用して、有機
材料へ配合する方法としては混合し、ついで混練り、押
出しなどの工程で処理することができる。さらに本発明
化合物は、ステアリン酸カルシウムなどの金属石鹸、ヒ
ドラジン系化合物などの重金属不活性化剤、ビス(p−
第三級ブチル安息香酸)アルミニウム水酸化物などの造
核剤、モノブチル錫オキサイドまたはジブチル錫オキサ
イドなどの有機錫安定剤、ジ−2−エチルヘキシルフタ
レートまたはジ−2−エチルヘキシルアジペートなどの
可塑剤、エポキシ化大豆油またはエポキシオクチルステ
アレートなどのエポキシ化合物、各種の有機顔料、酸化
アルミニウムなどの充填剤、重炭酸ナトリウムまたはア
ゾジカルボンアミドなどの発泡剤、カチオン系またはア
ニオン系界面活性剤などの帯電防止剤、リン酸エステル
などの難燃剤、脂肪族アミド、脂肪酸の低級アルコール
エステル類などの滑剤、アクリル系高分子加工助剤など
と併用することもできる。
【0107】
【実施例】以下、本発明を実施例および実験例により詳
述するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもので
はない。
【0108】実施例1 (2,4−ジ第3級ブチルフェノキシ)ビス〔4’−
〔ビス(2,4−ジ第3級ブチルフェノキシ)ホスフィ
ノ〕ビフェニル−4−イル〕ホスフィン(化合物A)
【0109】(1)ビフェニル16.9gと三塩化リン
58gに塩化アルミニウム38.5gを加え、8時間加
熱還流した。放冷後に減圧下、55〜90℃において過
剰の三塩化リンを留去した。
【0110】(2)(1)で得られた赤色のビフェニル
クロロホスフィン・塩化アルミニウム錯体混合物を80
℃において1時間かけて、トルエン230g,ピリジン
69gおよび2,4−ジ第3級ブチルフェノール90.
8gの溶液に滴下し、次いで80℃で5時間反応させ
た。反応物より塩化アルミニウム−ピリジン錯体とピリ
ジンの塩酸塩を分離した後、吸着剤により処理した。次
いで溶媒を減圧濃縮し、アセトニトリルとトルエンの混
合溶媒から繰り返し精製すると黄色粉末状物質4.6g
が得られた。一部をさらにゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー分取により精製すると、融点126〜13
9℃の淡黄色粉末が得られた。なお、得られた化合物は
赤外線吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルにより化
合物Aであることを確認した。
【0111】また、この化合物は液体クロマトグラフィ
ー質量スペクトルにより、化合物Aの他に化合物D、化
合物F,化合物Gが検出された。
【0112】実施例2 (2,4−ジ第3級ブチル−5−メチルフェノキシ)ビ
ス〔4’−〔ビス(2,4−ジ第3級ブチル−5−メチ
ルフェノキシ)ホスフィノ〕ビフェニル−4−イル〕ホ
スフィン(化合物B)
【0113】(1)ビフェニル4.6gと三塩化リン6
5.9gに塩化アルミニウム10.7gを加え、10時
間加熱還流した。放冷後5℃以下に冷却し、オキシ塩化
リン12.3gを滴下した後、0.5時間反応させた。
生成した塩化アルミニウム・オキシ塩化リン錯体を濾別
し、クロロベンゼンで充分に洗浄し、濾液を減圧濃縮し
て赤黄色粘稠なビフェニルクロロホスフィン混合物を得
た。
【0114】(2)2,4−ジ第3級ブチル−5−メチ
ルフェノール17.6gとトリエチルアミン8.1gを
トルエン80gに溶解させ、5℃以下に冷却した。これ
に(1)で得られたビフェニルクロロホスフィン混合物
7.6gのトルエン50g溶液を滴下した。40〜10
0℃で6時間反応させた。反応後放冷し、トリエチルア
ミン塩酸塩を濾別した。濾液を減圧濃縮し、アセトニト
リルとトルエンの混合溶媒から繰り返し精製すると黄色
粉末状物質5.5gが得られた。一部をさらにゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー分取により精製する
と、融点134〜148℃の淡黄色粉末が得られた。な
お、得られた化合物は赤外線吸収スペクトル、核磁気共
鳴スペクトルにより化合物Bであることを確認した。
【0115】また、この化合物は液体クロマトグラフィ
ー質量スペクトルにより、化合物Bの他に化合物I、化
合物K、化合物Lが検出された。次に実験例により本発
明の効果を説明する。
【0116】実験例1:熱揮散性試験 窒素雰囲気中、昇温速度10℃/分の条件で熱重量分析
により減量開始温度(℃)および50%減量時の温度
(℃)を求めた。
【0117】表中、比較例1〜3は以下の化合物を示
す。(以下の実験例でも同様である。) 比較例1:テトラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト 比較例2:テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5−
メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナ
イト 比較例3:トリス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)
ホスファイト その結果を表1に示す。表中に示した値の単位は、℃で
ある。
【0118】
【表1】
【0119】表1から本発明化合物は、比較例の化合物
と比較して、高温での揮散性に優れた熱安定性を保持し
ている。
【0120】実験例2:酸素吸収誘導期の測定 添加剤無添加のポリプロピレン(ホモポリマー)樹脂に
以下の配合例に記載した化合物を添加し、ミキサーによ
り5分間混合後、押出機(20mmφ)にてぺレットを
作成した(ダイス温度280℃)。このぺレットを用い
て熱安定性(高分子劣化測定装置による190℃での酸
素吸収誘導期の測定)を測定した。
【0121】配合例: ・ポリプロピレン(ホモポリマー) 99.7重量% 樹脂 ・試験化合物 0.1重量% ・テトラキス〔3−(3,5− 0.1重量% ジ第3級ブチル−4−ヒドロ キシフェニル)プロピオニル オキシメチル〕メタン ・ステアリン酸カルシウム 0.1重量% その結果を表2に示す。表中に示した値の単位は、分で
ある。
【0122】
【表2】
【0123】表2から、本発明化合物は、比較例の化合
物と比較して、ペレットの酸素吸収誘導期が長く、熱安
定性に優れ、かつ酸化劣化防止能に優れている。
【0124】実験例3 ポリプロピレン粉末(添加剤未添加ホモポリマー)と、
本発明のホスフィン化合物を、ダイス温度260℃の押
出機(20mmφ)にてペレットを作成し、そのペレッ
トを180℃で加圧成形して得られたプレス板より、1
2.7cm×12.7cm×0.4mmの試験片をと
り、JIS−K−6911−A法に準じて難燃性を測定
することができる。
【0125】本発明の化合物を有機材料に添加すること
により、難燃性向上効果を得ることもできる。
【0126】
【発明の効果】本発明のホスフィン化合物は、高温揮散
性が少なく、本化合物を有機材料の安定剤として使用す
ることにより、熱安定性に優れ、酸化劣化が防止され、
特に、有機材料からの移行が制御されることから、安定
化効果が持続した、極めて有効な有機材料を得ることが
できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 9/50 C07F 9/53 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、X1 、X2 およびX4 は、それぞれ独立して、
    式 【化2】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、X3 はそれぞれの繰り返し単位について独立して式 【化3】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、pは0または1を示し、qはそれぞれの繰り返し単
    位について独立して0または1を示し、mは2〜10の
    整数を示す。)により表されるホスフィン化合物または
    ホスフィンオキサイド化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化4】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して 【化5】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(III) 【化6】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して式 【化7】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 【化8】 (式中、X1 、X2 およびX4 は、それぞれ独立して、
    式 【化9】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、X3 はそれぞれの繰り返し単位について独立して式 【化10】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、pは0または1を示し、qはそれぞれの繰り返し単
    位について独立して0または1を示し、mは2〜10の
    整数を示す。)により表されるホスフィン化合物または
    ホスフィンオキサイド化合物からなる有機高分子重合体
    用安定剤。
  5. 【請求項5】 一般式(II) 【化11】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して 【化12】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物からなる有機高分子重合体用安定
    剤。
  6. 【請求項6】 一般式(III) 【化13】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して式 【化14】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物からなる有機高分子重合体用安定
    剤。
  7. 【請求項7】 一般式(I) 【化15】 (式中、X1 、X2 およびX4 は、それぞれ独立して、
    式 【化16】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、X3 はそれぞれの繰り返し単位について独立して式 【化17】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、pは0または1を示し、qはそれぞれの繰り返し単
    位について独立して0または1を示し、mは2〜10の
    整数を示す。)により表されるホスフィン化合物または
    ホスフィンオキサイド化合物を含有してなる安定化され
    た有機高分子重合体材料。
  8. 【請求項8】 一般式(II) 【化18】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して 【化19】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物を含有してなる安定化された有機
    高分子重合体材料。
  9. 【請求項9】 一般式(III) 【化20】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して式 【化21】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物を含有してなる安定化された有機
    高分子重合体材料。
  10. 【請求項10】 一般式(I) 【化22】 (式中、X1 、X2 およびX4 は、それぞれ独立して、
    式 【化23】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、X3 はそれぞれの繰り返し単位について独立して式 【化24】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、pは0または1を示し、qはそれぞれの繰り返し単
    位について独立して0または1を示し、mは2〜10の
    整数を示す。)により表されるホスフィン化合物または
    ホスフィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止
    剤、硫黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤および
    リン系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有し
    てなる有機高分子重合体用安定剤。
  11. 【請求項11】 一般式(II) 【化25】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して 【化26】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止剤、硫
    黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン系
    酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有してなる
    有機高分子重合体用安定剤。
  12. 【請求項12】 一般式(III) 【化27】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して式 【化28】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止剤、硫
    黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン系
    酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有してなる
    有機高分子重合体用安定剤。
  13. 【請求項13】 一般式(I) 【化29】 (式中、X1 、X2 およびX4 は、それぞれ独立して、
    式 【化30】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、X3 はそれぞれの繰り返し単位について独立して式 【化31】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す。)を示
    し、pは0または1を示し、qはそれぞれの繰り返し単
    位について独立して0または1を示し、mは2〜10の
    整数を示す。)により表されるホスフィン化合物または
    ホスフィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止
    剤、硫黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤および
    リン系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有し
    てなる安定化された有機高分子重合体材料。
  14. 【請求項14】 一般式(II) 【化32】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して 【化33】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止剤、硫
    黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン系
    酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有してなる
    安定化された有機高分子重合体材料。
  15. 【請求項15】 一般式(III) 【化34】 (式中、X1 、X2 、X3 、X4 およびX5 はそれぞれ
    独立して式 【化35】 (式中、Rは水素またはメチル基を示す。)を示し、
    p、qおよびrはそれぞれ独立して0または1の整数を
    示す。)により表されるホスフィン化合物またはホスフ
    ィンオキサイド化合物と、フェノール系酸化防止剤、硫
    黄系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤およびリン系
    酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種を含有してなる
    安定化された有機高分子重合体材料。
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