JP2982277B2 - ドラムユニットの製造方法 - Google Patents
ドラムユニットの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、VTRやDATなどのように、テープ状の磁気
記録媒体を用いて斜め方向の信号トラックを形成するよ
うに構成された回転ヘッド式磁気記録再生装置のドラム
ユニットの製造方法に関するものである。
記録媒体を用いて斜め方向の信号トラックを形成するよ
うに構成された回転ヘッド式磁気記録再生装置のドラム
ユニットの製造方法に関するものである。
[従来の技術] 第10図および第11図は、たとえば実開昭64−801号公
報や実開昭64−24508号公報などに記載された従来のド
ラムユニットの構造を示すもので、第10図はドラムユニ
ットの外観を示す斜視図、第11図はその縦断面図であ
る。
報や実開昭64−24508号公報などに記載された従来のド
ラムユニットの構造を示すもので、第10図はドラムユニ
ットの外観を示す斜視図、第11図はその縦断面図であ
る。
同図において、(1)は固定された下ドラムで、その
外周面には磁気テープ(図示せず)の端面を沿わせて走
行を案内するリード部(1a)をもつ磁気テープ走行面
(1b)が形成されている。
外周面には磁気テープ(図示せず)の端面を沿わせて走
行を案内するリード部(1a)をもつ磁気テープ走行面
(1b)が形成されている。
(2)は軸一体型軸受で、外輪(2a),(2b)、イン
ナレースが形成された回転軸であるシャフト(2c)、鋼
球(2d)および予圧ばね(2e)からなる。
ナレースが形成された回転軸であるシャフト(2c)、鋼
球(2d)および予圧ばね(2e)からなる。
(3)は上記下ドラム(1)に固着された固定側ロー
タリトランス、(4)はフランジで、上ドラム取付面
(4a)および上ドラム嵌合部(4b)とを有する。(5)
は上記フランジ(4)に固着された回転側ロータリトラ
ンス、(6)は回転部である上ドラムである。
タリトランス、(4)はフランジで、上ドラム取付面
(4a)および上ドラム嵌合部(4b)とを有する。(5)
は上記フランジ(4)に固着された回転側ロータリトラ
ンス、(6)は回転部である上ドラムである。
(7)は信号の授受をおこなう磁気ヘッド、(8)は
この磁気ヘッド(7)を上記上ドラム(6)に取り付け
るネジ、(9)は上記上ドラム(6)のフランジ(4)
に取り付けるネジ、(10)は磁気ヘッドチップの高さ調
整をおこなう段差調整ネジ、(11)は上ドラム(6)を
回転させる駆動モータ、(12)は駆動モータ(11)の回
転部を取り付けるエンドリング、(13)はネジ、(14)
はドラムユニットが取り付けられるシャーシ(図示せ
ず)に固定のドラムベースである。
この磁気ヘッド(7)を上記上ドラム(6)に取り付け
るネジ、(9)は上記上ドラム(6)のフランジ(4)
に取り付けるネジ、(10)は磁気ヘッドチップの高さ調
整をおこなう段差調整ネジ、(11)は上ドラム(6)を
回転させる駆動モータ、(12)は駆動モータ(11)の回
転部を取り付けるエンドリング、(13)はネジ、(14)
はドラムユニットが取り付けられるシャーシ(図示せ
ず)に固定のドラムベースである。
つぎに、上記した構成のドラムユニットの組立工程
を、第12図を参照しながら説明する。
を、第12図を参照しながら説明する。
下ドラム(1)は概略形状に加工済みのブランク品
(図示せず)に、高精度が要求される部分のみに精密加
工仕上げを施したのち、この下ドラム(1)に軸一体型
軸受(2)を固定する。このとき、上記軸一体型軸受
(2)の径の大きい方の外輪(2a)を圧入により、また
径の小さい方の外輪(2b)を接着により下ドラム(1)
のハウジング部に固定する。
(図示せず)に、高精度が要求される部分のみに精密加
工仕上げを施したのち、この下ドラム(1)に軸一体型
軸受(2)を固定する。このとき、上記軸一体型軸受
(2)の径の大きい方の外輪(2a)を圧入により、また
径の小さい方の外輪(2b)を接着により下ドラム(1)
のハウジング部に固定する。
このように、上記軸一体型軸受(2)が固定された下
ドラム(1)に固定側ロータリトランス(3)が接着に
より固定される。
ドラム(1)に固定側ロータリトランス(3)が接着に
より固定される。
一方、上記フランジ(4)には回転側ロータリトラン
ス(5)が接着により固定されるとともに、このフラン
ジ(4)が軸一体型軸受(2)のシャフト(2c)に圧入
により固定される。
ス(5)が接着により固定されるとともに、このフラン
ジ(4)が軸一体型軸受(2)のシャフト(2c)に圧入
により固定される。
ついで、シャフト(2c)に圧入された上記フランジ
(4)の上ドラム取付面(4a)および上ドラム嵌合部
(4b)に対し精密加工仕上げを施し、シャフト(2c)に
対する上ドラム取付面(4a)の垂直度および上ドラム嵌
合部(4b)の同軸度を確保する。
(4)の上ドラム取付面(4a)および上ドラム嵌合部
(4b)に対し精密加工仕上げを施し、シャフト(2c)に
対する上ドラム取付面(4a)の垂直度および上ドラム嵌
合部(4b)の同軸度を確保する。
また、上ドラム(6)も下ドラム(1)と同様に概略
形状に加工済みのブランク品(図示せず)に、高精度が
要求される部分のみに精密加工仕上げを施したのち、複
数の磁気ヘッド(7)を上ドラム(6)の外周面からあ
る設定距離だけ突出されるように微調整され、かつ、上
記磁気ヘッド(7)の先端部のヘッドギャップ部が頂点
にくるように姿勢調整したうえ、ネジ(8)を介して上
ドラム(6)に固定される。上記調整はおのおのミクロ
ン単位の精度が要求されている。
形状に加工済みのブランク品(図示せず)に、高精度が
要求される部分のみに精密加工仕上げを施したのち、複
数の磁気ヘッド(7)を上ドラム(6)の外周面からあ
る設定距離だけ突出されるように微調整され、かつ、上
記磁気ヘッド(7)の先端部のヘッドギャップ部が頂点
にくるように姿勢調整したうえ、ネジ(8)を介して上
ドラム(6)に固定される。上記調整はおのおのミクロ
ン単位の精度が要求されている。
上記磁気ヘッド(7)を取り付けた上ドラム(6)を
仕上げ加工済みのフランジ(4)の上ドラム取付面(4
a)と嵌合部(4b)にネジ(9)により固定する。その
後、段差調整ネジ(10)にて複数の磁気ヘッド(7)の
相互のヘッドギャップ高さを調整する。
仕上げ加工済みのフランジ(4)の上ドラム取付面(4
a)と嵌合部(4b)にネジ(9)により固定する。その
後、段差調整ネジ(10)にて複数の磁気ヘッド(7)の
相互のヘッドギャップ高さを調整する。
[発明が解決しようとする課題] 従来のドラムユニットは以上のように構成されている
ので、軸一体型軸受を下ドラムに対し圧入などの方法に
よって固定する際に生ずる回転軸であるシャフト倒れの
影響を、フランジの仕上げ加工によっても十分に補正す
ることができず、磁気ヘッドの回転軌跡に所望の精度が
得られないという問題点があった。
ので、軸一体型軸受を下ドラムに対し圧入などの方法に
よって固定する際に生ずる回転軸であるシャフト倒れの
影響を、フランジの仕上げ加工によっても十分に補正す
ることができず、磁気ヘッドの回転軌跡に所望の精度が
得られないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、組立上の累積誤差の小さい高精度な磁気ヘ
ッド回転軌跡を得ることができるドラムユニットの製造
方法を提供することを目的とする。
れたもので、組立上の累積誤差の小さい高精度な磁気ヘ
ッド回転軌跡を得ることができるドラムユニットの製造
方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係るドラムユニットの製造方法は、軸一体
型軸受を固定した下ドラムに回転軸であるシャフトを支
持させて、このシャフトを基準として下ドラムおよびフ
ランジに精密加工仕上げを施すように構成したことを特
徴とする。
型軸受を固定した下ドラムに回転軸であるシャフトを支
持させて、このシャフトを基準として下ドラムおよびフ
ランジに精密加工仕上げを施すように構成したことを特
徴とする。
[作用] この発明によれば、軸一体型軸受を下ドラムに固定し
た状態で、下ドラムに精密加工仕上げを施すので、回転
軸であるシャフトが下ドラムの固定部材への取付面に対
して高精度に直立する。また、フランジについても、同
様に精密加工仕上げを施すので、磁気ヘッドの回転平面
とシャフトとが垂直となる。
た状態で、下ドラムに精密加工仕上げを施すので、回転
軸であるシャフトが下ドラムの固定部材への取付面に対
して高精度に直立する。また、フランジについても、同
様に精密加工仕上げを施すので、磁気ヘッドの回転平面
とシャフトとが垂直となる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
る。
第1図ないし第6図はこの発明の一実施例によるドラ
ムユニットを示すもので、第1図はその概略組立工程
図、第2図ないし第6図は各部の断面図であり、同図に
おいて、上記第10図および第11図に示す従来のドラムユ
ニットと同一または相当部分には同一の符号を付して、
それらの説明を省略する。
ムユニットを示すもので、第1図はその概略組立工程
図、第2図ないし第6図は各部の断面図であり、同図に
おいて、上記第10図および第11図に示す従来のドラムユ
ニットと同一または相当部分には同一の符号を付して、
それらの説明を省略する。
第2図および第3図において、(1c)は下ドラム
(1)のドラムベース取付面、(1d)は固定側ロータリ
トランス(3)の接着面、(1e)は固定側ロータリトラ
ンス(3)の嵌合部、(1f)は上ドラム対向面、(4c)
はフランジ(4)のシャフト嵌合部であり、第5図にお
いて、(L)は回転側ロータリトランス(5)と固定側
ロータリトランス(3)の間隔設定距離である。
(1)のドラムベース取付面、(1d)は固定側ロータリ
トランス(3)の接着面、(1e)は固定側ロータリトラ
ンス(3)の嵌合部、(1f)は上ドラム対向面、(4c)
はフランジ(4)のシャフト嵌合部であり、第5図にお
いて、(L)は回転側ロータリトランス(5)と固定側
ロータリトランス(3)の間隔設定距離である。
つぎに、上記構成のドラムユニットの組立工程につい
て説明する。
て説明する。
まず、第2図に示すように、概略形状に加工済みの下
ドラム(1)のブランク品に軸一体型軸受(2)を固定
する。このとき、軸一体型軸受(2)の径の大きい方の
外輪(2a)を圧入し、径の小さい方の外輪(2b)を接着
により下ドラム(1)のハウジング部に固定する。
ドラム(1)のブランク品に軸一体型軸受(2)を固定
する。このとき、軸一体型軸受(2)の径の大きい方の
外輪(2a)を圧入し、径の小さい方の外輪(2b)を接着
により下ドラム(1)のハウジング部に固定する。
ついで、上記軸一体型軸受(2)のシャフト(2c)を
基準として下ドラム(1)のドラムベース(14)への取
付面(1c)を加工し、シャフト(2c)に対する下ドラム
(1)のドラムベース(14)への取付面(1c)の垂直度
を確保して、下ドラム(1)の基準面とする。
基準として下ドラム(1)のドラムベース(14)への取
付面(1c)を加工し、シャフト(2c)に対する下ドラム
(1)のドラムベース(14)への取付面(1c)の垂直度
を確保して、下ドラム(1)の基準面とする。
そして、上記下ドラム(1)のドラムベース取付面
(1c)およびシャフト(2c)を基準として下ドラム
(1)のリード部(1a)、磁気テープ走行面(1b)、固
定側ロータリトランス接着面(1d)、固定側ロータリト
ランス嵌合部(1e)、上ドラム対向面(1f)に対し精密
加工仕上げを施す。
(1c)およびシャフト(2c)を基準として下ドラム
(1)のリード部(1a)、磁気テープ走行面(1b)、固
定側ロータリトランス接着面(1d)、固定側ロータリト
ランス嵌合部(1e)、上ドラム対向面(1f)に対し精密
加工仕上げを施す。
ここで、すでにドラムベース取付面(1c)とシャフト
(2c)との垂直度が保たれているので、固定側ロータリ
トランス接着面(1d)および上ドラム対向面(1f)はド
ラムベース取付面(1c)に対する平行度が確保されると
ともに、シャフト(2c)に対する垂直度も確保され、ま
た、固定側ロータリトランス嵌合部(1e)および磁気テ
ープ走行面(1b)はシャフト(2c)に対する同軸度が確
保されるもので、このようにして第2図に示すような部
品が得られる。
(2c)との垂直度が保たれているので、固定側ロータリ
トランス接着面(1d)および上ドラム対向面(1f)はド
ラムベース取付面(1c)に対する平行度が確保されると
ともに、シャフト(2c)に対する垂直度も確保され、ま
た、固定側ロータリトランス嵌合部(1e)および磁気テ
ープ走行面(1b)はシャフト(2c)に対する同軸度が確
保されるもので、このようにして第2図に示すような部
品が得られる。
つぎに、第3図に示すように、固定側ロータリトラン
ス(3)を下ドラム(1)の固定側ロータリトランス接
着面(1d)に接着により固定する。
ス(3)を下ドラム(1)の固定側ロータリトランス接
着面(1d)に接着により固定する。
一方、第4図に示すように、フランジ(4)に回転側
ロータリトランス(5)を貼付け、このフランジ(4)
のシャフト嵌合部(4c)を第3図のシャフト(2c)に圧
入して、第5図に示すような部品を得る。このとき、回
転側ロータリトランス(5)と固定側ロータリトランス
(3)との間隔を設定距離(L)となるように第4図の
部品を圧入する。
ロータリトランス(5)を貼付け、このフランジ(4)
のシャフト嵌合部(4c)を第3図のシャフト(2c)に圧
入して、第5図に示すような部品を得る。このとき、回
転側ロータリトランス(5)と固定側ロータリトランス
(3)との間隔を設定距離(L)となるように第4図の
部品を圧入する。
ついで、上記とシャフト(2c)およびドラムベース取
付面(1c)を基準としてフランジ(4)の上ドラム取付
面(4a)および上ドラム嵌合部(4b)に対し精密加工仕
上げを施して、上ドラム取付面(4a)のドラムベース取
付面(1c)からの高さ、ドラムベース取付面(1c)に対
する上ドラム取付面(4a)の平行度、およびシャフト
(2c)に対する上ドラム嵌合部(4b)の同軸度を確保す
る。
付面(1c)を基準としてフランジ(4)の上ドラム取付
面(4a)および上ドラム嵌合部(4b)に対し精密加工仕
上げを施して、上ドラム取付面(4a)のドラムベース取
付面(1c)からの高さ、ドラムベース取付面(1c)に対
する上ドラム取付面(4a)の平行度、およびシャフト
(2c)に対する上ドラム嵌合部(4b)の同軸度を確保す
る。
そして、従来と同様に仕上げ加工された上ドラム
(6)に複数の磁気ヘッド(7)を高精度に取り付け、
フランジ(4)の上ドラム取付面(4a)、上ドラム嵌合
部(4b)に複数のネジ(9)を介して固定して、第6図
に示すようなドラムユニットが得られる。このとき、上
ドラム(6)は上ドラム嵌合部(4b)との嵌め合い構造
により径方向に位置決めされ、上ドラム嵌合部(4b)は
シャフト(2c)基準で仕上げ加工を施しているので、シ
ャフト(2c)に対する上ドラム(6)の同軸度が保たれ
る。
(6)に複数の磁気ヘッド(7)を高精度に取り付け、
フランジ(4)の上ドラム取付面(4a)、上ドラム嵌合
部(4b)に複数のネジ(9)を介して固定して、第6図
に示すようなドラムユニットが得られる。このとき、上
ドラム(6)は上ドラム嵌合部(4b)との嵌め合い構造
により径方向に位置決めされ、上ドラム嵌合部(4b)は
シャフト(2c)基準で仕上げ加工を施しているので、シ
ャフト(2c)に対する上ドラム(6)の同軸度が保たれ
る。
なお、上記実施例では、軸一体型軸受(2)の径の大
きい方の外輪(2a)を圧入し、径の小さい方の外輪(2
b)を接着により下ドラム(1)のハウジング部に固定
したが、径の大きい方の外輪(2a)を焼き嵌めもしくは
焼き嵌めと接着剤の併用で固定してもよい。
きい方の外輪(2a)を圧入し、径の小さい方の外輪(2
b)を接着により下ドラム(1)のハウジング部に固定
したが、径の大きい方の外輪(2a)を焼き嵌めもしくは
焼き嵌めと接着剤の併用で固定してもよい。
また、上記実施例では、シャフト(2c)へのフランジ
(4)の固定を圧入によりおこなったが、焼き嵌めもし
くは焼き嵌めと接着剤の併用で固定してもよい。
(4)の固定を圧入によりおこなったが、焼き嵌めもし
くは焼き嵌めと接着剤の併用で固定してもよい。
また、上記実施例では、軸一体型軸受(2)を下ドラ
ム(1)のブランク品に固定したのち、シャフト(2c)
を基準として下ドラム(1)のドラムベース取付面(1
c)、リード部(1a)、磁気テープ走行面(1b)、固定
側ロータリトランス接着面(1d)、固定側ロータリトラ
ンス嵌合部(1e),上ドラム対向面(1f)に対し精密加
工仕上げを施すようにしたが、磁気ヘッド(7)の回転
軌跡における下ドラム(1)のドラムベース取付面(1
c)に対する平行度を最も重視するならば、第7図に示
すように、従来と同様に、まず、下ドラム(1)の仕上
げ加工をおこなったのちに、軸一体型軸受(2)を下ド
ラム(1)に固定して、その後にシャフト(2c)を基準
としてドラムベース取付面(1c)のみを再度仕上げ加工
して、ドラムベース取付面(1c)とシャフト(2c)との
垂直度を確保するようにしてもよい。
ム(1)のブランク品に固定したのち、シャフト(2c)
を基準として下ドラム(1)のドラムベース取付面(1
c)、リード部(1a)、磁気テープ走行面(1b)、固定
側ロータリトランス接着面(1d)、固定側ロータリトラ
ンス嵌合部(1e),上ドラム対向面(1f)に対し精密加
工仕上げを施すようにしたが、磁気ヘッド(7)の回転
軌跡における下ドラム(1)のドラムベース取付面(1
c)に対する平行度を最も重視するならば、第7図に示
すように、従来と同様に、まず、下ドラム(1)の仕上
げ加工をおこなったのちに、軸一体型軸受(2)を下ド
ラム(1)に固定して、その後にシャフト(2c)を基準
としてドラムベース取付面(1c)のみを再度仕上げ加工
して、ドラムベース取付面(1c)とシャフト(2c)との
垂直度を確保するようにしてもよい。
また、上記実施例では、下ドラム(1)への仕上げ加
工とフランジ(4)への仕上げ加工とを別工程でおこな
っているが、回転側ロータリトランス(5)と固定側ロ
ータリトランス(3)との間隔の管理に問題がなけれ
ば、第8図に示すように、下ドラム(1)への軸一体型
軸受(2)の固定およびシャフト(2c)へのフランジ
(4)の圧入ののち、シャフト(2c)を基準として下ド
ラム(1)のドラムベース取付面(1c)、リード部(1
a)、磁気テープ走行面(1b)、上ドラム対向面(1
f)、フランジ(4)の上ドラム取付面(4a)および上
ドラム嵌合部(4b)に対し精密加工仕上げを施すように
してもよい。
工とフランジ(4)への仕上げ加工とを別工程でおこな
っているが、回転側ロータリトランス(5)と固定側ロ
ータリトランス(3)との間隔の管理に問題がなけれ
ば、第8図に示すように、下ドラム(1)への軸一体型
軸受(2)の固定およびシャフト(2c)へのフランジ
(4)の圧入ののち、シャフト(2c)を基準として下ド
ラム(1)のドラムベース取付面(1c)、リード部(1
a)、磁気テープ走行面(1b)、上ドラム対向面(1
f)、フランジ(4)の上ドラム取付面(4a)および上
ドラム嵌合部(4b)に対し精密加工仕上げを施すように
してもよい。
また、上記実施例では、軸一体型軸受(2)を用いた
が、第9図に示すように、同一径の外輪(15a)が用い
られ、各外輪(15a)の外周を一つの円筒状のスリーブ
(15b)で覆ったスリーブ付軸一体型軸受(15)を用い
てもよい。
が、第9図に示すように、同一径の外輪(15a)が用い
られ、各外輪(15a)の外周を一つの円筒状のスリーブ
(15b)で覆ったスリーブ付軸一体型軸受(15)を用い
てもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、軸一体型軸受を下
ドラムに固定した状態で、回転軸を基準として下ドラム
に精密加工仕上げを施すとともに、フランジにも回転軸
を基準として精密加工仕上げを施すようにしたので、回
転軸が下ドラムの固定部材への取付面に対して高精度に
直立するとともに、磁気ヘッドの回転平面と回転軸とが
垂直となる。すなわち、下ドラムの固定部材への取付面
と磁気ヘッドの回転平面との平行度が確保され、高精度
に磁気テープ上の記録トラックをトレースさせることが
できる。
ドラムに固定した状態で、回転軸を基準として下ドラム
に精密加工仕上げを施すとともに、フランジにも回転軸
を基準として精密加工仕上げを施すようにしたので、回
転軸が下ドラムの固定部材への取付面に対して高精度に
直立するとともに、磁気ヘッドの回転平面と回転軸とが
垂直となる。すなわち、下ドラムの固定部材への取付面
と磁気ヘッドの回転平面との平行度が確保され、高精度
に磁気テープ上の記録トラックをトレースさせることが
できる。
また、回転軸を固定してから下ドラムを仕上げ加工す
るので、軸一体型軸受の固定時の精度を緩めることがで
き、組立工程の短時間化、治具の省コスト化を図り得る
効果を奏する。
るので、軸一体型軸受の固定時の精度を緩めることがで
き、組立工程の短時間化、治具の省コスト化を図り得る
効果を奏する。
第1図はこの発明の一実施例を示すドラムユニットの概
略組立工程図、第2図は下ドラムに軸一体型軸受を固定
した部品の断面図、第3図は第2図の部品に固定側ロー
タリトランスを貼付けた部品の断面図、第4図はフラン
ジに回転側ロータリトランスを貼付けた部品の断面図、
第5図は第3図および第4図に示した各部品を嵌合した
部品の断面図、第6図は第5図の部品に磁気ヘッドをも
つ上ドラムを固定したドラムユニットの断面図、第7図
および第8図は他の実施例を示すドラムユニットの概略
組立工程図、第9図は他の実施例を示す部品の断面図、
第10図は従来のドラムユニットの外観を示す斜視図、第
11図はその断面図、第12図は従来のドラムユニットの概
略組立工程図である。 (1)……下ドラム、(1a)……リード部、(1b)……
磁気テープ走行面、(1c)……ドラムベース取付面、
(1d)……固定側ロータリトランス接着面、(1e)……
固定側ロータリトランス嵌合部、(1f)……上ドラム対
向面、(2)……軸一体型軸受、(2c)……シャフト、
(3)……固定側ロータリトランス、(4)……フラン
ジ、(4a)……上ドラム取付面、(4b)……上ドラム嵌
合部、(5)……回転側ロータリトランス、(6)……
上ドラム、(7)……磁気ヘッド。
略組立工程図、第2図は下ドラムに軸一体型軸受を固定
した部品の断面図、第3図は第2図の部品に固定側ロー
タリトランスを貼付けた部品の断面図、第4図はフラン
ジに回転側ロータリトランスを貼付けた部品の断面図、
第5図は第3図および第4図に示した各部品を嵌合した
部品の断面図、第6図は第5図の部品に磁気ヘッドをも
つ上ドラムを固定したドラムユニットの断面図、第7図
および第8図は他の実施例を示すドラムユニットの概略
組立工程図、第9図は他の実施例を示す部品の断面図、
第10図は従来のドラムユニットの外観を示す斜視図、第
11図はその断面図、第12図は従来のドラムユニットの概
略組立工程図である。 (1)……下ドラム、(1a)……リード部、(1b)……
磁気テープ走行面、(1c)……ドラムベース取付面、
(1d)……固定側ロータリトランス接着面、(1e)……
固定側ロータリトランス嵌合部、(1f)……上ドラム対
向面、(2)……軸一体型軸受、(2c)……シャフト、
(3)……固定側ロータリトランス、(4)……フラン
ジ、(4a)……上ドラム取付面、(4b)……上ドラム嵌
合部、(5)……回転側ロータリトランス、(6)……
上ドラム、(7)……磁気ヘッド。
Claims (1)
- 【請求項1】回転ヘッド式磁気記録再生装置のドラムユ
ニットの製造方法において、下ドラムに軸一体型軸受を
固定し、上記下ドラムを上記軸一体型軸受の回転軸を基
準として精密加工仕上げした後、複数の上記磁気ヘッド
を有して回転する上ドラムを取り付けることを特徴とす
るドラムユニットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2279853A JP2982277B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | ドラムユニットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2279853A JP2982277B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | ドラムユニットの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04155612A JPH04155612A (ja) | 1992-05-28 |
JP2982277B2 true JP2982277B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=17616856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2279853A Expired - Fee Related JP2982277B2 (ja) | 1990-10-17 | 1990-10-17 | ドラムユニットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2982277B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-17 JP JP2279853A patent/JP2982277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH04155612A (ja) | 1992-05-28 |
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